JP2010150852A - 床材用含浸紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】クッション性、耐衝撃性、及び寸法安定性に優れ、また床材の表面に形成される凹凸を被覆することができる床材用含浸紙を提供する。
【解決手段】紙基材に、熱可塑性樹脂を主成分とする含浸液を含浸もしくは塗布することにより、JIS−K5600−5−3(1999)に準拠して測定した耐衝撃性が0.3〜0.7mmとする。
【選択図】なし

Description

本発明は、床材を構成する合板の補強材として用いられる床材用含浸紙に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、床材等の建築用化粧板は、一般に化粧シートと、接着剤層と、合板とを具備して構成されている。特に、複合フローリング床材では合板としてベニヤ合板が用いられることが多いが、その補強材として、MDF(中密度積層板)が用いられている。しかし、補強材としてMDFが用いられると合板単体から構成される床材と比べて、コストが高くなるだけでなく、水分を吸収して膨らんでしまい、床面に波打ちが生じ易い、すなわち表面性が悪くなるという問題や寸法安定性に問題がある。そこで、補強材として、MDFの他に、例えば特許文献1に示すように、厚さが0.3mm程度の樹脂含浸紙硬化層(クラフト紙)や、特許文献2に示されるプレプレッグや、特許文献3に示される合成樹脂液を塗布した繊維質シートが使用される。このクラフト紙は原紙にフェノール、メラミン、DAP(ジアリルフタレート)等の硬質樹脂を含浸塗工することにより、床材の耐衝撃性を維持すると共に、床材の表面に形成される凹凸を被覆し、波打ちが形成されないようにしている。また、含浸液の含浸率も高く、薬液を多量に必要とするため、不経済であることや、耐衝撃性の確保を、含浸液の熱硬化性樹脂に頼っているため、含浸紙のクッション性にも限界があり、いまだ耐衝撃性において問題を抱えている。
さらにまた、昨今の木材需要量の増大により、ベニヤの価格が高騰し、ベニヤ合板を入手しにくくなってきている。従って、製造コストを抑えるために、比較的安価な中国製のベニヤ合板が用いられるようになってきている。しかしながら、中国製のベニヤ合板は軟質で、耐衝撃性が低く、表面性も悪い。このため、厚さが0.3mm程度の従来のクラフト紙では床材としての耐衝撃性を確保できず、また床材の表面に形成される凹凸も被覆できないという問題があるため、含浸液を多量に吸収させる必要があり、コスト的にも不経済になってきている。
また、補強材として厚さが0.3mm程度のクラフト紙が用いられた床材にVカット加工が施されると、ベニヤ合板そのものが見えてしまい、床材の見栄えが悪くなるという問題もあった。そこで、厚さが約0.3mmのクラフト紙を2枚貼合する方法が用いられているが、クラフト紙の貼合面での剥離強度の低下や、加工工程が多くなるという問題があると共に、これらの貼合面の剥離強度を向上させるために、やはり含浸液の含浸量を増やす必要がある。
また、従来のクラフト紙は樹脂等の含浸性が悪かったため、含浸液の浸透速度も遅く、製造効率面で問題が発生すると共に、過度に含浸液の含浸量を増加させてしまうという問題があった。このため、床材として使用するために必要な耐衝撃性を得ることが難しかった。そこで、含浸性を向上させるために原料パルプのフリーネスを高くする、抄紙工程におけるプレス線圧、カレンダー線圧を低くする等の手段があるが、それだけでは、いずれの手段もパルプ繊維同士の絡み合いを弱くする、又は少なくするものであり、その結果、繊維間強度の低下を招き、床材用含浸紙としての層間強度を確保できず、耐衝撃性を確保することが難しいという問題を生じる。
特開2007−77726号公報 特開2003−314043号公報 特開2002−172604号公報 特開2006−46053号公報 特開2000−302900号公報
