JP2003058910A - 情報提示装置、情報提示方法、情報提供装置、情報提供方法及びプログラム - Google Patents

情報提示装置、情報提示方法、情報提供装置、情報提供方法及びプログラム

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JP2003058910A
JP2003058910A JP2001245043A JP2001245043A JP2003058910A JP 2003058910 A JP2003058910 A JP 2003058910A JP 2001245043 A JP2001245043 A JP 2001245043A JP 2001245043 A JP2001245043 A JP 2001245043A JP 2003058910 A JP2003058910 A JP 2003058910A
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Tadatsugu Kotani
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Takashi Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者が複数の情報を直感的に関連付けて把
握し、かつ、提示された複数の情報を多角的に操作する
ことができ、又、情報の提示に必要な面積の省スペース
化を図ることのできる情報提示装置、情報提示方法及び
プログラム、並びに、情報提供装置及び情報提供方法を
提供することを目的とする。 【解決手段】 複数のセル63a〜63lの中に複数の
番組情報をそれぞれ格納し、その番組情報が格納された
複数のセル63a〜63lを二次元的に配列して複数の
帯状体62a〜62lを形成するとともに、その帯状体
62a〜62lによって複数の層61a〜61gを形成
する。そして、その層61a〜61gを三次元的に配列
して階層構造をなすことによって、仮想立体物6を形成
する。その仮想立体物6は、表示装置4により仮想空間
42内に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、番組情報やスケジ
ュール情報等の複数の情報を提示する情報提示装置、情
報提示方法及びプログラム、並びに、複数の情報を提供
する情報提供装置及び情報提供方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スケジュール情報等の複数の情報
を提示する情報提示方法として、特開2000―194
434号公報に開示されたスケジュール検知方法があ
る。このスケジュール検知方法は、表示装置の表示画面
に、スケジュールを報知する表示画像及びカレンダーを
表示してスケジュールを報知するものである。前記表示
画像は、一日を複数の時間帯に区切り、各時間帯を円盤
状の立体画像で表し、一日分の円盤を時系列順に並列し
て、紡錘形としたものである。そして、各紡錘形に含ま
れる各円盤の半径や表示色相、表示彩度によって、各時
間帯のスケジュールの件数を表示するものである。尚、
紡錘形は螺旋状に配列され、数日分が一括して表示され
る。
【0003】又、表示画面には、上記表示画像の側部に
上記したようにカレンダーが表示される。当該カレンダ
ー中の現在日付に該当する日付表示位置の表示色は、他
の日付と識別可能なように変更される。又、利用者によ
って当該カレンダーの中から選択された日付の表示も、
反転表示することができる。更に、現在日付や、利用者
によって選択された日付に対応する紡錘形の表示画像の
表示色も、他の紡錘形の表示画像と識別可能なように変
更される。
【0004】このようなスケジュール報知方法によれ
ば、具体的なスケジュールの内容が表示されなくても、
スケジュールの件数に応じて、表示画像である円盤のサ
イズや表示色相、表示彩度が変更されて表示されるた
め、当該表示画像を確認して、スケジュールの空き状況
等を確認できるという利点がある。又、紡錘形とした一
日に該当する画像を螺旋状に配列するため、少ない表示
面積で多くの画像を表示できるという利点がある。又、
当該カレンダー中の現在日付に該当する日付表示位置の
表示色や、現在日付に該当する紡錘形の表示画像が、他
の日付と識別可能なように変更されるため、現在日付を
容易に認識できるという利点がある。更に、利用者が確
認したい日付を当該カレンダーの中から選択すれば、当
該日付の表示や当該日付に該当する紡錘形の表示画像の
表示色が他の日付と識別可能なように変更されるため、
容易に確認できるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たスケジュール検知方法のような情報提示方法は、円盤
の半径や表示色相、表示彩度によって、各時間帯のスケ
ジュールの件数を表示する紡錘形の立体画像と、日付を
表示するカレンダーとを表示画面に別々に表示するとと
もに、立体画像とカレンダーについて個々に操作するも
のであった。そのため、上記スケジュール検知方法で
は、複数の情報が表示画面上に表示されるものの、これ
らは別々に表示されるため、利用者は立体画像とカレン
ダーの両者を各々閲覧、操作して、当該複数の情報の提
示を受ける必要があった。又、上記スケジュール検知方
法では、円盤を並べた立体画像が表示されるものの、そ
の円盤の二次元的な配列位置や、半径、表示色相等を閲
覧して情報を把握するものであり、立体画像の奥行き方
向に何ら情報が提示されていないため、三次元的な表示
形態を採用していながらも、利用者は、結局、立体画像
の提示する情報を二次元的に認識するのみであった。
【0006】よって、上記スケジュール検知方法では、
日付やその日付におけるスケジュールという相互に関連
を有する複数の情報であるにもかかわらず、各々の情報
を別々に閲覧、操作するとともに、各々の情報を二次元
的に認識するにとどまるものであるため、利用者は、各
情報を直感的に関連付けて把握することができないとい
う問題があった。又、表示画面に、立体画像とカレンダ
ーの両者を表示するため、表示画面に占める情報の表示
に必要な面積が大きくなってしまうという問題もあっ
た。又、利用者は、件数や日付といった情報を提示する
表示画像やカレンダーの操作として、選択した日付の部
分の表示色を変更することしかできず、多角的な操作を
できないという問題点もあった。
【0007】そこで、本発明は、利用者が複数の情報を
直感的に関連付けて把握し、かつ、提示された複数の情
報を多角的に操作することができ、又、情報の提示に必
要な面積の省スペース化を図ることのできる情報提示装
置、情報提示方法及びプログラム、並びに、情報提供装
置及び情報提供方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報提示装
置は、仮想空間内に配置される複数の情報が格納された
仮想立体物を表示する表示手段と、前記仮想立体物につ
いて前記仮想空間内に配置する角度を変化させる角度調
整手段とを備え、前記仮想立体物は、複数の層による階
層構造をなし、前記層は、複数の帯状体から形成され、
当該帯状体は、複数のセルから形成され、前記複数の情
報は、前記複数のセルに格納されることを特徴とするも
のである。
【0009】このような本発明によれば、前記複数のセ
ルの中に複数の情報をそれぞれ格納し、その情報が格納
された複数のセルを二次元的に配列して複数の帯状体を
形成するとともに、その帯状体によって複数の層を形成
する。そして、その複数の層を三次元的に配列して階層
構造をなすことによって、前記仮想立体物が形成され
る。そのため、一つの仮想立体物の中に、相互に関連の
ある複数の情報をまとめて格納することができるととも
に、三次元の方向に複数の情報を配列して提示すること
ができる。そして、その仮想立体物は、前記表示手段に
より仮想空間内に表示される。
【0010】よって、利用者は仮想空間内に表示された
一つの仮想立体物を閲覧、操作することによって、仮想
立体物が提示する三次元的な情報を閲覧、操作して、複
数の情報を関連付けて直感的に把握することができる。
又、複数の情報を一つの仮想立体物に格納してしまうこ
とができるため、情報の提示に必要な面積の省スペース
化を図ることができる。更に、前記角度調整手段によっ
て、三次元的な仮想立体物を仮想空間内に配置する角度
を様々に変化させることができるため、利用者は、提示
された複数の情報を多角的に操作することができ、多角
的に閲覧することができる。
【0011】又、仮想立体物そのものを仮想的な操作デ
バイスとして位置付け、仮想立体物を操作することによ
って、種々の操作を行うようにしてもよい。又、各帯状
体に特定の種類の情報を格納したり、各層に特定の種類
の情報を格納することによって、複数の情報を分類し、
整理して格納することができる。又、情報提示装置は、
角度調整手段の他に、前記仮想立体物を前記仮想空間内
に配置する位置を変化させる位置調整手段を備えること
が好ましい。これによれば、利用者は、提示された複数
の情報をより多角的に操作し、より多角的に閲覧するこ
とができる。例えば、位置調整手段が利用者の視点から
仮想立体物までの距離を変化させて、利用者の視点から
遠い位置に仮想立体物を配置することにより、利用者は
仮想立体物を縮小して見ることができ、反対に、利用者
の視点から近い位置に仮想立体物を配置することによ
り、利用者は仮想立体物を拡大して見ることができる。
【0012】更に、情報提示装置は、前記複数のセルの
配列位置を変更する配列変更手段を備えることが好まし
い。これによれば、利用者は、提示された複数の情報を
更に多角的に操作し、更に多角的に閲覧することができ
る。例えば、配列変更手段が、仮想立体物の最上部に、
利用者によって選択されたセルが配列されるように、セ
ルの配列位置を変更することにより、利用者は自分が閲
覧を望む情報を閲覧しやすいように操作して、閲覧する
ことができる。尚、配列変更手段は、利用者によって一
つのセルが選択された場合、そのセルが属する帯状体や
層に含まれる全てのセルの配列位置を、まとめて配列変
更することが好ましい。これによれば、帯状体や層の単
位で複数の情報を操作することができる。又、配列変更
手段が、セルの配列位置を連続的に変更することによ
り、セルや帯状体、層をスクロールさせることができ
る。
【0013】又、前記階層構造は、前記複数の層を連続
して配列した螺旋構造をなすことが好ましい。これによ
れば、仮想立体物に複数の情報を、切れ目なく連続して
格納することができる。よって、例えば、時系列に従っ
た情報や、連続する番号やアルファベット等に従った情
報等、連続した情報を切れ目なく連続して格納すること
ができる。又、セルに格納された情報によって、一つの
セルの大きさが大きくなってしまい、そのセルが一つの
層に格納できない場合や、格納された情報によって、一
つのセルが二つの層に属することとなった場合でも、そ
のセルを切れ目なく二つの層にまたがって連続して格納
できる。尚、反対に、前記階層構造は、前記複数の層を
螺旋構造ではなく独立させて配列し、形成してもよい。
これによれば、仮想立体物に複数の情報を、区切って格
納することができる。そのため、複数の情報を所定の単
位で区切り、単位を明確にしたいときは区切った情報を
独立させて各層に格納すればよい。
【0014】更に、情報提示装置は、前記複数のセルに
格納された情報に関する詳細情報を、前記仮想空間内に
投影させる投影手段を備えることが好ましい。これによ
れば、投影手段によって投影された詳細情報によって、
利用者は、セルに格納された情報に関するより詳細な情
報を、視覚的、かつ、直感的に把握することができる。
又、前記情報は、時系列に従っており、前記複数のセル
は、時系列に従って配列されるようにしてもよい。これ
によれば、時系列に従った情報を複数のセルに格納し
て、時系列に従って整理することができる。よって、利
用者は、時系列に従った複数の情報を把握し易く、操
作、閲覧をより容易に行うことができる。
【0015】又、前記複数の帯状体は、放送局の種類を
表し、前記複数のセルに複数の情報として、前記放送局
が放送する番組に関することを格納してもよい。これに
よれば、ある放送局を表す帯状体を形成する複数のセル
に、その放送局が放送する複数の番組情報を格納するこ
とができ、番組情報を放送局毎に整理することができ
る。
【0016】更に、情報提示装置は、前記複数の情報を
取得する取得手段と、前記取得した複数の情報を前記セ
ルに格納し、前記仮想立体物を作成する作成手段とを備
えることが好ましい。これによれば、前記取得手段によ
って新たな情報を取得し、前記作成手段によって、当該
新たな情報が格納された仮想立体物を作成することがで
きる。そのため、仮想立体物に格納される情報を更新す
ることができ、利用者は、更新後の新たな情報が格納さ
れた仮想立体物を閲覧、操作して、更新後の新たな情報
を把握することができる。
【0017】尚、前記取得手段は受信手段であり、配信
手段が当該受信手段へ前記複数の情報を配信することが
好ましい。これによれば、前記配信手段が、様々な情報
をリアルタイムで提供し、前記受信手段が当該情報をリ
アルタイムで取得することができる。そして、前記作成
手段が当該情報を仮想立体物に格納することにより、仮
想立体物に格納される情報をリアルタイムで更新するこ
とができる。よって、利用者は、リアルタイムの情報が
格納された仮想立体物を閲覧、操作してリアルタイムの
情報を取得することができる。
【0018】又、本発明に係る情報提示方法は、複数の
情報を基に、複数のセルを作成するステップと、前記複
数の情報を基に、前記複数のセルを配列して複数の帯状
体から形成される複数の層を作成するステップと、これ
ら複数の層による階層構造をなす仮想立体物を作成する
ステップと、この作成した仮想立体物を表示するステッ
プとを有することを特徴とする。
【0019】このような本発明によれば、前記複数の情
報を基にして、前記複数のセルが作成され、当該セルを
二次元的に配列して複数の帯状体を形成するとともに、
その帯状体によって複数の層が形成される。そして、そ
の複数の層を三次元的に配列して階層構造をなすことに
よって、仮想立体物が作成される。そのため、一つの仮
想立体物は、複数の情報を基に作成され、その中に相互
に関連のある複数の情報がまとめて格納されるととも
に、三次元の方向に複数の情報を配列して提示すること
ができる。そして、その仮想立体物は、仮想空間内に表
示される。よって、利用者は仮想空間内に表示された一
つの仮想立体物を閲覧、操作することによって、仮想立
体物が提示する三次元的な情報を閲覧、操作して、複数
の情報を関連付けて直感的に把握することができる。
又、複数の情報を一つの仮想立体物に格納できるため、
情報の表示に必要な面積の省スペース化を図ることがで
きる。
【0020】又、本発明に係る情報提供装置は、仮想空
間内に配置される複数の情報が格納された仮想立体物に
ついて表示手段を有する情報提示装置に表示させる手段
と、前記仮想立体物について前記仮想空間内に配置する
角度を前記表示手段上で変化させる手段とを有し、前記
仮想立体物は、複数の層による階層構造をなし、前記層
は、複数の帯状体から形成され、当該帯状体は、複数の
セルから形成され、前記複数の情報は、前記複数のセル
に格納されることを特徴とする。
【0021】又、本発明に係る情報提供方法は、複数の
情報を基に、複数のセルを作成するステップと、前記複
数の情報を基に、前記複数のセルを配列して複数の帯状
体から形成される複数の層を作成するステップと、これ
ら複数の層による階層構造をなす仮想立体物を作成する
ステップと、この作成した仮想立体物を表示手段を有す
る情報提示装置に表示させるステップとを有することを
特徴とする。
【0022】これらのような本発明によれば、前記情報
提供装置が、前記仮想立体物を情報提示装置が有する表
示手段に表示させることができる。又、前記情報提供装
置が、前記仮想立体物について前記仮想空間内に配置す
る角度を前記表示手段上で変化させることができる。よ
って、表示手段を有する情報提示装置であれば、角度調
整手段等、上記したその他の手段を持たない情報提示装
置であっても、例えば通信ネットワーク等を通じて情報
提供装置にアクセスすることにより、情報提供装置が、
仮想立体物を表示手段に表示させたり、仮想立体物につ
いて配置する角度を表示手段上で変化させることがで
き、上記した各手段を有する情報提示装置と同様の作用
を得ることができる。更に、情報提示装置は、その記憶
容量を軽減できる。又、情報提供装置は、仮想立体物の
フォーマット変更等を容易に行うことができる。
【0023】又、本発明に係るプログラムは、複数の情
報を基に、複数のセルを作成するステップと、前記複数
の情報を基に、前記複数のセルを配列して複数の帯状体
から形成される複数の層を作成するステップと、これら
複数の層による階層構造をなす仮想立体物を作成するス
テップと、この作成した仮想立体物を表示するステップ
とを表示手段を有する情報提示装置に実行させるための
プログラムである。
【0024】このような本発明によれば、表示手段を有
する情報提示装置であれば、角度調整手段等、上記した
その他の手段を持たない情報提示装置であっても、前記
プログラムをダウンロードすることにより、上記した各
手段を有する情報提示装置と同様の機能を果たし、同様
の作用を得ることができる。更に、仮想立体物のフォー
マット変更等もモデルチェンジ後の新たなプログラムを
ダウンロードすることによって容易に行うことができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】[第一の実施形態] (情報提示装置、配信システム)以下、図面を用いて本
発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の第一の実
施形態にかかる情報提示装置1の概略構成を示すブロッ
ク図である。情報提示装置1は、処理装置2と、入力装
置3と、表示装置4とから構成される。処理装置2は、
受信部21と、情報記憶部22と、規則記憶部23と、
作成部24と、作成結果記憶部25と、時計部26と、
表示調整部27と、投影部28と、操作部29とから構
成される。
【0026】受信部21は、複数の情報を取得する取得
手段である。複数の情報とは、例えば、テレビ放送番組
やラジオ放送番組等に関する番組情報、個人やグループ
の予定、商品の販売予定やサービスの開始予定、施設や
会議室の使用予定等に関するスケジュール情報、スポー
ツや映画、コンサート等に関するイベント情報、動画や
静止画等の画像データ、メールやテキスト等の文書デー
タ等のデジタルデータ情報等があり、情報が複数であれ
ば特に限定されない。本実施形態では、複数の情報とし
てテレビ放送番組に関する番組情報を扱う。
【0027】受信部21は、配信システム5によって配
信された番組情報を受信し、取得する。図2は、本実施
形態に係る配信システム5の概略構成を示すブロック図
である。配信システム5は、全局情報作成装置54と、
通信装置55と、データベース56a〜56lと、通信
装置57a〜57lと、配信装置58a〜58lとから
構成される。本実施形態では、12個の放送局51a〜
51lの番組情報が配信されるものとする。放送局51
a〜51lのチャンネル番号は、順番に1〜12であ
る。ここでは、情報提示装置1が、各家庭53に設置さ
れている場合を例にとって説明する。
【0028】送信局52は、各放送局51a〜51lか
ら送信される所定の規格に沿った番組情報(以下「規格
番組情報」という)を受信し、当該規格番組情報をひと
まとめにした番組情報(以下「全局番組情報」という)
を作成するところである。本実施形態では、送信局52
は、作成した全局番組情報を各放送局51a〜51lに
送信して戻す役割も果たす。送信局52には、規格番組
情報を基に全局番組情報を作成する全局情報作成装置5
4が設置される。又、各放送局51a〜51lから送信
された規格番組情報の受信、作成した全局番組情報の送
信を行う通信装置55が設置される。
【0029】各放送局51a〜51lには、自局の番組
に関するより詳細な情報(以下「詳細番組情報」とい
う)や規格番組情報、送信局52から戻された全局番組
情報を蓄積するデータベース56a〜56lが設置され
る。又、規格番組情報の送信局52への送信、送信局5
2から送信された全局番組情報の受信を行う通信装置5
7a〜57lと、全局番組情報や自局の詳細番組情報の
各家庭53への配信を行う配信装置58a〜58lとが
設置される。全局番組情報や詳細番組情報等の番組情報
は、数日分まとめて配信され、定期的に内容が更新され
て配信される。本実施形態では、8日分まとめて配信さ
れる。
【0030】上記した規格番組情報は、各放送局51a
〜51lの番組のタイトル、放送予定日(曜日を含
む)、放送予定時間帯、ジャンル等、番組を把握するた
めの最小限の情報を中心としたものである。尚、所定の
規格は、送信局52が定めてもよく、全放送局51a〜
51lが定めてもよく、第三者が定めてもよく特に限定
されず、全放送局51a〜51lから送信される番組情
報の形式を統一できればよい。詳細番組情報は、番組の
内容を紹介する紹介文や紹介画像、出演者や原作者、脚
本家、監督、演出者、音楽制作者等の番組関係者名、お
知らせ等がある。本実施形態では、詳細番組情報として
番組の内容を紹介する紹介画像データが配信される。
尚、受信部21は、各放送局51a〜51lによる現在
放送中の番組自体も受信する。又、受信部21は、受信
する放送局51a〜51l(チャンネル)を順次切り換
えて、番組情報や放送中の番組を順次受信するための切
換機能を備える。
【0031】情報記憶部22は、取得手段が取得した複
数の情報を格納する情報記憶手段である。本実施形態で
は、情報記憶部22には、受信部21が受信した複数の
番組情報が格納される。図3は、本実施形態に係る番組
テーブルを示す説明図である。情報記憶部22には、図
3に示すような番組ID、放送局のチャンネル番号、放
送予定日(曜日も含む)、放送予定時間帯、番組タイト
ル、ジャンル、紹介画像データの項目からなる番組テー
ブルが設けられている。その番組テーブルには、次のよ
うにして番組情報が格納される。
【0032】まず、情報記憶部22は、受信した全局番
組情報及び詳細番組情報に含まれる全放送局51a〜5
1lの8日分の全番組に、それらを識別するための番組
IDを付与する。具体的には、情報記憶部22は、放送
局52aが1日目の12時から放送する番組を番組ID
=101とし、次に放送する番組を番組ID=102と
し、同様にして放送局51aが8日目の最後に放送する
番組まで、順番に番組IDを付与する。次に、情報記憶
部22は、放送局51bが1日目の12時から放送する
番組を番組ID=201とし、次に放送する番組を番組
ID=202とし、放送局51aの場合と同様に、放送
局51bが8日目の最後に放送する番組まで、順番に番
組IDを付与する。このように、番組IDは、各放送局
のチャンネル番号と、その放送局が放送する番組の順番
との組み合わせで表される。情報記憶部22は、同様の
作業を、放送局51c〜51lの番組についても行い、
全放送局51a〜51lの8日分の全番組に、番組ID
を付与する。
【0033】次に、情報記憶部22は、付与した番組I
Dと、そのチャンネル番号、放送予定日、放送予定時間
帯、番組タイトル、ジャンル、紹介画像データとを対応
付けて、番組テーブルに全局番組情報及び詳細番組情報
を格納する。尚、上記したように、番組情報は定期的に
更新されて配信され、受信部21は、定期的に新たな番
組情報を受信する。よって、情報記憶部22は、番組テ
ーブルに格納する番組情報を定期的に更新する。
【0034】規則記憶部23は、仮想立体物6を作成す
る規則(以下「作成規則」という)が記憶された規則記
憶手段である。ここで、まず、仮想立体部6について説
明する。図4では、表示装置4の表示画面41に、斜め
上方から見た仮想立体物6が示されている。仮想立体物
6は、表示画面41に表示された仮想空間42内に配置
される。表示装置4の表示画面41は、実際には平面で
あるが、利用者から見て、あたかもそこに立体的な空間
があるように表示されて作られた空間を仮想空間42と
いう。即ち、仮想空間42は、直交するx軸、y軸及び
z軸により形成された三次元座標で定義された仮想的な
空間であり、仮想立体物6も、立体形状を上記三次元座
標上にプロットすることにより表示された仮想的な物体
である。
【0035】仮想立体物6は、複数の層61a〜61g
による階層構造をなしている。階層構造は、複数の層6
1a〜61gを配列して形成される。図4においては、
階層構造は、複数の層61a〜61gを螺旋構造をなす
ように連続して配列することにより形成されている。具
体的には、仮想立体物6の最上部に位置する層61a
が、層61aの開始位置から所定の高さ下がった位置で
一巻きを終える。次の層61bは、層61aの終了位置
を開始位置として、そこから所定の高さ下がった位置で
一巻きを終える。このような配列を繰り返すことによ
り、複数の層61a〜61fを連続して配列した螺旋構
造の仮想立体物6となる。尚、図4においては、層61
a〜61gのみが図示されているが、層61gの下方に
は、図示しない層が同様に配列されている。
【0036】仮想立体物は、上記のものに限定されず、
図7〜図11に示すものでもよい。図7〜図11は、他
の仮想立体物7〜11を示す斜視図である。仮想立体物
7は、図7に示すように、複数の層71a〜71dを外
側から中心へと螺旋構造をなすように連続して配列する
ことにより形成してもよい。具体的には、仮想立体物7
の側面を形成する層71aが、層71aの開始位置から
所定の幅だけ中心にずれた位置で一巻きを終える。次の
層71bは、71aの終了位置を開始位置として、そこ
から所定の幅だけ中心にずれた位置で一巻きを終える。
このような配列を繰り返すことにより、複数の層71a
〜71dを連続して配列した螺旋構造の仮想立体物7と
なる。このような螺旋構造をなす仮想立体物6,7に
は、複数の情報を切れ目なく連続して格納することがで
きる。例えば、時系列に従った情報や、連続する番号や
アルファベット等に従った情報等、連続した情報を切れ
目なく連続して格納することができる。又、一つの情報
を二つの層にまたがって連続して格納することもでき
る。
【0037】又、仮想立体物8,9は、図8、図9に示
すように、複数の層81a〜81d,91a〜91dを
螺旋構造ではなく独立させて配列し、階層構造をなすよ
うにしてもよい。具体的には、仮想立体物8は、円盤状
の層81a〜81dを、所定間隔をおいて平行に配列し
たものである。仮想立体物9は、円筒状の層91a〜9
1dを、所定間隔をおいて外側から中心に向かって配列
したものである。このような複数の層81a〜81d,
91a〜91dを螺旋構造ではなく独立させて配列した
仮想立体物8,9には、複数の情報を区切って格納する
ことができる。そのため、複数の情報を所定の単位で区
