JP2010149614A - 作業車両の車軸駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のハイブリッド駆動技術においては、油圧モータと電動発電機とが別個に形成されているため、大きな配置空間が必要な上に、各装置を収納するケースや両装置間のリンク機構も必要となり、車軸駆動装置のコンパクト化が難しく、部品点数が増えて部品コストも増加し、動力伝達ロスも大きい、という問題があった。更に、モータ軸を駆動する動力は、エンジン負荷の大小に関係なく、常にエンジン動力が主体であって電動機動力は補助動力にすぎないため、燃費や排出ガスを十分に低減することができず、省エネ効果が小さい、という問題があった。
【解決手段】油圧モータ37L・37Rのモータ軸58L・58Rの周囲に電動発電機34L・34Rのインナーロータ75を設け、該インナーロータ75は、前記モータ軸58L・58Rと同一軸心上を一体的に回動可能な連結構成とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンと電動機を併用したハイブリッド駆動を、コンパクトかつ動力伝達ロスの小さい構成によって達成可能な、作業車両の車軸駆動装置に関する。
従来より、エンジンによって駆動される油圧ポンプに閉回路を介して接続される油圧モータを設け、該油圧モータからの回転動力を車軸に伝達する出力部材を有する、乗用芝刈機等の作業車両において、その車軸駆動装置に関する技術は、公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、該技術においては、前記車軸はエンジンからのエンジン動力のみを使用して駆動されるため、発進時等のエンジンの低回転領域では、消費燃料に対する出力トルクの効率(以下、「エンジン効率」とする。)が低く、省エネの観点から好ましくない。そこで、車軸の駆動源として前記エンジンに加えて電動発電機を併用する駆動形式(以下、「ハイブリッド駆動」とする。)が考えられている。
該ハイブリッド駆動においては、油圧モータと、該油圧モータの駆動を補助する電動発電機とを別個に形成し、前記油圧モータからのエンジン動力と電動発電機からの電動機動力とを合成したものが、前記出力部材を介して車軸に伝達される。
該電動発電機は、電動機として車軸を駆動する動作形式(以下、「電動機動作」とする。)、または、発電機として電力を発生する動作形式(以下、「発電機動作」とする。)を行うことができ、前述したような、エンジン効率の悪い低回転領域では、蓄えた電力を使用して電動機動作を行うことにより、油圧モータの駆動を補助し、エンジン効率の良い高回転領域では、発電機動作により、前記電動機動作に必要な電力を発生させる。
特開2008−64141号公報
しかしながら、このような従来のハイブリッド駆動技術においては、前述の如く、前記油圧モータと電動発電機とが別個に形成されているため、大きな配置空間が必要な上に、各装置を収納するケースや両装置間のリンク機構も必要となり、車軸駆動装置のコンパクト化が難しく、部品点数が増えて部品コストも増加し、動力伝達ロスも大きい、という問題があった。
更に、モータ軸を駆動する動力は、前述のように、エンジン負荷の大小に関係なく、常にエンジン動力が主体であって電動機動力は補助動力にすぎないため、燃費や排出ガスを十分に低減することができず、省エネ効果が小さい、という問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、エンジンによって駆動される油圧ポンプに閉回路を介して流体接続される油圧モータを設け、該油圧モータからの回転動力を車軸に伝達する出力部材を有する作業車両の車軸駆動装置において、前記油圧モータのモータ軸の周囲に電動発電機のインナーロータを設け、該インナーロータは、前記モータ軸と同一軸心上を一体的に回動可能な連結構成としたものである。
請求項2においては、前記モータ軸と出力部材との間に、遊星ギア機構による減速装置を介設するものである。
請求項3においては、前記電動発電機は、発電機動作によって制動時や降坂時に発生する回生電力をバッテリに蓄え、該バッテリからの放電電力を使用して電動機動作を行い前記モータ軸を駆動する制御構成とするものである。
請求項4においては、前記制御構成において、車両発進時は、油圧モータによる駆動よりも電動発電機の電動機動作による駆動を主体とし、車両移動・作業・車両停止時には、電動発電機の電動機動作のみにより駆動する形式の通常駆動モードと、車両発進時は、電動発電機の電動機動作による駆動よりも油圧モータによる駆動を主体とし、車両移動・作業・車両停止時には、油圧モータによる駆動よりも電動発電機の電動機動作による駆動を主体とする形式の高負荷駆動モードとを設け、該高負荷駆動モードと前記通常駆動モードとの間を、エンジン負荷の大きさに応じて自動で切り替え可能とするものである。
請求項5においては、前記電動発電機の電動機動作のみにより車軸を駆動する場合には、前記閉回路を構成するメイン油路の一対の油路間をバイパスさせるものである。
請求項6においては、前記電動発電機の電気回路にエラーが検出された場合、または前記バッテリからの放電電力が所定レベル以下まで低下した場合は、前記閉回路を構成するメイン油路の一対の油路間のバイパスを閉じるものである。
請求項7においては、前記インナーロータは、マグネットを支持部材の外周に配設して構成し、該支持部材は、前記油圧モータから出力部材と反対側に突出するモータ軸の突出部分に固設するものである。
請求項8においては、前記インナーロータは、マグネットを支持部材の外周に配設して構成し、該支持部材は、前記油圧モータから出力部材側に延出するモータ軸の途中部に固設すると共に、前記マグネットは、前記油圧モータを収容する油圧ケースと、該油圧ケースの外周に覆設された電動ケースとの間に配置するものである。
請求項9においては、前記インナーロータは、マグネットのみで構成し、該マグネットは、前記油圧モータのシリンダブロックの外周面に配設するものである。
請求項10においては、前記油圧モータの油路を内部に形成するセンターセクションは、該油圧モータと前記出力部材との間に介設するものである。
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1においては、エンジンによって駆動される油圧ポンプに閉回路を介して流体接続される油圧モータを設け、該油圧モータからの回転動力を車軸に伝達する出力部材を有する作業車両の車軸駆動装置において、前記油圧モータのモータ軸の周囲に電動発電機のインナーロータを設け、該インナーロータは、前記モータ軸と同一軸心上を一体的に回動可能な連結構成としたので、ハイブリッド駆動を導入するに際し、油圧モータと電動発電機を一体的に並設することができ、油圧モータと電動発電機の配置空間が小さくて済み、ハイブリッド駆動可能な車軸駆動装置のコンパクト化を容易に図ることができる。更には、前記油圧モータと電動発電機を別々に収納するための多数のケースや、両装置間の長いリンク機構が不要となり、部品点数が減って部品コストが減少すると共に、動力伝達ロスも低減することができる。
