JP2010151938A - 楽音再生装置およびその制御方法を実現するためのプログラム - Google Patents

楽音再生装置およびその制御方法を実現するためのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な操作で思い通りの位置からスクラッチ再生を行うことが可能となる楽音再生装置およびその制御方法を実現するためのプログラムを提供する。
【解決手段】通常再生中にユーザが、たとえば右手の人差し指で波形表示領域21上を左右に擦るような操作(線引き操作)を行うと、その線引き操作に応じた入力情報(多点の入力情報)が検出され、この入力情報に基づいてスクラッチ再生の開始位置、その再生方向および波形データの読み出し速度が抽出され、これら抽出された情報に基づいてスクラッチ再生が開始される。そしてスクラッチ再生中にユーザが、たとえば左手の人差し指でクロスフェーダ23のノブをタッチし、そのノブを左または右に移動させると、その移動量に応じたクロスフェード値が算出されて、スクラッチ再生に反映される。
【選択図】図3

Description

本発明は、波形データに基づいてスクラッチ効果の付与された楽音を再生することができる楽音再生装置およびその制御方法を実現するためのプログラムに関する。
波形データに基づいてスクラッチ効果の付与された楽音を再生することができる楽音再生装置は、従来から知られている。
このような楽音再生装置として、波形メモリから波形データを読み出して再生するときの最初の位置(ポイント)を示すスタートポイント、繰り返し再生するときの繰り返し部分の最初の位置を示すループスタートポイント、繰り返し部分の最後の位置を示すループエンドポイントおよびスクラッチ効果を付与する始点を示すスクラッチポイントを予め設定しておき、波形データの読み出し速度と読み出し方向を指示するためのピッチベンド操作子の操作に応じて、読み出し方向が変わったことが検出されたときに、設定されたスクラッチポイントから指示された速度および方向(順方向または逆方向)で波形データの読み出しを行うようにしたものがある(たとえば、特許文献1参照)。
また、リボンコントローラを備え、リボンコントローラに触れると波形データの再生を開始し、リボンコントローラに触れている位置を移動させることにより、その再生音をスクラッチ再生するようにした楽音再生装置もある(たとえば、特許文献2参照)。この楽音再生装置では、波形データ内の予め決定された位置にスクラッチ領域を設定するとともに、そのスクラッチ領域上の所定のアドレスを、スクラッチ開始アドレスとしてスクラッチポインタに設定しておき、リボンコントローラの操作開始位置がどこであっても、スクラッチポインタで示される位置からスクラッチ再生を開始するようにしている。
特開平8−76761号公報 特開平9−90958号公報
しかし、上記従来の楽音再生装置のいずれでも、スクラッチ再生を行うには、少なくともスクラッチ開始位置を予め設定しておかなければならないので、通常再生中にスクラッチ開始位置を自由に選択設定することはできなかった。
また、上記従来の楽音再生装置のうちの前者ではピッチベンド操作子を用いて、上記従来の楽音再生装置のうちの後者ではリボンコントローラを用いて、スクラッチ再生を行うようにしているので、再生対象の波形データが表示装置上に表示されている場合には、ユーザはその表示波形を見ながら、表示装置とは別の位置にある操作子を操作する必要があり、特に初心者のユーザにとっては、その操作が難しい。
本発明は、この点に着目してなされたものであり、簡単な操作で思い通りの位置からスクラッチ再生を行うことが可能となる楽音再生装置およびその制御方法を実現するためのプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の楽音再生装置は、多点タッチパネルと、供給された波形データの読み出しを制御する波形読出制御手段と、該波形読出制御手段によって読み出し制御された波形データに基づいて楽音を再生する再生手段とを備えた楽音再生装置であって、前記多点タッチパネル上に、少なくとも1つ以上の再生制御操作子および前記供給された波形データを表示させる表示手段と、ユーザが前記多点タッチパネルに対して行った1点以上のタッチ入力を受け付ける受付手段と、該受付手段によって受け付けられたタッチ入力から所定のユーザ操作を検出する検出手段と、前記検出手段が前記所定のユーザ操作としてスクラッチ再生を指示するスクラッチ操作を検出したときに、前記受け付けられたタッチ入力からさらに、スクラッチ再生開始位置、再生方向および前記波形データの読み出し速度を含むスクラッチ再生制御情報を抽出するスクラッチ再生制御情報抽出手段と、各種情報を前記波形読出制御手段に送信する送信手段とを有し、前記送信手段は、前記スクラッチ再生制御情報抽出手段がスクラッチ再生制御情報を抽出したときには該スクラッチ再生制御情報を前記波形読出制御手段に送信し、前記波形読出制御手段は、前記送信手段が送信したスクラッチ再生制御情報を受信すると、そのスクラッチ再生制御情報に基づいて、前記供給された波形データの読み出しを制御することを特徴とする。
請求項2に記載の楽音再生装置は、請求項1の楽音再生装置において、前記検出手段が前記所定のユーザ操作として前記再生制御操作子に対する操作を検出したときに、前記受け付けられたタッチ入力からさらに、当該再生制御の制御種類と制御量を含む再生制御情報を抽出する再生制御情報抽出手段をさらに有し、前記波形読出制御手段が前記スクラッチ再生制御情報に基づいて前記波形データの読み出し制御を行っている間に、前記再生制御情報抽出手段が再生制御情報を抽出したときには、前記再生手段は、前記読み出し制御によって前記波形読出制御手段から得られた波形データと前記再生制御情報抽出手段から得られた再生制御情報に基づいて楽音の再生を行うことを特徴とする。
