以下、本件発明の実施の形態について、添付図面を用いて説明する。なお、本件発明は、これらの実施形態に何ら限定されるべきものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
実施形態1は、主に請求項1、7について説明する。
実施形態2は、主に請求項2、8について説明する。
実施形態3は、主に請求項3について説明する。
実施形態4は、主に請求項4について説明する。
実施形態5は、主に請求項5について説明する。
実施形態6は、主に請求項6について説明する。
<実施形態1>
<実施形態1 概要>
本実施形態は、仮選択状態の仮選択番組画面を含めて現在放送中の全部または一部の番組画面を略水平方向に複数チャンネル分配置して表示するとともに、仮選択番組の情報を表示し、さらに、ユーザインターフェイスからの下方向指示を取得した場合には、仮選択番組の次に放送される番組コンテンツの情報を表示するEPG機能付きテレビ装置である。
<実施形態1 構成>
本実施形態に係るEPG機能付きテレビ装置の機能ブロック図を図1に例示する。EPG機能付きテレビ装置(0100)は、「チャンネル選択画面出力部」(0101)と、「仮選択チャンネル情報保持部」(0102)と、「次番組情報保持部」(0103)と、「ユーザインターフェイス」(0104)と「第一制御部」(0105)と「表示部」(0106)とを有する。
なお、本件発明の構成要素である各部は、ハードウェア、ソフトウェア、ハードウェアとソフトウェアの両方のいずれかによって構成される。例えば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、バス、メモリ、インターフェース、周辺装置などで構成されるハードウェアと、それらハードウェア上で実行可能なソフトウェアがある。ソフトウェアとしては、メモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メモリ上のデータや、インターフェースを介して入力されるデータの加工、保存、出力などにより格部の機能が実現される。さらに具体的には、図2は一般的なコンピュータの構成を例示する図であり、コンピュータが主にCPU(0201)、入力インターフェース(I/O)(0202)、ハードディスク(HDD)(0203)、RAM(0204)、ROM(0205)等から構成されることを示しているが、本件発明に係るEPG機能付きテレビ装置は図2と同様の構成にて実現される(明細書の全体を通じて同様である)。
「チャンネル選択画面出力部」(0101)は、決定入力により直ちにユーザ視聴用に全画面表示される仮選択状態の仮選択番組画面を含めて現在放送中の全部または一部の番組画面を略水平方向に複数チャンネル分配置したチャンネル選択画面を表示部に出力する機能を有する。チャンネル選択画面は、ユーザインターフェイスを介したユーザによるチャンネル選択画面を表示させるための所定の指示に応じて表示部に出力されディスプレイなどに表示される。仮選択番組画面を含む番組画面としては、例えば、番組コンテンツの1シーン(フレーム)を切り出した画像などが挙げられる。フレームの切り出しは、例えば、放送波を受信する1または複数のチューナを介して、時分割で各放送チャンネルの放送番組データを順次取得し、画像メモリに蓄積した放送データからそのフレームを切り出してもよい。また、静止画像ではなく、所定数のフレームによる動画像を番組画面としてもよい。
チャンネル選択画面の一例を図3Aに示す。仮選択番組画面(0302)は表示画面(0301)の略中央に配置され当該チャンネルにて放送中の番組が表示される。仮選択番組画面に隣接する番組画面(0303、0304)には、仮選択番組画面に表示されている放送チャンネルと隣接するチャンネルにて放送中の番組が表示される。この隣接する番組画面は、仮選択番組画面と識別しやすいように、例えば、仮想三次元空間内で傾けて配置したように表示してもよい。仮選択番組画面は、ユーザインターフェイスを介してユーザの仮選択番組の送り操作に応じて変更され、隣接する番組画面もそれに伴って変更される。このように複数の番組画面を略水平方向に配置し、例えば、左右の指示キーにより仮選択番組のチャンネル切り替えをすることで、ユーザは直感的にチャンネル選択を行うことができる。また、チャンネル選択画面は図3Bのように、複数の番組画面をリング状に配置したような表示態様としてもよい。このような表示態様を採用した場合には、左右の指示キーに限らず、例えば、タッチパネル上で円を描くように指乃至ペン等でなぞる操作と連動して仮選択番組の送り操作をすることで、直感的なチャンネル選択が行えるようにしてもよい。さらに、受信可能なチャンネルの数に応じて、それらの総数をユーザに感覚的に想起させるように疑似的な番組画面を表示してもよい。図3Bにおいては、仮選択番組画面の後方にも複数の番組画面がリング状に廻らされているかのように表示されている。チャンネル選択画面出力部は、上記のようなチャンネル選択画面を表示部に出力する。
