JP2010142634A - 動脈瘤塞栓具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】血管の動脈瘤内に挿入後、拡張して留置される袋状のバルーン円蓋部1と、このバルーン円蓋部の開口部11に設けられ、動脈瘤の瘤口部に蓋をするバルーン平面部2と、を少なくとも備える。バルーン平面部は、バルーン円蓋部の内部へ通じる孔部12を有する。また、バルーン円蓋部の開口部の口径が、バルーン平面部に有する孔部の孔径より大きいものとなっている。このような構成の動脈瘤塞栓具を、内部に管腔を有する可撓性の長尺体からなる保護用外筒部材の管腔内に収容し、所望位置にその先端部を配した後、排出する。保護用外筒部材の先端部より排出された動脈瘤塞栓具は、バルーン円蓋部を所望位置に配置すると共に、バルーン平面部によって所望位置を覆うように展開する。
【選択図】図5
Description
バルーン留置法は、先端部にラテックスやシリコンラバー製のバルーンが連結されたカテーテルを動脈瘤に案内し、このバルーンを動脈瘤内へ挿入し、拡張した後、切り離して動脈瘤を閉塞する手段である。すなわち、親血管(動脈)の血流を維持しつつ、動脈瘤の嚢、及び頸部を閉塞するために、バルーンを動脈瘤に留置する手段である(たとえば、特許文献2、非特許文献1参照)。
また、ステントの周胴部に設けられたスリットより、動脈瘤の内部に凝固する物質を注入する手段や、ステントを足場として動脈瘤の口部に蓋をし、動脈瘤を血管内の血流から隔離する手段もある(たとえば、特許文献6参照)。
したがって、動脈瘤の発症部位や、動脈瘤の頚部形状、及び大きさに合わせて適切に、動脈瘤を簡単、かつ、確実に閉塞することが可能な動脈瘤塞栓具を提供することができる。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるため技術的に種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
図1は、本発明による第1の実施の形態に係る動脈瘤塞栓具の構造を示す図であり、図1(A)は、全体を示す斜視図、図1(B)は、図1(A)におけるI−I線での縦断面図である。
図1に示すように、本実施の形態における動脈瘤塞栓具10は、バルーン円蓋部1と、バルーン平面部2とを備える。なお、図1(A)及び(B)は、本発明に係る動脈瘤塞栓具の機能(バルーン円蓋部とバルーン平面部の各々の機能)をわかり易く示すためやや誇張して模式的に示したものとなっている。
また、本発明では、動脈瘤塞栓具の血管内への配置時における留置をより安定したものとすることができる。すなわち、上述した第1の実施の形態とは、バルーン平面部2を血管内に固定する手段を備える点で異なる。
なお、以下に述べる他の各実施の形態では、上述した第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。したがって、第1の実施の形態と同様の構成部分は同じ符号を付してその説明は省略し、特に説明しない限り同じであるものとする。
図2に示すように、本実施の形態における動脈瘤塞栓具20は、バルーン円蓋部1と、バルーン平面部2とを備えると共に、バルーン平面部2は、血管内で拡張し留置されるアンカー部材3をさらに備える。アンカー部材3とは、血管内において位置ずれすることなく固定できるものをいい、たとえば網目構造をした略円筒状のステントとすることができる。このアンカー部材(以下、「ステント」と称す。)3は、たとえば医療用ステンレスやタンタル、コバルト合金、ニッケルチタニウム合金(ニチノール)等の材料を用いて形成することができる。
これにより、簡易な構造であっても、バルーン平面部2の他端側は血液の流れに沿って展開し、血管内において動脈瘤塞栓具が位置ずれすることなく安定して留置することができる。
上述した実施の形態におけるステント13もまた、少なくともバルーン平面部2の一端側にだけ取り付けられていると望ましい。
図4に示すように、本実施の形態における動脈瘤塞栓具は、ステント3の内部において膨張可能な拡張用バルーン4をさらに備える。拡張用バルーン4とは、膨らむことでステント3を内側より押し広げることができるものをいい、たとえばラテックスやシリコン等を用いた、柔軟で伸縮性に富んだ袋体とすることができる。
また、本発明では、バルーン円蓋部1内への血液の流入を確実に行えるようにすることができる。すなわち、上述した第1の実施の形態におけるバルーン円蓋部1の場合、開口部11の口径は最低限、バルーン平面部2が有する孔部12より血液の流入が可能となる大きさとなっている。ところが、開口部11の口径が小さいと、動脈瘤塞栓具の取り扱いにおいて開口部11が捻れ、バルーン円蓋部1内への血液の流入を阻害してしまう虞がある。したがって、本実施の形態は、上述した第1の実施の形態とは、バルーン円蓋部1の開口部11の構造において異なる。
