JP2010148626A - シートリクライニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受筒部の外周面と外歯歯車の内周面との間の偏心量を規制して楔の作動性を向上させる。
【解決手段】内歯歯車1cを有する第1回転体1と、内歯歯車1cよりも歯数が少ない外歯歯車2cを有する第2回転体2と、軸受筒部1dの外周面1eと第2回転体2の内周面2eとの間に形成される偏心空間4と、該偏心空間4に配置された一対の楔5と、該一対の楔5を離反する方向へ付勢するばね6と、一対の楔5を押圧して旋回させるための一対の押圧部3cを備えた駆動ブッシュ3とを備え、一対の楔5の基端部どうしの間にフランジ部3bから軸方向に沿って突出する支持部3eを設け、該支持部3eの外周面と一対の押圧部3cの外周面とにより、駆動ブッシュ3の軸部3aの外周面に対して所定の量e0だけ偏心した単一の偏心円筒面3fを形成し、該偏心円筒面3fを第2回転体2の内周面2eに摺動接触させた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シートリクライニング装置に関し、円形の偏心空間に設けられた一対の楔部材の作動性を向上させるための構成を、装置の耐荷重性を低下させることなくかつ装置の軸方向厚さを増大することなく可能にしたものである。
シートリクライニング装置におけるシートバックの角度調整機構には、内歯車と外歯車とを有する差動伝動機構が採用され、電動により高い減速比でシートバックを前後方向へ回動させるようになっている。
このように差動伝動機構を採用した従来のシートリクライニング装置としては、特許文献1のものがある。これは、シートクッションと該シートクッションに対して回動自在に設けられたシートバックとのいずれか一方に結合されて内歯歯車1cを有する第1回転体1と、他方に結合されて内歯歯車1cよりも歯数が少ない外歯歯車2cを有する第2回転体2と、内歯歯車1cと外歯歯車2cとを噛み合わせることにより、第1回転体1に形成され内歯歯車1cと同心の軸受筒部1dの外周面1eと、第2回転体2に形成され外歯歯車2cと同心の内周面2eとの間に形成される円形の偏心空間4に配置された一対の楔5と、該一対の楔5を円周方向の相互に離反する方向へ付勢するばね6と、偏心空間4に挿入され一対の楔5を円周方向に沿って押圧して旋回させることにより、内歯歯車1cに対して外歯歯車2cが噛み合う噛合部を円周に沿って移動させ、第1回転体1に対して第2回転体2を噛合部の旋回方向とは反対方向へ減速して相対的に回転させる駆動ブッシュ3とを設けたものである。
駆動ブッシュ3を偏心空間4に挿入して一対の楔5の全体を円周方向に沿って押圧して旋回させることにより、内歯歯車1cに対して外歯歯車2cが噛み合う噛合部を円周に沿って移動させ、第1回転体1に対して第2回転体2を噛合部の旋回方向とは反対方向へ相対的にて回転させ、第1回転体1に対して第2回転体2を大きな減速比で減速回転させることができる。
ところが、円形の偏心空間4に挿入した一対の楔5は、その間隔が広がって第1回転体1に対する第2回転体2の偏心量が最大になってロックされ、一対の楔5を相互に接近させて一対の楔5を偏心空間4の内部で旋回させる際には、一対の楔5と、第1回転体1に形成され内歯歯車1cと同心の軸受筒部1dの外周面と、第2回転体2に形成され外歯歯車2cと同心の内周面2eとの間に、クリアランスが生じる。このため、旋回中にシートバックに外力が作用すると、前記クリアランスが小さくなったり大きくなったりし、偏心空間4の内部での一対の楔5の動作が不均一になって振動が発生する。
この振動の発生の対策として、特許文献2に開示されたものがある。これは、一対の楔形部分30に軸方向へ重ねて芯合せ部材31を設けることにより、一対の楔形部分30の円周方向の間隔が所定の値よりも小さくならないようにして一対の楔形部分30が安定して摺動できるようにしている。
特開2008−200442号公報 特開平3−237904号公報
ところが、芯合せ部材は一対の楔部分に対して軸方向に重ねて配置するため、軸方向の一定寸法の空間に芯合せ部材と一対の楔部分とを重ねることになり、芯合せ部材と一対の楔部分との軸方向の厚さがいずれも小さくなり、耐荷重性が低下する。一方、芯合せ部材と一対の楔部分とを軸方向に厚くすると、装置の軸方向厚さが増大するという問題がある。
