JP2010142966A - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010142966A
JP2010142966A JP2008319504A JP2008319504A JP2010142966A JP 2010142966 A JP2010142966 A JP 2010142966A JP 2008319504 A JP2008319504 A JP 2008319504A JP 2008319504 A JP2008319504 A JP 2008319504A JP 2010142966 A JP2010142966 A JP 2010142966A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
printing
coated paper
organic acid
recording method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008319504A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5212073B2 (ja
Inventor
Manabu Kaneko
学 金子
Hisashi Mori
恒 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2008319504A priority Critical patent/JP5212073B2/ja
Priority to AT09178325T priority patent/ATE516964T1/de
Priority to EP09178325A priority patent/EP2199096B1/en
Priority to US12/635,205 priority patent/US8646897B2/en
Publication of JP2010142966A publication Critical patent/JP2010142966A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5212073B2 publication Critical patent/JP5212073B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/0011Pre-treatment or treatment during printing of the recording material, e.g. heating, irradiating
    • B41M5/0017Application of ink-fixing material, e.g. mordant, precipitating agent, on the substrate prior to printing, e.g. by ink-jet printing, coating or spraying

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

【課題】シングルパス方式により印刷用塗工紙に印刷を行った際の鮮鋭性が向上し、粒状感やブリードが抑制され、かつ光沢、色調安定性、コックリング耐性に優れたインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】20質量%以上、90質量%以下の水と、水溶性樹脂と、顔料とを含有するインクジェットインクを、シングルパス方式で40℃以上、70℃以下に加温された印刷用塗工紙Pに吐出して画像を形成するインクジェット記録方法において、該水溶性樹脂がアンモニアによって中和された酸基を有する樹脂であり、かつ該インクジェットインクの含有成分を凝集または粘度上昇させる機能を有する有機酸を含む水溶液を印刷用塗工紙上に塗布14した後、該インクジェットインクを印刷用塗工紙上に吐出して画像を形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷用塗工紙を用いたインクジェット記録方法に関するものである。
近年、インクジェット記録方式は簡便・安価に画像を作成できるため、写真、各種印刷や、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷など、様々な印刷分野に応用されている。特に、微細なドットを出射、制御するインクジェット記録装置や、色再現域、画像耐久性、出射適性等を改善したインクジェットインク及びインクジェットインクの吸収性、色材の発色性、表面光沢などを飛躍的に向上させたインクジェット専用紙を用い、銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となっている。
しかしながら、インクジェット専用紙を必要とするインクジェット画像記録システムでは、用いることのできる記録媒体が制限されること、記録媒体の経済性等が問題となる。
一方、オフィスにおいては、記録媒体、例えば、普通紙、コート紙、アート紙等の制約を受けずに高速でフルカラー印字が行えるシステムのニーズが益々高まりつつある。
例えば、普通紙に関するインクジェット記録方法に関し、高速で印字でき、文字再現性がよく、印字の際の裏抜け(印字したインクが記録媒体を通過し、裏面にその画像が映る現象)、フェザリング、画像滲みの発生がない等の観点で種々の検討が行われている。
一方、通常オフセット印刷によって作成されるチラシ、パンフレット、フライヤーなどの印刷物の作成をインクジェット記録方式で行った場合、無版印刷であることから、コストや工数の削減を可能とし、小ロットからの印刷をオンデマンドに行うことができる。このことから、小ロットやオンデマンドの印刷を行うことのできる印刷機として、オフセット印刷に代えて、インクジェットシステムによる印刷方式の開発が求められている。
通常、オフセット印刷に用いられる印刷用塗工紙は、白色顔料と澱粉などのつなぎからなる塗工層が表裏に設けられ、平滑さと光沢感を高めている。
このような印刷用塗工紙に水性インクジェット用インクを用いて画像を形成した場合、印刷用塗工紙のインク吸収速度が遅く、インクジェットインクと塗工層表面との濡れ性の悪さから、印刷用塗工紙表面でインク同士が寄り集まり、斑模様の印字ムラを呈するという問題があった。
また、小ロットやオンデマンドの印刷を行うことのできる印刷機は、高速の印刷速度が必要とされ、高速度印刷を達成する一つの方法として、印刷範囲の幅以上の長さのインクジェットヘッド(ラインヘッド)を用いて、紙送りに同期してラインヘッドの下を紙が一度通過することですべてのドットを形成する方法があり、シングルパス方式のラインヘッドインクジェット記録装置と呼ばれる。
これに対し、従来の方法は、インクジェットヘッドを記録媒体の搬送方向と垂直に移動させてスキャンし、そのスキャン幅に応じた複数のパスを繰り返すことでドットを形成し画像を作成する方法あり、この方法はマルチパス方式あるいはスキャン方式と呼ばれている。
マルチパス方式のインクジェット記録方式が、スキャン幅分の紙送りとスキャン動作を繰返すことで印刷するのに対し、前記ラインヘッドインクジェット記録装置は、スキャン動作が不要で、紙送りに同期して印刷することから、高速印刷の用途に向いている。
しかしながら、シングルパス方式の印字により印刷用途工紙に印刷を行った場合、ドットが記録媒体上で吸収、乾燥や定着が行われる前に、隣接するドットが印刷面に着弾するため、隣接ドットと接触して液寄りが生じ、マルチパス方式で印字した場合に比べ良好な画像が得られないという課題を抱えている。この液寄りは、インク液滴同士がつながることによるドット形状の変化と、つながったインク液滴内部や高濃度部の印字率の高い部分において、インク液が表面張力により寄ってくることによる濃度ムラの発生の二つの段階を踏んで画像の状態を悪化させる。特に、後者の濃度ムラの発生は、0.1mm〜数mm程度の大きさの斑を呈するため、何の対処も行わない場合、著しい画像の劣化を招くことになる。