請求項3に記載の楽音再生装置は、請求項1の楽音再生装置において、前記検出手段が前記所定のユーザ操作としてループ再生区間を指示する操作を検出したときに、前記受け付けられたタッチ入力からさらに、当該ループ区間であるループ再生の開始位置および終了位置を抽出するループ区間抽出手段をさらに有し、前記送信手段は、前記ループ区間抽出手段がループ区間を抽出したときには該ループ区間を、前記検出手段が前記所定のユーザ操作としてスクラッチ再生の終了を指示する操作を検出したときには該スクラッチ再生の終了指示を前記波形読出制御手段に送信し、前記波形読出制御手段は、前記送信手段が送信したループ区間を受信すると、そのループ区間を有効状態に設定し、ループ区間が有効状態に設定されているときに、前記送信手段が送信したスクラッチ再生制御情報を受信すると、当該ループ区間を一時的に無効状態に設定して、前記スクラッチ再生制御情報に基づいた波形データの読み出し制御を開始し、その後、前記送信手段が送信したスクラッチ再生の終了指示を受信すると、前記スクラッチ再生制御情報に基づいた波形データの読み出し制御を中止して、当該ループ区間を有効状態に戻すことを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項4に記載のプログラムは、請求項1と同様の技術的思想によって実現できる。
請求項1または4に記載の発明によれば、ユーザが多点タッチパネルに対して行った1点以上のタッチ入力が受け付けられ、該受け付けられたタッチ入力から所定のユーザ操作が検出され、前記所定のユーザ操作としてスクラッチ再生を指示するスクラッチ操作が検出されたときには、前記受け付けられたタッチ入力からさらに、スクラッチ再生開始位置、再生方向および前記波形データの読み出し速度を含むスクラッチ再生制御情報が抽出されて、波形読出制御手段に送信され、該波形読出制御手段では、そのスクラッチ再生制御情報に基づいて、供給された波形データの読み出しを制御し、再生手段では、当該読み出し制御された波形データに基づいて楽音を再生するので、簡単な操作で思い通りの位置からスクラッチ再生を行うことが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、前記波形読出制御手段が前記スクラッチ再生制御情報に基づいて前記波形データの読み出し制御を行っている間に、前記受け付けられたタッチ入力からさらに、再生制御情報が抽出されたときには、前記再生手段では、前記読み出し制御によって前記波形読出制御手段から得られた波形データと前記抽出された再生制御情報に基づいて楽音を再生するので、スクラッチ効果を得るための操作と再生制御操作子に対する操作とを同時かつ容易に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記波形読出制御手段では、ループ区間を受信すると、そのループ区間を有効状態に設定し、ループ区間が有効状態に設定されているときに、前記スクラッチ再生制御情報を受信すると、当該ループ区間を一時的に無効状態に設定して、前記スクラッチ再生制御情報に基づいた波形データの読み出し制御を開始し、その後、スクラッチ再生の終了指示を受信すると、前記スクラッチ再生制御情報に基づいた波形データの読み出し制御を中止して、当該ループ区間を有効状態に戻すので、ループ区間の設定を容易かつリアルタイムに行うことができ、変化に富んだ再生を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る楽音再生装置の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施の形態の楽音再生装置は、各種情報を入力するための複数のスイッチを含むパネル操作子1と、再生対象となる波形データや各種楽音パラメータを入力するための操作子を表示するとともに、表示された波形や操作子をタッチ操作することで各種情報を入力するタッチパネル2と、パネル操作子1の操作状態を検出する検出回路3と、ユーザによるタッチパネル2上の操作位置や操作圧力などの押圧操作を検出する検出回路4と、楽音再生に関する各種情報を入力するためのGUI(graphical user interface)をタッチパネル2上に表示させる表示回路5と、装置全体の制御を司るCPU6と、該CPU6が実行する制御プログラムや、各種テーブルデータ等を記憶するROM7と、波形データ、各種入力情報および演算結果等を一時的に記憶するRAM8と、前記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種波形データ、各種データ等を記憶する記憶装置9と、外部機器100を接続し、この外部機器100とデータの送受信を行う通信インターフェース(I/F)10と、前記RAM8に記憶された波形データを再生して得られた波形サンプルを楽音信号に変換する音源回路11と、該音源回路11からの楽音信号に各種効果を付与するための効果回路12と、該効果回路12からの楽音信号を音響に変換する、たとえば、DAC(digital-to-analog converter)やアンプ、スピーカ等のサウンドシステム13とにより構成されている。
