JP2010150128A - Rth型ゼオライトの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造規定剤を使用しない条件でRTH型ゼオライトを合成する方法を提供する。
【解決手段】シリカ原料と、アルカリ金属元素および/またはアルカリ土類金属元素と、酸素、ケイ素、アルカリ金属元素およびアルカリ土類金属元素以外の少なくとも1種類のへテロ元素とを含み、前記アルカリ金属元素および/またはアルカリ土類金属元素のシリカに対するモル比が0.01から0.45の範囲であり、構造規定剤を含まないか、或いは、構造規定剤を構造規定剤/Siのモル比で0.018以下含有する水性混合物を水熱合成することを特徴とするRTH型ゼオライトの製造方法。所定量のアルカリ(土類)金属元素を共存させることにより、構造規定剤を使用しない条件でRTH型ゼオライトを合成することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、RTH型ゼオライトの製造方法に係り、特に、構造規定剤を用いることなく、RTH型ゼオライトを製造する方法に関する。
ゼオライトは天然に産出するゼオライト鉱物の他に、数多くの合成ゼオライトが知られている。RTH型ゼオライトは酸素8員環の細孔を有する合成ゼオライトの1つであり、「Atlas of Zeolite framework types fifth revised edition 2001(ELSEVIER)」に記載されている構造コードRTHに分類されるトポロジーを有する。RTH型ゼオライトは、これを触媒として用いることにより、メタノールから炭素数4以下のオレフィンを選択的に合成することが可能であり、また水素化分解、脱ろう反応、接触分解、オリゴマー化反応、オレフィンの異性化反応、メタンのアップグレーディング、アルコールの縮合反応などの反応の触媒としても機能する有用なゼオライトである。
RTH型の構造を有するゼオライトとして、RUB−13(特許文献1)が報告されている。このRUB−13の合成には構造規定剤が必要であり、RUB−13は、シリカ原料に対して、エチレンジアミンとペンタメチルピペリジンとを構造規定剤として用いたゲルから合成されている。
USP5,614,166
上記のようにRTH型ゼオライトは種々の反応の有用な触媒となるゼオライトであるが、その合成には構造規定剤を必要としていた。すなわち、通常、RTH型ゼオライトは構造規定剤を使用せずに水熱合成を行なった場合、結晶化することなくアモルファス構造を取り、ゼオライトが得られなかった。また、細孔を有しないSiOの結晶であるクオーツ型構造になる場合もあった。このため、RTH型ゼオライトの合成には構造規定剤は必須の成分と考えられてきた。
しかしながら、構造規定剤はゼオライトの合成コストの大きな部分を占め、構造規定剤を使用して合成されるゼオライトは、これを使用していないものよりも高価なものとなる。また、構造規定剤を用いて水熱合成を行った場合、その後処理工程として、焼成または溶媒抽出により構造規定剤を除去する工程が必要であり、工程数が増えることによっても高コストとなっていた。
このようなことから、構造規定剤を使用して合成された従来のRTH型ゼオライトは高価なため、工業用のゼオライトとしては用途に制約を受けるものであった。
このため、構造規定剤の使用量を削減した、あるいは使用しないRTH型ゼオライトの製造方法の開発が切望されていた。
従って、本発明は、構造規定剤を使用せずに、或いは少量の構造規定剤の使用でRTH型ゼオライトを製造する方法を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決するために、構造規定剤の使用量を削減した、あるいは構造規定剤を用いない条件でのRTH型ゼオライトの合成条件を検討した。
前述の如く、従来において、RUB−13の製造には構造規定剤が必須であると考えられていたが、特許文献1の合成条件から単純に構造規定剤を添加しない点のみを変更した条件では、生成物はアモルファスとなりRTH型ゼオライトは得られなかった。
