JP2010144797A - サイレンサー等のシート状部材の端末留め用のクリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】予めサイレンサーの端末部分に取付けられて、押込みだけでサイレンサーをボデーパネルに取付けることができる、サイレンサー端末留め用のクリップを提供する。
【解決手段】クリップ1は、シート状部材2の端末部分を保持する挟持片10を持つ端末保持部5と、シート状部材へ固定するパネル保持部14を持つ固定部6と、端末保持部と固定部を旋回可能に連結するヒンジ7とを備え、端末保持部5が固定部6に対して折曲状態に維持されるロック手段(21、22)が設けられ、折曲状態にある端末保持部5の挟持片10は固定部6のパネル保持部14と協働して被取付部材の取付手段を形成し、シート状部材2は折曲げた状態で被取付部材3に取付けられる。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、自動車のエンジンルームと乗員側の室内との間に遮音等のために設けられるサイレンサー等のシート状部材の端末をボデーパネル等の被取付部材に留める、クリップに関する。
遮音等のためのサイレンサーをボデーパネルに取付けるのにクリップが用いられる。特許文献1(特開平9−156431号公報)には、ボデーパネルに相当するダッシュパネルの補強パネルにダッシュサイレンサーを固定するため、ダッシュサイレンサーの端末部分を補強パネルの取付穴に挿入してそのサイレンサーを補強パネルに固定するクリップが記載されている。このクリップは、取付穴への押込みでサイレンサーの端末をパネルに固定でき、サイレンサーの端末部分の固定作業を容易にしている。
特開平9−156431号公報 特開2000−038074号公報 実開平5−082697号公報 実開平3−098167号公報
特許文献1のクリップは、固定作業が容易であるものの、サイレンサーの端末部分をパネルに沿わせて保持した状態で、クリップをパネルの取付穴に挿入するので、サイレンサーの端末部分の保持作業を必要とする。サイレンサーの端末部分をパネルに沿わせて保持する作業を必要とせずに、サイレンサーの端末をパネルに固定できれば、更に、固定作業が向上する。
特許文献2は、カーペットの端末をボデーパネルに取付ける留め具となるリテーナを記載している。このリテーナは、カーペットの端末の支持のため、緊帯針と称する保持部材を別に必要としており、従って、リテーナをパネルに取付ける作業の外に、保持部材によってカーペット端末をリテーナに保持する作業を必要としている。特許文献3は、ダッシュパネルに遮音や断熱等のためのインシュレータを取付ける固定具を記載している。固定具は、特定の細長い形状の押さえ部材であり、ダッシュパネルに立設された係止ピンを、固定具の両端に設けられた固定部に挿入して固定する構成である。インシュレータをダッシュパネルに取付けるには、インシュレータをダッシュパネルに沿わせた状態に保持し、固定具をインシュレータのおもて面から押さえて固定具の両端の固定部をインシュレータを貫通した係止ピンに合わせて押込む。従って、特許文献1のクリップのように、サイレンサーの端末部分の保持作業を必要とする。特許文献4には、特許文献3の固定具より前の固定具が記載されている。この固定具は、ダッシュパネルに沿わせて保持したインシュレータの上からインシュレータの端末部分に沿わせて保持し、その後、固定具の係止片をダッシュパネルに形成された係止ピンに押込んで留める構成である。従って、この固定具は、固定具を係止ピンに押込む作業の外に、インシュレータを保持する作業を必要とし、更に、固定具をインシュレータに沿わせる作業も必要とする。
従って、本発明の目的は、予めサイレンサー等のシート状部材の端末部分に取付けられて、ボデーパネル等の被取付部材には、押込みだけでサイレンサーを取付けることができる、シート状部材の端末留め用のクリップを提供するにある。
