JP2010149980A - ワイヤーロープ監視装置およびワイヤーロープ監視方法 - Google Patents

ワイヤーロープ監視装置およびワイヤーロープ監視方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤーロープの点検作業が容易に行えるワイヤーロープ監視装置およびワイヤーロープ監視方法を提供する。
【解決手段】誘導電動機を制御する主制御部は、上部滑車の回転量に応じて所定のパルスを発生するパルス発生器と、誘導電動機の電流値からフックに取付けられた荷重を計測する荷重変換部を備え、主制御部は、ワイヤーロープを下部滑車の円周の長さの半分またはそれ以下の所定長さ毎に区分された複数の単位長ワイヤーロープのそれぞれに位置情報を設定し、位置情報に対応して上部滑車と下部滑車とが複数の単位長ワイヤーロープの各々と接触する回数をパルス発生器で発生するパルスの数と関連付けて計数すると共に、荷重変換部から得られる下部滑車の前記フックに吊下げられる荷重を計測することによりワイヤーロープの寿命を監視する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワイヤーロープ監視装置およびワイヤーロープ監視方法に係り、特に、クレーン等に使用されるワイヤーロープ監視装置およびワイヤーロープ監視方法に関する。
クレーン等に使用されるワイヤーロープは、軸方向の引張り荷重、すなわちそのワイヤーロープに加わる負荷の大きさ、及びその負荷が加えられた状態で滑車(シーブ)やドラムにより、ワイヤーロープが受ける繰り返し曲げ回数、すなわち負荷ごとの曲げ発生頻度により素線の破断が起きる。このようにワイヤーロープの破断等、異常な状態または寿命に達すると重大な事故に繋がる要因になる。
そこで、ワイヤーロープは、作業環境の安全性を確保するために、一定の使用限界に達すると、交換するようになっている。ワイヤーロープの交換基準として、ワイヤーロープの素線数の10%以上の素線が切断しているもの、直径の減少が公称径の7%を超えるもの等がクレーン等の構造規格等で示されている。従って、ワイヤーロープの安全性を確保するために、定期的な点検を行う必要がある。
しかし、ワイヤーロープを全長に渡ってくまなく点検することは、多大な労力と時間を要するという問題がある。この問題を解決するために、従来から、ワイヤーロープの寿命予測が行われている。
例えば、特許文献1には、ロードセルを用いて負荷を検出し、パルス発生器により曲げ発生頻度を検出して寿命を予測するワイヤーロープ診断装置が記載されている。また、特許文献2には、荷重をワイヤーロープ駆動モータの負荷電流より検出し、曲げ発生頻度をワイヤーロープ駆動モータの回転数によりフックの上下方向の移動量から検出して寿命を予測するクレーン用ワイヤーロープの寿命予測方法及びその装置が記載されている。さらに、特許文献3には、荷重をワイヤーロープ駆動モータの負荷電流より、曲げ発生頻度をワイヤーロープ駆動モータの回転速度の時間積分により求められる、ワイヤーロープの移動距離により検出して寿命を予測するワイヤーロープの寿命判定方法および装置が記載されている。
特開昭62−132144号公報 特開平7−172763号公報 特開平10−7323号公報
しかしながら、従来の方法では、ワイヤーロープの負荷ごとの曲げ回数は出力されていたが、ワイヤーロープのどの部分の曲げ回数なのかは明確に示されていなかった。
したがって、ワイヤーロープを点検する場合、結局は、ワイヤーロープの全長に渡って点検を行う必要があるため、労力と時間を要するという問題があった。
本発明の目的は、ワイヤーロープの点検作業が容易に行えるワイヤーロープ監視方法およびワイヤーロープ監視装置を提供することである。
本発明の他の目的は、ワイヤーロープ全長に渡り負荷の分布と、曲げ回数の分布を把握できるワイヤーロープ監視装置およびワイヤーロープ監視方法を提供することである。
本発明の更に他の目的は、負荷の分布と、曲げ回数の分布とをワイヤーロープの位置関係と関連付けて表示することにより点検作業の重点化を可能にしたワイヤーロープ監視装置およびワイヤーロープ監視方法を提供することである。