しかし、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、水熱合成の前躯体の水性混合物にアルカリ金属元素および/またはアルカリ土類金属元素をある一定の割合で加えた場合において、構造規定剤なしでもRTH型ゼオライトが合成できることを見出した。特許文献1に記載の方法では、構造規定剤を用いてアルカリ金属元素またはアルカリ土類金属元素も存在しない条件で合成を行っているが、構造規定剤を使用しない場合はアルカリ金属元素やアルカリ土類金属元素が存在することでゼオライトの結晶化が可能となった。
また、水熱合成前駆体の水性混合物に種結晶を加えることで、更に結晶化を促進し、より結晶性の高いRTH型ゼオライトを得ることに成功し、本発明に至った。
すなわち、本発明の第1の要旨は、シリカ原料と、アルカリ金属元素および/またはアルカリ土類金属元素と、酸素、ケイ素、アルカリ金属元素およびアルカリ土類金属元素以外の少なくとも1種類のへテロ元素とを含み、前記アルカリ金属元素および/またはアルカリ土類金属元素のシリカに対するモル比が0.01から0.45の範囲であり、構造規定剤を含まないか、或いは、構造規定剤を構造規定剤/Siのモル比で0.018以下含有する水性混合物を水熱合成することを特徴とするRTH型ゼオライトの製造方法、に存する。
第2の要旨は、上記方法において、前記水性混合物が構造規定剤を含まないことを特徴とするRTH型ゼオライトの製造方法、に存ずる。
第3の要旨は、上記方法において、アルカリ金属元素および/またはアルカリ土類金属元素としてアルカリ金属元素のみを含むことを特徴とするRTH型ゼオライトの製造方法、に存する。
第4の要旨は、上記方法において、アルカリ金属元素がナトリウムであることを特徴とするRTH型ゼオライトの製造方法、に存する。
第5の要旨は、上記方法において、前記水性混合物にゼオライトを種結晶として加えて水熱合成することを特徴とするRTH型ゼオライトの製造方法、に存する。
第6の要旨は、上記方法において、前記種結晶がsecondary building unitとして4員環をもつゼオライトであることを特徴とするRTH型ゼオライトの製造方法、に存する。
第7の要旨は、上記方法において、前記種結晶としてのゼオライトがRTH型ゼオライトであることを特徴とするRTH型ゼオライトの製造方法、に存する。
第8の要旨は、上記方法において、前記水性混合物中の水の割合がHO/Siモル比で40以上であることを特徴とするRTH型ゼオライトの製造方法、に存する。
第9の要旨は、上記方法において、前記へテロ元素がアルミニウム、ガリウム、およびホウ素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素であることを特徴とするRTH型ゼオライトの製造方法、に存する。
本発明によれば、構造規定剤を使用しないで、或いは、従来よりも少ない構造規定剤使用量でRTH型のゼオライトを合成することができ、構造規定剤を使用しないことにより、或いは構造規定剤使用量を低減することにより、RTH型ゼオライトの製造コストを大幅に削減することが可能となる。また、本発明によれば、構造規定剤そのものを使用しないでRTH型ゼオライトを合成することができるため、構造規定剤自体の調製工程のみならず、水熱合成後の焼成や溶媒抽出といった構造規定剤の除去工程も省略することができ、製造工程の大幅な効率化が可能となる。
更には、本発明では、構造規定剤を使用しないことにより、或いはその使用量が低減されることにより、構造規定剤の合成原料としてのアミン類等も不要若しくは極力低減されるため、排水負荷や作業環境の安全性も高められる。
本発明の実施例1で得られた生成物のXRDパターンを示す図である。 本発明の実施例1で得られた生成物のSEM像を示す図である。 本発明の実施例1で得られた生成物の29Si−MAS NMRスペクトルを示す図である。 本発明の実施例1で得られた生成物の11B−MAS NMRスペクトルを示す図である。 本発明の実施例2〜5で得られた生成物のXRDパターンを示す図である。 本発明の実施例2で得られた生成物のSEM像を示す図である。 本発明の実施例3で得られた生成物のSEM像を示す図である。 本発明の実施例4で得られた生成物のSEM像を示す図である。 本発明の実施例5で得られた生成物のSEM像を示す図である。 本発明の実施例2で得られた生成物の29Si−MAS NMRスペクトルを示す図である。 本発明の実施例2で得られた生成物の11B−MAS NMRスペクトルを示す図である。 本発明の実施例2で得られた生成物の27Al−MAS NMRスペクトルを示す図である。 本発明の実施例6で得られた生成物のXRDパターンを示す図である。 本発明の実施例6で得られた生成物のSEM像を示す図である。 本発明の実施例7で得られた生成物のXRDパターンを示す図である。 比較例1で得られた生成物のXRDパターンを示す図である。 比較例2で得られた生成物のXRDパターンを示す図である。 比較例3で得られた生成物のXRDパターンを示す図である。 比較例4で得られた生成物のXRDパターンを示す図である。 本発明の実施例8で得られた生成物のXRDパターンを示す図である。
