JP2010148256A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータのヨークの内周面の円周方向にずれた複数の位置にコイルの通電励磁によって磁極が形成されるモータにおいて、ステータの飛躍的な小型化を可能にしてトルクアップを図りつつモータの従来にない小型・軽量化を図る。
【解決手段】ステータ2のヨークの各磁極の位置の反対側の外周面側に凹状の外周スロット部4aを形成し、各外周スロット部4aそれぞれから周方向にずれた位置のステータ2のヨークの内周面側に各外周スロット部4aに対応する内周スロット部5aをそれぞれ形成し、コイル6aを、片側が外周スロット部4aに配置されて残りの片側が内周スロット部5aに配置されるように前記ヨークに巻回する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステータのヨークの内周面側の円周方向にずれた複数の位置に磁極が形成された構造のモータに関し、詳しくは、その小型化に関する。
従来、電気自動車の駆動モータ等は、多くの場合、ステータの内部にロータを備え、ロータに永久磁石を設け、ステータに複数のコイルを巻回した構造に形成される。そして、ステータの各コイルの順次通電により発生する磁極とロータの永久磁石の磁極との関係に基づいてロータが回転する(例えば、特許文献1参照)。
上記のようにロータに永久磁石を設ける構造では低コスト化を図ることが容易でない。
そこで、近年は、スイッチドリラクタンスモータ等のロータに永久磁石を設けないようにしたモータが種々提案されている。これらのモータは、ステータおよびその内側のロータが軟磁性体(珪素鋼鈑等)で形成され、一般的には、ステータおよびその内側のロータを軟磁性体(珪素鋼鈑等)で形成し、ステータの内周面に半径方向内向きの複数の突極対を円周方向に配置し、また、ロータの周面にも半径方向外向きの複数個の突極を円周方向に配設し、ステータの各突極に各相のコイルを順に集中巻きした構造であり、ロータに永久磁石を設けないことから、低コストであり、また、集中コイルで磁束を突極の磁極部分に集約するため、小型が可能になる。
しかしながら、各突極に各相のコイルを巻回してステータの内周側にのみ配置するのでは、コイルの高さが高くなってステータの各突極の突き出し長さが長くなり、トルクの低下を抑える場合は、ステータの内径がその分大きくなって小型化が大きく阻害される。
そこで、各磁極のコイルをステータのヨークを跨ぐように巻回してコイルをステータの内周側および外側に分散配置することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この場合、モータは、概略、図18に示す構造に形成される。すなわち、図18のモータ100はステータ200の内周面に半径方向内向きの複数の突極201を円周方向に配置し、また、ロータ300の周面にも半径方向外向きの複数個の突極301を円周方向に配設し、U、W、Vの3相駆動の場合、ステータ200の各突極201の近傍に、各相のコイル400をステータ200のヨークを覆うようにモータ100の軸方向に集中巻きし、ステータ200のヨークの内周面側の円周方向にずれた複数の位置にコイル400の通電励磁に基づいて各相の磁極を順に形成してロータ300を回転する。この場合、各磁極のコイル400がステータ200の内周側と外周側とに分散配置され、コイル400のロータ内周側の高さが約半分になり、突極201の突き出し長さを約半分に短くすることができ、その分ステータ200の内径が大きくなりステータ200を大径化してトルクアップを図りつつモータ100の小型化が図られる。
特開平2008−22593号公報 特開平11−113229号公報
図18のモータ100の場合、ステータ200に巻回された各磁極のコイル400はステータ200の外周側および内周側に膨れ出す。そして、とくに外周側でのコイル400の膨らみは、ステータ200の小型化の妨げとなり、モータ100の十分な小型化を図ることができない問題がある。