本発明は、上述したような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、含浸液の含浸量を少なくしても、耐衝撃性及び寸法安定性に優れる床材用含浸紙を提供することにある。
本発明の上記目的は、紙基材に、熱可塑性樹脂を主成分とする含浸液を含浸もしくは塗布することにより、JIS−K5600−5−3(1999)に準拠して測定した耐衝撃性が0.3〜0.7mmであることを特徴とする床材用含浸紙を提供することによって達成される。
また、本発明の上記目的は、前記含浸液に、熱硬化性樹脂である水溶性メラミン系樹脂を含有し、また前記熱可塑性樹脂は、少なくとも水溶性アクリル系樹脂及びスチレン・ブタジエン(SBR)系樹脂を含有し、前記紙基材に対する樹脂含浸率が7〜30%であることを特徴とする床材用含浸紙を提供することによって、効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記含浸液は、前記メラミン樹脂:前記アクリル樹脂:前記SBR系樹脂の混合比率が0.5〜5.0:72〜79:16〜27であり、JIS−A5905に準じて測定した吸水厚さ膨張率が7〜20%であることを特徴とする床材用含浸紙を提供することによって、より効果的に達成される。
さらにまた、本発明の上記目的は、前記紙基材は、少なくとも表層、及び裏層の2層の紙層を有する多層抄きの原紙であり、該原紙は、JIS−P8121(1995)に準じて測定した離解フリーネスが600〜700ccであり、JIS−P8118(1998)に準じて測定した米坪が200〜600g/mであり、密度が0.65〜1.0g/cmであることを特徴とする床材用含浸紙を提供することによって、より効果的に達成される。
本発明に係る床材用含浸紙によれば、紙基材に、熱可塑性樹脂を主成分とする含浸液を含浸もしくは塗布し、耐衝撃性が0.3〜0.7mmとなるようにとしたので、従来の含浸紙のように含浸液を過度に含浸させることなく、低含浸量であっても、耐衝撃性及び寸法安定性に優れ、さらに経済性に優れるものとすることができる。
以下、本発明に係る床材用含浸紙について詳細に説明する。なお、本発明に係る床材用含浸紙は、以下の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲内において、その構成を適宜変更できることはいうまでもない。
本発明に係る床材用含浸紙(以下、「本含浸紙」という。)は、紙基材に、熱可塑性樹脂を主成分とする含浸液を含浸もしくは塗布することにより形成される。そして、これにより本含浸紙のJIS−K5600−5−3(1999)に記載の「デュポン式衝撃試験」に準拠して測定した耐衝撃性試験値(以下、「耐衝撃性」という。)を0.3〜0.7mm、より好ましくは0.4〜0.6mmとなる。耐衝撃性が0.3mm未満であると、衝撃を吸収することができず、本含浸紙が割れやすい傾向になるため、本含浸紙を床材用として使用することが難しくなる。一方、耐衝撃性が0.7mmを超えると、凹み量が大きくなるため、床材としての表面強度を維持できない問題が発生する。
熱可塑性樹脂としては、ゴム系ラテックスとしてSBR(スチレン・ブタジエン共重合体)、NBR(アクリロニトリル・ブタジエン共重合体)、MBR(メチルメタクリレート・ブタジエン共重合体)、CR(クロロプレン重合体)、NR(天然ゴムラテックス)、ウレタン樹脂系のラテックスおよび樹脂系のラテックスとしてアクリル系、酢酸ビニル系等及びその共重合体系やアクリル樹脂、ウレタン樹脂、PVA等の種々のものが挙げられる。これらの中でも、所望とする耐衝撃性及び吸水厚さ膨張率の両方を満足するためには、アクリル系樹脂とSBRの2種類を組み合わせて用いることが好ましい。このようにアクリル系樹脂とSBRの2種類の薬品を組み合わせると、本含浸紙のように含浸液を後述するように低含浸量としても、床材として必要な耐衝撃性、寸法安定性等の品質を確保することができたのである。