そこで本発明は、上記の課題を解決したシートリクライニング装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、シートクッションと該シートクッションに対して回動自在に設けられたシートバックとのいずれか一方に結合されて内歯歯車を有する第1回転体と、他方に結合されて前記内歯歯車よりも歯数が少ない外歯歯車を有する第2回転体と、前記第1回転体に形成され前記内歯歯車と同心の軸受筒部と、前記第2回転体に形成され前記外歯歯車と同心の内周面と、前記内歯歯車と前記外歯歯車とを噛み合わせることにより前記軸受筒部の外周面と前記第2回転体の内周面との間に形成される円形の偏心空間と、該偏心空間に配置された一対の楔部材と、該一対の楔部材を円周方向の相互に離反する方向へ付勢する付勢手段と、前記偏心空間に挿入され前記一対の楔部材の相互に対向する基端部とは反対側の先端部を円周方向に沿っていずれかの方向へ押圧して回動させる駆動部材とを備え、前記駆動部材は、前記軸受筒部の内周面と摺動して回転する軸部と、該軸部と一体に形成されたフランジ部と、該フランジ部から軸方向に沿って前記偏心空間へ突出し前記一対の楔部材の先端部のいずれかを円周方向へ押圧する一対の押圧部とを有するシートリクライニング装置において、前記一対の楔部材の基端部どうしの間に前記フランジ部から軸方向に沿って突出する支持部を設け、該支持部の外周面と前記一対の押圧部の外周面とにより、前記軸部の外周面に対して所定の量だけ偏心した単一の偏心円筒面を形成し、該偏心円筒面を前記第2回転体の内周面に摺動接触させたことを特徴とする。
この発明によれば、駆動部材の軸部の外周面が第1回転体の軸受筒部の内周面と摺動し、単一の偏心円筒面が第2回転体の内周面と摺動し、駆動部材の軸部の外周面に対して駆動部材の単一の偏心円筒面が所定の量だけ偏心しているので、第1回転体に対して第2回転体は所定の量だけ偏心した状態で支持されている。駆動部材が止まっている状態では付勢手段の付勢力により一対の楔部材は円周方向の相互に離反する方向へ押圧されるので、第1回転体の軸受筒部の外周面と第2回転体の内周面との間へ楔部材が食い込み、第1回転体に対して第2回転体が固定され、シートクッションに対してシートバックがロックされる。駆動部材が回転すると、一対の押圧部のいずれか一方が一対の楔部材の先端部のいずれか一方を円周方向のへ押圧する。このとき、付勢手段が圧縮され、該付勢手段を介して他方の楔部材が同じ方向へ押されることから、一対の楔部材が偏心空間の内部で旋回する。このため、第1回転体1に対して第2回転体2が大きな減速比で減速回転され、シートクッションに対してシートバックが前後方向へ回動する。駆動部材の回転が止まると、付勢手段の付勢力により一対の楔部材は円周方向の相互に離反する方向へ押圧され、シートクッションに対してシートバックが再びロックされる。
請求項1に係るシートリクライニング装置によれば、一対の楔部材の基端部どうしの間にフランジ部から軸方向に沿って突出する支持部を設け、該支持部の外周面と一対の押圧部の外周面とにより、軸部の外周面に対して所定の量だけ偏心した単一の偏心円筒面を形成し、該偏心円筒面を第2回転体の内周面に摺動接触させたので、第1回転体に対する第2回転体の偏心量が所定の量より小さくなるのが規制され、第1回転体の軸受筒部の外周面と第2回転体の内周面と楔部材とのクリアランスが安定し、一対の楔部材の旋回が円滑になって作動時の振動が抑制される。また、駆動部材の一対の押圧部が偏心量の減少を規制するので、部品点数が増えることもない。更に、従来のように芯合せ部材を一対の楔部材と軸方向に重ねて配置した場合は、芯合せ部材と一対の楔部材との軸方向の厚さが小さくなって耐荷重性が低下し、この問題を解決するために芯合せ部材と一対の楔部材とを軸方向に厚くすると、装置の軸方向厚さが増大するという新たな問題が生じるが、これらの問題も生じない。
以下、本発明によるシートリクライニング装置の実施の形態を説明する。シートリクライニング装置は、シートクッションに設けたブラケットに対するシートバックに設けたブラケットのなす角度を、差動伝動機構により減速回転させて調整するものである。