本発明は、ステータのヨークの内周面の円周方向にずれた複数の位置にコイルの通電励磁によって磁極が形成されるモータにおいて、ステータの飛躍的な小型化を可能にしてトルクアップを図りつつモータの従来にない小型・軽量化を図ることを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のモータは、ヨークの内周面側の円周方向にずれた複数の位置に集中巻きのコイルの通電励磁により磁極が形成される軟磁性体のステータと、該ステータの内側の軟磁性体のロータとを備えたモータにおいて、前記ヨークの前記各磁極の位置の反対側の外周面側に凹状の外周スロット部を形成し、前記ヨークの前記各外周スロット部それぞれから周方向にずれた位置の内周面側に前記各外周スロット部に対応する内周スロット部をそれぞれ形成し、前記コイルを、片側が前記外周スロット部に配置されて残りの片側が前記内周スロット部に配置されるように、前記ヨークに巻回してなることを特徴としている(請求項1)。
また、本発明のモータは、前記コイル巻回方向が、前記ステータの周方向の隣り合うコイル間で逆向きであることを特徴としている(請求項2)。
さらに、本発明のモータは、前記外周スロット部および前記内周スロット部は前記コイルの保持枠を有し、該保持枠は前記コイルの巻き線の高さを隣接する巻き線間で線径の半分ずらすガイドが形成されていることを特徴としている(請求項3)。
請求項1に係る本発明のモータの場合、(1)ステータの各磁極のコイルは、片側がステータの外周側の外周スロット部に配置され、残りの片側がステータの内周側の内周スロット部に配置されるため、ステータの内周側のコイルの高さを低く(略半減)し、その分、ステータから内周側への磁極(突極)の突き出しを短くできる。そして、磁極を低くできるので、その分、ステータの内径が大きくなり、ロータの径を大きくしてトルクをアップすることができる。また、各磁極の外周スロット部および内周スロット部には隣の磁極のコイルが巻回されず、自極のコイル(同相コイル)のみが巻回され、各突極にコイルを集中巻きする場合のようなコイル間の接近がなく、絶縁(相間絶縁)が良好である利点もある。(2)外周スロット部がステータの各磁極の位置の反対側のヨークの外周面側に各内周スロット部から周方向にずらして凹状に形成されるため、まず、コイルの片側が外周スロットの凹部に配置(収容)されてステータの外部にほとんど膨れず、ステータを小型化してモータを飛躍的に小型に形成することができる。さらに、コイルが外周スロットの凹部に配置されてステータの周方向の広がりは小さくなるが、外周スロット部と各内周スロット部が周方向にずれているため、ステータのヨークの円周方向の磁路断面積がずらさない場合より広くなり、ステータに十分な磁路を確保できる。したがって、トルク特性を劣化することなく、コイルのステータ外周側への出っ張り(膨らみ)をなくしてモータを小型化することができる。
請求項2に係る本発明のモータは、外周スロット部と内周スロット部のコイル巻回方向が隣り合う磁極のコイル間で逆になるので、ステータの周方向にコイルの励磁方向が異なり、ステータのN極の磁極とS極の磁極とに基づき、ステータからロータを通ってステータに戻る磁路が形成され、ステータ内を循環する短絡磁束が生じることがない利点がさらに生じる。
請求項3に係る本発明のモータは、各磁極の外周スロット部と内周スロット部のコイルの保持枠に、ガイドにしたがってコイルの巻き線が一巻毎に線径の半分ずつずらして巻回され、いわゆる俵積み状に最も密に巻かれるため、一層の小型化を図ることができる。
つぎに、本発明をより詳細に説明するため、実施形態について、図1〜図17を参照して詳述する。なお、それらの図面においては、モータ軸等は省略している。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について、図1および図2を参照して説明する。
図1は本実施形態のモータ1Aの概略の構成を示す断面図、図2は後述する外周スロット4aを形成する位置の説明図である。
同図において、2はモータ軸方向の円筒形状のステータであり、内周面の周方向の等間隔の位置(磁極位置)に6個の突極21aが半径方向内向きに形成されている。3はステータ2の内側に同軸状に設けられた円筒形状のロータであり、中心をモータ軸が貫通し、外周面の周方向の等間隔の位置(磁極位置)に突極21aより少ない個数、例えば4個の突極31aが半径方向外向きに形成されている。なお、ステータ2およびロータ3は軟磁性体である珪素鋼板等を軸方向に重ねた積層鋼板や、圧粉鉄心により形成され、各突極21a、31aは軸方向に伸びている。