上記構成要素3〜12は、バス14を介して相互に接続され、通信I/F10には外部機器100が接続され、音源回路11には効果回路12が接続され、効果回路12にはサウンドシステム13が接続されている。
タッチパネル2は、複数の位置に対するユーザのタッチ操作を認識する多点認識機能を備えたパネル(以下、「多点タッチパネル」と略して言う)である。
記憶装置9は、たとえば、フレキシブルディスク(FD)、ハードディスク(HD)、CD−ROM、DVD(digital versatile disc)、光磁気ディスク(MO)および半導体メモリなどの記憶媒体とその駆動装置である。記憶媒体は、駆動装置から着脱可能であってもよいし、記憶装置9自体が、本実施の形態の楽音再生装置から着脱可能であってもよい。あるいは、記憶媒体も記憶装置9も着脱不可能であってもよい。なお、記憶装置9(の記憶媒体)には、前述のように、CPU6が実行する制御プログラムも記憶でき、ROM7に制御プログラムが記憶されていない場合には、この記憶装置9に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM7に読み込むことにより、ROM7に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU6にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。
通信I/F10には、図示例では、外部機器100が接続されているが、これに限られず、たとえばLAN(local area network)やインターネット、電話回線等の通信ネットワークを介して、サーバコンピュータが接続されるようにしてもよい。この場合、記憶装置9に上記各プログラムや各種パラメータが記憶されていなければ、通信I/F10は、サーバコンピュータからプログラムやパラメータをダウンロードするために用いられる。クライアントとなる楽音再生装置は、通信I/F10および通信ネットワークを介してサーバコンピュータへとプログラムやパラメータのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータは、このコマンドを受け、要求されたプログラムやパラメータを、通信ネットワークを介して楽音再生装置へと配信し、楽音再生装置が通信I/F10を介して、これらプログラムやパラメータを受信して記憶装置9に蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
通信I/F10としては、たとえば、MIDI信号などの音楽信号を専用に送受信する音楽専用有線I/F、USB(universal serial bus)やIEEE1394(アイトリプルイー1394)などの汎用近距離有線I/F、Ethernet(登録商標)などの汎用ネットワークI/F、無線LANやBluetooth(登録商標)などの汎用近距離無線I/Fを挙げることができる。本実施の形態では、通信I/F10として、USBを採用しているが、これに代えて他の種類のI/Fを採用してもよいし、これに他の種類のI/Fを加えるようにしてもよい。
図2は、多点タッチパネル2上に表示された波形データ再生画面の一部を示す図である。同図に示すように、多点タッチパネル2の一部領域には、再生対象の波形データの形状を表示する波形表示領域21と、再生制御操作子の一例である、左チャンネル用の縦フェーダ22L、右チャンネル用の縦フェーダ22Rおよびクロスフェーダ23とが表示されている。なお再生制御操作子として、このような音量フェーダを例示したのは、スクラッチ再生を行いながら同時に操作する種の操作子の代表的なものが音量フェーダだからである。この種の操作子であって、音量フェーダ以外のものとしては、ミュートやフィルタなどを指示する操作子がある。もちろん、これらの操作子を波形データ再生画面内に加えるようにしてもよい。
以上のように構成された楽音再生装置が実行する制御処理を、まず図2〜図4を参照してその概要を説明し、次に図5および図6を参照して詳細に説明する。
波形データの再生を行うための再生モードが選択されると、多点タッチパネル2上には、前記図2に示すように、波形表示領域21、左右チャンネル用の縦フェーダ22L、22Rおよびクロスフェーダ23を含む波形データ再生画面が表示される。そして波形データの通常(ノーマル)再生が指示されると、再生ポイント(現在の再生位置)を示す再生ポインタPが再生の進行に従って順方向(図面に向かって右方向)に進んで行く。通常再生中にユーザが、たとえば右手の人差し指で波形表示領域21上を左右に擦るような操作(以下、「線引き操作」と言う)を行うと、その線引き操作に応じた入力情報(多点の入力情報)が前記検出回路4を介して検出され、この入力情報に基づいてスクラッチ再生の開始位置、その再生方向および波形データの読み出し速度が抽出され、これら抽出された情報に基づいてスクラッチ再生が開始される。そして図3に示すように、スクラッチ再生中にユーザが、たとえば左手の人差し指でクロスフェーダ23のノブをタッチし、そのノブを左または右に移動させると、その移動量に応じたクロスフェード値が算出されて、スクラッチ再生に反映される。
ユーザが右手の人差し指での線引き操作を止めて、その指を波形表示領域21から離すと、スクラッチ再生は終了し、再生ポインタPが右手の人差し指を離した位置に移動して、その位置から通常再生が再開する。