本発明の更に他の目的は、屈曲回数のデータを積み上げることにより、各現場の使用状況に適応した寿命予測を行い、点検作業の効率向上が図れるワイヤーロープ監視装置およびワイヤーロープ監視方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のワイヤーロープ監視装置は、上部滑車とフックが取付けられた下部滑車との間に巻回されたワイヤーロープと、該ワイヤーロープの巻上及び巻下動作を行う誘導電動機と、該誘導電動機を制御する主制御部を備え、前記主制御部は、前記上部滑車の回転量に応じて所定のパルスを発生するパルス発生器と、前記誘導電動機の電流値から前記フックに取付けられた荷重を計測する荷重変換部を備え、前記主制御部は、前記ワイヤーロープを前記下部滑車の円周の長さの半分またはそれ以下の所定長さ毎に区分された複数の単位長ワイヤーロープのそれぞれに位置情報を設定し、該位置情報に対応して前記上部滑車と前記下部滑車とが前記複数の単位長ワイヤーロープの各々と接触する回数を前記パルス発生器で発生するパルスの数と関連付けて計数すると共に、前記荷重変換部から得られる前記下部滑車の前記フックに吊下げられる荷重を計測することにより前記ワイヤーロープの寿命を監視するように構成されている。
また、本発明のワイヤーロープ監視装置は、更に、前記主制御部は、表示部を備え、前記表示部に前記複数の単位長ワイヤーロープの位置情報と前記上部滑車と前記下部滑車が前記複数の単位長ワイヤーロープの各々と接触する回数とを対応付けて表示するように構成されている。
また、本発明のワイヤーロープ監視方法は、上部滑車とフックが取付けられた下部滑車との間に巻回されたワイヤーロープと、該ワイヤーロープの巻上及び巻下動作を行う誘導電動機と、該誘導電動機を制御する主制御部を備え、前記主制御部は、前記上部滑車の回転量に応じて所定のパルスを発生するパルス発生器と、前記誘導電動機の電流値から前記フックに取付けられた荷重を計測する荷重変換部を備えたワイヤーロープ監視装置において、前記ワイヤーロープを前記下部滑車の円周の長さの半分またはそれ以下の所定長さに区分するステップと、前記所定長さに区分された複数の単位長ワイヤーロープに位置情報を対応付けるステップと、前記上部滑車と前記下部滑車とが接触する位置情報を取得するステップと、前記荷重変換部で前記下部滑車の前記フックに吊下げられる加重を計測するステップと、前記誘導電動機の回転に応じて前記上部滑車と前記下部滑車とが前記複数の単位長ワイヤーロープと接触する回数を前記パルス発生器で発生するパルスの数と関連付けて計数するステップとを有し、前記下部滑車の前記フックに吊下げられる荷重を計測するステップで計数される荷重と、前記パルス発生手段で計数するステップで得られる前記上部滑車と前記下部滑車との前記複数の単位長ワイヤーロープとの接触回数から前記ワイヤーロープの寿命を監視するように構成されている。
本発明によれば、ワイヤーロープの点検作業が容易に行えるワイヤーロープ監視装置およびワイヤーロープ監視方法を実現することができる。また、ワイヤーロープ全長に渡り負荷の分布と、曲げ回数の分布を把握できるので、ワイヤーロープの曲げ回数の多い箇所を重点的に点検することが可能となり、ワイヤーロープの点検作業の効率を向上させるワイヤーロープ監視装置およびワイヤーロープ監視方法を実現できる。更に、負荷の分布と、曲げ回数の分布とをワイヤーロープの位置関係と関連付けて表示することにより点検作業の重点化を可能にできる。更に、曲げ回数のデータを記憶させておき、寿命に達した際の曲げ回数を記録することで、使用状況に適応した寿命予想が行える等、優れた効果を有するものである。
次に、本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。
まず、図1および図2を用いて、本発明の一実施例のインバータ式クレーン装置の構成と動作について説明する。図1はインバータ式クレーン装置の全体構成を示す斜視図、図2はインバータ式クレーン装置の主要部の構成を示すブロック図である。
インバータ式クレーン装置は、クレーンフック1、ワイヤーロープ2、巻上誘導電動機3、巻上用装置4、横行誘導電動機5、横行用装置6、横行用ガーダー7、走行誘導電動機8、走行用装置9、走行用ガーダー10、巻上・横行インバータ装置(主制御部と称す。)11、巻上・横行インバータ制御部12、操作入力装置13、巻上用インバータ14、横行用インバータ15、誘導電動機用ブレーキ16、走行用インバータ装置17、走行インバータ制御部18および走行用インバータ19から構成されている。
インバータ式クレーン装置は、クレーンフック1に取り付けた荷物を、巻上誘導電動機3を備えた巻上用装置4によりワイヤーロープ2を巻上巻下することでZ方向(Z方向、−Z方向の矢印で示す。)即ち、上下方向に荷物を移動する。また、X方向(X方向、−X方向の矢印で示す。)には、横行誘導電動機5を備えた横行用装置6と、横行用ガーダー7によりX方向に移動する。また、Y方向(Y方向、−Y方向の矢印で示す。)には、走行誘導電動機8を備えた走行用装置9と走行用ガーダー10によりY方向に移動する。