上記目的を達成するため、本発明は、サイレンサー等のシート状部材の端末部分をボデーパネル等の被取付部材に取付ける、シート状部材端末留め用のクリップであって、シート状部材の端末部分を保持する端末保持部と、シート状部材に取付けられる固定部と、端末保持部が固定部に対して折曲がるように、端末保持部と固定部を旋回可能に連結するヒンジとを備え、固定部にはシート状部材への固定手段が設けられており、固定部と端末保持部には、端末保持部が固定部に対して折曲がった状態に維持されるロック手段が設けられており、被取付部材への取付け手段が、折曲状態にロックされた端末保持部と固定部とによって形成されており、端末保持部は、固定部に対してヒンジ回りに旋回して、ロック手段によって折曲げた状態にロックされ、端末保持部に保持したシート状部材の端末部分が固定部に固定されたシート状部材の他の部分に対して折曲げた状態でクリップがシート状部材に取付けられる、ことを特徴とするクリップを提供する。
上記クリップによって、クリップがシート状部材に予め取付けられ、クリップが取付けられたシート状部材の端末部分は折れ曲がった状態に維持され、その折曲端末部分をボデーパネル等の被取付部材に密着させることができ、NV性能(ノイズ(騒音)及びバイブレーション(振動)を抑制する性能)を高く維持でき、シート状部材を被取付部材に取付ける作業も、折曲状態にロックされた端末保持部と固定部との間に被取付部材の取付部を挿入するように押込むだけの簡単な作業でよい。
上記クリップにおいて、端末保持部は、板状部と、板状部との間にシート状部材の端末を挟持する挟持片とを有し、挟持片は、板状部からシート状部材の厚さに等しいかそれよりやや小さい高さ離れて板状部の先端からヒンジに向けて細長く延びる弾性片として形成され、板状部と挟持片の間にシート状部材の端末部分を弾性的に挟持する。固定部は、板状の基部と、端末保持部が折れ曲がる側の基部の面から直立して延びる剛性のパネル保持部とを備えており、被取付部材への取付け手段が、折曲状態にある端末保持部の挟持片とパネル保持部とによって形成されて、挟持片とパネル保持部との間に被取付部材の取付部を挟持する。パネル保持部は固定部の基部に2つ設けられ、該2つのパネル保持部の中間には、端末保持部がヒンジ回りに旋回するとき挟持片がパネル保持部に干渉せずに入り込める空間が形成されており、パネル保持部の剛性と2つのパネル保持部に入り込んだ挟持片の弾性とによって、挟持片とパネル保持部との間に被取付部材の取付部が強固に挟持されれる。パネル保持部は、端末保持部によって保持したシート状部材の取付穴に挿入される位置に、固定部の基部から突出しており、パネル保持部の根元の部分には、シート状部材の取付穴の縁部に係止する係止肩が形成されて、該パネル保持部が、シート状部材の固定手段として作用して、固定部がシート状部材に固着される。これによって、シート状部材を被取付部材に取付ける操作は、挟持片とパネル保持部の間に被取付部材の取付部を挿入するだけでよく、極めて簡単に行える。ロック手段は、ヒンジに隣接する位置において端末保持部又は固定部の一方に設けられたロック爪と端末保持部又は固定部の他方に設けられた、ロック爪が挿入できる係止穴の係止肩とで形成されている。なお、クリップは、硬質プラスチック材料で一体成形されて成る。また、端末保持部が保持されるシート状部材の端末部分には、端末保持部によって保持するための切欠きが形成されている。
図面を参照して、本発明の1実施形態に係る、シート状部材の端末留め用のクリップ1を説明する。シート状部材としてのサイレンサー2の端末を、被取付部材であるボデーパネル3に留めるクリップ1は、硬質プラスチックの一体成形品で成る。図1〜図3は、それぞれ、成形後であって使用前の非折曲状態にあるクリップ1の斜視図、正面図及び右側面図を示している。図4は、サイレンサー2に取付ける折曲状態にあるクリップ1の斜視図を示している。図5及び図6は、クリップ1をサイレンサー2の端末部分に取付ける操作を示す図である。図7〜図9は、それぞれ、サイレンサー2に取付けられたクリップ1を用いて、サイレンサー2をボデーパネル3に取付けた状態の断面図、背面からの斜視図及び、正面からの斜視図である。なお、図9では説明の便宜上、サイレンサー2を省略して、クリップ1とボデーパネル3の取付け関係を示している。