さらに、図2に示すようにステータ2の各突極31aの反対側(外則側)は、磁極間の図中の実線矢印で示す磁束が左右に分岐して磁束密度が低いため、この部分(図の点散部分)に凹状(凹溝状)の外周スロット部4aが形成されている。なお、外周スロット部4aは軸方向に伸びている。また、各外周スロット部4aから各突極21aの間隔(1ピッチ)の略半分ずれたステータ2の内周側の位置に内周スロット部5aが配設されている。
そして、各突極21aの近傍の6組の外周スロット部4aと内周スロット部5aに、例えば、U、V、Wの3相の磁極励磁用のコイルが順に巻回される。
このようにして形成された本実施形態のモータ1Aは、(1)ステータ2の各磁極のコイル6aの片側がステータ2の外周側の外周スロット部4aに配置され、残りの片側がステータ2の内周側の内周スロット部5aに配置されるため、ステータ2の内周側のコイル6aの高さを低く(略半減)し、その分、突極21aを図中の破線に示す従来のスイッチドリラクタンス等の場合の長さの略半分にして磁極のステータ2から内周側への突き出しを短くできる。そして、ステータ2の磁極のロータ3側への突き出しが短くなるので、その分、ロータ3を径大にしてトルクをアップすることができる。また、外周スロット部4aおよび内周スロット部5aには隣の磁極のコイルが巻回されず、自極のコイル(同相(その相)のコイル)6aのみが巻回されるため、例えば各突極21aにコイルを集中巻きする場合のような異なる相のコイル間の接近がなく、絶縁(相間絶縁)が良好であり、そのための絶縁対策が不要になる。
(2)外周スロット部4aが、ステータ2の各磁極の位置の反対側のヨークの外周面側に各内周スロット部5aから周方向に1/2ピッチずらして凹状に形成されるため、コイル6aの片側が外周スロット部4aの凹部に配置(収容)されてステータ2の外部にほとんど膨れず、ステータ2を小型化してモータ1Aを飛躍的に小型に形成することができる。さらに、コイル6aが外周スロット部4aの凹部に配置されてステータ2の周方向の広がりは小さくなるが、各外周スロット部4aと各内周スロット部5aが周方向にずれているため、ステータ2のヨークの円周方向の磁路断面積は広く、十分な磁路を確保できる。
したがって、モータ1Aのトルクアップを図りつつ、コイル6aのステータ外周側への出っ張り(膨らみ)をなくしてモータ1Aを小型・軽量化することができる。
つぎに、外周スロット部4aと内周スロット部5aのコイル巻回方向を、ステータ2の周方向の隣り合う磁極間で逆向きにする。そして、各磁極のコイル6aを従来のスイッチドリラクタンスモータと同様に相順に切り替えて順次に通電励磁すると、180度離れた同相のN磁極(図中の+符号を付したU、V、Wの磁極)とS磁極(図中の−符号を付したU、V、Wの磁極)が通電励磁されてロータ3が回転する。
この場合、外周スロット部4aと内周スロット部5aのコイル巻回方向が隣り合う磁極間で逆になり、ステータ2のN極の磁極とS極の磁極に基づき、ステータ2からロータ3を通ってステータ2に戻る磁路が形成され、後述するようなステータ2内を循環する短絡磁束が生じることがなく、ステータ2のヨークに短絡磁束を生じさせることがない。
(第2の実施形態)
つぎに、より実用的で具体的な構造に形成した第2の実施形態について、図3〜図13を参照して説明する。
図3はモータ1Bの断面図、図4は積層鋼板の場合のステータ2とヨーク3の斜視図、図5、図6は外周スロット部4b、内周スロット部5bの説明図、図7は外周スロット部4b、内周スロット部5bのコイル6bの巻き方の一例の説明図、図8、図9はステータ2の磁束の説明図、図10は励磁駆動回路の結線図、図11〜図13はモータ1Bのハウジング16への収納例の説明図である。
本実施形態のモータ1Bは、図3に示すように、ステータ2の内周側の周方向の等間隔の位置(磁極位置)に磁極を形成する12個の突極21bが半径方向内向きに形成されている。突極21bは図1の突極21aと同様に従来スイッチドリラクタンス等の場合の長さの略半分であり、ステータ2から内周側への磁極の突き出しが短く、その分、ステータ2の内径Dsが大きくなっている。