巻上誘導電動機3と横行誘導電動機5は、巻上・横行用インバータ装置11に格納された図2の巻上・横行インバータ制御部12により制御される。即ち、オペレータが操作入力装置13からの所定の指示を入力すると、巻上・横行インバータ制御部12は、巻上用インバータ14と横行用インバータ15を制御し、巻上用インバータ14と横行用インバータ15から制御に必要な周波数、電圧、電流を巻上誘導電動機3と横行誘導電動機5に加え、同時に誘導電動機用ブレーキ16を解除制御することで、クレーンフック1に取り付けられた荷物が、落下することなくZ方向に移動させる。横行用装置6の場合、横行用ガーダー7に沿って巻上用装置4をX方向に移動させる。同様に走行用装置9に取り付けてある走行誘導電動機8は、オペレータが操作入力装置13からの所定の指示を入力すると、走行用インバータ装置17に格納された図2の走行インバータ制御部18が走行用インバータ19を制御し、走行用インバータ19から制御に必要な周波数、電圧、電流を走行誘導電動機8に加え、同時に誘導電動機用ブレーキ16を解除制御することで、走行用ガーダー10に沿って巻上用装置4をY方向に移動させる。
また、巻上用インバータ14は、電流測定部51を有する。電流測定部51は、後述するドラム20を回転させる巻上用誘導電動機3を駆動するための電流値を測定する。
また、巻上・横行インバータ制御部12は、荷重変換部52、パルス発生器53、記憶部54および表示部55を有する。荷重変換部52は、電流測定部51で測定された電流値データを所定の計算によって荷重データに変換する。即ち、巻上用誘導電動機3を駆動するための電流値は、クレーンフック1に取り付けた荷物の重さに応じて電流値が変化するので、この電流値を荷重変換部52で荷重データに変換することで、荷重を計測することができる。例えば、荷重が重くなれば、巻上用誘導電動機3を駆動する電流値は大きくなり、荷重が軽くなれば、巻上用誘導電動機3を駆動する電流値は小さくなる。なお、電流値と荷重データとの関係は、前もって実験的に、あるいは、所定の計算により容易に求めることができることはいうまでもない。
パルス発生器53は、後述するドラム20の回転量に応じてパルスを生成する。これについては後述する。記憶部54は、ワイヤーロープ2の曲げ回数および荷重情報等を記憶する。尚、曲げ回数および荷重情報の詳細については後述する。
図3は、本発明の特徴を説明するためのインバータ式クレーン装置の要部を示す概念図である。ワイヤーロープ2は、上部に備えられたドラム20(上部滑車と称する。)と下部に備えられた移動シーブ21(下部滑車と称す。)に巻回され、ワイヤーロープ固定端23は固定シーブ22に固定されている。
まず、本発明では、ワイヤーロープの点検作業を容易にし、ワイヤーロープ全長に渡り負荷の分布と、曲げ回数の分布が把握できるように、ワイヤーロープ2を複数の単位長ワイヤーロープに区分する。即ち、この区分は、ワイヤーロープ2を等間隔で区分し、区分された各部位を単位長ワイヤーロープ24と称し、以下単位部と略称することにする。この単位部24の長さは、次のようにして決定する。即ち、曲げの発生するドラム20と移動シーブ21の径から、一般的にドラム20よりも径が小さい移動シーブ21の径を基準とする。例えば、ワイヤーロープ2の全長を10m、ドラム20の直径を300mm、移動シーブ21の直径を200mmとした場合について説明する。移動シーブ21の直径は200mmなので、円周は約628mmである。実際にワイヤーロープ2が移動シーブ21に懸かる長さは、最大で移動シーブ21の円周の半分(314mm)になる。従って、単位部24の長さは、314mm、あるいはそれ以下にするのが好ましい。また、荷物の上下のため少しずつワイヤーロープを動かすインチング等の寸動操作を考慮すると、単位部24は短い方がより屈曲回数測定の重点化が図れる。しかしながら、実際に点検を行う観点から、あまり単位部24の長さを短くした場合、単位部24の数が増えて、点検作業や寿命予測が煩雑となる。従って、前もって行った実験等により本実施例では、単位部24の長さは100mmとする。その結果、ワイヤーロープ2の全長は10m、単位部24の長さは100mmであるので、単位部24はワイヤーロープ2を100分割することとなる。なお、本実施例では、ワイヤーロープ2の全長は10mとし、ワイヤーロープ2を100分割した場合を説明するが、これに限定されるものではなく、ワイヤーロープの長さや移動シーブの径の大きさにより適宜設定されることは言うまでもない。
次に、単位部24がドラム20の回転により移動する場合の位置情報の収集について詳細に説明する。まず、ワイヤーロープ2のワイヤーロープ固定端23から単位部24ごとに、L001、L002、・・・L100のように順番に番号を付ける。これを単位部24の番地と称することにする。これは、本実施例では、ワイヤーロープ2の疲労度を把握する手段として、ワイヤーロープ2の単位部24毎の曲げ回数の測定を行うため、便宜上、付した番地である。次に、ドラム20の回転によりパルス発生器53で発生するパルスと上述した単位部24の番地との関係を表1に示す。