「仮選択チャンネル情報保持部」(0102)は、仮選択番組画面の下方に表示可能な仮選択チャンネル情報を保持する機能を有する。仮選択チャンネル情報は、仮選択状態にあるチャンネルで放送中の番組に関連する情報であり、例えば、放送時間、番組のタイトル、出演者、概要などの各種の情報である。これらの情報は、予めチューナなどを介して受信した放送信号に含まれるEPG情報をデコードして記憶装置などに蓄積しておき、チャンネル選択に応じて保持してもよい。保持される仮選択チャンネル情報は、仮選択状態にあるチャンネルに応じて、第一制御部の制御に従い表示部に送信される。表示部(0106)は、チャンネル選択画面を表示している場合に、仮選択番組画面の下方に仮選択チャンネル情報を表示することが可能である。図3A、Bにおいては、仮選択チャンネル情報(0305)として放送チャンネルと番組タイトルを表示している。表示する情報は、ユーザの好みに応じて設定可能としてもよい。仮選択チャンネル情報保持部は、仮選択チャンネル情報をRAMやHDD等の所定の記憶領域に格納する。
「次番組情報保持部」(0103)は、仮選択番組画面の下方に表示可能な仮選択チャンネルの次番組情報を保持する機能を有する。仮選択番組の次番組情報とは、仮選択状態のチャンネルで放送中の番組の次に放送が予定されている番組についての情報であり、例えば、放送時間、番組のタイトル、出演者、概要などの番組に関連する各種の情報である。これらの情報は、予めチューナなどを介して受信した放送信号に含まれるEPG情報をデコードして記憶装置などに蓄積しておき、チャンネル選択に応じて保持してもよい。また、次番組がミニ番組や隙間番組などと呼ばれる番組と番組との間の短時間帯に放送される天気予報やスポットニュース等の番組である場合には、さらに次の番組情報をも含めて次番組情報として保持してもよい。保持される次番組情報は第一制御部の制御に従い表示部に送信される。次番組情報保持部は、これらの情報をRAMやHDD等の所定の記憶領域に格納する。
「ユーザインターフェイス」(0104)は、操作信号入力やデータ入力などを行うためにユーザに利用され、テレビ装置やこれを遠隔操作するためのリモコン装置に備えられたボタン、方向指示キー、タッチホイール、ジョグダイヤルあるいはタッチパネルなどの入力インターフェイス等がこれに該当する。入力された操作信号などは、第一制御部などで解釈され、所定の処理に供される。また、タッチパネルのようにディスプレイを備えるユーザインターフェイスであれば、仮選択番組の送り操作を、ユーザに示唆するようなガイドを表示したり、仮選択番組の映像情報を静止画あるいは動画で表示してもよい。さらに、次番組情報を表示するための下方向指示を示唆するガイドを表示してもよい。タッチパネルの形状についても、丸、四角、多角形などの種々の形を採用してよく、平面に限らず、凹凸を設けたりドーム状のような立体的形状にしてもよい。
「第一制御部」(0105)は、チャンネル選択画面に前記仮選択チャンネル情報が表示されている状態で、ユーザインターフェイスからの下方向指示を取得した場合に次番組情報保持部に保持されている次番組情報を表示するよう表示部を制御する機能を有する。次番組情報が表示されている場合の具体例を図4に示す。この場合に、次番組情報(0402)として、次番組の放送時間帯と番組タイトルを仮選択番組(0401)の下方に表示するよう表示部を制御している。表示する次番組情報は、さらに、番組の概要を表示してもよい。表示される次番組情報はユーザの好みに応じて設定可能としてもよい。第一制御部は、ユーザインターフェイスからの下方向指示を取得した場合に次番組情報を表示するよう制御する。また、前述したように次番組情報が、さらに次の番組情報をも含めて次番組情報として保持されている場合には、短時間帯に放送される次番組である場合には、次番組情報とその次の番組情報を併せて表示するように制御してもよいし、次番組情報に換えてその次の番組情報を表示するように制御してもよい。これによりミニ番組の次に放送されるワイド番組の情報を求めるユーザの実際的なニーズに応えることが可能となる。なお、次番組情報を表示している状態で、ユーザインターフェイスから上方向指示や戻り指示を取得した場合には、再度仮選択チャンネル情報を表示するよう制御するようにしてもよい。
ここで、新聞のテレビ欄やEPG画面のほとんどは、横軸を放送チャンネル、縦軸を放送時刻とする一覧表形式で表現されていることは周知である。また、放送時刻を表す縦軸では、軸の上から下へ向かって放送時刻の推移を表していることも周知である。したがって、下方向指示により次番組情報を表示することは、ユーザにとって直感的な操作であると考えられる。