また、インクの接触によるドットの形状の変化については、接触後、ごく短い時間に起こるため、この現象を完全に抑止することはきわめて困難であった。濃度ムラが完全に抑えられている場合でも、このドット形状の変化のため、抜き文字の鮮鋭性が落ちるほか、特に、誤差分散方式で画像処理を行ったプリントパターンを印字した場合、50%以上の高濃度のシャドー部が平坦につぶれたような画像となる。これは、高濃度部の誤差拡散画像中の白抜きドットの周りのインクが寄って、白抜きドットがランダムに塗りつぶされてしまうことに起因している。
上記課題に対し、インクジェットインク中にアミンにより中和された樹脂を含ませ、記録媒体を加温して印字することにより、耐擦性を高める方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、ここで提案されている方法は、加温と特定溶媒の存在により、非吸収性媒体においてもインク同士の混ざり合い(以後、ブリードと称す)や液寄りはある程度改善されるものの、シングルパス方式の印字における画質向上は不十分であった。これは、アミン中和樹脂によるインクの粘度上昇効果のみでは、シングルパス方式におけるドットの変形を抑えるには不十分な効果であり、また、粘度増加が主にインクドット表面より行われるため、インク同士が接滴したときにインクの変形を押しとどめるだけの効果がないためであると考えられる。
また、複数のインクを用いて画像形成を行う際のブリーディングを防止する方法として、例えば、特開平6−57192号公報にはインク中に多価沈殿剤(多価金属塩化合物)を添加して、隣接するドット間でのカラーブリードを防止する方法が開示されており、特開平6−128514号公報には複数のインク間のpH値を変化させることにより、2色のインクが合一したときに、インク組成物の一部を析出すること、あるいは粘度上昇させることで、ブリーディングを抑制する方法が開示されており、更には、特開平7−1837号公報には、インク中にpH感応性分散剤を配合し、pHの異なるインクと会合した際に顔料を析出させて二色間でのにじみを防止する方法が開示されている。
一方、記録媒体により高品位の画像を得る方法として、例えば、記録媒体上に、酸、アルカリ可溶型樹脂、塩、緩衝溶液等を含有する補助液を付与することにより、高い印字濃度が得られるインクジェット記録方法が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。また、印字前の記録媒体上に、記録液が含有するポリマーの極性とは逆極性を有するポリマーを含有する塗布液を噴射して、高品位な画像を得るインクジェット記録方法が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。更には、カチオン性物質及びポリアミンを含有する液体組成物を記録媒体上に付与した後、インクを吐出する方法で、高濃度で、ブリーディングを防止した画像形成方法が開示されている(例えば、特許文献4参照。)。
しかしながら、これら処理液を使用する方法では、処理液の付き量を多くした場合、凝集性が高まることにより、高濃度画像を得ることはできるが、本発明にかかる用途である印刷用塗工紙のような高光沢で、かつインク吸収性の低い記録媒体に、上記各方法を適用した場合には、光沢性やコックリングの劣化を招くことが大きな課題であった。コックリング防止のために処理液の付与量を減らした場合には、凝集性が低下し、特に、シングルパス方式における画質改善の効果が不十分となることが判明した。
特開2008−208153号公報 特開平6−92009号公報 特開平6−99576号公報 特開平8−20161号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、シングルパス方式により印刷用塗工紙に印刷を行った際に、ドット同士がつながることにより形状が保たれずに鮮鋭性の低下、インク同士が寄り集まり濃度ムラを誘発することによる粒状感の発生、微吸収性の記録媒体に高速で印字した際に発生する色間でのインク同士の滲みを防止し、かつ光沢、色調安定性、コックリング耐性に優れたインクジェット記録方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
1.20質量%以上、90質量%以下の水と、水溶性樹脂と、顔料とを含有するインクジェットインクを、シングルパス方式で40℃以上、70℃以下に加温された印刷用塗工紙に吐出して画像を形成するインクジェット記録方法において、該水溶性樹脂がアンモニアによって中和された酸基を有する樹脂であり、かつ該インクジェットインクの含有成分を凝集または粘度上昇させる機能を有する有機酸を含む水溶液を印刷用塗工紙上に塗布した後、該インクジェットインクを印刷用塗工紙上に吐出して画像を形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
2.該印刷用塗工紙に対する前記有機酸を含む水溶液の塗布量が、0.5ml/m以上、10ml/m以下であることを特徴とする前記1に記載のインクジェット記録方法。
3.前記有機酸のpKaが、1.5以上、5.0以下であることを特徴とする前記1または2に記載のインクジェット記録方法。
4.前記有機酸の20℃における蒸気圧が、1.0Pa以下であることを特徴とする前記1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
5.前記印刷用塗工紙の前記有機酸の付量が、0.025g/m以上、4.0g/m以下であることを特徴とする前記1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
本発明により、シングルパス方式により印刷用塗工紙に印刷を行った際の鮮鋭性が向上し、粒状感やブリードが抑制され、かつ光沢や吐出安定性に優れたインクジェット記録方法を提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、20質量%以上、90質量%以下の水と、水溶性樹脂と、顔料とを含有するインクジェットインクを、シングルパス方式で40℃以上、70℃以下に加温された印刷用塗工紙に吐出して画像を形成するインクジェット記録方法において、該水溶性樹脂がアンモニアによって中和された酸基を有する樹脂であり、かつ該インクジェットインクの含有成分を凝集または粘度上昇させる機能を有する有機酸を含む水溶液を印刷用塗工紙上に塗布した後、該インクジェットインクを印刷用塗工紙上に吐出して画像を形成することを特徴とするインクジェット記録方法により、シングルパス方式で印刷用塗工紙に印刷を行った際の鮮鋭性が向上し、粒状感やブリードが抑制され、かつ光沢、色調安定性、コックリング耐性に優れたインクジェット記録方法を実現できることを見出し、本発明に至った次第である。
従来のインクジェット記録方法においては、アミン中和樹脂を含むインクを用い、かつ記録媒体をプレヒートした場合、マルチパス方式では印字速度が遅いため、濃度ムラが抑えられ、ドット径を小さくする効果がある。これは、アミン中和樹脂が加熱されることでアミンが脱離して樹脂が不溶化し、インクの粘度が上昇してインクの濡れ広がりが抑えられるためと考えられる。しかしながら、シングルパス方式で印刷用塗工紙に印刷する場合では、印刷速度が速いため、加熱によるインクの粘度上昇が間に合わず、画質の劣化が起こってしまう。本発明では、有機酸の存在下で、アンモニアにより中和された樹脂が加熱されることにより、樹脂からのアンモニアの脱離が促進され、インクの粘度上昇が加速し、シングルパス方式でも十分な速さとなるためと考えられる。
本発明は、水系のインクジェットインクに係る発明であり、本発明においてインクが少なくとも水を0質量%以上、90質量%以下含むことを特徴の一つとするが、これは本発明に係るインクが水系インクであることを意図するものであり、油系インクやアルコールインクに偶然あるいは添加剤として分散される水を含有することは包含されない。より好ましくは、20質量%以上、90質量%以下の水をインク中に含むものとする。