請求項2においては、前記モータ軸と出力部材との間に、遊星ギア機構による減速装置を介設するので、減速装置を小さくし、該減速装置付きであっても小型の車軸駆動装置を形成することができ、出力部材から車軸までの伝達経路途中に、通常の多段ギアからなる大きな減速装置を別途に設ける必要がなく、作業車両のコンパクト化を図ることができる。
請求項3においては、前記電動発電機は、発電機動作によって制動時や降坂時に発生する回生電力をバッテリに蓄え、該バッテリからの放電電力を使用して電動機動作を行い前記モータ軸を駆動する制御構成とするので、制動時や降坂時に発生する回生電力を使用して電動機動作を行うことができ、作業車両の運動エネルギーを有効に利用し、大きな省エネ効果を得ることができる。
請求項4においては、前記制御構成において、車両発進時は、油圧モータによる駆動よりも電動発電機の電動機動作による駆動を主体とし、車両移動・作業・車両停止時には、電動発電機の電動機動作のみにより駆動する形式の通常駆動モードと、車両発進時は、電動発電機の電動機動作による駆動よりも油圧モータによる駆動を主体とし、車両移動・作業・車両停止時には、油圧モータによる駆動よりも電動発電機の電動機動作による駆動を主体とする形式の高負荷駆動モードとを設け、該高負荷駆動モードと前記通常駆動モードとの間を、エンジン負荷の大きさに応じて自動で切り替え可能とするので、エンジン負荷が通常の場合は、発進を除く多くの走行状態で、電動発電機による電動機動力のみで作業車両を駆動し、エンジン負荷が設定値よりも大きい場合にのみ、全ての走行状態で、エンジン動力と電動機動力によるハイブリッド駆動を行うことができ、エンジンの稼働時間をきめ細かく制御して消費燃料や排出ガスを著しく低減し、大きな省エネ効果を得ることができる。
請求項5においては、前記電動発電機の電動機動作のみにより車軸を駆動する場合には、前記閉回路を構成するメイン油路の一対の油路間をバイパスさせるので、前記閉回路内の作動油の油圧を低下させて、モータ軸が油圧ポンプや油圧モータから受ける負荷を減少させ、電動機動作時のモータ軸の回転抵抗を小さくすることができ、バッテリからの放電電力を大きな損失なく電動機動作に使用して、更に大きな省エネ効果を得ることができる。
請求項6においては、前記電動発電機の電気回路にエラーが検出された場合、または前記バッテリからの放電電力が所定レベル以下まで低下した場合は、前記閉回路を構成するメイン油路の一対の油路間のバイパスを閉じるので、前記閉回路内の作動油の油圧を正常圧に戻し、油圧モータのみによる駆動を可能にすることができ、たとえ電動機動作が不調・不能で電動発電機が使用できない場合であっても、安定した車軸駆動を確保することができる。
請求項7においては、前記インナーロータは、マグネットを支持部材の外周に配設して構成し、該支持部材は、前記油圧モータから出力部材と反対側に突出するモータ軸の突出部分に固設するので、前記油圧モータのモータ軸上に連設するようにして電動発電機を設け、従来の構造を大きく変更することなく車軸駆動装置を形成することができ、製造コストが低下し、更には、部品の共有化も可能となり、在庫管理が容易となって管理コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
請求項8においては、前記インナーロータは、マグネットを支持部材の外周に配設して構成し、該支持部材は、前記油圧モータから出力部材側に延出するモータ軸の途中部に固設すると共に、前記マグネットは、前記油圧モータを収容する油圧ケースと、該油圧ケースの外周に覆設された電動ケースとの間に配置するので、油圧ケースと電動ケースを内外二重構造に形成することができ、モータ軸の軸長を短くして車軸駆動装置の軸方向長さを短縮し、車軸駆動装置の更なるコンパクト化を図ることができる。
請求項9においては、前記インナーロータは、マグネットのみで構成し、該マグネットは、前記油圧モータのシリンダブロックの外周面に配設するので、前記マグネットを支持する支持部材を省略すると共に、油圧モータを収容する油圧ケース内に電動発電機を一緒に内蔵することにより、電動発電機を収容する電動ケースも省略することができ、部品点数の減少による部品コストの低減や車軸駆動装置の更なるコンパクト化を図ることができる。
請求項10においては、前記油圧モータの油路を内部に形成するセンターセクションは、該油圧モータと前記出力部材との間に介設するので、前記油圧モータのシリンダブロックの回転摺動面を、車軸駆動装置の軸心方向で剛性の高い中央寄りに配置することができ、モータ軸の駆動による振動や騒音を軽減することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係わる作業車両の全体構成を示す側面図、図2は作業車両の油圧回路図、図3は第一実施例の車軸駆動装置の背面一部断面図、図4はハイブリッド駆動制御システムを示すブロック図、図5は各駆動モードの説明図、図6はハイブリッド駆動制御システムの制御手順を示すフローチャート図、図7は第二実施例の車軸駆動装置の背面一部断面図、図8は第三実施例の車軸駆動装置の背面一部断面図、図9は第四実施例の車軸駆動装置の背面一部断面図である。
まず、本発明に関わる車軸駆動装置2R・2Lを装備した作業車両1の全体構成について、図1、図2により説明する。
該作業車両1の前後には、前フレーム3と後フレーム4が配置され、該前フレーム3と後フレーム4との間は、枢支軸5によって互いに水平揺動可能に接続されると共に、左右の前輪7L・7Rと左右の後輪8L・8Rによって走行可能に支持されている。なお、前記前輪7L・7Rについての詳しい説明は省略するが、該前輪7L・7Rは、駆動タイプ、従動タイプのいずれでもよく、特に限定されるものではない。
そして、前記後フレーム4上には、駆動源であるエンジン6が搭載され、該エンジン6の背面から後方に突出した出力軸10は、フライホール11・出力プーリ12を介して、ポンプ装置9における油圧ポンプ14のポンプ軸13に連結されており、エンジン6からのエンジン動力が、油圧ポンプ14に入力される。
更に、この後フレーム4の下部に、本発明に関わる左右の車軸駆動装置2L・2Rが、支持フレーム108を介して固定されている。該左右の車軸駆動装置2L・2Rは、エンジン動力によって動作する前記油圧ポンプ14から供給される作動油によって作動する油圧モータ37L・37Rや、バッテリ33からの放電電力によって作動する電動発電機34L・34Rにより駆動され、これにより、前記左右の後輪8L・8Rが回転駆動されるようにしている。
一方、前記前フレーム3上には、前から順に、ステアリングポスト16と座席17が設けられ、該ステアリングポスト16には、前記左右の前輪7L・7Rを旋回させて作業車両1の操向を行うステアリングホイール15が設けられると共に、ステアリングポスト16の基部近傍には、変速ペダル18が配置されている。
