JP2010142540A - パズルゲーム解答補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 パズルゲームを上記した行列消去法又はこれに類する解法を用いて解くようなときに有用なパズルゲーム解答補助具を提供することを課題とする。
【解決手段】 例えば、「1」をターゲットの数字とすると、パズル領域51の縦マス群52,53には「1」を配置することは基本規則に基づいて禁止されるので、これら2つの縦マス群52,53にパズル解答具1がそれぞれ別個に載置される。また、パズル領域51内にある横マス群54にも「1」を配置することは基本規則に基づいて禁止されるので、この横マス群54にもパズル解答具1が載置される。すると、パズル領域51の上から2番目左から3番目の3×3のブロック領域55には「9」が配置されたマスと、その真下に隣り合う空白のマス56とを除いて、その他8個全てのマスが3枚の覆設板2によって覆われることから、当該空白のマス56に「1」が配置されることが解る。
【選択図】 図2
【解決手段】 例えば、「1」をターゲットの数字とすると、パズル領域51の縦マス群52,53には「1」を配置することは基本規則に基づいて禁止されるので、これら2つの縦マス群52,53にパズル解答具1がそれぞれ別個に載置される。また、パズル領域51内にある横マス群54にも「1」を配置することは基本規則に基づいて禁止されるので、この横マス群54にもパズル解答具1が載置される。すると、パズル領域51の上から2番目左から3番目の3×3のブロック領域55には「9」が配置されたマスと、その真下に隣り合う空白のマス56とを除いて、その他8個全てのマスが3枚の覆設板2によって覆われることから、当該空白のマス56に「1」が配置されることが解る。
【選択図】 図2
Description
本発明は、複数のマスに各種マーク(文字、数字、記号又は図形などをいう。)を所定の規則に従って配置して遊ぶことを目的としたパズルゲームを解くために用いられる解答補助具に関するものである。
パズルゲームについては種々のものが提案されているが、そのなかにペンシルパズルと呼ばれるものがある。このペンシルパズルについては、例えば、迷路、虫食い算、クロスワードパズルなどが従来からよく知られているが、近年、ナンバープレース(登録商標)又は数独(登録商標)と呼ばれる数字パズルゲームが多くの人々の間で楽しまれている。
なお、以下、ナンバープレース(登録商標)及び数独(登録商標)と呼ばれる数字パズルゲームのことを、特定数字パズルゲームという。
特定数字パズルゲームは、予め定めた数種類の数字を、所定の規則に従って複数のマス内に配置するというマーク配置型のパズルゲームに属するものであり、特に、各マス内に配置されるマークとして1からNまでのN個の数字が用いられる。
また、特定数字パズルゲームは、複数のマス内に虫食い状に1からNまでの数字のいずれかが予め配置されており、空欄となったマス内に1からNまでの数字のうちのどれかを、所定の規則に従いながら適切に配置することを目的としている。
図4(a)は、特定数字パズルゲーム50の一例を示した図である。図4(a)に示すように、特定数字パズルゲーム50は、例えば、縦横に9個ずつ合計81個のマスを有するパズル領域51を備えている。また、パズル領域51は、その縦方向に3個に等分割され、その横方向に3個に等分割され、合計9個のブロック領域に区画されている。また、1個当たりのブロック領域には縦横3個ずつ合計9個のマスが設けられている。
この特定数字パズルゲーム50を解くには、第1に「パズル領域51内の縦方向に並ぶ9個のマスに1から9までの数字を重複させずに配置しなければならない」、第2に「パズル領域51内の横方向に並ぶ9個のマスに1から9までの数字を重複させずに配置しなければならない」、第3に「パズル領域51内に設けられる各ブロック領域内に1から9までの数字を重複させずに配置しなければならない」という、3つの基本規則が定められる。
ところで、特定数字パズルゲーム50の解法としては、種々のものが考えられるが、例えば、ある数字をターゲットとしたとき、そのターゲットの数字が配置されたマスを含む縦並び9個のマス群と、当該マスを含む横並び9個のマス群とを除外することによって、いずれかのブロック領域に含まれるマスに配置されるべき数字を特定する方法(以下「行列消去法」という。)がある。
図4(b)は、行列消去法を用いた特定数字パズルゲーム50に関する解法手順を説明した図である。