「表示部」(0106)は、入力された信号に基づき映像を表示する機能を有する。具体的には、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、ELディスプレイなどと、グラフィックボード(ビデオカード)などにより実現される。表示部は、第一制御部の制御に従うなどして、チャンネル選択画面出力部から出力されたチャンネル選択画面上の所定領域、すなわち、仮選択番組画面の下方領域に、仮選択チャンネル情報または/及び次番組情報を表示する画面の生成し、ディスプレイなどに表示する。
<実施形態1 ハードウェア構成>
次に、本実施形態のEPG機能付きテレビ装置のそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。図5は、本実施形態のEPG機能付きテレビ装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、EPG機能付きテレビ装置のそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。この図にあるように、EPG機能付きテレビ装置は、チャンネル選択画面出力部と第一制御部に「CPU」(0501)と「メインメモリ」(0502)を備える。また、EPG機能付きテレビ装置は仮選択チャンネル情報保持部と次番組情報保持部に「記憶装置」(0503)を備えている。また、放送される番組コンテンツを受信する「チューナ」(0504)や、インターネット回線を介して配信されるコンテンツやEPG情報を取得するための「インターネット接続回路」(0505)や外部のコンテンツ再生機器などと接続するための図示していない「外部機器接続端子」を備えている。また、ユーザインターフェイスに「操作信号受信回路」(0506)を備えている。また、表示部に映像信号の入出力及び描画処理などを行うグラフィックボード等である「表示回路」(0507)と「ディスプレイ」(0508)などを備えている。これらは「システムバス」(0509)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。「記憶装置」はCPUによって実行される各種プログラムなどを記憶している。また、「メインメモリ」は、プログラムがCPUによって実行される際の作業領域であるワーク領域を提供する。また、この「メインメモリ」や「記憶装置」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」の演算処理においては、そのアドレスを特定し格納されているデータにアクセスすることで、データを用いた演算処理を行うことが可能となっている。
操作信号受信回路がユーザインターフェイスからチャンネル選択画面の表示要求の信号を受信した場合、CPUは、チャンネル選択画面出力プログラムを実行し、直前に受信した各チャンネルの番組データがチャンネル情報と関連付けられて記憶装置に蓄積されている番組データをメインメモリの所定のアドレスに格納する。次に、各番組データと、チャンネル選択画面における仮選択番組画面及びその他の番組画面の表示枠データを表示回路に送出し、これらのデータに基づきチャンネル選択画面を生成するよう表示回路に指示する。さらに、記憶装置に保持されている仮選択チャンネル情報を取得し、表示回路に対して、上記仮選択番組画面の下方に仮チャンネル情報を重畳的に表示するような描画処理を行うよう指示する。表示回路は、これらの指示に従い描画処理を行い生成されたチャンネル選択画面をディスプレイに表示する。
さらに、仮選択番組画面の下方に仮選択チャンネル情報が表示されている状態で、操作信号受信回路がユーザインターフェイスから下方向指示の信号を受信した場合、CPUは、第一制御プログラムを実行し、記憶装置に保持されている次番組情報を取得し、表示回路に対して仮選択番組画面の下方に、仮選択チャンネル情報に換えて、または、仮選択チャンネル情報と併せて次番組情報を表示するような描画処理を行うよう指示する。そして、表示回路は、次番組情報が仮選択番組画面の下方に表示されるチャンネル選択画面をディスプレイに表示する。
<実施形態1 処理の流れ>
図6は、本実施形態のEPG機能付きテレビ装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、決定入力により直ちにユーザ視聴用に全画面表示される現在放送中の仮選択状態の仮選択番組画面を画面に部分的に表示するよう制御するか判断する(ステップS0601)。ステップS0601での判断結果が表示するよう制御するとの判断結果である場合に、当該制御出力を行う(ステップS0602)。次に、その仮選択番組画面に関する情報をEPGから取得してその仮選択番組に関する情報である仮選択チャンネル情報を表示するよう制御するか判断する(ステップS0603)。ステップS0603での判断結果が表示するよう制御するとの判断結果である場合に、当該制御出力を行う(ステップS0604)。次に、ユーザインターフェイスからの下方向指示を取得したかを判断する(ステップS0605)。ステップS0605での判断結果が下方向指示を取得したとの判断結果である場合に、EPGから次番組情報を取得する(ステップS0606)。つぎに、ステップS0606にて取得した次番組情報を仮選択番組画面の下に表示するよう制御する(ステップS0607)。この場合において、仮選択チャンネル情報の表示を消去するよう表示部を制御してもよい。そして、各ステップにて出力された制御に従って画面を表示する(ステップS0608)。
