JP2010142903A - 打ち込み工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】打撃用のドライバが挿通される打ち込み通路を備えた打ち込み工具において、打ち込み通路を形成する通路形成部材23を板金部品とした場合には、打ち込み通路が単純な断面矩形となる結果、これに挿通されるドライバ11もその強度を確保するため幅広になる。この場合、供給された打ち込み具が通路幅方向に位置ずれすると次の打ち込み具も一緒に打撃(二本打ち)されてしまい、場合によっては釘詰まりの原因になる。本発明では、このような釘詰まりを防止しつつ板金部品を用いることにより当該打ち込み工具の低コスト化を図ることを目的とする。
【解決手段】打ち込み通路28に供給された打ち込み具nの頭部nbの両側に通路幅Dよりも狭い間隔の規制突起41,41を設けて、頭部nbの通路幅方向の位置ずれを防止する。これにより、次の打ち込み具nが打ち込み通路28内に進入しないようにして確実に1本の打ち込み具nだけが打撃されるようにする。
【選択図】図5

Description

この発明は、主として手持ち式の釘打ち機等の打ち込み工具に関する。
例えば圧縮エア駆動式の釘打ち機の場合、圧縮エアにより往復動するピストンを内装した本体部と、本体部の先端に設けられ、ピストンに取り付けた打撃用のドライバを案内する打ち込み部と、本体部の側方へ延びるハンドル部と、打ち込み部に供給する多数の打ち込み具を収容するマガジンを備えている。マガジンには、多数本の打ち込み具が結合部材によって並列に連結された連結打ち込み具が装填される。マガジンに装填した連結打ち込み具は、ばね付勢力により供給方向(打ち込み通路側)に押された状態となる。このばね付勢力によって打ち込み具が、打ち込み完了後空になった打ち込み通路内に1本ずつ押し出されて供給される。
打ち込み部は、通路形成部材とマガジンの打ち込み具供給口との間に、ドライバが往復動されかつ1本の打ち込み具を収容できるスペースの打ち込み通路を形成した構成とされている。
一般に、例えば下記の特許文献に記載されているように、打ち込み具打撃用のドライバについては打撃時の強度(主として座屈強度)を確保するためにその断面形状を複雑にすることがなされている。その結果、ドライバが挿通される打ち込み通路についても複雑な断面形状とするために当該打ち込み通路を構成する通路形成部材等について素材の鍛造や切削加工等によりその断面形状に複雑な凹凸を持たせることが行われている。
近年、この打ち込み部の低コスト化を図ることを目的として、例えば通路形成部材として、鋼板のプレス加工や打ち抜き加工により製作した安価な部材(いわゆる板金部品、板金物)を用いる技術が提供されている。
特開平7−246575号公報
しかしながら、打ち込み通路を構成する通路形成部材をいわゆる板金部品で構成する場合には、その加工形態の性質上複雑な断面形状を持たせることが困難であるため打ち込み通路は単純な矩形の断面形状となる。その結果、長尺のドライバについては、その強度を確保するために断面形状を幅広に設定する必要があり、従ってこれを挿通するための打ち込み通路についても幅広に設定されることとなる。
このように、打ち込み部を構成する通路形成部材をいわゆる板金部品で構成する場合には、その打ち込み通路の幅寸法について、単に1本の打ち込み具を挿通させるに足る幅寸法よりも必要以上に幅広に設定せざるを得ないため、供給された打ち込み具の通路幅方向の位置が安定しない問題があった。打ち込み通路内における打ち込み具の通路幅方向の位置が安定しないと、次のような不具合が発生するおそれがある。連結打ち込み具の中途位置の打ち込み具については、連結部材(ワイヤ若しくはシート)を介してその後ろ側(供給方向後ろ側)の打ち込み具により位置保持されるため、打ち込み通路内において大きな位置ずれは生じない。
これに対して、連結打ち込み具の最後の打ち込み具(最後釘)については、その送り方向後ろ側に別の連結打ち込み具を追加装填した場合であっても、当該追加装填した連結打ち込み具の最初の打ち込み具に対しては上記ワイヤ等の連結部材によって相互に連結されていないため、当該最後の打ち込み具は、追加装填した連結打ち込み具の最初の打ち込み具によっては位置保持されない。このため、連結打ち込み具の最後の打ち込み具が打ち込み通路内で幅方向に大きく位置ずれする場合がある。供給された打ち込み具が打ち込み通路内で幅方向に位置ずれすると、その後ろ側の打ち込み具がばね付勢力によって送り方向に押されることによりその頭部の一部が打ち込み通路内に進入してしまい、その結果まれに2本の打ち込み具が同時に打撃されてしまうことがあった。2本の打ち込み具が一度に打撃されるとこれらが打ち込み通路内で詰まっていわゆるジャミングの原因になる。