(構成)
シートリクライニング装置の構成図と分解斜視図とを図3〜図5に示す。シートリクライニング装置は、図示しないシートクッションのブラケットに結合された第1回転体1と、図示しないシートバックのブラケットに結合された第2回転体2と、図示しないモータによって回転駆動される駆動ブッシュ(駆動部材)3とを備えており、駆動ブッシュ3からいずれかの方向への回転運動が与えられると、第1回転体1に対して第2回転体2が駆動ブッシュ3の回転方向とは反対方向へ高い減速比で回転するようになっている。
図3に示すように、第1回転体1における第2回転体2との対向面には円形の凹部1aが形成されており、該凹部1aの内周面には内歯1bを有する内歯歯車1cが形成されている。一方、第2回転体2における第1回転体1との対向面には、円形の凹部2aが形成されており、該凹部2aの内部には外歯2bを有する外歯歯車2cが嵌合されている。即ち、凹部2aの内周面には円周方向へ間欠的に内歯2dが形成されており、該内歯2dに外歯歯車2cの軸方向の一部を嵌合することにより、第2回転体2と外歯歯車2cとが一体化されている。図3に示すように外歯歯車2cは、その軸方向での右側が内歯2dと噛み合った状態で嵌合され、左側が内歯歯車1cの一部に噛み合っている。
図4に示すように、内歯歯車1cにおける内歯1bの数が例えば34であるのに対し、外歯歯車2cにおける外歯2bの数は33となって、外歯2bの数が内歯1bの数よりもひとつだけ少なくなっている。そして、外歯2bの数が少ないために、第1回転体1の中心Aに対して第2回転体2の中心Bは上方へe0だけ
偏心している。
図4に示すように、前記内歯歯車1cに対して前記外歯歯車2cが噛み合う噛合部Hを円周に沿って移動させるための機構が設けられている。前記第1回転体1の中心側には前記内歯歯車1cと同心の軸受筒部1dが形成される一方、前記外歯歯車2cの中心側には外歯歯車2cと同心の内周面2eが形成され、軸受筒部1dの外周面1eと外歯歯車2cの内周面2eとの間に円形の偏心空間4が形成されている。そして、図1に示すように、該偏心空間4に一対の楔(楔部材)5が配置されている。一対の楔5が偏心空間4内を円周方向に沿って移動することにより、第2回転体2の中心Bが第1回転体1の中心Aを中心として円運動を描き、円周方向において外歯歯車2cの一対の楔5の基端部の間と対応する部分が前記内歯歯車1cへ押圧されて噛み合いが生じることから、この噛み合う部分が隣の歯に移行していく。つまり、一対の楔5の基端部の間の位置に噛合部Hができ、この噛合部Hが円に沿って移動することになる。
なお、図4に示すように内歯歯車1cの中心Aと外歯歯車2cの中心Bとを結ぶ直線Lの上に位置する楔5側の外歯2bが対応する内歯1bに最も深く入り込んでいるが、実際に内歯1bと外歯2bとが噛み合う(当接している)歯は、直線L上の外歯2bから数えて左右夫々5番目の外歯2bとなる。
噛合部Hにはバックラッシュが必ず発生するので、一対の楔5が楔効果を生じていない時にはバックラッシュのない状態を維持するために、一対の楔5を設け、該一対の楔5を円周方向の相互に離反する方向へ付勢するばね(付勢手段)6が設けられている。図1に示すように、楔5の全体形状は、その平面図が略円弧形状であり、板厚は外歯歯車2cの板厚とほぼ同じ値である。そして、楔5の幅寸法はいずれも相互に対向する基端部が最も大きくなっており、該基端部には、ばね6の端部であって軸方向と平行な部分を係合させるための凹部5aが形成されている。
図1に示すように、一対の楔5は、基端部どうしが向かい合う状態で偏心空間4に嵌め込まれ、略円形のばね6の両端部であって軸方向と平行な部分が夫々の楔5の凹部5aと係合している。つまり、一対の楔5はばね6の付勢力により円周方向での相互に反対方向へ向かって付勢されており、このため楔効果により、偏心空間4の偏心量e0を広げる方向、即ち外歯歯車2cを図の上方へ押し上げて外歯歯車2cと内歯歯車1cとの噛み合いを深くしてバックラッシュのない状態を作り、軸受筒部1dと内歯歯車1cとの間で、外歯歯車2cと一対の楔5とが遊びを生じることのない隙間のない状態を維持している。