以下に、本発明を実施するための代表的な態様を具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施形態に限定されるものではない。
本発明は、従来、RTH型ゼオライトの製造に必要であった構造規定剤を全く用いることなく、或いは、少量の構造規定剤の使用でRTH型ゼオライトを合成する方法である。
本発明では、水熱合成によりゼオライトを製造する際の結晶前躯体としての水性混合物(以下、「ゲル」と称する場合がある。)に、アルカリ金属元素および/またはアルカリ土類金属元素(以下、これらを「アルカリ(土類)金属元素」と総称する場合がある。)を一定比率で存在させることを特徴とし、これにより、構造規定剤を使用せずに、或いは少量の構造規定剤の使用でRTH型ゼオライトを合成することを可能とする。
本発明のRTH型ゼオライトの製造方法では、この特徴を除いてはゼオライトの水熱合成の常法に従って、RTH型ゼオライトを合成することができる。すなわち、シリカ原料、ヘテロ元素源、およびアルカリ(土類)金属元素源を含む結晶前駆体の水性混合物を調製し、これを加熱する方法で合成することができる。なお、ここで、「水性混合物」とは、水を主溶媒として原料化合物を溶解ないし分散させてなる混合物をいう。
以下、製造方法の一例を記載する。
<シリカ原料>
本発明で用いるシリカ原料は特に限定されず、微紛シリカ、シリカゾル、シリカゲル、二酸化珪素、水ガラスなどのシリケートやテトラエトキシオルソシリケートやテトラメトキシシランなどの珪素のアルコキシド、珪素のハロゲン化物などが挙げられる。また、MFIやFAUなどのシリカ含有ゼオライトをシリカ原料として用いても構わない。
これらのシリカ原料は、1種を単独で用いても良く、2種以上を混合して用いても良い。
これらのシリカ原料のうち、コスト面の有利さ、取り扱いの容易さの面で、好ましくは、微粉シリカ、シリカゾル、シリカゲル、二酸化珪素、水ガラスなどのシリケートの1種または2種以上が好適に用いられ、より好ましくは反応性の面で微粉シリカ、水ガラスが用いられる。
<ヘテロ元素>
本発明に係るゲルは、ゼオライトを形成する無機物質として、珪素、酸素、およびアルカリ(土類)金属元素以外の少なくとも1種類のヘテロ元素(以下、単に「ヘテロ元素」という。)を含む。このヘテロ元素としては特に限定されないが、好ましくは金属元素またはホウ素であり、より好ましくはアルミニウム、ガリウム、ホウ素、スズ、鉄、チタン、亜鉛、インジウム、マンガン、クロム、コバルト、ジルコニウムなどが挙げられる。これらはゲル中に1種のみが含まれていてもよく、2種以上が含まれていてもよい。
特に本発明に好ましいヘテロ元素は、アルミニウム、ガリウム、ホウ素であり、とりわけ好ましくはホウ素である。水熱合成時のゲルにホウ素が存在するとRTH型構造が得られやすくなるからである。
水性混合物の調製に用いるヘテロ元素源(ヘテロ元素の原料化合物)は特に限定されず、例えばこれらのヘテロ元素の硫酸塩、硝酸塩、水酸化物、酸化物、アルコキシドなどから選ばれる。
これらのヘテロ元素源のうち、反応性の面で硫酸塩、硝酸塩、水酸化物、アルコキシドが好ましい。またコスト面、作業面で硫酸塩、硝酸塩、水酸化物がより好ましい。
例えばアルミニウム源としては、通常、擬ベーマイト、アルミニウムイソプロポキシド、アルミニウムトリエトキシド等のアルミニウムアルコキシド、水酸化アルミニウム、アルミナゾル、アルミン酸ナトリウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミナゾルが用いられ、反応性の面で水酸化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウムがより好ましい。
また、ホウ素源としては、通常、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、酸化ホウ素等が用いられ、好ましくはホウ酸、ホウ酸ナトリウムであり、より好ましくはホウ酸である。