以下、本発明のインクジェット記録方法に用いるインクジェットインクの各構成要素の詳細を説明する。
《インクジェットインク》
本発明に係るインクジェットインク(以下、単にインクともいう)は、少なくとも0質量%以上、90質量%以下の水と、水溶性樹脂と、顔料とを含有することを特徴とする。
〔水溶性樹脂〕
本発明に係るインクに適用する水溶性樹脂としては、アンモニアによって中和された酸基を有する樹脂であることを特徴の一つとする。
本発明に係るアンモニアによって中和された酸基を有する樹脂とは、樹脂中に酸基、例えば、カルボン酸基やスルホン酸基を有し、その樹脂の中和にアンモニアを用いた樹脂のことである。
酸基のカウンターとしてアンモニアを使用することで、有機酸の存在下において、40℃以上、70℃以下で加温されている印刷用塗工紙の熱を受け、早急にアンモニアが樹脂から脱離し、樹脂の溶解性が減少してインクの粘度上昇が起きるため、インクドット表面に皮膜を形成してインクの流動を防ぎ、画質改善に効果を発揮するものと推測している。
具体的なアンモニアで中和された酸基を有する樹脂としては、アクリル系、スチレンアクリル系、アクリロニトリル−アクリル系、酢酸ビニルアクリル系、ポリウレタン系、ポリエステル系などの樹脂で、酸基を有する樹脂であり、酸基がアンモニアで中和された樹脂を挙げることができる。
このような酸基を持つ樹脂は、酸基を有するモノマーを重合して得ることができる。このようなモノマーとして、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、スチレンの酸誘導体などが挙げられ、これらをラジカル共重合して酸基を持つ樹脂を得ることができる。また、必要に応じて他のモノマーと共重合しても良い。
本発明に係る水溶性樹脂の分子量は、本発明の係る画像改善の効果の観点から、3000以上であることが好ましく、吐出安定性とインク粘度特性の観点から、60000以下であることが好ましく、10000以上、30000以下であることがより好ましい。また、酸価は、60mgKOH/g以上、300mgKOH/g未満であることが好ましい。
本発明に係るアンモニアによって中和された酸基を有する樹脂は、水溶性を備えた樹脂であり、インク中に溶解した状態で存在する。
本発明に係るアンモニアによって中和された酸基を有する樹脂の添加量は、用いる樹脂の重合度によっても異なるが、概ね全インク質量の2.0〜10質量%の範囲が好ましく、より好ましくは3.0〜6.0質量%である。樹脂量が2.0質量以上であれば、本発明の目的効果を得ることができ、10質量%以下であれば、インクジェットの射出や保存安定性を維持することができる。
〔顔料〕
本発明において使用できる顔料としては、従来公知のものを特に制限なく使用でき、水分散性顔料、溶剤分散性顔料等何れも使用可能であり、例えば、不溶性顔料、レーキ顔料等の有機顔料及び、カーボンブラック等の無機顔料を好ましく用いることができる。
不溶性顔料としては、特に限定するものではないが、例えば、アゾ、アゾメチン、メチン、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、キナクリドン、アントラキノン、ペリレン、インジゴ、キノフタロン、イソインドリノン、イソインドリン、アジン、オキサジン、チアジン、ジオキサジン、チアゾール、フタロシアニン、ジケトピロロピロール等が好ましい。
好ましく用いることのできる具体的顔料としては、以下の顔料が挙げられる。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー15:3、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
以上の他に、レッド、グリーン、ブルー、中間色が必要とされる場合には以下の顔料を単独あるいは併用して用いることが好ましく、例えば、C.I.Pigment Red;209、224、177、194、C.I.Pigment Orange;43、C.I.Vat Violet;3、C.I.Pigment Violet;19、23、37、C.I.Pigment Green;36、7、C.I.Pigment Blue;15:6、等が用いられる。
また、ブラック用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブラック1、C.I.ピグメントブラック6、C.I.ピグメントブラック7等が挙げられる。
本発明で用いられる顔料は、分散剤及びその他所望する諸目的に応じて必要な添加物と共に分散機により分散して用いることが好ましい。分散機としては従来公知のボールミル、サンドミル、ラインミル、高圧ホモジナイザー等が使用できる。
本発明に係るインクに使用する顔料分散体における顔料粒子の平均粒径は、10nm以上、200nm以下であることが好ましく、10nm以上、100nm以下がより好ましく、10nm以上、50nm以下がさらに好ましい。顔料分散体の平均粒径が200nmを越えると、分散が不安定となり。また、顔料分散体の平均粒径が10nm未満になっても顔料分散体の安定性が悪くなりやすく、インクの保存安定性が劣化しやすくなる。
顔料分散体の粒径測定は、光散乱法、電気泳動法、レーザードップラー法等を用いた市販の粒径測定機器により求めることができる。また、透過型電子顕微鏡による粒子像撮影を少なくとも100粒子以上に対して行い、この像をImage−Pro(メディアサイバネティクス製)等の画像解析ソフトを用いて統計的処理を行うことによっても求めることが可能である。
〔他の樹脂成分〕
本発明に係るインクにおいては、本発明に係るアンモニアによって中和された酸基を有する樹脂の他に、本発明の目的効果を損なわない範囲で他の樹脂を含んでもよい。これらの樹脂は、複数種用いても、あるいは共重合体として用いても、エマルジョン状態で分散されていても構わない。エマルジョン状態で分散させる場合、インクジェットによる射出性を損なわないという観点から、300nm以下の粒径であることが好ましい。溶解性ポリマーの場合、組成や分子量は特に限定は無いが、重合度の高いポリマーほど射出性が悪化する傾向があるため、ポリマーの組成にもよるが好ましい分子量50000以下であることが好ましい。
〔インク溶媒〕
本発明に係るインクにおいては、上記溶質を溶解あるいは分散する溶媒としては、吐出安定性向上やインク物性の調整などの目的で、水の他に、水に溶解する溶媒成分を含んでいることが好ましい。
本発明の効果を損なわない限り、溶媒の種類に特に制限はなく、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、デカグリセリル、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、2−ピロリジノン、ジメチルイミダゾリジノン、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、テトラプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジブチルエーテル、ジプロピレングリコールジブチルエーテル、トリプロピレングリコールジブチルエーテル、3−メチル−2,4−ペンタンジオール、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセタート、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ブタンジオール、等を挙げることができる。
〔界面活性剤〕