次にユーザが、たとえば右手の親指と人差し指で波形表示領域21上の2点をタッチすると、図4に示すように、親指によって指定されたポイント(ループ開始ポイント)から人差し指によって指定されたポイント(ループ終了ポイント)までの区間がループ区間となって、表示態様が変わる(図示例では、斜線が施されているが、これは便宜上であって、色の変更や反転表示などの他の表示態様であってもよい)。そして再生ポインタPがループ終了ポイントに到達すると、再生ポインタPは次にループ開始ポイントに戻って、それ以降、ループ開始ポイントからループ終了ポイントまでのループ再生が繰り返し実行される。なおループ再生中に、ループ区間外のポイントがタッチされると、そのループ再生は終了し、ループ区間内のポイントがタッチされると、ループ再生の再生ポイントがそのポイントに移動する。
このように本実施の形態では、通常再生中にスクラッチ再生の開始位置を自由に選択設定することができる。また、再生対象となっている波形データの表示上でスクラッチ再生を指示することができるので、簡単で直感的な操作で容易にスクラッチ効果を得ることができる。さらに操作入力手段として、多点タッチパネルを用いているため、スクラッチ効果を得るための操作と再生制御操作子に対する操作とを同時かつ容易に行うことができる。また、再生対象となっている波形データの表示上で、ループ再生の設定または解除を容易かつリアルタイムに行うことができ、変化に富んだ再生を行うことができる。
次に、この制御処理を詳細に説明する。
図5および図6は、本実施の形態の楽音再生装置、特にCPU6が実行する再生処理の手順を示すフローチャートである。
本再生処理は主として、
(1)初期画面表示処理(ステップS1)
(2)通常再生要求処理(ステップS3〜S8)
(3)再生終了要求処理(ステップS10)
(4)ループ区間指定要求処理(ステップS13)
(5)再生ポイント変更要求処理(ステップS16)
(6)ループ区間解除要求処理(ステップS17)
(7)スクラッチ再生要求処理(ステップS19〜S22)
(8)スクラッチ再生解除要求処理(ステップS26〜S28)
(9)再生制御操作子処理(ステップS24)
によって構成されている。なお、上記(2)〜(8)の処理では「要求」という用語が使用されているが、これは、実際の対応する処理は、後述する「波形読出制御部」によって行われ、上記各処理(2)〜(8)では、当該処理をして欲しい旨の要求を「波形読出制御部」に行っているからである。
ユーザが、たとえば前記パネル操作子1に含まれるモードスイッチ(図示せず)を操作して、動作モードを再生モードに切り替えると、本再生処理は起動される。本再生処理が起動されると、まずCPU6は、処理を前記(1)の初期画面表示処理に進める。この(1)初期画面表示処理では、CPU6は、多点タッチパネル2上に波形データ再生画面を表示する。前記図2は、この波形データ再生画面の一部を示しており、波形データ再生画面には、少なくとも波形表示領域21、左右チャンネル用の縦フェーダ22L、22Rおよびクロスフェーダ23が含まれている。なお波形表示領域21に表示される波形データ、つまり現在再生対象となっている波形データは、前記RAM7の所定位置に設けられた波形データ再生用バッファ(図示せず)に格納されたものをそのまま用いている。したがって波形データ再生用バッファには、本再生処理が起動される前に、前記記憶装置9などに記憶されている複数の波形データから、たとえばユーザによって選択されたものが格納されているものとする。なお波形データは、本実施の形態の楽音再生装置内に記憶されたものに限らず、本実施の形態の楽音再生装置外に記憶されたものを読み込んでもよいし、前記通信I/F10を介して外部接続された楽器などの別の装置からリアルタイムに出力されたものを入力するようにしてもよい。
次にCPU6は、ユーザが、たとえばパネル操作子1に含まれる再生スイッチ(図示せず)を操作して、再生開始を指示するまで待ち(ステップS2)、再生開始が指示されると、処理を前記(2)の通常再生要求処理に進める。この(2)通常再生要求処理では、まずCPU6は、ユーザが再生ポイントを指定したかどうかを判別する(ステップS3)。本実施の形態の楽音再生装置では、波形データの途中から通常再生を開始することができるように構成されているので、このステップS3で、再生を開始する位置、つまり再生ポイントの指定が行われたかどうかを判別している。この判別の結果、ユーザが再生ポイントを指定しなかったときには、CPU6は波形データの先頭を再生ポイントとする(ステップS4)一方、ユーザが再生ポイントを指定したときには、CPU6はその指定位置を再生ポイントとする(ステップS5)。なお再生ポイントは、RAM7の所定位置に設けられた再生ポイント保存バッファ(図示せず)に保存される。次にCPU6は、ループ開始ポイントおよびループ終了ポイントをクリアする(ステップS6)。ここで、ループ開始ポイントとは、ループ再生時のループ区間の始点であり、ループ終了ポイントとは、そのループ区間の終点である。そしてループ開始ポイントおよびループ終了ポイントはそれぞれ、RAM7の所定位置に設けられたループ開始ポイント保存バッファおよびループ終了ポイント保存バッファ(ともに図示せず)に保存される。なお前記ステップS6における「クリア」とは、たとえば、ループ開始ポイントおよびループ終了ポイントにそれぞれ“FF”(1バイトで表現される場合)を設定するものとする(以下、他のステップでも同様)。さらにCPU6は、RAM7の所定位置に設けられたスクラッチフラグをオフ(“0”)する(ステップS7)。スクラッチフラグとは、スクラッチ再生中のときにオン(“1”)設定され、スクラッチ再生中でないときにオフ設定されるフラグである。
