JP2010148369A - ペットフード - Google Patents

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Abstract

【課題】肥満の防止又は抑制効果に優れるとともに、摂取性が低下せず、かつ便量及び便状態が良好なペットフードの提供。
【解決手段】ジアシルグリセライドと炭水化物を含有し、炭水化物源としてコーン、ソルガム及び大麦を含有し、コーンとソルガムを合計量として炭水化物中70質量%以上含有し、大麦を炭水化物中に0.1〜10質量%含有する、ペットフード。
【選択図】なし

Description

本発明はペットフードに関する。
ペットブームによりペットの飼育数は増大しており、それに伴いペットの高齢化、運動不足、栄養過多等によりペットの肥満、糖尿病、肝臓疾患等のヒトにおける成人病が増大している。また、避妊手術後のホルモンバランスの狂いによって肥満する犬や猫が多くなっている。
このような肥満や体重増加を防止するためのペットフードが数多く開発されている。例えば、アミラーゼ阻害物質である月桂樹葉の抽出物(特許文献1)、ヘスペリジン等のリパーゼ阻害物質(特許文献2)、まいたけ粉末又は/及びまいたけ抽出物(特許文献3)等を配合したペットフードが知られている。また、ペットフードに限った技術ではないが、アミロースを高含有した穀粉により脂質代謝を改善するという技術(特許文献4)、ペットフードに高アミロースデンプンを一定量含有させた技術(特許文献5)がある。更に、食後の血糖反応を調整する穀粉として大麦、トウモロコシ、サトウモロコシを一定比でペットフードに含有させる技術(特許文献6)がある。
特開平05−192092号公報 特開平09−187230号公報 特開平08−38069号公報 特開平10−279487号公報 特開2005−095174号公報 特表2002−510474号公報
しかしながら、これらのペットフードには特殊な物質が配合されていることから摂取性が低下する、便のニオイが変化したり、便量が増える等の現象が生じる場合がある。また、アミロースは難消化性のためペットフードに高含有されると便が軟化し、処理に不都合を生ずる場合がある。
本発明の課題は、肥満の防止又は抑制効果に優れるとともに、摂取性が低下せず、かつ便の状態を良好に保つことが可能なペットフードを提供することにある。
本発明者らは、ジアシルグリセライドを含み、炭水化物としてコーン及びソルガムを主とし、これに少量の大麦を含有せしめることにより、目的のペットフードが得られることを見出した。
すなわち、本発明は、ジアシルグリセライドと炭水化物を含有し、炭水化物源としてコーン、ソルガム及び大麦を含有し、コーン及びソルガムを合計量として炭水化物中70質量%以上含有し、大麦を炭水化物中に0.1〜10質量%含有するペットフードを提供するものである。
本発明のペットフードは、ペットの肥満防止又は抑制効果、体重増加抑制効果に優れると共に、ペットの便量及び便状態を良好に保つことができる。
本発明のペットフードはジアシルグリセライドを含有する。ジアシルグリセライドの含有量は肥満防止効果の点から、ペットフード中に含まれる全油脂中に10〜85質量%(以下、単に%で示す)であることが好ましく、20〜80%がより好ましく、25〜50%が更に好ましい。
ジアシルグリセライドは、その構成脂肪酸の80〜100%が不飽和脂肪酸(UFA)であることが好ましく、より好ましくは90〜100%、更に93〜100%、特に93〜98%、殊更94〜98%であるのが肥満防止効果の点で好ましい。ここで、この不飽和脂肪酸の炭素数は14〜24、更に16〜22であるのが好ましい。
ジアシルグリセライドを構成する脂肪酸のうち、リノール酸の含有量は15〜65%、更に20〜60%、また更に30〜55%、特に35〜50%であるのが肥満防止効果及び摂取性の点で好ましい。更に、酸化安定性、肥満防止効果の点から、ジアシルグリセライド中のリノール酸/オレイン酸の含有質量比が0.01〜2.0、更に0.1〜1.8、特に0.3〜1.7であることが好ましい。
ジアシルグリセライドを構成する脂肪酸のうち、リノレン酸の含有量は15%未満、更に0〜13%、また更に1〜10%、特に2〜9%であるのが肥満防止効果、摂取性、及び酸化安定性の点で好ましい。リノレン酸は、異性体としてα−リノレン酸とγ−リノレン酸が知られているが、α−リノレン酸が好ましい。