図1〜図4を参照して、クリップ1の構成を説明する。クリップ1は、サイレンサー2の端末を直角若しくはそれ以上に折り曲げて保持する、ほぼ矩形の板状に形成された端末保持部5と、サイレンサーに固定する基部となる、ほぼ矩形の板状に形成された固定部6と、端末保持部5と固定部6との間にあって端末保持部5を固定部6に対して旋回可能に連結する、薄肉の帯状の弾性ヒンジ7とを備える。端末保持部5は、板状部9と、板状部9との間にサイレンサー2の端末を挟持する、弾性の挟持片10とを有する。挟持片10は、板状部9から所定の高さ(サイレンサー2の厚さに等しいかそれよりやや低い高さ)離れて板状部9の先端からヒンジ7に向けて細長く延びる弾性片として形成され、板状部9との間にサイレンサー2の端末部分を弾性的に挟持する。挟持片10の先端11は、サイレンサー2の受入れを容易にする広口形状に傾斜している。その挟持片10は、更に、サイレンサー2を保持する面と反対側の面が、ボデーパネル3の挟持面として形成されている。ボデーパネル3の挟持のため、挟持片10には、図3に図示の板状部9に対して一定の間隔離した状態に復元する弾性が与えられ、後述のように、固定部6のパネル保持部14と協働してボデーパネル3を挟持する。挟持片10は、端末保持部5がヒンジ7回りに旋回して固定部6に対して折れ曲がった状態にロックされると、固定部6の基部11から直立するボデーパネル3のパネル保持部14と協働して、被取付部材としてのボデーパネル3への取付手段を構成し、挟持片10とパネル保持部14との間にボデーパネル3の取付部(図7〜図9参照)を弾性的に挟持する。サイレンサー2をボデーパネル3に取付ける操作が、サイレンサー2に取付けられたクリップ1の挟持片10とパネル保持部14の間にボデーパネル3の取付部30を挿入するだけでよく、極めて簡単に行える。
固定部6は、板状の基部13と、端末保持部5が折れ曲がる側の基部面から直立して延び且つ端末保持部5の挟持片10と協働してボデーパネル3を挟持する、2つの剛性のパネル保持部14とを備えている。2つのパネル保持部14の中間には、端末保持部5がヒンジ7の回りに旋回するとき挟持片10が干渉しないようにするための空間が設けられている。更に、2つのパネル保持部14は、ボデーパネル3への挟持の外に、サイレンサー2に取付けられるサイレンサー固定部としても機能する。すなわち、2つのパネル保持部14は、基部13から直立してサイレンサー2に形成された取付穴23(図5)に挿入される。各パネル保持部14の根元の部分には、取付穴23から延び出る位置において、サイレンサー2の取付穴の縁部に係止する係止肩15を形成する切欠き17が形成されている。係止肩15の位置は、基部13から直立するパネル保持部14の長手方向において、基部13の表面からサイレンサー2の厚さに対応した高さ位置に形成されている。また、各パネル保持部14は、係止肩15を形成するとともに、サイレンサー2の取付穴に挿入し易いように、切欠き17より先端の部分が先端に向けて下方に傾斜する水平面18として形成されている。パネル保持部14がサイレンサー2の取付穴(図6参照)に挿入されて取付穴から出た係止肩15が取付穴の縁部に係止すると、固定部6がサイレンサー2に固着されて、クリップ1がサイレンサー2に固着される。
ヒンジ7は、端末保持部5の板状部9と固定部6の基部13を旋回可能に連結する薄肉の細長い帯状に形成される。図示の実施形態において、ヒンジ7において滑らかな旋回を可能にするように中間部分には長穴19が形成されている。ヒンジ7は、図1〜図3に図示のように、端末保持部5に旋回する力が作用しない限り、端末保持部5を固定部6からから立ち上がる姿勢に維持する弾性を有する。