前輪7L・7Rの前方にはモア19が昇降可能に配置され、該モア19への入力プーリ24と前記出力プーリ12との間には、後フレーム4の前後途中部に設けられた方向転換用の第一中間プーリ21と、前記枢支軸5の下方に上下に連設された第二中間プーリ22・第三中間プーリ23とが介設されている。
そして、前記出力プーリ12から第一中間プーリ21を介して第二中間プーリ22との間には伝動ベルト25が巻回され、前記第三中間プーリ23と入力プーリ24との間に伝動ベルト26が巻回されており、エンジン6からのエンジン動力が、伝動ベルト25・26を介して入力プーリ24に伝達され、そこで、モア入力軸27が回転して刈取刃20が回転駆動されるようにしている。
次に、作業車両1の油圧回路28について、図2により説明する。
該油圧回路28は、前記ポンプ装置9と左右の車軸駆動装置2L・2Rに加え、これらポンプ装置9と車軸駆動装置2L・2Rとの間は、二本の油路30a・30bから成るメイン油路30、前記ポンプ装置9に供給する作動油を貯留する作動油タンク29、及び前記左右の車軸駆動装置2L・2Rにおける左右の電動発電機34L・34Rの動作等を制御するコントローラ32等により構成されている。
前記ポンプ装置9の油圧ポンプ14は可変容積型に、前記車軸駆動装置2L・2Rの各油圧モータ37L・37Rはいずれも固定容積型に構成されると共に、該左右の油圧モータ37L・37Rは、前記油圧ポンプ14に対し、メイン油路30を構成する一対の油路30a・30bを介して互いにパラレルに接続されている。
そして、左右の油圧モータ37L・37R間は、連絡油路38によって接続され、該連絡油路38を構成する二本の油路38a・38bの一方の油路38aが、メイン油路30の一方の油路30aに接続され、他方の油路38bが、メイン油路30の他方の油路30bに接続されており、油圧ポンプ14と油圧モータ37L・37Rとの間は、メイン油路30と連絡油路38から成る閉回路47によって接続されている。
前記ポンプ装置9においては、油圧ポンプ14はポンプケース36に収容され、該ポンプケース36には可動斜板39が枢支されている。そして、該可動斜板39より延出された図示せぬトラニオン軸に制御軸40が連結され、該制御軸40は、外嵌された制御アーム41や図示せぬリンク機構を介して、前記変速ペダル18に連動連係されている。
これにより、該変速ペダル18を踏込み操作すると、前記可動斜板39の傾角の変更により、油圧ポンプ14からの作動油の吐出方向と吐出量が設定され、前記閉回路47を介して左右の油圧モータ37L・37Rに供給される作動油の方向と量が設定される。そして、該油圧モータ37L・37Rにそれぞれ連結された左右の後輪8L・8Rの回転方向と回転速度が設定され、作業車両1の車速と進行方向を自在に制御することができる。
前記ポンプ軸13と同一軸心上にチャージポンプ42が配置され、該チャージポンプ42の吐出ポートは、油路44からチャージ油路45を介して、一対のチェック弁46R・46Fに接続されており、チャージポンプ42からの作動油は、吐出ポート、油路44、チャージ油路45を介して、前記チェック弁46R・46Fのうち低圧側のチェック弁を通じて、前記閉回路47内に補給される。
一方、前記チャージポンプ42の吸入ポートには油路48が接続され、該油路48はフィルタ49を介して前記作動油タンク29に連通されており、該作動油タンク29からフィルタ49、油路48を経由してチャージポンプ42に作動油が供給されるようにしている。
前記メイン油路30を構成する二本の油路30a・30b間には、バイパス回路50が設けられている。該バイパス回路50には、前記油路30a・30b間を連通するバイパス油路52と、一端部が前記ポンプケース36の内部空間に開口されたドレン油路55と、前記バイパス油路52の途中部に介設された電磁式のバイパス弁51等が設けられている。
そして、該バイパス弁51は、2ポート二位置切換式に構成されており、前記バイパス油路52を遮断し、かつ前記ドレン油路55もバイパス油路52に対して遮断する遮断位置53と、前記バイパス油路52を連通し、かつ前記ドレン油路55もバイパス油路52に対して連通する連通位置54との間を切り替え可能な構成としている。
また、前記車軸駆動装置2L・2Rにおいては、それぞれ油圧モータ37L・37Rが油圧ケース57L・57Rに収容されると共に、油圧モータ37L・37Rには、油圧ポンプ14からの作動油が、前記メイン油路30と連絡油路38を介して供給される。
そして、前記油圧モータ37L・37Rの各モータ軸58L・58Rには、それぞれ、電動発電機34L・34R、ブレーキ装置61L・61R、及び減速装置56L・56Rが並設され、このうちの減速装置56L・56Rは、出力部材60L・60Rを介して、前記後輪8L・8Rを支持する車軸59L・59Rに連結されている。なお、本実施例では、該車軸59L・59Rは、短く構成されているが、長いリンク構造で後輪8L・8Rに連結して駆動するものであってもよく、その構造は、特には限定されない。
以上のような構成において、前記油圧ポンプ14から作動油が供給されて油圧駆動される油圧モータ37L・37Rからのエンジン動力は、それぞれ、前記電動発電機34L・34Rからの電動機動力が加算されたり、制動時や降坂時に回生電力に変換された後、減速装置56L・56Rにて減速される。そして、この減速動力が、前記出力部材60から車軸59L・59Rに伝達され、前記後輪8L・8Rを回転駆動するようにしている。
次に、前記車軸駆動装置2L・2Rの具体的構成の第一実施例を、図2、図3により説明する。
なお、左右の車軸駆動装置2L・2Rは互いに略同一構造を有し、一方が他方に対して180度反転された状態で前記前フレーム3の下方に配設されているため、本実施例では、進行方向左側の車軸駆動装置2Lについてのみ説明し、進行方向右側の車軸駆動装置2Rについての説明は省略する。更に、以下の説明において、作業車両1の進行方向に向かって右側を右方(図3に示す矢印109の方向)、その反対側を左方とする。
該車軸駆動装置2Lにおいては、油圧モータ37Lを挟んで、右方には、前記電動発電機34Lとブレーキ装置61Lが順に配設され、左方には、前記減速装置56Lと出力部材60Lが順に連設されている。
このうちの油圧モータ37Lにおいては、そのシリンダブロック67が、油路板66を介してセンターセクション65の左鉛直側面に回転摺動自在に付設されると共に、該センターセクション65には、前記連絡油路38の油路38a・38bからの作動油が給排されるポート62・63や、前記メイン油路30の油路30aからの作動油が給排されるポート64が形成されている。更に、前記油路板66には、貫通するようにして図示せぬ一対のキドニーポートが穿設され、該キドニーポートは、前記センターセクション65内の油路71・72に連通され、該油路71・72は、前記ポート62・63・64に連通されている。