ジアシルグリセライドを構成する脂肪酸のうち、飽和脂肪酸(SFA)の含有量は20%未満であることが好ましく、更に0〜10%、また更に0〜7%、特に2〜7%、殊更2〜6%であるのが肥満防止効果、摂取性、及び酸化安定性の点で好ましい。飽和脂肪酸としては、炭素数14〜24、更に16〜22のものが好ましく、パルミチン酸、ステアリン酸が特に好ましい。
ジアシルグリセライドを構成する脂肪酸中、炭素数12以下の脂肪酸の含有量は、風味、摂取性の点で5%以下であるのが好ましく、更に0〜2%、特に0〜1%、実質的に含まないのが殊更好ましい。残余の構成脂肪酸は炭素数14〜24、特に16〜22であるのが好ましい。
また、肥満防止効果の点から、ジアシルグリセライド中の1,3−ジアシルグリセライドの割合が50%以上、更に52〜100%、また更に54〜90%、特に56〜80%であるジアシルグリセライドを用いるのが好ましい。
ジアシルグリセライドは、上述した天然油脂中に含有されるものを含んでいても良いが、ジアシルグリセライドの含有量を調整するために、上述した油脂由来の脂肪酸とグリセリンとのエステル化反応、油脂とグリセリンとのエステル交換反応等により得たものを配合することが好ましい。
なお、ジアシルグリセライドは、例えば(1)構成脂肪酸中に高度不飽和脂肪酸を20%以上含有する油脂(例、サフラワー油、オリーブ油、綿実油、コーン油、ナタネ油、大豆油、パーム油、ひまわり油、亜麻仁油、ごま油、ラード、牛脂、魚油、乳脂、あるいはそれらの分別油、ランダム化油、硬化油、エステル交換油)から選ばれた油脂とグリセリンとを、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物の存在下でエステル交換させるか、又は(2)これらの油脂由来の高度不飽和脂肪酸含有量20%以上の脂肪酸混合物とグリセリンとのエステル化反応により得ることができる。この際2種以上の油脂を混合してもよい。なお、これらの反応は上記のようなアルカリ触媒等を用いた化学反応によっても実施することができるが、1,3位選択的リパーゼ等の酵素を経て温和な条件で反応を行う方が、酸化安定性、嗜好性の点で好ましい。
本発明のペットフードにおける油脂中には、その他にトリアシルグリセロールや、若干のモノアシルグリセロール、遊離脂肪酸等が含まれていても良い。これらは、上記した天然油脂中に含有されるものの他、製造したジアシルグリセライド含有油脂、配合される植物原料、又は動物原料中に含まれる油脂に含有されるものも含む。特に、油脂中の遊離脂肪酸の含有量は、油脂からの不快臭の発生のしやすさ及び嗜好性の点で20%以下が好ましく、更に10%以下、また更に5%以下、特に2%以下、殊更1%以下であるのが好ましい。
本発明のペットフードは炭水化物を含んでおり、炭水化物源としてコーン、ソルガム及び大麦を含有する。本発明のペットフードでは、これらのうちコーン及びソルガムが炭水化物の主成分であり、大麦は少量含有される。コーンとソルガムの合計量は、全炭水化物中70%以上であり、好ましくは73〜99.9%、更に好ましくは75〜99.5%である。なお、本発明においては、コーン、ソルガム及び大麦のように穀物がそのままの状態又は単に粉砕されて使用される場合にはその量を「炭水化物の量」として評価し、これらが加工されて、例えばでんぷんや加工でんぷんの状態になったものを含む場合には、加工されたものの量を「炭水化物の量」に含めて評価する。
コーンとしては、一般的なものを使用することができるほか、後述する高アミロースでんぷんの原料としての高アミロースコーンを使用することができる。コーンの配合量としては、炭水化物中に5%以上、更に10〜60%、特に15〜50%、殊更15〜40%含有するのが、経済性、肥満防止効果、摂取性及び便量及び便の状態の点から好ましい。
ソルガムとは、イネ科の植物であり別名コウリャンと称されるものの他、別名ホウキモロコシと称されるブルームコーン、別名サトウモロコシと称されるスウィートソルガム、別名マイロと称されるグレインソルガム等がある。本発明においては、グレインソルガムが好ましい。ソルガムは、炭水化物中に3%以上、更に3〜60%、特に5〜50%、殊更5〜40%含有するのが、経済性、肥満防止効果、摂取性及び便量及び便の状態の点から好ましい。