<実施形態1 効果>
本実施形態のEPG機能付きテレビ装置により、放送中、あるいは、その後に放送される番組情報を直感的な操作により表示することが可能となる。
<実施形態2>
<実施形態2 概要>
本実施形態は、表示部により次番組情報が表示されている状態でさらにユーザインターフェイスからの下方向指示を取得した場合に、EPG情報を全画面表示することを特徴とするEPG機能付きテレビ装置である。
<実施形態2 構成>
本実施形態のEPG機能付きテレビは、実施形態1におけるEPG機能付きテレビにおいて、さらに、チャンネル選択画面に表示されている番組の放送メディアのEPG情報を取得するEPG情報取得部と、表示部により次番組情報が表示されている状態でさらにユーザインターフェイスからの下方向指示を取得した場合にEPG情報取得部から取得するEPG情報を全画面表示させるよう表示部を制御する第二制御部とを有するものである。
本実施形態に係るEPG機能付きテレビ装置の機能ブロック図を図7に例示する。EPG機能付きテレビ装置(0700)は、「チャンネル選択画面出力部」(0701)と、「仮選択チャンネル情報保持部」(0702)と、「次番組情報保持部」(0703)と、「ユーザインターフェイス」(0704)と「第一制御部」(0705)と「表示部」(0706)と「EPG情報取得部」(0707)と「第二制御部」(0708)とを有する。「EPG情報取得部」(0707)と第二制御部(0708)以外の構成については既に説明済みであるため説明を省略する。
「EPG情報取得部」(0707)は、チャンネル選択画面に表示されている番組の放送メディアのEPG情報を取得する機能を有する。EPG情報とは、画面に表示される電子番組表を意味するものである。放送メディアとは、地上波放送、衛星放送(BS、CS)、ケーブルテレビ等の各放送媒体を指すものであり、また、EPG情報とは、放送やインターネット等を介して送信される電子番組表を構成するための情報を指すものである。具体的には、例えば、デジタル放送波のMPEG2のTS(Transport Stream)にて多重化されているSI(Service Information)やアナログ放送波のVBI(Vertical Blanking Interval)データに含まれる電子番組表データ等が該当する。EPG情報取得部は、具体的には、地上波デジタル放送の番組がチャンネル選択画面に表示されている場合には、地上波デジタル放送のEPG情報を取得するものである。EPG情報取得部は、取得したEPG情報を、RAMやHDD等の所定の記憶領域に格納する。
「第二制御部」(0708)は、表示部により次番組情報が表示されている状態でさらにユーザインターフェイスからの下方向指示を取得した場合にEPG情報取得部から取得するEPG情報を全画面表示させるよう表示部を制御する。表示部は、第二制御部の制御に従い入力されたEPG情報に基づきディスプレイ等に出力される映像データを書き換えるなどの処理を行う。第二制御部により表示部にて表示される画面の変化の態様の一例を図8に示す。次番組情報が表示されている状態(図8A)では、仮選択番組として「cH6」にて「アメフト選手権」(0801)が放送されていて、隣接する「cH4」では「人気のスイーツ」(0802)と、「cH8」では「天気予報」が放送されてる。そして、次番組情報として「ABCニュース」が放送時間とともに表示されている(0804)。図8Bは第二制御部の制御によりEPG情報(0805)が全画面表示された状態である。このように、ユーザは、インターフェイスで下方向指示を段階的に行うことによって「現在放送中の番組」から「次に放送される番組」、さらに「EPG情報」へと番組検索のための情報を必要に応じて連続的に得ることができる。なお、EPG情報を表示している状態で、ユーザインターフェイスから上方向指示や戻り指示を取得した場合には、再度次番組情報を表示するよう制御するようにしてもよい。また、第二制御部は、表示部により次番組情報が表示されている状態で、下方向指示によりEPG情報が表示されることをユーザに示唆するように、次番組情報が表示されている画面上の領域の下方にEPG情報を象徴するアイコン等を表示するよう表示部を制御するようにしてもよい。
<実施形態2 ハードウェア構成>
図9は本実施形態のEPG機能付きテレビ装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本実施形態の装置のハードウェア構成は、基本的に実施形態1と共通し、「CPU」(0901)、「メインメモリ」(0902)、「記憶装置」(0903)、「チューナ」(0904)、「インターネット接続回路」(0905)、「操作信号受信回路」(0906)、「表示回路」(0907)と「ディスプレイ」(0908)を備え、「システムバス」(0909)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
