JP2010153740A - 結晶太陽電池及び結晶太陽電池の製造方法 - Google Patents

結晶太陽電池及び結晶太陽電池の製造方法 Download PDF

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斎藤  一也
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孝 小松
Shunji Kuroiwa
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    • Y02E10/547Monocrystalline silicon PV cells

Abstract

【課題】結晶性基板の裏面に設けられた裏面電極に対してその設計の自由度を確保しつつ、結晶性基板の裏面から透過した光の再利用を可能にした結晶太陽電池及び結晶太陽電池の製造方法を提供する。
【解決手段】光を受光する表面11iと該表面11iと対向する裏面11rとの間で光電変換機能を発現する結晶性基板11を具備する結晶太陽電池10であって、結晶性基板11の裏面11rから透過する光を再び結晶性基板11の中へ反射する白色塗膜14が結晶性基板11の裏面11rの側に設けられた。
【選択図】図1

Description

本発明は、結晶太陽電池及び結晶太陽電池の製造方法に関するものであり、特に光電変換機能を発現する結晶性基板が透過する透過光を再利用する結晶太陽電池及び結晶太陽電池の製造方法に関するものである。
太陽光エネルギーを利用して発電する太陽電池は、化石燃料の代替技術として期待される発電システムであり、地球環境を保全できる観点からもその生産量を急速に増加させる傾向にある。こうした生産量の急増は、原料である半導体材料の不足、例えばシリコン系太陽電池におけるケイ素不足を深刻化させる虞がある。そこで、太陽電池の生産技術には、電力あたりの原料使用量を低減できる技術が要求されている。
ところで、シリコン太陽電池の形式は、光電変換素子の結晶性に基づいて3種類に分類される。まず第1には、光電変換素子に非晶質材料を用いた非晶質シリコン太陽電池がある。この非晶質シリコン太陽電池における光電変換素子の接合は、p型の非晶質半導体膜やn型の非晶質半導体膜等が絶縁基板上に積層されることにより形成される。第2には、光電変換素子に単結晶材料を用いた単結晶シリコン太陽電池がある。この単結晶シリコン太陽電池における光電変換素子の接合は、インゴットから切り出された単結晶ウエハに対する不純物の拡散処理により形成される。そして第3には、光電変換素子に多結晶材料を用いた多結晶シリコン太陽電池がある。この多結晶太陽電池における光電変換素子の接合は、単結晶シリコン太陽電池と同じく、インゴットから切り出された多結晶ウエハに対する不純物の拡散処理により形成される。
非晶質シリコン太陽電池における非晶質膜は、結晶系のシリコン太陽電池に利用されるウエハに比べて薄く、それゆえ結晶系の太陽電池に比べれば少量の原料により構成することが可能である。だが、こうした非晶質膜の成膜工程では、高純度の原料ガスによる気相反応が一般に利用されており、成膜対象物の他にも成膜装置の内壁全体に大量の非晶質膜が成膜され、さらに成膜装置の外部へも大量の原料ガスが排気される。その結果、構成要素である非晶質膜そのものは少量の原料で構成可能であるものの、その生産過程で消費される原料ガスが多くなってしまい、結果的に結晶系太陽電池よりも原料消費量が高くなる場合さえある。これにくわえ、非晶質シリコン太陽電池の変換効率は、結晶系シリコン太陽電池のそれよりも一般に低くなる。そのため、こうした非晶質シリコン太陽電池の生産技術には、原料消費量の低減と変換効率の向上とを満たす技術が必要になる。
これに対して、結晶系シリコン太陽電池における光電変換素子の構造は、受光面に電極を有しないバックコンタクト構造、単結晶シリコンと非晶質シリコンとのヘテロ接合を利用したpin構造等、各種の構造によって変換効率の向上が図れている。そのうえ、結晶系シリコン太陽電池に利用されるウエハは、上述するシリコン不足に対応することを目的として、その厚さが50μm〜200μmにまで薄型化されている。そのため、結晶系シリコン太陽電池の生産技術は、上述する非晶質シリコン太陽電池よりも電力あたりの原料使用量を低減できる技術として期待されている。
ただし、上述する素子構造を採用した結晶系シリコン太陽電池であっても、光電変換素子の薄型化が進行すると、光電変換素子で吸収できない光が多くなってしまい、太陽光の利用効率そのものを向上させる技術が必要になる。太陽光の利用効率を向上させる構造の一例として、特許文献1に記載の太陽電池は、隣合う光電変換素子の間隙に光反射性の充填材を充填している。このような充填材を利用する太陽電池によれば、隣合う光電変換素