また、ステータ2の内側のロータ3は、図3に示すように外周面の周方向の等間隔の位置(磁極位置)に8個の突極31bが半径方向外向きに形成されている。そして、ステータ2の磁極のロータ側への突き出しが短くなっているので、その分、ロータ3は径大に形成されてトルクアップが図られている。
そして、ステータ2およびロータ3は、具体的には例えば図4に示すように軸方向に積層鋼板を重ねて形成される。
つぎに、ステータ2の各突極21bの反対側(外則側)に凹状(凹溝状)の外周スロット部4bが形成されている。また、各外周スロット4bから1/2ピッチずれたステータ2の内周側の位置には凹状(凹溝状)の内周スロット部5bが形成されている。そして、3相励磁の場合、ステータ2の周方向にU、V、Wの磁極を順に形成するためコイル6bがステータ2のヨークを半径方向に跨いで各磁極の外周スロット4bと内周スロット5bに巻回される(巻回方向は後述する)。そのため、各磁極のコイル6bは片側が外周スロット部4bに収容されて配置され、残りの片側が内周スロット部5bに収容されて配置される。また、両スロット部4b、5bはステータ2の周方向にずれた位置であって磁極を半径方向に延長した範囲(例えば図3の破線a、bの範囲)を含む位置に設けられるので、通電励磁する際の円周方向磁路は磁極部分で断面積が広く、狭小化しない。そのため、モータ1Bの特性を損ねることなくコイル6bをステータ2の内外周側に出っぱりなく収納することができる。
ところで、両スロット部4b、5bはモータ軸に垂直な断面形状が不等辺三角形又多角形の形状である。このとき、コイル6bを巻回し易くしてコイル6bの占積率を高<し、一層のトルクアップを図るため、両スロット部4b、5bは図5に示すように対向する平行な面α、βを有することが好ましい。また、ブラインドとなる部分を無くしてコイル6bをさらに巻回し易くするため、外周スロット4bは前記の不等辺三角形または多角形の最もロータ3側に窪んでいるロータ3側の頂点の角度θaが90度以上であり、内周スロット5bは前記の不等辺三角形または多角形の最も外方に窪んでいるロータ3側の頂点の角度θbが90度以上であることが好ましい。さらに、両スロット4b、5bは後述する「俵積み」でコイル6bを巻回するため、図6に示すようにモータ軸に垂直な断面形状が前記の不等辺三角形を含む左右非対称な形状であり、前記の平行な面α、βが形成する辺αlx、βlxが角度θa、θbの頂点を挟むもう一方の辺αly、βlyより長いことが好ましい。このようにすると、コイル6bの巻幅が広<なって巻き段数を抑え、コイル周長を短くできる。また、前記の不等辺三角形の断面に形成して「俵積み」でコイル6bを巻回する場合、図6の角度θc、θdに示すように三角形の一辺は、外周スロット部4bについては外周の接線のなす角度が概ね30度(又は60度)、内周スロット部5bについては内周外周の接線のなす角度が概ね30度(又は60度)であることが好ましい。
つぎに、コイル6bの「俵積み」の巻回について、図7を参照して説明すると、両スロット部4b、5bが前記の不等辺三角形の断面等の場合、図6の内周スロット部5bの拡大した断面に示すように、スロット部4b、5bは断面形状に内接するコイル6bの保持枠(コイルボビン)7を有し、保持枠7はコイル6bの巻き線(エナメル線)8の高さを隣接する巻き線8間で線径の半分ずらすように、スロットル部4b、5bの幅方向に一巻きの巻き線位置おきに前記線径の半分の高さのガイド9が形成される。この場合、一段目の巻き線8は支持枠7およびガイド9に挟まれた部分に巻回され、こよれより線径の半分高い位置の二段目の巻き線8は各ガイド9上に巻回され、さらにそれより線径の半分高い位置の三段目の巻き線8は一段目の各巻き線8の上に一巻少なく重ねて巻回され、四段目の巻き線8は二段目の各巻き線8の上に一巻少なく重ねて巻回され、以降、同様にして例えば一巻になる9段目までの各段の巻き線8が巻回されることにより、コイル6bは両スロット部4b、5bの外方に膨れ出ないように、いわゆる「俵積み」で極めて密に巻き線8を巻回して両スロット部4b、5bに配置される。このようにして「俵積み」のコイル巻きを実現することにより、コイル6bの巻き崩れを防止してコイル6bの占積率を向上することができ、この場合、結果としてコイル6bの巻幅が広<なって巻き段数を抑え、両スロット部4b、5bの深さを浅くしてコイル周長を短くすることができる。