以上のように配置された一対の楔5を、偏心空間4の内部で円周方向に沿って押圧して移動させるため、前記駆動ブッシュ3が設けられている。該駆動ブッシュ3はいずれか一方の楔5の幅が狭い方の先端部を円周方向に沿って押圧し、一方の楔5を旋回させる。ここで、駆動ブッシュ3により一対の楔5を円周方向へ1回転させると、前記内歯歯車1cに対して前記外歯歯車2cは歯数差の1歯の分だけ噛み合い位置がずれ、これにより第1回転体1に対して第2回転体2は前記駆動ブッシュ3の旋回方向とは反対方向へ1歯分だけ回転し、高い減速比で減速回転することになる。
駆動ブッシュ3の形状を図2に基づいて説明する。駆動ブッシュ3は、第1回転体1の軸心位置に形成された前記軸受筒部1dの内部に挿入される軸部3aと、
該軸部3aと一体に形成され、一対の楔5が軸方向へ移動して抜け落ちないように規制するフランジ部3bと、該フランジ部3bから軸方向に沿って軸部3aと同じ方向へ突出する一対の押圧部3cおよび単一の支持部3eとにより構成されている。一対の押圧部3cは図4中の下方に相互に接近して配置され、支持部3eは上方に配置されている。前記軸部3aの内部には、モータに連結された図示しない入力軸を挿入して回転力を伝達できるようにするために、軸方向溝3dが円周方向に沿って複数形成されている。軸部3aを軸受筒部1dの内部に挿入することにより、一対の押圧部3cおよび支持部3eが軸方向から偏心空間4に挿入されており、一対の押圧部3cは一対の楔5の先端部どうしの間に位置し、単一の支持部3eは一対の楔5の基端部どうしの間に位置する。
ここで、前記支持部3eの外周面と前記一対の押圧部3cの外周面とで単一の偏心円筒面3fが形成され、該偏心円筒面3fの中心Bは前記軸部3aの外周面の中心Aに対して所定の量e0だけ偏心させて形成されている。なお、一対の押圧部3cおよび支持部3eの内周面と軸受筒部1dの外周面1eとの間には隙間が形成され、両者が摺動しないように構成されている。
図3,図5に示すように、前記各部材を組み付けて、第1回転体1と第2回転体2とが分離しないように軸方向に規制するリング状のホルダ7が設けられている。このホルダ7は、図3における側面部7aの部分は組み付け前は筒形状であり、第1回転体1と第2回転体2とを組み付けたのちに絞り込むと、側面部7aとなる。
(作用)
次に、シートリクライニング装置の作用を説明する。
この発明によれば、駆動ブッシュ3の軸部3aの外周面が第1回転体1の軸受筒部1dの内周面と摺動し、支持部3eおよび一対の押圧部3cの外周面とで形成された単一の偏心円筒面3fが第2回転体2の内周面2eと摺動し、駆動ブッシュ3の軸部3aの外周面に対して駆動ブッシュ3の単一の偏心円筒面3fが所定の量e0だけ偏心しているので、第1回転体1に対して第2回転体2は所定の量e0だけ偏心した状態で支持されている。駆動ブッシュ3が止まっている状態ではばね6の付勢力により一対の楔5は円周方向の相互に離反する方向へ押圧されているので、第1回転体1の軸受筒部1dの外周面1eと第2回転体2の内周面2eとの間へ楔5が食い込み、第1回転体1に対して第2回転体2が固定される。このため、シートクッションに対してシートバックがロックされる。このとき、第1回転体1に対する第2回転体2の偏心量は所定の量e0よりも大きいe1となる。駆動ブッシュ3が回転すると、一対の押圧部3cのいずれか一方が一対の楔5の先端部のいずれか一方を円周方向へ押圧し、一対の楔5の基端部が互いに近接する。すると、第1回転体1に対する第2回転体2の偏心量は、小さくなることが可能になるが、駆動ブッシュ3の偏心円筒面3fが第2回転体2の内周面2aに摺動接触することにより、第1回転体1と第2回転体2との間の偏心量はe0より小さくなることはない。一対の楔5は偏心空間4の内部で動くことが可能になるので、ばね6が圧縮され、該ばね6を介して他方の楔5が同じ方向へ押されることから、一対の楔5が偏心空間4の内部で旋回する。