次にCPU6は、再生ポイントを波形読出制御部に送信することで、通常再生を開始するように波形読出制御部に要求する(ステップS8)。波形読出制御部は、本実施の形態では説明を簡単化するために、公知の技術(たとえば、前記特許文献1の図5に記載の読出制御部10)を本発明用に適宜変更して構成したものを採用している。したがって、波形読出制御部は、外部(CPU6)から所定の情報、具体的には、再生ポイント、ループ開始ポイント、ループ終了ポイント、スクラッチ開始ポイントおよびスクラッチフラグのすべてあるいは一部が供給(送信)されると、それに応じた処理結果(その内容は、以下説明する)を自動的に出力するものとし、波形読出制御部が供給された情報をどのように用いて、対応する処理結果を得るかについての具体的な説明は省略する。なお、波形読出制御部は、CPU6、RAM8、音源回路11および(CPU6によって実行される)制御プログラムを用いて実現される。波形読出制御部は、ループ開始ポイント、ループ終了ポイント、スクラッチ開始ポイントおよびスクラッチフラグがいずれもリセットされた状態で、再生ポイントが供給されると(ステップS8の処理状態)、再生ポイントから通常再生を開始する。つまり波形読出制御部は、本再生処理とは独立して、所定のタイミングで前記波形データ再生用バッファに格納されている波形データのサンプルを1つずつ読み出し、これに基づいて楽音信号を生成する。生成された楽音信号は、前記効果回路12に供給される。なお、スクラッチ開始ポイントは、スクラッチ再生時にのみ必要であるので、ここでは送信する必要はない。スクラッチ再生の場合には波形データの読出し速度と再生方向に応じた値が入力されなければならない。さらに、ループ開始ポイントとループ終了ポイントは、再生ポイントと常に比較されるので、ここでは前記ステップS6でクリアしたループ開始ポイントおよびループ終了ポイントを送信しておく。つまり前記ステップS8では、波形読出制御部には「再生ポイント」のみ送信するようにしているが、実際には上述のように、「再生ポイント」以外の情報も波形読出制御部に送信される。
次にユーザが、前記モードスイッチを操作することなどによって再生処理の終了を指示すると、CPU6は、処理を前記(3)の再生終了要求処理に進める。この(3)再生終了要求処理では、CPU6は、波形読出制御部に再生終了を要求する。具体的には、CPU6は、再生ポイント、ループ開始ポイント、ループ終了ポイント、スクラッチ開始ポイントおよびスクラッチフラグのすべてをクリアし、クリア後のパラメータ値を波形読出制御部に送信する。これに応じて波形読出制御部は、波形データの読み出しを行っていれば、その読み出しを停止する一方、波形データの読み出しを行っていなければ、特に何もしない。なお、再生ポイントおよびスクラッチ開始ポイントの「クリア」とは、ループ終了ポイントおよびスクラッチ開始ポイントの「クリア」と同様に、再生ポイントおよびスクラッチ開始ポイントにそれぞれ“FF”(1バイトで表現される場合)を設定することとし、スクラッチフラグの「クリア」とは、スクラッチフラグをオフ(“0”)することとする。つまり、波形読出制御部は、再生ポイントがクリアされているときには、再生停止状態となっている。
一方、ユーザが再生処理の終了を指示しないときには、CPU6は、前記検出回路4の出力をチェックすることにより、ユーザが多点タッチパネル2に対してタッチ入力を行ったかどうかを判別し、タッチ入力があったときには、その入力位置、押圧および速度などの入力情報を受け付けて取得する(ステップS11)。そしてCPU6は、受け付けた入力情報を解析し、その解析結果に応じた処理を行う。
解析の結果、波形表示領域21上に同時に2つ以上のポイント指定を検出したときには、処理を前記(4)のループ区間指定要求処理に進める。この(4)ループ区間指定要求処理では、まずCPU6は、検出したポイント指定に基づいてループ開始ポイントおよびループ終了ポイントを抽出し、それぞれ前記ループ開始ポイント保存バッファおよびループ終了ポイント保存バッファにセット(保存)するとともに、波形読出制御部に送信する(ステップS13)。ここで、ポイント指定が2つである場合には、波形表示領域21の時間軸上早いポイント指定の位置(アドレス)をループ開始ポイントに設定する一方、遅いポイント指定の位置(アドレス)をループ終了ポイントに設定する。また、ポイント指定が3つ以上ある場合には、外側の2点を採用するようにすればよいが、これ以外に、時間軸上早い方から2点、あるいは遅い方から2点、あるいは現在の再生ポイントに近いもの2点などでもよい。さらに「同時に」には、所定の範囲内の時間差が含まれることは言うまでもない。ループ開始ポイントおよびループ終了ポイントが供給されると、波形読出制御部は、波形データの現在の読み出し位置(再生ポインタPの位置)が指定されたループ区間内にあるかどうかに拘わらず、そのまま通常再生を継続し、その読み出し位置がループ終了ポイントに到達すると、その読み出し位置をループ開始ポイントに戻して、ループ再生を開始する。このとき、読み出し位置より前にループ区間が指定される場合もあるが、この場合には、ループ区間の指定だけがなされ、ループ再生は開始されず、その後、読み出し位置が、たとえば後述するステップS16の処理によってループ区間内に移動したときに、ループ再生が開始されるようにすればよい。あるいは、ループ区間の指定と同時に、読み出し位置もループ開始ポイントに移動し、ループ再生が開始されるようにしてもよい。
