JP2010151518A - 分析装置および信頼精度管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】分析装置全体の信頼精度を、分析装置を構成する各ユニットのパラメータを変更して定量的に評価し、分析装置及びその構成ユニットのメンテナンス等を適切に行うことが可能な分析装置を実現する。
【解決手段】データ析処理部12は、分析装置を構成する個々のユニット2〜4の分析パラメータを変動可能最低値から変動可能最大値まで変動させて分析装置全体の信頼精度を算出し、算出した分析装置全体の信頼精度が仕様値を超える場合、その旨をCRT3に表示すると共に算出した信頼精度への各ユニット2〜4の寄与度を算出し、寄与度が大きいユニットをCRT13に表示する。個々のユニットの分析パラメータを許容範囲の一定値(例えば中央値)として分析装置全体の信頼精度を算出する場合には判断困難であった信頼精度の不安定性を検知することができ、その寄与度が大のユニットを特定してメンテナンスを実行できる。
【選択図】図2
【解決手段】データ析処理部12は、分析装置を構成する個々のユニット2〜4の分析パラメータを変動可能最低値から変動可能最大値まで変動させて分析装置全体の信頼精度を算出し、算出した分析装置全体の信頼精度が仕様値を超える場合、その旨をCRT3に表示すると共に算出した信頼精度への各ユニット2〜4の寄与度を算出し、寄与度が大きいユニットをCRT13に表示する。個々のユニットの分析パラメータを許容範囲の一定値(例えば中央値)として分析装置全体の信頼精度を算出する場合には判断困難であった信頼精度の不安定性を検知することができ、その寄与度が大のユニットを特定してメンテナンスを実行できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、分析装置及びその信頼精度の管理方法に関する。
分析装置の精度管理方法に関する発明として、特許文献1、特許文献2に記載されたものがある。
特許文献1に記載された技術は、血液分析装置などの複数の分析装置(ユニット)の精度管理をするもので、ネットワークを介して管理装置に集めたデータ量が閾値を超えた場合や、予め決められたモニタデータ間の論理演算や数値演算の結果から異常を判定するものである。
また、特許文献2に記載された技術は、複数の試薬液を扱う自動化学分析装置に関するもので、複数の分析装置(ユニット)から判定支援センタに送られてきた過去の分析実績データからのずれを用いて信頼性を評価するものである。
これらの発明で適用されている精度管理は、分析装置の設計時点で定められた性能仕様の通りに分析装置全体の測定値が得られているか、あるいは、分析プロセスでの異常検出により分析装置が正常に稼動しているかを監視し、それらのデータをネットワークや判定支援センターを介して、効率的かつ大量に処理するための方法あるいは装置である。
上記の従来技術によれば、分析装置全体の測定値あるいは分析プロセスの異常検出などの分析装置の精度管理を行うことができる。
しかし、それらの基準となる数値は、製造ロットあるいは製品ごとに固有の性能を反映していない。また、測定値全体の変動と分析装置のユニットの性能の変動の因果関係を定量的に評価していない。
つまり、分析装置を構成する個々のユニットの性能は正常範囲内であっても、個々のユニットの性能の変動が、分析装置全体の性能に与える影響については、考慮されていない。
本発明の目的は、分析装置の性能仕様の妥当性および使用状況による測定値の変動を、分析装置を構成する各ユニットの性能の変動との因果関係を定量的に評価し、分析装置及びその構成ユニットのメンテナンス等を適切に行うことができ、測定値の信頼性向上が可能な分析装置及びその信頼精度管理方法を実現することである。
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
本発明の試料の分析装置は、複数の分析ユニットを有する。そして、この分析装置は、上記複数の分析ユニットの動作を制御し、上記複数の分析ユニットの変動パラメータを、この変動パラメータの変動可能最低値から変動可能最大値まで変動させて、上記分析装置全体の信頼精度を算出するデータ処理部と、上記データ処理部が算出した分析装置全体の信頼精度を表示する表示部とを備える。
また、本発明の試料の分析装置の信頼精度管理方法は、複数の分析ユニットの変動パラメータを、この変動パラメータの変動可能最低値から変動可能最大値まで変動させて、上記分析装置全体の信頼精度を算出し、上記算出した分析装置全体の信頼精度を画面表示する。