Figure 2010149980
表1は、単位部24の番地L001、L002、・・・L100とパルス発生器53から発生するパルスのN0.とを対応させたものである。即ち、パルス発生器53の最初のパルス(No.1)を単位部24の番地L001に対応づける。また、パルス発生器53の2番目のパルス(No.2)を単位部24の番地L002に対応付ける。以下同様に、パルス発生器53の100番目のパルス(No.100)を単位部24の番地L100に対応付けることで、パルスの数により単位部24の番地を特定することができる。また、表1において、位置情報は、ワイヤーロープ2のワイヤーロープ固定端23からの長さ情報、即ち、100mm、200mm、・・・10000mmで表すことができる。
次に、ワイヤーロープ2が劣化したり、磨耗するのは、ワイヤーロープ2とドラム20および移動シーブ21とが接触する部分である。これら接触する部分を曲げ回数測定点と称し、MP1、MP2、MP3で表すと、図3に示す箇所となる。そして、これら曲げ回数測定点MP1、MP2、MP3は、パルス発生器53がドラム20の回転に応じて発生するパルスNo.から表1に示すようにして求めることができる。即ち、ワイヤーロープ装置の初期状態(スタート時点)では、曲げ回数測定点MP1は、単位部24の番地L100に位置し、曲げ回数測定点MP2は、単位部24の番地L051に位置し、また、曲げ回数測定点MP3は、単位部24の番地L049に位置している。次に、ドラム20が巻上方向に100mm移動した場合、パルス数を1減算する。これによって、曲げ回数測定点MP1は、単位部24の番地L099に位置し、曲げ回数測定点MP2は、単位部24の番地L050に位置し、また、曲げ回数測定点MP3は、単位部24の番地L048に位置することとなる。以下同様に、ドラム20の巻上方向の回転に応じて所定数のパルス数を減算すれば、曲げ回数測定点の位置を演算で求めることができる。逆に、巻下方向には、ドラム20の回転に応じて所定数のパルス数を加算することによって演算で求めることができる。これら演算は、巻上・横行インバータ制御部12が有する演算部(例えば、CPUであり、図示せず。)で演算により求めることができる。なお、表1に示す曲げ回数測定点MP1、MP2、MP3の位置情報の取得は、一実施例であり、これに限定されるものではない。なお、曲げ回数測定点での曲げ回数の測定についての詳細は後述する。
次に、曲げ回数測定点での曲げ回数の測定について詳細に説明する。ワイヤーロープ2の疲労度(劣化あるいは磨耗等)を把握するためには、前述のようにワイヤーロープ2の状態が変化する箇所、即ち、ドラム20と移動シーブ21とでワイヤーロープ2に曲げが生じる箇所を測定点として定義する。ここでは、前述のようにドラム20上の曲げ回数測定点MP1および移動シーブ21上の曲げ回数測定点MP2、MP3の3点を測定点として定める。そして、これらの測定点(曲げ回数測定点MP1、MP2、MP3)を単位部24が通過すると、曲げ回数がカウントされるように構成されている。次に、曲げ回数の測定について説明する。
図4は、曲げ回数の測定を説明するための図である。図4(a)〜(d)は、移動シーブ21を巻回しているワイヤーロープ2が左回りに単位部24のL043〜L053の長さ分、順に移動した状態を示した図である。また、図4(e)および(f)は、ワイヤーロープ2の移動状態を4つのパターンに分類し、各パターンごとの状態(a)〜(b)における各単位部24(L047〜L051)での曲げ回数を累計した例を示す表である。
パターン1はワイヤーロープの移動方向が(a)→(b)→(c)→(d)、パターン2は(b)→(c)→(b)→(c)、パターン3は(a)→(b)→(a)→(b)、パターン4は(a)→(b)→(停止)→(c)の場合である。これらのパターンは、ワイヤーロープ2の移動方向の観点から分類している。ワイヤーロープ2の主な動作として、通常の巻上運転を行う動作と寸動操作等による繰り返し行う動作の2つがある。前者をワイヤーロープ2の移動方向を順方向、後者を往復方向とし、この順方向および往復方向の観点から分類したのが、上記の4パターンである。順方向に属するパターンがパターン1と4、往復方向に属するパターンがパターン2と3である。尚、パターン1と4はともに順方向に属するパターンであるが、パターン4は途中で停止状態を考慮したものである。また、パターン2と3はともに往復方向のパターンに属するが、初期状態が違うケースを考慮したものである。
