JP2010143523A - ヘッドレスト - Google Patents
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Abstract
【課題】車両に後突が発生すると支承板が飛び出して乗員の後頭部を受け止める構造となっており、その飛び出し途中に乗員の後頭部からの荷重によって支承板が飛び出す前の初期位置へと戻されることを規制するストッパを備えている場合であっても、見栄えの良いヘッドレストを提供することを課題とする。
【解決手段】第1の回転方向への付勢によってストッパ50がラチェット40の段差40a、40bに係合状態にあるときに背面カバー26を撓ませて押し込むと、この押し込みによって背面カバー26側がストッパ50を反転させることでストッパ50の付勢方向が第1の回転方向から第2の回転方向へと切り替えられる。これにより、ストッパ50の規制を解除できる。
【選択図】図2
【解決手段】第1の回転方向への付勢によってストッパ50がラチェット40の段差40a、40bに係合状態にあるときに背面カバー26を撓ませて押し込むと、この押し込みによって背面カバー26側がストッパ50を反転させることでストッパ50の付勢方向が第1の回転方向から第2の回転方向へと切り替えられる。これにより、ストッパ50の規制を解除できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、ヘッドレストに関し、詳しくは、車両に後突が発生すると支承板が飛び出して乗員の後頭部を受け止める構造となっており、その飛び出し途中に乗員の後頭部からの荷重によって支承板が飛び出す前の初期位置へと戻されることを規制するストッパを備えたヘッドレストに関する。
この種のヘッドレストとして、例えば、特許文献1に開示されたヘッドレストが既に知られている。このヘッドレストは、アクティブヘッドレストと呼ばれるタイプのものであり、例えば、車両に後突が発生するとロック機構のロック解除が行われ、そのロック解除に伴ってリンク機構が作動することで支承板が飛び出して乗員の後頭部を受け止める構造となっている。また、このヘッドレストは、支承板の飛び出し途中に乗員の後頭部からの荷重によって支承板が飛び出す前の初期位置へと戻されることを規制するストッパを備えている。これにより、支承板を乗員の後頭部側に近づけた位置に留めることができるため、乗員の後頭部を確実に受け止めることができる。
米国特許発明第6082817号明細書
しかしながら、上述したヘッドレストでは、飛び出した支承板を初期位置へと戻す作業を行うとき、ストッパに締結されている紐を引っ張ってストッパの規制を解除する構造となっていた。このようにストッパの規制を解除するための紐が必要となるため、ヘッドレストの見栄えを低下させることとなっていた。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、車両に後突が発生すると支承板が飛び出して乗員の後頭部を受け止める構造となっており、その飛び出し途中に乗員の後頭部からの荷重によって支承板が飛び出す前の初期位置へと戻されることを規制するストッパを備えている場合であっても、見栄えの良いヘッドレストを提供することを課題とする。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。請求項1に記載の発明は、シートバック側に組み付けられるベース部材と、このベース部材に対してリンク機構を介して組み付けられる支承板と、このベース部材を収納する格好で支承板の背面側をカバーリーングする背面カバーとを備え、車両に後突が発生するとロック機構のロック解除が行われ、そのロック解除に伴ってリンク機構が作動することで支承板が飛び出して乗員の後頭部を受け止める構造となっており、その飛び出し途中に乗員の後頭部からの荷重によって支承板が飛び出す前の初期位置へと戻されることを規制するストッパを備えたヘッドレストであって、ストッパは、リンク機構に形成されたラチェットの外周面の段差に係合する第1の回転方向へ付勢状態でベース部材に枢着されていると共に、その付勢状態に抗して自身を反転させることで第1の回転方向に対して反対方向の第2の回転方向へと付勢の方向を切り替え可能にベース部材に枢着されており、
第1の回転方向への付勢によってストッパがラチェットの段差に係合状態にあるときに背面カバーを撓ませて押し込むと、この押し込みによって背面カバー側がストッパを反転させることでストッパの付勢方向が第1の回転方向から第2の回転方向へと切り替えられることを特徴とする。
この構成によれば、飛び出した支承板を戻すためにストッパの規制を解除するとき、背面カバーの押し込みによってストッパの規制を解除できる。そのため、従来技術で説明したように、ストッパに締結されている紐を引っ張ってストッパの規制を解除する必要がない。したがって、ヘッドレストは紐が不要な構造となるため、ヘッドレストの見栄えを向上させることができる。