大麦としては、具体的に二条大麦、又は六条大麦が挙げられ、飼料用として使用されているこれらの混合物も含む。大麦は炭水化物中に0.1〜10%、更に0.3〜9%、特に0.5〜8%含有するのが、適量の便量となり易く、また、便の硬さや臭いといった便状態を良好にする点から好ましい。
本発明のペットフードには高アミロースでんぷんが含有されることが好ましい。高アミロースデンプンとは、アミロース含量が40〜99%であるデンプンであり、特にハイアミロースコーンスターチ、六条皮麦のGlacier AC38、su2トウモロコシ等が挙げられる。市販品としては、ハイアミロースコーンスターチアミロメイズV(アミロース含量が50〜60%)、アミロメイズVI(アミロース含量が60〜70%)、アミロメイズVII(アミロース含量が70〜80%)以上日本食品加工社製、ファイボーズ(同約70%)日澱化学社製、等のハイアミロースコーンスターチが挙げられる。これらの高アミロースデンプンは、炭水化物中に1%以上、更に2〜14%、特に3〜20%含有するのが、経済性、肥満防止効果、摂取性及び便の状態の点から好ましい。なお、本発明においては、高アミロースコーンでんぷんを用いる場合、このでんぷん量をコーンの配合量として考慮する。
高アミロースでんぷんを含有する場合には、高アミロースでんぷんと大麦の合計量が炭水化物中1.1〜15%であることが、便の量を好ましく保ち、便を好ましい状態に保つ点から好ましい。特に2〜12%、更に3〜10%であることが、経済性と便量・便状態の観点から好ましい。なお、高アミロースでんぷんを含有させた場合には、DAGはペットフード中に1〜10%含まれることが好ましく、2〜7%がより好ましい。従来、高い抗肥満効果を得るためにジアシルグリセライドはなるべく多く含有させることが好ましい、ともされていたが、本発明ではコーンとソルガムを炭水化物中に70%以上、という高配合とすることと、高アミロースでんぷんを含有することによって、DAG含有量を少量にしても高い抗肥満効果を得ることが可能となった。
本発明のペットフードは、更にクエン酸又はその塩をクエン酸換算で0.5%以上含むことが好ましい。ここでクエン酸塩としてはアルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩が挙げられ、特にアルカリ金属塩が好ましい。アルカリ金属塩としては、クエン酸の正塩(三アルカリ金属塩)、一水素二アルカリ金属塩及び二水素アルカリ金属塩を意味する。クエン酸のアルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩が挙げられ、特にナトリウム塩であることが好ましい。なお、本明細書において、特に断らない限りは、クエン酸ナトリウムという場合にはクエン酸三ナトリウム塩(二水和塩)を表わす。
また、「クエン酸換算で」とは、クエン酸及びクエン酸のアルカリ金属塩(以下、クエン酸類とも言う)が含まれている場合、又はクエン酸のアルカリ金属塩のみである場合、アルカリ金属分を水素に置き換えてクエン酸分子量とみなして質量を換算することを意味する。
本発明のペットフードは、保存安定性及び嗜好性の点から、クエン酸類をクエン酸換算で0.5%以上、更に0.7%以上含有していることが好ましい。クエン酸類含有量の上限値としては、嗜好性、保存時の臭いを考慮して3.0%、特に2.5%が好ましい。
本発明のペットフードはそのpHが3.5〜7.0であることが好ましい。当該範囲であると、ペットフードの酸化が有効に抑制されうる。特に、ペットフードが鉄や銅、又はそれらを含む化合物を含み、油脂が不飽和脂肪酸を含有する場合には、酸化が効果的に抑制され、嗜好性も良好となるので好ましい。当該pHが4.0〜7.0、更に好ましくは4.5〜6.8であると、酸化抑制効果が一層高まるとともに、保存時の臭いが良好になるので好ましい。クエン酸類を含み、かつpHがこのような範囲とするには、クエン酸のほかにpH調整剤を加える方法がある。そのような方法の中でも、クエン酸とクエン酸塩を併用する方法がpH調整がし易いとともに、嗜好性も良好で、風味も統一感があるので好ましい。特に、クエン酸塩として上述のクエン酸アルカリ金属塩を用いることが好ましい。
なお、「ペットフードのpH」とは、ペットフードを以下の方法によって測定したときのpHのことを意味する。
<ペットフードのpH測定方法>