本発明に係るインクには、吐出性向上や濡れ性向上のため、界面活性剤を含んでいることが好ましい。使用される界面活性剤としては陽イオン性、陰イオン性、両性、非イオン性のいずれも用いることができる。使用される界面活性剤の具体例としては、特に限定するものではないが、例えば、陽イオン性界面活性剤としては、脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩等、陰イオン性界面活性剤としては、脂肪酸石鹸、N−アシル−N−メチルグリシン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグルタミン酸塩、アシル化ペプチド、アルキルスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリン、硫酸化油、高級アルコール硫酸エステル塩、第2級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、第2級高級アルコールエトキシサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、モノグリサルフェート、脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩等、両性界面活性剤としては、カルボキシベタイン型、スルホベタイン型、アミノカルボン酸塩、イミダゾリニウムベタイン等、非イオン活性剤としては、ポリオキシエチレン2級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステロールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミンオキサイド、アセチレングリコール、アセチレンアルコール等が挙げられる。さらに低表面張力化の観点から、これらの界面活性剤の一部がフッ素原子あるいは珪素原子に置換されていることが好ましい。これらの界面活性剤や溶剤を単独で用いても良いし複数を併用しても良い。
〔その他の添加剤〕
本発明のインクにはさらに種々の目的で添加物を含んでも良い。出射安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、公知の各種添加剤、例えば、多糖類、粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を適宜選択して用いることができ、例えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等の油滴微粒子、特開昭57−74193号、同57−87988号及び同62−261476号に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192号、同57−87989号、同60−72785号、同61−146591号、特開平1−95091号及び同3−13376号等に記載されている退色防止剤、特開昭59−42993号、同59−52689号、同62−280069号、同61−242871号及び特開平4−219266号等に記載されている蛍光増白剤等を挙げることができる。
《有機酸を含む水溶液》
本発明のインクジェット記録方法においては、印刷用塗工紙表面に、インクジェットインク付与前に、本発明に係るインクジェットインクの含有成分を凝集または粘度上昇させる機能を有する有機酸を含む水溶液を付与することを特徴とする。
本発明に係るインク成分を凝集あるいは粘度上昇させる機能を有する有機酸を含む水溶液とは、印字時にインクが含有するアンモニアで中和された酸基を有する樹脂に作用し、加熱により不溶化させるような有機酸の成分を有する水溶液のことを指す。
有機酸としては、例えば、酢酸や乳酸などの一塩基酸、コハク酸やマレイン酸、クエン酸のような多塩基酸や、脂肪族や芳香族の有機酸、あるいは複素環を有する有機酸など、有機酸の種類に特に制限はないが、有機酸は水溶液として使用されるため、水溶性が高い有機酸が好ましい。具体的には、25℃の水100mlに対して5g以上溶解あるいは混和する有機酸が好ましく、10g以上溶解あるいは混和する有機酸がより好ましい。
使用される有機酸は、その酸によってアンモニアにより中和された樹脂からのアンモニアの脱離を促進していると推測しており、有機酸の酸性度が高いほどその効果は大きい。したがって、有機酸のpKaとして、1.5以上、5.0以下であることが好ましい。pKaが1.5以上であるとプリンターやヘッドの部材が酸により腐食されにくくなるため好ましい。
また、本発明のインクジェット記録方法においては、印刷用塗工紙表面に付与された有機酸は、プリント時に印刷用塗工紙上で加熱されるが、この加熱によって有機酸が揮発してしまうと効果が少なくなるばかりでなく、周辺の部材に揮発した有機酸が付着して故障につながることがあるため、揮発性が低い有機酸が好ましい。従って、20℃における有機酸の蒸気圧が1.0Pa以下である有機酸が好ましい。
使用される有機酸水溶液の有機酸の濃度としては5.0質量%以上、40質量%以下であると、有機酸水溶液からの析出などが起こりにくく、水溶液が安定化され、印字後の画質改善の効果があるため好ましい。
有機酸水溶液には、上記有機酸のほかに、必要に応じて溶媒や界面活性剤など、水溶液の液物性を整える化合物を含有することができる。
有機酸水溶液中に含有させることのできる溶媒としては、水の他に、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、デカグリセリル、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、2−ピロリジノン、ジメチルイミダゾリジノン、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、テトラプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジブチルエーテル、ジプロピレングリコールジブチルエーテル、トリプロピレングリコールジブチルエーテル、3−メチル−2,4−ペンタンジオール、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセタート、1,2ヘキサンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ブタンジオール等を挙げることができる。
これらの溶媒は有機酸水溶液の塗布方式に都合のよい液物性とするため、一種あるいは複数混合して使用することが好ましい。
有機酸水溶液に適用可能な界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤などを用いることができる。例えば、本発明に係るインクに使用できる界面活性剤として、前記で例示したものを有機酸水溶液についても同様に使用することが可能である。
さらに、有機酸水溶液は種々の目的で添加物を含んでも良い。例えば、多糖類、粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を適宜選択して用いることができ、例えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等の油滴微粒子、紫外線吸収剤、退色防止剤、蛍光増白剤等を挙げることができる。
有機酸水溶液の印刷用塗工紙への塗布方法としては、公知のいかなる方法を用いてもよい。具体的な塗布方法としては、ローラー塗布、インクジェット塗布、カーテン塗布、スプレー塗布などが挙げられる。液量の少ない塗布方法という点でローラー方式が好ましい。画像の印字率や紙種に合わせ必要に応じて塗布する場所や有機酸水溶液の付き量を制限する場合には、インクジェット方式による塗布方法が好ましい。
有機酸水溶液の印刷用塗工紙への付与量としては、本発明の目的効果が発現する範囲であれば特に制限はないが、付与量が多すぎる場合には、コックリングや、有機酸水溶液が流れてしまうことによる画像の乱れ、光沢の劣化などを起こすことがある。従って、高い画像品質を得る観点からは、有機酸水溶液の印刷用塗工紙への付与量は、0.5ml/m以上、10ml/m以下であることが好ましく、更には1.0ml/m以上、6ml/m以下であることが好ましい。
有機酸の印刷用塗工紙に対する付与量としては、有機酸の種類にもよるが、0.025g/m以上、4.0g/m以下であることが、インクの色剤の変色や光沢低下などがなく、画質改善の効果があるため好ましく、更には、0.1g/m以上、3.0g/m以下であることが好ましい。
《印刷用塗工紙》