第1の回転方向への付勢によってストッパがラチェットの段差に係合状態にあるときに背面カバーを撓ませて押し込むと、この押し込みによって背面カバー側がストッパを反転させることでストッパの付勢方向が第1の回転方向から第2の回転方向へと切り替えられることを特徴とする。
この構成によれば、飛び出した支承板を戻すためにストッパの規制を解除するとき、背面カバーの押し込みによってストッパの規制を解除できる。そのため、従来技術で説明したように、ストッパに締結されている紐を引っ張ってストッパの規制を解除する必要がない。したがって、ヘッドレストは紐が不要な構造となるため、ヘッドレストの見栄えを向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のヘッドレストであって、ストッパには、引っ掛け部が形成されており、支承板の飛び出しが完了した後に、背面カバーの押し込みによってストッパの付勢方向を第1の回転方向から第2の回転方向へと切り替えて、飛び出した支承板を初期位置へと戻す操作をしていると、ラチェットの段差がストッパの引っ掛け部に干渉することで、ストッパの付勢方向が第2の回転方向から第1の回転方向へと戻されることを特徴とする。
この構成によれば、飛び出した支承板の戻し作業に伴ってストッパの付勢方向も第2の回転方向から第1の回転方向へと戻すことができる。そのため、ストッパの戻し作業を個別に行う必要がない。
この構成によれば、飛び出した支承板の戻し作業に伴ってストッパの付勢方向も第2の回転方向から第1の回転方向へと戻すことができる。そのため、ストッパの戻し作業を個別に行う必要がない。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図1〜11を用いて説明する。図1は、本発明の実施例に係るヘッドレストの内部構造を示す分解斜視図である。図2は、図1の組み付け状態におけるヘッドレストの通常状態を模式的に表した縦断面図である。図3は、図2の状態から、車両に後突が発生することで支承板が最大限に飛び出したときの状態を模式的に表した縦断面図である。
図4は、図2の状態におけるヘッドレストの横断面図である。図5は、図4の状態から、乗員の後頭部によって支承板が荷重を受けたときの状態を模式的に表した縦断面図である。図6は、図5の状態から、ストッパのロック解除を行っている状態を模式的に表した縦断面図である。図7は、図6の状態から、ロック解除によってストッパがターンオーバした状態を模式的に表した縦断面図である。
図8は、図7の状態におけるヘッドレストの横断面図である。図9は、図7の状態から、ターンオーバによってストッパの付勢方向が切り替わった状態を模式的に表した縦断面図である。図10は、図9の状態から、飛び出した支承板の戻し作業をしているときにラチェットの段差がストッパの引っ掛け部に干渉したときの状態を模式的に表した縦断面図である。図11は、図10の状態から、ストッパの付勢方向が戻され始めた状態を模式的に表した縦断面図である。
なお、上述した図1では、ヘッドレスト3の内部構造を分かり易く示すために、そのクッション構造および表皮構造を省略し内部のフレーム構造のみを示している。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した各図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、ヘッドレスト3を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。
まず、図1〜4を参照して、本発明の実施例に係るヘッドレスト3の構造を説明する。ヘッドレスト3は、そのベースを成すベース部材20と、このベース部材20に一体となるように組み付けられた左右一対のステー22、22と、このベース部材20の前面を覆うと共にシートクッション(図示しない)に着座した乗員の後頭部を受け止め可能な略カバー状の支承板24と、このベース部材20を収納する格好で支承板24の背面側をカバーリーングする背面カバー26と、これら支承板24と背面カバー26に対して包着状に組み付けられるパッド部材28(図1においては図示しない)と、このパッド部材28の表面をカバーリングするカバー部材28a(図1において、図示しない)とから構成されている。
このように構成されていると、支承板24に対して背面カバー26、パッド部材28およびカバー部材28aは一体状態となっているため、以降において、単に、支承板24の飛び出しと記載した場合であっても、これら背面カバー26、パッド部材28およびカバー部材28aも支承板24と一体状態で飛び出していることは言うまでもない。なお、この支承板24および背面カバー26は、剛性を有する合成樹脂によって、それぞれ一体成型されている。
このヘッドレスト3の構成部材のうち、左右一対のステー22、22について詳述すると、左右一対のステー22、22はそれぞれ筒状に構成されている。そして、これら両ステー22をシートバックに形成された左右一対のサポート(いずれも図示しない)にそれぞれ差し込むことによって、ヘッドレスト3をシートバックに組み付けることができる。また、これら両ステー22のうち、例えば、右のステー22の内部にはロッド36が挿入されている。