ここで、図4(a)の特定数字パズルゲーム50は、ターゲットとなる数字を「1」とした場合、左から7列目及び8列目の縦並び9個のマス群52,53と、上から6行目の横並び9個のマス群54とに「1」が既に存在するため、これらのマス群52〜54にこれ以上「1」を配置できないので、これらを除外するために2本の縦線57,58と1本の横線59が引かれると、図4(b)に示すようになる。
このとき、図4(b)に示すように、パズル領域51の上から2番目左から3番目の3×3のブロック領域55(図4(b)のハッチング部分)には、「9」が配置されたマスと、その真下に隣り合う空白のマス56とを除いて、その他8個全てのマスに横線59及び縦線57,58が引かれることから、当該空白のマス56に「1」が配置されると解るのである。
実用新案登録第3145867号公報
しかしながら、上記した行列消去法を用いて特定数字パズルゲームを解くときは、ある数字をターゲットにして不要なマス群を除外する場合に横線や縦線をパズル領域に直接書き込む必要があるため、その後に、別の数字をターゲットにして数字の配置を考える場合には、錯誤による誤答を回避するため、一旦書き込んだ横線や縦線を一々消しゴムなどで消去せねばならず、極めて煩雑であるという問題点があった。
しかも、数字の配置に鉛筆などを用いる場合、横線や縦線と一緒に既に記入した数字まで消してしまう恐れもあり、このような横線や縦線をパズル領域内に書き込むこと自体が極めて不都合であるという問題点があった。
また、上記した特定数字パズルゲームのみならず、他のペンシルパズルに類するパズルゲームにあっても、上記した行列消去法のように横並びN個のマス群や縦並びN個のマス群を除外した上で思考することが求められる場合、特定数字パズルゲームの場合と類似した不具合を招いてしまうとい問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、パズルゲームを上記した行列消去法又はこれに類する解法を用いて解くようなときに有用なパズルゲーム解答補助具を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1のパズルゲーム解答補助具は、縦横にN個(ここで、Nは、4以上の整数(素数を除く。)であって、2つの因数j,k(ここで、j,kは2以上の整数をいう。)の積として求められる数をいう。)ずつ合計N×N個のマスを有するパズル領域と、そのパズル領域を縦方向j個に等分割しかつ横方向k個に等分割することで当該パズル領域内に合計j×k個設けられ、1つ当たり縦k個かつ横j個の合計k×j個のマスを有するブロック領域とを備え、前記パズル領域内にある各マスにN種類のマークを配置するパズルゲームであって、そのパズル領域内の縦方向に並ぶN個のマスにN種類全てのマークを重複させずに配置し、そのパズル領域内の横方向に並ぶN個のマスにN種類全てのマークを重複させずに配置し、かつ、そのパズル領域内に設けられる各ブロック領域内にN種類全てのマークを重複させずに配置することを規則としている前記パズルゲームを解答するために用いられるものであって、パズルゲームのパズル領域内の一行分又は一列分に相当する合計N個のマスに対して覆設可能なサイズに形成され、更に、その一行分又は一列分に相当する合計N個のマスに覆設された状態にあって各マス内に配置されるマークを透視可能に形成される覆設部材を備えている。
この請求項1のパズルゲーム解答補助具によれば、複数あるマスに所定の規則に従ってN種類のマークが配置されるパズルゲームを解答するために用いられる。ここで、対象となるパズルゲームは、所定の基数Nの値に基づいてマス数やマークの種類数などが決定されるものであり、縦横にN個ずつ合計N×N個のマスを有するパズル領域を備えている。また、このパズル領域の各マスに配置されるマークの種類数は基数Nと等しくされる。
ただし、基数Nは、素数を除いた数であり、なおかつ、4以上の整数である。また、かかる基数Nは、2つの因数j,kの積(N=j×k)として求められる数でもあり、これらの2つの因数j,kは、いずれも2以上の整数となる。
パズルゲームのパズル領域は、その縦方向がj個に等分割され、かつ、その横方向がk個に等分割されており、この分割によって、合計j×k個のブロック領域に区画されている。また、このように区画された結果、パズル領域に設けられる各ブロック領域は、それぞれ縦方向にk個、及び、その横方向にj個、即ち、合計k×j個のマスを有するものとなる。