ペットフード10gを45℃のイオン交換水(好ましくは25℃における電気伝導度が0.01mS/m以下のイオン交換水)60mL中に加えて十分に攪拌し、1時間静置した後に定性ろ紙(No.1, Advantec製)を用いてろ過し、濾液を25℃においてpH測定した。
なお、ペットフードの性状が固形の場合には、乳鉢等を使用して細かく磨り潰した後に上記攪拌操作を行うことが好ましい。
本発明のペットフードにおいては、単糖類、オリゴ糖類、多糖類、食物繊維、デンプン類、他の穀物類等の、その他の炭水化物源を含有することもできる。
食物繊維としては、動物の消化酵素では分解されない素材をいい、水不溶性食物繊維と水溶性食物繊維を含むが、前者の具体例としては、セルロース、ヘミセルロース等を含有したビートファイバー、ピーファイバー、チコリ根、アルファルファミール、小麦ふすま等が挙げられ、後者の具体例としては、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、キシロオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ラフィノース、ラクチュロース、パラチノースオリゴ糖、ニゲロオリゴ糖、ゲンチオオリゴ糖等の難消化性オリゴ糖、ポリデキストロース、難消化性デキストリン、グアガム酵素分解物、サイリウム種皮、グルコマンナン、寒天、水溶性大豆多糖類、水溶性コーンファイバー、イヌリン、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸等が挙げられる。中でも、水不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両者を含んだビートパルプが好ましい。
本発明のペットフードにおいては、更に動物性又は植物性のタンパク質を含むことが、肥満防止効果、摂取性、栄養バランスの点から好ましいが、摂食性の点から動物性タンパク質が好ましい。動物性タンパク質としては、カゼイン等の乳タンパク質も挙げられるが、肥満防止効果及び摂取性の点から、動物性肉類タンパク質が好ましい。このような動物性肉類タンパク質としては、牛、豚、羊、うさぎ、カンガルーなどの畜肉及び獣肉、ならびにその副生成物及び加工品;鶏、七面鳥、うずらなどの鳥肉ならびにその副生物及び加工品;魚、白身魚などの魚肉ならびにその副生物及び加工品;ミートミール、ミートボーンミール、チキンミール、フィッシュミール等の上記原料のレンダリング等が挙げられる。このうち肥満防止効果の点で鶏肉、魚肉が特に好ましい。複数の肉類タンパク質を混合して用いる場合には、鶏肉及び/又は魚肉を肉類中の30〜100%、特に50〜100%含有させるのが好ましい。
植物性タンパク質としては、大豆タンパク質、小麦タンパク質、小麦グルテン、コーングルテン等が好ましい。
本発明ペットフード中に動物性又は植物性タンパク質は、乾燥減量で5〜70%、更に10〜60%、特に15〜40%含有するのが好ましい。
本発明のペットフードには、更に植物ステロールを含有してもよい。植物ステロールは、ペットフード中に、コレステロール低下効果の点で0.1%以上、更に0.5%以上含有するのが好ましい。また植物ステロール含量の上限は、30%までであればよい。ここで植物ステロールとしては、例えばα−シトステロール、β−シトステロール、スチグマステロール、カンペステロール、α−シトスタノール、β−シトスタノール、スチグマスタノール、カンペスタノール、シクロアルテノール等のフリー体、及びこれらの脂肪酸エステル、フェルラ酸エステル、桂皮酸エステル等のエステル体が挙げられる。
本発明のペットフードには、更に、ぬか類、粕類、野菜、ビタミン類、ミネラル類等を配合することができる。ぬか類としては、米ぬか、ふすま等が、粕類としては、大豆粕等が挙げられる。野菜類としては野菜エキス等が挙げられる。ビタミン類としては、A、B1、B2、D、E、ナイアシン、パントテン酸、カロチン等が挙げられ、0.05〜10%含有するのが好ましい。ミネラル類としては、カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、鉄等が挙げられ、0.05〜10%含有するのが好ましい。この他、一般的にペットフードに使用されるゲル化剤、保型剤、pH調整剤、調味料、防腐剤、栄養補強剤等も含有することができる。なお製造過程において、油脂の酸化を抑制する目的で窒素などの不活性ガスで置換したり脱気しながら製造することが、特に加熱工程で有効であるため好ましい。また、本発明のペットフードとしては、ドライタイプ、ウエットタイプ、セミモイストタイプ、ジャーキータイプ、ビスケットタイプ、ガムタイプ、粒状、粉状、スープ状等いずれの形態であってもよい。