そして、このような油路板66と前記センターセクション65を左右方向に貫通するようにして、前記モータ軸58Lが回転自在に支持されている。該モータ軸58Lの中途部にはスプライン部58aが形成され、該スプライン部58aに、前記シリンダブロック67の中心孔が軸方向摺動可能かつ相対回転不能に係合されており、これにより、モータ軸58Lをシリンダブロック67によって一体的に回動可能としている。
該シリンダブロック67には、前記キドニーポート上を通過する複数のシリンダ孔67aが、シリンダブロック67の軸心周りの円周上に等間隔に離間して穿設され、該シリンダ孔67a内には、付勢バネ68が内挿されており、該付勢バネ68を介して、ピストン69が、シリンダ孔67a内に往復摺動自在に嵌合されている。
該各ピストン69は、前記付勢バネ68によって突出方向に付勢されると共に、各ピストン69の球面状の突出端69aは、油圧モータ37Lを収容する油圧ケース57Lに所定の傾角をもって固定された固定斜板70のスラストベアリング70aに摺接されている。
このような構成において、前述のようにして、前記油圧ポンプ14からメイン油路30と連絡油路38を通ってセンターセクション65のポート62・63・64より供給された作動油が、センターセクション65内の油路71・72からキドニーポートを介して、シリンダブロック67内に圧送されると、油圧によってシリンダ孔67a内のピストン69が突出し、その前記突出端69aがスラストベアリング70aを押圧する。この際の押圧力は、ピストン69がスラストベアリング70aを滑り降りる側への力に変換され、これにより、該ピストン69を組み込んだシリンダブロック67が回転し、該シリンダブロック67と一緒に前記モータ軸58Lも回転駆動される。
また、前記電動発電機34Lにおいては、前記センターセクション65の右鉛直側面には、円筒状の電動ケース73が、その軸心が前記モータ軸58Lの軸心と一致するように固設され、該電動ケース73の内周面には、ステータコイル74が取り付けられている。
該ステータコイル74には、マグネット75bが対向配置され、該マグネット75bは、側面断面視コ字状の支持部材75aの外周面に配設され、該支持部材75aは、前記油圧モータ37Lから出力部材60Lと反対側に突出する前記モータ軸58Lの突出部分に固設されている。そして、この支持部材75aと前記マグネット75bとからインナーロータ75が構成されており、該インナーロータ75は、前記モータ軸58Lと同一軸心上を一体的に回動可能な連結構成とされている。
すなわち、エンジン6によって駆動される油圧ポンプ14に閉回路47を介して流体接続される油圧モータ37L・37Rを設け、該油圧モータ37L・37Rからの回転動力を車軸59L・59Rに伝達する出力部材60L・60Rを有する作業車両1の車軸駆動装置2L・2Rにおいて、前記油圧モータ37L・37Rのモータ軸58L・58Rの周囲に電動発電機34L・34Rのインナーロータ75を設け、該インナーロータ75は、前記モータ軸58L・58Rと同一軸心上を一体的に回動可能な連結構成としたので、ハイブリッド駆動を導入するに際し、油圧モータ37L・37Rと電動発電機34L・34Rを一体的に並設することができ、油圧モータ37L・37Rと電動発電機34L・34Rの配置空間が小さくて済み、ハイブリッド駆動可能な車軸駆動装置2L・2Rのコンパクト化を容易に図ることができる。更には、前記油圧モータ37L・37Rと電動発電機34L・34Rを別々に収納するための多数のケースや、両装置間の長いリンク機構が不要となり、部品点数が減って部品コストが減少すると共に、動力伝達ロスも低減することができる。
加えて、前記インナーロータ75は、マグネット75bを支持部材75aの外周に配設して構成し、該支持部材75aは、前記油圧モータ37L・37Rから出力部材60L・60Rと反対側に突出するモータ軸58L・58Rの突出部分に固設するので、前記油圧モータ37L・37Rのモータ軸58L・58R上に連設するようにして電動発電機34L・34Rを設け、従来の構造を大きく変更することなく車軸駆動装置2L・2Rを形成することができ、製造コストが低下し、更には、部品の共有化も可能となり、在庫管理が容易となって管理コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができるのである。
そして、前記ステータコイル74のコイルエンド74aからは、リード線77が引き出され、該リード線77は、前記コントローラ32に接続され、該コントローラ32には、バッテリ33が接続されている。これにより、バッテリ33からの放電電力が、前記リード線77を介してステータコイル74に供給され、前記インナーロータ75が回転駆動されて、電動発電機34Lが電動機動作を行い、制動時や降坂時には、該電動発電機34Lで発生した回生電力が、前記リード線77からコントローラ32を介して前記バッテリ33に送電されて蓄えられる。
また、前記ブレーキ装置61Lにおいては、前記モータ軸58Lの右方突出端にブレーキロータ61aが固設され、該ブレーキロータ61aは、中間レバー61bの回動によって、図示せぬブレーキパッドが圧接されるように構成すると共に、該中間レバー61bは、前記座席17近傍に配置した図示せぬブレーキ操作レバーに、リンク機構を介して連動連結されている。
これにより、ブレーキ操作レバーを押し引き操作すると、リンク機構、中間レバー61b、及びブレーキパッド等を介してブレーキロータ61aが制動され、前記減速装置56Lによって減速される前の前記モータ軸58Lに対し、制動力を付与することができる。なお、このブレーキ装置61Lは、このような内拡式のドラムブレーキ以外に、ドラム形のブレーキロータが外部に露出されているバンドブレーキや、ディスクブレーキであってもよく、特に限定されるものではない。
また、前記減速装置56Lは、減速ギア機構76と、該減速ギア機構76を収容し前記油圧ケース57Lの左鉛直側面に複数のボルト81によって締結固定されるギアケース80等から構成される。
ここで、前記油圧ケース57Lには、貫通孔83が形成され、該貫通孔83を通って、前記モータ軸58Lの左方突出端が、ギアケース80の内部空間に突入されている。そして、この貫通孔83には、前記モータ軸58Lを軸心周りに回転自在に支持するベアリング84に加えて、オイルシール部材85が配設されており、前記油圧ケース57L内の空間とギアケース80内の空間が互いに液密に区画されている。
該ギアケース80は、前記油圧ケース57Lの左鉛直側面に連結される第一ギアケース78と、該第一ギアケース78を挟んで前記油圧ケース57Lに連結される第二ギアケース79とより構成されている。このうちの第一ギアケース78は、機体左右方向のいずれにも開口された中空形状であり、その内周面には、第一インターナルギア86aと第二インターナルギア86bが一体的に形成されている。前記第二ギアケース79は、機体右方には開口される一方、機体左方は端壁によって閉塞された中空形状であり、該端壁には、前記出力部材60Lが挿通される貫通孔87が形成されている。
