JP2010152082A - 塗布装置、プロセスカートリッジ、クリーニングユニット及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】潤滑剤と、ブラシ毛が周設されていて、像担持体および前記潤滑剤に摺接して該潤滑剤を前記像担持体に塗布するブラシ状回転部材と、該ブラシ毛に付着した異物を除去する除去装置とを備える塗布装置において、簡単な構成により、ブラシ毛に付着するトナーの除去効率を上げること。
【解決手段】除去装置45は、その先端側が櫛歯形状をなし、ブラシ毛38aに当接するように配置された櫛歯部材45Aを有し、該櫛歯形状をなす歯の向きがブラシ状回転部材38の回転方向上流に向かうように配置した。
【選択図】図2
【解決手段】除去装置45は、その先端側が櫛歯形状をなし、ブラシ毛38aに当接するように配置された櫛歯部材45Aを有し、該櫛歯形状をなす歯の向きがブラシ状回転部材38の回転方向上流に向かうように配置した。
【選択図】図2
Description
本発明は、潤滑剤を塗布する塗布装置、プロセスカートリッジ、クリーニングユニット及び複写装置、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ、複合機、等の画像形成装置に関する。
従来、トナーを含む現像剤を用いて像担持体上に形成された静電潜像をトナーで可視像化し、このトナー像を被転写媒体に転写し、最終的に記録媒体上に定着する画像形成装置では、転写後の像担持体表面に残留している残留物を除くためにクリーニングブレードを当接させている。しかし、クリーニングブレードと像担持体との間の摩擦力が上昇してクリーニングブレードの破損や像担持体の磨耗が激化する。
そこで、像担持体の回転方向の、クリーニングブレードよりも上流側で、トナー像転写後の像担持体表面に潤滑剤を供給するための回転ブラシを備え、像担持体表面に潤滑剤を塗布して潤滑剤の皮膜をつくり、クリーニングブレードと像担持体表面との間の摩擦力の上昇を抑えることが提案されている。
ところで、回転ブラシにより像担持体に潤滑剤を塗布する場合、塗布の際に像担持体の表面から回転ブラシに移行し、移行してきた残留物が、固形潤滑剤の、回転ブラシと接触する面に付着して固化してしまい、像担持体への潤滑剤の塗布が途絶えてしまうことが知られており、これを防止するために、像担持体へ潤滑剤を塗布する際に回転ブラシに移行してきた外添剤を叩き落とすためにフリッキング部材を設けたものがある。
しかし、フリッキング部材を設けた場合でも、回転ブラシに対するフリッキング部材の食い込み量が少ないと、残留物が十分に取り除かれないし、食い込み量が大きすぎると、ブラシ毛の傷みが速くなるため、ブラシの交換頻度が増してしまう。そこで、ブラシの交換頻度の抑制とブラシからの付着物の除去とを両立する工夫として、回転ブラシの回転方向に並んで配設されブラシに食い込むことでブラシに付着した付着物を叩き落す複数のフリッキング部材とを備えることとした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、像担持体の回転方向上流側の位置に配備され、像担持体の表面から残留物を掻き取る、像担持体の表面に先端を圧接させた板状のクリーニングブレードと、像担持体の表面に塗布される固形滑剤と、像担持体の回転方向下流側であってクリーニングブレードよりも像担持体の回転方向上流側の位置に配備され、像担持体の表面に接する領域と固形滑剤に接する領域との2つの領域を経由して所定方向に回転することにより像担持体の表面に潤滑剤を塗布する回転ブラシと、回転ブラシの回転方向に並んで配設されブラシに食い込むことでブラシに付着した付着物を叩き落す複数のフリッキング部材とを備えた構成としている。
当該技術では、ブラシに付着した残留トナーを除去する部材は、ブラシ毛を一旦曲げて、その弾性を利用して付着残留トナーを弾き飛ばすフリッキング部材であるが、この弾性エネルギーだけではブラシ毛から完全に付着残留トナーを除去するには不十分である。特に転写率が悪化した時など入力トナー量が多くなった時に完全にトナーを除去することが出来なくなるおそれがある。かかる、ブラシ状回転部材により潤滑剤を像担持体に塗布するタイプの画像形成装置では、ブラシ状回転部材によって像担持体へ潤滑剤を塗布する際に、像担持体上の残留物が、ブラシ状回転部材のブラシ毛に付着してしまい、この付着残留トナーを除去できないと潤滑剤の塗布が減少するもしくは完全に出来なくなることになる。特に主走査方向で大きく画像面積の差異がある画像(例えばベタ縦帯画像など)を取った時、像担持体上のブラシ状回転部材位置への入力トナー量も主走査方向で大きく差を生じることになるため、その位置のみ潤滑剤の塗布量が減少し、以後の画像で主走査方向に画像濃度の差(残像)が生じることになってしまう。
本発明は上述の事情の下になされたもので、ブラシ状回転部材により潤滑剤を像担持体に塗布する構成において簡単な構成により、ブラシ毛に付着するトナーの除去効率を上げることができる塗布装置、プロセスカートリッジ、クリーニングユニット、画像形成装置を提供することを課題とする。
前記課題を達成するため請求項1に係る発明は、潤滑剤と、ブラシ毛が周設されていて該ブラシ毛が回転体および前記潤滑剤に摺接して該潤滑剤を前記回転体に塗布するブラシ状回転部材と、該ブラシ状回転部材の前記回転体との接触位置よりも該ブラシ状回転部材の回転方向下流かつ、該ブラシ状回転部材の前記潤滑剤との接触位置よりも該ブラシ状回転部材の回転方向上流において前記ブラシ毛に当接する位置に配置され、該ブラシ毛に付着した異物を除去する除去装置とを備える塗布装置において、前記除去装置はその先端側が櫛歯形状をなしている櫛歯部材を有し、該櫛歯形状部が前記回転するブラシ毛に摺接し、梳くように前記櫛歯部材が配置されていることとした。
請求項2に係る発明は、潤滑剤と、ブラシ毛が周設されていて該ブラシ毛が、回転体として構成された像担持体および前記潤滑剤に摺接して該潤滑剤を前記像担持体に塗布するブラシ状回転部材と、該ブラシ状回転部材の前記像担持体との接触位置よりも該ブラシ状回転部材の回転方向下流かつ、該ブラシ状回転部材の前記潤滑剤との接触位置よりも該ブラシ状回転部材の回転方向上流において前記ブラシ毛に当接する位置に配置され、該ブラシ毛に付着した異物を除去する除去装置とを備える塗布装置において、前記除去装置は、その先端側が櫛歯形状をなし、前記ブラシ毛に当接するように配置された櫛歯部材を有し、該櫛歯形状をなす歯の向きが前記ブラシ状回転部材の回転方向上流に向かうように配置されていることとした。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の塗布装置において、前記除去装置は中心軸の周りに複数の羽根を有し、前記ブラシ状回転部材と逆方向に移動摺接する回転部材を主要部材とし、それぞれの羽根は前記ブラシ毛に当接する部位での形状が該ブラシ状回転部材の回転方向上流に歯が向くように配置された前記櫛歯部材であることとした。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の塗布装置において、前記櫛歯部材における前記の少なくとも前記ブラシ毛に当接する箇所は導電性の材質からなり、電気的に接地されていることとした。