つぎに、各磁極のコイル6bのコイル巻回方向について説明すると、図3に示したようにコイル巻回方向はステータ2の周方向の隣り合うコイル6b間で逆向きである。換言すれば、各磁極のコイル6bは隣り合う磁極間で逆向きである。そして、磁極がステータ2の周方向にU、V、Wに順に切り替わり、かつ、その磁極の極性がN極(+符号)とS極(−符号)とに交互に変化するので、各磁極はステータ2の周方向に反時計回りにU+、V−、W+、U−、V+、W−、…に変化する。この場合、磁束は例えば図8の矢印線c、dのループに示すように、ステータ2の通電励磁されるN磁極とS磁極とに基づき、ステータ2からからロータ3を通ってステータ2に戻り、図9の破線矢印eに示すようなステータ2内を循環することがなく、ステータ2のヨークで短絡磁束を生じさせることがない。
なお、各相のコイル6bは、従来のスイッチドリラクタンスモータの励磁駆動回路と同様形成された、例えば図10の3相の励磁駆動回路10により通電励磁される。図10において、11は例えば車両のバッテリ、12はバッテリ11に並列に接続されたエネルギ蓄積コンデンサであり、バッテリ11と共に励磁駆動回路10の電源を形成する。13ua、13ubは前記電源の両端間にU相のコイル6bを挟んで直列に接続されたU相の通電制御のFET、13va、13vbは前記電源の両端間にV相のコイル6bを挟んで直列に接続されたV相の通電制御のFET、13wa、13wbは前記電源の両端間にW相のコイル6bを挟んで直列に接続されたW相の通電制御のFET、14ua、14va、14waはアノードが各相のFET13ub、13vb、13waとコイル6bとの接続点に接続された放電路用のダイオードであり、カソードは前記電源の+側に接続されている。14ub、14vb、14wbはカソードが各相のFET13ub、13vb、13wbとコイル6bとの接続点に接続された放電路用のダイオードであり、アノードは前記電源の−側に接続されている。なお、図9では各相の複数個のコイル6bを、それぞれ1つのコイル6bで代表して示し、各相のコイル6bの直並列の接続構成は省略している。
そして、FET13ua、13ubのオンによるU相のコイル6bの通電励磁、FET13va、13vbのオンによるV相のコイル6bの通電励磁、FET13wa、13wbのオンによるW相のコイル6bの通電励磁が順に切り替えて行なわれる。
つぎに、モータ1bのハウジングへの収納について説明する。一例としては、図11に示すようにステータ2の外周部分に周方向に支持用の複数の凹み15を形成し、その外向きに凸な部分をハウジング16に係止してモータ1bをハウジング16に収容する。このようにすると、ステータ2の外周部分がコイル6bにより励磁されて磁極をなす際に、ハウジング16が誘導加熱されることを防ぐことができる。他の例としては、図12に示すように、ステータ2の外周部部分に周方向に複数の空洞18を形成し、ステータ2の各空洞18の形成位置の外周面をハウジング16に係止してモータ1bをハウジング16に収容してもよく、この場合も図11の場合と同様の効果が得られる。さらに他の例としては、図13に示すように、ステータ2を、透磁率が小さい(μr≒1)絶縁体材料の樹脂やモールド等からなる絶縁体18を挟んで(隔てて)ハウジング16に密着してモータ1bをハウジング16に収容してもよく、この場合は図10、図11の場合と同様の効果が得られるとともに熱伝導路を確保することができる利点もある。
(第3の実施形態)
つぎに、第2の実施形態の改良に係る第3の実施形態について、図14〜図17を参照して説明する。
図14はステータ2およびロータ3の模式的な斜視図、図15はステータ2の一部の斜視図、図16は効果の説明図、図17は変形例の説明図である。
本実施形態においては、まず、図14、図15に示すように、ステータ2のコイル6bが巻回される両スロット部4b、5bの部分を軸方向の長さをLaに短くした短軸のコア部分Aに形成し、コア部分A間に元の軸方向の長さLb(Lb>La)のコア部分Bを挟んでステータ2を形成する。なお、このようなステータ2は例えば圧粉鉄心を型に詰める等して形成される。
そして、コア部分Aの磁路断面積Saをコア部分Bの磁路断面積Sbより小さくしないため、すなわち、Sa≒Sbとするため、コア部分Aは厚みhaがコア部分Bの厚みhbより厚く形成される。