分析装置の性能仕様の妥当性および使用状況による測定値の変動を、分析装置を構成する各ユニットの性能の変動との因果関係を定量的に評価し、分析装置及びその構成ユニットのメンテナンス等を適切に行うことができ、測定値の信頼性向上が可能な分析装置及びその信頼精度管理方法を実現することができる。
まず、本発明における、試料の分析装置を構成する各ユニット(分析ユニット)の信頼性の変動が分析装置全体の信頼性に与える影響の判断方法について説明する。
分析装置において、装置を構成する各ユニット(ユニット名:a、b、c、・・・とする)の信頼性(ユニットaの変動要因あるいは因子:ai、aj、ak、・・・などと表す)は各ユニットごとに規定され検証された製品仕様範囲内で変動し得る。製造ロットあるいは製品ごとに数値のバラツキはあるが、この信頼性の範囲内にあることは検査確認されているものとする。
このとき、各ユニットあるいは部品の信頼性(ここでは変動要因あるいは因子となる)を変数として変動させ、分析装置全体の信頼性がどれだけ変化するかを測定する。
各ユニットあるいは部品ごとに規定された製品仕様範囲でこれらの変数を変動させたときの、各ユニットあるいは部品ごとの分析装置全体の仕様(仕様名称:S1、S2、S3、・・・)の変動(対応する分析装置の仕様値:V1、V2、V3、・・・)に与える大きさの寄与分を計算する(V1に対してV1a、V1b、V1c、V2に対してV2a、V2b、V3c、…)。
このようにして、各ユニットごとに計算された分析装置の仕様項目毎の総和(V1=√{(V1a)2+(V1b)2+(V1c)2+・・・}、V2=√{(V2a)2+(V2b)2+(V3c)2+・・・}、・・・)が、分析装置の性能の変動幅の最大値と考えることができる。
計算された分析装置の性能の変動幅の最大値と、分析装置を設計する段階で決定した分析装置の仕様値(V1、V2、V3、・・・)の範囲とを比較し、その計算値の総計が小さければ、分析装置の性能は安定して再現が可能である。
また、分析装置を構成する各ユニットあるいは部品が正常であればその変動要因(因子)はそれらの仕様範囲内で変動するため、分析装置全体の実測値、仕様、信頼精度の関係は、実測値≒信頼精度≦仕様の関係となる。信頼精度と仕様を比較して、信頼精度が仕様に対して十分に小さければ、分析装置の性能としては安定していると判断できる。また、実測値と信頼精度の差が小さければ小さいほど、各ユニットあるいは部品の性能の変動が大きいと判断できる。
上記判断方法を実行することを前提として、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用される分析装置の全体概略構成図であり、有機酸を分析する高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析装置の構成図である。
図1において、過塩素酸水溶液からなる移動相1が送液ポンプ2よって送液され、送液された移動相1に対してオートサンプラー3にセットされた試料が注入される。注入された試料は、カラムを加熱あるいは冷却して温度を制御するカラムオーブン4内に設置された分離カラム5で分離される。
送液ポンプ8は、反応試薬9を抵抗コイル7を介して送液する。反応試薬9は、ブロムチモールブルー溶液である。反応試薬9は、3方ジョイント6で、分離カラム5により分離された試料と混合され、反応し、UV−VIS検出器10へ導かれ、クロマトグラムを得る。
検出器10で検出語後の試料溶液は、廃液として廃液ビン11に回収される。
送液ポンプ2、オートサンプラー3、カラムオーブン4、送液ポンプ8、UV−VIS検出器10は、データ処理部12で動作制御される。データ処理部12の分析パラメータは、分析メソッドとして試料の成分で決まっており、データ処理部12に保存されている。
分析メソッド、測定データ、装置稼動状態、信頼性管理などについてはCRT13の画面上に表示される。また、動作開始、試料名等のデータ処理部12への入力はキーボード14を介して行われる。
図2は、データ処理部の内部機能ブロック図である。
図2において、データ処理部12は、入出力部12aと、各ユニット稼動状態診断部12bと、分析パラメータ変更部12dと、信頼精度計算部12cと、信頼精度比較判断部12eとを備えている。なお、図示していないが、データ処理部12は、UV−VIS検出器10により検出された試料のデータを処理するデータ演算部を備えている。
分析ユニットである、送液ポンプ2(8)、オートサンプラ3、カラムオーブン4の動作状態は、入出力部12aを介して各ユニット稼動状態診断部12bに供給される。分析パラメータ変更分12dは、各ユニット2、3、4のパラメータを許容範囲内の最大最小値まで、変更させる指令信号を入出力部12aを介して各ユニット2、3、4に供給する。