このようなギアケース80内に収容される減速ギア機構76は、互いに対して直列配置された第一遊星ギア機構82aと第二遊星ギア機構82bより構成される。このうちの第一遊星ギア機構82aには、前記モータ軸58Lの前記左方突出端に相対回転不能に支持された第一サンギア88aと、該第一サンギア88aの周りを公転可能に第一サンギア88aと噛合する第一遊星ギア89aと、該第一遊星ギア89aを相対回転自在に支持すると共に第一遊星ギア89aの公転に従って前記第一サンギア88aの周りを公転する第一キャリア90aと、前記第一遊星ギア89aと噛合する前記第一インターナルギア86aとが備えられている。
前記第二遊星ギア機構82bには、前記第一キャリア90aに作動連結された第二サンギア88bと、該第二サンギア88bの周りを公転可能に第二サンギア88bと噛合する第二遊星ギア89bと、該第二遊星ギア89bを相対回転自在に支持すると共に第二遊星ギア89bの公転に従って前記第二サンギア88bの周りを公転する第二キャリア90bと、前記第二遊星ギア89bと噛合する前記第二インターナルギア86bとが備えられている。このような構成のため、いずれの遊星ギア機構82a・82bも、並列配置した通常の減速ギアに比べ、小型化が容易な構成となっている。
すなわち、前記モータ軸58L・58Rと出力部材60L・60Rとの間に、遊星ギア機構82a・82bによる減速装置56L・56Rを介設するので、減速装置56L・56Rを小さくし、該減速装置56L・56R付きであっても小型の車軸駆動装置2L・2Rを形成することができ、出力部材60L・60Rから車軸59L・59Rまでの伝達経路途中に、通常の多段ギアからなる大きな減速装置を別途に設ける必要がなく、作業車両1のコンパクト化を図ることができる。
このようにして、前記モータ軸58Lから伝達されてきた動力は、前記第一遊星ギア機構82aから第二遊星ギア機構82bを介することにより減速された後、前記第二キャリア90bに公転動力として伝達される。
また、前記出力部材60Lは、前記第二キャリア90bの第二サンギア88b周りの公転に伴って軸線回りに回転するように、第二キャリア90bに連結されたフランジ部91と、該フランジ部91から機体左方へ延びる出力軸部92とを有している。そして、該出力軸部92は、前記第二ギアケース79の内周面と前記フランジ部91の外周面との間に配設された第一ベアリング93と、前記第二ギアケース79の前記端壁に形成された前記貫通孔87の内周面と前記出力軸部92の外周面との間に配設された第二ベアリング94とによって2点支持されており、これにより、軸線周りに安定的に回転できるように構成されている。
これにより、前記油圧モータ37Lと電動発電機34Lによるハイブリッド駆動により得られた回転動力を、前記減速ギア機構76によって減速した後、この減速動力を、前記出力軸部92に連結された車軸59Lを介して後輪8Lに伝達することができる。このため、前記油圧モータ37Lや電動発電機34Lに低トルク・高回転型のものを使用することができ、車軸駆動装置2Lのコンパクト化を図ることができる。
次に、以上のような車軸駆動装置2Lにおけるハイブリッド駆動を行う駆動制御システム95について、図3乃至図6により説明する。
該駆動制御システム95には、前記電動発電機34L・34Rとバイパス弁51を備え、該電動発電機34L・34Rのステータコイル74・74と、前記バイパス弁51のソレノイド51aが、前記コントローラ32に接続されている。
更に、該コントローラ32には、操作モードや駆動モードを切り替えるためのモード切替具96、該モード切替具96により設定された操作モードや駆動モードを検知するモードセンサ106、前記エンジン6の始動用のスタータモータ99の作動の有無を検知する発進センサ100、前記ポンプ装置9の制御アーム41に取り付けた加速時計やポテンショメータ等であって油圧モータ37L・37Rへの作動油の吐出方向と吐出量を把握して作業車両1の前後進と加速や制動を検知する方向センサ97、エンジン6の負荷トルクを検知するトルクセンサ等のエンジン負荷センサ98、作業車両1の車速を検知する車速センサ107、前記電動発電機34L・34Rを作動させる電気回路内のエラーを検知する電気回路センサ101、及び前記バッテリ33の充電状況を検知するバッテリセンサ102が接続されている。なお、エンジン6の負荷としては、前述した負荷トルクだけでなく、スロットル開度に対するエンジン回転数の変化割合等を用いてもよく、そのエンジン負荷の定義については、特に限定されるものではない。
このうちのモード切替具96には、操作モードや駆動モードを切り替えるため、本実施例のようなレバーやジョグダイヤル等の切替操作具96aが設けられており、該切替操作具96aを操作することで、エンジン6の負荷が小さい通常走行時の通常駆動モード(位置104)と、エンジン6の負荷が大きい高負荷走行時の高負荷駆動モード(位置105)との間を、自在に切り替えることができる(以下、「マニュアル操作モード」とする)。更に、該高負荷駆動モードと前記通常走行モードとの間の切り替えを、このような手動による切り替え操作で行うのではなく、エンジン負荷の大小に応じて自動的に切り替える自動操作モード(位置103)に設定することができる。
前記切替操作具96aを位置104にすると、前記マニュアル操作モードにおける通常駆動モードに設定される。すると、前記発進センサ100からの発進信号、方向センサ97からの加速制動信号・前後進信号から、作業車両1の走行状態が車両発進・車両移動・作業・車両停止のいずれに該当するかが判断される。そして、このうちの車両発進時は、油圧モータ37L・37Rによる駆動トルクよりも電動発電機34L・34Rの電動機動作による駆動トルクの方が大きい電動発電機主体駆動が選択される。例えば、油圧モータ37L・37Rに対する電動発電機34L・34Rの駆動トルク比が3対7となるように設定される。これに対し、車両移動・作業・車両停止時には、電動発電機34L・34Rの電動機動作のみによる電動発電機単独駆動が選択され、高速時の加速性・応答性の面で有利な電動発電機34L・34Rのみによる駆動が行われる。
該電動発電機単独駆動では、前記コントローラ32からバイパス弁51のソレノイド51aに対して、該バイパス弁51を全開する開度信号を送信し、前記閉回路47を構成するメイン油路30の一対の油路30a・30b間をバイパスさせる。これにより、閉回路47内の作動油の油圧を低下させ、モータ軸58L・58Rが油圧ポンプ14や油圧モータ37L・37Rから受ける負荷を減少させるようにしている。
すなわち、前記電動発電機34L・34Rの電動機動作のみにより車軸59L・59Rを駆動する場合には、前記閉回路47を構成するメイン油路30の一対の油路30a・30b間をバイパスさせるので、前記閉回路47内の作動油の油圧を低下させて、モータ軸58L・58Rが油圧ポンプ14や油圧モータ37L・37Rから受ける負荷を減少させ、電動機動作時のモータ軸58L・58Rの回転抵抗を小さくすることができ、バッテリ33からの放電電力を大きな損失なく電動機動作に使用して、更に大きな省エネ効果を得ることができる。