この場合、図16の(a)、(b)、(c)に示すように、コイル6bが囲う同じ断面積Sxのコア部分Cであっても、断面積Sxとコイル周長(長さL)の比率(S/L)は、コイル6bが囲うコア部分Cの形状に対し、(a)の長方形<(b)の正方形<(c)の円形の順に大きくなることからも明らかなように、コイル6bを断面が細長い長方形のコア部分Bに巻回するよりは、コイルbを断面が正方形に近いコア部分Aに巻回する方が比率(S/L)を大きくでき、巻き線使用量を低減できる利点がある。また、コイルエンドがコステータ2のコア端面よりはみ出さず、モータ1Bをより小型に形成できる利点がある。
つぎに、いわゆる「R取り」により、図17に示すようにコア部分Aの軸方向の両端部を角を取って丸くすると、コイル6bが一層巻き易く、巻き崩れや巻き膨らみを防止できるとともに、コイル周長を短くすることができてコイル6bの巻き線使用量を低減できる利点がある。
そして、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能であり、例えば、モータ1A、1Bは4相以上の多相駆動される構成であってもよいのは勿論である。またステータ部2およびロータ3の磁極の個数や保持枠の形状や構造、コイル6a、6bの巻き方、さらには励磁駆動回路10の構成等は上記各実施形態のものに限るものではない。
そして、本発明は、ヨークの内周面側の円周方向にずれた複数の位置に集中巻きのコイルの通電励磁により磁極が形成される軟磁性体のステータと、該ステータの内側の軟磁性体のロータとを備えた構造の種々のモータに適用することができ、そのモータの用途も電気自動車の駆動モータ等に限るものではない。
本発明の第1の実施形態の断面図である。 図1のステータの外周スロット部の位置の説明図である。 本発明の第2の実施形態の断面図である。 図3のステータとヨークの一例の斜視図である。 図3のステータの外周スロット部、内周スロット部の第一の説明図である。 図3のステータの外周スロット部、内周スロット部の第二の説明図である。 図3の外周スロット部、内周スロット部のコイルの巻き方の一例の説明図である。 図3のステータの磁束の説明図である。 短絡磁束の説明図である。 図3のモータの励磁駆動回路の結線図である。 図3のモータのハウジングへの収納の一例の説明図である。 図3のモータのハウジングへの収納の他の例の説明図である。 図3のモータのハウジングへの収納のさらに他の例の説明図である。 本発明の第3の実施形態の斜視図である。 図14の一部の斜視図である。 本発明の第3の実施形態の効果の説明図である。 図14の構造の変形例の説明図である。 従来例の断面図である。
符号の説明
1A、1B モータ
2 ステータ
3 ロータ
4a、4b 外周スロット部
5a、5b 内周スロット部
6a、6b コイル
7 支持枠
8 巻き線
9 ガイド

Claims (3)

  1. ヨークの内周面側の円周方向にずれた複数の位置に集中巻きのコイルの通電励磁により磁極が形成される軟磁性体のステータと、該ステータの内側の軟磁性体のロータとを備えたモータにおいて、
    前記ヨークの前記各磁極の位置の反対側の外周面側に凹状の外周スロット部を形成し、
    前記ヨークの前記各外周スロット部それぞれから周方向にずれた位置の内周面側に前記各外周スロット部に対応する内周スロット部をそれぞれ形成し、
    前記コイルを、片側が前記外周スロット部に配置されて残りの片側が前記内周スロット部に配置されるように、前記ヨークに巻回してなることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1記載のモータにおいて、
    前記コイル巻回方向が、前記ステータの周方向の隣り合うコイル間で逆向きであることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1または2に記載のモータにおいて、
    前記外周スロット部および前記内周スロット部は前記コイルの保持枠を有し、該保持枠は前記コイルの巻き線の高さを隣接する巻き線間で線径の半分ずらすガイドが形成されていることを特徴とするモータ。
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