この問題は、連結打ち込み具の単位長さ当たりの連結本数の増大を目的として、釘軸(打ち込み具の軸部)が相互にほぼ隙間のない程度に接近して多数本の打ち込み具が高密度に連結された連結打ち込み具(高密度連結打ち込み具)の場合に発生しやすかった。
本発明は、係る従来の問題に鑑みなされたもので、コスト低減目的で打ち込み部を構成する部材をいわゆる板金部品とし、その結果打ち込み通路を幅広に設定した場合であっても、打ち込み具の打ち込み通路幅方向の位置を安定させることにより、連結打ち込み具の最後の打ち込み具まで確実に1本ずつ打撃されて従来のように2本の打ち込み具が一度に打撃されることがないようにすることを目的とする。
このため、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した構成の打ち込み工具とした。
請求項1記載の打ち込み工具によれば、打ち込み通路内に供給された打ち込み具の頭部の通路幅方向の位置が、規制部によってドライバの幅よりも小さな範囲内に規制される。このため、当該打ち込み具が打ち込み通路の幅方向ほぼ中央に位置保持されて、連結打ち込み具の次の打ち込み具が打ち込み通路内に進入することが規制される結果、1本の打ち込み具だけが確実にドライバによって打撃され、従って従来のような2本の打ち込み具が一度に打撃されるといったトラブルがなくなる。
請求項2記載の打ち込み工具によれば、打ち込み通路に供給された1本の打ち込み具の頭部が供給口側において通路幅方向の位置ずれを規制されることから、次の打ち込み具が供給口側に進入することがより確実に防止される。
請求項3記載の打ち込み工具によれば、頭部が重なり合って軸部がほぼ隙間なく密着した状態に結合された高密度の連結打ち込み具を用いて効率のよい打ち込みを行うことができ、係る高密度連結打ち込み具であっても、従来のような2本の打ち込み具が一度に打撃されるといったトラブルを発生することはなく、確実に1本ずつ打ち込み具が打撃される。
請求項4記載の打ち込み工具によれば、打ち込み部を構成する通路形成部材を安価な板金部品とすることにより当該打ち込み工具の低コスト化を図ることができる。
請求項5記載の打ち込み工具によれば、いわゆるガス燃焼式の打ち込み工具について、上記の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る打ち込み工具1を示している。本実施形態では、この打ち込み工具1として可燃性ガスの燃焼(燃焼ガス)により得られる推力を打撃力として利用するガス燃焼式の釘打ち機を例示している。
この打ち込み工具1は、燃焼ガスの推力により往復動するピストン10を内装した本体部2と、本体部2の下部から下方へ延びる状態に設けられた打ち込み部20と、本体部2の側部から側方へ延びる状態に設けられたハンドル部3と、ハンドル部3の先端から打ち込み部20に至って掛け渡し状態で設けられたマガジン4を備えている。
本実施形態の打ち込み工具1は、この打ち込み部20について特徴を有するもので、本体部2、ハンドル部3及びマガジン4等を含む打ち込み工具1の基本的構成については特に変更を要しないので、以下概略の構成について説明する。
ピストン10は、同じく本体部2に内装したシリンダ12内に収容されている。ピストン10の下面中心から、打ち込み具nを打撃するためのドライバ11が下方へ長く延びる状態に取り付けられている。ドライバ11の下部側は、打ち込み部20の打ち込み通路28内に進入している。打ち込み部20の詳細については後述する。
本体部2の上部であってシリンダ12の上室が燃焼室12aとなっている。この燃焼室12a内には、供給された可燃性ガスと空気を撹拌するための撹拌ファン13が配置されている。この撹拌ファン13はファンモータ14で回転する。可燃性ガスは、カセット装着式のガスボンベ15から一定量ずつ供給される。また、燃焼室12aには点火プラグ16が配置されている。