本発明に係る印刷用途工紙とは、白色顔料と澱粉などのつなぎからなる塗工層が表裏に設けられた微吸水性のコート紙のことを指す。本発明に係る課題の効果が発揮される印刷用塗工紙としては、表面張力を20mN/m以上、40mN/m以下になるように界面活性剤等で調整した水の500msにおける転移量が0.05ml/m以上、6ml/m以下である印刷用塗工紙であることが、本発明の効果を発揮する上で好ましい。
《インクジェット記録装置》
本発明のインクジェット記録方法においては、インク吐出時に印刷用途工紙の表面温度が40℃以上、70℃以下に加温されていることを特徴とする。40℃より高い温度では本発明の画質向上の効果が得られやすく、70℃以下の温度であれば、印刷用塗工紙が熱によりカールを起こしたりする恐れが少ないため好ましい。このため、本発明のインクジェット記録方法に用いるインクジェット記録装置としては、記録媒体を加温するためのヒーター等の加熱手段が備わっていることが必要である。
印刷用途工紙の加熱方法については、印刷用塗工紙を裏面から加熱しても良い。また、印刷用塗工紙がヘッド下に搬送される直前に赤外線によって表面を加温する方法も好ましい。ヒーターの種類については特に制限はなく、赤外線ヒーター、電熱線、UVランプ、ガス、熱風ドライヤーなど公知の方法より、必要な方法を選択して使うことが好ましい、中でも、電熱線、赤外線ヒーターによる加温が安全性やエネルギー効率の点から好ましい。
本発明のインクジェットインク記録方法においては、インクジェットインクを装填したプリンター等により、デジタル信号に基づきインクジェットヘッドよりインクを液滴として吐出させることで印刷用塗工紙に印字を行う。
本発明に係るインクを吐出して画像形成を行う際に使用するインクジェットヘッドは、オンデマンド方式でもコンティニュアス方式でも構わない。又吐出方式としては、電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット(登録商標)型等)等など何れの吐出方式を用いても構わない。
その中でも、本発明のインクジェット記録方法においては、30μm以下のノズル径を有するピエゾ型インクジェット記録ヘッドを使用することが好ましい。
本発明のインクジェット記録方法は、シングルパス方式のインクジェット記録方法であることを特徴とする。シングルパス方式のインクジェット記録方法とは、記録媒体である印刷用塗工紙が一つのインクジェットヘッドユニットの下を通過した際に、一度の通過でドットの形成されるべきすべての画素にインク滴がうたれるインクジェット記録方法である。
シングルパス方式のインクジェット記録方法を達成する手段として、ラインヘッド型のインクジェットヘッドを使用することが好ましい。
ラインヘッド型のインクジェットヘッドとは、印刷範囲の幅以上の長さを持つインクジェットヘッドのことを指す。ラインヘッド型のインクジェットヘッドとしては、一つのヘッドで印刷範囲の幅以上であっても良いし、特開2007−320278号公報に開示されているように、複数のインクジェットヘッドを組み合わせて印刷範囲の幅を超えるよう構成してもよい。
ラインヘッド型のインクジェットヘッドを一つの色について複数用いることもできる。この場合、同色同士のヘッドは隣接していることが好ましい。同色においてヘッド同士が離れている場合、処理液の塗布からインクの着弾までの時間が同色内で変わるため、ドットの不均化を招き画質劣化を招く。
配置する色の順序としては、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックで画像を構成する場合、イエローを吐出するヘッドを最後に配置することが好ましい。色ごとのインクの凝集性にも左右されるが、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順に吐出することがより好ましい。これは、有機酸水溶液を塗布後時間が経つと処理液の乾燥蒸発により凝集性が減じるため、画質劣化の影響の出にくい薄い色をうつインクジェットヘッドを搬送後部に配置することが好ましいからである。
本発明のインクジェット記録方法に適用可能なインクジェット記録装置の具体例を、図を用いて説明する。
図1は、本発明のインクジェット記録方法に適用可能なシングルパス方式のインクジェット記録装置の一例を示す模式図である。
図1において、11がラインヘッド型のヘッドユニットであり、それぞれ色相の異なるインクを吐出するヘッド111〜114で構成され、各ヘッドのノズルピッチは360dpiである。なお、本発明でいうdpiとは、2.54cm当たりのドット数を表す。
記録媒体である印刷用塗工紙Pは、ロール状に積層された状態で、搬送機構12より矢印方向に繰り出され、印字前に赤外線ヒーター等の加熱部13で所定の温度に加熱された後、有機酸水溶液付与部14にて有機酸水溶液が印刷用塗工紙P表面に所定量付与される。有機酸水溶液の貯蔵タンク15より、有機酸水溶液をダブルロールで構成された有機酸水溶液付与部14に供給する。ダブルロール表面は、スポンジのような多孔質樹脂材料で被覆され、はじめに補助ロール15に有機酸水溶液を供給した後、有機酸水溶液を主ロール16に転写し、次いで印刷用塗工紙P表面に所定量付与される。次いで、有機酸水溶液が付与された印刷用塗工紙Pは、ヘッドユニット11の下部に搬送され、印刷用塗工紙Pの全巾をカバーするように配置された各ヘッド111〜114より、各色インクが吐出され画像形成を行う。
図2は、各ヘッド底部におけるノズルの配置を示す底面図である。
図2に示すように、それぞれヘッド111とヘッド112、ヘッド113とヘッド114のノズルNは、半ピッチずつずらした千鳥配列となっている。
図3は、ヘッドユニット構成の一例を示す模式図である。
印字幅の広い印刷用塗工紙Pを用いる場合には、印刷用塗工紙Pの全巾をカバーするように複数個のヘッドHを千鳥格子に配置したヘッドユニットHUを用いることも好ましい。
図4は、比較例であるマルチパス方式(スキャン方式)のインクジェット記録装置の一例を示す模式図である。
図4においては、図1と同様に搬送機構(不図示)より繰り出された印刷用塗工紙P上に有機酸水溶液付与部44より、有機酸水溶液を付与した後、印刷用塗工紙Pの背面に配置したヒートプレート43で所定温度に加温した後、キャリッジ42の保持されたスキャン方式のヘッドユニット41により、印刷用塗工紙Pの幅方向にスキャンしながら印字する方法である。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において「部」あるいは「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量部」あるいは「質量%」を表す。
《顔料分散体の調製》
〔マゼンタ顔料分散体の調製〕
顔料分散剤としてジョンクリル678(BASF社製)4質量部、ジメチルアミノエタノール2質量部、イオン交換水80質量部を混合して、加熱攪拌、溶解した。この溶液に、顔料としてC.I.ピグメントレッド122を14質量部添加してプレミックスした後、0.5mmジルコニアビーズを体積率で50%充填したサンドグラインダーを用いて分散し、顔料固形分が14%のマゼンタ顔料分散体を得た。
〔シアン顔料分散体の調製〕
顔料分散剤としてジョンクリル678(BASF社製)4質量部、ジメチルアミノエタノール2質量部、イオン交換水80質量部を混合して、加熱攪拌、溶解した。この溶液に、顔料としてC.I.ピグメントブルー15:3を14質量部添加してプレミックスした後、0.5mmジルコニアビーズを体積率で50%充填したサンドグラインダーを用いて分散し、顔料固形分が14%のシアン顔料分散体を得た。
《インクセットの調製》
〔インクセットAの調製〕
下記の方法で調製したインクM1とインクC1を組み合わせて、アンモニア中和樹脂を含有するインクセットAを調製した。
(インクM1の調製)
下記の各添加剤のうち、マゼンタ顔料分散体を除いた添加剤を混合し、十分に攪拌した後、マゼンタ顔料分散体35質量部に攪拌しながら添加した。次いで、十分に攪拌を行った後、この混合液を#3500メッシュの金属フィルターで濾過し、中空糸膜による脱気処理を行い、マゼンタインクであるインクM1を調製した。