次に、各パターンにおける単位部24の曲げ回数のカウントについて説明する。図4(e)および(f)は、パターン1〜4において、図4(a)〜(b)に示す各単位部24(番地L047〜L051)での曲げ回数を累計した一実施例を示す表である。各パターンの状態の上から下、例えば、パターン1では、(a)(b)(c)(d)の順に遷移するものとし、各パターンの最上段の状態を初期状態(停止中)とする。なお、図4(e)(f)の状態(a)〜(d)は、図4(a)〜(d)に対応する。
また、曲げ回数をカウントする条件は、次の3つの条件A、B、Cである。条件Aは、単位部24が、曲げ回数測定点MP2、MP3上に存在する場合である。条件Bは、単位部24が、曲げ回数測定点MP2、MP3に懸かる場合である。条件Cは、単位部24が、動作開始時(起動時)に曲げ回数測定点MP2、MP3上に存在する場合である。これら3条件のうち何れかを満たせば曲げ回数がカウントされる。
まず、パターン1について説明する。パターン1は、前述のようにワイヤーロープ2の順方向動作のパターンである。
5つの単位部24(番地L047、L048、L049、L050、L051)の曲げ回数累計を、番地L047から順に説明する。まず、番地L047は、状態(a)では、移動シーブ21に接していない。即ち、曲げ回数測定点MP3に接していない(図4(a))。したがって、回数はカウントされず、累計回数は0である。次に、状態(b)に遷移すると、番地L047は、曲げ回数測定点MP3に懸かる。したがって、条件Bを満たすので、1回カウントされ、累計回数は1となる。次に、状態(c)に遷移すると、番地L047は曲げ回数測定点MP3から外れた位置に存在する。したがって、回数はカウントされず、累計回数は1のままである。次に、状態(d)に遷移すると、番地L047は、状態、(c)の場合と同様、依然、曲げ回数測定点MP3から外れた位置に存在する。したがって、回数はカウントされず、累計回数は1のままである。以上、説明したように、結局、番地L047の曲げ回数累計は1となる。
次に、番地L048について説明する。状態(a)では、番地L048は、曲げ回数測定点MP3に存在している。したがって、条件Aを満たすので、1回カウントされ、累計回数は1となる。次に、状態(b)に遷移すると、番地L048は曲げ回数測定点MP3から外れた位置に存在する。しかし、遷移直前の状態(a)では、番地L048は、曲げ回数測定点MP3に存在していたので条件Cを満たすことになり、回数が1回カウントされる。したがって、状態(b)では、さらに1回カウントが増え、累計回数は2となる。次に、状態(c)に遷移すると、番地L048は、状態(b)の場合と同様、曲げ回数測定点MP3から外れた位置に存在する。したがって、回数はカウントされず、累計回数は2のままである。次に、状態(d)に遷移すると、番地L048は、状態(c)の場合と同様、曲げ回数測定点MP3から外れた位置に存在する。したがって、回数はカウントされず、累計回数は2のままである。以上、説明したように、結局、番地L048の曲げ回数累計は2となる。
以上、パターン1における番地L047および番地L048の曲げ回数累計について説明したが、パターン1の他の単位部24(番地L049、L050、L051)についても前述した番地L047および番地L048の場合と同様にカウントする。前述のようにして、番地L049、L050、L051について曲げ回数を測定した結果、曲げ回数の累計は、番地L049、L050、L051ともに2回となる。尚、パターン2〜4の曲げ回数累計についても前述したパターン1の場合と同様であるので、詳細な説明は省略する。
なお、上記実施例では、移動シーブ21の曲げ回数測定点MP2、MP3について説明したが、ドラム20の曲げ回数測定点MP1についても同様の方法で曲げ回数を測定することができることはいうまでもない。従って、詳細な説明は省略する。
次に、本発明の動作について説明する。図5は、本発明の一実施例の動作を説明するためのフローチャートである。まず、ステップS501は、荷重情報を取得するステップである。荷重情報は、前述したように、電流測定部53で測定された電流値データを荷重変換部53で荷重情報データに変換することにより取得できる。荷重情報が取得されると、次に、単位部24毎の曲げ回数の測定を行う。
ステップS502では、単位部24が移動シーブ21の曲げ回数測定点MP2、MP3上に存在するか否かを判定する。判定結果が曲げ回数測定点MP2、MP3上に存在する場合(YESの場合)、ステップS503に進む。ステップS503では、単位部24の移動シーブ21での曲げ回数をカウントアップする。そして、ステップS504に進む。一方、ステップS502における判定結果が、曲げ回数測定点MP2、MP3上に存在しない場合も(NOの場合)、ステップS504に進む。