請求項5に係る発明は、回転体として構成された像担持体に加えて、該像担持体を帯電させる帯電装置と、該像担持体に担持された潜像を可視像化する現像装置と、該像担持体に潤滑剤を塗布する塗布装置から選択される部材を一体的に支持し、画像形成装置に対して着脱自在のプロセスカートリッジであって、当該プロセスカートリッジに必須の構成として請求項1乃至4の何れかに記載の塗布装置を加えた。
請求項6に係る発明は、請求項5記載のプロセスカートリッジにおいて、前記プロセスカートリッジは、前記帯電装置、及び現像後のトナー像を転写材に転写した後に前記像担持体上に残留する転写残トナーを除去するクリーニング手段を有することとした。
請求項7に係る発明は、ベルト状の回転体に潤滑剤を塗布するベルト用塗布装置と、ベルト状の回転体上に残留する転写残トナーを除去するベルト用クリーニング手段とをユニット化したベルト用クリーニングユニット有する画像形成装置において、前記ベルト用クリーニングユニットは前記ベルト用塗布装置として請求項1乃至4の何れかに記載の塗布装置を有することとした。
請求項8に係る発明は、回転体として構成され潜像を担持する像担持体と、該像担持体表面に均一に帯電を施す帯電手段と、帯電した該像担持体を露光して潜像を書き込む露光手段と、該像担持体表面に形成された潜像を可視化する現像手段と、可視化された像を中間転写体に転写する転写手段と、潤滑剤を前記像担持体表面に塗布する塗布装置と、転写後の前記像担持体表面をクリーニングするクリーニング手段と、前記転写手段により記録媒体に転写された像を記録媒体上に定着させるための定着手段を備え、少なくとも前記像担持体、前記塗布装置を一体的に構成して画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセルカートリッジを設けている画像形成装置において、前記プロセルカートリッジが、請求項5又は6記載のプロセスカートリッジであることとした。
請求項9に係る発明は、回転体として構成され潜像を担持する像担持体と、該像担持体表面に均一に帯電を施す帯電手段と、帯電した該像担持体を露光して潜像を書き込む露光手段と、該像担持体表面に形成された潜像を可視化する現像手段と、可視化された像をベルト状の中間転写体に転写する転写手段と、潤滑剤を前記中間転写体表面に塗布する塗布装置と、転写後の前記中間転写体表面をクリーニングするベルト用クリーニング手段とをユニット化したベルト用クリーニングユニットを有する画像形成装置において、前記ベルト用クリーニングユニットが、請求項7記載のクリーニングユニットであることとした。
請求項2に係る発明は、潤滑剤と、ブラシ毛が周設されていて該ブラシ毛が、回転体として構成された像担持体および前記潤滑剤に摺接して該潤滑剤を前記像担持体に塗布するブラシ状回転部材と、該ブラシ状回転部材の前記像担持体との接触位置よりも該ブラシ状回転部材の回転方向下流かつ、該ブラシ状回転部材の前記潤滑剤との接触位置よりも該ブラシ状回転部材の回転方向上流において前記ブラシ毛に当接する位置に配置され、該ブラシ毛に付着した異物を除去する除去装置とを備える塗布装置において、前記除去装置は、その先端側が櫛歯形状をなし、前記ブラシ毛に当接するように配置された櫛歯部材を有し、該櫛歯形状をなす歯の向きが前記ブラシ状回転部材の回転方向上流に向かうように配置されていることとした。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の塗布装置において、前記除去装置は中心軸の周りに複数の羽根を有し、前記ブラシ状回転部材と逆方向に移動摺接する回転部材を主要部材とし、それぞれの羽根は前記ブラシ毛に当接する部位での形状が該ブラシ状回転部材の回転方向上流に歯が向くように配置された前記櫛歯部材であることとした。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の塗布装置において、前記櫛歯部材における前記の少なくとも前記ブラシ毛に当接する箇所は導電性の材質からなり、電気的に接地されていることとした。
請求項5に係る発明は、回転体として構成された像担持体に加えて、該像担持体を帯電させる帯電装置と、該像担持体に担持された潜像を可視像化する現像装置と、該像担持体に潤滑剤を塗布する塗布装置から選択される部材を一体的に支持し、画像形成装置に対して着脱自在のプロセスカートリッジであって、当該プロセスカートリッジに必須の構成として請求項1乃至4の何れかに記載の塗布装置を加えた。
請求項6に係る発明は、請求項5記載のプロセスカートリッジにおいて、前記プロセスカートリッジは、前記帯電装置、及び現像後のトナー像を転写材に転写した後に前記像担持体上に残留する転写残トナーを除去するクリーニング手段を有することとした。
請求項7に係る発明は、ベルト状の回転体に潤滑剤を塗布するベルト用塗布装置と、ベルト状の回転体上に残留する転写残トナーを除去するベルト用クリーニング手段とをユニット化したベルト用クリーニングユニット有する画像形成装置において、前記ベルト用クリーニングユニットは前記ベルト用塗布装置として請求項1乃至4の何れかに記載の塗布装置を有することとした。
請求項8に係る発明は、回転体として構成され潜像を担持する像担持体と、該像担持体表面に均一に帯電を施す帯電手段と、帯電した該像担持体を露光して潜像を書き込む露光手段と、該像担持体表面に形成された潜像を可視化する現像手段と、可視化された像を中間転写体に転写する転写手段と、潤滑剤を前記像担持体表面に塗布する塗布装置と、転写後の前記像担持体表面をクリーニングするクリーニング手段と、前記転写手段により記録媒体に転写された像を記録媒体上に定着させるための定着手段を備え、少なくとも前記像担持体、前記塗布装置を一体的に構成して画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセルカートリッジを設けている画像形成装置において、前記プロセルカートリッジが、請求項5又は6記載のプロセスカートリッジであることとした。
請求項9に係る発明は、回転体として構成され潜像を担持する像担持体と、該像担持体表面に均一に帯電を施す帯電手段と、帯電した該像担持体を露光して潜像を書き込む露光手段と、該像担持体表面に形成された潜像を可視化する現像手段と、可視化された像をベルト状の中間転写体に転写する転写手段と、潤滑剤を前記中間転写体表面に塗布する塗布装置と、転写後の前記中間転写体表面をクリーニングするベルト用クリーニング手段とをユニット化したベルト用クリーニングユニットを有する画像形成装置において、前記ベルト用クリーニングユニットが、請求項7記載のクリーニングユニットであることとした。