マゼンタ顔料分散体 35質量部
ジョンクリル70J(アンモニア中和樹脂BASF社製) 12質量部
オルフィンE1010(界面活性剤 日信化学社製) 0.5質量部
プロピレングリコール 15質量部
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 7質量部
グリセリン 15質量部
水 15.5質量部
(インクC1の調製)
前記インクM1の調製において、下記の添加剤の構成に変更した以外は同様にして、インクC1を調製した。
シアン顔料分散体 35質量部
ジョンクリル70J(アンモニア中和樹脂BASF社製) 12質量部
オルフィンE1010(界面活性剤 日信化学社製) 0.5質量部
プロピレングリコール 15質量部
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 7質量部
グリセリン 18質量部
水 12.5質量部
〔インクセットBの調製〕
下記の方法で調製したインクM2とインクC2を組み合わせて、アンモニア中和樹脂を含有しないインクセットBを調製した。
(インクM2の調製)
下記の各添加剤のうち、マゼンタ顔料分散体を除いた添加剤を混合し、十分に攪拌した後、マゼンタ顔料分散体35質量部に攪拌しながら添加した。次いで、十分に攪拌を行った後、この混合液を#3500メッシュの金属フィルターで濾過し、中空糸膜による脱気処理を行い、マゼンタインクであるインクM2を調製した。
マゼンタ顔料分散体 35質量部
オルフィンE1010(界面活性剤 日信化学社製) 0.5質量部
プロピレングリコール 15質量部
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 7質量部
グリセリン 25質量部
水 17.5質量部
(インクC2の調製)
前記インクM2の調製において、下記の添加剤の構成に変更した以外は同様にして、インクC2を調製した。
シアン顔料分散体 35質量部
オルフィンE1010(界面活性剤 日信化学社製) 0.5質量部
プロピレングリコール 15質量部
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5質量部
グリセリン 27質量部
水 17.5質量部
《有機酸水溶液の調製》
〔有機酸水溶液1の調製〕
下記の各添加剤を混合し、十分攪拌した後、この混合液を#3500メッシュの金属フィルターで濾過し、中空糸膜による脱気を行い、有機酸水溶液1を調製した。
クエン酸 20質量部
グリセリン 15質量部
ジエチレングリコールモノブチルエーテル 15質量部
オルフィンE1010(界面活性剤 日信化学社製) 0.5質量部
水 49.5質量部
〔有機酸水溶液2〜10の調製〕
上記有機酸水溶液1の調製において、有機酸の種類及びその添加量を表1に記載の様に変更した以外は同様にして、有機酸水溶液2〜10を調製した。
Figure 2010142966
《画像形成》
〔記録方法1〕
(インクジェット記録装置)
図1に示すインクジェット記録装置を用いた。
図1に示す構成からなり、印字解像度を720dpi×720dpiとし、360dpi、インク液滴量16plの条件のヘッド111〜114を、各ヘッドのノズルNが図2に示すような千鳥配置になるように配座し、ヘッド114にインクM1を装填し、ヘッド113にインクC1を装填し、シングルパス方式で印刷を行った。
印刷用塗工紙の加熱は、赤外線ヒーター13を用いて、ヘッドユニット11直前の温度が50℃となるようにした。なお、印刷用塗工紙表面の温度は、非接触型の赤外温度計により行った。
具体的には、搬送手段12より、印刷用塗工紙PとしてSA金藤及びミラーコートプラチナ(王子製紙)を搬送速度が300mm/sとなる条件で搬送し、赤外線ヒーター13を用いヘッドユニット11到達時の表面温度が50℃となる条件で加温した後、有機酸水溶液付与部14にて、有機酸水溶液1を印刷用塗工紙へ5ml/mとなる条件で付与し、次いで、印字部にて、インクM1及びインクC1から構成されるインクセットAを用いて、自然画像ならびに0〜100%までの印字率のパッチ画像を印字した。
〔記録方法2〜13〕
上記記録方法1において、有機酸水溶液の種類及び印刷用塗工紙への付与量、印刷用塗工紙の加温温度を、表2に記載の条件に変更した以外は同様にして画像印字を行い、これらの記録方法を、記録方法2〜13とした。
〔記録方法14〕
上記記録方法1において、有機酸水溶液1の付与を行わなかった以外は同様に画像印字を行い、これを記録方法14とした。
〔記録方法15、16〕
上記記録方法1、8において、それぞれインクセットA(インクM1、インクC1)に代えて、インクセットB(インクM2、インクC2)を用いた以外は同様に画像印字を行い、これらの記録方法を記録方法15、16とした。
〔記録方法17、18〕
上記記録方法1において、印刷用塗工紙の加温温度をそれぞれ35℃、75℃に変更した以外は同様にして画像印字を行い、これらの記録方法を記録方法18、19とした。
〔記録方法19〕
(インクジェット記録装置)
図4に示すマルチパス方式(スキャン方式)のインクジェット記録装置を用いた。
図4に示す構成からなり、印字解像度を720dpi×720dpiとし、360dpi、インク液滴量16plの条件で、双方向に移動するヘッド411〜415のうち、ヘッド414にインクM2を装填し、ヘッド413にインクC2を装填し、マルチパス方式で印刷を行った。
印刷用塗工紙の加熱は、ヒートプレート43を用いて、ヘッドユニット41直前の温度が50℃となるようにした。なお、印刷用塗工紙表面の温度は、非接触型の赤外温度計により行った。
具体的には、搬送手段より、印刷用塗工紙PとしてSA金藤及びミラーコートプラチナ(王子製紙)を搬送速度が300mm/sとなる条件で搬送し、有機酸水溶液付与部44にて、有機酸水溶液1を印刷用塗工紙へ5ml/mとなる条件で付与し、次いで、ヒートプレート43を用いヘッドユニット11到達時の表面温度が50℃となる条件で加温した後、インクM2及びインクC2から構成されるインクセットBを用いて、自然画像ならびに0〜100%までの印字率のパッチ画像を印字した。この方法を印字方法19とした。
〔記録方法20〕
(インクジェット記録装置)
図4に示すマルチパス方式(スキャン方式)のインクジェット記録装置を用いた。
図4に示す構成からなり、印字解像度を720dpi×720dpiとし、360dpi、インク液滴量16plの条件で、ヘッド411〜415のうち、ヘッド414にインクM1を装填し、ヘッド413にインクC1を装填し、ヘッド415に有機酸水溶液5を装填し、マルチパス方式で印刷を行った。
印刷用塗工紙の加熱は、ヒートプレート43を用いて、ヘッドユニット41直前の温度が50℃となるようにした。なお、印刷用塗工紙表面の温度は、非接触型の赤外温度計により行った。
具体的には、搬送手段より、印刷用塗工紙PとしてSA金藤及びミラーコートプラチナ(王子製紙)を搬送速度が300mm/sとなる条件で搬送し、ヒートプレート43を用いヘッドユニット11到達時の表面温度が50℃となる条件で加温しながら、インクM1及びインクC1から構成されるインクセットAと有機酸水溶液5を用いて、印刷用塗工紙上に有機酸水溶液5を5ml/mとなる条件で付与した後に、インクセットAを付与する条件で、片方向にスキャンニングしながら自然画像ならびに0〜100%までの印字率のパッチ画像を印字した。この方法を印字方法20とした。
Figure 2010142966
《形成画像の評価》
〔鮮鋭性の評価〕
上記記録方法で作成した各0〜100%までの印字率のパッチ画像のトッド形状を観察し、下記の基準に従って鮮鋭性の評価を行った。
◎:印字率が80〜40%のベタパッチにおいて、明確なドットの形状が残っている
○:顕微鏡で観察すると、ごく一部の印字率でドット同士のつながりは確認されるが、目視観察では良好な画質である
△:高い印字率領域では部分的にドット同士のつながりの発生が認められるが、白抜き部分は問題の無い品質である
×:高濃度部で白抜きが完全に埋まってしまっている領域があり、明らかな粒状感が認知され、鮮鋭性が劣る。