子間に入射した光が充填材により光電変換素子内へ反射されるため、光電変換素子間に入射した光までもが発電に寄与するようになる。したがって、太陽光の利用効率の低下に対して、その低下の一部を補償することが可能になる。
特開2006−073707号公報
ところで、上記特許文献1に記載の太陽電池は、光電変換素子の受光面及び裏面を透光板で覆う構造により、受光面及び裏面からの太陽光をそれぞれ発電に利用している。光電変換素子の裏面に対して十分な太陽光を供給できる環境であれば、このような構造は有益である。しかし、光電変換素子の裏面側に対して太陽光を供給できない環境では、太陽光の利用効率の向上を図るうえで、やはり光電変換素子そのものの透過光を光電変換素子に導く構造やプロセス技術が必要になる。
こうした要請に応えるものとして、例えば光電変換素子の裏面電極に高い光反射性を付与する構成が考えられる。だが、太陽電池の裏面電極の構成材料や設計ルールは、そもそも電力損失を抑えるために大幅に制約されている。そのため、こうした裏面電極に光反射性を付与するためには、金属材料の中でも高価な銀等を電極材料に選択せざる終えなくなる。しかも、裏面電極に光反射性を付与できる場合であっても、上述する制約のもとでは、十分な光反射性を発現するための電極膜厚を採用できない虞もある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、結晶性基板の裏面に設けられた裏面電極に対してその設計の自由度を確保しつつ、結晶性基板の裏面から透過した光の再利用を可能にした結晶太陽電池及び結晶太陽電池の製造方法を提供することである。
上記課題を解決するための手段及びその作用効果を以下に記載する。
請求項1に記載の結晶太陽電池は、光を受光する受光面とその受光面と対向する裏面との間で光電変換機能を発現する結晶性基板を具備する結晶太陽電池であって、前記結晶性基板の前記裏面から透過した光を前記結晶性基板の中へ反射する白色塗膜が前記結晶性基板の前記裏面側に設けられた。
請求項1に記載の結晶太陽電池では、結晶性基板の裏面に設けられた白色塗膜が、結晶性基板を透過した光を、結晶性基板へ導くことになる。そのため、白色塗膜についての構成材料、膜厚、位置等を変更すれば、透過光の再利用が適切に実現可能になる。ゆえに、結晶性基板に設けられる裏面電極に対して、その構成材料や設計ルールの変更等を強いることがない。その結果、このような構成からなる結晶太陽電池は、結晶性基板の裏面に設けられた裏面電極についての設計の自由度を確保しつつ、そのうえで結晶性基板の裏面から透過した光の再利用を図ることができる。
請求項2に記載の結晶太陽電池は、請求項1に記載の結晶太陽電池において、前記結晶性基板がシリコン基板であり、前記シリコン基板の裏面がパッシベーション膜で覆われており、前記白色塗膜が前記パッシベーション膜に積層されてなる。
シリコン基板の裏面に形成されるパッシベーション膜は、シリコン基板で生成されるキャリアの裏面における再結合損失を低減させる。請求項2に記載の結晶太陽電池によれば、このような機能を発現するパッシベーション膜が基板裏面と白色塗膜との間に介在するため、光電変換効率の向上を図ることができるのは勿論のこと、白色塗膜とシリコン基板とが接触し難くなる分だけ、白色塗膜に適用できる材料の選択範囲が拡張可能になる。
そのうえ、結晶性基板を透過した光のうちで臨界角以上の光は、こうした光透過性のパッシベーション膜により、反射されることになる。また臨界角よりも小さい光だけは、パッシベーション膜を透過して白色塗膜に到達することになる。つまり、このような構成からなる結晶太陽電池によれば、白色塗膜に到達する光の方向が、シリコン基板及びパッシベーション膜の屈折率によって概ね規定される。ゆえに、白色塗膜そのものに要求される光学的な特性を、シリコン基板及びパッシベーション膜の光学的な特性に基づいて適切に把握することが可能となり、このような特性の下で白色塗膜の構成材料や膜厚が設計されることにより、光の利用効率そのものを大幅に向上させることが可能になる。
請求項3に記載の結晶太陽電池は、請求項2に記載の結晶太陽電池において、前記白色塗膜及び前記パッシベーション膜が前記裏面に沿うように形成されており、前記白色塗膜及び前記パッシベーション膜を貫通して前記裏面と電気的に接続された裏面電極を具備する。
請求項3に記載の結晶太陽電池によれば、白色塗膜及びパッシベーション膜が裏面に沿うように形成されることから、裏面電極の形状やサイズに拘わらず、光の利用効率を向上させることが可能になる。