更に、前記切替操作具96aを位置104から位置105に傾動すると、マニュアル操作モードにおける高負荷駆動モードに設定される。すると、前記通常駆動モードの場合と同様にして、作業車両1の走行状態が車両発進・車両移動・作業・車両停止のいずれに該当するかが判断される。そして、このうち、登り坂等での車両発進時には、エンジン負荷が大きいことから、電動発電機34L・34Rの電動機動作による駆動トルクよりも油圧モータ37L・37Rによる駆動トルクの方が大きい油圧モータ主体駆動が選択され、トルクの面で有利な油圧モータ37L・37Rの割合を高めるようにしている。例えば、油圧モータ37L・37Rに対する電動発電機34L・34Rの駆動トルク比が7対3となるように設定される。更に、車両移動・作業・車両停止時にも、エンジン負荷が大きいことから、トルクの面で有利な油圧モータ37L・37Rを利用すべく、前記電動発電機単独駆動ではなく、油圧モータ37L・37Rにより駆動補助を行う前記電動発電機主体駆動が選択される。
なお、このような高負荷駆動モードにおいては、車両移動が特に高速な場合については、高速時の加速性・応答性の面で有利な電動発電機34L・34Rのみによる前記電動発電機単独駆動が選択される。一方、車両停止が特に急な場合については、トルクの面で有利な油圧モータ37L・37Rの割合を高めた前記油圧モータ主体駆動が選択され、作業車両1を、油圧抵抗を利用して急停止することができる。
そして、このような電動発電機単独駆動、電動発電機主体駆動、油圧モータ主体駆動においては、電動発電機34L・34Rからモータ軸58L・58Rに与えられる駆動トルクの調整は、前記リード線77を介してステータコイル74に供給する駆動電流を、コントローラ32によって増減させることによって行い、また、油圧モータ37L・37Rからモータ軸58L・58Rに与えられる駆動トルクの調整は、前記バイパス弁51の弁開度を、コントローラ32からソレノイド51aに送信する開度信号に基づいて変更し、前記閉回路47内の油圧を増減させることによって行う。
さらに、この電動発電機単独駆動、電動発電機主体駆動、油圧モータ主体駆動のように電動発電機34L・34Rを使用する駆動形式においては、方向センサ97からの加速制動信号・前後進信号に基づき、作業車両1が制動時や降坂時にあるのか否かが判断され、いずれでもない場合は、電動発電機34L・34Rに対して、電動機動作を行いモータ軸58L・58Rを駆動する電動機動作信号を送信する。一方、作業車両1が制動時や降坂時の場合は、電動発電機34L・34Rに対して、発電機動作を行い制動時や降坂時に回生電力を発生させる発電機動作信号を送信する。このようにして発生した回生電力は、前述の如く、リード線77からコントローラ32を介して前記バッテリ33に送電され、該バッテリ33に前記電動機動作のための電力として蓄えられる。
すなわち、前記電動発電機34L・34Rは、発電機動作によって制動時や降坂時に発生する回生電力をバッテリ33に蓄え、該バッテリ33からの放電電力を使用して電動機動作を行い前記モータ軸58L・58Rを駆動する制御構成とするので、制動時や降坂時に発生する回生電力を使用して電動機動作を行うことができ、作業車両1の運動エネルギーを有効に利用し、大きな省エネ効果を得ることができる。
次に、以上のようなハイブリッド駆動制御システム95における制御手順について、図4乃至図6により説明する。
ハイブリッド駆動制御が開始されると、前記モードセンサ106からの操作モード信号と駆動モード信号、発進センサ100からの発進信号、方向センサ97からの前後進信号と加速制動信号、エンジン負荷センサ98からのエンジン負荷信号、車速センサ107からの車速信号、電気回路センサ101からの回路信号、及び前記バッテリセンサ102からの充電信号が、前記コントローラ32に読み込まれる(ステップS1)。
すると、このうちの回路信号と充電信号に基づいて、電気回路のエラーの有無と、バッテリ33の放電電力のレベルが判断される(ステップS2)。電気回路にエラーが認められたり、放電電力が所定レベル以下まで低下した場合には(ステップS2、YES)、前記電動発電機34L・34Rの電動機動作が不調・不能であると判断し、油圧モータ37L・37Rのみにより駆動する油圧モータ単独駆動が行われる(ステップS14)。
該油圧モータ単独駆動では、前記コントローラ32からバイパス弁51のソレノイド51aに対して、該バイパス弁51を全閉する開度信号を送信し、前記閉回路47内の作動油の油圧を正常圧に戻し、油圧モータ37L・37Rのみによる車両発進・車両移動・作業・車両停止を可能としている。
すなわち、前記電動発電機34L・34Rの電気回路にエラーが検出された場合、または前記バッテリ33からの放電電力が所定レベル以下まで低下した場合は、前記閉回路47を構成するメイン油路30の一対の油路30a・30b間のバイパスを閉じるので、前記閉回路47内の作動油の油圧を正常圧に戻し、油圧モータ37L・37Rのみによる駆動を可能にすることができ、たとえ電動機動作が不調・不能で電動発電機34L・34Rが使用できない場合であっても、安定した車軸駆動を確保することができる。
なお、このバイパス弁51は、電気回路内のエラーや放電電力のレベル低下でソレノイド51aが作動しない時でも全閉が可能な弁構造を設けるのが望ましい。例えば、バイパス弁51のスプール51bをバネ等の弾性部材によって常に閉弁方向に付勢する弁構造を設け、これにより、ソレノイド51aに通電できずに電磁力が発生しない場合でも、前記弾性力によってスプール51bが閉弁方向に自動的に摺動し、バイパス弁51が全閉される。
そして、電気回路にエラーが認められず、放電電力が所定レベルより大きい場合には(ステップS2、NO)、前記操作モード信号に基づいて自動操作モードか否かが判断される(ステップS3)。自動操作モードでない場合は(ステップS3、NO)、更に、前記駆動モード信号に基づいて通常駆動モードか否かが判断され(ステップS4)、通常駆動モードの場合は(ステップS4、YES)、通常駆動モードに設定され(ステップS6)、通常駆動モードでない場合は(ステップS4、NO)、高負荷駆動モードに設定される(ステップS7)。
自動操作モードの場合には(ステップS3、YES)、前記エンジン負荷信号に基づいて、エンジン負荷Lが、コントローラ32に記憶された設定値Loより大きいか否かが判断され(ステップS5)、エンジン負荷Lが設定値Lo以下の場合は(ステップS5、NO)、通常駆動モードに設定され(ステップS6)、エンジン負荷Lが設定値Loより大きい場合は(ステップS5、YES)、高負荷駆動モードに設定される(ステップS8)。
このうちの通常駆動モード(ステップS6)に設定されると、前記前後進信号・加速制動信号・発進信号・車速信号に基づいて、走行状態が判断される(ステップS7)。停止状態にある作業車両1のスタータモータ99が作動して発進する場合には(ステップS7、YES)、前述した電動発電機主体駆動が選択され(ステップS12)、車両移動・作業・車両停止の場合は(ステップS7,NO)、前述した電動発電機単独駆動が選択される(ステップS11)。