打ち込み部20にはコンタクトレバー21が配置されている。このコンタクトレバー21は、打ち込み部20に沿って上下に変位可能に支持されている。このコンタクトレバー21は下端位置に至るとその下端部が打ち込み部20の下端から一定寸法だけ突き出した状態となる。コンタクトレバー21の上部は、本体部2に上下動可能に内装した可動シリンダ6に中間レバー17を介して連係されている。
打ち込み操作に先立って、コンタクトレバー21の下端部を打ち込み対象物Wに押し付けて相対的に上動させると、これと一体で可動シリンダ6が上動して燃焼室12aが気密に閉じられる。また、これとともに、ガスボンベ15から一定量の可燃性ガスが燃焼室12a内に噴射され、またファンスイッチ18がオンしてファンモータ14が起動し、これにより撹拌ファン13が回転して供給された可燃性ガスと空気が撹拌される。
その後、ハンドル部3の基部に配置したトリガ形式のスイッチレバー5を指先で引き操作すると点火スイッチ19がオンして燃焼室12a内にスパークが発生し、これにより可燃性ガスが瞬時に燃焼してその推力によってピストン10が下動する。ピストン10が下動すると、これと一体でドライバ11が打ち込み通路28内を下動し、その下動途中で打ち込み具nの頭部が打撃されて、当該1本の打ち込み具nが打ち込み部20の下端(射出口23a)から打ち出されて打ち込み対象物Wに打ち込まれる。
マガジン4には、多数本の打ち込み具n〜nが装填されている。多数本の打ち込み具n〜nは、帯状の粘着テープ等の結合部材(図示省略)によって並列に結合されていわゆる連結打ち込み具Nとして装填されている。図2に1本の打ち込み具nが示されている。各打ち込み具nには、軸部naとフランジ形の頭部nbを有する釘が用いられている。頭部nbの供給方向後ろ側は図中二点鎖線で示すように欠落されている(欠落部nc)。図示するように各打ち込み具nは、頭部nbの欠落部ncを供給方向後ろ側に位置させた状態で相互に結合されている。
また、図1に示すように隣接する打ち込み具n,nは、頭部nb,nbを相互に干渉させないように供給方向後ろ側の打ち込み具nが軸方向上側にずれてその頭部nbを供給方向前側の打ち込み具nの頭部nbの上方に張り出させたオーバーラップ状態で結合されている。このため、マガジン4に装填された状態において打ち込み具n〜nは、供給方向後ろ側に向かって頭部nbの厚さ分だけ上側にずれた階段状態で結合されており、これにより隣接する打ち込み具n,nは相互の軸部na,naをほぼ隙間のない状態に密着させて状態で結合されている。このように多数本の打ち込み具n〜nが高密度で並列に結合された連結打ち込み具Nを、この明細書では特に高密度連結打ち込み具Nともいう。
次に、打ち込み部20の詳細が図3に示されている。打ち込み部20は、シリンダ12の下部に設けられている。
シリンダ12の下部には、ピストン10の下降端位置を規制し、また下降端位置での衝撃を緩和するための円環形状のダンパ27が取り付けられている。このダンパ27の内周孔に整合させてシリンダ12の下面中央には、主としてドライバ11を挿通させるための概ね円形の挿通口12bが設けられている。シリンダ12の下面には、概ね円環形状をなすフロントプレート25が取り付けられている。このフロントプレート25は、3本の固定ねじ26〜26によってシリンダ12の下面に固定されている。このフロントプレート25の内周側と、シリンダ12の挿通口12bを経てドライバ11が下方であって打ち込み部20の打ち込み通路28内へ突き出されている。
打ち込み部20は、ベースプレート22と、ドライバガイドプレートと称される通路形成部材23と、マガジン4の取り付けベース4aを相互に重ね合わせ状態若しくは沿わせた状態に配置した構成を備えている。ベースプレート22は、本体部2のシリンダ12の下部に一体に設けられている。このベースプレート22は、シリンダ12の下面からフロントプレート25の内周側を経て下方へ長く突き出す状態に設けられている。このベースプレート22の外側面(図3において左側面)に沿って前記したコンタクトレバー21が上下に移動可能に配置されている。
ベースプレート22の内面側(図3において右側面)に通路形成部材23が取り付けられている。この通路形成部材23は、鋼板等の素材をプレス加工若しくは打ち抜き加工して製作したいわゆる板金部品で、シリンダ12の挿通口12bからベースプレート22の下端部に至る長さと、ベースプレート22とほぼ同じ幅を有している。