請求項4に記載の結晶太陽電池は、前記白色塗膜における白色成分が、硫酸バリウム、酸化マグネシウム及び酸化チタンからなる群から選択される少なくとも一種からなる。
請求項4に記載の結晶太陽電池によれば、白色塗膜が、硫酸バリウム、酸化マグネシウム及び酸化チタンの少なくとも一種であるため、白色塗膜において高い反射率を実現することができ、その結果、光の利用効率をより向上させることが可能になる。
請求項5に記載の結晶太陽電池は、前記結晶性基板がシリコン基板であり、前記白色塗膜が500nm〜1200nmの波長で90%以上の反射率を有する。
請求項5に記載の結晶太陽電池によれば、シリコン基板の吸収波長に相当する光が、90%以上の高い確率で白色塗膜に反射される。その結果、光の利用効率をより効果的に向上させることができる。
請求項6に記載の結晶太陽電池は、前記結晶性基板が50μm〜200μmの厚さを有したシリコン基板である。
結晶性基板の薄型化が進行するにつれて、結晶性基板で吸収できない光の量が多くなる。請求項6に記載の結晶太陽電池によれば、50μm〜200μmの厚さを有したシリコン基板の裏面に上述する白色塗膜が適用されることから、裏面から透過した光の再利用を図りつつ、結晶太陽電池における原料の使用量を確実に削減することもできる。
請求項7に記載の結晶太陽電池の製造方法は、光を受光する受光面とその受光面と対向する裏面との間で光電変換機能を発現する結晶性基板を具備する結晶太陽電池の製造方法であって、前記結晶性基板の前記裏面から透過した光を前記結晶性基板の中へ反射する白色塗膜を前記裏面に形成する。
請求項7に記載の結晶太陽電池の製造方法では、結晶性基板の裏面に設けられた白色塗膜が、結晶性基板を透過した光を、再び結晶性基板へ導くことになる。そのため、白色塗膜についての構成材料、膜厚、位置等を変更すれば、透過光の再利用が適切に実現可能になる。ゆえに、結晶性基板に設けられる裏面電極に対して、その構成材料や設計ルールの変更等を強いることがない。その結果、このような構成からなる結晶太陽電池は、結晶性基板の裏面に設けられた裏面電極についての設計の自由度を確保しつつ、そのうえで結晶性基板の裏面から透過した光の再利用を図ることができる。
請求項8に記載の結晶太陽電池の製造方法は、請求項7に記載の結晶太陽電池の製造方法において、前記結晶性基板がシリコン基板であり、前記シリコン基板の前記裏面にパッシベーション膜を成膜して該パッシベーション膜に前記白色塗膜を積層する。
シリコン基板の裏面に形成されるパッシベーション膜は、シリコン基板で生成されるキャリアの裏面における再結合損失を低減させる。請求項8に記載の結晶太陽電池の製造方法によれば、このような機能を発現するパッシベーション膜が基板裏面と白色塗膜との間に介在するため、光電変換効率の向上を図ることができる。そのうえ、白色塗膜を形成する際には、シリコン基板の裏面がパッシベーション膜で保護されるため、白色塗膜に適用できる材料の選択範囲が拡張可能になる。
しかも、結晶性基板を透過した光のうちで臨界角以上の光は、こうした光透過性のパッシベーション膜により、反射されることになる。また臨界角よりも小さい光だけは、パッシベーション膜を透過して白色塗膜に到達することになる。つまり、このような構成からなる太陽電池の製造方法によれば、白色塗膜に到達する光の方向が、シリコン基板及びパッシベーション膜の屈折率によって概ね規定される。ゆえに、白色塗膜そのものに要求される光学的な特性を、シリコン基板及びパッシベーション膜の光学的な特性に基づいて適切に把握することが可能となり、このような特性の下で白色塗膜の材料や膜厚が設計されることにより、光の利用効率そのものを大幅に向上させることが可能になる。
上記したように、本発明によれば、結晶性基板の裏面に設けられた裏面電極に対してその設計の自由度を確保しつつ、結晶性基板の裏面から透過した光の再利用を可能にした結晶太陽電池及び結晶太陽電池の製造方法を提供することが可能になる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した結晶太陽電池の第1実施形態について図1を参照して説明する。図1は、第1実施形態にかかる結晶太陽電池の断面斜視構造を示す斜視図である。
図1に示されるように、結晶太陽電池10は、結晶性基板11、第1電極12、第2電極13、そして白色塗膜14によって構成されている。結晶性基板11は、結晶性を有する半導体基板であり、例えば50μm〜200μmの厚さを有してp型の不純物を含有するp型シリコン基板を用いることができる。このようなシリコン基板には、引き上げ法により形成される単結晶シリコンのインゴットから切り出されたウエハ、鋳造技術により形成される多結晶シリコンのインゴットから切り出されたウエハ等を利用することができる。