〔液寄り耐性の評価〕
上記記録方法で作成した各自然画像ならびに0〜100%までの印字率のパッチ画像の濃度均一性について目視観察し、下記の基準に従って液寄り耐性の評価を行った。
○:全ての印字率領域で、濃度ムラの発生が認められず、濃度均一性の高い画像である
△:ベタ画像部ではほぼ問題ないが、数個のドットが密集してつながってできた狭いベタ画像部分に、若干の濃度ムラの発生が認められる
×:ベタ画像部においても、強い濃度ムラの発生が認められる。
〔ブリード耐性の評価〕
上記記録方法で作成した各印字率100%のパッチ画像についてブリードの発生の有無を目視観察し、下記の基準に従ってブリード耐性の評価を行った。
◎:マゼンタの100%ベタ部に、シアンの100%のベタをかぶせた時、ブリードの発生がまったく認められない
○:マゼンタの100%ベタ部に、シアンの100%のベタをかぶせた時、シアンインクの流出が、0.05mm未満である
△:マゼンタの100%ベタ部に、シアンの100%のベタをかぶせた時、シアンインクの流出が、0.05mm以上、0.1mm未満の範囲である
×:マゼンタの100%ベタ部に、シアンの100%のベタをかぶせた時、シアンインクの流出が、0.1mm以上である。
〔光沢の評価〕
上記記録方法でSA金藤及びミラーコートプラチナに印字した自然画像の光沢の度合いを目視観察し、下記の基準に従って光沢を評価した。
◎:SA金藤及びミラーコートプラチナ共に、大きな光沢の低下は認められない
○:SA金藤においては非印字部と印字部との光沢の差異は認められないが、ミラーコートプラチナにおいて、印字部が非印字部に対して僅かに光沢の低下が認められる
△:SA金藤及びミラーコートプラチナ共に、やや非印字部と印字部との光沢の差異が認められる
×:SA金藤及びミラーコートプラチナ共に、明らかに非印字部と印字部との光沢の差異が認められ、印字部がざらついている。
〔色調安定性の評価〕
上記記録方法で作成した自然画像ならびに0〜100%までの印字率のパッチ画像の色調を目視観察し、下記の基準に従って色調安定性の評価を行った。
○:色調の変化はまったく認められない
△:わずかに色調の変化が認められる
×:明らかに色調が変化し、色がくすんで見える。
〔コックリング耐性の評価〕
上記記録方法で作成した自然画像ならびに0〜100%までの印字率のパッチ画像について、コックリング達成の有無を目視観察し、下記の基準に従ってコックリング耐性の評価を行った。
◎:印字直後及び乾燥後において、コックリングの発生がまったく認められない
○:印字直後では弱いコックリングの発生が認められるが、乾燥後には解消する
△:乾燥後においても、弱いコックリングの発生が認められる
×:コックリングがひどく、インクジェットヘッドを擦ることがある。
《生産性の評価》
上記各記録方法において、記録方法1の画像形成に要する印字時間(印字速度)を100とした場合の各記録方法の相対印字速度を求め、相対印字速度が90以上であれば○、80以上、90未満であれば△、79以下であれば×として、生産性(印字速度)を評価した。
以上により得られた結果を、表3に示す。
Figure 2010142966
表3に記載の結果より明らかなように、本発明で規定する記録方法に従って形成した画像は、比較例に対し、鮮鋭性、液寄り耐性、ブリード耐性、光沢、色調安定性及びコックリング耐性に優れていることが分かる。加えて、本発明のシングルパス方式を用いた記録方法は、マルチパス方式を用いた記録方法19、20に対し、高品位の画像を高い生産性で形成することができることが分かる。
本発明のインクジェット記録方法に適用可能なシングルパス方式のインクジェット記録装置の一例を示す模式図である。 インクジェット記録装置の各ヘッド底部におけるノズル配置の一例を示す底面図である。 ヘッドユニット構成の一例を示す模式図である。 比較例であるマルチパス方式(スキャン方式)のインクジェット記録装置の一例を示す模式図である。
符号の説明
11、41、H ヘッドユニット
111、112、113、114、411、412、413、414、415、H ヘッド
12 搬送機構
13 加熱部
14 有機酸水溶液付与部
15、45 有機酸水溶液の貯蔵タンク
16、46 補助ロール
17、47 主ロール
42 キャリッジ
43 ヒートプレート
N ノズル
P 印刷用塗工紙

Claims (5)

  1. 20質量%以上、90質量%以下の水と、水溶性樹脂と、顔料とを含有するインクジェットインクを、シングルパス方式で40℃以上、70℃以下に加温された印刷用塗工紙に吐出して画像を形成するインクジェット記録方法において、該水溶性樹脂がアンモニアによって中和された酸基を有する樹脂であり、かつ該インクジェットインクの含有成分を凝集または粘度上昇させる機能を有する有機酸を含む水溶液を印刷用塗工紙上に塗布した後、該インクジェットインクを印刷用塗工紙上に吐出して画像を形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 該印刷用塗工紙に対する前記有機酸を含む水溶液の塗布量が、0.5ml/m以上、10ml/m以下であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記有機酸のpKaが、1.5以上、5.0以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録方法。
  4. 前記有機酸の20℃における蒸気圧が、1.0Pa以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  5. 前記印刷用塗工紙の前記有機酸の付量が、0.025g/m以上、4.0g/m以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
JP2008319504A 2008-12-16 2008-12-16 インクジェット記録方法 Expired - Fee Related JP5212073B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008319504A JP5212073B2 (ja) 2008-12-16 2008-12-16 インクジェット記録方法
AT09178325T ATE516964T1 (de) 2008-12-16 2009-12-08 Bilderzeugungsverfahren
EP09178325A EP2199096B1 (en) 2008-12-16 2009-12-08 Image forming method
US12/635,205 US8646897B2 (en) 2008-12-16 2009-12-10 Image forming method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008319504A JP5212073B2 (ja) 2008-12-16 2008-12-16 インクジェット記録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010142966A true JP2010142966A (ja) 2010-07-01
JP5212073B2 JP5212073B2 (ja) 2013-06-19

Family

ID=42563911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008319504A Expired - Fee Related JP5212073B2 (ja) 2008-12-16 2008-12-16 インクジェット記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5212073B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010260345A (ja) * 2009-04-06 2010-11-18 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット画像形成方法
