JP2010145336A - 自動車用走行検査装置 - Google Patents

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義彦 望月
Hisashi Ito
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Abstract

【課題】自動車を載置させるローラの回転運動エネルギの有効利用を図ると共に、ドラムテスタとブレーキテスタとを一体化して完成検査ラインの設置スペースを縮小させる。
【解決手段】検査車両2を載置するフロントローラ3a、3b及びリヤローラ4a、4bと、負荷ローラ4aを回転するモータM1と、モータを駆動するための商用電源10が電線L1によって給電され、制動力検査器6で検査車両の制動力を検査するためにモータの回転速度を制御して負荷ローラに当接する検査車両の駆動輪22を所定の回転数で回転させる主制御回路12a、及び動力性能検査器5で検査車両の動力性能を検査するために検査車両の駆動輪で負荷ローラを転動させることで当該モータが回生動作すると、回生電力を直流電力に変換する副制御回路12bを有する速度制御部12と、速度制御部から出力された直流電力を交流電力に変換して電線に給電する回生制御部13とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は自動車用走行検査装置に係り、特に自動車の加速試験等の動力性能の検査と共に制動力の検査を行うことができる自動車用走行検査装置に関する。
従来から、自動車製造工場で組立が完了した完成車両は、運輸支局、自動車検査登録事務所、あるいは形式指定を受けた新車の場合には自動車メーカーにおいて、新規検査が行われている。この新規検査を行う完成検査ラインには種々の検査機器が設置されている。例えば、自動車の加速試験等の動力性能の検査はドラムテスタ(例えば、特許文献1参照。)、制動力の検査はブレーキテスタ(例えば、特許文献2参照。)によって実施されている。
ドラムテスタは図2(A)に示すように、検査車両200を載置するフロントローラ101a、101b及びリヤローラ102a、102bと、検査車両200の駆動輪201によって回転しているリヤローラ102bを停止させる機械的ブレーキ110とを備えている。機械的ブレーキ110は、例えばドラムブレーキであり、ブレーキシュー111を機械的装置あるいは油空圧的装置であるアクチュエータ112によってリヤローラ102bの外周に押し付けて当該リヤローラ102bの回転を停止させることができる。また、ドラムテスタ100は、リヤローラ102a、102bに検査車両200の走行状態に応じた回転負荷をかける負荷装置(図示せず)を備えている。なお、負荷装置及び機械的ブレーキ110はリヤローラに限らず、車両の駆動方式等によりフロントローラあるいは両方のローラに備えられる。
このように構成されたドラムテスタ100で検査車両200の動力性能を検査するにあたり、検査車両200をフロントローラ101a、101b及びリヤローラ102a、102bに載置後、検査中に検査車両200がローラ101a、101b、102a、102b上から移動しないようにチェーン(図示せず)によって固定する。この状態で、検査車両200の駆動輪201を駆動させると、その駆動輪201による回転エネルギはリヤローラ102a、102bに伝動されるので、負荷装置によって加速時等の路上走行中の種々の走行状態を模擬する回転負荷をかけることができる。したがって、その回転負荷の測定結果により検査車両200の駆動特性を測定することができる。なお、検査後は、機械的ブレーキ110によってリヤローラ102bを制動することで、検査車両200の回転している駆動輪201を停止させることができる。
また、ブレーキテスタは図2(B)に示すように、検査車両200を載置するフロントローラ301a、301b及びリヤローラ302a、302bと、リヤローラ302aを駆動可能なローラ駆動モータM10と、検査車両200の駆動輪201の制動力を検査する制動力検査器310とを備えている。ローラ駆動モータM10は、商用電源320に接続されている速度制御部321によって回転速度が制御されている。制動力検査器310は、リヤローラ302aの回転速度を検出するエンコーダ311と、リヤローラ302bに加わる荷重を検出するロードセル312とを備えている。エンコーダ311で得られた検出データである制動距離測定値、及びロードセル312で得られた検出データである制動力測定値は、判定回路(図示せず。)でそれぞれの基準値と比較することで、制動力の良否判定を行っている。