図4に示すようにこの通路形成部材23の幅方向中央に沿ってその長手方向全長にわたって打ち込み通路28が形成されている。打ち込み通路28の先端部であって通路形成部材23の下端部が、打ち込み具nを打ち出す射出口23aに相当する。
この打ち込み通路28は、ドライバ11を挿通可能な幅寸法D及び深さ寸法で比較的幅広の断面矩形に形成されている。上記したように通路形成部材23がいわゆる板金部品とされていることにより、この打ち込み通路28は図4,5に示すように比較的単純な断面矩形に形成されている。また、これに合わせて打ち込み通路28内に挿通させるために比較的単純な断面矩形を有するドライバ11は、その主として座屈強度を確保するために同じく幅広の断面矩形を有している。
図6に示すように打ち込み通路28の幅寸法Dは、供給される打ち込み具nの頭部nbの直径nd(図2参照)よりもさらに大きな幅寸法に設定されており、これに合わせてドライバ11についても幅広に設定されてその十分な座屈強度が確保されている。
この明細書において、打ち込み通路28の幅方向、若しくはドライバ11の幅方向とは、打ち込み具nの打ち込み方向(図6において紙面に直交する方向)に対して左右方向であって、図4及び図6において上下方向、図5において左右方向を言うものとする。また、打ち込み通路28の幅方向を、単に通路幅方向とも言う。
打ち込み通路28の打ち込み方向中途位置から射出口23aに至る範囲において当該打ち込み通路28の天板部(打ち込み具供給口Sに対向する部位)には、断面半円形の頭部逃がし凹部23bが設けられている。図3及び図6に示すように1本の打ち込み具nが打ち込み通路28内に供給された時点では、当該打ち込み具nの頭部nbが打ち込み通路28の天板部に当接する一方、軸部naの先端側は頭部逃がし凹部23b内に進入する結果、当該軸部naは打ち込み通路28内において僅かに傾斜した姿勢に保持される。
この打ち込み具nがドライバ11で打撃されて下動し始めた直後に、頭部nbが上記頭部逃がし凹部23b内に進入することによってその軸部naが打ち込み方向に対して真っ直ぐに沿った姿勢に矯正され、またドライバ11の推力が軸部naの中心に対して作用する状態となり、この状態で当該打ち込み具nが射出口23aから打ち出される。このように打ち込み通路28内に供給された時点では、頭部nbの当該打ち込み通路28内への進入量が規制されることによって次の打ち込み具nの頭部nbが一緒に打ち込み通路28内へ進入し、その結果2本の打ち込み具n,nがドライバ11によって同時に打撃されないようになっている。
図4に示すようにベースプレート22に対して通路形成部材23とマガジン4が固定ねじ30,30の締め込みにより相互に結合されている。両固定ねじ30,30は、それぞれベースプレート22に装着した挿通スリーブ31の内周側に挿通されている。両挿通スリーブ31,31は、通路形成部材23を貫通して、打ち込み具nの供給方向後ろ側(マガジン4側)に突き出されている。この突き出し部分の外周側に、それぞれ固定カラー32が装着されている。両挿通スリーブ31,31及び固定カラー32,32を間に挟み込んだ状態で、固定ねじ30,30にそれぞれナット33を締め込むことにより、マガジン4の取り付けベース4aがベースプレート22に対して結合されている。また、これにより通路形成部材23がベースプレート22及びマガジン4に対して固定されている。
このようにベースプレート22と通路形成部材23と取り付けベース4aが相互に重ね合わせ状態若しくは沿わせた状態で結合されることにより、打ち込み部20にマガジン4が結合され、また通路形成部材23と取り付けベース4aとの間に沿って打ち込み通路28が形成される。連結打ち込み具Nの各打ち込み具nは、取り付けベース4aの供給口Sを経て打ち込み通路28内に供給される。マガジン4の供給方向後ろ側はハンドル部3の先端側に結合されている。