また、上記熱可塑性樹脂を主成分とする含浸液に、熱硬化性樹脂である水溶性メラミン系樹脂を含有し、また、熱可塑性樹脂を水溶性アクリル系樹脂及びスチレン・ブタジエン(SBR)系樹脂とすることで、これにより紙基材に対する含浸液の含浸率を7〜30%と、低含浸量とすることができる。
熱硬化性樹脂としては、フェノール、メラミン、DAP(ジアリルフタレート)、エポキシ系等の硬質樹脂を用いることができる。しかしながら、フェノール、DAP樹脂は溶剤系の樹脂であるのに対し、メラミン樹脂は水溶性の樹脂であるので、含浸塗工の作業性の観点からメラミン樹脂が特に好ましい。また、理由は定かではないが、フェノール、DAPに比べ、水溶性アクリル樹脂との相溶性がよく均一に硬化すると考えられる。上記熱可塑性樹脂と組み合わせることにより、含浸液は、紙基材の紙層への浸透性が向上するので、低含浸量であっても、本発明の所望とする耐衝撃性、表面に形成される凹凸の被覆性に優れ、またクッション性及び寸法安定性も維持することができる。
また、熱可塑性樹脂であるアクリル系樹脂及びSBR系樹脂のTg(ガラス転移温度)は−15〜15℃であることが好ましく、より好ましくは−5〜5℃である。Tgが−15℃未満であると、機械安定性が悪く、製造時にロール等に皮膜を形成・付着し、実機生産時に悪影響を及ぼすため好ましくない。一方、Tgが15℃以上であると、樹脂が硬いため、耐衝撃性を所望の範囲とすることが出来ず、本含浸紙を床材として使用することが難しくなる。
また、本含浸紙における含浸液の樹脂含浸率は、紙基材の全層の坪量に対して7〜30%が好ましく、より好ましくは15〜25%である。このように、樹脂含浸率が7%未満であると、本含浸紙の所望とする層間強度を得ることができず、層間剥離を起こしやすくなるため、本含浸紙を床材として使用することが困難となる。一方、樹脂含浸率が30%を超えると、耐衝撃性が低下するため、本含浸紙を床材として使用できなくなる。また、必要量以上の樹脂が含浸されるため、乾燥に時間が掛かり、作業効率が悪くなるほか、製造コストも高くなるという問題が生じる。
さらに、上記含浸液は、熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂の混合比率が、メラミン樹脂:アクリル樹脂:SBR=0.5〜5.0:72〜79:16〜27であると好ましく、1:74:25であるとより好ましい。メラミン樹脂の比率が0.5%未満であると、含浸後の熱硬化が不十分であり、所望とする寸法安定性を満足することが難しくなる。一方、メラミン樹脂の比率が1.0%を超えると、熱硬化が早まるので、紙基材の紙層内部まで十分に含浸液を含浸させにくくなり、床材用含浸紙として、本願の所望とする層間強度を満足することが難しくなる。
また、アクリル樹脂の比率が72%未満であると、含浸液を紙基材に含浸させた後の層間強度を満足することが難しくなり、一方、アクリル樹脂の比率が79%を超えると、熱硬化性樹脂とのバランスにより、寸法安定性を満足することが難しくなる。
さらに、SBRの比率が16%未満であると、含浸液の流動性、粘性が低下し、紙基材の紙層内部に含浸液が含浸され過ぎる傾向になるため、含浸紙の耐衝撃性が低下する傾向となり、本含浸紙を床材として使用することが難しい。一方、SBRの混合比率が27%を超えると、含浸液の流動性、粘性が上がる傾向になり、紙基材の紙層内部への含浸液の含浸が悪化する傾向となるため、本含浸紙の層間強度が低くなり、本含浸紙を床材として使用することが難しくなる。
熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂が上記混合比率である含浸液を用いて本含浸紙は、JIS−A5905(2003年)に記載の「吸水厚さ膨張率」に準拠して測定した吸水厚さ膨張率(以下、単に「吸水厚さ膨張率」と言う。)が7〜20%であることが好ましい。吸水厚さ膨張率が7%未満であると、紙基材に含浸液が含浸しすぎていると考えられるため、上述した本発明の所望とする耐衝撃性を満たすことが出来ない。吸水厚さ膨張率が20%を超えると、吸水し、膨張してしまうため床材用含浸紙として使用することが困難である。
なお、上記含浸液は、上述した熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂が少なくとも含まれていれば、このほか、本発明の効果に影響のない範囲内で、例えば滑剤、サイズ剤、填料分散剤、pH調整剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、蛍光消去剤等の公知の添加剤を、単独で、あるいは2種以上を混合して添加しても良い。
以下、本含浸紙に用いられる紙基材について詳述する。この紙基材は、少なくとも表層及び裏層の2層の紙層を有する多層抄きであり、JIS−P8121(1995)に準じて測定した離解後のフリーネス(以下、「離解フリーネス」という。)が600〜700ccであり、JIS−P8118(1998)に準じて測定した米坪が200〜600g/mであり、密度が0.65〜1.0g/cmである。
本含浸紙に用いられる紙基材を構成する各層の原料パルプには、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)、広葉樹亜硫酸パルプ、針葉樹亜硫酸パルプ等の木材繊維を主原料として、化学的に処理されたパルプ、化学的に処理されたパルプやチップを機械的にパルプ化したグランドパルプ、さらに、加温、加圧下でチップを機械的にパルプ化したサーモメカニカルパルプ(TMP)、木材またはチップに化学薬品を添加しながら機械的にパルプ化したケミグランドパルプ、及びチップを柔らかくなるまで蒸解した後、レファイナー等でパルプ化したセミケミカルパルプ等のバージンパルプ等を用いることができる。また、木材以外の繊維原料であるケナフ、麻、葦等の非木材繊維も用いることができるが、非木材パルプはパルプ強度が弱く、パルプ自体の単価が高いため、コストも高くなることから、NBKPなどのクラフトパルプ、TMPなどの機械パルプを用いることが好ましい。なお、古紙からなるパルプを配合しても良いが、微細繊維が多いという問題があるため、紙基材の濾水性が悪くなり、生産スピードが落ち、また含浸液を紙基材に含浸させた後の紙面の見栄えが悪化するとともに、層間強度も低下してしまう。従って、古紙パルプは特に表層及び裏層を形成する原料パルプには配合しない方が好ましい。なお、紙基材を、表層、少なくとも1層の中層、及び裏層の3層以上の紙層で形成する場合には、中層を形成する原料パルプにも古紙パルプを配合しないほうが好ましい。
さらに、本含浸紙に用いられる紙基材の各層を構成する原料パルプ全体(全層の原料パルプ)の0〜20質量%をNBKPとするのが好ましく、5〜15質量%配合するのがより好ましい。NBKPの配合率が20質量%を超えると、地合いが悪くなり、樹脂を含浸させた後、プレス加工時にあばた状の模様が入る傾向になる。すなわち含浸液の含浸が不均一になり、本含浸紙に必要な層間強度の確保が難しくなるおそれがあるという問題が生じる。また、LBKPの配合率は80〜100質量%が好ましく、より好ましくは85〜95質量%である。
なお、本含浸紙は、上述した含浸液をこの紙基材に含浸または塗布させて形成するので、紙基材の各層は、同じ配合の原料パルプを用いて抄造するのが好ましいが、例えば紙基材が3層以上の紙層から形成される場合、中層の原料パルプ中に古紙を配合する等、表層、中層、裏層とそれぞれ異なる配合の原料パルプを用いて抄紙しても良い。