信頼度精度計算部12cは、上述した各ユニット毎の因子(分析パラメータ)が変動された結果から信頼精度を計算する。信頼精度比較判断部12eは、計算された信頼精度を所定の仕様値と比較し、適否を判断するとともに、装置全体の精度に対する各ユニット2、3、4の寄与度を算出する。
信頼度精度計算部12cの算出結果は、入出力部12aを介してCRT13に供給され、表示される。
また、上記データ演算処理部で演算処理され得られたクロマトグラムは、CRT13に表示される。
図3に、有機酸13成分標準試料1000mg/L(10μL注入)を測定して得られたクロマトグラムの例を示す。
ここで、本発明の一実施形態においては、分析装置の信頼精度を考慮しない通常測定における装置のメンテナンス必要性判断動作と、分析装置の信頼精度を考慮した装置のメンテナンス必要性判断動作とがあり、いずれかを選択可能となっている。
図4は、分析装置の信頼精度を考慮しない通常測定における装置のメンテナンス必要性判断動作フローチャートである。
図4において、データ処理部12は、各ユニット2、3、4、8の状態診断(正常運転可能か否か)を行ったのち、各ユニットが正常であればサンプルが装置にセットされ、分析メソッドが設定された後、測定操作に入り、データ処理、保存、表示処理が行われる(ステップ100、101、102、103、104)。
測定値が仕様値の範囲に入っていれば分析装置は正常に稼動していると判断し(ステップ105)、測定値を有効なデータとして扱う。測定値が仕様値の範囲に入っていない場合は、分析装置は正常に稼動していないと判断し、分析装置のメンテナンスを行い(ステップ106)、ステップ103に戻って、再測定を行い、測定値が仕様の値の範囲に入るまでこの操作を繰り返す。
次に、分析装置の信頼精度を考慮した装置のメンテナンス必要性判断動作について、説明する。
まず、信頼精度を考慮する場合の信頼精度を求める手順や考え方について説明する。例として、ピーク面積再現性と呼ばれる、仕様値としてRSD1.5%と規定した仕様項目に関して、各ユニットの変動要因の影響度を解析したフィッシュボーンダイアグラムを図6に示す。ピーク面積再現性は、分析装置の構成要素のポンプ2、ポンプ8やカラムオーブン4などのユニットが持つ流量や温度の安定性により決定される。
これらのユニットの変動要因の影響度の見積り方を、溶離液の流量を変動要因(因子)としたときを例にとって以下に示す。
溶離液の流量(X)の変動の相対標準偏差RSDXがピーク面積(Y)の変動の相対標準偏差RSDYに与える影響は式(1)のように記述できる。
RSDY=(dY/dX)RSDX・X1/Y1 ・・・(1)
ここで、(dY/dX)は溶離液流量が僅かに変化したときのピーク面積の変化の程度(感度係数)を、RSDXはポンプの流量安定性を表す。
ここで、(dY/dX)は溶離液流量が僅かに変化したときのピーク面積の変化の程度(感度係数)を、RSDXはポンプの流量安定性を表す。
この感度係数(dY/dX)を実験により要因ごとに求めれば、各変動要因がどの程度ピーク面積の変動に影響を与えるかを知ることができる。また、各変動要因の相対標準偏差の2乗の和を求めることにより、最終的にピーク面積がどの程度変動するかを式(2)より推定できる。
ここでは、酢酸のピーク面積と溶離液の流量の関係の求め方を説明する。
初めに、溶離液の流量の変動とピーク面積の変動の関係式を実験によって求める。
溶離液流量を0.5mL/min、0.5±0.25mL/min、0.5±0.5mL/minの5点で酢酸のピーク面積を測定する。この結果、溶離液流量とピーク面積の関係式として、図7のグラフに示すように、次式(3)が得られる。
Y=−3135500X+4213429 ・・・(3)
次に、上記式(3)の関係式と溶離液流量の再現性の仕様とから、ピーク面積の再現性を計算する。溶離液流量の精密さの仕様は、相対標準偏差RSDX0.075%である。
次に、上記式(3)の関係式と溶離液流量の再現性の仕様とから、ピーク面積の再現性を計算する。溶離液流量の精密さの仕様は、相対標準偏差RSDX0.075%である。
回帰直線として上記式(3)のY=−3135500×X+4213429、感度係数(dY/dX)として、3135500、溶離液の流量精密さRSDX0.075%以内を用いて、ピーク面積の変動を計算すると、RSDY=3135500×0.00075×0.5/2636006=0.045(%)となった。
その他の変動要因による寄与も同様にして計算して総合した結果、ピーク面積再現性の信頼精度RSDYは0.336%となった。
一方、酢酸のピーク面積の再現性の実測値は0.095%であった。
以上の結果から、信頼精度は実測値より大きく、溶離液の流量や温度安定性に問題ないと判断できる。また、仕様値1.5%に対しては信頼精度0.336%は十分に裕度があり、分析装置として安定していると判断できる。