図示するように、EPG情報取得部(0707)及び第二制御部(0708)は、主に、CPUとメインメモリなどにより構成される。記憶装置には予めEPG情報取得プログラム及び第二制御プログラムが記憶されている。CPUは、ユーザインターフェイスから下方向指示を取得した場合、EPG情報取得プログラムを実行させて、チューナで受信したEPG情報を、放送メディアを識別する情報と関連付けてメインメモリに保持する。さらに、チャンネル選択画面に表示されている番組の放送メディアを識別し当該放送メディアのEPG情報をメインメモリに保持する。続いて、CPUは、第二制御プログラムを実行し、格納されている当該放送メディアのEPG情報に基づきEPG情報の全画面を生成するよう表示回路に対して指令する。表示回路は、VRAM等の所定領域にEPG情報を格納し、チャンネル選択画面からEPG画面への書き換え処理を行いディスプレイに表示する。
<実施形態2 処理の流れ>
図10は、本実施形態のEPG機能付きテレビ装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施形態の処理の流れは実施形態1を基本として、図6に示すステップS0608(出力された制御に従って画面を表示するステップ)までは同様であるため当該ステップまでの処理の流れの記載は省略する。そして図10に示すように、第一制御ステップにより次番組情報が表示されている状態でにユーザインターフェイスからの下方向指示を取得したか判断する(ステップS1009)。ステップS1009での判断結果が下方向指示を取得したとの判断結果である場合に、EPGから現在時刻の番組情報を含む番組表を取得する(ステップS1010)。ステップS1010で取得した番組表を仮選択画番組画面および仮選択番組画面の下に表示されている情報を消去して全画面表示するように表示部を制御する(ステップS1011)。
<実施形態2 効果>
本実施形態のEPG機能付きテレビ装置により、現在放送中の番組のみならずEPG情報をも含んだ将来の番組情報も含めて、ユーザにとって直感的な番組選択が可能になる。
<実施形態3>
<実施形態3 概要>
本実施形態は、次番組情報が表示されている画面からEPG表示画面へ移行した際に、移行直前に表示されていた次番組情報で特定される番組枠が、EPG表示画面での仮選択状態の番組枠となるようにEPG情報を全画面表示することを特徴とするEPG機能付きテレビ装置である。
<実施形態3 構成>
本実施形態のEPG機能付きテレビは、実施形態1または2におけるEPG機能付きテレビにおいて、さらに、前記全画面表示されたEPG表示画面では、所定操作のため仮選択状態の番組枠が、EPG表示をするためにユーザインターフェイスからの下方向指示を取得した際に表示されていた次番組情報で特定される番組枠となるように表示部を制御する第三制御部を有するものである。
本実施形態に係るEPG機能付きテレビ装置の機能ブロック図を図11に例示する。EPG機能付きテレビ装置(1100)は、「チャンネル選択画面出力部」(1101)と、「仮選択チャンネル情報保持部」(1102)と、「次番組情報保持部」(1103)と、「ユーザインターフェイス」(1104)と「第一制御部」(1105)と「表示部」(1106)と「EPG情報取得部」(1107)と「第二制御部」(1108)と「第三制御部」(1109)を有する。「第三制御部」(1109)以外の構成については既に説明済みであるため説明を省略する。
「第三制御部」(1109)は、前記全画面表示されたEPG表示画面では、所定の操作のため仮選択状態の番組枠が、EPG表示をするためにユーザインターフェイスからの下方向指示を取得した際に表示されていた次番組情報で特定される番組枠となるように表示部を制御する機能を有する。表示部は、第三制御部の制御に従いディスプレイ等に出力される映像データを書き換えるなどの処理を行う。第三制御部により制御されて表示されたEPG表示画面の一例を図12に示す。チャンネル選択画面では仮選択番組として「アメフト選手権」(1201)とこれに隣接する番組として「人気のスイーツ」(1202)と「天気予報」(1203)が表示されていて、次番組情報(1204)として、放送時間帯が「11:00−12:00」である番組「ABCニュース」が表示されている。ここで、ユーザインターフェイスからの下方向指示を取得した場合には、EPG表示画面へ移行する。EPG表示画面においては、上述した現在放送中の各番組(「アメフト選手権」、「人気のスイーツ」、「天気予報」)放送時間帯が「10:00−11:00」のそれぞれ「cH6」(1205)、「cH4」(1206)、「cH8」(1207)の領域に表示され、「アメフト選手権」の次番組である「ABCニュース」が、「cH6」の「11:00−12:00」の領域に、その番組枠が所定の操作指示入力を直ちに受付ける仮選択状態の番組枠(1208)として表示される。したがって、ユーザは、「ABCニュース」の詳細情報を閲覧したり視聴予約や録画予約等をするための操作指示入力を直ちに行うことができる。このように、次番組情報が表示されている状態で、さらに、下方向指示を行うことにより、ユーザは、それまで行ってきた仮選択番組画面での番組選択から、EPG表示画面での番組選択へとスムーズな感覚のもと移行することができる。