JP2012052027A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Ricoh Co Ltd 水性インクジェットインク組成物及びインクジェット画像形成装置
WO2018211987A1 (ja) 2017-05-19 2018-11-22 株式会社シンク・ラボラトリー インクジェットプリンタ及びそれを用いたインクジェット印刷方法
WO2019131033A1 (ja) 2017-12-25 2019-07-04 株式会社シンク・ラボラトリー 巻き出し部及び隣接巻き取り部偏在型インクジェットプリンタ
JP2020006556A (ja) * 2018-07-06 2020-01-16 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
US10744794B2 (en) 2016-04-07 2020-08-18 Think Laboratory Co., Ltd. Inkjet printing-lamination inline system and method

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9192522B2 (en) 2003-05-02 2015-11-24 Eveready Battery Company, Inc. Tampon assembly having shaped pledget

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006007749A (ja) * 2004-05-24 2006-01-12 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2006248049A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット用処理液、インクジェト用処理液タンク、インクジェット用インクセット、インクジェット用インクタンク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006007749A (ja) * 2004-05-24 2006-01-12 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2006248049A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット用処理液、インクジェト用処理液タンク、インクジェット用インクセット、インクジェット用インクタンク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010260345A (ja) * 2009-04-06 2010-11-18 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット画像形成方法
JP2012052027A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Ricoh Co Ltd 水性インクジェットインク組成物及びインクジェット画像形成装置
US10744794B2 (en) 2016-04-07 2020-08-18 Think Laboratory Co., Ltd. Inkjet printing-lamination inline system and method
WO2018211987A1 (ja) 2017-05-19 2018-11-22 株式会社シンク・ラボラトリー インクジェットプリンタ及びそれを用いたインクジェット印刷方法
US10696061B2 (en) 2017-05-19 2020-06-30 Think Laboratory Co., Ltd. Ink jet printer and ink jet printing method using the same
WO2019131033A1 (ja) 2017-12-25 2019-07-04 株式会社シンク・ラボラトリー 巻き出し部及び隣接巻き取り部偏在型インクジェットプリンタ
US11358399B2 (en) 2017-12-25 2022-06-14 Think Laboratory Co., Ltd. Inkjet printer with unwinding part and adjacent winding part in uneven arrangement
JP2020006556A (ja) * 2018-07-06 2020-01-16 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP7139732B2 (ja) 2018-07-06 2022-09-21 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5212073B2 (ja) 2013-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8353589B2 (en) Image forming method
JP5212072B2 (ja) 画像形成方法
US7201793B2 (en) Ink-jet ink and ink-jet recording method
JP5212073B2 (ja) インクジェット記録方法
JP2010194998A (ja) インクジェットインクセット及びインクジェット記録画像形成方法
JP5971120B2 (ja) インクジェット用水性インク、およびインクジェット画像形成方法
JP5644158B2 (ja) インクジェット画像形成方法
EP2199096B1 (en) Image forming method
WO2011055595A1 (ja) インクジェット用水性インク、およびインクジェット記録方法
JP2005220296A (ja) インクジェット用インクとそれを用いたインクジェット記録方法
JP5120068B2 (ja) インクジェット記録方法
JP4111103B2 (ja) 反応液、インクセット及びインクジェット記録方法
JP7288601B2 (ja) インクジェット記録方法
JP5732712B2 (ja) 水性インクジェットインクおよびインクジェット記録方法
JP2017109411A (ja) インクジェットメディア、インクジェット記録方法、塗工液及び記録液セット
JP2005074656A (ja) 反応液、インクセット及びインクジェット記録方法
JPH08216498A (ja) 画像形成方法、これを用いた画像形成装置及び画像形成物
JP3697046B2 (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JPH11314449A (ja) 画像形成方法
US20220324245A1 (en) Printing method
JP2024079772A (ja) インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JPH11192687A (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JPH11105308A (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JPH11314450A (ja) 画像形成方法
JPH10337860A (ja) 画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110602

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5212073

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees