JP2010145117A - 形状測定プローブ - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーンな環境以外の環境でも使用できるとともに、接触圧を小さくできる形状測定プローブを提供する。
【解決手段】接触子3を先端に有し、本体11に対し上下に移動可能なスライダ5と、本体に取り付けられ、スライダにスライダ支持力を上向きに作用させることで、スライダの重量を支持する重量支持機構7と、本体に取り付けられ、スライダに対し鉛直方向に鉛直弾性力を作用させる弾性力作用機構9と、を備える。接触子が被測定物1に非接触の状態において、スライダ支持力と鉛直弾性力がスライダに作用することで、スライダ支持力、鉛直弾性力、およびスライダの重量が釣り合う位置に、スライダが弾性的に保持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、形状測定プローブに関する。
形状測定プローブは、被測定物の形状を測定するために、被測定物に(例えば上方から)接触する接触子を有する。この接触子は、本体に対し(例えば上下に)移動可能なスライダの先端に設けられる。
形状測定プローブには、空圧により、スライダを支持する空圧式のものがある。空圧式の形状測定プローブを図6に示す。空圧式の形状測定プローブは、電空レギュレータにより制御される気体供給手段41、43、45を有する。
気体供給手段41は、空気軸受けとしての機能を果たす。気体供給手段41から空間47へ空圧が供給されることで、スライダ49は、本体42内で、本体42と半径方向において非接触に支持される。
気体供給手段43は、スライダ49の重力を支持する機能を果たす。気体供給手段43から空間51へ空圧が供給されることで、この加圧気体により段差53に上向きの圧力がかけられる。これによって、スライダ49の重力を支持する。従って、接触子53と被測定物1との接触圧を小さくでき、接触子53で被測定物1に傷がつくことを防止できる。
気体供給手段45は、省略できるが、省略しない場合には、スライダ49に推力を付与する機能を果たす。気体供給手段45から空間55へ空圧が供給されることで、この加圧気体により段差57に下向きの圧力がかけられる。これによって、スライダ49に対し下向き推力が付与される。
上述した形状測定プローブは、3次元的に本体42を移動させることが可能な移動装置に搭載される。この移動により、(または、これと共に気体供給手段45により)形状測定プローブの接触子53を被測定物1に上方から接触させる。この接触時に、本体42の位置、および本体42に対する接触子53の位置を測定して接触位置として取得する。次いで、本体42を水平方向に移動させ、他の水平方向位置において、同様に接触位置を取得する。このような動作を繰り返すことで、多数の接触位置を取得し、これら接触位置から被測定物1の表面形状を求める。
なお、本体42に対する接触子53の位置は、反射鏡57とレーザー変位計59を用いて、次のように求める。反射鏡57は、スライダ49の後端部に設けられている。レーザー変位計59は、導光手段61を通してレーザ光を反射鏡57に向けて放射し、反射鏡57と放射端面61aからの反射光に基づいて、接触子53の位置を測定するようになっている。なお、スライダ49の長さや放射端面61aの位置は既知であるとする。
上述のような形状測定プローブは、例えば下記の特許文献1に記載されている。
特開2007−155440号公報
しかし、上述した空圧式の形状測定プローブにおいて、空圧で適切にスライダを支持、動作させるためには、ダストなどが存在しないクリーンな環境で、この形状測定プローブを用いる必要がある。即ち、通常の工場環境では、空圧式の形状測定プローブを使用できない。
そこで、本発明の目的は、クリーンな環境以外の環境でも使用できるとともに、接触圧を小さくできる形状測定プローブを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明によると、被測定物の形状を測定するために、被測定物に上方から接触する接触子を有する形状測定プローブであって、
前記接触子を先端に有し、本体に対し上下に移動可能なスライダと、
前記本体に取り付けられ、前記スライダにスライダ支持力を上向きに作用させることで、前記スライダの重量を支持する重量支持機構と、
前記本体に取り付けられ、前記スライダに対し鉛直上向きまたは下向きに鉛直弾性力を作用させる弾性力作用機構と、を備え、
前記接触子が被測定物に非接触の状態において、前記スライダ支持力と前記鉛直弾性力が前記スライダに作用することで、前記スライダ支持力、前記鉛直弾性力、および前記スライダの重量が釣り合う位置に、前記スライダが弾性的に保持される、ことを特徴とする形状測定プローブが提供される。
上述した本発明の形状測定用プローブによると、次のように接触圧を小さくすることができる。本発明では、前記接触子が被測定物に非接触の状態において、前記スライダ支持力と前記鉛直弾性力が前記スライダに作用することで、前記スライダ支持力、前記鉛直弾性力、および前記スライダの重量が釣り合う位置に、前記スライダが弾性的に保持されるので、この状態から本体を下降させて接触子を被測定物に接触させると、スライダが本体に対し上方に少し変位するが、この変位は弾性変位である。このように接触による変位を弾性変位にすることで、接触圧を小さく抑えることができる。
また、本発明の形状測定用プローブは、空圧式ではないので、クリーンな環境以外でも使用可能である。
好ましくは、前記スライダの全重量のうち、重量支持機構が大部分を支持し、残りの僅かな部分を前記鉛直弾性力で支持する。
代わりに、重量支持機構は、前記スライダの重量よりも僅かに大きい上向きスライダ支持力をスライダに作用させ、この上向きスライダ支持力のうち当該僅かに大きい部分を支持するために、前記鉛直弾性力を、スライダ支持力と反対方向に作用させるようにしてもよい。
本発明の好ましい実施形態によると、前記スライダには、鉛直面から水平軸回りに傾斜した傾斜面が設けられ、
前記弾性力作用機構は、
前記傾斜面に接触するローラと、
前記ローラを前記傾斜面に弾性的に押し付ける押付機構と、を有し、
前記ローラを前記傾斜面に弾性的に押し付けることで、前記鉛直弾性力を前記スライダに作用させる。
この実施形態では、接触子が被測定物に接触してスライダが本体に対し上方に変位すると、この変位量のうち、前記傾斜面に垂直な方向の成分に相当する量だけ、前記ローラが変位する。従って、押付機構の弾性変位量は、スライダの上方変位量より小さくなる。その結果、被測定物が接触子から受ける弾性作用力を、さらに小さくすることができる。
好ましくは、鉛直面に対する傾斜面の傾斜角を小さくする(例えば、1度〜4度)ことで、押付機構の弾性変位量は、スライダの上方変位量より大幅に小さくなる。その結果、被測定物が接触子から受ける弾性作用力(即ち、接触圧)を、大幅に小さくすることができる。
前記押付機構は、例えば次の構成を有していてよい。
即ち、本発明の好ましい実施形態によると、前記押付機構は、
前記ローラが取り付けられ、前記本体に設けられた水平揺動軸を中心に揺動可能な揺動部材と、
一端部が前記本体の第1取付位置に固定され、その他端部が前記水平揺動軸から離間した第2取付位置にて前記揺動部材に固定される弾性体と、を有し、
前記弾性体は、前記ローラを前記傾斜面に押し付ける揺動方向に弾性力を前記揺動部材に付与する。
本発明の好ましい実施形態によると、前記重量支持機構は、
前記本体に取り付けられる重量支持部と、
前記重量支持部に支持される支点を中心に揺動可能なバランスレバーと、
前記バランスレバーに第1作用点で下向き重量を作用させるウエイトと、を有し、
前記支点を基準に第1作用点と反対側にある第2作用点で、前記スライダの重量が前記バランスレバーに下向きに作用する。
この実施形態では、シーソー式のバランスレバーにおいて、第1作用点でウエイトの重量を作用させ、第2作用点で、前記スライダの重量を作用させることで、スライダの重量を支持する。
本発明の好ましい実施形態によると、前記傾斜面は、スライダに取り付けられる傾斜部材に形成されており、前記傾斜部材は、水平揺動軸の回りの揺動位置を調節可能に前記本体に固定される、ことを特徴とする。
これにより、前記スライダに対して鉛直方向に作用する前記鉛直弾性力の大きさを調節できる。
上述した本発明によると、クリーンな環境以外の環境でも使用できるとともに、接触圧を小さくできる。
本発明を実施するための最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態による形状測定プローブ10の構成図である。図1において、破線は、形状測定プローブ10の本体11を透視した部分を示す。図2は、本体11の図示を省略して、形状測定プローブ10を示した図である。
形状測定プローブ10は、被測定物1の形状を測定するために、接触子3を上方から被測定物1に接触させる。形状測定プローブ10は、スライダ5、重量支持機構7、および弾性力作用機構9を備える。