切り、単位を明確にしたいときは区切った情報を独立し
て各層に格納すればよい。
【0038】又、仮想立体物の形状は、仮想立体物6〜
9のように円柱状でもよく、図10、図11に示す仮想
立体物10,11のように四角柱でもよい。或いは、仮
想立体物の形状は、三角柱や六角柱等の他の角数を持つ
角柱でもよく、特に限定されない。又、各層の間は、仮
想立体物6〜11のように間隔を設けてもよく、間隔を
設けずに接するようにして配列してもよい。但し、各層
の間は、間隔を設けた方が、利用者の視点から見える各
層の面積が増え、それだけ多くの情報を閲覧できるため
好ましい。又、仮想立体物6,10のように各層61a
〜61g,101a〜101dの中央に穴を形成しても
よく、仮想立体物8のように各層81a〜81dの中央
に穴を形成しなくてもよい。又、仮想立体物6〜11の
ように各層61a〜61g,71a〜71d,81a〜
81d,91a〜91dの半径や、各層101a〜10
1d,111a〜111dの辺の長さは同一にしてもよ
く、各層毎に変化させて、各層の大きさを変化させても
よい。
【0039】本実施形態では、複数の層61a〜61g
によって形成された螺旋構造の回転方向は、時間軸を表
す。各層61a〜61gの一巻きは24時間一日を表
し、各層61a〜61gは12時から開始し、一巻きす
ると次の日の12時となる。又、各層61a〜61g
は、曜日を表す。層61aは月曜日を表し、層61bは
火曜日を表し、層61cは水曜日を表し、以下同様に、
層61d〜61gは、木曜日から日曜日を表す。このよ
うに複数の層61a〜61gを順次配列することによ
り、一週間を表す。尚、各層61a〜61gの一巻きが
一週間を表し、複数の層61a〜61dを順次配列する
ことにより、一ヶ月を表すようにしてもよい。又、入力
装置3からの指示を受けて、一巻きが表す時間を一日単
位から一週間単位に変化させるようにしてもよい。又、
回転方向が表すものは特に限定されず、連続する番号の
昇順や降順等を表すようにしてもよい。
【0040】層61a〜61gは、複数の帯状体62a
〜62lから形成される。本実施形態では、層61a〜
61gは、各層を半径方向に12個に区切った複数の帯
状体62a〜62lからなる。帯状体62a〜62lは
放送局の種類を表し、外側の帯状体62aから中心の帯
状体62lに向かって順番に、放送局51aから放送局
51lを表す。帯状体62a〜62l一つ一つも螺旋構
造となるため、その一巻きで対応する放送局51a〜5
1lの24時間一日を表すことになる。
【0041】尚、仮想立体物10は、各層101a〜1
01dを外側から中心に向かって5個に区切った複数の
帯状体102a〜102eからなる。又、仮想立体物
7,9,11は、各層71a〜71d,91a〜91
d,111a〜111dを、高さ方向に5個に区切った
帯状体72a〜72e,92a〜92e,112a〜1
12eからなる。又、仮想立体物8は、各層81a〜8
1dを半径方向に区切った複数の帯状体82a〜82d
と、中央の円形の板状体82eとからなる。
【0042】帯状体62a〜62lは、複数のセル63
a〜63lから形成される。本実施形態では、帯状体6
2a〜62lは、各帯状体をその回転方向に従って区切
った複数のセル63a〜63lからなる。複数のセル6
3a〜63lは、時系列に従って配列され、一巻きで2
4時間一日を表す帯状体62a〜62lとなる。各セル
は、一つ一つの番組を表す。帯状体62a〜62lを形
成するセル63a〜63lは、順番に放送局51a〜5
1lの番組を表す。
【0043】尚、仮想立体物7,9〜11の場合も同様
に、帯状体72a〜72e,92a〜92e,102a
〜102e,112a〜112eを、その回転方向に従
って区切った複数のセル73a〜73e,93a〜93
e,103a〜103e,113a〜113eからな
る。又、仮想立体物8は、帯状体82a〜82dを回転
方向に従って区切ったセル83a〜83dと、円形の板
状体82eを放射状に区切ったセル83eとからなる。
【0044】以上説明したように、仮想立体物6は、複
数のセル63a〜63lが帯状体62a〜62lを形成
し、複数の帯状体62a〜62lが層61a〜61gを
形成し、複数の層61a〜61gが階層構造をなすこと
によって形成されるものである。そして、複数のセル6
3a〜63lに複数の情報が格納される。ここで、複数
の情報をセル63a〜63lに格納するとは、複数の情
報に基づいて、セル63a〜63lの大きさや色、セル
63a〜63lに表示される文字や画像、セル63a〜
63lの配列位置等を決め、それらによって複数の情報
を表現することをいう。
【0045】そのため、上記した作成規則とは、格納す
る複数の情報に基づいて、仮想立体物6の最小単位であ
るセル63a〜63lをどのように作成し、作成したセ
ル63a〜63lをどのように配列して仮想立体物6を
作成するかということを定めた規則である。よって、作
成規則には、セル63a〜63lに格納する複数の情報
に基づいて、セル63a〜63lを作成する規則(以下
「セル作成規則」という)と、作成したセル63a〜6
3lを、複数の情報に基づいて配列する規則(以下「セ
ル配列規則」という)等がある。
【0046】セル作成規則は、セルの大きさ、色、セル
に表示する文字や画像等を、格納する情報に基づいてど
のように決定するかを定めた規則である。本実施形態で
は、セルの大きさは以下のようにして決定する。図12
は、本実施形態に係るセルの大きさの決定方法を説明す
るための説明図である。セル63a〜63lの幅は一定
値Xとする。セル63a〜63lの長さは、単位放送時
間当たり、ここでは、放送時間1分当たりのセル63a
〜63lの長さYa〜Ylに、格納する番組の放送時間
を乗じて決定する。例えば、放送局51aの放送時間5
分の番組であれば、その番組を表すセル63aの長さ
は、5×Yaと決定される。ここで、セル63a〜63
lの長さとは、セル63a〜63lの幅方向の中央、即
ち、幅X/2の位置における長さをいうこととする。
【0047】尚、単位放送時間当たりのセル63a〜6
3lの長さYa〜Ylは、次のように設定できる。図4
に示すように、放送局51aの番組を格納する外側の帯
状体62aと、放送局51lの番組を格納する中心の帯
状体62lとでは長さが異なり、外側の帯状体62aか
ら中心の帯状体62lに向かって順番にその長さは短く
なる。そのため、放送時間24時間で、各帯状体62a
〜62lが一巻きするように、各セル63a〜63l毎
に、単位放送時間当たりの長さYa〜Ylを設定する。
その結果、図12に示すように、単位放送時間当たりの
長さYa〜Ylは、外側の帯状体62aに属するセル6
3aの単位放送時間当たりの長さYaから、中心の帯状
体62lに属するセル63lの単位放送時間当たりの長
さYlに向かって、順番に短くなる。
【0048】セル63a〜63lの色は、格納する番組
のジャンルによって決定する。本実施形態では、セル6
3a〜63lの色は、番組のジャンルがスポーツ番組で
あれば緑色、ニュース番組であれば黄緑色、ドラマ番組
であれば黄色、アニメーション番組であれば水色とす
る。又、セル63a〜63lに表示する文字は、格納す
る番組のタイトルとする。
【0049】セル配列規則は、作成したセル63a〜6
3lの配列位置を、格納する情報に基づいてどのように
決定するかを定めた規則である。本実施形態では、セル
63a〜63lの配列位置は、セルに格納された番組を
放送する放送局51a〜51l、放送予定日、放送予定
時間帯によって決定する。セルに格納された番組の放送
局がチャンネル番号1の放送局51aであれば、セルの
配列位置は帯状体62aになる位置となる。同様に、セ
ルに格納された番組の放送局がチャンネル番号2〜12
の放送局51b〜51lであれば、順番に帯状体62b
〜62lになる位置となる。
【0050】次に、セルに格納された番組の放送予定日
が月曜日であれば、そのセルの配列位置は層61aにな
る位置となる。同様に、セルに格納された番組の放送予
定日が火曜日〜日曜日であれば、順番に層61b〜層6
1gになる位置となる。又、帯状体62a〜62lは1
2時から開始し、一巻きで24時間を表すため、時間に
よって一巻きの帯状体のどの位置となるかを特定でき
る。そのため、例えば、セルに格納された番組の放送予
定時間帯が12時〜13時であり、放送開始予定時刻が
12時であれば、セルの配列位置は、帯状体62a〜6
2lの12時になる位置となる。そして、そのセルの端
部を帯状体62a〜62lの12時の位置にあわせて配
列する。
【0051】ここで、上記したように、セルの配列位置
は、帯状体62a〜62lの種類と、層61a〜61g
の種類と、時間によって特定できるため、本実施形態で
は、セルの配列位置を、パラメータ(layer,be
lt,time)で表すことにする。具体的に本実施形
態では、セルの配列位置を表現する際には、層の種類
(layer)を、層61a〜61gの順番に1〜7と
表し、帯状体の種類(belt)を、帯状体62a〜6
2lの順番に1〜12と表し、時間(time)はその
まま1〜24と表し、分は小数点以下で表すこととす
る。よって、例えば、セルの配列位置が、層61aを形
成する帯状体62aの12時〜13時の場合には、
(1,1,12)と表すことができ、セルの配列位置
が、層61aを形成する帯状体62aの12時30分〜
13時の場合には、(1,1,12.5)と表すことが
できる。
【0052】上記したようなセル配列規則に従えば、層
61a〜61gは、外側から中心へ12個の放送局51
a〜51lを順番に表す帯状体62a〜62lによって
形成される。又、層61a〜61gによって形成された
仮想立体物6の螺旋構造の回転方向は、時間軸を表し、
仮想立体物6の最上部には、最も日付の早い番組情報が
格納された層61aが位置することとなる。
【0053】作成部24は、受信部21等により取得し
た複数の情報をセル63a〜63lに格納し、仮想立体
物6を作成する作成手段である。本実施形態では、作成
部24は、情報記憶部22に設けられた番組テーブルか
ら番組情報を取得し、規則記憶部23から作成規則を取
得する。そして、作成部24は、その作成規則に従って
番組情報をセル63a〜63lに格納する。
【0054】作成部24は、図3に示す情報テーブルの
中から、まず、番組ID=101の番組情報を取得し
て、番組ID=101の番組情報を格納したセルを作成
し、配列する。作成部24は、まず、放送予定時間帯か
ら放送時間を算出する。番組ID=101の番組の放送
予定時間帯は、12時〜13時であるため、放送時間は
60分となる。次に、作成部24は、セルの大きさを決
める。番組ID=101の番組の放送時間は60分であ
るため、セルの大きさは、幅X、長さ60×Yaとな
る。次に、作成部24は、番組のジャンルからセルの色
を決める。番組ID=101の番組のジャンルは、ドラ
マ番組であるため、セルの色は黄色となる。次に、作成
部24は、セルに番組タイトルを表示する。番組ID=
101の番組タイトルは、「Atlantic」である
ため、セルの中には「Atlantic」と表示され
る。
【0055】最後に、作成部24は、その番組を放送す
る放送局、放送予定日、放送予定時間帯からセルの配列
位置を決め、作成したセルを配列する。番組ID=10
1の番組の放送局はチャンネル番号1の放送局51aで
あるため、セルの配列位置は帯状体62aになる位置と
なる。又、番組ID=101の番組の放送予定日は7月
1日の月曜日、放送予定時間帯は12時〜13時である
ため、セルの配列位置は層61aになる位置、帯状体6
2aの12時になる位置となる。
【0056】よって、番組ID=101の番組情報が格
納されたセルは、帯状体62aを形成するセル63aと
なり、その配列位置は、(1,1,12)となる。この
ようにして作成部24が決定した配列位置を、以下「基
本配列位置」という。作成部24は、決定した配列位置
にセル63aを配列する。作成部24は、番組ID=1
02以降の番組情報についても同様の作業を行い、8日
分の全局番組情報が格納された複数のセル63a〜63
lを作成し、それらのセル63a〜63lの配列位置を
決定し、配列を行う。その結果、作成部24によって、
8日分の全局番組情報が格納された仮想立体物6が作成
される。
【0057】作成結果記憶部25は、作成部24が作成
した仮想立体物6を格納する作成結果記憶手段である。
又、作成結果記憶部25には、基本配列テーブルが設け
られている。図13は、本実施形態に係る基本配列テー
ブルを示す説明図である。図13に示すように、基本配
列テーブルは、番組IDと基本配列位置の項目からなる
テーブルである。
【0058】作成部24は、作成した仮想立体物6を作
成結果記憶部25に格納する。又、仮想立体物6を作成
する際に、番組IDと、当該番組IDの番組情報が格納
されたセル63a〜63lの基本配列位置とを対応づけ
て、基本配列テーブルに格納する。尚、作成部24は、
情報記憶部22の番組情報が更新されているかを定期的
に確認する。そして、作成部24は、番組情報が更新さ
れていた場合、新たな番組情報に基づいて仮想立体物6
を作成し、それに伴い、作成結果記憶部25に格納され
た仮想立体物6や基本配列テーブルの内容も更新する。
【0059】時計部26は、現在の日付、時刻を表示調
整部27や、操作部29等に提供する時計手段である。
表示調整部27は、仮想立体物6の仮想空間42内にお
ける配置状態を調整したり、仮想立体物6に種々の表示
を付加したり、仮想立体物6を形成するセル63a〜6