また、本含浸紙に用いられる紙基材は、離解フリーネスが600〜700cc、より好ましくは620〜670ccになるよう調製する。離解フリーネスが600cc未満であると、紙基材の樹脂含浸性が悪くなる。また、離解フリーネスが700ccを超えると、地合が悪くなることに加え、樹脂含浸性を阻害するほか、含浸液が紙基材に均一に含浸せず、層間強度が低下してしまうという問題が発生してくる。
さらに、本含浸紙に用いられる紙基材は、密度が0.65〜1.0g/cm、より好ましくは0.7〜0.9g/cmであると良い。本含浸紙に用いられる紙基材の密度が0.65g/cm未満となると、含浸液が含浸されすぎるため、所望とする樹脂含浸性を得ることが難しくなる。また、本含浸紙に用いられる紙基材の密度が1.0g/cmを超えると、含浸液が含浸し難くなり、同様に所望とする樹脂含浸性を得ることが難しくなる。
また、紙基材の少なくとも1層(全層でもよい。)の原料パルプ中に、湿潤紙力増強剤及び乾燥紙力増強剤を添加することが好ましい。これにより、紙基材に含浸液を含浸あるいは塗布する際の加工適性を向上させることができると共に、本含浸紙の層間強度をより高くすることができる。
なお、湿潤紙力増強剤が配合されない場合、含浸液を紙基材に含浸あるいは塗布する際に紙切れが発生する等、加工適性が低下する場合がある。一方、乾燥紙力増強剤が配合されない場合、含浸液を紙基材に含浸あるいは塗布した後の含浸紙の層間強度が低下してしまい、本含浸紙を床材として用いることが難しくなる。従って、湿潤紙力増強剤及び乾燥紙力増強剤を、紙基材を構成する全層の原料パルプ中に添加することが好ましい。
このような湿潤紙力増強剤としては、例えばポリアミドポリアミン・エピクロロヒドリン系,メラミン・ホルマリン系,尿素・ホルマリン系樹脂等を用いることができる。また、乾燥紙力増強剤としては、アニオンまたはカチオンまたは両性のポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、カチオン化澱粉、植物性ガラクトマンナン等を用いることができる。しかしながら、紙基材に用いられる湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤はこれらに限定されるものではない。
また、上記の紙力増強剤を添加することにより、紙基材の樹脂含浸性が低下してしまうため、紙力増強剤を添加する層を形成する原料パルプに消サイズ剤を添加する。なお、紙基材に樹脂含浸性を付与するために、消サイズ剤の他に吸液剤や嵩高剤等の薬品を添加する事も可能である。しかしながら、原料パルプの叩解の度合いや、パルプの配合率によっては消サイズ剤等の薬品を添加する必要がないので、この場合には添加しなくても良い。また、紙基材を構成する各層の原料パルプに添加される薬品の添加量、種類等については適宜調整することができる。
上述した原料パルプは、公知の抄紙工程、例えばワイヤーパート、プレスパート、ドライヤーパート、サイズプレス、カレンダーパートなどを経て、少なくとも表層及び裏層の2層の紙層を有する本含浸紙に用いられる紙基材を形成する。なお、本含浸紙に用いられる紙基材の抄紙方法については、特に限定されるものではないので、酸性抄紙法、中性抄紙法、アルカリ性抄紙法のいずれであっても良い。また、抄紙機も特に限定されるものではないので、例えば長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、円網抄紙機、円網短網コンビネーション抄紙機等の公知の種々の抄紙機を使用することができる。
本含浸紙に用いられる紙基材の米坪(紙基材の全層の合計坪量)としては200〜600g/m、より好ましくは210〜510g/m、さらに好ましくは215〜510g/mである。これにより、含浸液の含浸率を本願の所望の範囲とし、本含浸紙を床材として使用することができるようになる。なお、紙基材の米坪が200g/m未満であると、耐衝撃性が低くなるため、このような紙基材を用いて形成された含浸紙は、床材として使用することが難しくなる。一方、紙基材の米坪が600g/mを超えると、樹脂含浸性が悪くなるため、同様に床材として使用することが難しくなる。