スライダ5は、接触子3を先端に有し、本体11に対し上下に移動可能である。この例では、スライダ5は、本体11に設けられたガイド輪13により上下にガイドされる。ガイド輪13は、その回転軸13aまたは21aを介して、本体11に回転自在に取り付けられている。なお、回転軸21aは、後述する揺動部材21の水平揺動軸21aを兼ねている。図1の例では、スライダ5を左右に挟む左右一対のガイド輪13を含めた複数のガイド輪13が設けられている。なお、図1の左側のガイド輪13は、後述のウエイト28の上下動を案内する機能を兼ねてよい。
重量支持機構7は、本体11に取り付けられ、スライダ5にスライダ支持力を上向きに作用させることで、スライダ5の重量を支持する。
弾性力作用機構9は、本体11に取り付けられ、スライダ5に対し鉛直方向に鉛直弾性力を作用させる。
このような構成により、接触子3が被測定物1に非接触の状態において、前記スライダ支持力と前記鉛直弾性力がスライダ5に作用することで、前記スライダ支持力、前記鉛直弾性力、およびスライダ5の重量が釣り合う位置に、スライダ5が弾性的に保持される。
本実施形態による形状測定プローブ10を、より詳しく説明する。
(弾性力作用機構)
スライダ5には、鉛直面から水平軸回りに傾斜した傾斜面15が設けられる。弾性力作用機構9は、傾斜面15に接触するローラ17と、ローラ17を傾斜面15に弾性的に押し付ける押付機構19と、を有する。ローラ17を傾斜面15に弾性的に押し付けることで、前記鉛直弾性力をスライダ5に作用させる。
押付機構19は、揺動部材21および弾性体23を有する。揺動部材21には、ローラ17が取り付けられる。また、揺動部材21は、本体11に設けられた水平揺動軸21aを中心に揺動可能である。弾性体23は、その一端部が本体11の第1取付位置Aに取り付けられ、その他端部が水平揺動軸21aから離間した第2取付位置Bにて揺動部材21に固定される。弾性体23は、ローラ17を傾斜面15に押し付ける揺動方向に弾性力を揺動部材21に付与する。この例では、弾性体23は、コイルバネである。なお,ローラ17は、揺動部材21に取り付けられた水平回転軸17aを中心に回転自在である。ローラ17は、揺動部材21と一体的に揺動する。また、図2の例では、弾性体(コイルバネ)23は、図2の左右方向にスライダ5を貫通する貫通孔8を通るようになっている。この貫通孔8は、スライダ5が本体11に対し上下に移動しても、弾性体23とスライダ5が干渉しないようにする上下方向寸法を有する。
(重量支持機構)
重量支持機構7は、本体11に取り付けられる水平な重量支持部25と、重量支持部25に支持される支点Psを中心に揺動可能なバランスレバー27と、バランスレバー27に第1作用点P1で下向き重量を作用させるウエイト28と、を有する。支点Psを基準に第1作用点P1と反対側にある第2作用点P2で、スライダ5の重量がバランスレバー27に下向きに作用する。図1、図2の例では、ウエイト28に設けられた重量作用部28aが、第1作用点P1ウエイト29の重量をバランスレバー27に作用させ、スライダ5に設けられた重量作用部5aが、第2作用点P2でスライダ5の重量をバランスレバー27に作用させる。
従って、図1、図2に示すように、スライダ5は、バランスレバー27に吊り下げられた態様となり、ウエイト28も、バランスレバー27に吊り下げられた態様となる。なお、ウエイト28は、本体11に設けられて適切なガイド(この例では、図1の左側のガイド輪13と本体11の内壁11a)に上下方向に案内されてよい。
好ましくは、スライダ5の全重量のうち、重量支持機構7が大部分を支持し、残りの僅かな部分を前記鉛直弾性力で支持する。
なお、図3(A)は、図2のIIIA−IIIA線断面図であり、図3(B)は図2のIIIB−IIIB線断面図である。図3に示すように、重量作用部28aはウエイト28の窪み部内に設けられ、重量作用部5aもスライダ5の窪み部内に設けられる。
(傾斜面の調節)
傾斜面15は、スライダ5に取り付けられる傾斜部材29に形成されている。傾斜部材29は、水平揺動軸29aの回りの揺動位置を調節可能に本体11に固定される。固定されたら、傾斜部材29は、揺動できない。例えば、水平揺動軸29aは、ネジであってよい。この場合、ネジ29aの先端部には雄ネジが切られ、この先端部がスライダ5に設けられた雌ネジに螺合し、ネジ29aの中間部には、傾斜部材29の貫通孔が位置するようになっている。前記螺合を緩めた状態で、傾斜部材29をネジ29aの回りに揺動させて位置調節し、調節したらネジ29aを締めることで、前記中間部より寸法の大きい拡径したネジ29aの頭で傾斜部材29をスライダ5に押し付け、これにより、傾斜部材29をスライダ5に固定する。なお、傾斜部材29は、図2において、紙面の手前側面から紙面と垂直方向に窪んだ窪み部6内に配置されてよい。