3lの配列を変更する等して、仮想立体物6の表示状態
を調整する表示調整手段である。尚、表示調整部27
は、表示画面41に、仮想空間42や種々の表示等、仮
想立体物6以外のものを表示する機能も果たす。
【0060】表示調整部27は、角度調整部27aと、
位置調整部27bと、表示付加部27cと、配列変更部
27dと、一時記憶部27eとから構成される。角度調
整部27aは、仮想立体物6について仮想空間42内に
配置する角度を変化させる角度調整手段である。位置調
整部27bは、仮想立体物6を仮想空間42内に配置す
る位置を変化させる位置調整手段である。表示付加部2
7cは、仮想立体物6や表示画面41に種々の表示を付
加したり、仮想立体物6を形成するセル63a〜63l
を点灯させたりする表示付加手段である。
【0061】本実施形態では、利用者が仮想立体物6を
3つの異なる見方ができるように、仮想立体物6の配置
角度、配置位置、仮想立体物6に付加する表示等を変化
させた3つの表示パターンが設定されている。角度調整
部27aや位置調整部27b、表示付加部27cは、作
成結果記憶部25から仮想立体物6を取得し、前記3つ
の表示パターンの中から、予め定められた設定や入力装
置3からの指示に従って選択された表示パターンとなる
ように、配置角度や配置位置、付加する表示を切り換え
て、仮想立体物6を表示画面41に表示する状態を変化
させる。そして、表示調整部27は、当該変化させた結
果を表示装置4に提供する。
【0062】図4は、本実施形態に係る第一の表示パタ
ーン(以下「立体表示アングル」という)を示す概略図
である。立体表示アングルは、図4に示すように、利用
者の視点が仮想立体物6を斜め上方からとらえるような
角度に、角度調整部27aが仮想立体物6を配置したも
のである。同時に、角度調整部27aは、時計部26よ
り現在時刻を取得し、現在時刻が放送予定時間帯に含ま
れる番組が格納されたセル63a〜63lが、仮想空間
42の手前に位置するように仮想立体物6を配置する。
本実施形態では、現在時刻は14時である。位置調整部
27bは、利用者の視点から仮想立体物6の層61a〜
61g程度までが見える位置に仮想立体物6を配置す
る。尚、立体表示アングルにおいては、利用者の視点か
らは見えないが、仮想立体物6の下方に、受信部21が
受信する現在放送中の番組の画像が表示される。
【0063】表示付加部27cは、セル63a〜63l
の色が表すジャンルを説明するために、「Sport
s」、「News」、「Drama」、「Anime」
等の各ジャンル名に、作成規則においてそのジャンルの
番組が格納されたセルの色と定められている色を付した
ジャンル表示64aを、表示画面41の右下方に付加す
る。又、表示付加部27cは、層61aを一時間毎に区
切る線64bを、層61aの上面に付加する。表示付加
部27cは、層61aの開始位置に付加する線64bの
先端に「12時」という時刻を文字で表す時刻表示64
cを付加し、それに合わせて、0時、3時、6時、9
時、15時、18時、21時を表すこととなる線64b
の先端に、それぞれの時刻表示64cを付加する。又、
表示付加部27cは、層61a〜61gの右隣にアルフ
ァベットで曜日を表す曜日表示64dを付加する。
【0064】又、表示付加部27cは、時計部26より
現在時刻を取得し、帯状体62aを形成するセル63a
の中から、現在時刻が放送予定時間帯に含まれる番組が
格納されたセル631を点灯させる。尚、入力装置3に
よって、セル63a〜63lの選択が行われた場合、角
度調整部27aは、選択されたセル63a〜63lが、
仮想空間42の手前に位置するように仮想立体物6の配
置を変更する。又、表示付加部27cは、選択されたセ
ル63a〜63lを点灯させる。
【0065】立体表示アングルによれば、利用者は、仮
想立体物6の立体的な形状を把握することができる。
又、仮想立体物6の最上部に位置する層61aが表す二
次元的に配列された情報と、層61a〜61gがなす三
次元的な階層構造を同時に閲覧することができ、仮想立
体物6が提示する三次元的な情報を閲覧、操作して複数
の情報を関連付けて、直感的に把握できる。特に、表示
画面41に複数の層61a〜61gが表示されるため、
複数の曜日の番組情報を一度に閲覧、操作したり、一週
間後の番組情報等、他の曜日の番組情報に簡単にカーソ
ルを移動させることができる。
【0066】又、セル63a〜63lはジャンル別に色
分けされ、時系列に配列されており、仮想立体物6に
は、層61aを1時間毎に区切る線64bや時刻表示6
4c、曜日表示64dが付加されているため、どの曜日
のどの時間帯に、どんなジャンルの番組が放送されてい
るかという番組情報の概略をつかむことができる。又、
現在時刻が放送予定時間帯に含まれる番組が格納された
セル63a〜63lが仮想空間42の手前に位置するよ
うに配置され、更に、帯状体62aを形成する現在時刻
が放送予定時間帯に含まれる番組が格納されたセル63
1は点灯されるため、利用者にとって最も有用な現在時
刻以降の番組情報を閲覧し易い。
【0067】図5は、本実施形態に係る第二の表示パタ
ーン(以下「縮小表示アングル」という)を示す概略図
である。縮小表示アングルは、図5に示すように、利用
者の視点が仮想立体物6を真上、即ち、最上部の層61
aを真上からとらえるような角度に、角度調整部27a
が仮想立体物6を配置したものである。同時に、角度調
整部27aは、帯状体62aの放送予定時刻が0時の位
置が、縮小表示アングルで表示した際の仮想立体物6の
最上部に位置するように仮想立体物6を配置する。位置
調整部27bは、利用者の視点から仮想立体物6が、図
5に示すように表示画面41の右上端に小さく見える程
度まで遠い位置に、仮想立体物6を配置する。尚、縮小
表示アングルにおいては、仮想立体物6の後方に受信部
21が受信する現在放送中の番組の画像65が表示され
る。
【0068】表示付加部27cは、立体表示アングルと
同様に、線64bや時刻表示64cを付加する。又、表
示付加部27cは、時計部26より現在時刻を取得し、
帯状体62a〜62lを形成するセル63a〜63lの
中から、現在時刻が放送予定時間帯に含まれる番組が格
納されたセル63a〜63lを点灯させる。これによ
り、点灯したセル63a〜63lは、時計の針632と
して機能する。尚、本実施形態では、情報提示装置1の
電源入力時の最初の表示パターンは、縮小表示アングル
と設定されている。よって、入力装置3から表示パター
ンの切換の指示があるまでは、表示調整部27は縮小表
示アングルを表示する。
【0069】縮小表示アングルによれば、利用者は、仮
想立体物6を縮小して見ることができ、表示画面41に
占める仮想立体物6の表示面積を、現在放送中の番組の
画像65の妨げにならない程度まで小さくできる。又、
点灯したセル63a〜63lは、時計の針632として
機能し、仮想立体物6には、線64bや時刻表示64c
が付加されている。そのため、利用者は現在放送中の番
組を楽しむと同時に、縮小表示アングルで表示された仮
想立体物6をアナログ時計として利用することができ
る。又、複数の層61a〜61lのうち、最上部に位置
する層の閲覧に限られるものの、立体表示アングルの場
合と同様に、セル63a〜63lはジャンル別に色分け
され、時系列に並べられており、仮想立体物6には、線
64bや時刻表示64cが付加されている。よって、仮
想立体物6を縮小した状態でも、最上部に位置する層が
表す曜日のどの時間帯に、どんなジャンルの番組が放送
されているかという番組情報の概略をつかむことができ
る。
【0070】図6は、本実施形態に係る第三の表示パタ
ーン(以下「拡大表示アングル」という)を示す概略図
である。拡大表示アングルは、図6に示すように、利用
者の視点が仮想立体物6を真上からとらえるような角度
に、角度調整部27aが仮想立体物6を配置したもので
ある。同時に、角度調整部27aは、時計部26より現
在時刻を取得し、帯状体62aの現在時刻の位置が、拡
大表示アングルで表示した際の仮想立体物6の最下部に
位置するように、仮想立体物6を配置する。位置調整部
27bは、利用者の視点から図6に示すように、帯状体
62a〜62jの約5時間分が見える程度まで近い位置
に、仮想立体物6を配置する。よって、拡大表示アング
ルは、縮小表示アングルで表示された仮想立体物6をズ
ームアップし、拡大して表示させたようになる。尚、拡
大表示アングルにおいても、仮想立体物6の後方に、現
在放送中の番組の画像65が表示される。
【0071】表示付加部27cは、帯状体62a〜62
jの現在時刻の隣に、各放送局51a〜51lのチャン
ネル番号と、放送局名を表示する放送局表示64eを付
加する。又、表示付加部27cは、ジャンル表示64a
を表示画面41の左下方に付加する。又、表示付加部2
7cは、帯状体62aの外周に沿って、現在時刻から3
0分毎に時刻を文字で表す時刻表示64fを付加する。
又、表示付加部27cは、時計部26より現在時刻を取
得し、帯状体62aを形成するセル63aの中から、現
在時刻が放送予定時間帯に含まれる番組が格納されたセ
ル631を点灯させる。尚、入力装置3によって、セル
63a〜63jの選択が行われた場合には、角度調整部
27aは、選択されたセル63a〜63jが、そのセル
が属する帯状体62a〜62jの最下部に位置するよう
に配置する。又、表示付加部27cは、選択されたセル
63a〜63jを点灯させる。
【0072】拡大表示アングルによれば、利用者は仮想
立体物6の一部を拡大して見ることができる。更に、仮
想立体物6には、30分ごとに時刻を表す時刻表示64
fや、放送局表示64eが付加される。よって、仮想立
体物6の最上部に位置する層が表す曜日の番組情報につ
いて、利用者は、放送局、放送予定時間帯、ジャンル、
番組のタイトル等のより詳細な番組情報を、明確に把握
することができる。又、現在時刻から5時間程度の部分
の帯状体62a〜62jが拡大され、帯状体62aを形
成し、現在時刻が放送予定時間帯に含まれる番組が格納
されたセル631は点灯されるため、利用者にとって最
も有用な現在時刻以降の番組の詳しい情報を確認し易
い。よって、この拡大表示アングルは、放送中の番組表
示の切換操作や、番組録画操作を行うのに適している。
尚、仮想立体物6の表示面積が大きくなるものの、現在
放送中の番組の画像65も同時に閲覧することができ
る。
【0073】配列変更部27dは、基本配列位置から、
セル63a〜63lの配列位置を変更する配列変更手段
である。一時記憶部27eは、配列変更部27dによっ
て、変更された後の配列位置(以下「変更配列位置」と
いう)を、配列位置が基本配列位置から変更されている
間だけ一時的に記憶するものである。本実施形態では、
一時記憶部27eには、変更配列テーブルが設けられて
いる。図14は、本実施形態に係る変更配列テーブルを
示す説明図である。図14に示すように、変更配列テー
ブルは、番組IDと変更配列位置の項目からなるテーブ
ルである。本実施形態では、上記した3つの表示パター
ンごとに、入力装置3からの指示に従って行う配列変更
の方法が設定されている。配列変更部27dは、入力装
置3からの指示と、設定された配列変更の方法に従っ
て、セル63a〜63lの配列変更を行う。そして、配
列変更部27dは、セル63a〜63lを配列変更させ
た結果を表示装置4に提供し、変更配列位置を番組ID
と対応付けて変更配列テーブルに格納する。
【0074】立体表示アングルでは、入力装置3によっ
て選択されたセルが属する層に含まれる全てのセルの配
列位置が、仮想立体物6の最上部である層61aの配列
位置となるように、仮想立体物6の時間軸方向にセル6
3a〜63lの配列位置を順次、変更する。例えば、入
力装置3によって、基本配列位置が(2,1,12)で
ある層61bに属するセル63aが選択されたとする。
層61bに属する全てのセル63a〜63lの配列位置
は、層61aの位置に変更され、層61cに属する全て
のセル63a〜63lの配列位置は、層61bの位置に
変更される。同様に、層61d〜61gに属するセル6
3a〜63lの配列位置も、各基本配列位置の一つ上の
層61c〜61fの位置に変更される。層61aに属す
る全てのセル63a〜63lの配列位置は、仮想立体物
6の最下部の層の位置に変更される。そして、配列変更
部27dは、変更配列位置を番組IDと対応付けて、変
更配列テーブルに格納する。このように、層61a〜6
1gが時間軸方向にスクロールし、仮想立体物6を構成
する螺旋構造が、迫り上がるようにしてセル63a〜6
3lの配列位置が変更される。これによれば、選択され
たセルが属する層61bを最も閲覧しやすい最上部に位
置させることができる。
【0075】又、立体表示アングルでは、配列変更部2
7dは、入力装置3によって選択されたセルが属する帯
状体に含まれる全てのセルの配列位置が、仮想立体物6
の側面となる帯状体62aの配列位置となるように、層
61a〜61gの半径方向にセル63a〜63lの配列
位置を順次、変更することも行われる。尚、拡大表示ア
ングルでも、同様に半径方向への配列変更が行われる。
例えば、入力装置3によって、基本配列位置が(1,
2,12)である帯状体62bに属するセル63bが選
択されたとする。ここでは、層61aの63bが選択さ
れたとする。帯状体62bに属する全てのセル63bの
配列位置は、帯状体62aの位置に変更され、帯状体6
2cに属する全てのセル63cの配列位置は、帯状体6
2bの位置に変更される。同様に、セル63d〜63l
の配列位置も、各基本配列位置の一つ外側の帯状体63