このように構成されたブレーキテスタ300で検査車両200の制動力を検査するにあたり、ドラムテスタ100と同様に、検査車両200をフロントローラ301a、301b及びリヤローラ302a、302bに載置後、検査中に検査車両200がローラ301a、301b、302a、302b上から移動しないようにチェーン(図示せず)によって固定する。この状態で、速度制御部321は商用電源320からの電力をローラ駆動モータM10に供給してリヤローラ302aを回転させて検査車両200の駆動輪201を回転させる。
検査車両200の駆動輪201の回転速度が制動力の検査に必要な数値に到達したのちに、検査車両200のブレーキペダルを踏み込むと、駆動輪201の回転速度が低下すると共に、リヤローラ302a、302bには荷重が加わるので、その事象を制動力検査器310で検出して判定回路で制動力の良否判定を行うことができる。
特開昭61−125740号公報 特開平6−43071号公報
しかしながら、背景技術に記載した特許文献1のドラムテスタとしての車両運転性検査装置では、動力性能の検査後に機械的ブレーキ110によって検査車両200の駆動輪201を停止させているので、検査車両200の駆動輪201からリヤローラ102a、102bに伝達された回転による運動エネルギは、機械的ブレーキ110の摩擦による熱エネルギに変換されるだけであった。また、その熱エネルギは大気に放散されるので、車両運転性検査装置の周囲はその熱エネルギにより暑くなり環境悪化の一因となっていた。
また、背景技術に記載した特許文献2のブレーキテスタとしての車両の制動力検査方法及び装置では、商用電源からの電力によって駆動されたローラ駆動モータM10によって回転するリヤローラ302a、302bの運動エネルギが、リヤローラ302a、302bと検査車両200の駆動輪201との間に発生する熱エネルギに変換されるだけであった。
さらに、これらテスタは別個に配置されるので、完成検査ラインの設置スペースが大きくなる難点があった。
本発明は、このような従来の難点を解消するためになされたもので、自動車を載置させるローラの回転による運動エネルギの有効利用を図ると共に、ドラムテスタとブレーキテスタとを一体化して完成検査ラインの設置スペースを縮小させる自動車用走行検査装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成する第1の態様である自動車用走行検査装置は、検査車両を載置するフロントローラ及びリヤローラと、検査車両の加速試験等の動力性能を検査する動力性能検査器と、検査車両の制動力を検査する制動力検査器とを備えた自動車用走行検査装置であって、フロントローラ及びリヤローラの少なくとも何れか一方のローラに設けられ当該ローラを回転するモータと、モータを駆動するための商用電源が工場内に配線された電線によって給電され、制動力検査器で検査車両の制動力を検査するためにモータの回転速度を制御してモータが設けられたローラに当接する検査車両の車輪を所定の回転数で回転させる主制御回路、及び動力性能検査器で検査車両の動力性能を検査するために車輪の駆動輪でモータが設けられたローラを転動させることで当該モータが回生動作すると、その回生動作で得られた回生電力を直流電力に変換する副制御回路を有する速度制御部と、モータに速度制御部を介して電気的に接続され、速度制御部から出力された直流電力を交流電力に変換して電線に給電する回生制御部とを備えているものである。
このような第1の態様である自動車用走行検査装置によれば、ドラムテスタとして機能させた場合、検査車両の駆動輪からリヤローラに伝動された回転による運動エネルギは、モータが電力供給されていないことから発電状態になるので電気エネルギに変換させることができ、また、電力が供給されていないモータの回生制動によって駆動輪に負荷を与えることで、動力性能の検査後に検査車両の駆動輪を停止させることができる。このモータの回生制動によってもリヤローラの転動による運動エネルギを電気エネルギに変換することができる。この商用電源で動作するモータの回生動作によって得られた電気エネルギは交流電力なので、速度制御部の副制御回路によって直流電力に変換されて回生制御部に送出され、回生制御部は直流電力を交流電力に変換して電線に戻すことができる。したがって、工場内に配線された電線に電気的に接続されている照明灯やエアコン等で利用できるので、工場内の節電に寄与させることができる。
また、第2の態様は第1の態様である自動車用走行検査装置において、速度制御部は、主制御回路がインバータ、副制御回路がコンバータである。このような第2の態様である自動車用走行検査装置によれば、速度制御部の主制御回路をモータ制御系のインバータにすることでモータの回転速度調整や出力トルクの調整を容易にすることができ、速度制御部の副制御回路をインバータに組み込み可能なコンバータにすることができる。