図4は、ローラ17が、傾斜面15に弾性的に作用させる押付力Fと、この押圧力Fの鉛直成分F×sinθとを示す。図4は接触子3が被測定物1と接触している状態を示す。この状態において、F×sinθは、スライダ5の全重量から前記スライダ支持力と前記接触圧を差し引いた大きさである。
形状測定プローブ10は、さらに、図示を省略するが、3次元的に本体11を移動させる本体11を移動させる移動装置と、接触子3が被測定物1に接触した時における接触子3の接触位置を検出することで被測定物1の形状を求める形状取得装置と、を備える。
移動装置は、本体11の向きを同じ鉛直下向きに維持したまま、互いに交差(直交)する第1水平方向と第2水平方向、および鉛直方向に、本体11を(例えば、直線的に)移動させる。例えば、移動装置により、1つの水平方向位置に本体11を位置させて、本体11を鉛直下方に移動させることで接触子3を被測定物1に上方から接触させる。移動装置は、公知の適切なものであってよい。
形状取得装置は、接触子3が被測定物1に接触した接触時に、本体11の3次元位置(x,y,z)を測定する本体位置計測装置と、当該接触時に、本体11に対する接触子3の位置を測定する接触子位置測定装置と、を有する。本体位置計測装置は、本体11の第1水平方向位置xを計測する位置計測器(例えば、リニアスケール)、本体11の第2水平方向位置yを計測する位置計測器(例えば、リニアスケール)、および、本体11の鉛直方向位置zを計測する位置計測器(例えば、リニアスケール)を有する。接触子位置測定装置は、反射鏡31とレーザー変位計33を有する(図1を参照)。反射鏡31は、スライダ5の後端部に設けられている。レーザー変位計33は、導光手段35を通してレーザ光を反射鏡31に向けて放射し、反射鏡31からの反射光、および導光手段35の放射端面35aからの反射光に基づいて、本体11に対する接触子3の位置を算出する。
このように求めた本体11の3次元位置(x,y,z)、本体11に対する接触子3の位置、スライダ5の長さなどに基づいて、形状取得装置は、接触子3が被測定物1に接触した接触時における被測定物1に対する接触子3の接触位置を算出する。なお、スライダ5の長さや放射端面35aの位置は既知であるとする。
次いで、移動装置により本体11を第1水平方向または第2水平方向に移動させ、他の水平方向位置において、同様に、前記接触時における、被測定物1に対する接触子3の接触位置を取得する。このような動作を繰り返すことで、形状取得装置は、多数の接触位置を取得し、これら接触位置から被測定物1の表面形状を求める。
上述した本発明の形状測定用プローブによると、以下の効果(1)〜(3)が得られる。
(1)次のように接触圧力を小さくすることができる。上述した実施形態では、接触子3が被測定物1に非接触の状態において、前記スライダ支持力と前記鉛直弾性力がスライダ5に作用することで、前記スライダ支持力、前記鉛直弾性力、およびスライダ5の重量が釣り合う位置に、スライダ5が弾性的に保持されるので、この状態から本体11を下降させて接触子を被測定物に接触させると、スライダ5が本体11に対し上方に少し変位するが、この変位は弾性変位である。このように接触による変位を弾性変位にすることで、接触圧を小さく抑えることができる。
(2)また、上述した実施形態の形状測定用プローブは、空圧式ではないので、クリーンな環境以外でも使用可能である。
(3)接触子が被測定物1に接触してスライダ5が本体11に対し上方に変位すると、この変位量のうち、傾斜面15に垂直な方向の成分に相当する量だけ、揺動部材21が揺動することで、ローラ17が変位する。従って、押付機構19の弾性変位量は、スライダ5の上方変位量より小さくなる。その結果、被測定物1が接触子から受ける弾性作用力を、さらに小さくすることができる。好ましくは、鉛直面に対する傾斜面15の傾斜角を小さくする(例えば、1度〜4度)ことで、押付機構19の弾性変位量は、スライダ5の上方変位量より大幅に小さくなる。その結果、被測定物1が接触子から受ける弾性作用力(即ち、接触圧)を、大幅に小さくすることができる。
上述の実施形態では、前記傾斜角を1度にした場合に、0.096gの接触圧が得られ、前記傾斜角を2度にした場合に、0.192gの接触圧が得られ、前記傾斜角を3度にした場合に、0.288gの接触圧が得られ、前記傾斜角を4度にした場合に、0.385gの接触圧が得られた。このように、本実施形態により、非常に小さい接触圧を実現することができる。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