図5に示すように、本実施の形態における動脈瘤塞栓具40は、バルーン円蓋部1と、バルーン平面部2とを備え、バルーン平面部2は、バルーン円蓋部1の内部へ通じる孔部12を有すると共に、バルーン円蓋部1は、開口部11の口径D1がバルーン平面部2に有する孔部12の孔径D2より大きいもの(D1>D2)となっている。
また、第3の実施の形態に示す動脈瘤塞栓具においても、第2の実施の形態に示す動脈瘤塞栓具と同様に、動脈瘤塞栓具の血管内への配置時における留置をより安定したものとすることができる。すなわち、アンカー部材(ステント)をさらに備えるものとする。
本実施の形態における動脈瘤塞栓具は、たとえば図6に示すことができる。
図6に示すように、本実施の形態における動脈瘤塞栓具50は、バルーン円蓋部1と、バルーン平面部2とを備えると共に、バルーン平面部2は、血管内で拡張し留置されるアンカー部材3をさらに備える。アンカー部材3は、上述した第2の実施の形態と同様に、血管内において位置ずれすることなく固定できるものであればよく、たとえば網目構造をした略円筒状のステントとすることができる。このアンカー部材(以下、「ステント」と称す。)3もまた、たとえば医療用ステンレスやタンタル、コバルト合金、ニッケルチタニウム合金(ニチノール)等の材料を用いて形成することができる。
これにより、簡易な構造であっても、バルーン平面部2の他端側は血液の流れに沿って展開し、血管内において動脈瘤塞栓具が位置ずれすることなく安定して留置することができる。
これにより、簡易な構造であっても、バルーン平面部2の他端側は血液の流れに沿って展開し、血管内において動脈瘤塞栓具が位置ずれすることなく安定して留置することができる。
図7に示すように、この動脈瘤塞栓具は、ステント3の内部において膨張可能な拡張用バルーン4をさらに備える。拡張用バルーン4とは、膨らむことでステント3を内側より押し広げることができるものをいい、たとえばラテックスやシリコン等を用いた、柔軟で伸縮性に富んだ袋体とすることができる。
本発明に係る動脈瘤塞栓具は、動脈瘤の発症部位によって適宜使い分けることができる。まず、分岐のない血管の途中に発生する側面方の動脈瘤を塞栓する場合について説明する。この場合は、上述した何れの動脈瘤塞栓具でも利用可能であるが、ここでは、一例として上述した第4の実施の形態に示す動脈瘤塞栓具40を用いて動脈瘤を塞栓する場合の取り扱い方法について説明する。
まず、図8(A)に示すように、内部に管腔を有する可撓性の長尺体からなる保護用外筒部材5の管腔内に、第4の実施の形態に係る動脈瘤塞栓具50を折り畳んで収容する。この動脈瘤塞栓具50は、バルーン円蓋部1と、バルーン平面部2とを備えると共に、バルーン平面部2は、血管内で放射状に拡張する略円筒体からなるステント3(3A,3B)、及びステント3の内部において膨張可能な拡張用バルーン4をさらに備える。
引き続き、図8(C)に示すように、保護用外筒部材5の先端部5aより動脈瘤塞栓具50を排出し、動脈瘤Anの上方に配置する。図中矢印は、保護用外筒部材5からの動脈瘤塞栓具50の排出方向を示す。
以上のようにして、本発明の第4の実施の形態に係る動脈瘤塞栓具50を取り扱う。
そして、図10(B)に示すように、流れが抑制されたバルーン円蓋部内血液BL2は血栓化し、動脈瘤を閉塞することになる。また、動脈瘤の内側とバルーン円蓋部1の外側に残存した動脈瘤内血液BL1もやがて血栓化することになる。
図11及び図12は、上述した第3の実施の形態に示す動脈瘤塞栓具40の取り扱い方法を順次説明する工程断面図である。
そして、ここまでの処置が終わってから、保護用外筒部材5を後退させ、親血管Bv内より保護用外筒部材5を取り除く。
以上のようにして、本発明の第3の実施の形態に係る動脈瘤塞栓具40を取り扱う。
Claims (3)
- 血管の動脈瘤を閉塞して治療を行う動脈瘤塞栓具であって、
前記動脈瘤内に挿入後、拡張して留置される袋状のバルーン円蓋部と、
前記バルーン円蓋部の開口部に設けられ、前記動脈瘤の瘤口部に蓋をする柔軟なシート状のバルーン平面部と、
を少なくとも備え、
前記バルーン平面部は、前記バルーン円蓋部の内部へ通じる孔部を有し、
前記バルーン円蓋部の開口部の口径が、前記バルーン平面部に有する孔部の孔径より大きいことを特徴とする動脈瘤塞栓具。 - 前記バルーン平面部は、血管内で拡張し留置されるアンカー部材(ステント)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の動脈瘤塞栓具。
- 前記アンカー部材は、少なくとも前記バルーン平面部の一端側に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の動脈瘤塞栓具。
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