また、ガリウム源としては、通常、硫酸ガリウム、硝酸ガリウム、リン酸ガリウム、塩化ガリウム、臭化ガリウム、水酸化ガリウムが用いられ、好ましくは硝酸ガリウム、塩化ガリウムであり、より好ましくは硝酸ガリウムである。
これらのヘテロ元素源は、1種を単独で用いてもよく、同一のヘテロ元素のものの2種以上を組み合わせて用いてもよく、また、異なるヘテロ元素のものの1種または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<アルカリ(土類)金属元素>
本発明に係るゲルに含まれるアルカリ(土類)金属元素としては特に限定されず、ナトリウム、カリウム、カルシウム等が挙げられ、これらは1種が単独で含まれていても、2種以上が含まれていてもよいが、アルカリ性が高く、特に固体のシリカ原料を使用した際にゼオライトの結晶化が起こりやすい面でアルカリ金属元素のみを含むことが好ましい。
アルカリ(土類)金属元素源(アルカリ(土類)金属元素の原料化合物)としては、その水酸化物、炭酸水素塩、炭酸塩などが挙げられる。これらの化合物は、水溶液状態で塩基性を示すものである。具体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウムなどが挙げられるが、これらのうち、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物が、アルカリ性が高く、特に固体のシリカ原料を使用した際に、溶解性を向上させることにより、十分にシリカ原料が溶解することにより、引き続くシリカの結晶化を促進させる効果がある点で好ましい。
これらのアルカリ(土類)金属元素源は1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
<構造規定剤>
本発明では、構造規定剤を用いることなくRTH型ゼオライトを合成することができるが、必要に応じて少量の構造規定剤を使用してもよい。
構造規定剤を使用する場合、その構造規定剤としては特に限定されないが、通常、4級アルキルアンモニウム塩、モノアルキルアミン類、ジアルキルアミン類、トリアルキルアミン類、ジアミン類、アルコールアミン類、アルコール類、エーテル類、アルキル尿素類、アルキルチオ尿素類、シアノアルカン類などが使用される。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
構造規定剤を用いる場合、その使用量は後述の値以下の少量とするが、本発明では高価で、また、水熱合成後に焼成等による除去工程を必要とする構造規定剤を用いずにRTH型ゼオライトを合成することが、コスト面、製造工程面で好ましい。
<種結晶>
本発明においては、水熱合成に供するゲルに種結晶を添加してもよい。この種結晶としては、secondary building unitとして4員環をもつゼオライトが好ましく、特にRTH型ゼオライト、とりわけホウ素を骨格に有するRTH型ゼオライトを用いることが好ましい。種結晶は1種のみを用いてもよく、構造や組成の異なるものを組み合わせて用いてもよい。ただし、種結晶を用いることによるRTH型ゼオライトの生成効率の面からは、secondary building unitとして4員環をもつゼオライト、好ましくはRTH型ゼオライトの1種のみを用いることが好ましい。
<水性混合物の調製>
水熱合成の前躯体としての水性混合物は、上記のシリカ原料、アルカリ(土類)金属元素源、ヘテロ元素源、必要に応じて用いられる構造規定剤、および水を混合して調製される。混合の順序は制限がなく、用いる条件によって適宜選択すればよいが、通常は、まず水にアルカリ(土類)金属元素源を溶解させ、これにヘテロ元素源を混合する。さらにシリカ原料を混合して攪拌する。本発明では、構造規定剤を使用せずにRTH型ゼオライトを得ることができるが、必要に応じて少量の構造規定剤を添加してもよい。またゲル中には種結晶を添加してもよく、種結晶を添加した場合にはよりRTH型ゼオライトが得やすくなる。
構造規定剤を用いる場合、構造規定剤は、水にアルカリ(土類)金属元素源を溶解させた段階で添加混合することが好ましい。
また、種結晶を用いる場合、種結晶は、シリカ原料を添加混合した後に添加混合することが好ましい。