このとき、ロッド36は、その上端が後述するロック機構Rの解除部材Kに引っ掛けられた状態で右のステー22の内部に挿入されている。そして、車両に後突が発生すると後突検出手段(例えば、シートバックの内部に設けられる、公知の背凭荷重検出機構など)が作動し、この作動に伴ってロッド36が突き上げられ解除部材Kが作動することで、ロック機構Rのロック解除が行われる構造となっている。
また、このヘッドレスト3の構成部材のうち、支承板24について詳述すると、支承板24は、厚板形状のリンク板30を介したリンク機構(例えば、3点リンク機構)によってベース部材20に組み付けられている。この3点リンク機構について、さらに詳述すると、リンク板30の一端側(後端側)における幅方向の両端は、ベース部材20の上側の左右にピンP1を介してそれぞれ枢着されている。これと同様に、リンク板30の他端側(前端側)における幅方向の両端は、支承板24の上側の左右にピンP2を介してそれぞれ枢着されている。
また、ベース部材20の下側の左右には、略上下方向に長孔20aがそれぞれ形成されている。そして、支承板24の背面側には、その左右を橋渡す格好となるように連結ピン32が固着されている。このとき、連結ピン32は、ベース部材20に形成された長孔20a内を移動可能に固着されている。このようにリンク板30の一端側のピンP1、同他端側のピンP2および連結ピン32とから成る3点によって3点リンク機構は構成されている。
また、連結ピン32には、ベース部材20の上側との間に第1の引っ張りばね(図示しない)が掛け留めされている。これにより、連結ピン32は、ベース部材20の長孔20aの上端側に向けて付勢された状態、すなわち、支承板24は、ベース部材20に対して前斜め上側に向けて付勢された状態となっている。
そして、車両に後突が発生していないときの常時には、連結ピン32は、支承板24がベース部材20に対して一体状態(飛び出していない状態)となるようにロック機構Rによってロックされた状態(長孔20aの下端に保持された状態)となっている(以下、この状態を「ヘッドレスト3の通常状態」と記す、図2参照)。このロック状態から、上述したように、ロック機構Rのロック解除が行われると、第1の引っ張りばねの付勢力によって連結ピン32が長孔20aの下端から上端に向けて移動していく。そして、この移動に伴ってリンク機構が作動することによって、支承板24がベース部材20に対して乗員の後頭部側に向けて飛び出した状態(以下、この状態を「ヘッドレスト3の飛び出し状態」と記す、図3参照)になる構造となっている。
また、リンク板30におけるベース部材20側の面(リンク板30の下面)には、その幅方向にラチェット40が一体的に形成されている。このラチェット40には、その外周面に沿って、例えば、第1の段差40aと第2の段差40bの2箇所の段差がそれぞれ形成されている。一方、ベース部材20には、これら両段差40a、40bにそれぞれ係合可能なストッパ50が枢着されている。そして、このストッパ50の後端50bとロック機構Rとの間には、第2の引っ張りばね52が掛け止めされている。
このとき、第2の引っ張りばね52は、ストッパ50の付勢方向を切り替え可能な位置に掛け止めされている。すなわち、第2の引っ張りばね52は、ストッパ50をラチェット40の両段差40a、40bに係合する第1の回転方向(図2において、矢印A方向)に付勢させることができるように掛け止めされている。また、第2の引っ張りばね52は、第1の回転方向に付勢されているストッパ50を反転させることで、ストッパ50を第1の回転方向に対して反対方向の第2の回転方向(図2において、矢印B方向)にも付勢させることができるように掛け止めされている。
そして、これらの付勢方向の切り替えは、ストッパ50の回転が所定位置に到達すると行われる、所謂、ターンオーバによって行われる構造となっている。このように第2の引っ張りばね52を掛け止めすることで、ストッパ50の付勢方向を第1の回転方向と第2の回転方向のいずれの方向にも切り替えることができる。
また、ストッパ50には、ラチェット40の第2の段差40bに干渉可能な引っ掛け部50cが形成されている。これにより、ストッパ50の付勢方向が第2の回転方向のとき、ヘッドレスト3を飛び出し状態から通常状態へと戻す作業を行うと、この作業に伴ってストッパ50の付勢方向も第2の回転方向から第1の回転方向へと戻されることとなる。
また、このヘッドレスト3の構成部材のうち、背面カバー26について詳述すると、背面カバー26の後面側の内面には、上述したストッパ50の後端50bを押し当て可能な突起26aが形成されている。そして、この突起26aは、ストッパ50がラチェット40の両段差40a、40bのいずれか一方に係合状態にあるとき、背面カバー26の押し込み部26dからの押し込みに伴ってストッパ50の付勢方向を切り替え可能に形成されている。このことは、後記の作用で詳述する。