請求項1記載の塗布装置においては、構成簡易な櫛歯部材を有する除去装置を通過することによってブラシ状回転部材の回転方向に沿ってブラシ毛が弾かれるエネルギーに加えて、櫛歯によりブラシ毛が梳かれしごかれるエネルギーをブラシ毛からの異物除去に使うことができるため、ブラシ毛に付着するトナーの除去効率を上げることができる。
請求項2記載の塗布装置においては、像担持体対向位置において異物が付着したブラシ毛が、潤滑剤対向位置に侵入する前に構成簡易な櫛歯部材を有する除去装置を通過することによってブラシ状回転部材の回転方向に沿ってブラシ毛が弾かれるエネルギーに加えて、櫛歯によりブラシ毛が梳かれしごかれるエネルギーをブラシ毛からの異物除去に使うことができるため、ブラシ毛に付着するトナーの除去効率を上げることができる。
請求項3記載の塗布装置においては、請求項1又は2に記載の塗布装置の作用効果に加えて、羽根を有する回転部材からなる除去装置がブラシ状回転部材と逆方向に移動摺接するため、除去装置とブラシ状回転部材の相対速度の絶対値が大きくなり、ブラシ状回転部材の回転方向に沿ってブラシ毛が弾かれるエネルギーを大きくすることができるため、よりブラシ毛に付着するトナーの除去効率を上げることができる。
請求項4記載の塗布装置においては、請求項1乃至3の何れかに記載の塗布装置における作用効果に加えて、除去装置のブラシ毛に当接されている部分が接地されているため、ブラシ毛のチャージアップを防ぐことができ、ブラシ毛からの異物の除去を容易にすることで、ブラシ毛に付着するトナーの除去効率を上げることができる。
請求項5記載のプロセスカートリッジにおいては、請求項1乃至4の何れかに記載の塗布装置を用いており、それらの作用効果を得ることで、安定した画像を形成することができるプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対し着脱自由に構成することができる。
請求項6記載のプロセスカートリッジにおいては、請求項5のプロセスカートリッジを用いており、その作用効果に加えて、帯電機能、転写残トナーのクリーニング機能も有しており、安定した画像を形成することができるプロセスカートリッジ装置を画像形成装置本体に対し着脱が自由に構成することができる。
請求項7記載のクリーニングユニットにおいては、請求項1乃至4の何れかに記載の塗布装置を用いており、それらの作用効果を、ベルト状の回転体に対し適用することで安定した画像を形成することができる。
請求項8の画像形成装置においては、請求項5又は6記載のプロセスカートリッジを用いており、それらの作用効果を得ることで、安定した画像を形成することができる画像形成装置を得ることができる。
請求項9の画像形成装置においては、請求項7記載のクリーニングユニットを用いており、その作用効果を得ることで、安定した画像を形成することができる画像形成装置を得ることができる。
請求項2記載の塗布装置においては、像担持体対向位置において異物が付着したブラシ毛が、潤滑剤対向位置に侵入する前に構成簡易な櫛歯部材を有する除去装置を通過することによってブラシ状回転部材の回転方向に沿ってブラシ毛が弾かれるエネルギーに加えて、櫛歯によりブラシ毛が梳かれしごかれるエネルギーをブラシ毛からの異物除去に使うことができるため、ブラシ毛に付着するトナーの除去効率を上げることができる。
請求項3記載の塗布装置においては、請求項1又は2に記載の塗布装置の作用効果に加えて、羽根を有する回転部材からなる除去装置がブラシ状回転部材と逆方向に移動摺接するため、除去装置とブラシ状回転部材の相対速度の絶対値が大きくなり、ブラシ状回転部材の回転方向に沿ってブラシ毛が弾かれるエネルギーを大きくすることができるため、よりブラシ毛に付着するトナーの除去効率を上げることができる。
請求項4記載の塗布装置においては、請求項1乃至3の何れかに記載の塗布装置における作用効果に加えて、除去装置のブラシ毛に当接されている部分が接地されているため、ブラシ毛のチャージアップを防ぐことができ、ブラシ毛からの異物の除去を容易にすることで、ブラシ毛に付着するトナーの除去効率を上げることができる。
請求項5記載のプロセスカートリッジにおいては、請求項1乃至4の何れかに記載の塗布装置を用いており、それらの作用効果を得ることで、安定した画像を形成することができるプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対し着脱自由に構成することができる。
請求項6記載のプロセスカートリッジにおいては、請求項5のプロセスカートリッジを用いており、その作用効果に加えて、帯電機能、転写残トナーのクリーニング機能も有しており、安定した画像を形成することができるプロセスカートリッジ装置を画像形成装置本体に対し着脱が自由に構成することができる。
請求項7記載のクリーニングユニットにおいては、請求項1乃至4の何れかに記載の塗布装置を用いており、それらの作用効果を、ベルト状の回転体に対し適用することで安定した画像を形成することができる。
請求項8の画像形成装置においては、請求項5又は6記載のプロセスカートリッジを用いており、それらの作用効果を得ることで、安定した画像を形成することができる画像形成装置を得ることができる。
請求項9の画像形成装置においては、請求項7記載のクリーニングユニットを用いており、その作用効果を得ることで、安定した画像を形成することができる画像形成装置を得ることができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。なお、以下に述べる実施の形態は本発明の一例であり、本発明の構成はこの実施の形態に限定されるものではない。
[1]画像形成装置の概要
<画像形成装置の構成>
以下、適宜図1乃至図2を参照しつつ画像形成装置の構成を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成を示す概略図である。ここでは、電子写真方式の画像形成装置100に適用した一実施形態について説明する。画像形成装置100は、イエロー(以下、「Y」と記す。)、マゼンタ(以下、「M」と記す。)、シアン(以下、「C」と記す。)、ブラック(以下、「K」と記す。)の4色のトナーから、カラー画像を形成する画像形成装置(以下、「タンデム型」と記す。)100である。
[1]画像形成装置の概要
<画像形成装置の構成>
以下、適宜図1乃至図2を参照しつつ画像形成装置の構成を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成を示す概略図である。ここでは、電子写真方式の画像形成装置100に適用した一実施形態について説明する。画像形成装置100は、イエロー(以下、「Y」と記す。)、マゼンタ(以下、「M」と記す。)、シアン(以下、「C」と記す。)、ブラック(以下、「K」と記す。)の4色のトナーから、カラー画像を形成する画像形成装置(以下、「タンデム型」と記す。)100である。