端末保持部5及び固定部6には、端末保持部5が図1の非折曲状態から図4の折曲状態に旋回した状態でその折曲状態を維持するロック手段が設けられて折曲状態を維持する。固定部6には、ヒンジ7に隣接する両側縁に、一方のロック手段としてのロック爪21が形成されている。端末保持部5には、一対のロック爪21に対応する位置に、ロック爪21が貫通するとともに貫通後ロック爪21が係止する他方のロック手段としての係止肩を形成する係止穴22が形成されている。図示の例では、係止肩は、係止穴22の縁部である。一対のロック爪21のそれぞれが、一対の係止穴22の対応する係止肩のそれぞれに係止することによって、図4の折曲状態が維持される。なお、係止穴22は、ヒンジ7において旋回が斜めに行われないようにし且つ旋回を滑らかに行うためのガイドとしても機能する。また、各ロック爪21は係止穴22を通過するときに撓んで係止穴22を通過し終えると元の姿勢に戻る弾性を有する。
端末保持部5は、図1〜図3の非折曲状態から、固定部6に対して図4に示す折曲状態にヒンジ7回りに旋回して、折曲状態においてロックされる。折曲状態において、端末保持部5の板状部9と挟持片10の間に保持されたサイレンサー2の端末が直角又はそれ以上の折曲げられた状態に保持される。折曲げ状態のロックは、固定部6の一対のロック爪21が、端末保持部5の係止穴22を貫通して係止穴縁部の係止肩に係止することによって得られる。折曲状態において、端末保持部5の挟持片10は、固定部6の2つのパネル保持部14の中間の空間に入り込む。挟持片10は弾性アームとして形成されており、2つのパネル保持部14は基部13から突出する剛性の突出アームとして形成されているので、挟持片10とパネル保持部14とは、両方が、ボデーパネル3への取付手段を構成する。従って、挟持片10とパネル保持部14の間にボデーパネル3の取付部(図7〜図9参照)を受入れてその取付部に係止して、クリップ1が、サイレンサー2とともにボデーパネル3に取付けられる。この取付けのために、図4の折曲状態において、挟持片10はパネル保持部14の間の空間に入り込んでボデーパネル3の取付部が挿入されるとその両面を強く挟持する。また、ボデーパネル3の取付部を受入れ易いように、一方の取付手段となるパネル保持部14の先端は、下方に傾斜した水平面18を有する、先細形状のガイドとして形成される。なお、挟持片10には、受入れたボデーパネル3の取付部に弾性的に押圧する弾性が与えられ、受入れた取付部に強く係止する。
クリップ1をサイレンサー2に取付ける構成について、図1〜図4に、更に図5を加えて説明する。2つのパネル保持部14は、基部13から垂直の状態(図1〜図3)でサイレンサー2の取付穴23に挿入される。パネル保持部14が、取付穴23を貫通すると、根元部の切欠き17によって水平面18が切れた部分に形成された係止肩15に取付穴23の縁部が係止する。これによって、パネル保持部14がサイレンサー2に係止してこの部分がサイレンサー2に取付けられる。他方で、端末保持部5の板状部9と挟持片10の間にはサイレンサー2の端末部分が挟持され、この部分でもクリップ1はサイレンサー2に取付けられる。挟持片10と板状部9の間にサイレンサー2を挟持した状態で、図4に示すように、端末保持部5をヒンジ7回りに旋回させる。この操作を以下に説明する。
クリップ1をサイレンサー2に取付ける操作を、図5及び図6を参照して説明する。サイレンサー2には、パネル保持部14のための取付穴23の外に、端末部分25に、クリップ1の端末保持部5の挟持片10を受入れる切欠き26が形成されている。なお、サイレンサー2は、例えば、車両のエンジンルームと車室内との間に遮音等のために設けられるソフト(柔軟)な防音性能の高い樹脂材料のシート部材で成る。サイレンサー2の図示の形状は単なる例示であり、被取付部材であるボデーパネルや他のパネルの形状に合わせて任意の形状に形成される。なお、クリップ1の取付けのため、サイレンサー2には、上記のように、所定の位置に取付穴23が形成され、端末に切欠き26が形成される。作業者は、図5に示すように、非折曲状態のクリップ1をもって、端末保持部5の挟持片10の先端11をサイレンサー2の切欠き26に合わせ、基部11と挟持片10の間に切欠き26のサイレンサー2の端末部分25を受入れた状態で、クリップ2を図5の下方に引き下げ、端末保持部5の板状部9とと挟持片10の間にサイレンサー2の端末部分25を挟持させる。この挟持操作のとき、作業者は、固定部6の2つのパネル保持部14を取付穴23に挿入し(矢印27)、パネル保持部14の係止肩15を取付穴23の縁部に係止させて、パネル保持部14をサイレンサー2に取付ける。従って、クリップ1は、サイレンサー2にその端末部分と取付穴23の部分において連結されて、サイレンサー2に取付けられる。