また、第3の態様は第2の態様である自動車用走行検査装置において、回生制御部は電源回生コンバータである。このような第3の態様である自動車用走行検査装置によれば、速度制御部の主制御回路をインバータ、副制御回路をコンバータとしたことで、電源回生に好適な電源回生コンバータを用いることができる。速度制御部の主制御回路であるインバータに回生電力をそのまま入力させるとインバータ内部が過電圧になるので、従来は負荷抵抗を接続し、熱エネルギに変換させて検査装置の周囲に放散させていた。そこで、第3の態様である自動車用走行検査装置では、抵抗ではなく電源回生コンバータを介在させることで効率的に電力に変換させている。
本発明の自動車用走行検査装置によれば、自動車を載置させるローラの回転による運動エネルギを電気エネルギに変換できるので、工場内の節電に寄与させることができ、また、電力が供給されていないモータの回生制動によって駆動輪に負荷を与えて検査車両の駆動輪を停止させることができるので、熱エネルギの放散を低減させて装置の周囲環境を向上させることができる。
また、本発明の自動車用走行検査装置によれば、ドラムテスタとブレーキテスタとを一体化して完成検査ラインに設置できるので、設置スペースを縮小できると共に装置の設備費の低減が可能になる。
以下、本発明の自動車用走行検査装置を実施するための最良の形態例について図面に基き説明する。
本発明の自動車用走行検査装置は図1に示すように、検査車両2を載置するフロントローラ3a、3b及びリヤローラ4a、4bと、検査車両2の加速試験等の動力性能を検査する動力性能検査器5と、検査車両2の制動力を検査する制動力検査器6とを備えている。
リヤローラ4a、4bは、負荷ローラ4aを回転するためのローラ駆動モータM1が設けられ、この負荷ローラ4aに軸心方向が平行状態で隣接する補助ローラ4bが回動自在に設けられている。フロントローラ3a、3bは、回動自在の状態で2つのローラの軸心方向が平行状態で隣接して設けられている。このフロントローラ3a、3bには検査車両2の前輪21が両ローラに当接した状態で載置され、リヤローラ4a、4bには駆動輪22が両ローラに当接した状態で載置される。なお、フロントローラ及びリヤローラはそれぞれ一対のローラで構成されていなくともよく、検査車両2の車輪21、22を安定した状態で載置できるようなローラ直径ならばそれぞれ1つのローラでもよい。
また、この自動車用走行検査装置1は、ローラ駆動モータM1を駆動するための商用電源10が工場内に配線された電線(交流接続線)L1によって給電される速度制御部12と、ローラ駆動モータM1に速度制御部12を介して電気的に接続される回生制御部13とを備えている。
速度制御部12は、後述する動力性能検査器5で検査車両2の制動力を検査するためにローラ駆動モータM1の回転速度を制御してリヤローラ4a、4bの負荷ローラ4aに当接する検査車両2の駆動輪22を所定の回転数で回転させる主制御回路12aと、動力性能検査器5で検査車両2の動力性能を検査するために駆動輪22でリヤローラ4a、4bの負荷ローラ4aを転動させることで当該ローラ駆動モータM1が回生動作すると、その回生動作で得られた回生電力を直流電力に変換する副制御回路12bとを有している。
このような制御機能を有する速度制御部12は、主制御回路12aがインバータ、副制御回路12bがコンバータを採用することが好ましい。このような機器を採用することが好ましいのは、速度制御部12の主制御回路12aをモータ制御系のインバータにすることでローラ駆動モータM1の回転速度調整や出力トルクの調整を容易にすることができ、速度制御部12の副制御回路12bをインバータに組み込み可能なコンバータにすることができるからである。したがって、ローラ駆動モータM1には、動力用として好適な三相誘導電動機を可変速運転可能に用いることができる。
回生制御部13は、速度制御部12から出力された直流電力を交流電力に変換して電線11に給電する回生制御機能を有し、この回生制御機能を有する機器として電源回生コンバータを採用することが好ましい。これは、速度制御部12の主制御回路12aをインバータ、副制御回路12bをコンバータとしたことで、電源回生に好適な電源回生コンバータを用いることができるからである。速度制御部12の主制御回路12aであるインバータに回生電力をそのまま入力させるとインバータ内部が過電圧になるので、従来は負荷抵抗を接続し、熱エネルギに変換させて検査装置の周囲に放散させていた。そこで、本発明の自動車用走行検査装置1では、抵抗ではなく電源回生コンバータを介在させることにより効率的に電力に変換しているので、検査装置1の周囲への熱エネルギの放散を低減でき、また、有限なエネルギを節約できる。