この画像形成装置100は、潜像及びトナー像を担持する回転体として構成された4つの像担持体、つまり、感光体1Y、1M、1C、1Kを備えている。なお、ここではドラム状の感光体1を例に挙げているが、ベルト状の感光体を採用し、このベルト状の感光体に関し本発明を適用することもできる。各感光体1Y、1M、1C、1Kは、ベルト状の回転体として構成され転写トナーを担持する中間転写ベルト6aに接触しながら、該接触部で中間転写ベルト6aと同一方向に向かうように回転駆動される。すなわち、中間転写ベルト6aは反時計回りの向き、各感光体1Y、1M、1C、1Kは、それぞれ中間転写ベルト6aに接触しながら、時計回りの向きに回転駆動される。
<プロセスカートリッジ>
図2は、図1に示した画像形成装置の一部を取り出して拡大表示したもので、感光体1を配設するプロセスカートリッジ2の構成を示す概略図である。図1におけるプロセスカートリッジ2Y、2M、2C、2Kにおける各感光体1Y、1M、1C、1K周りの構成はすべて同じであるため、1つのプロセスカートリッジ2についてのみ図示し、色分け用の符号Y、C、M、Kについては省略してある。
図2は、図1に示した画像形成装置の一部を取り出して拡大表示したもので、感光体1を配設するプロセスカートリッジ2の構成を示す概略図である。図1におけるプロセスカートリッジ2Y、2M、2C、2Kにおける各感光体1Y、1M、1C、1K周りの構成はすべて同じであるため、1つのプロセスカートリッジ2についてのみ図示し、色分け用の符号Y、C、M、Kについては省略してある。
このプロセスカートリッジは一例であり、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたケース40には、感光体1と、該感光体1を帯電させる帯電装置3と、該感光体1に担持された潜像を可視像化する現像装置5と、該感光体1に潤滑剤39を塗布する塗布装置20等が設けられている。
潤滑剤としては、脂肪酸金属塩、シリコーンオイル、フッ素系樹脂等が挙げられ、これらは単独または2種類以上を混合して用いることができる。特に、脂肪酸金属塩が好ましい。脂肪酸金属塩としては、脂肪酸としては、直鎖状の炭化水素が好ましく、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等が好ましく、ステアリン酸が一層好ましい。金属としては、リチウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、亜鉛、カドミウム、アルミニウム、セリウム、チタン、鉄などが挙げられる。これらの中で、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸鉄などが好ましく、特に、ステアリン酸亜鉛がもっとも好ましい。
なお、塗布装置20と同様の構成は、感光体1に対する潤滑剤の塗布以外に、直接転写方式の画像形成装置における記録紙搬送ベルトや本実施形態のように中間転写方式の画像形成装置における中間転写ベルト6aに対する潤滑剤の塗布にも適用することができる。
プロセスカートリッジにおいて、感光体1の周りのプロセス部材の配置は、該感光体1の回転方向(図2における時計回り矢印方向)に沿って、感光体1表面を均一に帯電させる帯電ローラからなる帯電装置3、感光体1の表面に担持された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成し可視像化する現像手段としての現像装置5、感光体1に潤滑剤を塗布する塗布装置20、転写後の感光体1上の残留トナーをクリーニングして回収し、且つ感光体1上に供給された潤滑剤を薄膜化するクリーニングブレードからなるクリーニング手段21の順で配置されている。さらに、現像ローラ5aの下部には、現像ローラ5a上の現像剤量を規制する規制部材37が対向配置され、ローラ5aの下方には、現像剤を攪拌しながら現像ローラ5aへ搬送する第1回転搬送体33と、第2回転搬送体34が配置されている。
帯電装置3は、感光体1の表面を負極性に帯電する。本実施形態における帯電装置3は、いわゆる接触・近接帯電方式で帯電処理を行う帯電部材としての帯電ローラを主要部材であり、該帯電ローラを感光体1の表面に接触又は近接させ、この帯電ローラに負極性バイアスを印加することで、感光体1の表面を帯電する。帯電装置3には、帯電ローラの表面をクリーニングするクリーニングローラ3bが設けられている。
感光体1の表面は、帯電装置3と現像装置5との間で、露光手段である露光装置4からの走査光4aによって露光され、該表面には、各色に対応した静電潜像が形成される。走査光4aは露光装置4から出射され、各色に対応した画像情報に基づき、各色用の各感光体1に対して各色に対応した走査光で静電潜像が書き込まれる。
現像装置5は、静電潜像を可視像化する。そのケーシングの開口から現像剤担持体としての現像ローラ5aが部分的に露出している。また、ここでは、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を用いているが、キャリアを含まない一成分現像剤を使用してもよい。現像装置5は、トナーボトル35から、対応する色のトナーの補給を受けてこれを内部に収容している。この現像ローラ5aの中心には、現像剤を現像ローラに引き付ける永久磁石36と、その周りを同軸回転する現像スリーブとから構成されている。
現像剤中のキャリアは、マグネットローラが発生させる磁力により現像ローラ上に穂立ちした状態となって感光体1と対向する現像領域に搬送される。ここで、現像ローラ5aは、感光体1と対向する領域(以下、「現像領域」と記す。)において感光体1の表面よりも速い線速で同方向に表面移動する。そして、現像ローラ上に穂立ちしたキャリアは、感光体1の表面を摺擦しながら、キャリア表面に付着したトナーを感光体1の表面に供給し、現像する。
プロセスカートリッジ2において、感光体1の回転方向上、現像装置5の下流位置に塗布装置20が配置されている。塗布装置20は、潤滑剤39と、ブラシ毛38aが周設されていて該ブラシ毛38aが感光体1と、潤滑剤39に摺接して該潤滑剤39を感光体1に塗布するブラシ状回転部材38と、該ブラシ状回転部材38の感光体1との接触位置よりも該ブラシ状回転部材38の回転方向下流かつ、該ブラシ状回転部材38の潤滑剤39との接触位置よりも該ブラシ状回転部材38の回転方向(矢印で示す)上流においてブラシ毛38aに当接する位置に配置され、該ブラシ毛38aに付着した異物を除去する除去装置45とを備える。
潤滑剤39は固形であり、ケース47に収められて摺動可能であり、その前端部をブラシ状回転部材38に対向させ、その後端部を押し当て部材48を介して伸張性のばね49により付勢されて、該前端部をブラシ状回転部材38に当接させられている。除去装置45の下方には、ブラシ毛38aから除去装置45により除去された異物を回収するための搬送部材50が配置されている。
この例では、プロセスカートリッジ2は、感光体1、帯電装置3、現像装置5、塗布装置20、クリーニング手段21、その他の付帯部材を有しているが、少なくとも感光体1と塗布装置20を有する構成であって、画像形成装置本体に対して着脱可能な構成であればよい。以上がプロセスカートリッジ2の概略構成である。
画像形成装置全体の説明に戻る。図1において、感光体1の上方には、該感光体1に可視化したトナー像を記録媒体(中間転写ベルト6e)に転写する転写手段(一次転写ローラ6e)を備えた転写装置6が配置されている。本実施形態では各感光体1上のトナー像を一旦中間転写ベルト6a上に転写してから、最終記録媒体である記録紙(シート状媒体)に転写する中間転写ベルト方式である。
転写装置6における中間転写ベルト6aは、3つの支持ローラ6b、6c、6dに張架されており、図中矢印の方向に無端移動する構成となっている。中間転写ベルト6a上には、上流から各感光体1Y、1M、1C、1K上のトナー像が静電転写方式により互いに重なり合うように順に転写される。
静電転写方式には、転写チャージャを用いた構成もあるが、ここでは転写チリの発生が少ない一次転写ローラ6eを用いた構成を採用している。具体的には、各感光体1Y、1M、1C、1Kと接触する中間転写ベルト6aの部分の裏面に、それぞれ転写手段としての各一次転写ローラ6eを配置している。ここでは、一次転写ローラ6eにより押圧された中間転写ベルト6aの部分と感光体1とによって、転写領域が形成される。
各感光体1Y、1M、1C、1K上のトナー像を中間転写ベルト6a上に転写する際には、一次転写ローラ6eに正極性のバイアスが印加される。これにより、各一次転写する領域(以下、一次転写領域)と記す。)には転写電界が形成され、各感光体1Y、1M、1C、1K上のトナー像は、中間転写ベルト6a上に静電的に付着し、転写される。
中間転写ベルト6aの周りであって最上流のプロセスカートリッジ2Yの上流には、該中間転写ベルト6aの表面に残留したトナーを除去するためのベルトクリーニング用のクリーニングユニット6fが設けられている。このクリーニングユニット6fは、中間転写ベルト6aの表面に付着した不要なトナーを回転ブラシ及びクリーニングブレードで回収する構成となっている。なお、タンデム型の画像形成装置であって、中間転写ベルトを使用せず、感光体のトナー画像を記録紙に直接転写する方式の画像形成装置もあり、そのような画像形成装置において、記録紙を転写部まで搬送する搬送ベルトについて、その表面に付着する付着物を除去する手段として本発明の塗布装置を適用可能である。
本実施形態において、クリーニングユニット6fで回収した不要トナーは、クリーニングユニット6f内から図示しない搬送手段により図示しない廃トナータンクまで搬送される。この中間転写ベルト6aは、高抵抗の無端状単層ベルトであり、その材質はPVDF(ポリフッ化ビニリデン)を用いることが好ましいが、弾性層を含む複数の樹脂層にしてもよい。
支持ローラ6dに張架された中間転写ベルト6aの部分には、二次転写ローラ6gが接触して配置されている。この中間転写ベルト6aと二次転写ローラ6gとの間には二次転写領域が形成され、この部分に、所定のタイミングで記録部材としての転写紙が送り込まれるようになっている。
この転写紙は、露光装置4の図中下側にある給紙カセット9内に収容されており、ピックアップローラ10、レジストローラ対11等によって、二次転写領域まで搬送される。そして、中間転写ベルト6a上に重ね合わされたトナー像は、二次転写領域において、転写紙上に一括して転写される。この二次転写時には、二次転写ローラ6gに正極性のバイアスが印加され、これにより形成される転写電界によって中間転写ベルト6a上のトナー像が転写紙上に転写される。
<画像形成動作>
中間転写方式の画像形成装置100の画像形成動作について説明する。画像形成動作開始によって、初めに帯電装置3で感光体1上に負極性に一様に帯電される。このとき、帯電ローラに付着したトナーや潤潤滑剤等の汚れはクリーニングローラ3bでクリーニングされる。
中間転写方式の画像形成装置100の画像形成動作について説明する。画像形成動作開始によって、初めに帯電装置3で感光体1上に負極性に一様に帯電される。このとき、帯電ローラに付着したトナーや潤潤滑剤等の汚れはクリーニングローラ3bでクリーニングされる。
次に、露光装置4は、画像データに基づいて感光体1の表面にレーザによる走査光4a
を走査しながら照射して、潜像を形成する。この潜像は、現像装置5で、トナー像として可視像化される。トナーとしては、カラートナーの対応が容易なことから磁性キャリアとともに用いる二成分現像剤が好ましい。
を走査しながら照射して、潜像を形成する。この潜像は、現像装置5で、トナー像として可視像化される。トナーとしては、カラートナーの対応が容易なことから磁性キャリアとともに用いる二成分現像剤が好ましい。
このときに、トナー像が形成された感光体1が回転して一次転写領域に入り、同時期に移動してきた中間転写ベルト6aに一次転写領域で接触する。一次転写領域では、感光体1上で現像されたトナー像は、転写電界やニップ圧の作用を受けて中間転写ベルト6aに転写される。この転写により、中間転写ベルト6a上にトナー像が転移し形成される。感光体1Y、1M、1C、1Kと複数のカラートナーの数だけあるタンデム型では、この一次転写が複数回繰り返されることで、中間転写ベルト6aに色重ねカラートナー像が形成される。
給紙カセット9或いは手差しトレイ31から送り出された記録紙は、図示しない搬送ガイドにガイドされながら搬送ローラによりレジストローラ対11へ搬送される。中間転写ベルト6a上のトナー像は、中間転写ベルト6a上の色重ねカラートナー像と二次転写領域(二次転写ローラ6gと中間転写ベルト6aとの対向領域)で会合するような所定のタイミングでレジストローラ対11から送出された記録紙に、二次転写領域で、二次転写ローラ6gによる転写電界やニップ圧の作用を受けて転写される。
この転写により、記録紙上にはフルカラートナー像が形成される。フルカラートナー像が形成された記録紙は、定着装置8で加熱ローラ8a、加圧ローラ8b間を通過する間にこのフルカラートナー像が定着された後、排紙ローラ12を経て画像形成装置100の排紙トレイ30上に排紙される。
[2]塗布装置
前記[1]の項では、図1の画像形成装置100において、図2のプロセスカートリッジ2が着脱可能であり、このプロセスカートリッジ2に塗布装置20ほか、各種プロセス部材が配置される例を説明したが、これに限らず画像形成装置100において、プロセスカートリッジ2を介さずに、塗布装置20ほか、各種プロセス部材を直接、画像形成装置本体に装着する構成とすることもできる。以下では、便宜上、プロセスカートリッジ2で説明した部材を用いて実施の形態を説明する。
前記[1]の項では、図1の画像形成装置100において、図2のプロセスカートリッジ2が着脱可能であり、このプロセスカートリッジ2に塗布装置20ほか、各種プロセス部材が配置される例を説明したが、これに限らず画像形成装置100において、プロセスカートリッジ2を介さずに、塗布装置20ほか、各種プロセス部材を直接、画像形成装置本体に装着する構成とすることもできる。以下では、便宜上、プロセスカートリッジ2で説明した部材を用いて実施の形態を説明する。
図2を参照するに、ブラシ状回転部材38は、回転軸38jのまわりにブラシ毛38aが周設されていて該ブラシ毛38aが回転体(感光体1)および潤滑剤39に摺接して該潤滑剤39を感光体1に塗布する部材である。ブラシ状回転部材38が感光体1と接触する接触位置P1よりも該ブラシ状回転部材38の回転方向下流かつ、該ブラシ状回転部材38が潤滑剤39と接触する接触位置P2よりも該ブラシ状回転部材38の回転方向上流においてブラシ毛38aに当接する位置には、ブラシ毛38aに付着した残留トナー等の異物を除去する除去装置45の主要部をなす櫛歯部材45Aが配置されている。
図3(a)、(b)にそれぞれ櫛歯部材45Aを例示している。櫛歯部材45Aはブラシ状回転部材38の軸方向に長さを有する長尺であり、短手方向に「ヘ」の字状に折曲した板状片からなり、不動部材に固定される側の基端側A1と、基端部A1に対して折曲して角度をなしブラシ毛38a内に位置して摺接する先端側A2を有し、この先端側A2の端縁部が櫛歯の形状をした櫛歯形状部A3をなしている。
櫛歯形状部A3の形としては、図3(a)に示した鋸歯状、図3(b)に示した矩形歯状がある。櫛歯部材45Aは櫛歯形状部A3が、回転するブラシ毛38aに摺接し、梳くように配置される。概略の配置形態を例示すると、図2に示したように、先端側A2がブラシ状回転部材38の外周輪郭線の接線方向と平行に食い込む態様であり、櫛歯形状をなす歯の向きがブラシ状回転部材38の回転方向上流に向かう配置とする。
かかる構成によれば、構成簡易な櫛歯部材45Aを有する除去装置45を通過することによってブラシ状回転部材の回転方向に沿ってブラシ毛38aが弾かれるエネルギーに加えて、櫛歯によりブラシ毛38aが梳かれしごかれるエネルギーをブラシ毛38aからのトナーなど異物除去に使うことができるため、ブラシ毛に付着するトナーなど異物の除去効率を上げることができる。
ここで、櫛歯部材45Aにおける少なくともブラシ毛に当接する箇所(例えば先端側A2)は導電性の材質とし、図2に示したように導線47Eを介して電気的に接地することが好ましい。ブラシ毛38aに当接する部分が接地されるため、ブラシ毛38aのチャージアップを防ぐことができ、ブラシ毛38aからの異物の除去が一層容易になり、ブラシ毛に付着するトナーの除去効率を上げることができる。
[3]プロセスカートリッジ
上記した除去装置45をプロセスカートリッジ2に組み込む構成については、既に図2により説明した。組み込みの態様としては、感光体1と除去装置45だけを一体的なプロセスカートリッジとしてユニット化し、これを画像形成装置本体に対して着脱自在とする構成がある。また、図2に示したように、感光体1と除去装置45に加えて、感光体1に残留する転写残トナーを除去するクリーニング手段21をも加え、さらに、帯電装置3、現像装置5なども合わせて一体的なプロセスカートリッジとしてユニット化し、これを画像形成装置本体に対して着脱自在とすることもできる。着脱自在により他部品のメンテナンスに合わせて潤滑剤の補充が容易である。また、感光体に対する位置精度がプロセスカートリッジ上で定まるので、精度を保持した部品交換が可能となる。
上記した除去装置45をプロセスカートリッジ2に組み込む構成については、既に図2により説明した。組み込みの態様としては、感光体1と除去装置45だけを一体的なプロセスカートリッジとしてユニット化し、これを画像形成装置本体に対して着脱自在とする構成がある。また、図2に示したように、感光体1と除去装置45に加えて、感光体1に残留する転写残トナーを除去するクリーニング手段21をも加え、さらに、帯電装置3、現像装置5なども合わせて一体的なプロセスカートリッジとしてユニット化し、これを画像形成装置本体に対して着脱自在とすることもできる。着脱自在により他部品のメンテナンスに合わせて潤滑剤の補充が容易である。また、感光体に対する位置精度がプロセスカートリッジ上で定まるので、精度を保持した部品交換が可能となる。
[3]画像形成装置
図1で説明した画像形成装置は、感光体1と除去装置45に加えて、感光体1に残留する転写残トナーを除去するクリーニング手段21をも加え、さらに、帯電装置3、現像装置5なども合わせて一体的なプロセスカートリッジ2としてユニット化し、これを装着したものである。この画像形成装置では、本発明の除去装置45が用いられているので、ブラシ状回転部材38からの異物除去が良好となり安定した画像を形成することができる画像形成装置を得る。また、プロセスカートリッジにより部品交換やメンテナンスに合わせて、潤滑剤の補充等ができる。
図1で説明した画像形成装置は、感光体1と除去装置45に加えて、感光体1に残留する転写残トナーを除去するクリーニング手段21をも加え、さらに、帯電装置3、現像装置5なども合わせて一体的なプロセスカートリッジ2としてユニット化し、これを装着したものである。この画像形成装置では、本発明の除去装置45が用いられているので、ブラシ状回転部材38からの異物除去が良好となり安定した画像を形成することができる画像形成装置を得る。また、プロセスカートリッジにより部品交換やメンテナンスに合わせて、潤滑剤の補充等ができる。
[4]比較試験
本発明による塗布装置の効果を確認するため、図2に示した本発明適用のプロセスカートリッジ2(除去装置45として、図3(a)に示した櫛歯部材45Aを使用)と、図4に示したような従来のプロセスカートリッジ2’ (除去装置45’として、紙面を貫く方向に長い丸棒状のフリッカー45’がブラシ毛38aしごくように配置)を同一の画像形成装置に装着して以下の比較実験を行なった。フリッカー45’は単にブラシ毛38aを一旦曲げて、その弾性を利用して付着とナーを弾き飛ばす部材である。プロセスカートリッジ2と2’では、除去装置45、45’が異なるだけで他の構成は同じであり、図2に即して説明した通りである。
本発明による塗布装置の効果を確認するため、図2に示した本発明適用のプロセスカートリッジ2(除去装置45として、図3(a)に示した櫛歯部材45Aを使用)と、図4に示したような従来のプロセスカートリッジ2’ (除去装置45’として、紙面を貫く方向に長い丸棒状のフリッカー45’がブラシ毛38aしごくように配置)を同一の画像形成装置に装着して以下の比較実験を行なった。フリッカー45’は単にブラシ毛38aを一旦曲げて、その弾性を利用して付着とナーを弾き飛ばす部材である。プロセスカートリッジ2と2’では、除去装置45、45’が異なるだけで他の構成は同じであり、図2に即して説明した通りである。