これにより、円周方向における一対の楔5の基端部の間と対応する部分で外歯歯車2cが内歯歯車1cに噛み合い、噛み合う部分である噛合部Hが円周方向に沿って移動する。噛合部Hが一回りすると、外歯歯車2cの歯数が1枚少ないことから、外歯歯車2cが、一対の楔5および噛合部Hの旋回方向とは反対側へ歯1枚分だけ回転する。このため、第1回転体1に対して第2回転体2が大きな減速比で減速回転され、シートクッションに対してシートバックが前後方向へ回動する。駆動ブッシュ3の回転が止まると、ばね6の付勢力により一対の楔5は円周方向の相互に離反する方向へ押圧され、シートクッションに対してシートバックが再びロックされる。このとき、第1回転体1に対する第2回転体2の偏心量は、e1に戻り、クリアランスのない噛み合いとなってシートバックのがたつきが抑制される。
そして、一対の楔5の基端部どうしの間にフランジ部3bから軸方向に沿って突出する支持部3eを設け、該支持部3eの外周面と一対の押圧部3cの外周面とにより、軸部3aの外周面に対して所定の量e0だけ偏心した単一の偏心円筒面3fを形成し、該偏心円筒面3fを第2回転体2の内周面2eに摺動接触させたので、第1回転体1に対する第2回転体2の偏心量が所定の量e0より小さくなるのが規制され、偏心量が小さくなることによる第1回転体1の軸受筒部1dの外周面1eと第2回転体2の内周面2eと楔5とのクリアランスが安定し、一対の楔5の旋回が円滑になって作動時の振動が抑制される。また、駆動ブッシュ3の一対の押圧部3cが偏心量の減少を規制するので、部品点数が増えることもない。更に、従来のように芯合せ部材を一対の楔5と軸方向に重ねて配置した場合は、芯合せ部材と一対の楔5との軸方向の厚さが小さくなって耐荷重性が低下し、この問題を解決するために芯合せ部材と一対の楔5とを軸方向に厚くすると、装置の軸方向厚さが増大するという新たな問題が生じるが、これらの問題も生じることがなく、十分な耐荷重を確保できる。
なお、本実施の形態は、シートクッションに第1回転体1を結合し、シートバックに第2回転体2を結合したが、シートクッションに第2回転体2を結合し、シートバックに第1回転体1を結合してもよい。
偏心空間内での一対の楔と押圧部等との関係を示す平面図(実施の形態)。 駆動ブッシュの斜視図(実施の形態)。 シートリクライニング装置の断面図(実施の形態)。 図3のA−A矢視図(実施の形態)。 シートリクライニング装置の分解斜視図(実施の形態)。
符号の説明
1…第1回転体
1c…内歯歯車
1d…軸受筒部
1e…軸受筒部の外周面
2…第2回転体
2c…外歯歯車
2e…第2回転体の内周面
3…駆動ブッシュ(駆動部材)
3a…軸部
3b…フランジ部
3c…押圧部
3e…支持部
3f…偏心円筒面
4…偏心空間
5…楔(楔部材)
6…ばね(付勢手段)

Claims (1)

  1. シートクッションと該シートクッションに対して回動自在に設けられたシートバックとのいずれか一方に結合されて内歯歯車を有する第1回転体と、他方に結合されて前記内歯歯車よりも歯数が少ない外歯歯車を有する第2回転体と、前記第1回転体に形成され前記内歯歯車と同心の軸受筒部と、前記第2回転体に形成され前記外歯歯車と同心の内周面と、前記内歯歯車と前記外歯歯車とを噛み合わせることにより前記軸受筒部の外周面と前記第2回転体の内周面との間に形成される円形の偏心空間と、該偏心空間に配置された一対の楔部材と、該一対の楔部材を円周方向の相互に離反する方向へ付勢する付勢手段と、前記偏心空間に挿入され前記一対の楔部材の相互に対向する基端部とは反対側の先端部を円周方向に沿っていずれかの方向へ押圧して回動させる駆動部材とを備え、
    前記駆動部材は、前記軸受筒部の内周面と摺動して回転する軸部と、該軸部と一体に形成されたフランジ部と、該フランジ部から軸方向に沿って前記偏心空間へ突出し前記一対の楔部材の先端部のいずれかを円周方向へ押圧する一対の押圧部とを有するシートリクライニング装置において、
    前記一対の楔部材の基端部どうしの間に前記フランジ部から軸方向に沿って突出する支持部を設け、該支持部の外周面と前記一対の押圧部の外周面とにより、前記軸部の外周面に対して所定の量だけ偏心した単一の偏心円筒面を形成し、該偏心円筒面を前記第2回転体の内周面に摺動接触させたことを特徴とするシートリクライニング装置。
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