動力性能検査器5は従来のドラムテスタと同様に、検査車両2の加速試験等の動力性能を検査するために、走行状態に応じて変化する回転負荷を、リヤローラ4a、4bを介して検査車両2の駆動輪22に加える負荷装置(図示せず。)が組み込まれ、この負荷装置の動作による発進時、加減速時等の路上走行状態を測定して検査車両の動力性能を評価する検査装置(図示せず。)も組み込まれている。
制動力検査器6は従来のブレーキテスタと同様に、リヤローラ4a、4bの負荷ローラ4aの回転速度を検出するエンコーダ61で得られた回転速度検出データと、リヤローラ4a、4bの補助ローラ4bに加わる荷重を検出するロードセル62で得られた荷重検出データが入力され、エンコーダ61で得られた回転速度検出データである制動距離測定値、及びロードセル62で得られた荷重検出データである制動力測定値は、判定回路(図示せず。)でそれぞれの基準値と比較することで、検査車両2の駆動輪22の制動力の良否判定を行うものである。
このような自動車用走行検査装置1は、ローラ駆動モータM1に速度制御部12の主制御回路12aが交流接続線L2で電気的に接続され、速度制御部12の主制御回路12に交流接続線L3で電磁接触器14が電気的に接続され、電磁接触器14が交流接続線L4で配線用遮断器15に電気的に接続され、配線用遮断器15が工場内に配線されている交流接続線L1に電気的に接続されている。電磁接触器14はローラ駆動モータM1の始動、停止を行うと共に自動運転を行うために設けられ、配線用遮断器15は短絡保護のために設けられている。なお、電磁接触器14は、ローラ駆動モータM1が過負荷になった場合にそのローラ駆動モータM1を損傷から保護するために電磁開閉器を用いてもよい。電磁開閉器は、電磁接触器にモータの過負荷保護を行うサーマルリレーを組み合わせたものである。
さらに、速度制御部12の副制御回路12bは直流接続線L5で回生制御部13に電気的に接続され、この回生制御部13は交流接続線L6で交流接続線L3に電気的に接続されている。したがって、回生制御部13は回生電力を電線11に給電することできる。
このように構成された自動車用走行検査装置1について、以下、具体的な動作について説明する。
まず、ドラムテスタとして検査車両2の動力性能を検査するために、従来のドラムテスタやブレーキテスタと同様に、検査車両2をフロントローラ3a、3b及びリヤローラ4a、4bに載置後、検査中に検査車両2がローラ3a、3b、4a、4b上から移動しないようにチェーン(図示せず。)によって固定する。この状態で検査車両2の駆動輪22を駆動させると、その駆動輪22による回転エネルギはリヤローラ4a、4bに伝動されるので、動力性能検査器5の負荷装置によって発進時、加減速時等の路上走行中の種々の走行状態を模擬する回転負荷をかけることができる。この負荷装置の動作による発進時、加減速時等の路上走行状態を動力性能検査器5の検査装置で測定して、検査車両2の動力性能を評価する。
この際、検査車両2の駆動輪21からリヤローラ4a、4bに伝動された回転による運動エネルギは、ローラ駆動モータM1が電力供給されていないことから発電状態になるので電気エネルギに変換させることができる。この商用電源10で動作するローラ駆動モータM1の回生動作によって得られた電気エネルギは交流電力なので、速度制御部12の副制御回路12bによって直流電力に変換されて回生制御部13に送出される。回生制御部13は直流電力を交流電力に変換して電磁接触器14に送出するので、電磁接触器14は配線用遮断器15を介して電線L1に戻すことができる。この電磁接触器14は、回生制御部13で変換した交流電力に直流電力が混在していた場合に送出を停止するためにも使用され、その際には配線用遮断器15も同時に遮断され系統を保護する役目を果たすことができる。したがって、電磁接触器14は、直流電力がない場合には系統に悪影響を与えないので、ローラ駆動モータM1の回生動作によって得られた電気エネルギを、配線用遮断器15を介して電線L1に戻すことができる。
動力性能検査器5による動力性能の検査後は、検査車両2の駆動輪21への動力伝達を遮断させると、電力が供給されていないローラ駆動モータM1の回生制動によって駆動輪21に負荷を与えることができるので、検査車両2の駆動輪21を停止させることができる。したがって、検査車両2の駆動輪21の運動エネルギを熱エネルギに変換して大気に放散させる機械的ブレーキは不要になり、而もローラ駆動モータM1の回生制動によってリヤローラ4a、4bの転動による運動エネルギを電気エネルギに変換することができるようになる。