<実施形態3 ハードウェア構成>
図13は本実施形態のEPG機能付きテレビ装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本実施形態の装置のハードウェア構成は、基本的に実施形態1、2と共通し、「CPU」(1301)、「メインメモリ」(1302)、「記憶装置」(1303)、「チューナ」(1304)、「インターネット接続回路」(1305)、「操作信号受信回路」(1306)、「表示回路」(1307)と「ディスプレイ」(1308)を備え、「システムバス」(1309)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
図示するように、第三制御部(1109)は、主に、CPUとメインメモリなどにより構成される。記憶装置には予め第三制御プログラムが記憶されている。CPUは、インターフェイスからの下方向指示を取得したことによりEPG情報が全画面表示された際に、第三制御プログラムを実行させて、記憶装置に保持されている次番組情報をメインメモリに格納する。そして、次番組情報を参照しEPG情報において所定の操作のため仮選択状態の番組枠を特定する。表示回路は、保持しているEPG表示画面上において、特定された番組枠を太枠で囲むなどの描画処理を行い、ディスプレイに表示する。
<実施形態3 効果>
本実施形態のEPG機能付きテレビ装置により、仮選択番組画面での番組選択からEPG表示画面での番組選択へ、直感的な操作によって移行することができる。
<実施形態4>
<実施形態4 概要>
本実施形態は、決定入力により直ちにユーザ視聴用に全画面表示される仮選択状態の番組が含まれる放送チャンネルを最も幅広に表示するようにEPG情報表示部を制御することを特徴とするEPG機能付きテレビ装置である。本実施形態は、実施形態1から3を基本としてもよいし、これらと独立したものであってもよい。
<実施形態4 構成>
本実施形態に係るEPG機能付きテレビ装置の機能ブロック図を図14に例示する。EPG機能付きテレビ装置(1400)は、「EPG情報保持部 」(1401)と、「EPG情報表示部」(1402)と、「仮選択部」(1403)と、「第四制御部」(1404)とを有する。
「EPG情報保持部」(1401)は、受信可能な放送メディアのEPG情報を保持する機能を有する。放送メディアとは、地上波放送、衛星放送(BS、CS)、ケーブルテレビ等の各放送媒体を指すものであり、また、EPG情報とは、放送等を介して送信される電子番組表を構成するための情報を指すものである。EPG情報保持部は、チューナ等により受信したEPG情報を、RAMやHDD等の所定の記憶領域に格納する。
「EPG情報表示部」(1402)は、保持されているEPG情報を表示する機能を有する。具体的には、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、ELディスプレイなどと、グラフィックボード(ビデオカード)などにより実現される。EPG情報表示部は、ユーザインターフェイスによりEPG表示画面を表示するための操作指示を受付けた場合に、放送中の番組画面等から保持されているEPG情報に基づきEPG表示画面へ書き換えるなどの描画処理を行い、ディスプレイなどに表示する。なお、EPG情報表示部は、実施形態1から3の「表示部」と同様の機能を有し、本実施形態が、実施形態1から3を基本とする場合には、「表示部」と共用のものであってもよい。
「仮選択部」(1403)は、決定入力により直ちにユーザ視聴用に全画面表示されるように番組を仮選択する機能を有する。番組の仮選択は、具体的には、ユーザインターフェイスからの方向指示などにより特定されるEPG表示画面上の番組枠を仮選択する。仮選択された番組は、決定入力により直ちに全画面表示される。また、決定入力時が、仮選択された番組の放送開始時間に至っていない場合には、仮選択された番組の詳細情報を表示したり、視聴予約や録画予約をユーザから受付ける表示をしてもよい。
「第四制御部」(1404)は、仮選択部にて仮選択状態の番組が含まれる放送チャンネルを最も幅広に表示するようにEPG情報表示部を制御する機能を有する。第四制御部により制御されて表示されるEPG表示画面の一例を図15に示す。画面上の略中央に表示される最も幅広のチャンネル欄において太枠にて囲まれているのが仮選択状態の番組(1501)である。このように仮選択状態の番組が含まれる放送チャンネルを最も幅広に表示することにより、ユーザにおける視認性や操作性の向上を図ることができる。また、仮選択状態の番組が、別の放送チャンネルに移った場合には、その仮選択状態の番組が含まれる放送チャンネルが、画面上の略中央に表示されるようEPG表示画面をスクロールさせるようにしてもよい。