次に、図6の矢印29に示すように、端末保持部5をヒンジ7回りに旋回させて、端末保持部5を固定部6に対して、サイレンサー2の端末部分25と一緒に直角又はそれ以上に折り曲げる。この折曲状態は、固定部6のロック爪21が端末保持部5の係止穴22を貫通して係止穴縁部の係止肩に係止することによってロックされて維持される。従って、サイレンサー2の端末部分25は、クリップ1によって折曲状態に維持される。このように、クリップ1で端末部分34が折曲状態にされたサイレンサー2は、例えば、端末部分25がボデーパネル3の取付部30(図7〜図9)に密着した状態でボデーパネル3に固定でき、それによって、防音効果又は遮音効果を高く維持でき、また、位置ずれの防止もできる。図9は、クリップ1に取付けたサイレンサー2を省略して、端末保持部5の挟持片10とパネル保持部14の間に、ボデーパネル3の取付部30が強固に挟持される様子を示している。
クリップ1が取付けられて端末部分25が折り曲げられたサイレンサー2を、ボデーパネル3に取付ける操作を、図7〜図9を参照して説明する。作業者は、サイレンサー2の端末部分25に取付けられたクリップ1の挟持片10とパネル保持部14と(挟持片10とパネル保持部14によって取付手段を構成する)の間にボデーパネル3の取付部30を受入れて押込む(図7の矢印31)だけでよい。この押込みによって、挟持片10とパネル保持部14との間に受入れられたボデーパネル3の取付部30は、挟持片10とパネル保持部14に強固に挟持され、クリップ1に取付けられたサイレンサー2が、ボデーパネル3に取付けられる。この取付けによって、図8に図示のように、サイレンサー2は、ボデーパネル3に密着するように取付けられる。特に、サイレンサー2は、端末部分25がボデーパネル3の取付部30に密着した状態でボデーパネル3に固定されるので、位置ずれが防止でき、NV性能を高く維持できる。また、サイレンサー2をボデーパネル3に取付ける操作は、サイレンサー2に取付けられたクリップ1の挟持片10とパネル保持部14の間にボデーパネル3の取付部30を挿入するだけでよく、極めて簡単に行える。なお、サイレンサー2は、必要に応じて面積を大きくすることができ、その場合には、複数のクリップ1をサイレンサー2の端末部分に取付けるようにしてもよい。
本発明の1実施形態に係る、非折曲状態のクリップの斜視図である。 図1のクリップの正面図である。 図2のクリップの右側面図である。 図1のクリップを折曲状態にした斜視図である。 図1の非折曲状態のクリップをサイレンサーに取付ける操作を示す斜視図である。 サイレンサーが折り曲げられた状態にある、図5のクリップ及びサイレンサーの斜視図である。 図6のクリップ付きサイレンサーをボデーパネルに取付ける操作を示す断面図である。 図7のクリップ付きサイレンサーをボデーパネルに取付けた状態を示す斜視図である。 図8のサイレンサーをボデーパネルに取付けた状態であって、サイレンサーを省略して、クリップとボデーパネルとの関係を示す斜視図である。
符号の説明
1 クリップ
2 サイレンサー
3 ボデーパネル
5 端末保持部
6 固定部
7 ヒンジ
9 板状部
10 挟持片
11 挟持片の先端
13 固定部の基部
14 パネル保持部
15 係止肩
17 切欠き
18 パネル保持部の水平面
19 長穴
21 ロック爪
22 係止肩を形成する係止穴
23 サイレンサーの取付穴
25 サイレンサーの端末部分
26 サイレンサーの切欠き
30 ボデーパネルの取付部

Claims (7)