また水性混合物は、上記各成分が混合していればよく、スラリー状態でもゲル状でもよく、また非常に希釈されたスラリー状態であってもよい。
<水性混合物の組成>
本発明において、水熱合成に供される水性混合物(スラリーないしゲル)の好適な組成は次の通りである。
ヘテロ元素については、前述の如く、アルミニウム、ガリウム、ホウ素が存在することが好ましく、特にホウ素が存在することが望ましい。
ホウ素が存在せずに、ホウ素以外のヘテロ元素の少なくとも1種類以上がゲル中に存在する場合には、ゲル中のSi/ヘテロ元素のモル比で通常20以上、好ましくは50以上、さらに好ましくは100以上であり、通常1000以下、好ましくは700以下である。ゲル中にホウ素以外のヘテロ元素のみが存在する場合、Si/ヘテロ元素モル比が小さすぎると結晶化が起こりにくくなり好ましくない。ただし、この値が過度に大きいとクオーツなどの不純物の生成が起こる場合があり、好ましくない。
また、ヘテロ元素としてホウ素が単独でゲル中に存在する場合、ゲル中のSi/ホウ素のモル比で通常0.1以上、好ましくは0.5以上、さらに好ましくは1以上である。また通常5000以下、好ましくは2000以下、さらに好ましくは1000以下である。
ゲル中にホウ素とホウ素以外のヘテロ元素が共に存在する場合には、次のようにホウ素量に応じてホウ素以外のヘテロ元素の好ましい含有割合が異なる。
・ゲル中のホウ素含有量が、ゲル中のSi/ホウ素のモル比で0.1以上1000未満の場合、他のヘテロ元素の含有量は、Si/他のヘテロ元素のモル比で、通常5以上、好ましくは15以上、さらに好ましくは30以上で、通常1500以下、好ましくは1000以下。
・ゲル中のホウ素含有量が、ゲル中のSi/ホウ素のモル比で1000以上5000以下の場合、他のヘテロ元素の含有量は、Si/他のヘテロ元素のモル比で、通常30以上、好ましくは50以上、さらに好ましくは100以上で、通常1200以下、好ましくは800以下。
いずれの場合もヘテロ元素の含有量が少な過ぎると結晶化が起こりにくく、多過ぎてもまた結晶化が起こりにくくなる。
ゲル中のアルカリ(土類)金属元素の含有量は、アルカリ(土類)金属元素/SiOのモル比で通常0.01以上、好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.15以上である。また通常0.45以下、好ましくは0.4以下、さらに好ましくは0.3以下である。ゲル中のアルカリ(土類)金属元素含有量が多過ぎても少な過ぎてもRTH型ゼオライトを合成することができない。
ゲル中の水の含有量は、HO/Siのモル比で通常40以上、好ましくは100以上、さらに好ましくは200以上であり、通常400以下、好ましくは250以下である。ゲル中の水の含有量が上記範囲内にあるほうがよりRTH型ゼオライトの結晶化が促進され、多すぎると生産性が悪くなるためである。
本発明においては、好ましくは構造規定剤を用いないが、構造規定剤を用いる場合、ゲル中の構造規定剤/Siのモル比で通常0.018以下、好ましくは0.10以下、より好ましくは0.05以下の割合で用いることが好ましい。
構造規定剤の使用量が少ない程RTH型ゼオライトの合成コストを低減することができ、好ましい。最も好ましくは、構造規定剤不使用でRTH型ゼオライトを合成する態様である。
また、本発明においては、種結晶を併用してもよく、種結晶の使用により、RTH型ゼオライトの合成が容易となる。
種結晶を用いる場合、その使用量には特に制限はないが、ゲル中のシリカ原料に対して通常0.1重量%以上、好ましくは1重量%以上、より好ましくは2重量%以上で、通常40重量%以下、好ましくは20重量%以下である。
種結晶の使用量が少な過ぎると種結晶の添加効果を十分に得ることができず、多過ぎると生産性の面で不利であるためである。
なお、上記の水性混合物組成は、採用するヘテロ元素の種類や量によって、適宜調整することが好ましい。
<水熱合成>
本発明においては、上記の水性混合物を水熱合成に供してRTH型ゼオライトを製造する。即ち、上述の水性ゲルを通常80℃以上、好ましくは90℃以上、また通常260℃以下、好ましくは220℃以下に加熱して、水熱合成によってRTH型ゼオライトを生成させる。水熱合成は無攪拌および/または攪拌下で行ない、圧力は自生圧、またはそれ以上の圧力が用いられる。水熱合成に要する時間は通常1時間以上、好ましくは5時間から30日である。