ステップS504では、単位部24がドラム20の曲げ回数測定点MP1上に存在するか否かを判定する。判定結果が曲げ回数測定点MP1上に存在する場合(YESの場合)、ステップS505に進む。ステップS505では、単位部24のドラム20での曲げ回数をカウントアップする。そして、ステップS506に進む。一方、ステップS504における判定結果が、曲げ回数測定点MP1上に存在しない場合(NOの場合)も、ステップS506に進む。
ステップS506では、単位部24が移動シーブ21の曲げ回数測定点MP2、MP3に懸かったか否かを判定する。判定結果が曲げ回数測定点MP2、MP3に懸かった場合(YESの場合)、ステップS507に進む。ステップS507では、単位部24の移動シーブ21での曲げ回数をカウントアップする。そして、ステップS508に進む。一方、ステップS506における判定結果が、曲げ回数測定点MP2、MP3に懸かっていない場合(NOの場合)も、ステップS508に進む。
ステップS508では、単位部24がドラム20の曲げ回数測定点MP1に懸かったか否かを判定する。判定結果が曲げ回数測定点MP1に懸かった場合(YESの場合)、ステップS509に進む。ステップS509では、単位部24のドラム20での曲げ回数をカウントアップする。そして、ステップS510に進む。一方、ステップS508における判定結果が、曲げ回数測定点MP1に懸かっていない場合(NOの場合)も、ステップS510に進む。
ステップS510では、インバータ式クレーン装置の運転を継続するか否かが判定される。判定結果が運転を継続する場合(YESの場合)、ステップS501に戻り、これまでの動作が繰り返される。一方、ステップS510における判定結果が、運転を継続しない場合(NOの場合)、曲げ回数の測定は終了する。
上記のようにして各曲げ回数測定点MP1、MP2、MP3について、所定期間、例えば、3ヶ月間のカウント値を表2に示す。このカウントテーブルは、記憶部54に格納されている。
Figure 2010149980
表2は、各曲げ回数測定点MP1、MP2、MP3において、例えば、3ヶ月間、各単位部24の番地毎の曲げ回数を荷重毎にカウントしたカウント数を示す。ここで、負荷とは、荷重変換部53で計測された負荷を適宜区分して、軽負荷、中負荷、重負荷としたものである。この負荷の区分は、例えば、軽負荷が定格荷重の50%未満、中負荷が50〜80%、重負荷が80%以上としたものである。但し、この荷重の区分は、一実施例であり、この区分に限定されるものでないことは言うまでもない。
このようにして曲げ回数測定点MP1、MP2、MP3での曲げ回数が累積され、記憶部54に格納されている。さて、ワイヤーロープ2の交換時期かどうかは、前もってワイヤーロープ2の曲げ回数と、例えば、前述したワイヤーロープの交換基準、即ち、ワイヤーロープの素線数の10%以上の素線が切断している、あるいは、直径の減少が公称径の7%を超える場合等について、前もって、実験的に定めておけば、ワイヤーロープ2のどの番地の単位部24がワイヤーロープの交換基準を超えているかを容易に把握することができる。表2において、例えば、軽負荷では、曲げ回数が400回を超えるもの、中負荷では、曲げ回数が300回を超えるもの、更に、重負荷では、曲げ回数が200回を超えるものは、例えば、ワイヤーロープ2の破断等、異常な状態または寿命に達し、重大な事故に繋がる場合には、ワイヤーロープ2の交換が必要になる。例えば、表2において、測定点MP2の中負荷において、単位部24の番地L047の曲げ回数が300回を超えているので、交換時期であることが分かる。また、このように所定の期間、曲げ回数測定点MP1、MP2、MP3での曲げ回数を単位部24毎に累積していくことで、これから先、どれぐらいの時間が経過すれば、ワイヤーロープ2のどの番地の単位部24がワイヤーロープの交換基準を超えるかを容易に予測することが可能となり、極めて簡単にワイヤーロープ監視装置を実現することができる。
次に、測定した曲げ回数の表示について説明する。図6は、本発明の一実施例の表示部55の概略構成を示す図である。表示部55は、制御基板27、7セグメントLED表示器28、スイッチ31、32、33、34から構成されている。制御基板27に備えられた7セグメントLED表示器28は、4つの7セグメントLEDを有し、4桁の数字を表示することができる。スイッチ31、32、33、34は、7セグメントLED表示器への表示内容を操作するためのスイッチである。このスイッチ31、32、33、34の操作については、後述の図7で説明する。
次に、表示内容について説明する。図8は、本発明の一実施例の表示部55に表示される表示内容を説明するための図である。表示内容は、前述のように荷重を軽負荷・中負荷・重負荷と3区分に分類し、各荷重におけるドラム20、移動シーブ21による曲げ発生回数と、各荷重における合計曲げ発生回数、各荷重における合計曲げ発生回数を総合した総合曲げ発生回数を示している。ここで、ドラム20と移動シーブ21の曲げ発生回数を分けて測定するのは、ドラム20と移動シーブ21の径が違うため、ワイヤーロープ2が受ける負荷が異なるためである。