  1. サイレンサー等のシート状部材の端末部分をボデーパネル等の被取付部材に取付ける、シート状部材端末留め用のクリップであって、
    前記シート状部材の端末部分を保持する端末保持部と、前記シート状部材に取付けられる固定部と、前記端末保持部が前記固定部に対して折曲がるように、前記端末保持部と前記固定部を旋回可能に連結するヒンジとを備え、
    前記固定部には前記シート状部材への固定手段が設けられており、前記固定部と前記端末保持部には、前記端末保持部が前記固定部に対して折曲がった状態に維持されるロック手段が設けられており、
    前記被取付部材への取付け手段が、前記折曲状態にロックされた前記端末保持部と前記固定部とによって形成されており、
    前記端末保持部は、前記固定部に対して前記ヒンジ回りに旋回して、前記ロック手段によって前記折曲げた状態にロックされ、前記端末保持部に保持した前記シート状部材の端末部分が前記固定部に固定された該シート状部材の他の部分に対して折曲げた状態で前記クリップが該シート状部材に取付けられる、
    ことを特徴とするクリップ。
  2. 請求項1に記載のクリップにおいて、前記端末保持部は、板状部と、該板状部との間に前記シート状部材の端末を挟持する挟持片とを有し、該挟持片は、前記板状部から前記シート状部材の厚さに等しいかそれよりやや小さい高さ離れて該板状部の先端から前記ヒンジに向けて細長く延びる弾性片として形成され、前記板状部と前記挟持片の間に前記シート状部材の端末部分を弾性的に挟持する、ことを特徴とするクリップ。
  3. 請求項2に記載のクリップにおいて、前記固定部は、板状の基部と、前記端末保持部が折れ曲がる側の前記基部の面から直立して延びる剛性のパネル保持部とを備えており、前記被取付部材への取付け手段が、前記折曲状態にある前記端末保持部の前記挟持片と前記パネル保持部とによって形成されて、該挟持片と該パネル保持部との間に前記被取付部材の取付部を挟持する、ことを特徴とするクリップ。
  4. 請求項3に記載のクリップにおいて、前記パネル保持部は前記固定部の基部に2つ設けられ、該2つのパネル保持部の中間には、前記端末保持部が前記ヒンジ回りに旋回するとき前記挟持片が前記パネル保持部に干渉せずに入り込める空間が形成されており、前記パネル保持部の剛性と前記2つのパネル保持部に入り込んだ前記挟持片の弾性とによって、前記挟持片と前記パネル保持部との間に被取付部材の取付部が強固に挟持される、ことを特徴とするクリップ。
  5. 請求項3又は4に記載のクリップにおいて、前記パネル保持部は、前記端末保持部によって保持した前記シート状部材の取付穴に挿入される位置に、前記固定部の基部から突出しており、該パネル保持部の根元の部分には、前記シート状部材の取付穴の縁部に係止する係止肩が形成されて、該パネル保持部が、前記シート状部材への固定手段として作用して、前記固定部が前記シート状部材に固着される、ことを特徴とするクリップ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のクリップにおいて、前記ロック手段は、前記ヒンジに隣接する位置において前記端末保持部又は前記固定部の一方に設けられたロック爪と前記端末保持部又は前記固定部の他方に設けられた前記ロック爪が挿入できる係止穴の係止肩とで形成されている、ことを特徴とするクリップ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項にクリップにおいて、前記端末保持部が保持されるシート状部材の前記端末部分には、該端末保持部によって保持するための切欠きが形成されている、ことを特徴とするクリップ。
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JP2001146138A (ja) * 1999-11-19 2001-05-29 Kasai Kogyo Co Ltd 樹脂成形体の取付構造

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