結晶性基板11の一つの主面である表面11iには、該表面11iと電気的に接続された第1電極12が表面11iの略全体にわたり形成されている。第1電極12は、太陽光を透過する光透過性を有した導電材料により形成されている。この第1電極12に向けて太陽光(図1の矢印)が照射されるとき、第1電極12を透過した太陽光は表面11iに到達し、結晶性基板11の表面11iは太陽光を受光する受光面として機能する。このような第1電極12の構成材料としては、例えば、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化スズインジウム等の透明導電材料を用いることができる。
これに対して、表面11iと対向する他の主面である裏面11rには、該裏面11rと電気的に接続された第2電極13が裏面11rの略全体にわたり形成されている。第2電極13は、結晶太陽電池10の構造やプロセス設計に応じて選択される導電材料により形成されている。このような第2電極13の構成材料としては、例えば電力損失を抑えるべ
く選択されるアルミニウム等の低抵抗材料、さらには第1電極と同じく、光を透過する光透過性を有した透明導電材料等を用いることができる。
結晶性基板11には、不純物が拡散されてなる半導体層が表面11iの側に形成されており、結晶性基板11の全体は、その厚み方向において、裏面11rを構成する第1半導体層11aと、表面11iを構成する第2半導体層11bとに区画されている。これら第1半導体層11aと第2半導体層11bとは、互いに逆導電性の関係であり、例えば結晶性基板11にp型シリコン基板を用いる場合、第1半導体層11aはp型Si膜であり、第2半導体層11bはn型半導体層である。
この結晶性基板11の表面11iが太陽光を受けるとき、表面11iから入射した太陽光は、第2半導体層11bを透過して、さらにpn接合部及び第1半導体層11aにも進入する。次いで、結晶性基板11の各部に吸収された光は、キャリアである電子や正孔を生成する。そして、生成されたキャリアは、第1半導体層11aと第2半導体層11bとの接合部であるpn接合部の電位勾配に従って、第1半導体層11aと第2半導体層11bとに分離される。このようにして分離されたキャリアは、第1電極12及び第2電極13から収集されることにより、電気エネルギーに変換される。すなわち、結晶性基板11に吸収された光は、結晶性基板11の光電変換機能によって、電気エネルギーに変換される。
なお、上述する第1半導体層11aの厚さ、及び第2半導体層11bの厚さは、p型Si膜をなす層が相対的に厚く、n型半導体層をなす層が相対的に薄い構成が好ましい。このような厚さの構成であれば、結晶性基板11で生成されるキャリアの再結合が軽減されるかたちとなり、変換効率が向上される。
さらに、上述する第1半導体層11aの深さ方向における不純物濃度は、第2電極13との界面近傍で相対的に高くなる分布が好ましい。このような濃度分布の構成であれば、濃度差に基づく内部電界が第1半導体層11aに形成されるため、第1半導体層11aで生成されたキャリアが、pn接合部の電位勾配に抗した方向、つまり結晶性基板11と第2電極13との接合面へ流れなくなり、さらに再結合が軽減されるようになる。
上述する第2電極13には、光を反射する白色塗膜14が裏面11rと相対向するかたちで形成されている。白色塗膜14は、結晶性基板11の吸収波長の領域において高い反射率を有する白色の塗膜であり、その白色成分としては、硫酸バリウム、酸化マグネシウム及び酸化チタンからなる群から選択される少なくとも一種からなる化合物を用いることができる。白色塗膜14は、上記白色成分の微粒子とバインダと溶剤とからなる白色塗料が裏面11rに塗布されることにより形成されている。こうした構成からなる白色塗膜14は、結晶性基板11を透過した光である太陽光の一部を裏面11rへ拡散反射する反射面として機能する。
上記結晶性基板11の表面11iが太陽光を受けるとき、表面11iから入射した太陽光は、第1半導体層11aや第2半導体層11bに吸収される。だが、結晶太陽電池10に掛かる原料使用量を低減すべく結晶性基板11の厚みが薄くなると、結晶性基板11で吸収できない光量が高くなってしまい、表面11iから入射した太陽光の一部が結晶性基板11を透過するようになる。このようにして結晶性基板11を透過した光の一部は、第2電極13までも透過して白色塗膜14に到達する。この際、白色塗膜14に到達した光は、白色塗膜14が有する光反射性により反射される。そして、白色塗膜14で反射された光は、再び第2電極13を透過して結晶性基板11に吸収される。すなわち、結晶性基板11を透過した光の一部は、白色塗膜14の光反射機能によって、電気エネルギーに変換される。