<実施形態4 ハードウェア構成>
図16は、本実施形態のEPG機能付きテレビ装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、EPG機能付きテレビ装置のそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。この図にあるように、EPG機能付きテレビ装置は、仮選択部と第四制御部に「CPU」(1601)と「メインメモリ」(1602)を備える。また、EPG情報表示部に、映像信号の入出力及び描画処理などを行うグラフィックボード等である「表示回路」(1607)と「ディスプレイ」(1608)を備えている。また、EPG情報保持部に「記憶装置」(1603)を備えている。さらに、放送される番組コンテンツを受信する「チューナ」(1604)や、インターネット回線を介して配信されるコンテンツやEPG情報を取得するための「インターネット接続回路」(1605)や外部のコンテンツ再生機器などと接続するための図示していない「外部機器接続端子」を備えている。また、装置に対する指示信号を受け付ける「ユーザインターフェイス」(1606)を備えている。そして、これらは「システムバス」(1609)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。「記憶装置」はCPUによって実行される各種プログラムなどを記憶している。また、「メインメモリ」プログラムがCPUによって実行される際の作業領域であるワーク領域を提供する。また、この「メインメモリ」や「記憶装置」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」の演算処理においては、そのアドレスを特定し格納されているデータにアクセスすることで、データを用いた演算処理を行うことが可能となっている。
CPUは、ユーザインターフェイスからEPG情報表示の指示を取得した場合に、保持されているEPG情報を記憶装置から取得する。そして、EPG情報を表示回路へ出力する。さらに、番組仮選択プログラムを実行しユーザインターフェイスからの指示により特定される番組を仮選択状態の番組としていったん保持する。さらに、第四制御プログラムを実行し、特定された仮選択状態の番組を特定する情報を取得し、当該情報に基づき仮選択状態の番組を含む放送チャンネルの表示領域を特定し、当該放送チャンネルが最も幅広になるよう他の放送チャンネルの表示領域を特定する。そして、各チャンネルの表示領域を特定した情報を表示回路に出力する。そして、EPG情報表示プログラムの実行により、表示回路は特定された表示領域の情報に基づきEPG情報表示画面を生成し、ディスプレイなどに表示する。
<実施形態4 効果>
本実施形態のEPG機能付きテレビ装置により、EPG表示画面での番組検索が、ユーザにとって直感的で分かりやすいものとなる。
<実施形態5>
<実施形態5 概要>
本実施形態は、仮選択状態の番組が含まれる放送チャンネルを最も幅広に表示すると共に、これと隣接するチャンネルの幅を離れるに従って徐々に中央寄りのチャンネル幅以下に狭くして表示することを特徴とするEPG機能付きテレビ装置である。
<実施形態5 構成>
本実施形態のEPG機能付きテレビは、実施形態4におけるEPG機能付きテレビにおいて、さらに、仮選択部にて仮選択状態の番組が含まれる放送チャンネルを最も幅広に表示するとともに、このチャンネルに隣接するチャンネル、さらに隣接するチャンネルに隣接するチャンネルと、離れるに従って徐々に中央寄りのチャンネル幅以下に幅狭の表示となるようにEPG情報表示部を制御する第五制御部とを有するものである。
本実施形態に係るEPG機能付きテレビ装置の機能ブロック図を図17に例示する。EPG機能付きテレビ装置(1700)は、「EPG情報保持部 」(1701)と、「EPG情報表示部」(1702)と、「仮選択部」(1703)と、「第四制御部」(1704)と「第五制御部」(1705)とを有する。「第五制御部」(1705)以外の構成については既に説明済みであるため説明を省略する。