また、背面カバー26の後面側には、その左右が上下方向に沿って盛り上がった盛り上がり部26bがそれぞれ形成されている。また、この背面カバー26の後面側には、両盛り上がり部26bから左右方向の中央側に上下方向に沿って凹溝26cがそれぞれ形成されている。また、この背面カバー26の後面側には、両凹溝26cに挟まれる格好を成す平ら状の押し込み部26dが形成されている(図4参照)。
このように盛り上がり部26bを形成することで、背面カバー26の剛性を保持することができる。また、このように両凹溝26cを形成することで、押し込み部26dを押し込み方向(図4において、前方向)へ撓ませることができる。また、押し込み部26dは肉薄状に形成されているため、容易に撓ませることができる。
次に、図1〜3、図5〜11を参照して、上述した構成から成るヘッドレスト3の作用を説明する。まず、支承板24の飛び出し動作から説明する。図2に示すヘッドレスト3の通常状態において、車両に後突が発生すると、上述したように、ロック機構Rのロック解除が行われ、そのロック解除に伴って3点リンク機構が作動することで支承板24が乗員の後頭部側に向けて飛び出ていく(ヘッドレスト3の飛び出し状態)。このとき、ストッパ50の先端50aは、ラチェット40の両段差40a、40bを下る格好となるようにラチェット40の外周面に沿って移動している。そのため、支承板24の飛び出しがストッパ50によって規制されることはない(図3参照)。
なお、支承板24の飛び出しが完了した後に乗員の後頭部Mからの荷重によって支承板24が押し戻された場合でも、ストッパ50の先端50aとラチェット40の第2の段差40bが係合するために、支承板24が飛び出す前の初期位置へと戻されることはない(図5参照)。このことは、支承板24の飛び出し途中に乗員の後頭部からの荷重によって支承板24が押し戻された場合でも同様である。すなわち、ストッパ50の先端50aとラチェット40の第1の段差40aが係合するために、支承板24が飛び出す前の初期位置へと戻されることはない。
次に、飛び出した支承板24の戻し操作を説明する。まず、図3に示す状態から、カバー部材28a越しに背面カバー26の押し込み部26dを撓ませて押し込み操作を行う。すると、背面カバー26の突起26aがストッパ50の後端50bを押し当て始める(図6参照)。この押し当てに伴って突起26aがストッパ50を第2の回転方向へと反転させていく。
すると、この反転に伴ってストッパ50のターンオーバが行われて、ストッパ50の付勢方向が第1の回転方向から第2の回転方向へと切り替わる(図7、8参照)。これにより、ストッパ50の先端50aはベース部材20に形成されたストッパ押さえ部20b(図1参照)に押し当てられる。このようにして、ストッパ50の先端50aとラチェット40の第2の段差40bとの係合が解消された状態に保持させることができる(図9参照)。
この保持状態のまま、支承板24を飛び出し前の初期位置へと戻していくと、ラチェット40の第2の段差40bがストッパ50の引っ掛け部50cに干渉し始める(図10参照)。この干渉に伴ってラチェット40の第2の段差40bが、再度、ストッパ50を第1の回転方向へと反転させていく。
すると、この反転に伴って、再度、ストッパ50のターンオーバが行われて、ストッパ50の付勢方向が第2の回転方向から第1の回転方向へと戻される(図11参照)。これにより、ストッパ50の先端50aはラチェット40の外周面に押し当てられた初期の状態へと戻される(図2参照)。このようにして、ヘッドレスト3を飛び出し状態から通常状態へと戻すことができる。また、この戻しに伴ってストッパ50の付勢方向も戻すことができる。
このとき、支承板24の戻し操作は、例えば、ヘッドレスト3の前後の縁を掴む格好で行われている。このように行われているため、掴んだ指先が背面カバー26の盛り上がり部26bに対応する格好となり、結果として、パッド部材28で覆われていてもヘッドレスト3を掴み易いという効果を得ることができる。
本発明の実施例に係るヘッドレスト3は上述したように構成されている。この構成によれば、飛び出した支承板24を戻すためにストッパ50の規制を解除するとき、背面カバー26の押し込みによってストッパ50の規制を解除できる。そのため、従来技術で説明したように、ストッパに締結されている紐を引っ張ってストッパの規制を解除する必要がない。したがって、ヘッドレスト3は紐が不要な構造となるため、ヘッドレスト3の見栄えを向上させることができる。
また、この構成によれば、飛び出した支承板24の戻し作業に伴ってストッパ50の付勢方向も第2の回転方向から第1の回転方向へと戻すことができる。そのため、ストッパ50の戻し作業を個別に行う必要がない。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、第2の引っ張りばね52は、ストッパ50の後端50bとロック機構Rとの間に掛け止めされている構成を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、第2の引っ張りばね52は、ストッパ50の後端50bと支承板24の背面側との間に掛け止めされている構成でも構わない。