上述してた信頼精度を考慮する場合の測定操作および装置の動作フローチャートを図5に示す。
図5において、データ処理部12の各ユニット稼動状態診断部12bは、各ユニット2、3、4、8が稼動可能か否かを診断し、稼動可能であれば、サンプル装置がセットされる(ステップ201、202)。そして、分析パラメータ変更部12dは、ポンプ2、8の分析パラメータを変更して測定する(ステップ203)。
図5において、データ処理部12の各ユニット稼動状態診断部12bは、各ユニット2、3、4、8が稼動可能か否かを診断し、稼動可能であれば、サンプル装置がセットされる(ステップ201、202)。そして、分析パラメータ変更部12dは、ポンプ2、8の分析パラメータを変更して測定する(ステップ203)。
例えば、ポンプに送液量の仕様範囲が0.95cc〜1.05cc/minであるとすると、0.95ccから1.05cc/minまで送液量を変更して(例えば、0.025mL/min単位で変更)信頼精度を測定する。
次に、ステップ204において、分析パラメータ変更部12dは、カラムオーブン4の分析パラメータを変更して信頼精度を測定する。
ステップ205において、信頼精度計算部12cは、分析装置全体の信頼精度を計算し、データ処理部12の内部メモリに保存する。そして、信頼精度比較判断部12eは、計算された分析装置全体の信頼精度が仕様値より以下か否かを判断する。
計算された分析装置全体の信頼精度が仕様値より以下であれば、信頼精度は安定していると判断し、その旨をCRT14に表示する(ステップ207)。
計算された分析装置全体の信頼精度が仕様値より大であれば、信頼精度は不安定であると判断し、その旨をCRT14に表示する(ステップ208)。
そして、信頼精度比較判断部12eは、各ユニットの装置の精度に対する寄与度を算出し、寄与度の大きい方から診断することをCRT13に表示させる(ステップ209)。
CRT13の表示にしたがって、メンテナンス(ステップ210)が行われた後、ステップ201に戻る。
信頼精度が安定している場合は、精度≦仕様値の関係が成り立つ場合には装置の信頼性が確保されており、図8に示すように信頼精度安定の表示をCRT13にて行う。このとき、図4に示した手順で求めた測定値は有効なデータとして扱うことができる。
装置全体の信頼精度のデータおよび各ユニットの寄与を1回目からN回目までデータ処理装置に保存し、図9および10に示すようにそれらの変動をCRT13に表示することにより、各ユニットの性能の変化を予測し、いちはやくメンテナンスすることができる。
一方、図11に示すように(N−1)回目までの分析信頼性評価では信頼精度≦仕様値の関係が成り立たっていたにも関わらず、ある期間の後、N回目の分析信頼性評価のとき信頼精度≦仕様値の関係が成り立たなくなった場合には、図11に示すように、ポンプ2、8やカラムオーブン4など分析精度の変動要因として考えた各ユニットのうち少なくとも1つが劣化していると推定できる。
このような場合、図13に示すような信頼精度不安定の表示を行い、そののち、(N−1)回目までの寄与の大きいユニットから診断とメンテナンスを行い、再度分析精度を計算する。
ここで、例えば、ポンプ流量安定性の変動性が大きいと判断した場合、ポンプの液漏れ、シリンダー折れ、シール材の劣化等による液漏れ等が考えられる。
このため、劣化していると判断したユニット(分析ユニット)における考えられる劣化原因(例えば、送液ポンプの場合は、ポンプの液漏れ、シリンダー折れ、シール材の劣化等)も、CRT13に画面表示することもできる。これは、図13に示した画面表示例中に分析ユニットと共に表示することができる。
また、各分析ユニットの寄与度は、寄与度を算出する毎にその寄与度を記憶しておき、寄与度の時間的変化を算出して、算出した寄与度の時間的変化率が以前より大となった場合は、その旨を表示し、該当する分析ユニットのメンテナンスが必要であることをCRT13に表示することもできる。
以上のように、本発明の一実施形態によれば、分析装置を構成する個々のユニットの分析パラメータを変動可能最低値から変動可能最大値(許容範囲の上下限値)まで変動させて、分析装置全体の信頼精度を算出し、算出した分析装置全体の信頼精度が仕様値を超える場合、その旨を表示すると共に、算出した信頼精度への各ユニットの寄与度を算出し、寄与度が大きいユニットを表示してメンテナンスの必要性を表示する。
したがって、個々のユニットの分析パラメータを許容範囲の一定値(例えば中央値)として、分析装置全体の信頼精度を算出した場合には判断することが困難であった信頼精度の不安定性を検知することができるとともに、その寄与度が大のユニットを特定してメンテナンスを実行することができる。