また、本含浸紙に用いられる紙基材の樹脂含浸性は0.5〜3.0秒、より好ましくは0.7〜1.2秒である。なお、含浸液は、含浸液中の樹脂よりも、溶媒(水)の方が紙基材に含浸されやすい。このため、紙基材の樹脂含浸性が0.5秒未満であると、含浸直後の見かけ上の樹脂含浸率は高くなるが、乾燥させると溶媒が蒸発し、樹脂含浸率が低くなり、上述した本含浸紙の所望とする樹脂含浸率を得ることが難しくなり、このような含浸紙を床材として使用できなくなる。一方、紙基材の樹脂含浸性が3.0秒を超えると、紙基材に樹脂を十分含浸させることが出来ないため、同様に床材として使用することが難しくなる。なお、本明細書における樹脂含浸性とは、含浸液上に紙片(紙基材)を浮かべ、含浸液と接している面と反対の面に含浸液が浸透してくるまでの時間を測定した値を言う。
上述したように、本含浸紙に用いられる紙基材は、2層以上の多層抄きで構成され、離解フリーネスを600〜700ccとし、米坪を200〜600g/mとし、密度を0.65〜1.0g/cmとすることによりはじめて、本願発明の目的を達成することができる。すなわち、耐衝撃性及び寸法安定性に優れ、また床材の表面に形成される凹凸を被覆することができる本含浸紙に用いられる紙基材を提供することができる。なお、本明細書において、寸法安定性とは、JIS−A5905(2003)繊維板に規定される「吸水厚さ膨張率」に準拠して測定した、常温水に24時間浸漬させた際の、吸水厚さ膨張率とする。
上記のように形成された本含浸紙は、JASの合板平面引張り試験に準拠して測定した層間強度が0.8〜2.0MPa、より好ましくは0.8〜1.2MPaとすることができる。層間強度が0.8MPa未満であると、含浸紙を床材として使用した際に、紙基材が破壊してしまうため、床材として使用できなくなる。一方、層間強度が2.0MPaを超えると、含浸液が含浸しすぎているため、上記の耐衝撃性を満たすことが難しい。
なお、紙基材に上述した含浸液を含浸もしくは塗布する方法は、ディッピングスクイズ式含浸機、ディッピング掻き取り式含浸機、バーコーター、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ロッドブレードコーター、ゲートロールコーター、及びサイズプレス等のロールコーター、ビルブレードコーター、ベルバパコーター、カレンダーロールコーター等、公知の種々の方法を用いることができるが、これらの中でも特に、ディッピングスクイズ式含浸機により含浸もしくは塗布されると、均一に含浸できるのでより好ましい。
以上のように、熱硬化性樹脂(特にメラミン樹脂)及び熱可塑性樹脂(特にアクリル樹脂及びSBR系樹脂)を含有し、熱可塑性樹脂を主成分とする含浸液で、さらに、メラミン樹脂:アクリル樹脂:SBR系樹脂の混合比率が0.5〜5.0:72〜79:16〜27である含浸液を、少なくとも表層及び裏層の2層の紙層を有し、離解フリーネスが600〜700ccであり、米坪が200〜600g/mであり、密度が0.65〜1.0g/cmである紙基材に含浸もしくは塗布して、本含浸紙を形成することにより、耐衝撃性を0.3〜0.7mmとし、紙基材に対する含浸液の含浸率が7〜30%とし、吸水厚さ膨張率を7〜20%とすることができ、本願の所望とする目的を効率よく達成することができる。すなわち、クッション性、耐衝撃性、及び寸法安定性に優れ、また床材の表面に形成される凹凸を被覆することができる床材用含浸紙を得ることができ、提供することができる。
本発明に係る床材用含浸紙の効果を確認するため、以下のような各種の試料を作製し、これらの各試料に対する品質を評価する試験を行った。なお、本実施例において、配合、濃度等を示す数値は、固形分又は有効成分の質量基準の数値である。また、本実施例で示すパルプ・薬品等は一例にすぎないので、本発明はこれらの実施例によって制限を受けるものではなく、適宜選択可能であることはいうまでもない。