c〜63kの位置に変更される。帯状体62aに属する
全てのセル63aの配列位置は、帯状体62lの位置に
変更される。そして、配列変更部27dは、変更配列位
置を番組IDと対応付けて、変更配列テーブルに格納す
る。図14に示す変更配列テーブルには、この場合の変
更配列位置が格納されている。
【0076】このように、帯状体62a〜62lが層の
半径方向にスクロールするようにしてセル63a〜63
lの配列位置が変更される。これによれば、選択された
セル63bが属する帯状体62bを最も閲覧しやすい側
面に位置させることができる。又、拡大表示アングルに
おいては、仮想立体物6の中心付近の帯状体62k,6
2lは、表示されず閲覧できないが、配列変更部27d
によって基本配列位置が仮想立体物6の中心付近の帯状
体62k,62lを、帯状体62aの位置に変更するこ
とにより、閲覧することができる。尚、立体表示アング
ルにおいて、層61a以外の層61b〜61lに属し、
かつ、帯状体62a以外の帯状体62b〜62lに属す
るセルが選択された場合には、セルの配列位置は、上記
した配列変更方法に従って、層の種類も帯状体の種類も
両方変更される。
【0077】縮小表示アングルでは、配列変更部27d
は、入力装置3によっていずれのセル63a〜63lが
選択されても、層61a〜61gの半径方向にセル63
a〜63lの配列位置を、帯状体毎に順次連続して変更
する。帯状体62lに属する全てのセル63lの配列位
置は、帯状体62kの位置に変更され、帯状体62kに
属する全てのセル63kの配列位置は、帯状体62jの
位置に変更される。同様に、セル63b〜63iの配列
位置も、各基本配列位置の一つ外側の帯状体63a〜6
3hの位置に変更される。帯状体62aに属する全ての
セル63aの配列位置は、帯状体62lの位置に変更さ
れる。次に、同様にして、セル63a,63c〜63l
の配列位置は、更に一つ外側の帯状体62a〜62kの
位置に変更され、セル63bの配列位置は帯状体62l
の位置に変更される。尚、この場合、配列変更部27d
は、変更配列位置を変更配列テーブルには格納しない。
【0078】このような層61a〜61gの半径方向に
セルの配列位置を、帯状体毎に順次変更する作業を連続
して行うことにより、帯状体62a〜62lを、中心か
ら外側に向かって自動的にスクロールさせることができ
る。これにより、番組情報の概略を知ることができる。
特に、本実施形態では、放送局51a〜51lが12個
と少ないが、放送局が多数、例えば、48個あるような
場合には、その全ての放送局の番組情報を格納した仮想
立体物を作成し、その全体を表示画面41に表示する
と、仮想立体物の表示面積が大きくなってしまうか、小
さい表示面積に表示するために仮想立体物を縮小しすぎ
てしまい、番組情報の概略を把握しにくくなってしまう
おそれがある。そのため、48個の放送局の番組情報の
うち、例えば、12個の放送局の番組情報のみを表示画
面41に表示し、残りの36個については表示しないよ
うにする。そして、入力装置3からの指示を受けると、
配列変更部27dが、層の半径方向にセルの配列位置
を、帯状体毎に順次変更する作業を連続して行って、帯
状体を中心から外側に向かって自動的にスクロールさせ
るようにする。これによれば、表示画面41に表示され
る放送局の番組情報を順次、変更でき、12個の放送局
の番組情報を表示する場合と同一の表示面積を使用し
て、仮想立体物6を縮小させることなく48個の放送局
の番組情報の概略を把握することができる。
【0079】投影部28は、複数のセル63a〜63l
に格納された情報に関するより詳細な詳細情報を、仮想
空間42内に投影させる投影手段である。詳細情報は、
文字、静止画像、動画像等いずれによって表されたもの
であってもよい。番組情報の場合、上記した詳細番組情
報、即ち、番組の内容を紹介する紹介文や紹介画像、出
演者や原作者、脚本家、監督、演出者、音楽制作者等の
番組関係者名、お知らせ等を表示する文字や画像等を、
詳細情報として用いることができる。本実施形態では、
詳細情報として、紹介画像66を投影する。紹介画像6
6は、例えば、番組が映画の場合には、放送する映画の
ワンシーンの画像、番組が野球の場合には、野球の試合
の様子を撮影した画像等である。又、紹介画像66は、
サムネイルと呼ばれる多数の画像を一覧表示するために
縮小された画像の状態で投影される。
【0080】本実施形態では、投影部28は、立体表示
アングルで仮想立体物6を表示する際に、紹介画像66
を仮想空間42内の仮想立体物6の後方に投影する。表
示調整部27は、入力装置3から表示パターンを立体表
示アングルとするよう指示を受けると、投影部28に投
影を行うよう指示をする。当該指示を受けて、投影部2
8は投影を行う。紹介画像66を仮想空間42内に投影
する投影領域661a〜661gは、長方形であり、仮
想立体物6の後方に、横に並んで7つ用意される。両端
の投影領域661a,661gは、一部のみの表示とな
る。
【0081】投影部28は、仮想立体物6の最上部に位
置する層61aの一番外側の帯状体62aに属するセル
に格納された番組の紹介画像66を投影する。又、投影
部28は、立体表示アングルにおいて点灯されているセ
ル631と、セル631の一つ前のセル、セル631の
次に並ぶ5つのセルに格納された番組の合計7つの紹介
画像66を投影する。よって、図4に示す立体表示アン
グルの場合、投影部28は、まず、点灯しているセル6
31に格納された番組の番組IDを、セル631の基本
配列位置(1,1,14)を基に、図13に示す作成結
果記憶部25の基本配列テーブルから取得する。ここで
は、投影部28は、ID=103を取得する。
【0082】次に、取得した番組ID=103を基に、
その一つ前の番組ID=102と、その次に続く5つの
番組ID=104〜108を、基本配列テーブルから取
得する。次に投影部28は、取得した番組ID=102
〜108を基に、番組テーブルから、番組ID=102
〜108の紹介画像データB〜Gを取得する。そして、
投影部28は、紹介画像データB〜Gを基に、番組ID
=102〜108の順番で、紹介画像66を投影領域6
61a〜661gに、順次投影する。これにより、時系
列に従って紹介画像66が、仮想空間42の手前から奥
に向かって投影される。
【0083】又、投影部28は、投影領域661b、即
ち、セル631に格納された番組の紹介画像66が投影
される投影領域661bの上方、下方に帯状の光を点灯
させるライト表示662を表示する。又、投影部28
は、ライト表示662の下方に、投影領域661bに投
影される紹介画像66の番組のタイトルと放送予定時間
帯を表示するガイド表示663を表示する。
【0084】又、投影部28は、立体表示アングルにお
いて、配列変更部27dがセルの配列位置の変更を行う
と、そのセルの配列位置の変更に連動して、投影領域6
61a〜661gに投影する紹介画像66を変更する。
その場合、投影部28は、番組IDを、セルの変更配列
位置を基に、一時記憶部27eの変更配列テーブルから
取得する。例えば、図14に示す変更配列テーブルのよ
うに、セルの配列位置の変更が行われた場合、投影部2
8は、点灯しているセル631に格納された番組の番組
IDを、セル631の変更配列位置(1,1,14)を
基に、変更配列テーブルから取得する。ここでは、投影
部28は、ID=203を取得する。次に、取得した番
組ID=203を基に、その一つ前の番組ID=202
と、その次に続く5つの番組ID=204〜208を、
変更配列テーブルから取得する。次に、投影部28は、
取得した番組ID=202〜208を基に、番組テーブ
ルから、番組ID=202〜208の紹介画像データb
〜gを取得する。そして、投影部28は、紹介画像デー
タb〜gを基に、番組ID=202〜208の順番で、
紹介画像66を投影領域661a〜661gに、順次投
影する。又、投影部28は、ガイド表示663を番組I
D=203の番組のタイトルと放送予定時間帯に変更す
る。
【0085】操作部29は、入力装置3からの指示によ
り、放送中の番組表示の切換、録画、録画予約等の操作
を行う操作手段である。操作部29は、番組表示部29
aと、録画部29bとから構成される。尚、上記したよ
うに、拡大表示アングルは、仮想立体物6の一部を拡大
するため、番組情報を明確に把握でき、操作もし易い。
又、立体表示アングルは、投影部28により紹介画像6
6が投影されるため、番組の内容を視覚的、直感的に把
握できる。よって、利用者は、拡大表示アングル又は立
体表示アングルにおいて、番組表示の切換操作や、番組
録画予約操作等を行う。
【0086】番組表示部29aは、入力装置3によって
選択されたセルに格納された番組を表示するよう指示を
受けると、その選択されたセルの基本配列位置を基に、
図13に示す基本配列テーブルから番組IDを取得す
る。尚、配列位置の変更がされている場合は、変更配列
位置を基に、図14に示す変更配列テーブルから番組I
Dを取得する。番組表示部29aは、取得した番組ID
を基に、番組テーブルから、そのセルに格納された番組
のチャンネル番号を取得する。次に、番組表示部29a
は、受信部21に取得したチャンネル番号の放送局に切
り換えて受信するよう指示をする。そして、受信部21
が、当該チャンネル番号の放送局が現在放送中の番組を
受信し、表示装置4に提供する。
【0087】録画部29bは、入力装置3によって選択
されたセルに格納された番組の録画をするよう指示を受
けると、その選択されたセルの基本配列位置を基に、基
本配列テーブルから番組IDを取得する。尚、配列位置
の変更がされている場合は、変更配列位置を基に、変更
配列テーブルから番組IDを取得する。録画部29b
は、取得した番組IDを基に、番組テーブルからそのセ
ルに格納された番組のチャンネル番号と、放送予定時間
帯を取得する。次に、録画部29bは、時計部26から
現在時刻を取得し、番組の放送開始時間になると、取得
したチャンネル番号の放送局の番組を受信するよう受信
部21に指示し、受信部21が当該番組を受信する。そ
して、録画部29bは録画を行い、放送終了時間になる
と録画を終了する。
【0088】尚、上記した情報記憶部22、作成部2
4、角度調整部27a、位置調整部27b、表示付加部
27c、配置変更部27d、投影部28、操作部29
は、図示しないCPUが、図示しないRAM等のメモリ
に格納されたプログラムを取得し、実行することにより
実現される。
【0089】入力装置3は、処理装置2への種々の指示
を入力する入力手段である。入力手段は、例えば、リモ
ートコントロール、ジョイスティック、キーボード、マ
ウス等を用いることができる。本実施形態では、リモー
トコントロールを用いる。図15に本実施形態に係る入
力装置3の外観を表す概略図を示す。図15に示すよう
に、入力装置3は、電源ボタン31と、チャンネル切換
ボタン32と、音量変更ボタン33と、チャンネル直接
切換ボタン34と、表示切換ボタン35と、カーソルを
上下左右に移動させる十字キー36と、確定ボタン37
とを備える。
【0090】表示切換ボタン35は、角度調整部27
a、位置調整部27b、表示付加部27cに、上記した
3つの表示パターンの表示切換を指示するものである。
上記したように、最初は縮小表示アングルで表示するよ
う設定されているため、例えば、表示切換ボタン35を
一回押下する毎に、縮小表示アングルから、拡大表示ア
ングル、立体表示アングル、縮小表示アングルと切り換
えるよう、角度調整部27a、位置調整部27b、表示
付加部27cに指示ができるように設定できる。
【0091】十字キー36は、立体表示アングル、拡大
表示アングルにおいて、表示画面41に表示されるカー
ソルを上下左右に移動させて仮想立体物6のセル63a
〜63lの選択を行い、角度調整部27aに角度の変更
を指示したり、表示付加部27cにセルの点灯を指示し
たり、配列変更部27dに配列位置の変更を指示するも
のである。確定ボタン37は、立体表示アングル、拡大
表示アングルにおいて、十字キー36によってセルの選
択を行った後に、番組表示部29aに、選択されたセル
に格納された番組に、番組表示を切換えるよう指示をし
たり、録画部29bに、選択されたセルに格納された番
組の録画を行うよう指示するものである。例えば、確定
ボタン37を1回押下すると、番組表示部29aに選択
されたセルに格納された番組に、番組表示を切り換える
よう指示がされ、2回押下すると、録画部29bに選択
されたセルに格納された番組の録画を行うよう指示でき
るように設定できる。
【0092】表示装置4は、仮想立体物6、現在放送中
の番組、仮想空間42等を表示する表手段である。受信
部21、表示調整部27、投影部28から、放送中の番
組の画像65、仮想立体物6や仮想空間42、紹介画像
66の提供を受け、表示する。表示装置4は、例えば、
ディスプレイ装置やテレビ等のように、表示画面41を
有し、画像を表示できるものであれば限定されない。
【0093】(配信方法、情報提示方法)次に、本実施
形態に係る配信システム5による番組情報の配信方法に
ついて説明する。図16は、本実施形態に係る配信シス
テム5による配信方法の手順を示すフロー図である。各
放送局51a〜51lは、通信装置57a〜57lによ
り、データベース56a〜56lから自局の8日分の規
格番組情報を取得して、送信局52に送信し、送信局5
2の通信装置55が受信する(S101)。全局情報作
成装置54は、通信装置55から各放送局51a〜51
lの規格番組情報を取得して、8日分の全局番組情報を