実施例では、第2の引っ張りばね52は、ストッパ50の後端50bとロック機構Rとの間に掛け止めされている構成を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、第2の引っ張りばね52は、ストッパ50の後端50bと支承板24の背面側との間に掛け止めされている構成でも構わない。
20 ベース部材
24 支承板
26 背面カバー
40 ラチェット
40a 第1の段差
40b 第2の段差
50 ストッパ
50c 引っ掛け部
R ロック機構
P1、P2、32 リンク機構
M 後頭部
24 支承板
26 背面カバー
40 ラチェット
40a 第1の段差
40b 第2の段差
50 ストッパ
50c 引っ掛け部
R ロック機構
P1、P2、32 リンク機構
M 後頭部
Claims (2)
- シートバック側に組み付けられるベース部材と、このベース部材に対してリンク機構を介して組み付けられる支承板と、このベース部材を収納する格好で支承板の背面側をカバーリーングする背面カバーとを備え、車両に後突が発生するとロック機構のロック解除が行われ、そのロック解除に伴ってリンク機構が作動することで支承板が飛び出して乗員の後頭部を受け止める構造となっており、その飛び出し途中に乗員の後頭部からの荷重によって支承板が飛び出す前の初期位置へと戻されることを規制するストッパを備えたヘッドレストであって、
ストッパは、リンク機構に形成されたラチェットの外周面の段差に係合する第1の回転方向へ付勢状態でベース部材に枢着されていると共に、その付勢状態に抗して自身を反転させることで第1の回転方向に対して反対方向の第2の回転方向へと付勢の方向を切り替え可能にベース部材に枢着されており、
第1の回転方向への付勢によってストッパがラチェットの段差に係合状態にあるときに背面カバーを撓ませて押し込むと、この押し込みによって背面カバー側がストッパを反転させることでストッパの付勢方向が第1の回転方向から第2の回転方向へと切り替えられることを特徴とするヘッドレスト。 - 請求項1に記載のヘッドレストであって、
ストッパには、引っ掛け部が形成されており、
支承板の飛び出しが完了した後に、背面カバーの押し込みによってストッパの付勢方向を第1の回転方向から第2の回転方向へと切り替えて、飛び出した支承板を初期位置へと戻す操作をしていると、ラチェットの段差がストッパの引っ掛け部に干渉することで、ストッパの付勢方向が第2の回転方向から第1の回転方向へと戻されることを特徴とするヘッドレスト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008325605A JP2010143523A (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | ヘッドレスト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008325605A JP2010143523A (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | ヘッドレスト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010143523A true JP2010143523A (ja) | 2010-07-01 |
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ID=42564389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008325605A Pending JP2010143523A (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | ヘッドレスト |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010143523A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104442487A (zh) * | 2014-12-12 | 2015-03-25 | 重庆宏立至信汽车部件制造有限公司 | 座椅头枕自由角度转动机构 |
-
2008
- 2008-12-22 JP JP2008325605A patent/JP2010143523A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104442487A (zh) * | 2014-12-12 | 2015-03-25 | 重庆宏立至信汽车部件制造有限公司 | 座椅头枕自由角度转动机构 |
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