表示部55に表示される表示内容は、識別番号81、表示形式A82、表示形式B83および表示内容84から構成されている。
識別番号81は1〜12を有し、大別すると、1〜4がドラム20の曲げ回数測定点MP1の曲げ回数、5〜8が移動シーブ21の、例えば、曲げ回数測定点MP2の曲げ回数、9〜11が荷重別の合計曲げ回数、12がトータルの曲げ回数である。さらに、1〜4のドラム20の曲げ回数は、軽負荷、中負荷、重負荷の3種類の荷重によって3つに区分され、4ではこれらの合計曲げ回数が表示される。5〜8の移動シーブ21の、例えば、曲げ回数測定点MP2についても1〜4のドラム20の曲げ回数の場合と同様に軽負荷、中負荷、重負荷の3種類の荷重によって3つに区分されている。なお、5〜8の移動シーブ21の、例えば、曲げ回数測定点MP3については、後述のように表示を切替えて表示することもできる。
表示形式Aには、7セグメントLED表示器28の4つの7セグメントLEDのうち、2つ(上2桁)を用いて表示が行われる。上1桁目には、「a、b、c、d」の4文字の何れかが表示され、「a」はドラム20、「b」は移動シーブ21、「c」は荷重別であることを示している。また、上2桁目には、「−」が上中下の3つの位置の何れかで表示され、「上」は軽負荷、「中」は中負荷、「下」は重負荷であることを示している。
表示形式Bには、7セグメントLED表示器28の4つの7セグメントLEDを全て使用して4桁の表示が行われる。この4桁によりそれぞれの項目で測定された曲げ回数が表示される。
次に、曲げ回数の表示について説明する。図7は、本発明の一実施例の7セグメントLED表示器28で曲げ回数を表示する例を示す図である。なお、図7において、スイッチ31、32、33、34は、図6に示すスイッチ31、32、33、34に対応する。操作開始時の7セグメントLED表示器28には、ワイヤーロープ2の単位部24の「番地L001〜L100」の何れかが表示される。本実施例では、この単位部24の初期表示を「番地L001」とする。この状態において、スイッチ33は単位部24の番地を増加させ、スイッチ32は単位部24の番地を減少させるスイッチである。例えば、番地L001の状態から、「番地L050」を表示させたい場合には、スイッチ33を49回押す。また、例えば「番地L100」の状態から「L001」を表示させるには、スイッチ33を1回押せばよい。逆に、番地を戻す場合には、スイッチ32を所定回数押すことで表示することができる。
次に、この状態「番地L050」で、スイッチ34を押すと、表示が表示形式A82(図8に示す。)に切り替わる。図7では、識別番号81が1の表示形式A82が表示されており、この表示内容は、「ドラム20の曲げ回数(軽負荷)」である。さらに、この状態からスイッチ34を押すと、7セグメントLED表示器28には「0300」が表示される。つまり、この一連の動作から、「ドラム20の曲げ回数(軽負荷)」は「300」回であることがわかる。さらに、この状態「0300」で、スイッチ31が押されると、直前の表示に戻ることができる。
また、7セグメントLED表示器28で曲げ回数を表示する場合、巻上動作または巻下動作に連動して、曲げ回数を表示させることもできる。この場合、点検時に、直接、単位部24を確認できるという効果がある。
図9は、本発明の一実施例の巻上動作または巻下動作に連動して、曲げ回数を表示させる一実施例を説明するための図である。図9(a)〜(c)は、移動シーブ21を巻回しているワイヤーロープ2が右回り(巻下動作)に単位部24の長さ分、順に移動した状態を示した図である。また、図9(d)〜(f)は、図9(a)〜(c)にそれぞれ対応した7セグメントLED表示器28の表示を示している。図9(a)では、位置表示点DP1の位置が番地L051にあるので、図9(d)の7セグメントLED表示器28には「L051」が表示される。図9(b)および(c)でも同様に、位置表示点DP1の位置にある番地「L050」、「L049」が7セグメントLED表示器28に表示される。このように、巻上動作または巻下動作に連動させて、位置表示点26にある単位部24の総合曲げ回数を7セグメントLED表示器28に次々と表示させることもできる。尚、停止している際は、位置表示点DP1にある単位部24を表示し続ける。このような方法により、実際のワイヤーロープ2のどの位置の曲げ回数を表示しているかがひと目で分かり、容易に確認を行うことができる。また、ドラム20と移動シーブ21の曲げ回数を分けて測定したデータを利用して、曲げ回数のデータにより点検作業を行う上で、より重点的な点検が行うことができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は、ここに記載されたワイヤーロープ監視装置の実施例に限定されるものではなく、他のワイヤーロープ監視装置にも適用できることはいうまでもない。