作成し、作成した全局番組情報を通信装置55に提供す
る(S102)。送信局52は、通信装置55から全局
番組情報を放送局51a〜51lに送信して戻し、放送
局51a〜51lの通信装置57a〜57lが全局番組
情報を受信して、データベース56a〜56lに格納す
る(S103)。配信装置58a〜58lは、自局の詳
細番組情報と全局番組情報をデーターベース56a〜5
6lから取得する(S104)。そして、各放送局51
a〜51lから、その放送局に設置された配信装置58
a〜58lが、全局番組情報及び自局の詳細番組情報を
各家庭53に設置された情報提示装置1の受信部21
へ、通信衛星、放送衛星、CATV網、地上波等を介し
て配信する(S105)。尚、ステップ(S104)に
おいて、配信装置58a〜58lは、詳細番組情報に加
えて、自局の8日分を超える規格番組情報を取得し、ス
テップ(S105)において同時に配信するようにして
もよい。
【0094】次に、本実施形態に係る情報提示装置1に
よる情報提示方法について説明する。図17は、本実施
形態に係る情報提示装置1による情報提示方法の手順を
示すフロー図である。受信部21が、チャンネルを合わ
せている放送局(ここでは放送局51aに合っていると
する)から配信された全局番組情報と、その放送局51
aの詳細番組情報を受信する(S201)。次に、受信
部21は、チャンネルを切り換えて他の放送局51b〜
51lのいずれかから配信された詳細番組情報を受信す
る(S202)。受信部21は、全放送局の詳細番組情
報を受信したか判断し(S203)、全放送局について
受信し終わるまで、ステップ(S202)に戻って、チ
ャンネルを順次切り換えて受信する操作を繰り返す。
【0095】このようなステップ(S201)〜ステッ
プ(S203)によって、全放送局51a〜51lの詳
細番組情報を順次取得する。尚、全局番組情報のみで仮
想立体物6を作成することは可能であるため、投影部2
8による紹介画像66の投影が不要な場合等、詳細番組
情報が不要な場合は、ステップ(S202)、ステップ
(S203)を行って詳細番組情報を受信する必要はな
く、省略できる。
【0096】次に、情報記憶部22が、受信部21が受
信した全局番組情報及び詳細番組情報に含まれる全番組
に番組IDを付与する(S204)。次に、情報記憶部
22が、付与した番組IDと、その番組のチャンネル番
号、放送予定日、放送予定時間帯、番組タイトル、ジャ
ンル、紹介画像とを対応付けて、番組テーブルに番組情
報を格納する(S205)。次に、作成部24が、情報
記憶部22から番組IDを基に番組情報を取得し、規則
記憶部23から作成規則を取得する(S206)。次
に、作成部24は、放送予定時間帯から放送時間を算出
し、算出した放送時間と作成規則を基に、セルの大きさ
を決める(S207)。次に、作成部24は、番組のジ
ャンルと作成規則から、セルの色を決め(S208)、
作成したセルに番組タイトルを表示する(S209)。
【0097】次に、作成部24は、チャンネル番号、放
送予定日、放送予定時間帯からセルの基本配列位置を決
める(S210)。次に、作成部24は、決定した基本
配列位置に従って、セルを配列し、番組IDとその番組
IDの番組情報が格納されたセルの基本配列位置とを対
応付けて基本配列テーブルに格納する(S211)。作
成部24は、セルが作成されておらず、基本配列位置が
決定されていない番組IDがないかを判断する(S21
2)。ステップ(S212)において、基本配列位置の
決定されていない番組IDがある場合には、ステップ
(S206)に戻り、一連の作業を繰り返す。ステップ
(S212)において、全ての番組IDについて、基本
配列位置が決定し、仮想立体物6が完成した場合には、
仮想立体物6を作成結果記憶部25に格納する(S21
3)。表示調整部27が、作成結果記憶部25から仮想
立体物6を取得し、角度調整部27a、位置調整部27
b、表示付加部27cが、縮小表示アングルに調整し
て、表示装置4へ提供する(S214)。表示装置は、
仮想立体物6を縮小表示アングルで表示画面41に表示
する(S215)。
【0098】(情報提示装置、情報提示方法、配信シス
テム、配信方法による作用効果)本実施形態に係る情報
提示装置1及び情報提示方法によれば、複数のセル63
a〜63lの中に複数の番組情報をそれぞれ格納し、そ
の番組情報が格納された複数のセル63a〜63lを二
次元的に配列して複数の帯状体62a〜62lを形成す
るとともに、その帯状体62a〜62lによって複数の
層61a〜61gを形成する。そして、その層61a〜
61gを三次元的に配列して階層構造をなすことによっ
て、仮想立体物6が形成される。そのため、一つの仮想
立体物6の中に、番組情報という相互に関連のある複数
の情報をまとめて格納することができるとともに、3次
元の方向に複数の情報を配列して提示することができ
る。そして、その仮想立体物6は、表示装置4により仮
想空間42内に表示される。
【0099】よって、利用者は仮想空間42内に表示さ
れた一つの仮想立体物6を閲覧、操作することによっ
て、仮想立体物6が提示する三次元的な情報を閲覧、操
作して、複数の情報を関連付けて直感的に把握すること
ができる。又、複数の番組情報を一つの仮想立体物6に
格納してしまうことができるため、情報の提示に必要な
面積の省スペース化を図ることができる。
【0100】又、仮想立体物6そのものを仮想的な操作
デバイスとして位置付け、入力装置3によってカーソル
を動かし、仮想立体物6のセル63a〜63lを選択す
ることによって、セル63a〜63lの配列変更、番組
表示の切換、録画等の操作を行うことができる。又、放
送局の種類を表す帯状体62a〜62lに、放送局毎に
番組情報を格納したり、曜日を表す層61a〜61gに
特定の曜日(日にち)毎に番組情報を格納することによ
って、複数の番組情報を放送局や曜日で分類し、整理し
て格納することができる。
【0101】更に、情報提示装置1は、角度調整部27
a、位置調整部27b、表示付加部27cを備え、これ
らによって、仮想立体物6について仮想空間42内に配
置する角度や位置を変化させたり、仮想立体物6に種々
の表示を付加することができる。そのため、利用者は、
提示された複数の情報を多角的に操作し、多角的に閲覧
することができる。特に、立体表示アングル、縮小表示
アングル、拡大表示アングルの3つの表示パターンが設
定され、角度調整部27a、位置調整部27b、表示付
加部27cが、3つの表示パターンを切り換えて、仮想
立体物6を表示画面41に表示する状態を調整すること
ができるため、各表示パターン毎に異なる見方で仮想立
体物6に格納された情報を閲覧することができる。
【0102】又、情報提示装置1は、配列変更部27d
を備え、配列変更部27dが、仮想立体物6の最上部や
側面に、利用者によって選択されたセルが位置するよう
に、セルの配列位置を変更するため、利用者は自分が閲
覧を望む情報を閲覧しやすいように操作して、閲覧する
ことができる。又、利用者によって一つのセルが選択さ
れた場合、配列変更部27dは、そのセルが属する帯状
体62a〜62lや層61a〜61gに含まれる全ての
セルの配列位置を、まとめて配列変更するため、帯状体
62a〜62lや層61a〜61gの単位で複数の情報
を操作することができる。又、仮想立体物6は、螺旋構
造をなすため、上記したように仮想立体物6に複数の情
報を切れ目なく、連続して格納できる。特に、放送時間
が24時間を超える番組や、次の層に移る時間帯に放送
される番組を切れ目なく格納することができる。
【0103】更に、情報提示装置1は、投影部28を備
え、投影部28が紹介画面66を仮想空間42内に投影
するため、利用者は、セル63a〜63lに格納された
番組情報のより詳細な情報を、視覚的、直感的に把握す
ることができる。又、時系列に従った番組情報を格納し
た複数のセル63a〜63lは、時系列に従って配列さ
れ、整理されるため、利用者は時系列に従った複数の番
組情報を把握し易く、操作、閲覧をより容易に行うこと
ができる。
【0104】更に、情報提示装置1は、受信部21と、
作成部24とを備え、受信部21が配信システム5から
配信された番組情報をリアルタイムで取得し、作成部2
4が当該番組情報を格納した仮想立体物6を作成する。
よって、仮想立体物6に格納された番組情報を定期的に
更新することができ、利用者は、リアルタイムの情報が
格納された仮想立体物6を操作、閲覧して、リアルタイ
ムの情報を把握することができる。
【0105】又、配信システム5及び配信方法によれ
ば、全局情報作成装置54が、複数ある放送局51a〜
51lの規格番組情報をまとめて全局番組情報を作成
し、その全局番組情報を各放送局51a〜51lに設置
された配信装置57a〜57lが配信する。よって、受
信部21は、受信する放送局(チャンネル)を切り換え
ることなく、どの放送局を受信しても、全ての放送局5
1a〜51lの規格番組情報をまとめて取得することが
できる。又、各放送局51a〜51lに設置された配信
装置57a〜57lによって、番組情報が配信されるた
め、各放送局51a〜51lは、自ら全局番組情報を配
信する必要があるものの、その配信と同時に、自局の詳
細番組情報を利用者に提供できる。
【0106】[第二の実施形態](情報提示装置)次
に、本発明に係る第二の実施形態について説明する。図
18は、本実施形態に係る情報提示装置201の概略構
成を示すブロック図である。情報提示装置201は、処
理装置202と、入力装置203と、表示装置204と
から構成される。処理装置202は、通信インターフェ
ース(通信I/F)221と、情報記憶部222と、規
則記憶部223と、作成部224と、作成結果記憶部2
25と、時計部226と、表示調整部227と、投影部
228と、操作部229と、調査部230と、調査結果
記憶部231とから構成される。
【0107】本実施形態では、複数の情報として、スポ
ーツ、映画、音楽等のイベントに関するイベント情報
と、会社内の特定の部署に属するメンバーのスケジュー
ル情報と、利用者が作成した画像データや文書データ等
のデータ情報とを扱い、それぞれの情報を格納する3種
類の仮想立体物を作成する。通信I/F221は、イベ
ント情報やスケジュール情報を、通信ネットワーク20
5を介して取得する取得手段である。
【0108】イベント情報は、イベント情報をとりまと
めて配信し、当該イベントに関するチケット予約等のサ
ービスを行うサービス会社等のサーバから配信される。
よって、処理装置202は、前記サーバからインターネ
ット、ISDN、加入電話網、パケット交換網等の通信
ネットワーク205を介して配信されたイベント情報
を、通信I/F221を介して取得する。スケジュール
情報は、LAN(Local Area Networ
k)のように会社内の複数の端末同士を接続して構築さ
れる通信ネットワーク205を介して、各メンバーが利
用する端末から送信される。よって、処理装置202
は、各端末からLAN等の通信ネットワーク205を介
して送信されたスケジュール情報を、通信I/F221
を介して取得する。
【0109】情報記憶部222には、イベント情報テー
ブルと、スケジュール情報テーブルと、データ情報テー
ブルが設けられ、それぞれの情報が格納される。尚、通
信I/F221を介して取得したイベント情報やスケジ
ュール情報は、第一の実施形態と同様にIDが付与さ
れ、当該IDに対応付けられてイベント情報テーブルと
スケジュール情報テーブルにそれぞれ格納される。
【0110】又、データ情報は、利用者によって入力装
置203から操作部229へ、情報記憶部222に格納
するよう指示を受けて提供され、操作部229によっ
て、情報記憶部222に格納される。その際、入力装置
203は各データにファイル名を付与して操作部229
にデータを提供し、操作部229は、各データを付与さ
れたファイル名と対応付けてデータ情報テーブルに格納
する。
【0111】規則記憶部223は、イベント情報、スケ
ジュール情報、データ情報をそれぞれ格納する3種類の
仮想立体物の作成規則を格納する。仮想立体物の形状
は、第一の実施形態の仮想立体物6と同様である。イベ
ント情報の場合、第一の実施形態と同様に、各層の一巻
きは24時間一日を表し、各層は曜日を表す。各帯状体
が表すものは適宜設定できる。例えば、スポーツ情報の
場合、帯状体は、野球、サッカー、バレーボール等のジ
ャンルを表してもよく、映画情報の場合、帯状体は、映
画館の種類等を表してもよく、音楽情報の場合、帯状体
は、コンサート会場や所属事務所、レコード会社の種類
等を表してもよい。各セルは、イベント一つ一つを表
す。
【0112】イベント情報を格納する仮想立体物の作成
規則は、例えば、次のようにして定めることができる。
セルの大きさは開催予定時間によって決定する。セルの
色は、スポーツ情報の場合、その試合で対戦するチーム
によって決定する。例えば、各チーム毎に色を決め、セ
ルの半分を対戦する一方のチームの色、残りの半分を他
方のチームの色とする。又、映画情報の場合、セルの色
は、コメディ、ホラー、ドキュメンタリー等のジャンル
によって決定し、音楽情報の場合、セルの色は、女性ボ
ーカル、男性ユニット、アイドル等の出演者のジャンル
によって決定する。更に、本実施形態にかかる作成規則
では、調査結果記憶部231に格納されたデータに該当
するイベント情報が格納されるセルには、特定の色を付
与することが定められている。セルに表示する文字は、
スポーツ情報の場合、試合会場等、映画情報の場合、タ
イトル等、音楽情報の場合、出演者名等を表示すると定