「第五制御部」(1705)は、仮選択部にて仮選択状態の番組が含まれる放送チャンネルを最も幅広に表示するとともに、このチャンネルに隣接するチャンネル、さらに隣接するチャンネルに隣接するチャンネルと、離れるに従って徐々に中央寄りのチャンネル幅以下に幅狭の表示となるようにEPG情報表示部を制御する機能を有する。第五制御部より制御されて表示されるEPG表示画面の一例を図18に示す。画面上の略中央に表示される最も幅広のチャンネル欄において太枠にて囲まれているのが仮選択状態の番組(1801)である。仮選択状態の番組が含まれる放送チャンネル欄の両側に隣接するチャンネル欄は、仮選択状態の番組が含まれる放送チャンネル以下に幅が狭く表示される。さらに、これらと隣接するチャンネル欄は、中央寄りに隣接するチャンネル幅以下に幅が狭く表示される。このように離れるに従って徐々に中央寄りのチャンネル幅以下に幅狭の表示とすることにより、ユーザにおける視認性や操作性の向上を図ることができる。また、仮選択状態の番組が、別の放送チャンネルに移った場合には、その仮選択状態の番組が含まれる放送チャンネルが、画面上の略中央に表示されるようEPG表示画面をスクロールさせるようにしてもよい。さらに、離れるに従って徐々に放送チャンネル欄内の文字を小さく表現するなどしてEPG表示画面を立体的に表現してもよい。
<実施形態5 ハードウェア構成>
本実施形態におけるEPG機能付きテレビ装置のハードウエア構成は、基本的には図16に示した実施形態4における装置のハードウエア構成と同様であるが、加えて、第五制御プログラムを有する。
CPUは、第五制御プログラムを実行させ、仮選択状態にある番組を含む放送チャンネルの識別データを取得し、当該データに基づき他のチャンネルが仮選択状態にある放送チャンネルと何チャンネル分の隔たりがあるかを算出し、その値をチャンネルと対応付けてメインメモリに保持する。そして、予め格納されている、隔たるほど表示枠が狭くなるように対応付けられている隔たりの値と表示枠の幅の値との対応テーブルを参照して各放送チャンネルの表示枠の幅の値を算出する処理を行う。そして、EPG情報表示プログラムの実行により、表示回路は算出された表示枠の幅の値に基づきEPG情報表示画面を生成し、ディスプレイなどに表示する。
<実施形態5 効果>
本実施形態のEPG機能付きテレビ装置により、EPG表示画面での番組検索が、ユーザにとって直感的で分かりやすいものとなる。
<実施形態6>
<実施形態6 概要>
本実施形態は、仮選択状態の番組が含まれる放送メディア以外の放送メディアのカードを仮選択部にて仮選択状態のカード状のEPGの両側に配置することを特徴とするEPG機能付きテレビ装置である。
<実施形態6 構成>
本実施形態に係るEPG機能付きテレビ装置の機能ブロック図を図19に例示する。EPG機能付きテレビ装置(1900)は、「EPG情報保持部」(1901)と、「EPG情報表示部」(1902)と、「仮選択部」(1903)と、「第四制御部」(1904)と「第五制御部」(1905)とを有し、「EPG情報表示部」(1902)は、さらに、「カード状表示手段」(1906)と「両側配置手段」(1907)とを有する。「カード状表示手段」(1906)と「両側配置手段」(1907)以外の構成については既に説明済みであるため説明を省略する。
「カード状表示手段」(1906)は、放送メディア単位でカード状にEPGを表示する機能を有する。カード状表示手段は、放送チャンネルと時刻との一覧表形式で表現されるEPGを一枚のカード状に表示する。受信可能な放送メディアが複数存在する場合には、カード状表示手段は放送メディアごとにカード状にEPGを表示する機能を有する。
「両側配置手段」(1907)は、仮選択部にて仮選択状態の番組が含まれる放送メディア以外の放送メディアのカードを仮選択部にて仮選択状態のカード状のEPGの両側に配置する機能を有する。本実施形態におけるEPGの表示態様の一例を図20に示す。仮選択部にて仮選択状態の番組(2001)が含まれる放送メディアは「地上D(地上波デジタル放送)」である。「CS(通信衛星)放送」及び「BS(放送衛星)放送」の受信も可能である場合には、メディア単位でカード状に表示された「CS」(2002)及び「BS」(2003)のEPGを「地上D」メディアのEPGの両側に配置して表示する。このように表示することにより、ユーザは仮選択状態の番組が含まれる放送メディア以外にも視聴可能なメディアが存在すること、および、それらのメディアのEPGが閲覧可能であることが直感的に分かることができる。
<実施形態6 ハードウェア構成>
本実施形態におけるEPG機能付きテレビ装置のハードウエア構成は、基本的には図16に示した実施形態4における装置のハードウエア構成と同様であるが、加えて、カード状表示プログラムと両側配置プログラムとを有する。
CPUは、カード状表示プログラムを実行させて、チューナなどによって受信され、記憶装置に格納された各放送メディアのEPG情報に基づき、これと対応したカード状のEPG画面を生成しメインメモリに格納する処理を行う。続いて、両側配置プログラムを実行させて、仮選択状態の番組が含まれる放送メディア以外の放送メディアのカード状EPG画面を取得し、当該カード状EPG画面が、仮選択状態のEPGの両側に配置されるEPG画面を生成する処理を行い、ディスプレイに表示する。
<実施形態6 効果>
本実施形態のEPG機能付きテレビ装置により、EPG表示画面での番組検索が、ユーザにとって直感的で分かりやすいものとなる。