本発明の一実施例のインバータ式クレーン装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施例のインバータ式クレーン装置の主要部の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例のインバータ式クレーン装置の要部を示す概念図である。 本発明の一実施例の曲げ回数の測定を説明するための図である。 本発明の一実施例の動作を説明するための図である。 本発明の一実施例の表示部の概略構成を示す図である。 本発明の一実施例の曲げ回数の表示を説明するための図である。 本発明の一実施例の表示内容を説明するための図である。 本発明の他の一実施例の曲げ回数の表示を説明するための図である。
符号の説明
1:クレーンフック、 2:ワイヤーロープ、 3:巻上誘導電動機、 4:巻上用装置、 5:横行誘導電動機、 6:横行用装置、 7:横行用ガーダー、 8:走行誘導電動機、 9:走行用装置、 10:走行用ガーダー、 11:巻上・横行インバータ装置、 12:巻上・横行インバータ制御部、 13:操作入力装置、 14:巻上用インバータ、 15:横行用インバータ、 16:誘導電動機用ブレーキ、 17:走行用インバータ装置、 18:走行インバータ制御部、 19:走行用インバータ、 20:ドラム、 21:移動シーブ、 22:固定シーブ、 23:ワイヤーロープ固定端、 24:単位部、 27:制御基板、 28:7セグメントLED表示器、 31、32、33、34:スイッチ、 51:電流測定部、 52:荷重変換部52、 53:パルス発生器、 54:記憶部、 55:表示部。

Claims (3)

  1. 上部滑車とフックが取付けられた下部滑車との間に巻回されたワイヤーロープと、該ワイヤーロープの巻上及び巻下動作を行う誘導電動機と、該誘導電動機を制御する主制御部を備え、前記主制御部は、前記上部滑車の回転量に応じて所定のパルスを発生するパルス発生器と、前記誘導電動機の電流値から前記フックに取付けられた荷重を計測する荷重変換部を備え、前記主制御部は、前記ワイヤーロープを前記下部滑車の円周の長さの半分またはそれ以下の所定長さ毎に区分された複数の単位長ワイヤーロープのそれぞれに位置情報を設定し、該位置情報に対応して前記上部滑車と前記下部滑車とが前記複数の単位長ワイヤーロープの各々と接触する回数を前記パルス発生器で発生するパルスの数と関連付けて計数すると共に、前記荷重変換部から得られる前記下部滑車の前記フックに吊下げられる荷重を計測することにより前記ワイヤーロープの寿命を監視するワイヤーロープ監視装置。
  2. 請求項1に記載のワイヤーロープ監視装置において、更に、前記主制御部は、表示部を備え、前記表示部に前記複数の単位長ワイヤーロープの位置情報と前記上部滑車と前記下部滑車が前記複数の単位長ワイヤーロープの各々と接触する回数とを対応付けて表示することを特徴とするワイヤーロープ監視装置。
  3. 上部滑車とフックが取付けられた下部滑車との間に巻回されたワイヤーロープと、該ワイヤーロープの巻上及び巻下動作を行う誘導電動機と、該誘導電動機を制御する主制御部を備え、前記主制御部は、前記上部滑車の回転量に応じて所定のパルスを発生するパルス発生器と、前記誘導電動機の電流値から前記フックに取付けられた荷重を計測する荷重変換部を備えたワイヤーロープ監視装置において、
    前記ワイヤーロープを前記下部滑車の円周の長さの半分またはそれ以下の所定長さに区分するステップと、前記所定長さに区分された複数の単位長ワイヤーロープに位置情報を対応付けるステップと、前記上部滑車と前記下部滑車とが接触する位置情報を取得するステップと、前記荷重変換部で前記下部滑車の前記フックに吊下げられる加重を計測するステップと、前記誘導電動機の回転に応じて前記上部滑車と前記下部滑車とが前記複数の単位長ワイヤーロープと接触する回数を前記パルス発生器で発生するパルスの数と関連付けて計数するステップとを有し、前記下部滑車の前記フックに吊下げられる荷重を計測するステップで計数される荷重と、前記パルス発生手段で計数するステップで得られる前記上部滑車と前記下部滑車との前記複数の単位長ワイヤーロープとの接触回数から前記ワイヤーロープの寿命を監視するワイヤーロープ監視方法。
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