める。
【0113】スケジュール情報の場合、第一の実施形態
と同様に、各層の一巻きは24時間一日を表し、各層は
曜日を表す。各帯状体は、各メンバーを表す。各セル
は、スケジュール一つ一つを表す。スケジュール情報を
格納する仮想立体物の作成規則は、例えば、次のように
定めることができる。セルの大きさは実施予定時間によ
って決定する。セルの色は、会議、来客、外出等のスケ
ジュールの種類によって決定する。セルに表示する文字
は、外出先名や会議室名等の行き先、来客名や外出先の
担当者名等を表示すると定める。
【0114】データ情報の場合、第一の実施形態と同様
に、各層の一巻きは24時間一日を表し、各層は曜日を
表す。各帯状体は、動画データ、静止画データ、文書デ
ータ、表データ等、データ形式を表す。各セルは、デー
タ一つ一つを表す。データ情報を格納する仮想立体物の
作成規則は、例えば、次のように定めることができる。
セルの大きさは、データを作成した時間によって決定す
る。セルの色は、仕事に関するデータ、趣味に関するデ
ータ、家族に関するデータ、イベントに関するデータ等
のデータの種類によって決定する。更に、本実施形態に
かかる作成規則では、調査結果記憶部231に格納され
たファイル名に該当するデータ情報が格納されるセルに
は、特定の色を付与することが定められている。セルに
表示する文字は、ファイル名等を表示すると定める。
【0115】作成部224は、第一の実施形態と同様に
して、情報記憶部222のイベント情報テーブル、スケ
ジュール情報テーブルから、IDを基にイベント情報、
スケジュール情報を取得し、データ情報テーブルからフ
ァイル名を基にデータ情報を取得する。更に、作成部2
24は、調査記憶部231からデータやファイル名を取
得し、規則記憶部223から作成規則を取得し、イベン
ト情報、スケジュール情報、データ情報それぞれの作成
規則に従って、それぞれの仮想立体物を作成する。そし
て、作成部224は、作成した仮想立体物を作成結果記
憶部225に格納する。又、作成部224は、IDやフ
ァイル名とそのIDやファイル名の情報が格納されたセ
ルの基本配列位置とを対応付けて、作成結果記憶部22
5に設けられる基本配列テーブルに格納する。基本配列
テーブルは、作成結果記憶部225に、イベント情報
用、スケジュール情報用、データ情報用の3種類が設け
られる。
【0116】時計部226、表示調整部227、投影部
228は、第一の実施形態と同様である。但し、配列変
更部227dは、第一の実施形態における配列変更方法
に加えて、イベント情報が格納された仮想立体物と、デ
ータ情報が格納された仮想立体物については、入力装置
203からの指示を受けて、調査結果記憶部231に格
納されたデータやファイル名に該当するデータ情報が格
納されたセルを、仮想立体物の外側の位置となる帯状体
62aの位置に配列する配列変更も行う。
【0117】具体的には、配列変更部227dは、入力
装置203からの指示を受けると、調査結果記憶部23
1からファイル名やデータを取得する。データ情報の場
合、基本配列テーブルにファイル名と基本配列位置が対
応付けられて格納されているため、ファイル名を基にそ
のファイル名のデータ情報が格納されたセルの基本配列
位置を基本配列テーブルから取得する。そして、配列変
更部227dは、取得した配列位置にあるセルが属する
帯状体に含まれる全てのセルの配列位置を帯状体62a
の位置に変更する。イベント情報の場合、取得したデー
タを基に、情報記憶部222のイベント情報テーブルか
ら、取得したデータに該当するイベント情報のIDを取
得する。取得したIDを基に、そのIDのイベント情報
が格納されたセルの基本配列位置を基本配列テーブルか
ら取得する。そして、配列変更部227dは、取得した
配列位置にあるセルが属する帯状体に含まれる全てのセ
ルの配列位置を帯状体62aの位置に変更する。この配
列変更にあわせて、他の帯状体に含まれるセルの配列位
置は、半径方向に帯状体がスクロールするようにして配
列変更される。
【0118】尚、一時記憶部227eには、変更配列テ
ーブルが、イベント情報用、スケジュール情報用、デー
タ情報用の3種類、設けられる。又、投影部228は、
詳細情報として、イベント情報の場合、イベントの内容
を紹介する紹介文や紹介画像、お知らせ等、スケジュー
ル情報の場合、会議等の内容等、データ情報の場合、格
納しているデータの一部分等を投影することができる。
【0119】操作部229は、入力装置203の指示に
より、以下の操作を行う。まず、上記したように、デー
タ情報を入力装置203から取得して、情報記憶部22
2に格納する取得手段としての機能を果たす。又、入力
装置203から、選択したセルに格納されたデータ情報
を表示装置204に表示するよう指示を受けると、操作
部229は、選択されたセルの基本配列位置又は変更配
列位置を基に、作成結果記憶部225又は一時記憶部2
27eのデータ情報用の基本配列テーブル又は変更配列
テーブルからファイル名を取得する。そして、操作部2
29は取得したファイル名を基に、データ情報テーブル
からデータを取得して、表示装置204に提供する。
【0120】又、入力装置203から、選択したセルに
格納されたイベント情報のチケット予約や、予約状況の
確認を行うよう指示を受けると、操作部229は、選択
されたセルの基本配列位置又は変更配列位置を基に、作
成結果記憶部225又は一時記憶部227eのイベント
情報用の基本配列テーブル又は変更配列テーブルからI
Dを取得する。操作部229は、取得したIDを基に、
イベント情報テーブルからイベント情報を取得する。そ
して、操作部229は、取得したイベント情報に関する
チケットの予約状況の確認やチケット予約を行っている
サービス会社のサーバに対して、通信I/F221から
通信ネットワーク205に接続し、通信ネットワーク2
05を介して、手続を行う。
【0121】又、操作部229は入力装置203から、
データ情報に関し、表示装置204に表示するよう指示
を受けた場合、イベント情報に関し、チケット予約や予
約状況の確認をするよう指示を受けた場合、その指示を
受けたデータのファイル名やイベント情報に関するデー
タを、調査部230に提供する。尚、調査部230に提
供するイベント情報に関するデータは、予め設定してお
く。例えば、イベント情報がスポーツ情報の場合、その
試合に出場するチーム名、映画情報の場合、コメディ、
ホラー、ドキュメンタリー等のジャンル、音楽情報の場
合、女性ボーカル、男性ユニット、アイドル等の出演者
のジャンル等を、提供するデータとして設定することが
できる。
【0122】調査部230は、利用者が情報を利用する
傾向を調査する調査手段である。本実施形態では、調査
部230は、利用者が表示装置204にデータを表示す
る等してデータ情報を利用した回数や、利用者がチケッ
ト予約する等してイベント情報を利用した回数をカウン
トする。イベント情報の場合、利用回数は、予め設定し
たイベント情報に関するデータについてカウントする。
例えば、上記したようにスポーツ情報の場合、調査部2
30は、利用者がチケット予約をした試合に出場するチ
ーム名について利用回数をカウントし、よく観戦するチ
ームを調査する。又、映画情報の場合、調査部230
は、利用者がチケット予約をした映画のジャンルについ
て利用回数をカウントし、よく見る映画のジャンルを調
査する。データ情報の場合、調査部230は、表示装置
204に表示したファイル名についてカウントし、よく
利用するデータを調査する。
【0123】調査部230は、イベント情報に関するデ
ータやデータ情報のファイル名は、上記したように操作
部229から取得する。そして、調査部230は、利用
回数が予め定めたしきい値を超えると、当該イベント情
報やデータ情報は、利用者がよく利用する傾向にあると
判断する。例えば、調査部230は、利用者がそのチー
ムの試合やそのジャンルの映画に関する情報、そのファ
イル名のデータをよく利用すると判断する。そして、調
査部230は、しきい値を超えたイベント情報に関する
データやファイル名を、調査結果記憶部231に格納す
る。
【0124】調査結果記憶部231は、調査部230が
調査した結果、即ち、利用者が情報を利用する傾向を格
納する記憶手段である。本実施形態では、調査結果記憶
部231には、上記したように利用回数がしきい値を超
え、よく利用する傾向にあると判断されたイベント情報
に関するデータやファイル名が格納される。そして、上
記したように、作成部224が、調査結果記憶部231
に格納されたデータやファイル名に該当するイベント情
報やデータ情報が格納されたセルに特定の色を付ける。
又、配列変更部227dが、入力装置203からの指示
を受けて、調査結果記憶部231に格納されたデータや
ファイル名に該当するデータ情報が格納されたセルを、
仮想立体物の外側の位置である帯状体62aの位置に配
列する。よって、利用者は、自らがよく利用する傾向に
あるイベント情報やデータ情報を、視覚的、直感的に把
握することができ、閲覧、操作し易い。
【0125】(情報提示装置による作用効果)本実施形
態に係る情報提示装置201によれば、通信ネットワー
ク205を介して配信されるイベント情報やスケジュー
ル情報、入力装置203から入力されるデータ情報等に
ついても、仮想立体物6に格納することにより、第一の
実施形態に係る情報提示装置1によって得られる作用効
果と同様の効果を得ることができる。即ち、利用者は仮
想空間内に表示された一つの仮想立体物を閲覧、操作す
ることによって、仮想立体物が提示する三次元的な情報
を閲覧、操作して、複数のイベント情報やスケジュール
情報、データ情報を関連付けて直感的に把握することが
できる。特に、イベント情報やスケジュール情報、デー
タ情報等を時系列に従って整理して管理でき、閲覧、操
作を行うことができる。
【0126】又、第一の実施形態と同様に、仮想立体物
そのものを仮想的な操作デバイスとして位置付け、操作
部229を介してチケット予約や予約状況の確認、デー
タの表示等の操作を行うことができる。又、調査部23
0によって、利用者が情報を利用する傾向を調査でき、
調査結果記憶部231に、よく利用する傾向にあると判
断されたイベント情報に関するデータやファイル名を格
納することができる。そして、作成部224や配列変更
部227dが、調査結果記憶部231に格納されたデー
タやファイル名を利用して、セルに特定の色を付けた
り、セルの配列変更を行うことにより、利用者がよく利
用する傾向にあるイベント情報やデータ情報を、視覚
的、直感的に把握できるようにすることができる。
【0127】[変更例]尚、本発明に係る情報提示装置
は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変
更が可能である。第一の実施形態おける配信システム5
に替えて、図19に示す配信システム305を用いても
よい。配信システム305は、全局情報作成装置354
と、通信装置355と、配信装置359と、データベー
ス356a〜356lと、通信装置357a〜357l
と、配信装置358a〜358lとから構成される。
【0128】送信局352は、本変更例では、全局番組
情報を各家庭53に設置された情報提示装置1の受信部
21に配信する役割も果たす。送信局52には、全局情
報作成装置354と、各放送局351a〜351lから
送信された規格番組情報の受信を行う通信装置355
と、全局番組情報の各家庭53への配信を行う配信装置
359とが設置される。各放送局351a〜351lに
は、自局の詳細番組情報や規格番組情報を格納するデー
タベース356a〜356lと、規格番組情報の送信局
352への送信を行う通信装置357a〜357lと、
自局の詳細番組情報の各家庭53への配信を行う配信装
置358a〜358lとが設置される。
【0129】そして、各放送局351a〜351lが、
通信装置357a〜357lにより、データベース35
6a〜356lから自局の規格番組情報を取得して、送
信局352に送信し、送信局352の通信装置355が
受信する。全局情報作成装置354は、通信装置355
から各放送局351a〜351lの規格番組情報を取得
して、全局番組情報を作成し、作成した全局番組情報を
配信装置359に提供する。送信局352は、配信装置
359から全局番組情報を各家庭に配信する。
【0130】又、各放送局351a〜351lでは、配
信装置58a〜58lが、自局の詳細番組情報をデータ
ーベース356a〜356lから取得する。そして、各
放送局351a〜351lから、その放送局に設置され
た配信装置358a〜358lが、自局の詳細番組情報
を各家庭53に設置された情報提示装置1の受信部21
へ配信する。
【0131】このような配信システム305によれば、
送信局352に設置された一つの配信装置359が、全
局番組情報を配信するため、受信部21は、受信する放
送局(チャンネル)を切り換えることなく、複数の放送
局351a〜315lの規格番組情報をまとめて取得す
ることができる。又、各放送局351a〜351lは、
自ら全局番組情報を配信することなく規格番組情報を提
供できる。
【0132】又、第一の実施形態においても、第二の実
施形態と同様に、調査部と調査結果記憶部を設けてもよ
い。その場合、調査部は利用者がよく見る番組の傾向を
調査する。まず、操作部29が入力装置3から、番組表
示や録画の指示を受けた番組情報に関するデータを、調
査部に提供する。調査部は利用回数を、例えば、放送時
間帯、ジャンル、番組タイトル等のデータについてカウ