高負荷駆動モード(ステップS8)に設定されると、前記車速信号に基づいて、車速が所定車速より大きい高速走行であるか否かが判断され(ステップS9)、高速走行の場合は(ステップS9、YES)、前記電動発電機単独駆動が選択される(ステップS11)。高速走行でない場合は(ステップS9、NO)、前記前後進信号・加速制動信号・発進信号・車速信号に基づいて、走行状態が判断され(ステップS10)、停止状態にある作業車両1のスタータモータ99が作動して発進したり、車両移動・作業時の作業車両1が所定減速率を越えて急停止する場合は(ステップS10、YES)、前記油圧モータ主体駆動が選択され(ステップS13)、それ以外の走行状態の場合は(ステップS10、NO)、前記電動発電機主体駆動が選択される(ステップS12)。
すなわち、以上のように、前記制御構成において、車両発進時は、油圧モータ37L・37Rによる駆動よりも電動発電機34L・34Rの電動機動作による駆動を主体とし、車両移動・作業・車両停止時には、電動発電機34L・34Rの電動機動作のみにより駆動する形式の通常駆動モードと、車両発進時は、電動発電機34L・34Rの電動機動作による駆動よりも油圧モータ37L・37Rによる駆動を主体とし、車両移動・作業・車両停止時には、油圧モータ37L・37Rによる駆動よりも電動発電機34L・34Rの電動機動作による駆動を主体とする形式の高負荷駆動モードとを設け、該高負荷駆動モードと前記通常駆動モードとの間を、エンジン負荷の大きさに応じて自動で切り替え可能とするので、エンジン負荷が通常の場合は、発進を除く多くの走行状態で、電動発電機34L・34Rによる電動機動力のみで作業車両1を駆動し、エンジン負荷が設定値よりも大きい場合にのみ、全ての走行状態で、エンジン動力と電動機動力によるハイブリッド駆動を行うことができ、エンジンの稼働時間をきめ細かく制御して消費燃料や排出ガスを著しく低減し、大きな省エネ効果を得ることができる。
なお、以下に、車軸駆動装置への電動発電機と油圧モータの組込構造の別実施例について説明するが、減速装置56Lから車軸59Lまでの構造と、ブレーキ装置61Lの構造は、上述の車軸駆動装置2Lと同様であるため、説明は省略する。また、同様な部品を使用する場合は、図面には同一符号を記載する。
次に、第二実施例の車軸駆動装置2Laについて、図7により説明する。
該車軸駆動装置2Laは、油圧モータ37Laを収容する油圧ケース57Laの外周を、更に電動ケース73aで覆い、該電動ケース73aと前記油圧ケース57Laとの間に、電動発電機34Laを介設して成る内外二重構造を形成したものである。
該車軸駆動装置2Laにおいても、モータ軸58Laの外周には、ピストン69を往復摺動自在に嵌合したシリンダブロック67が、軸方向摺動可能かつ相対回転不能に係合され、該シリンダブロック67は、油圧ケース57La内に収容されている。
しかし、前記車軸駆動装置2Lの場合とは異なり、該油圧ケース57Laの左鉛直側面は、前記減速装置56Lの第一ギアケース78には連結されておらず、該第一ギアケース78には、電動ケース73aの左鉛直側面が連結され、該電動ケース73aの右鉛直側面には、前記シリンダブロック67を左鉛直側面に回転摺動自在に付設したセンターセクション65が連結されている。
前記電動ケース73aは、内周面に前記ステータコイル74を設けると共に、前記油圧ケース57Laの外周を覆うように配置されている。そして、該油圧ケース57Laの左鉛直外側面と電動ケース73aの右鉛直内側面との間のモータ軸58La上に、前記インナーロータ75の支持部材75aの基部が外嵌固設され、該支持部材75aの先部は右方に屈曲され、その屈曲部は、前記油圧ケース57Laの外周面と電動ケース73aの内周面との間の空間に挿入されている。この支持部材75aの屈曲部の外周面上に、前記インナーロータ75のマグネット75bが、前記ステータコイル74に対向するように配置されている。
これにより、油圧ケース57Laと電動ケース73aから成る内外二重構造が形成され、該内外二重構造に、前記電動発電機34Laと油圧モータ37Laが組み込まれている。
すなわち、前記インナーロータ75は、マグネット75bを支持部材75aの外周に配設して構成し、該支持部材75aは、前記油圧モータ37Laから出力部材60L側に延出するモータ軸58Laの途中部に固設すると共に、前記マグネット75bは、前記油圧モータ37Laを収容する油圧ケース57Laと、該油圧ケース57Laの外周に覆設された電動ケース73aとの間に配置するので、油圧ケース57Laと電動ケース73aを内外二重構造に形成することができ、モータ軸58Laの軸長を短くして車軸駆動装置2Laの軸方向長さを短縮し、車軸駆動装置2Laの更なるコンパクト化を図ることができる。
次に、第三実施例の車軸駆動装置2Lbについて、図8により説明する。
該車軸駆動装置2Lbは、前記マグネット75bをシリンダブロック67の外周面に配設することにより、該シリンダブロック67を前記支持部材75aとして兼用して支持部材75aを省略すると共に、単一の油圧ケース57Lb内に電動発電機34Lbと油圧モータ37Lbを一緒に内蔵することにより、電動ケースまでも省略したものである。
該車軸駆動装置2Lbにおいては、電動発電機34Lbは、油圧ケース57Lbの内周面に取り付けられたステータコイル74と、該ステータコイル74に対向するようにシリンダブロック67の外周面に配設されたマグネット75bから構成されている。
これにより、前記車軸駆動装置2Laではマグネット75bの回転支持体として必要とされた支持部材75aが不要となり、該支持部材75aの替わりに、シリンダブロック67をマグネット75bの回転支持体として機能させることができる。更に、前記車軸駆動装置2Laではステータコイル74を取り付けるための固定支持体として必要とされた電動ケース73aも不要となり、該電動ケース73aの替わりに、油圧ケース57Lbをステータコイル74の固定支持体として機能させることができる。
すなわち、前記インナーロータ75は、マグネット75bのみで構成し、該マグネット75bは、前記油圧モータ37Lbのシリンダブロック67の外周面に配設するので、前記マグネット75bを支持する支持部材を省略すると共に、油圧モータ37Lbを収容する油圧ケース57Lb内に電動発電機34Lbを一緒に内蔵することにより、電動発電機34Lbを収容する電動ケースも省略することができ、部品点数の減少による部品コストの低減や車軸駆動装置2Lbの更なるコンパクト化を図ることができる。
次に、第四実施例の車軸駆動装置2Lcについて、図9により説明する。