本発明に係る21種類の床材用含浸紙(これを「実施例1」ないし「実施例21」とする)と、これらの実施例1ないし実施例21と比較検討するために、3種類の床材用含浸紙(これを「比較例1」ないし「比較例3」とする)を、表1及び表2に示すように作製した。
Figure 2010150852
Figure 2010150852
〔実施例1〕
以下の原料を用いて、下記の製造法に従い、表層、裏層及び両層間に位置する2層の中層からなる4層構造の紙基材を作成し、この紙基材を用いて床材用含浸紙を得た。
<原料>
・表層、中層及び裏層
表1に示すように、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)10質量%と、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)90質量%とを配合した後に、JIS−P8121(1995)に記載の「紙及び板紙−パルプのろ水度試験方法−カナダ標準ろ水度試験方法」に準拠して測定した離解フリーネス(表1中の「フリーネス(cc)」が645ccになるように調整した原料に、定着剤(硫酸バンド)として硫酸アルミニウム0.7質量%、湿潤紙力増強剤として、星光PMC株式会社製のWS4024を0.3質量%、乾燥紙力増強剤として、星光PMC株式会社製のDS4356を0.8質量%、消サイズ剤(星光PMC株式会社製DF6300)を0.02質量%配合し、表層、中層及び裏層用の原料パルプスラリーを得た。これらの原料パルプスラリーを用い、円網抄紙機にて表層、2層の中層、及び裏層の紙層を抄き合わせて、表層の付け量を57g/m、中層2層の合計付け量を226g/m、裏層の付け量を57g/m、含浸原紙全体の坪量が340g/mである4層抄きの紙基材を得た。
<含浸液>
表2に示すように、メラミン系樹脂:アクリル系樹脂:SBR系樹脂の混合比率が1:74:25となるように、熱硬化性樹脂として、メラミン系樹脂(DIC株式会社製、J−101)を1質量%配合し、熱可塑性樹脂として、アクリル系樹脂(星光PMC株式会社製、XP−8806)を74質量%、SBR(日本ゼオン株式会社製、LX−430)を25質量%それぞれ配合させて含浸液を作製する。なお、樹脂のガラス転移温度(Tg)は0℃のものを用いた。
<含浸紙の作成>
上記紙基材に、ディッピングスクイズ式含浸機を用いて、上述した含浸液を紙基材に対して20%の割合で含浸塗工させて、含浸紙(実施例1)を作成する。
また、実施例2〜21、及び比較例1〜3を表1及び表2に示す条件以外は実施例1と同様に紙基材及び塗工液を含浸させ、作製した。なお、本実施例における含浸液としては、表2中の熱硬化性樹脂の欄の「フェノール」とはDIC株式会社製のJ325、「DAP」とはジアリルフタレートであり、ダイソー株式会社製のダイソーダップを用いた。また、表2中の熱可塑性樹脂の欄の「ウレタン」とはウレタン樹脂系のアクリルであり、コニシ株式会社製のアクアリンカーSU710を用い、「PVA」とはポリビニルアルコールであり、日本合成化学株式会社製のゴーセノールN300を用いた。
なお、表1中の「フリーネス(cc)」とは、JIS−P8121(1995)に記載の「紙及び板紙−パルプのろ水度試験方法−カナダ標準ろ水度試験方法」に準拠して測定した離解フリーネスの値である。
これらの全実施例の紙基材について品質評価を行った結果は表1に、また全実施例及び比較例に含浸液を含浸させて作製した含浸紙について品質評価を行った結果は表2に示すとおりであった。なお、この品質評価試験は、JIS−P8111に準拠して温度23±2℃、湿度50±2%の環境条件で行った。
なお、表1中の「米坪(g/m)」とは、各試料全層、すなわち各試料である床材用含浸紙に用いられる紙基材全体の坪量で、JIS−P8124(1998)に記載の「紙及び板紙−坪量測定方法」に準拠して測定した値である。