図6に示すようにマガジン4は、連結打ち込み具Nの各打ち込み具nの頭部nbを案内する案内部材4bを備えている。この案内部材4bは、断面C字形を有するもので、その開口側を下方へ向けた状態でマガジンの上部に沿って取り付けられている。各打ち込み具nは、その頭部nbをこの案内部材4bに引掛けて吊り下げ状態で当該マガジン4内に装填され、かつこの吊り下げ状態で供給方向(図6において左方)へ送られる。この案内部材4bの先端部は、打ち込み通路28の直前に至っている。但し、図3に示すように打ち込み通路28に供給された打ち込み具n及びその後ろ側の合計3本程度の打ち込み具n〜nについては、その頭部nbはこの案内部材4bから離脱した状態となる。このため、頭部nbの直径ndに対して大きな幅寸法Dを有する打ち込み通路28に供給された打ち込み具nの主として当該頭部nbについて、通路幅方向の位置を規制する必要がある。そこで、本実施形態では、供給口Sの上部において、打ち込み通路28内の打ち込み具nの頭部nbの通路幅方向の位置を規制するための規制部40が設けられている。
本実施形態の場合、図3に示すように規制部40は、2つの規制突起41,41を備えている。この両規制突起41,41は、前記フロントプレート25に一体に設けられている。両規制突起41,41は、打ち込み通路28に沿って下方(射出口23a側)に張り出している。打ち込み通路28に1本の打ち込み具nが供給されると、その頭部nbの両側に規制突起41,41が位置することとなる。両規制突起41,41間の間隔(規制寸法40a)は、打ち込み具nの頭部nbをスムーズに通過させるために必要かつ十分な寸法であって、マガジン4の頭部案内部材4bとほぼ同等程度の寸法に設定されている。打ち込み具nの供給方向について頭部nbの左右に位置する規制突起41,41によって、当該打ち込み具nの頭部nbが打ち込み通路28の幅方向中央に位置保持される。
ここで、図7に示すように仮に規制部40(規制突起41,41)が存在しないとすると、打ち込み通路28内に供給された打ち込み具nが連結打ち込み具Nの最後の打ち込み具nである場合には、その供給方向後ろ側の打ち込み具(追加装填した別の連結打ち込み具の最初の打ち込み具)に対してワイヤ等の連結部材によって相互に連結されていないため、当該最後の打ち込み具はその後ろ側の打ち込み具によっては位置保持されない。このため、当該最後の打ち込み具nは比較的(必要以上に)幅広に形成された打ち込み通路28内において幅方向(図7において上側若しくは下側)に位置ずれしやすくなる。打ち込み通路28内に供給された最後の打ち込み具nが通路幅方向に位置ずれすると、これに近接して追加装填された別の連結打ち込み具Nの最初の打ち込み具nが送り方向のばね付勢力によって打ち込み通路側に押されてその頭部nbも打ち込み通路28内に進入しやすくなる。2本の打ち込み具n,nの頭部nb,nbが打ち込み通路28内に位置すると、ドライバ11によって一度に打撃されてしまう場合がある。2本の打ち込み具n,nが一度に打撃されると、これらが打ち込み通路28内で詰まり、いわゆるジャミングの原因となる。
これに対して上記したように、本実施形態の打ち込み部20では打ち込み通路28内に供給された1本の打ち込み具nの頭部nbが、規制突起41,41によって打ち込み通路28の幅方向中央に位置保持される。このため、次の打ち込み具nの頭部nbが打ち込み通路28内に押し出されることがないので、ドライバ11によって確実に1本の打ち込み具nだけが打撃される。このように2本の打ち込み具が同時に打撃されること(2本打ち)が防止されるので、上記のようなジャミングを発生するおそれがない。
以上説明した本実施形態の打ち込み部20によれば、打ち込み通路28を構成する通路形成部材23をいわゆる板金部品とし、その上でドライバ11の主として座屈強度を確保するために幅広に設定した結果、打ち込み通路が幅広に形成される場合であっても、当該打ち込み通路28内に供給された打ち込み具nの頭部nbの通路幅方向への位置ずれが規制されて通路幅方向の中央に保持される。このため、次の打ち込み具nの頭部nbが打ち込み通路28内に押し出されることが防止されることから、ドライバ11によって2本の打ち込み具n,nが同時に打撃されることがなく、ひいてはいわゆるジャミングと称される釘詰まりを防止することができる。