該車軸駆動装置2Lcは、前記車軸駆動装置2Lbと同様に、前記マグネット75bをシリンダブロック67の外周面に配設することにより、該シリンダブロック67を前記支持部材75aとして兼用して支持部材を省略すると共に、単一の油圧ケース57Lc内に電動発電機34Lcと油圧モータ37Lcを一緒に内蔵することにより、電動ケースを省略し、それに加えて、油圧モータの油路を内部に形成するセンターセクション110を車軸駆動装置2Lcの軸心方向で中央寄りに配置することにより、モータ軸58Lcの振動や騒音を軽減したものである。
該車軸駆動装置2Lcにおいては、減速ギア機構76を収容するギアケース80のうちの第一ギアケース78の右鉛直側面に、センターセクション110が複数のボルト81によって締結固定され、更に、該センターセクション110の右鉛直側面に、油圧モータ37Lcのシリンダブロック67が油路板66を介して回転摺動自在に付設されている。
該シリンダブロック67の外周面には、前記車軸駆動装置2Lbと同様に、マグネット75bが配設され、該マグネット75bに対向するようにして、油圧ケース57Lcの内周面にステータコイル74が取り付けられ、該ステータコイル74と前記マグネット75bから電動発電機34Lcが構成されている。
これにより、前記車軸駆動装置2L・2La・2Lbでは、それぞれ油圧モータ37L・37La・37Lbよりも外側に配設していたセンターセクション65が、本実施例のセンターセクション110の場合は、油圧モータ37Lcと出力部材60Lとの間に配設することができる。
すなわち、前記油圧モータ37Lcの油路を内部に形成するセンターセクション110は、該油圧モータ37Lcと前記出力部材60Lとの間に介設するので、前記油圧モータ37Lcのシリンダブロック67の回転摺動面を、車軸駆動装置2Lcの軸心方向で剛性の高い中央寄りに配置することができ、モータ軸58Lcの駆動による振動や騒音を軽減することができる。
本発明は、エンジンによって駆動される油圧ポンプに閉回路を介して流体接続される油圧モータを設け、該油圧モータからの回転動力を車軸に伝達する出力部材を有する作業車両の、全ての車軸駆動装置に適用することができる。
本発明に係わる作業車両の全体構成を示す側面図である。 作業車両の油圧回路図である。 第一実施例の車軸駆動装置の背面一部断面図である。 ハイブリッド駆動制御システムを示すブロック図である。 各駆動モードの説明図である。 ハイブリッド駆動制御システムの制御手順を示すフローチャート図である。 第二実施例の車軸駆動装置の背面一部断面図である。 第三実施例の車軸駆動装置の背面一部断面図である。 第四実施例の車軸駆動装置の背面一部断面図である。
符号の説明
1 作業車両
2L・2R・2La・2Lb・2Lc 車軸駆動装置
6 エンジン
14 油圧ポンプ
30 メイン油路
30a・30b 油路
32 コントローラ
33 バッテリ
34L・34R 電動発電機
37L・37R・37La・37Lb・37Lc 油圧モータ
47 閉回路
56L・56R 減速装置
57La 油圧ケース
58L・58R・58La モータ軸
59L・59R 車軸
60L・60R 出力部材
67 シリンダブロック
73a 電動ケース
75 インナーロータ
75a 支持部材
75b マグネット
82a・82b 遊星ギア機構
110 センターセクション

Claims (10)

  1. エンジンによって駆動される油圧ポンプに閉回路を介して流体接続される油圧モータを設け、該油圧モータからの回転動力を車軸に伝達する出力部材を有する作業車両の車軸駆動装置において、前記油圧モータのモータ軸の周囲に電動発電機のインナーロータを設け、該インナーロータは、前記モータ軸と同一軸心上を一体的に回動可能な連結構成としたことを特徴とする作業車両の車軸駆動装置。
  2. 前記モータ軸と出力部材との間に、遊星ギア機構による減速装置を介設することを特徴とする請求項1に記載の作業車両の車軸駆動装置。
  3. 前記電動発電機は、発電機動作によって制動時や降坂時に発生する回生電力をバッテリに蓄え、該バッテリからの放電電力を使用して電動機動作を行い前記モータ軸を駆動する制御構成とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業車両の車軸駆動装置。
  4. 前記制御構成において、車両発進時は、油圧モータによる駆動よりも電動発電機の電動機動作による駆動を主体とし、車両移動・作業・車両停止時には、電動発電機の電動機動作のみにより駆動する形式の通常駆動モードと、車両発進時は、電動発電機の電動機動作による駆動よりも油圧モータによる駆動を主体とし、車両移動・作業・車両停止時には、油圧モータによる駆動よりも電動発電機の電動機動作による駆動を主体とする形式の高負荷駆動モードとを設け、該高負荷駆動モードと前記通常駆動モードとの間を、エンジン負荷の大きさに応じて自動で切り替え可能とすることを特徴とする請求項3に記載の作業車両の車軸駆動装置。
  5. 前記電動発電機の電動機動作のみにより車軸を駆動する場合には、前記閉回路を構成するメイン油路の一対の油路間をバイパスさせることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の作業車両の車軸駆動装置。
  6. 前記電動発電機の電気回路にエラーが検出された場合、または前記バッテリからの放電電力が所定レベル以下まで低下した場合は、前記閉回路を構成するメイン油路の一対の油路間のバイパスを閉じることを特徴とする請求項3から請求項5のうちのいずれか一項に記載の作業車両の車軸駆動装置。
  7. 前記インナーロータは、マグネットを支持部材の外周に配設して構成し、該支持部材は、前記油圧モータから出力部材と反対側に突出するモータ軸の突出部分に固設することを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか一項に記載の作業車両の車軸駆動装置。
  8. 前記インナーロータは、マグネットを支持部材の外周に配設して構成し、該支持部材は、前記油圧モータから出力部材側に延出するモータ軸の途中部に固設すると共に、前記マグネットは、前記油圧モータを収容する油圧ケースと、該油圧ケースの外周に覆設された電動ケースとの間に配置することを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか一項に記載の作業車両の車軸駆動装置。
  9. 前記インナーロータは、マグネットのみで構成し、該マグネットは、前記油圧モータのシリンダブロックの外周面に配設することを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか一項に記載の作業車両の車軸駆動装置。
  10. 前記油圧モータの油路を内部に形成するセンターセクションは、該油圧モータと前記出力部材との間に介設することを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか一項に記載の作業車両の車軸駆動装置。
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