なお、水熱合成に供される水性混合物には、シリカ原料やヘテロ元素源由来の有機物、例えば、アルコール類が含まれていてもかまわないし、必要に応じてこれらを蒸留や留去により取り除いても良い。
水熱合成により得られた生成物を、濾過等により反応液中から分離し、水洗して夾雑物を除いた後、50〜100℃程度で乾燥することにより、目的とするRTH型ゼオライトを得ることができる。
構造規定剤を用いてRTH型ゼオライトを合成した場合には、次いで、構造規定剤除去のための焼成や溶媒による抽出が必要となるが、構造規定剤を用いずにRTH型ゼオライトを合成した場合には、このような構造規定剤除去処理は不要となる。
このようにして合成されたRTH型ゼオライトを触媒等に用いる場合、その用途に応じて、常法により所望のイオン交換型に転換することも可能である。通常、触媒として利用する場合、プロトン型への転換が多く行われるが、用途に応じて骨格中の3価元素の対カチオンの元素(アルカリ金属またはアルカリ土類金属)をナトリウム、カリウム、リチウムなどの元の対カチオンとは異なるアルカリ金属元素、元の対カチオンとは異なるマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、などのアルカリ土類金属元素、ランタン、セリウムなどの希土類金属、鉄、コバルト、ニッケルルテニウム、パラジウム、白金、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、クロム、モリブデン、タングステン、トリウム、亜鉛などの周期表の第4族から12族までの元素に交換してもよい。もちろんこれらが共存してもよい。
以下に本発明を実施例により、さらに詳しく説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下において、水熱合成はいずれも自生圧条件下で行った。また、以下に示す母ゲル組成は種結晶を除いたものである。
[ホウ素を母ゲルに添加した合成例]
<実施例1>
8Nの水酸化ナトリウム溶液0.22gと水25.0gを混合し、これにホウ酸を0.11g加え、攪拌した後に、シリカ原料としてCab−O−Sil M5(Cabot社製)を0.42g加えて十分攪拌した。
さらに、種結晶として、ホウ素を骨格に有するRTH型ゼオライトを、Cab−O−Sil M5に対して2重量%加えて、攪拌した。このようにして得た母ゲルの組成は1SiO:0.25HBO:200HO:0.2NaOHとなった。
この母ゲルをオートクレーブに仕込み、20rpmのタンブリング条件下、170℃で7日間加熱した。生成物を濾過、水洗した後、100℃で乾燥させた。
生成物のXRDパターン(CuKα線による)を示す図1によるとRTH構造に特有のピークが見られた。
生成物のSEM像を図2に示すが、アスペクト比の大きな棒状の結晶がみられた。この結晶は構造規定剤を使用した際と同様の形状である。
図3に29Si−MAS−NMRスペクトルを示すが、−112ppm付近に隣接する4つの原子のいずれもがSiであるSi種に起因するQ4ピーク、−107ppm付近に隣接する4つの原子のうち1つがB、3つがSiであるSi種に起因するQ4ピークが見られる。シラノールを一つもつSi種を示すQ3ピークはみられないことから欠陥のほとんどない結晶であることがわかる。
図4には11B−MAS NMRスペクトルを示すが、骨格に取り込まれたホウ素に起因するTetrahedralと骨格外のホウ素に起因するTrigonalにピークが見られる。Tetrahedralのホウ素を示すピークの強度がTrigonalを示すピークよりも小さいことから、骨格に取り込まれたホウ素は仕込み比のSiO/B=4のよりも少ないと考えられる。
[アルミニウムとホウ素を母ゲルに添加した合成例]
<実施例2>
8Nの水酸化ナトリウム溶液0.22gと水25.0gを混合し、これにホウ酸を0.11g、硫酸アルミニウム無水物を0.012g加え、攪拌した後に、シリカ原料としてCab−O−Sil M5を0.42g加えて十分攪拌した。さらにCab−O−Sil M5の重量に対して5重量%のホウ素を骨格に有するRTH型ゼオライトを種結晶として加えて、攪拌した。このようにして得た母ゲルの組成は1SiO:0.25HBO:0.005Al(SO):200HO:0.2NaOHとなった。
この母ゲルをオートクレーブに仕込み、20rpmのタンブリング条件下、170℃で7日間加熱した。生成物を濾過、水洗した後、100℃で乾燥させた。