また前記解析の結果、波形表示領域21上に1つのポイント指定を検出したときには、ループ区間が指定された状態かつそのポイント指定がループ区間外でなければ、つまり、そのポイント指定がループ区間の指定されていない状態でなされた場合、あるいはそのポイント指定がループ区間の指定されている状態でなされた上に、そのループ区間内である場合のいずれかであれば、CPU6は処理を前記(5)の再生ポイント変更要求処理に進める(ステップS14→S15→S16)一方、ループ区間が指定された状態かつそのポイント指定がループ区間外であれば、CPU6は処理を前記(6)のループ区間解除要求処理に進める(ステップS14→S15→S17)。(5)再生ポイント変更要求処理では、CPU6は、再生ポイントを指定されたポイントに移動させた後、その再生ポイントを波形読出制御部に送信する(ステップS16)。これにより波形読出制御部は、波形データの読み出し位置を現在の読み出し位置から指定されたポイントに移動させて、再生を継続する。一方、(6)ループ区間解除要求処理では、CPU6は、ループ開始ポイントおよびループ終了ポイントをクリア(ループ解除)する(ステップS17)。これにより波形読出制御部は、ループ再生中であればループ再生を終了し、通常再生に戻る。ただしこの場合、波形データの読み出し位置はそのまま維持される。つまり、ループ区間の指定だけが解除される。このようにループ区間の解除は、ユーザがループ区間外をタッチするまでなされないので、ループ再生が開始された後、ユーザが指を多点タッチパネル2から離したとしても、ループ再生はそのまま継続する。
このように本実施の形態では、
(a)ループ区間が指定された状態&ポイント指定はループ区間外:ループ区間の指定の解除
(b)ループ区間が指定された状態&ポイント指定はループ区間内:ループ再生中であれば、ループ再生を維持しつつ、波形データの読み出し位置だけループ区間内の指定された位置に移動させる一方、ループ再生中でなければ、波形データの読み出し位置をループ区間内の指定された位置に移動させた後、その位置からループ再生を開始
(c)ループ区間が指定されていない状態:波形データの読み出し位置を指定された位置に移動
のように制御される。したがって本実施の形態では、ループ区間が指定されているときに、そのループ区間の指定を解除しないで、波形データの読み出し位置だけをループ区間外に移動させることはできない。これを可能にするには、波形表示領域21上での1つのポイント指定を、マウスのダブルクリックのように短時間で複数回(たとえば、2回)行ったときに、ループ区間の指定を解除するようにし、単数回行ったときに、読み出し位置を移動するようにすればよい。
さらに前記解析の結果、波形表示領域21上に線引き操作を検出したときには、CPU6は、処理を前記(7)のスクラッチ再生要求処理に進める。この(7)スクラッチ再生要求処理では、CPU6は、まず前記スクラッチフラグをオンして(図6のステップS19)、波形読出制御部に送信する(ステップS20)。これにより波形読出制御部は、現在の再生状態がループ再生中であればループ開始ポイントおよびループ終了ポイントの各値はそのままで、そのループ再生を解除し、現在の再生状態が通常再生中であれば特に何もしない。次にCPU6は、前記取得した入力情報から、スクラッチ再生の開始位置、その再生方向および波形データの読み出し速度を抽出し(ステップS21)、この抽出した情報を波形読出制御部に送信する(ステップS22)。ステップS21の処理では、入力情報から波形読出制御部に送信する情報を抽出するようにしているが、波形読出制御部に送信する情報のうち、特に波形データの読み出し速度は、入力情報から直接抽出しただけでは、波形読出制御部が使えない場合もあるので、その場合には、抽出した速度(線引き操作における指の移動速度)に所定の変換を施した後、波形読出制御部に送信することにする。つまり上記ステップS21の「抽出」には、単純な抽出だけではなく、単純な抽出によって得られた結果に所定の演算を施すことも含まれている。ここで、「所定の演算」の具体例としては、次を挙げることができる。すなわち、ユーザが前記図3のような線引き操作を行ったときに、その指の位置を所定の周期T(たとえば、0.1秒)で検出し、この周期Tの間にその指の位置が始点Aから終点Bまで移動した場合、CPU6は、まず始点Aおよび終点Bにそれぞれ対応する波形データのアドレスを取得し、次にこの両アドレスからA−B間の波形データの個数(サンプル数)Nを取得し、さらに次式の演算を行って再生ピッチP、つまり波形データの読み出し速度を取得する。
P=N/Fs/T
ただしFsは、波形データのサンプリング周波数(1秒当たりの波形データの個数)である。そしてCPU6は、この再生ピッチPを波形読出制御部に送信する。以上の処理は、ユーザが線引き操作を行っている間繰り返し実行される。
なお、前記ステップS22で送信された情報のうち、スクラッチ開始位置は、そのまま波形読出制御部に送信される。ただし波形データの読み出し速度および再生方向については、再生方向が順方向のときには、速度(絶対値)がそのまま波形読出制御部内で使用され、再生方向が逆方向のときには、速度(絶対値)のマイナス値が使用される。これにより波形読出制御部は、スクラッチ再生を開始する。
また、線引き操作は、基本的には横軸方向の線引き操作を想定しているが、線引き操作の「線」が他の方向であった場合でも、横軸方向である場合と同様に、指の移動距離と速度を抽出し、それをスクラッチ再生に反映させればよい。順方向か逆方向かは、横軸に対してプラス方向に移動したかマイナス方向に移動したかで判断すればよい。