したがって、この白色塗膜14の光反射機能によって、結晶太陽電池10における光の利用効率を向上させることができる。そのうえ、白色塗膜14の構成材料、膜厚、位置等は、他の構成要件である結晶性基板11、第1電極12及び第2電極13の光学特性に応じて変更可能であり、このような白色塗膜14の構成を適宜選択することにより、透過光の再利用がより適切に実現可能になる。ゆえに、結晶性基板11、第1電極12、及び第2電極13に対して、その構成材料や設計ルールの変更等を強いることがなく、光の利用効率を向上することができる。
なお、結晶性基板11としてシリコン基板を用いる場合、上述する白色塗膜14は、特に500nm〜1200nmの波長領域で90%以上の反射率を有する構成が好ましい。このような反射率を有する構成であれば、結晶性基板11を透過した光の中から結晶性基板11で吸収可能な光を効率よく反射することができる。
さらに、上述する第2電極13の構成材料としては、上述する材料の中から、第1電極と同じく、光を透過する光透過性を有した透明導電材料を用いる構成が好ましい。このような材料であれば、結晶性基板11を透過した光が第2電極13で殆ど吸収されることなく、結晶性基板11に再入射するかたちとなり、さらに光の利用効率を向上することができる。
上述する結晶太陽電池10は、以下のような製造工程により形成される。まず、イオン注入法や熱拡散法を用いた拡散処理が結晶性基板11の表面11iに施されて、これにより不純物の拡散層である第2半導体層11bが形成される。次いで、スパッタ法や印刷法あるいは塗布法を用いた成膜処理が結晶性基板11の表面11iに施されて、これにより第1電極12が形成される。さらに、スパッタ法や印刷法あるいは塗布法を用いた成膜処理が結晶性基板11の裏面11rに施されて、これにより第2電極13が形成される。
そして、白色塗料を利用する塗布法を用いた成膜処理が第2電極13に施されて、これにより白色塗膜14が形成される。白色塗膜14の形成方法である塗布法は、上述する他の成膜方法に比べて、成膜対象である基板に対し、機械的及び熱的な歪を与え難い方法である。そのため、このような製造方法によれば、白色塗膜14の製造工程が別途加わることに拘わらず、結晶性基板11そのものの薄型化を阻害することがない。ゆえに、結晶太陽電池10における原料使用量の低減に十分対応することもできる。
以上説明したように、上記第1実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)上記第1実施形態によれば、第2電極13に設けられた白色塗膜14が、結晶性基板11を透過した光を、結晶性基板11へ再び導くことになる。そのため、白色塗膜14についての構成材料、膜厚、位置等を他の構成要件に応じて適宜変更するだけで、透過光の再利用が適切に実現可能になる。ゆえに、結晶性基板11、第1電極12及び第2電極13に対して、その構成材料や設計ルールの変更等を強いることがない。その結果、結晶太陽電池10は、結晶性基板11や第1電極12、そして裏面電極である第2電極13ついての設計の自由度を確保しつつ、そのうえで結晶性基板11を透過した光の再利用を図ることができる。
(2)上記第1実施形態によれば、白色塗膜14の白色成分が、硫酸バリウム、酸化マグネシウム及び酸化チタンの少なくとも一種であるため、白色塗膜14において高い太陽光の反射率を実現することができ、その結果、光の利用効率をより向上させることが可能になる。
(3)上記第1実施形態によれば、結晶性基板11の吸収波長に相当する光が、90%
以上の高い確率で白色塗膜14に反射される。その結果、光の利用効率をより効果的に向上させることができる。
(4)上記第1実施形態によれば、結晶性基板11に対して機械的及び熱的な歪を与え難い方法である塗布法によって、白色塗膜14を形成する。そのため、白色塗膜14の製造工程が別途加わることに拘わらず、結晶性基板11そのものの薄型化を阻害することがない。ゆえに、結晶太陽電池10における原料使用量の低減に十分対応することもできる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した結晶太陽電池の第2実施形態について図2を参照して説明する。第2実施形態は、第1実施形態に裏面パッシベーション膜15を付加し、これにともない第2電極13の構造を変更したものである。そのため、以下では、こうした変更点について詳しく説明する。図2は、第2実施形態にかかる結晶太陽電池の断面斜視構造を示す斜視図である。
図2に示されるように、結晶性基板11の裏面11rと第2電極13との間には、光透過性を有する裏面パッシベーション膜15が、裏面11rの略全面にわたり形成されている。第2電極13は、この裏面パッシベーション膜15を膜厚方向に貫通するコンタクト13aを介して、裏面11rと部分的に接続されている。裏面パッシベーション膜15は、裏面11rと第2電極13との接触面積をその構造から制限し、また結晶性基板11に含まれる結晶欠陥をその構成元素に基づいて低減する。こうした構成からなる裏面パッシベーション膜15は、裏面11rと第2電極13との界面におけるキャリアの再結合、結晶欠陥によるキャリアの再結合等を低減させて、変換効率を向上させる。このような裏面パッシベーション膜15としては、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、アルミニウム酸化膜等を用いることができる。
なお、上述する裏面パッシベーション膜15は、結晶性基板11と共通する構成元素を有して、該構成元素の酸化物あるいは窒化物である構成が好ましい。このような構成元素であれば、結晶性基板11の裏面11rに対する酸化処理あるいは窒化処理により裏面パッシベーション膜15を形成することができる。そのうえ、裏面パッシベーション膜15の屈折率が結晶性基板11よりも低くなることから、結晶性基板11を透過した光のうちで臨界角以上の光は、こうした裏面パッシベーション膜15により、反射されることになる。そして臨界角よりも小さい光だけが、裏面パッシベーション膜15を透過して白色塗膜14に到達することになる。
つまり、このような構成からなる結晶太陽電池10によれば、白色塗膜14に到達する光の方向が、結晶性基板11及び裏面パッシベーション膜15の屈折率によって概ね規定される。ゆえに、白色塗膜14そのものに要求される光学的な特性を、結晶性基板11及び裏面パッシベーション膜15の光学的な特性に基づいて適切に把握することが可能となり、このような特性の下で白色塗膜14の構成材料や膜厚が設計されることにより、光の利用効率そのものを大幅に向上させることが可能になる。
上述する結晶太陽電池10は、以下のような製造工程により形成される。まず、第1実施形態と同じく、イオン注入法や熱拡散法を用いた拡散処理が結晶性基板11の表面11iに施されて、これにより不純物の拡散層である第2半導体層11bが形成される。次いで、熱酸化法や熱窒化法あるいはCVD法等を用いた成膜処理が結晶性基板11の裏面11rに施されて、これにより裏面パッシベーション膜15が形成される。さらに、フォトリソグラフィ法やレーザ加工法等を用いたパターニング処理が裏面パッシベーション膜15に施されて、これによりコンタクト13aに対応する貫通孔(コンタクトホール)が形
成される。そして、スパッタ法や印刷法あるいは塗布法を用いた成膜処理が裏面パッシベーション膜15に施されて、これにより第2電極13が形成される。
以後、第1実施形態と同じく、スパッタ法や印刷法あるいは塗布法を用いた成膜処理が結晶性基板11の表面11iとに施されて、これにより第1電極12が形成される。そして、白色塗料を利用する塗布法を用いた成膜処理が第2電極13に施されて、これにより白色塗膜14が形成される。
以上説明したように、上記第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(5)上記第2実施形態によれば、裏面パッシベーション膜15が裏面11rと白色塗膜14との間に介在するため、変換効率の向上を図ることができる。そのうえ、白色塗膜14そのものに要求される光学的な特性を、結晶性基板11及び裏面パッシベーション膜15の光学的な特性に基づいて適切に把握することが可能となる。そして、こうした把握された特性の下で白色塗膜14の材料や膜厚が設計されることにより、光の利用効率そのものを大幅に向上させることが可能になる。
(6)上記第2実施形態によれば、裏面11rと白色塗膜14との間に裏面パッシベーション膜15が介在する分だけ、白色塗膜14と結晶性基板11とが接触し難くなる。そのため、白色塗膜14の構成材料やその形成過程にて発生し得る基板汚染を大幅に抑制できることから、白色塗膜14に適用できる材料の選択範囲が拡張可能になる。
(第3実施形態)
以下、本発明を具体化した結晶太陽電池の第3実施形態について図3を参照して説明する。第2実施形態は、第1実施形態の結晶性基板における半導体層を変更したものである。そのため、以下では、こうした変更点について詳しく説明する。図3は、第3実施形態にかかる結晶太陽電池の断面斜視構造を示す斜視図である。