これにより、分析装置のメンテナンス時期、個々のユニットの点検、修理、交換等を早期にかつ正確に検知することができ高精度の信頼性精度管理を実行することができる。
なお、上述した例においては、設計段階で仕様が決められたHPLC分析装置が、分析現場で稼動しているときの信頼性管理の適用例であるが、これに限らず、HPLC分析装置の仕様項目と仕様値を決定するための手段としても応用することができる。
さらに、本発明は、HPLC分析装置に限らず、例えば、ガスクロマトグラフィー分析装置等の他の分析装置にも適用が可能である。
1・・・移動相、 2、8・・・送液ポンプ、 3・・・オートサンプラ、 4・・・カラムオーブン、 5・・・分離カラム、 6・・・3方ジョイント、 7・・・抵抗コイル、9・・・反応試薬、 10・・・検出器、 11・・・廃液ビン、 12・・・データ処理部、 12a・・・入出力部、12b・・・各ユニット稼動状態診断部、 12c・・・信頼精度計算部、 12d・・・分析パラメータ変更部、 12e・・・信頼精度比較判断部、 13・・・CRT、 14・・・キーボード
Claims (7)
- 複数の分析ユニットを有する、試料の分析装置において、
上記複数の分析ユニットの動作を制御し、上記複数の分析ユニットの変動パラメータを、この変動パラメータの変動可能最低値から変動可能最大値まで変動させて、上記分析装置全体の信頼精度を算出するデータ処理部と、
上記データ処理部が算出した分析装置全体の信頼精度を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする試料の分析装置。 - 請求項1記載の試料の分析装置において、
上記データ処理部は、上記分析装置全体の信頼精度に対する上記複数の分析ユニットの寄与度を算出し、上記分析装置全体の信頼精度が所定の値より低いときは、信頼精度が低いことを上記表示部に表示させるとともに、上記算出した寄与度が最も大きい分析ユニットを上記表示分に表示させることを特徴とする試料の分析装置。 - 請求項2記載の試料の分析装置において、
上記データ処理部は、上記複数の分析ユニットの変動パラメータを変動可能最低値から変動可能最大値まで変動させる分析パラメータ変動部と、分析装置全体信頼精度を算出する信頼精度算出部と、算出した信頼精度を所定の信頼精度と比較するとともに、上記分析装置全体の信頼精度に対する上記複数の分析ユニットの寄与度を算出する信頼精度比較判断部とを有することを特徴とする試料の分析装置。 - 請求項2記載の試料の分析装置において、
上記データ処理部は、各分析ユニットの寄与度を算出する毎に記憶し、寄与度の時間的変化を算出して、算出した寄与度の時間的変化率が、以前より大となった場合は、その旨を上記表示部に表示させるとともに、該当する分析ユニットのメンテナンスが必要であることを上記表示部に表示させることを特徴とする試料の分析装置。 - 複数の分析ユニットを有する、試料の分析装置の信頼精度管理方法において、
上記複数の分析ユニットの変動パラメータを、この変動パラメータの変動可能最低値から変動可能最大値まで変動させて、上記分析装置全体の信頼精度を算出し、
上記算出した分析装置全体の信頼精度を画面表示することを特徴とする試料の分析装置の信頼精度管理方法。 - 請求項5記載の試料の分析装置の信頼精度管理方法において、
上記分析装置全体の信頼精度に対する上記複数の分析ユニットの寄与度を算出し、上記分析装置全体の信頼精度が所定の値より低いときは、信頼精度が低いことを画面表示させるとともに、上記算出した寄与度が最も大きい分析ユニットを上記画面表示させることを特徴とする試料の分析装置に信頼制度管理法。 - 請求項6記載の試料の分析装置の信頼精度管理方法において、
各分析ユニットの寄与度を算出する毎に記憶し、寄与度の時間的変化を算出して、算出した寄与度の時間的変化率が、以前より大となった場合は、その旨を画面表示させるとともに、該当する分析ユニットのメンテナンスが必要であることを画面表示させることを特徴とする試料の分析装置の信頼精度管理方法。
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JP2013083452A (ja) * | 2011-10-06 | 2013-05-09 | Hitachi High-Technologies Corp | 自動分析装置 |
JP2013214183A (ja) * | 2012-04-02 | 2013-10-17 | Shimadzu Corp | 分析結果信頼性判定装置 |
-
2008
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