このように、本実施形態の打ち込み部20によれば、打ち込み通路28を幅広に設けてドライバ11の強度を確保する構成を採用しても、打ち込み具nが規制部40によって打ち込み通路の幅方向中央に位置保持されるため2本の打ち込み具n,nが同時に打撃されるといったトラブルを発生するおそれがなく、従って通路形成部材23等の打ち込み通路28を構成する部材をいわゆる板金部品とすることができ、これにより当該打ち込み部20ひいては打ち込み工具1の低コスト化を図ることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、打ち込み通路28を構成する部材としてその天板部側を構成する通路形成部材23をいわゆる板金部品とする場合を例示したが、打ち込み通路28の底部側(マガジン4の取り付けベース4a)を板金部品とする場合、あるいはその双方を板金部品とする場合にも同様に適用することができる。
また、打ち込み工具1としてガス燃焼式のものを例示したが、これに限定されるものではなく、圧縮エア駆動式の打ち込み具にも同様に適用することができる。
さらに、打ち込み具nとして、その頭部nbの後部ncが欠落されて、軸部naを密着状態で結合させた高密度連結打ち込み具Nを例示したが、係る欠落部を有しない円形の頭部を備えた打ち込み具を一定の間隔をおいて連結した連結打ち込み具について同様に適用することができる。
本発明の実施形態に係る打ち込み工具の全体を縦断面で示した図である。 打ち込み具の斜視図である。 打ち込み部の縦断面図である。 図3の(IV)-(IV)線断面矢視図であって、打ち込み部及びマガジンの横断面図である。 打ち込み部を図3中矢印(V)方向から見た図である。 本実施形態に係る打ち込み部に対する打ち込み具の位置関係を示す図である。本図は、打ち込み部の横断面を図4と同じ方向から見た図である。 本実施形態の規制部を省略した場合における打ち込み部に対する打ち込み具の位置関係を示す図である。
符号の説明
1…打ち込み工具(ガス燃焼式釘打ち機)
2…本体部
3…ハンドル部
4…マガジン、4a…取り付けベース、4b…頭部ガイド部
S…供給口
5…スイッチレバー
6…可動シリンダ
W…打ち込み対象物
N…連結打ち込み具(高密度連結打ち込み具)
n…打ち込み具
na…軸部、nb…頭部、nc…後部(頭部の欠落部)、nd…頭部nbの直径
10…ピストン
11…ドライバ
12…シリンダ、12a…燃焼室、12b…挿通口
13…撹拌ファン
14…ファンモータ
15…ガスボンベ
16…点火プラグ
17…中間レバー
18…ファンスイッチ
19…点火スイッチ
20…打ち込み部
21…コンタクトレバー
22…ベースプレート
23…通路形成部材、23a…射出口、23b…逃がし凹部
25…フロントプレート
26…固定ねじ
27…ダンパ
28…打ち込み通路、D…幅寸法
30…固定ねじ
31…挿通スリーブ
32…固定カラー
33…ナット
40…規制部、40a…規制寸法
41…規制突起

Claims (5)

  1. 往復動するピストンを内装した本体部と、該本体部の下部から下方へ突き出して設けられ、前記ピストンに設けた打撃用のドライバが挿通される打ち込み通路を有する打ち込み部と、前記打ち込み通路に供給する打ち込み具を収容するマガジンを備えた打ち込み工具であって、
    前記打ち込み通路に供給された打ち込み具の頭部に対して前記打ち込み通路の幅方向の変位を、前記ドライバの幅よりも小さな幅範囲に規制する規制部を備えた打ち込み工具。
  2. 請求項1記載の打ち込み工具であって、前記打ち込み通路は、通路形成部材と前記マガジンの打ち込み具供給口との間に形成されており、前記規制部は、前記打ち込み通路の幅方向の位置について前記打ち込み具供給口側に設けた打ち込み工具。
  3. 請求項1又は2記載の打ち込み工具であって、前記マガジンは、軸部と該軸部の端部から径方向に張り出すフランジ形の頭部を有する多数の打ち込み具を、前記軸部の軸線方向に相互にずらせて前記頭部をオーバーラップさせた状態で並列に結合した連結打ち込み具を前記打ち込み部に供給可能である打ち込み工具。
  4. 請求項2記載の打ち込み工具であって、前記通路形成部材が板金部品である打ち込み工具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載した打ち込み工具であって、燃焼ガスの推力により前記ピストンを打撃方向へ往動させる構成とした本体部を備えたガス燃焼式の打ち込み工具。
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