画像出力機として印刷速度30ppm、A4縦搬送4連タンデムプリンタ機を用いた。プロセスカートリッジを装着する4つの画像形成ステーションに対し、第1ステーション(Bk)、第4ステーション(Y)にはプロセスカートリッジ2を、第2ステーション(M)、第3ステーションにはプロセスカートリッジ2’をそれぞれ用いた。通紙画像はベタ縦帯画像とし、主走査方向の長さは50mm、副走査方向の長さを第1、第2ステーションではA4T(A4縦)長さの80%、第3、第4ステーションではA4T(A4縦)長さの50%とした。評価画像を図5に示す。
この画像を2P/J出力で10000枚印刷した後に、評価画像としてハーフトーン画像(全面)を出力し、縦帯作像位置とそれ以外の位置での濃度差を調べた。評価条件及び結果を表1に示す。
縦帯が50%の場合はプロセスカートリッジ2、2’の間に差はないが、縦帯が80%の場合はプロセスカートリッジ2’では濃度ムラが発生したのに対して、プロセスカートリッジ2では濃度ムラが発生することなく、濃度ムラに対する有効性が確認できた。この評価により請求項1、2の発明において課題を解決する効果があるといえる。
[5]櫛歯部材を回転羽根状に配置した除去装置
これまで説明した除去装置45は1つの板片状の櫛歯部材45Aを主要部剤としたのに対して、本例では図6、図7に示したように、除去装置450は、図3(a)又は図3(b)に示した櫛歯部材45Aを多数枚、中心軸450jの周りに植設された多数の回転羽根からなる構成としている。除去装置450は、複数の羽根を有し、ブラシ状回転部材38と逆方向に移動摺接する回転部材を主要部材とし、それぞれの羽根はブラシ毛38aに当接する部位での形状がブラシ状回転部材38の回転方向上流に歯が向くように配置された櫛歯部材45Aである。1つの櫛歯部材45Aに着目すると、その先端側A2が回転とともにブラシ状回転部材38に食い込み、梳き上げるような運動をする。
これまで説明した除去装置45は1つの板片状の櫛歯部材45Aを主要部剤としたのに対して、本例では図6、図7に示したように、除去装置450は、図3(a)又は図3(b)に示した櫛歯部材45Aを多数枚、中心軸450jの周りに植設された多数の回転羽根からなる構成としている。除去装置450は、複数の羽根を有し、ブラシ状回転部材38と逆方向に移動摺接する回転部材を主要部材とし、それぞれの羽根はブラシ毛38aに当接する部位での形状がブラシ状回転部材38の回転方向上流に歯が向くように配置された櫛歯部材45Aである。1つの櫛歯部材45Aに着目すると、その先端側A2が回転とともにブラシ状回転部材38に食い込み、梳き上げるような運動をする。
本例においては、羽根を有する回転部材からなる除去装置450の摺接部がブラシ状回転部材38と逆方向に移動摺接するため、除去装置とブラシ状回転部材の相対速度の絶対値が大きくなり、ブラシ状回転部材38の回転方向に沿ってブラシ毛38aが弾かれるエネルギーを大きくすることができるため、よりブラシ毛38aに付着するトナー等の異物の除去効率を上げることができる。
[6]中間転写ベルトに対する適用
図1で説明した画像形成装置100において、中間転写ベルト6aをクリーニングする手段として、クリーニングユニット6fを有している。クリーニングユニット6fの構成を拡大して図8に示す。図8において、クリーニングユニット6fは、ベルト状の回転体である中間転写ベルト6aが支持ローラ6bに掛け回されている部位に設けられていて潤滑剤を塗布するベルト用塗布装置200と、中間転写ベルト6a上に残留する転写残トナーを除去するベルト用クリーニング手段210とをユニット化したものである。
図1で説明した画像形成装置100において、中間転写ベルト6aをクリーニングする手段として、クリーニングユニット6fを有している。クリーニングユニット6fの構成を拡大して図8に示す。図8において、クリーニングユニット6fは、ベルト状の回転体である中間転写ベルト6aが支持ローラ6bに掛け回されている部位に設けられていて潤滑剤を塗布するベルト用塗布装置200と、中間転写ベルト6a上に残留する転写残トナーを除去するベルト用クリーニング手段210とをユニット化したものである。
ベルト用塗布装置200およびその周辺部の構成は、図2に即して説明した塗布装置20およびその周辺部における構成と同じであるので、共通の機能を有する部材について同じ符号を付している。
塗布装置200は、潤滑剤39と、ブラシ毛38aが周設されていて該ブラシ毛38aが中間転写ベルト6aと、潤滑剤39に摺接して該潤滑剤39を中間転写ベルト6aに塗布するブラシ状回転部材38と、該ブラシ状回転部材38の中間転写ベルト6aとの接触位置P1よりも該ブラシ状回転部材38の回転方向下流かつ、該ブラシ状回転部材38の潤滑剤39との接触位置P2よりも該ブラシ状回転部材38の回転方向(矢印で示す)上流においてブラシ毛38aに当接する位置に配置され、該ブラシ毛38aに付着した異物を除去する除去装置4500とを備える。
除去装置4500の具体的な構成は図3(a)、(b)に示した櫛歯部材45Aについて、説明した内容と同じであり、図8に示したように、櫛歯部材45Aが回転するブラシ毛38aに摺接し、梳くように配置される。先端側A2がブラシ状回転部材38の外周輪郭線の接線方向と平行に食い込む態様であり、櫛歯形状をなす歯の向きがブラシ状回転部材38の回転方向上流に向かう配置とする。本例において、中間転写ベルト6aに付着したトナーなどの異物を効率よく除くことができ安定した画像を形成することができる。
図8に示した構成における除去装置4500に代えて、図6、図7に示した回転羽根からなる除去装置450を設けることにより図9に示すクリーニングユニット6fとすることで、さらに除去効率を高めることができる。
100 画像形成装置
1、1Y、1M、1C、1K 感光体(像担持体)
2、2M、2C、2K プロセスカートリッジ
3 帯電装置
4 露光装置
3b クリーニングローラ
5 現像装置
5a 現像ローラ
6 転写装置
6a 中間転写ベルト(中間転写体)
6b、6c、6d 支持ローラ
6e 一次転写ローラ
6f クリーニングユニット
6g 二次転写ローラ
8 定着装置
8a 加熱ローラ
8b 加圧ローラ
9 給紙カセット
10 ピックアップローラ
11 レジストローラ対
12 排紙ローラ
20 塗布装置
21、210 クリーニング手段
30 排紙トレイ
33 第1回転搬送体
34 第2回転搬送体
36 永久磁石
38 ブラシ状回転部材
38a ブラシ毛
38j 回転軸
39 潤滑剤
40 ケース
45、45’、450、4500 除去装置
45A 櫛歯部材
45A’ フリッカー
47 ケース
47E 導線
48 押し当て部材
200 ベルト用塗布装置
450j 中心軸
P1、P2 接触位置
A1 基端側
A2 先端側
A3 櫛歯形状部
1、1Y、1M、1C、1K 感光体(像担持体)
2、2M、2C、2K プロセスカートリッジ
3 帯電装置
4 露光装置
3b クリーニングローラ
5 現像装置
5a 現像ローラ
6 転写装置
6a 中間転写ベルト(中間転写体)
6b、6c、6d 支持ローラ
6e 一次転写ローラ
6f クリーニングユニット
6g 二次転写ローラ
8 定着装置
8a 加熱ローラ
8b 加圧ローラ
9 給紙カセット
10 ピックアップローラ
11 レジストローラ対
12 排紙ローラ
20 塗布装置
21、210 クリーニング手段
30 排紙トレイ
33 第1回転搬送体
34 第2回転搬送体
36 永久磁石
38 ブラシ状回転部材
38a ブラシ毛
38j 回転軸
39 潤滑剤
40 ケース
45、45’、450、4500 除去装置
45A 櫛歯部材
45A’ フリッカー
47 ケース
47E 導線
48 押し当て部材
200 ベルト用塗布装置
450j 中心軸
P1、P2 接触位置
A1 基端側
A2 先端側
A3 櫛歯形状部
Claims (9)
- 潤滑剤と、ブラシ毛が周設されていて該ブラシ毛が回転体および前記潤滑剤に摺接して該潤滑剤を前記回転体に塗布するブラシ状回転部材と、該ブラシ状回転部材の前記回転体との接触位置よりも該ブラシ状回転部材の回転方向下流かつ、該ブラシ状回転部材の前記潤滑剤との接触位置よりも該ブラシ状回転部材の回転方向上流において前記ブラシ毛に当接する位置に配置され、該ブラシ毛に付着した異物を除去する除去装置とを備える塗布装置において、
前記除去装置はその先端側が櫛歯形状をなしている櫛歯部材を有し、該櫛歯形状部が前記回転するブラシ毛に摺接し、梳くように前記櫛歯部材が配置されていることを特徴とする塗布装置。 - 潤滑剤と、ブラシ毛が周設されていて該ブラシ毛が、回転体として構成された像担持体および前記潤滑剤に摺接して該潤滑剤を前記像担持体に塗布するブラシ状回転部材と、該ブラシ状回転部材の前記像担持体との接触位置よりも該ブラシ状回転部材の回転方向下流かつ、該ブラシ状回転部材の前記潤滑剤との接触位置よりも該ブラシ状回転部材の回転方向上流において前記ブラシ毛に当接する位置に配置され、該ブラシ毛に付着した異物を除去する除去装置とを備える塗布装置において、
前記除去装置は、その先端側が櫛歯形状をなし、前記ブラシ毛に当接するように配置された櫛歯部材を有し、該櫛歯形状をなす歯の向きが前記ブラシ状回転部材の回転方向上流に向かうように配置されていることを特徴とする塗布装置。 - 請求項1又は2記載の塗布装置において、
前記除去装置は中心軸の周りに複数の羽根を有し、前記ブラシ状回転部材と逆方向に移動摺接する回転部材を主要部材とし、それぞれの羽根は前記ブラシ毛に当接する部位での形状が該ブラシ状回転部材の回転方向上流に歯が向くように配置された前記櫛歯部材であることを特徴とする塗布装置。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の塗布装置において、
前記櫛歯部材における前記の少なくとも前記ブラシ毛に当接する箇所は導電性の材質からなり、電気的に接地されていることを特徴とする塗布装置。 - 回転体として構成された像担持体に加えて、該像担持体を帯電させる帯電装置と、該像担持体に担持された潜像を可視像化する現像装置と、該像担持体に潤滑剤を塗布する塗布装置、から選択される部材を一体的に支持し、画像形成装置に対して着脱自在のプロセスカートリッジであって、
当該プロセスカートリッジに必須の構成として請求項1乃至4の何れかに記載の塗布装置を加えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項5記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記プロセスカートリッジは、前記帯電装置、及び現像後のトナー像を転写材に転写した後に前記像担持体上に残留する転写残トナーを除去するクリーニング手段を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。 - ベルト状の回転体に潤滑剤を塗布するベルト用塗布装置と、ベルト状の回転体上に残留する転写残トナーを除去するベルト用クリーニング手段とをユニット化したベルト用クリーニングユニット有する画像形成装置において、
前記ベルト用クリーニングユニットは前記ベルト用塗布装置として請求項1乃至4の何れかに記載の塗布装置を有することを特徴とするクリーニングユニット。 - 回転体として構成され潜像を担持する像担持体と、該像担持体表面に均一に帯電を施す帯電手段と、帯電した該像担持体を露光して潜像を書き込む露光手段と、該像担持体表面に形成された潜像を可視化する現像手段と、可視化された像を中間転写体に転写する転写手段と、潤滑剤を前記像担持体表面に塗布する塗布装置と、転写後の前記像担持体表面をクリーニングするクリーニング手段と、前記転写手段により記録媒体に転写された像を記録媒体上に定着させるための定着手段を備え、少なくとも前記像担持体、前記塗布装置を一体的に構成して画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセルカートリッジを設けている画像形成装置において、
前記プロセルカートリッジが、請求項5又は6記載のプロセスカートリッジであることを特徴とする画像形成装置。 - 回転体として構成され潜像を担持する像担持体と、該像担持体表面に均一に帯電を施す帯電手段と、帯電した該像担持体を露光して潜像を書き込む露光手段と、該像担持体表面に形成された潜像を可視化する現像手段と、可視化された像をベルト状の中間転写体に転写する転写手段と、潤滑剤を前記中間転写体表面に塗布する塗布装置と、転写後の前記中間転写体表面をクリーニングするベルト用クリーニング手段とをユニット化したベルト用クリーニングユニットを有する画像形成装置において、
前記ベルト用クリーニングユニットが、請求項7記載のクリーニングユニットであることを特徴とする画像形成装置。
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-
2008
- 2008-12-25 JP JP2008330098A patent/JP2010152082A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014010434A (ja) * | 2012-07-03 | 2014-01-20 | Konica Minolta Inc | 画像形成装置およびブラシローラーの製造方法 |
JP7543833B2 (ja) | 2020-10-20 | 2024-09-03 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
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