さらに、スクラッチ再生は、本実施の形態では、通常再生中に行うようにしたが、これに加えて、再生停止中にユーザの操作入力に応じて行われるようにしてもよい。
ユーザが、波形表示領域21上の線引き操作を止めて、その指を波形表示領域21上から離すと、その動作は、本実施の形態ではスクラッチ再生を終了させる動作としているので、CPU6は、処理を前記(8)のスクラッチ再生解除要求処理に進める。この(8)スクラッチ再生解除要求処理では、CPU6は、まず再生ポイントを、指を離した位置に移動させ(ステップS26)、次にスクラッチフラグをオフし(ステップS27)、さらに再生ポイントとスクラッチフラグを波形読出制御部に送信する(ステップS28)。これにより波形読出制御部は、スクラッチ再生中の速度や方向を元に(通常再生に)戻した後、再生ポイントの位置、つまりユーザがスクラッチ操作していた指を離した位置から通常再生を再開する。ただしこのとき、ループ区間が有効であり(つまり、ループ開始ポイントおよびループ終了ポイントにそれぞれ有効な値が設定されており)、かつ再生ポイントがループ区間内にあれば、波形読出制御部はループ再生を行う。
通常再生、ループ再生あるいはスクラッチ再生がなされている状態で、ユーザが多点タッチパネル2上の再生制御操作子(本実施の形態では、前記図2の左右チャンネル用の縦フェーダ22L、22Rおよびクロスフェーダ23)を操作することにより、その操作情報入力を検出すると、CPU6は、処理を前記(9)の再生制御操作子処理に進める。この(9)再生制御操作子処理では、CPU6は、検出した操作入力情報に基づいて制御種類と制御量を抽出し、前記音源回路11に送信する(ステップS24)。たとえば前記図3に示すように、スクラッチ再生中にユーザが、クロスフェーダ23のノブを左あるいは右に移動させて現在値の変更を指示すると、CPU6はその操作入力を検出し、ノブの移動量から変更後のクロスフェード値を算出し、音源回路11の対応するレジスタ(図示せず)に設定する。これにより、サウンドシステム13から発生しているスクラッチ効果の付与された楽音に、変更後のクロスフェード値に応じた効果が反映される。
なお本実施の形態では、ループ区間が指定されている状態で、さらにループ区間が指定される場合については考慮されていない。つまり、前記図5のフローチャートでは、ステップS13の処理は、ステップS12の条件が満たされていれば何度も実行されるので、理論上は、その実行の度にループ区間が設定される。しかし、このような場合は特異な場合であるので、ステップS13の処理についての前記説明では言及していない。このような場合の処理をどのようにするかは、いくつか考えられる。たとえば、ループ区間が指定された状態で再指定されると、先に指定されたループ区間を解除し、新たに指定されたループ区間を有効にして、ループ区間は常に最新の1区間だけが指定されるようにする。あるいは、ループ区間が指定された状態では、再指定は受け付けず、現在設定されているループ区間の外をタッチしてループ区間の指定を解除した後、ループ区間を新たに指定するようにする。あるいは、ループ区間の指定を解除せずに、新たなループ区間が指定される度に重ねて指定されるようにする。この場合、各ループ区間についての情報(ループ開始ポイントおよびループ終了ポイント)を、たとえばリスト形式で保存して管理し、ループ区間を解除するためのタッチ入力(本実施の形態では、ループ区間外のタッチ入力)があると、そのタッチ入力の位置に最も近い位置のループ区間を、上記各ループ区間についての情報に基づいて検索し、そのループ区間を解除するようにすればよい。なお、タッチ入力に対してどのループ区間を解除するかのルールは、上記「最も近い」に限らず、どのようなものを採用してもよい。
またスクラッチ再生と同時に操作可能な操作子としては、本実施の形態では音量フェーダのみとしたが、これに、前記ミュートやフィルタなどを指示する操作子を加えるようにしてもよい。
さらにループ区間は、本実施の形態では、波形表示領域21中に表示態様を変更して表示するようにしたが、これに限らず、多点タッチパネル2上の他の領域に、ループ区間を表示するための専用の表示領域を設けるようにしてもよい。この場合、ループ区間の設定を専用の表示領域上に行うようにすれば、スクラッチ再生中でもループ区間を複数設定あるいは解除することができる。
またモードの切り替えや再生の指示は、本実施の形態では、機械的なスイッチを用いて行うようにしたが、これに限らず、多点タッチパネル2上に表示されたスイッチを用いて行うようにしてもよい。
なお、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードおよび該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、通信ネットワークを介してサーバコンピュータからプログラムコードが供給されるようにしてもよい。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態に係る楽音再生装置の概略構成を示すブロック図である。 図1のタッチパネル上に表示された波形データ再生画面の一部を示す図である。 図2の波形データ再生画面の一部に表示された波形表示領域に対する線引き操作とクロスフェーダに対する操作とが同時になされた様子を示す図である。 図2の波形データ再生画面の一部に表示された波形表示領域に対するループ区間の設定操作がなされた様子を示す図である。 図1の楽音再生装置、特にCPUが実行する再生処理の手順を示すフローチャートである。 図5の再生処理の続きの手順を示すフローチャートである。