上述の実施形態では、弾性力作用機構9は、スライダ5に鉛直上向きの鉛直弾性力を作用させたが、スライダ5に鉛直下向きの鉛直弾性力を作用させるようにしてもよい。この場合について説明する。
図5のように、傾斜面15が、水平方向から斜め上方を向くようにする。これにより、弾性力作用機構9は、傾斜面15を介して、下向き鉛直弾性力をスライダ5に作用させる。従って、重量支持機構7は、この下向き鉛直弾性力とスライダ5の全重量を合わせた力を支持する。好ましくは、重量支持機構7は、スライダ5の重量よりも僅かに大きい上向きスライダ支持力をスライダ5に作用させ、この上向きスライダ支持力のうち当該僅かに大きい部分を支持するために、前記下向き鉛直弾性力を、スライダ支持力と反対方向に作用させるようにする。他の構成は、上述の実施形態と同じである。
弾性体23は、コイルバネ以外のものであってもよい。例えば、弾性体23は、油圧シリンダ装置、空圧シリンダ装置、または他の適切なものであってもよい。
傾斜面15は、上述の実施形態では平面であるが、曲面であってもよい。
本発明の実施形態による形状測定プローブの構成図である。 図1において本体を省略した透視図である。 (A)は、図2のIIIA−IIIA線断面図であり、(B)は図2のIIIB−IIIB線断面図である。 ローラが傾斜面に作用させる力を示す図である。 本発明の他の実施形態による形状測定プローブの構成図である。 空圧式の形状測定プローブの構成例である。
符号の説明
1 被測定物、3 接触子、5 スライダ、7 重量支持機構、9 弾性力作用機構、10 形状測定プローブ、11 本体、13 ガイド輪、13a 回転軸、15 傾斜面、17 ローラ、17a 回転軸、19 押付機構、21 揺動部材、21a 水平揺動軸、23 弾性体、25 重量支持部、27 バランスレバー、28 ウエイト、29 傾斜部材、29a 水平揺動軸、31 反射鏡、33 レーザー変位計、35 導光手段、35a 放射端面

Claims (5)

  1. 被測定物の形状を測定するために、被測定物に上方から接触する接触子を有する形状測定プローブであって、
    前記接触子を先端に有し、本体に対し上下に移動可能なスライダと、
    前記本体に取り付けられ、前記スライダにスライダ支持力を上向きに作用させることで、前記スライダの重量を支持する重量支持機構と、
    前記本体に取り付けられ、前記スライダに対し鉛直上向きまたは下向きに鉛直弾性力を作用させる弾性力作用機構と、を備え、
    前記接触子が被測定物に非接触の状態において、前記スライダ支持力と前記鉛直弾性力が前記スライダに作用することで、前記スライダ支持力、前記鉛直弾性力、および前記スライダの重量が釣り合う位置に、前記スライダが弾性的に保持される、ことを特徴とする形状測定プローブ。
  2. 前記スライダには、鉛直面から水平軸回りに傾斜した傾斜面が設けられ、
    前記弾性力作用機構は、
    前記傾斜面に接触するローラと、
    前記ローラを前記傾斜面に弾性的に押し付ける押付機構と、を有し、
    前記ローラを前記傾斜面に弾性的に押し付けることで、前記鉛直弾性力を前記スライダに作用させる、ことを特徴とする請求項1に記載の形状測定プローブ。
  3. 前記押付機構は、
    前記ローラが取り付けられ、前記本体に設けられた水平揺動軸を中心に揺動可能な揺動部材と、
    一端部が前記本体の第1取付位置に固定され、その他端部が前記水平揺動軸から離間した第2取付位置にて前記揺動部材に固定される弾性体と、を有し、
    前記弾性体は、前記ローラを前記傾斜面に押し付ける揺動方向に弾性力を前記揺動部材に付与する、ことを特徴とする請求項2に記載の形状測定プローブ。
  4. 前記重量支持機構は、
    前記本体に取り付けられる重量支持部と、
    前記重量支持部に支持される支点を中心に揺動可能なバランスレバーと、
    前記バランスレバーに第1作用点で下向き重量を作用させるウエイトと、を有し、
    前記支点を基準に第1作用点と反対側にある第2作用点で、前記スライダの重量が前記バランスレバーに下向きに作用する、ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の形状測定プローブ。
  5. 前記傾斜面は、スライダに取り付けられる傾斜部材に形成されており、
    前記傾斜部材は、水平揺動軸の回りの揺動位置を調節可能に前記本体に固定される、ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の形状測定プローブ。
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