<実施例3>
シリカに対する水酸化ナトリウムのモル比を2倍にした以外は実施例2と同一の条件で合成した。母ゲルの組成は1SiO:0.25HBO:0.005Al(SO):200HO:0.4NaOHであった。
<実施例4>
シリカに対する硫酸アルミニウムのモル比を1/2倍にした以外は実施例2と同一の条件で合成した。母ゲルの組成は1SiO:0.25HBO:0.0025Al(SO):200HO:0.2NaOHであった。
<実施例5>
シリカに対する水酸化ナトリウムのモル比を2倍にした以外は実施例4と同一の条件で合成した。母ゲルの組成は1SiO:0.25HBO:0.0025Al(SO):200HO:0.4NaOHであった。
実施例の2〜5で得られた生成物のXRDパターン(CuKα線による)を示す図5によると、RTH構造に特有のピークが見られた。
これらの生成物のSEM像を図6〜9に示すが、アスペクト比の大きな棒状の結晶がみられた。この結晶は構造規定剤を使用した際と同様の形状であり、ホウ素を単独で骨格に含む実施例1のRTH型ゼオライトと同様である。
図10に実施例2で得られた生成物の29Si−MAS−NMRスペクトルを示すが、−112ppm付近に4つのSi原子に近接したSi種に起因するQ4ピーク、−107ppm付近に隣接する3つのSi原子、1つのB原子に近接したSi種に起因するQ4ピークが見られる。Q3ピークはみられないことから欠陥のほとんどない結晶であることがわかる。
図11には実施例2で得られた生成物の11B−MAS NMRスペクトルを示すが、Tetrahedralのホウ素、Trigonalのホウ素に起因する2つのピークが見られる。Tetrahedralのホウ素を示すピークの強度がTrigonalを示すピークよりも小さく、骨格に取り込まれたホウ素は仕込み比のSiO/B=4のよりも少ないと考えられる。
図12には実施例2で得られた生成物の27Al−MAS NMRスペクトルを示すが、骨格内4配位に由来するシャープなピークが確認できることから、骨格内にアルミニウムが取り込まれていることがわかる。一方、0ppm付近にも骨格外6配位に由来するブロードなピークが確認できることから一部のAlは骨格外に存在していることがわかる。
<実施例8>
添加する種結晶の量を4倍にし、シリカに対する硫酸アルミニウムのモル比を2倍にした以外は実施例2と同一の条件で合成を行った。母ゲルの組成は1SiO:0.25HBO:0.01Al(SO):200HO:0.2NaOHとなった。
生成物のXRDパターン(CuKα線による)を示す図20によると、RTH構造に特有のピークが見られた。
[ガリウムとホウ素を母ゲルに添加した合成例]
<実施例6>
8Nの水酸化ナトリウム溶液0.22gと水25.0gを混合し、これにホウ酸を0.11g、硝酸ガリウム水和物(7〜9水和物)を0.014g加え、攪拌した後に、シリカ原料としてCab−O−Sil M5を0.42g加えて十分攪拌した。さらにCab−O−Sil M5の重量に対して2重量%のホウ素を骨格に有するRTH型ゼオライトを種結晶として加えて、攪拌した。このようにして得た母ゲルの組成は1SiO:0.25HBO:0.005Ga(NO):200HO:0.2NaOHとなった。
この母ゲルをオートクレーブに仕込み、20rpmのタンブリング条件下、170℃で7日間加熱した。生成物を濾過、水洗した後、100℃で乾燥させた。
生成物のXRDパターン(CuKα線による)を示す図13によると、RTH構造に特有のピークが見られた。
この生成物のSEM像を図14に示すが、アスペクト比の大きな棒状の結晶がみられた。この結晶は構造規定剤を使用した際と同様の形状であり、実施例1〜5で得られたRTH型ゼオライトと同様のピークである。
[種結晶を使用しない、ホウ素を母ゲルに添加した合成例]
<実施例7>
種結晶を加えずにシリカに対する水のモル比を1/2倍にした以外は実施例1と同一の条件で合成を行った。母ゲルの組成は1SiO:0.25HBO:100HO:0.2NaOHとなった。
生成物のXRDパターン(CuKα線による)を示す図15によると、ピーク強度は実施例1で得られた生成物よりも低いもののRTH構造に特有のピークが見られた。
すなわち、母ゲル中にアルカリ金属元素が存在すれば、構造規定剤を用いることなくRTH型ゼオライトを合成することができるが、種結晶があった方が、より結晶性の高いゼオライトが得られることが分かる。