本発明のペットフードを摂取することにより、ペットの肥満防止又は抑制効果、体重増加抑制効果がある。従って、本発明のペットフードの容器には、「ペットの肥満を防止する効果がある」、「ペットの肥満を抑制する効果がある」、「ペットの体重増加を抑制する効果がある」、「肥満が気になるペットに適しています」等、表示することができる。
実施例1〜3、及び比較例1〜3
一般のモニター犬12頭(2〜6歳、BCS(ボディー・コンディショニング・スコア)4以上)に、表1に示す試験食を与えて、各試験食の抗肥満効果、嗜好性(犬の食いつきのよさ)、便状態及び便量を評価した。
〔抗肥満性の評価法〕
まず比較例3のフードで1ヶ月間の給与を行い、個体ごとの体重維持カロリーを求めた。これを基にして、体重維持カロリーの5%増(5%過食)、及び10%増(10%過食)のカロリーとなるような過食状態の給与量を算出した。比較例3のフードを5%過食、10%過食となる量に調整し、各々のフードを6頭ずつの犬に分けた2つの群各々に対して1ヵ月給与し、次の1ヶ月は各群の犬に対して同じカロリー量(5%過食及び10%過食)の各試験食(実施例1〜3及び比較例1〜3)の給与を行った。試験期間中の体重上昇の割合を各群について算出し、横軸に過食のカロリー%、縦軸に体重上昇率をプロットして、5%過食時と10%過食時の体重上昇率を直線で結び、体重維持するカロリーが何%過食状態であるかを算出した。
〔便の状態の評価法〕
便の状態の評価は、排便直後の「硬さ」、「ニオイ」及び「全体評価」について、試験食を与える前に比べた変化を、下記の評価基準に従って評価し、各犬の平均値を求めた。
・便の硬さ
5:硬くなった
4:やや硬くなった
3:変わらなかった
2:やや軟らかくなった
1:軟らかくなった
・便のニオイ
5:ニオイが弱くなった
4:ニオイがやや弱くなった
3:変わらなかった
2:ニオイがやや強くなった
1:ニオイが強くなった
・全体評価
5:良くなった
4:やや良くなった
3:変わらなかった
2:やや悪くなった
1:悪くなった
〔食いつきの評価法〕
実施例1〜3、及び比較例1〜3の各試験食6つを同じ形状の皿に50gずつ入れて並べ、犬から3m離れた場所に設置し、表2に示した犬に対して1頭ずつ、各2回食べさせた。また、皿を並べる順番は個体ごとに変えて行った。最初に食べ終わったフードを1ポイントとし、各フードの合計ポイントで評価した(全ポイントは20)。
Figure 2010148369
表1に示すように、実施例1〜3の食餌を与えた場合においては、抗肥満効果が高いだけではなく、犬の嗜好性が高く、しかも便量・便状態に優れるという結果が得られた。これに対して、コーンとソルガムの合計量が少なく、大麦ベースの食餌(比較例1)では抗肥満効果は高いものの、便量が多くなってしまい、飼い主が便の処理をする手間がかかる。また、コーンとソルガムが炭水化物中の主成分として配合されている場合で、大麦が多い場合(比較例2)は、便の量が多いとともに便状態が軟らかくなり、飼い主の便処理の手間が一層煩雑となる。また、大麦が配合されていない場合(比較例3)には、便状態が良くなくいので便処理の手間がかかる。

Claims (4)

  1. ジアシルグリセライドと炭水化物を含有し、
    炭水化物源としてコーン、ソルガム及び大麦を含有し、
    コーン及びソルガムを合計量として炭水化物中70質量%以上含有し、
    大麦を炭水化物中に0.1〜10質量%含有する、ペットフード。
  2. 前記ペットフードは高アミロースでんぷんを含有し、高アミロースでんぷんと大麦の合計量が炭水化物中1.1〜15質量%である、請求項1記載のペットフード。
  3. ジアシルグリセライドをペットフード中に1〜10質量%含有する、請求項2記載のペットフード。
  4. 更に、クエン酸又はその塩をクエン酸換算でペットフード中に0.5質量%以上含有する、請求項1〜3いずれか記載のペットフード。
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