このように、動力性能検査器5による動力性能の検査中、検査後の何れの場合においても、ローラ駆動モータM1による回生電力を工場内に配線された電線L1に電気的に接続されている照明灯やエアコン等で利用できるので、工場内の節電に寄与させることができる。
次に、ブレーキテスタとして検査車両2の制動力を検査するために、速度制御部12は、商用電源10からの電力を、交流接続線L1→配線用遮断器15→交流接続線L4→電磁接触器14→交流接続線L3を介してローラ駆動モータM1に供給するので、ローラ駆動モータM1はリヤローラ4a、4bの負荷ローラ4aを回転させて検査車両2の駆動輪22を回転させる。この際、速度制御部12は商用電源10からの電力の供給量を制御することで、検査車両2の駆動輪22の回転速度を制動力の検査に必要な数値に設定することができる。
検査車両2の駆動輪22の回転速度が制動力の検査に必要な数値に到達したのちに、ローラ駆動モータM1への電力供給を停止して検査車両2のブレーキペダルを踏み込むと、駆動輪22の回転速度が低下すると共に、リヤローラ4a、4bには荷重が加わるので、負荷ローラ4aの回転速度を検出するエンコーダ61で得られた回転速度検出データと、補助ローラ4bに加わる荷重を検出するロードセル62で得られた荷重検出データが制動力検査器6に入力する。制動力検査器6は、エンコーダ61で得られた回転速度検出データである制動距離測定値、及びロードセル62で得られた荷重検出データである制動力測定値を、それぞれの基準値と比較することで、検査車両2の駆動輪22の制動力の良否判定を行うことができる。
この際、電力が供給されていないローラ駆動モータM1の回生動作によってリヤローラ4a、4bの転動による運動エネルギを電気エネルギに変換することができるので、検査車両2の制動力を検査においても、ローラ駆動モータM1による回生電力を工場内に配線された電線L1に電気的に接続されている照明灯やエアコン等で利用できる。
このように、完成検査ラインの自動車用走行検査装置1から検査車両2を移動させることなく、検査車両2の動力性能及び制動力の検査を行うことができるので、完成検査ラインの設置スペースを縮小できると共に設備費の低減が可能となる。
なお、上述した実施例においては、速度制御部12によって速度制御されるモータM1はリヤローラ4a、4bの負荷ローラ4aに設けられていたが、これに限らず、検査車両2の駆動方式等によって、フロントローラあるいは両方のローラに設けられていてもよい。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
本発明の自動車用走行検査装置による好ましい実施の形態例を示す説明図である。 従来の自動車用走行検査装置を示す図で、(A)はドラムテスタの説明図、(B)はブレーキテスタの説明図である。
符号の説明
1……自動車用走行検査装置
2……検査車両
21……前輪(車輪)
22……駆動輪(車輪)
3a、3b……フロントローラ
4a、4b……リヤローラ
5……動力性能検査器
6……制動力検査器
10……商用電源
12……速度制御部
12a……主制御回路
12b……副制御回路
13……回生制御部
M1……ローラ駆動モータ

Claims (3)

  1. 検査車両を載置するフロントローラ及びリヤローラと、前記検査車両の加速試験等の動力性能を検査する動力性能検査器と、前記検査車両の制動力を検査する制動力検査器とを備えた自動車用走行検査装置であって、
    前記フロントローラ及び前記リヤローラの少なくとも何れか一方のローラに設けられ当該ローラを回転するモータと、
    前記モータを駆動するための商用電源が工場内に配線された電線によって給電され、前記制動力検査器で前記検査車両の制動力を検査するために前記モータの回転速度を制御して前記モータが設けられた前記ローラに当接する前記検査車両の車輪を所定の回転数で回転させる主制御回路、及び前記動力性能検査器で前記検査車両の動力性能を検査するために前記車輪の駆動輪で前記モータが設けられた前記ローラを転動させることで当該モータが回生動作すると、その回生動作で得られた回生電力を直流電力に変換する副制御回路を有する速度制御部と、
    前記モータに前記速度制御部を介して電気的に接続され、前記速度制御部から出力された前記直流電力を交流電力に変換して前記電線に給電する回生制御部とを備えていることを特徴とする自動車用走行検査装置。
  2. 前記速度制御部は、前記主制御回路がインバータ、前記副制御回路がコンバータであることを特徴とする請求項1記載の自動車用走行検査装置。
  3. 前記回生制御部は、電源回生コンバータであることを特徴とする請求項2記載の自動車用走行検査装置。
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