<比較例1>
シリカに対する水酸化ナトリウムのモル比を0にした以外は実施例7と同一の条件で合成を試みた。母ゲルの組成は1SiO:0.25HBO:100HO:0NaOHとなった。
得られた生成物のXRDパターンを図16に示す。ピークは確認されずアモルファスであった。
<比較例2>
シリカに対する水酸化ナトリウムのモル比を2.5倍にした以外は実施例7と同一の条件で合成を試みた。母ゲルの組成は1SiO:0.25HBO:100HO:0.5NaOHとなった。
得られた生成物のXRDパターンを図17に示す。RTH構造に由来するピークはみられず、クオーツが生成した。すなわちアルカリ金属元素が母ゲル中に存在してもアルカリ金属元素/SiOのモル比が大きすぎるとRTH型ゼオライトは合成できなかった。
<比較例3>
種結晶として、ホウ素を骨格に有するRTH型ゼオライトを、Cab−O−Sil M5の重量に対して2重量%加え、シリカに対する水酸化ナトリウムのモル比を0にした以外は実施例7と同一の条件で合成を試みた。母ゲルの組成は1SiO:0.25HBO:100HO:0NaOHとなった。
得られた生成物のXRDパターンを図18に示す。ピークは確認されずアモルファスであった。種結晶を加えてもアルカリ金属元素が存在しないゲルからはRTH型ゼオライトは得られなかった。
<比較例4>
種結晶として、ホウ素を骨格に有するRTH型ゼオライトを、Cab−O−Sil M5の重量に対して2重量%加え、シリカに対する水酸化ナトリウムのモル比を2.5倍にした以外は実施例7と同一の条件で合成を試みた。母ゲルの組成は1SiO:0.25HBO:100HO:0.5NaOHとなった。
得られた生成物のXRDパターンを図19に示す。RTH構造に由来するピークはみられず、クオーツが生成した。すなわちアルカリ金属元素/Siの比が大きすぎると種結晶が存在していてもRTH型ゼオライトは得られなかった。
上記の実施例1〜8および比較例1〜4における母ゲルの組成、種結晶の有無を表1にまとめて示す。
Figure 2010150128

Claims (9)

  1. シリカ原料と、アルカリ金属元素および/またはアルカリ土類金属元素と、酸素、ケイ素、アルカリ金属元素およびアルカリ土類金属元素以外の少なくとも1種類のへテロ元素とを含み、前記アルカリ金属元素および/またはアルカリ土類金属元素のシリカに対するモル比が0.01から0.45の範囲であり、構造規定剤を含まないか、或いは、構造規定剤を構造規定剤/Siのモル比で0.018以下含有する水性混合物を水熱合成することを特徴とするRTH型ゼオライトの製造方法。
  2. 前記水性混合物が構造規定剤を含まないことを特徴とする請求項1に記載のRTH型ゼオライトの製造方法。
  3. 前記アルカリ金属元素および/またはアルカリ土類金属元素としてアルカリ金属元素のみを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のRTH型ゼオライトの製造方法。
  4. 前記アルカリ金属元素がナトリウムであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のRTH型ゼオライトの製造方法。
  5. 前記水性混合物にゼオライトを種結晶として加えて水熱合成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のRTH型ゼオライトの製造方法。
  6. 前記種結晶がsecondary building unitとして4員環をもつゼオライトであることを特徴とする請求項5に記載のRTH型ゼオライトの製造方法。
  7. 前記種結晶としてのゼオライトがRTH型ゼオライトであることを特徴とする請求項6に記載のRTH型ゼオライトの製造方法。
  8. 前記水性混合物中の水の割合がHO/Siモル比で40以上であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のRTH型ゼオライトの製造方法。
  9. 前記へテロ元素がアルミニウム、ガリウム、およびホウ素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のRTH型ゼオライトの製造方法。
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