符号の説明
2…多点タッチパネル,4…検出回路(受付手段),5…表示回路(表示手段),6…CPU(再生手段、表示手段、受付手段、検出手段、スクラッチ再生制御情報抽出手段、送信手段、再生制御情報抽出手段、ループ区間抽出手段)8…RAM(再生手段、検出手段、スクラッチ再生制御情報抽出手段、再生制御情報抽出手段、ループ区間抽出手段),11…音源回路(再生手段)

Claims (4)

  1. 多点タッチパネルと、供給された波形データの読み出しを制御する波形読出制御手段と、該波形読出制御手段によって読み出し制御された波形データに基づいて楽音を再生する再生手段とを備えた楽音再生装置であって、
    前記多点タッチパネル上に、少なくとも1つ以上の再生制御操作子および前記供給された波形データを表示させる表示手段と、
    ユーザが前記多点タッチパネルに対して行った1点以上のタッチ入力を受け付ける受付手段と、
    該受付手段によって受け付けられたタッチ入力から所定のユーザ操作を検出する検出手段と、
    前記検出手段が前記所定のユーザ操作としてスクラッチ再生を指示するスクラッチ操作を検出したときに、前記受け付けられたタッチ入力からさらに、スクラッチ再生開始位置、再生方向および前記波形データの読み出し速度を含むスクラッチ再生制御情報を抽出するスクラッチ再生制御情報抽出手段と、
    各種情報を前記波形読出制御手段に送信する送信手段と
    を有し、
    前記送信手段は、前記スクラッチ再生制御情報抽出手段がスクラッチ再生制御情報を抽出したときには該スクラッチ再生制御情報を前記波形読出制御手段に送信し、
    前記波形読出制御手段は、前記送信手段が送信したスクラッチ再生制御情報を受信すると、そのスクラッチ再生制御情報に基づいて、前記供給された波形データの読み出しを制御することを特徴とする楽音再生装置。
  2. 前記検出手段が前記所定のユーザ操作として前記再生制御操作子に対する操作を検出したときに、前記受け付けられたタッチ入力からさらに、当該再生制御の制御種類と制御量を含む再生制御情報を抽出する再生制御情報抽出手段をさらに有し、
    前記波形読出制御手段が前記スクラッチ再生制御情報に基づいて前記波形データの読み出し制御を行っている間に、前記再生制御情報抽出手段が再生制御情報を抽出したときには、前記再生手段は、前記読み出し制御によって前記波形読出制御手段から得られた波形データと前記再生制御情報抽出手段から得られた再生制御情報に基づいて楽音の再生を行うことを特徴とする請求項1に記載の楽音再生装置。
  3. 前記検出手段が前記所定のユーザ操作としてループ再生区間を指示する操作を検出したときに、前記受け付けられたタッチ入力からさらに、当該ループ区間であるループ再生の開始位置および終了位置を抽出するループ区間抽出手段をさらに有し、
    前記送信手段は、前記ループ区間抽出手段がループ区間を抽出したときには該ループ区間を、前記検出手段が前記所定のユーザ操作としてスクラッチ再生の終了を指示する操作を検出したときには該スクラッチ再生の終了指示を前記波形読出制御手段に送信し、
    前記波形読出制御手段は、前記送信手段が送信したループ区間を受信すると、そのループ区間を有効状態に設定し、ループ区間が有効状態に設定されているときに、前記送信手段が送信したスクラッチ再生制御情報を受信すると、当該ループ区間を一時的に無効状態に設定して、前記スクラッチ再生制御情報に基づいた波形データの読み出し制御を開始し、その後、前記送信手段が送信したスクラッチ再生の終了指示を受信すると、前記スクラッチ再生制御情報に基づいた波形データの読み出し制御を中止して、当該ループ区間を有効状態に戻すことを特徴とする請求項1に記載の楽音再生装置。
  4. 多点タッチパネルと、供給された波形データの読み出しを制御する波形読出制御手段と、該波形読出制御手段によって読み出し制御された波形データに基づいて楽音を再生する再生手段とを備えた楽音再生装置を制御する制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記制御方法は、
    前記多点タッチパネル上に、少なくとも1つ以上の再生制御操作子および前記供給された波形データを表示させる表示ステップと、
    ユーザが前記多点タッチパネルに対して行った1点以上のタッチ入力を受け付ける受付ステップと、
    該受付ステップによって受け付けられたタッチ入力から所定のユーザ操作を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで前記所定のユーザ操作としてスクラッチ再生を指示するスクラッチ操作を検出したときに、前記受け付けられたタッチ入力からさらに、スクラッチ再生開始位置、再生方向および前記波形データの読み出し速度を含むスクラッチ再生制御情報を抽出するスクラッチ再生制御情報抽出ステップと、
    各種情報を前記波形読出制御手段に送信する送信ステップと
    を有し、
    前記送信ステップでは、前記スクラッチ再生制御情報抽出ステップでスクラッチ再生制御情報を抽出したときには該スクラッチ再生制御情報を前記波形読出制御手段に送信し、
    前記波形読出制御手段は、前記送信ステップで送信したスクラッチ再生制御情報を受信すると、そのスクラッチ再生制御情報に基づいて、前記供給された波形データの読み出しを制御することを特徴とするプログラム。
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