ントし、よく見る時間帯、よく見るジャンル、よく見る
番組のタイトル等を調査する。調査部は、利用回数が予
め定めたしきい値を超えると、当該番組情報は、利用者
がよく利用する傾向にあると判断する。そのよく見ると
判断された番組に関するデータは、調査結果記憶部に格
納される。
【0133】そして、作成部24が、調査結果記憶部に
格納されたデータに該当する番組情報が格納されたセル
に特定の色を付けるよう設定できる。又、配列変更部2
7dが、入力装置3からの指示を受けて、調査結果記憶
部に格納されたデータに該当する番組情報が格納された
セルを、仮想立体物の外側の位置である帯状体62aの
位置に配列するよう設定できる。又、表示付加部27c
が当該セルを点灯させるように設定してもよい。これに
よれば、利用者は、自らがよく利用する傾向にある番組
情報を、視覚的、直感的に把握でき、情報の閲覧、操作
もし易い。
【0134】又、上記実施形態では、投影部28,22
8は、層61a一層のみの帯状体62aに属するセルに
格納された番組の紹介画像66等を投影した。又、詳細
情報を投影する投影領域661a〜661gは一段であ
った。これに替えて、投影部28,228は、図20に
示すように、同時に、複数の層61a〜層61gの帯状
体62aに属するセル63aに格納された番組の紹介画
像66等を投影するようにしてもよい。図20は、本変
更例に係る立体表示アングルを示す概略図である。この
場合、投影領域661a〜661wは、各層61a〜6
1g毎に設けられ、層61a〜61gの階層構造と同様
の順番で複数の段に分けて並べられる。
【0135】これよれば、同時に複数の層61a〜61
gのある帯状体に格納された情報について、紹介画像6
6等を閲覧でき、セルに格納されたより多くの情報の詳
細情報を一度に、視覚的、直感的に把握することができ
る。又、図20に示すように、立体表示アングルにおい
ても、拡大表示アングルにおいて付加される放送局表示
64eを付加してもよい。これによれば、立体表示アン
グルにおいて、放送局の種類を確認することができる。
【0136】又、上記実施形態では、仮想立体物6は一
つだけ作成され、仮想空間42内に一つだけ表示されて
いるが、複数の仮想立体物6を作成し、仮想空間42内
に複数の仮想立体物6を表示してもよい。例えば、番組
情報を格納する場合、BS放送用、CS放送用、地上波
放送用、CATV用それぞれの仮想立体物を作成し、表
示してもよい。又、イベント情報を格納する場合、スポ
ーツ用、映画用、音楽用それぞれの仮想立体物を作成
し、表示してもよい。スケジュール情報を格納する場合
は、会社内の部門毎に仮想立体物を作成し、表示しても
よい。
【0137】又、上記実施形態では、セル63a〜63
lに厚みがなかったが、セルにある程度の厚みを持た
せ、セルの側面にも情報を格納するようにしてもよい。
又、表示付加部27e,227eは、番組情報の場合、
録画予約がされている番組が格納されたセルを、イベン
ト情報の場合、チケット予約がされているイベント情報
が格納されたセルを点灯させるようにしてもよい。これ
によれば、利用者が予約を行った番組やイベント情報を
視覚的に確認でき、重複した操作などを避けることがで
きる。
【0138】尚、上記の各実施形態においては、情報提
示装置1,201側に情報記憶部22,222から表示
調整部27,227の各構成および操作部29,229
の各機能を持たせていたが、これらの各機能を配信シス
テム5側の情報提供装置(図示せず)で持ってしまい、
情報提示装置1,201から通信ネットワークを通じて
アクセスする(配信システム5がASP−アプリケーシ
ョンサービスプロバイダ−として働く)ことでも、同様
の作用を得ることができる。この場合には、情報提供装
置1,201側の記憶容量が軽減されたり、仮想立体物
のフォーマット変更も配信システム5側で容易に行える
という利点がある。
【0139】また、情報提示装置となる表示装置4,2
04が、当初は情報記憶部22,222から表示調整部
27,227の各構成および操作部29,229の各機
能を有さず、配信システム5側から上記の各実施形態の
機能をこの表示装置4,204に行わせるプログラムを
ダウンロードしてきて情報提示装置としての働きをする
ようにしてもよい。この場合は、仮想立体物のフォーマ
ット変更などもモデルチェンジ後の新たなプログラムを
ダウンロードすることによって容易に行えるという利点
がある。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る情報
提示装置、情報提示方法及びプログラム、並びに、情報
提供装置及び情報提供方法によれば、利用者が複数の情
報を直感的に関連付けて把握し、かつ、提示された複数
の情報を多角的に操作することができる。又、情報の提
示に必要な面積の省スペース化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る情報提示装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に係る配信システムの
概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第一の実施形態に係る番組テーブルを
示す説明図である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係る立体表示アング
ルを示す概略図である。
【図5】本発明の第一の実施形態に係る縮小表示アング
ルを示す概略図である。
【図6】本発明の第一の実施形態に係る拡大表示アング
ルを示す概略図である。
【図7】本発明の第一の実施形態に係る他の仮想立体物
を示す斜視図である。
【図8】本発明の第一の実施形態に係る他の仮想立体物
を示す斜視図である。
【図9】本発明の第一の実施形態に係る他の仮想立体物
を示す斜視図である。
【図10】本発明の第一の実施形態に係る他の仮想立体
物を示す斜視図である。
【図11】本発明の第一の実施形態に係る他の仮想立体
物を示す斜視図である。
【図12】本発明の第一の実施形態に係るセルの大きさ
の決定方法を説明するための説明図である。
【図13】本発明の第一の実施形態に係る基本配列テー
ブルを示す説明図である。
【図14】本発明の第一の実施形態に係る変更配列テー
ブルを示す説明図である。
【図15】本発明の第一の実施形態に係る入力装置の外
観を示す概略図である。
【図16】本発明の第一の実施形態に係る配信方法の手
順を示すフロー図である。
【図17】本発明の第一の実施形態に係る情報提示方法
の手順を示すフロー図である。
【図18】本発明の第二の実施形態に係る情報提示装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の変更例に係る配信システムの概略構
成を示すブロック図である。
【図20】本発明の変更例に係る立体表示アングルを示
す概略図である。
【符号の説明】
1,201…情報提示装置、2,202…処理装置、
3,203…入力装置、4,204…出力装置、5,3
05…配信システム、6,7,8,9,10,11…仮
想立体物、21…受信部、22,222…情報記憶部、
23,223…規則記憶部、24,224…作成部、2
5,225…作成結果記憶部、26,226…時計部、
27,227…表示調整部、27a,227a…角度調
整部、27b,227b…位置調整部、27c,227
c…表示付加部、27d,227d…配列変更部、27
e,227e…一時記憶部、28,228…投影部、2
9,229…操作部、29a…番組表示部、29b…録
画部、31…電源ボタン、32…チャンネル切換ボタ
ン、33…音量変更ボタン、34…チャンネル直接切換
ボタン、35…表示切換ボタン、36…十字キー、37
確定ボタン、41…表示画面、42…仮想空間、51a
〜51l,351a〜531l…放送局、52,352
…送信局、53…家庭、54,354…全局情報作成装
置、55,355…通信装置、56a〜56l,356
a〜356l…データベース、57a〜57l,357
a〜357l…通信装置、58a〜58l,358a〜
358l,359…配信装置、61a〜61g,71a
〜71d,81a〜81d,91〜91d,101a〜
101d,111a〜111d…層、62a〜62l,
72a〜72e,82a〜82e,92〜92e,10
2a〜102e,112a〜112e…帯状体、63a
〜63l,631,73a〜73e,83a〜83e,
93〜93e,103a〜103e,113a〜113
e…セル、64a…ジャンル表示、64b…線、64
c,64f…時刻表示、64d…曜日表示、64e…放
送局表示、65…画像、66…紹介画像、205…通信
ネットワーク、221…通信インターフェース、230
…調査部、231…調査結果記憶部、632…時計の
針、661a〜661w…投影領域、662…ライト表
示、663…ガイド表示
フロントページの続き (72)発明者 小谷 忠嗣 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 中村 任志 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 5B050 AA08 BA09 BA18 CA08 EA28 FA02 FA06 FA13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想空間内に配置される複数の情報が格
    納された仮想立体物を表示する表示手段と、 前記仮想立体物について前記仮想空間内に配置する角度
    を変化させる角度調整手段とを備え、 前記仮想立体物は、複数の層による階層構造をなし、 前記層は、複数の帯状体から形成され、 該帯状体は、複数のセルから形成され、 前記複数の情報は、前記複数のセルに格納されることを
    特徴とする情報提示装置。
  2. 【請求項2】 前記階層構造は、前記複数の層を連続し
    て配列した螺旋構造をなすことを特徴とする請求項1に
    記載の情報提示装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のセルに格納された情報に関す
    る詳細情報を、前記仮想空間内に投影させる投影手段を
    備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報提
    示装置。
  4. 【請求項4】 前記情報は、時系列に従っており、 前記複数のセルは、時系列に従って配列されることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報提示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記複数の帯状体は、放送局の種類を表
    し、 前記複数のセルに格納された複数の情報は、前記放送局
    が放送する番組に関することを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載の情報提示装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の情報を取得する取得手段と、 前記取得した複数の情報を前記セルに格納し、前記仮想
    立体物を作成する作成手段とを備えることを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれかに記載の情報提示装置。
  7. 【請求項7】 複数の情報を基に、複数のセルを作成す
    るステップと、 前記複数の情報を基に、前記複数のセルを配列して複数
    の帯状体から形成される複数の層を作成するステップ
    と、 これら複数の層による階層構造をなす仮想立体物を作成
    するステップと、 この作成した仮想立体物を表示するステップとを有する
    ことを特徴とする情報提示方法。
  8. 【請求項8】 仮想空間内に配置される複数の情報が格
    納された仮想立体物について表示手段を有する情報提示
    装置に表示させる手段と、 前記仮想立体物について前記仮想空間内に配置する角度
    を前記表示手段上で変化させる手段とを有し、 前記仮想立体物は、複数の層による階層構造をなし、 前記層は、複数の帯状体から形成され、 該帯状体は、複数のセルから形成され、 前記複数の情報は、前記複数のセルに格納されることを
    特徴とする情報提供装置。
  9. 【請求項9】 複数の情報を基に、複数のセルを作成す
    るステップと、 前記複数の情報を基に、前記複数のセルを配列して複数
    の帯状体から形成される複数の層を作成するステップ
    と、 これら複数の層による階層構造をなす仮想立体物を作成
    するステップと、 この作成した仮想立体物を表示手段を有する情報提示装
    置に表示させるステップとを有することを特徴とする情
    報提供方法。
  10. 【請求項10】 複数の情報を基に、複数のセルを作成
    するステップと、 前記複数の情報を基に、前記複数のセルを配列して複数
    の帯状体から形成される複数の層を作成するステップ
    と、 これら複数の層による階層構造をなす仮想立体物を作成
    するステップと、 この作成した仮想立体物を表示するステップとを表示手
    段を有する情報提示装置に実行させるためのプログラ
    ム。
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