結晶太陽電池10は、逆導電型の関係をなす結晶性基板と非晶質半導体膜との間にi型の半導体膜を介在させたpin構造を基本構造としている。具体的には、図3に示されるように、結晶性基板11がn型のシリコン(Si)基板であり、この結晶性基板11の表面11iにはi型のアモルファスSi(a−Si)膜であるi型表面Si膜11biが積層されて、裏面11rには、これもまたi型のa−Si膜であるi型裏面Si膜11ciが形成されている。さらに、i型表面Si膜11biには、p型のa−Si膜であるp型Si膜11bpが積層されており、i型裏面Si膜11ciには、n型のa−Si膜であるn型Si膜11cnが積層されている。
こうした構成においては、i型表面Si膜11biとi型裏面Si膜11ciとが空乏化する。そして、太陽光によって励起されたキャリアの殆どがi型表面Si膜11bi及びi型裏面Si膜11ciで生成されて、i型表面Si膜11biとi型裏面Si膜11ciとに加わる内部電界により、対応する第1電極12あるいは第2電極13へ輸送される。これにより、変換効率の増大が図られる。
上述する結晶太陽電池10は、以下のような製造工程により形成される。まず、CVD法を用いた成膜処理が結晶性基板11の表面11iに施されて、これによりi型表面Si膜11biとp型Si膜11bpとが順に積層される。次いで、CVD法を用いた成膜処理が結晶性基板11の裏面11rに施されて、これによりi型裏面Si膜11ciとn型Si膜11cnとが順に積層される。そして、第1実施形態と同じく、スパッタ法や印刷法あるいは塗布法を用いた成膜処理がp型Si膜bpとn型Si膜cnとに施されて、これにより第1電極12と第2電極13とが形成される。そして、白色塗料を利用する塗布
法を用いた成膜処理が第2電極13に施されて、これにより白色塗膜14が形成される。
以上説明したように、上記第3実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(7)上記第3実施形態によれば、結晶性基板と非晶質半導体膜とを利用したpin構造を基本構造とするため、白色塗膜14による利用効率の向上に加えて、変換効率を向上させることもできる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・上記第2実施形態では、結晶性基板11と白色塗膜14との間に、第2電極13が介在する構成を説明した。これを変更して、結晶性基板11と白色塗膜14との間に、第2電極13が介在しない構成であってもよい。具体的には、図4に示されるように、結晶性基板11の裏面11rから順に、裏面パッシベーション膜15、白色塗膜14、そして第2電極13が積層される構成であってもよい。こうした構成によれば、結晶性基板11を透過した光が第2電極13で吸収されなくなる。したがって、結晶性基板11と白色塗膜14との間に第2電極13が介在しない分だけ、より効果的に利用効率を向上することができる。
・上記第2実施形態では、結晶性基板11の表面11iに第1電極12が形成されて、そして結晶性基板11の裏面11rに第2電極13が形成される構成を説明した。これを変更して、第1電極12及び第2電極13が、共通する裏面11rに形成される構成であってもよい。具体的には、図5に示されるように、互いに逆導電性の関係にある第2半導体層11bと第3半導体層11cとが、それぞれ裏面11rから露出するかたちで形成されて、第1電極12及び第2電極13が、裏面パッシベーション膜15をその膜方向に貫通するかたちで、それぞれ上記第3半導体層11c及び第2半導体層11bに電気的に接続される。そして、これら第1電極12、第2電極13、及び裏面パッシベーション膜15を覆うように、白色塗膜14が積層される構成に具体化することもできる。こうした構成によれば、受光面である表面11iから第1電極12を割愛できる分だけ、太陽光をより効果的に受光することができる。なおこの際、光透過性を有する表面パッシベーション膜16が表面11iの略全面にわたり形成される構成、すなわちパッシベーション膜が表面11i及び裏面11rの双方に設けられた構成が好ましい。こうした構成によれば、裏面パッシベーション膜15により得られる変換効率の向上効果を、さらに表面パッシベーション膜16によっても得られることができる。
・上記2実施形態では、パッシベーション膜が、結晶性基板11の裏面側に形成される構成を説明した。これを変更して、パッシベーション膜が、結晶性基板11の表面11i及び裏面11rに形成される構成でもよい。具体的には、図6に示されるように、光透過性を有する表面パッシベーション膜16が表面11iの略全面にわたり形成されて、第1電極12が表面パッシベーション膜16を膜厚方向に貫通するかたちで表面11iと部分的に接続される。こうした構成によれば、裏面パッシベーション膜15により得られる変換効率の向上効果を、さらに表面パッシベーション膜16によっても得られることができる。
・また、図6に示されるように、太陽光の反射損失を表面で抑えるべく、表面パッシベーション膜16あるいは表面11iに反射防止膜17が積層される構成でもよい。反射防止膜17の構成材料には、例えば酸化シリコン、窒化シリコン、酸化セリウム、酸化アルミニウム、二酸化スズ、二酸化チタン、フッ化マグネシウム、酸化タンタルを用いることができる。
・上記実施形態では、表面11i及び裏面11rが平坦面である構成を説明した。この
ような構成に限らず、表面11i及び裏面11rの少なくとも一方は、太陽光を結晶性基板に閉じ込めるためのテクスチャーを具備することもできる。こうしたテクスチャーは、例えば、四角錘状をなす多数の突起により具現化できる。また、こうしたテクスチャーは、例えば対象面である表面11iあるいは裏面11rを水酸化カリウム水溶液に浸漬させる方法により具現化できる。このような構成によれば、白色塗膜14とテクスチャーとが、太陽光を結晶性基板11内に閉じ込めるように協働し、その結果、太陽光の利用効率がさらに向上される。
第1実施形態かかる結晶太陽電池の断面斜視構造を示す斜視図。 第2実施形態かかる結晶太陽電池の断面斜視構造を示す斜視図。 第3実施形態かかる結晶太陽電池の断面斜視構造を示す斜視図。 変更例かかる結晶太陽電池の断面斜視構造を示す斜視図。 変更例かかる結晶太陽電池の断面斜視構造を示す斜視図。 変更例かかる結晶太陽電池の断面斜視構造を示す斜視図。
符号の説明
10…結晶太陽電池、11…結晶性基板、11a…第1半導体層、11b…第2半導体層、11i…受光面、11r…裏面、12…第1電極、13…第2電極、14…白色塗膜、15…裏面パッシベーション膜、16…表面パッシベーション膜、17…反射防止膜。

Claims (8)

  1. 光を受光する受光面と該受光面と対向する裏面との間で光電変換機能を発現する結晶性基板を具備する結晶太陽電池であって、
    前記結晶性基板の前記裏面から透過する光を前記結晶性基板の中へ反射する白色塗膜が前記結晶性基板の前記裏面側に設けられたことを特徴とする結晶太陽電池。
  2. 請求項1に記載の結晶太陽電池において、
    前記結晶性基板がシリコン基板であり、
    前記シリコン基板の裏面がパッシベーション膜で覆われており、
    前記白色塗膜が前記パッシベーション膜に積層されてなることを特徴とする結晶太陽電池。
  3. 請求項2に記載の結晶太陽電池において、
    前記白色塗膜及び前記パッシベーション膜が前記裏面に沿うかたちで形成されており、
    前記白色塗膜及び前記パッシベーション膜を貫通して前記裏面と電気的に接続された裏面電極を具備することを特徴とする結晶太陽電池。
  4. 前記白色塗膜における白色成分が、硫酸バリウム、酸化マグネシウム及び酸化チタンからなる群から選択される少なくとも一種からなる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の結晶太陽電池。
  5. 前記結晶性基板がシリコン基板であり、
    前記白色塗膜が500nm〜1200nmの波長で90%以上の反射率を有する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の結晶太陽電池。
  6. 前記結晶性基板が50μm〜200μmの厚さを有したシリコン基板である
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の結晶太陽電池。
  7. 光を受光する受光面とその受光面と対向する裏面との間で光電変換機能を発現する結晶性基板を具備する結晶太陽電池の製造方法であって、
    前記結晶性基板の前記裏面から透過した光を前記結晶性基板の中へ反射する白色塗膜を前記裏面に形成することを特徴とする結晶太陽電池の製造方法。
  8. 請求項7に記載の結晶太陽電池の製造方法において、
    前記結晶性基板がシリコン基板であり、
    前記シリコン基板の前記裏面にパッシベーション膜を成膜して該パッシベーション膜に前記白色塗膜を積層することを特徴とする結晶太陽電池の製造方法。
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