表1中の「紙厚(μm)」とは、JIS−P8118(1998)に記載の「紙及び板紙−厚さ及び密度の試験方法」に準拠して測定した値である。
表1中の「密度(g/cm)」とは、坪量と紙厚とから算出した値である。
表1中の「クレム吸水度(10分)(mm)」とは吸液性を評価するもので、その評価方法はJIS−P8141に準じて測定した値である。
表1中の「吸油度(秒)」とは吸液時間を評価したもので、J.TAPPI No.32−1に記載の「紙−吸水性試験方法−第2部:滴下法」に準拠して測定したもので、測定に使用する水をJ.TAPPI No.41(2000)に記載の「紙及び板紙−はつ油度試験方法−キット法」に記載のキット6液を用い、測定した値である。
表1中の「剥離強度(Mpa)」とは層間強度を評価したもので、JIS−P8131(1995)に記載の「紙及び板紙−ミューレン高圧形試験機による破裂強さ試験方法に準拠して測定した値である。
また、表2中の「樹脂含浸率(%)」とは紙基材の樹脂の浸透性を評価したもので、樹脂含浸液上に紙片を置き、反対面まで樹脂含浸液が浸透してくるまでの時間を測定した値(秒)を言う。
表2中の「樹脂含浸性(秒)」は、含浸液上に試料である紙基材を浮かべ、含浸液と接している面と反対の面に含浸液が浸透してくるまでの時間を測定した値を言う。
表2中の「耐衝撃性」とは凹み量を評価したもので、JIS−5600に記載の「塗料一般試験方法」に規定されているデュポン式落球衝撃窪み試験に準じて測定した凹み量(mm)を測定したものである。なお、測定条件は、落下おもり重量710g、落下高さ30cm、玉半径6.35mmとした。
表2中の「吸水厚さ膨張率(%)」とは吸水時のZ軸方向の寸法安定性を評価したものである。その評価方法は、JIS−A5905(2003)繊維板に規定されている方法で、常温水に24時間浸漬させた際の、吸水前と吸水後の紙基材の紙厚から、下記の(数1)に
(数1)
吸水厚さ膨張率(%)=(吸水後の紙厚−吸水前の紙厚)/吸水前の紙厚×100
さらに、表2中の「層間強度」とは、JAS合板平面引張試験に準じて測定した剥離時または、破壊時の最大荷重(Mpa)とする。
この実施例の表2から、本発明に係る床材用含浸紙であると、クッション性、耐衝撃性、及び寸法安定性に優れ、また床材の表面に形成される凹凸を被覆することができることが分かる。

Claims (4)

  1. 紙基材に、熱可塑性樹脂を主成分とする含浸液を含浸もしくは塗布することにより、JIS−K5600−5−3(1999)に準拠して測定した耐衝撃性が0.3〜0.7mmであることを特徴とする床材用含浸紙。
  2. 前記含浸液に、熱硬化性樹脂であるメラミン樹脂を含有し、また前記熱可塑性樹脂は、少なくともアクリル樹脂及びスチレン・ブタジエン(SBR)系樹脂を含み、前記紙基材に対する樹脂含浸率が7〜30%であることを特徴とする請求項1に記載の床材用含浸紙。
  3. 前記含浸液は、前記メラミン樹脂:前記アクリル樹脂:前記SBR系樹脂の混合比率が0.5〜5.0:72〜79:16〜27であり、JIS−A5905に準じて測定した吸水厚さ膨張率が7〜20%であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の床材用含浸紙。
  4. 前記紙基材は、少なくとも表層、及び裏層の2層の紙層を有する多層抄きの原紙であり、該原紙は、JIS−P8121(1995)に準じて測定した離解フリーネスが600〜700ccであり、JIS−P8118(1998)に準じて測定した米坪が200〜600g/mであり、密度が0.65〜1.0g/cmであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の床材用含浸紙。
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