ここで、上記したパズル領域及びブロック領域を有するパズルゲームは、その解答に際して、3つの基本規則が定められている。
この基本規則は、第1に「パズル領域内の縦方向に並ぶN個のマスにN種類全てのマークを重複させずに配置しなければならない」、第2に「パズル領域内の横方向に並ぶN個のマスにN種類全てのマークを重複させずに配置しなければならない」、第3に「パズル領域内に設けられる各ブロック領域内にN種類全てのマークを重複させずに配置しなければならない」というものである。
そして、かかる基本規則に拘束されるパズルゲームの解答には、例えば、上記した行列消去法のような解法を用いることが有用である。そこで、かかる行列消去法のように横並び一行分の合計N個のマス(以下「横マス群」ともいう。)又は縦並び一列分の合計N個のマス(以下「縦マス群」ともいう。)を除外する場合に、パズルゲーム解答補助具が用いられる。
このパズルゲーム解答補助具によれば、例えば、行列消去法を用いて横マス群または縦マス群を除外する場合、除外させたいマス群の上に覆設部材が合わせられることで、所望の一行分又は一列分のマス群に覆設部材が覆設される。すると、横線や縦線を引かずとも、どの横マス群又は縦マス群を除外したのかが、この覆設部材があることで明確化されるのである。
また一方で、パズルゲームを解き進めるなかで、除外する必要がなくなった横マス群又は縦マス群があれば、そこから覆設部材を取り除くことで、即座に横マス群又は縦マス群を元通りの状態に戻すことができる。よって、パズル領域に横線や縦線を書き込んだ後、これらをパズル領域から消しゴム等で消去する手間も省かれる。
このようにして覆設部材を用いることでパズルゲームを解く際に行列消去法を手軽に行うことができるのはもとより、行列消去のために除外されているマス群がいずれであるかが覆設部材の存否により一目瞭然となるので、パズルゲームの解答時の思い違いや勘違いによる誤答も抑制される。
しかも、覆設部材が覆設されることによって、その下にある横マス群又は縦マス群に属する各マスへのマークの配置も禁止されることから、パズルゲームの誤答が更に抑制される。
また、覆設部材は、パズルゲームのパズル領域内の一行分又は一列分に相当する合計N個のマスに覆設されるので、マスを一行分又は一列分ずつ除外させることができる。よって、マスを2行分以上又は2列分以上まとめて除外する場合には、各行又は各列に同種の覆設部材をそれぞれに覆設させることで、これらを同時に除外することもできる。
しかも、除外させたい横マス群又は縦マス群上に覆設部材が覆設されたとしても、かかる覆設部材が透視可能に形成されるので、覆設部材ごしに当該マス群に配置されているマークを視認することもできる。よって、不要なマス群を除外しつつも、そこに配置済みのマークを確認しながら、パズルゲームの解答が続けられるのである。
以下に、本発明のパズルゲーム解答補助具の変形例を示す。
第1変形例のパズルゲーム解答補助具は、請求項1のパズルゲーム解答補助具において、前記覆設部材は、パズルゲームのマスの横辺又は縦辺の一方と略等しい幅であって、そのマスの横辺又は縦辺の他方のN倍と同等以上の長さに形成されている。よって、1つの横マス群又は縦マス群のほぼ全体に覆い被さることができ、除外されているマス群をより明確に指示できる。
第2変形例のパズルゲーム解答補助具は、請求項1又は第1変形例のパズルゲーム解答補助具において、前記覆設部材は透視可能な材料を用いて透明板状に形成されている。よって、覆設部材を横マス群又は縦マス群の上に覆設させても、そのマス群に属するマス内に配置されるマークを覆設部材ごしに鮮明に認識できる。また、覆設部材は板状なので、取り扱いやすく、パズルゲームが掲載されている雑誌などの印刷物に嵩張ることなくの付録できる。
第3変形例のパズルゲーム解答補助具は、請求項1又は第1若しくは第2変形例のいずれかのパズルゲーム解答補助具において、前記覆設部材は有色透明に形成されている。よって、覆設部材ごしのマス内のマークの視認性を確保できるとともに、有色透明の覆設部材をマス群に覆設することで、除外されたマス群に彩色が施されて識別し易くなり、結果、パズルゲーム解答時の誤答が抑制される。
ところで、パズルゲームにおいて行列消去法を用いる場合、例えば、パズル領域上に書き込まれる横線や縦線に代えて鉛筆が用いられることもあるが、鉛筆は、例えば、安定した状態で十字状に2本を交差させることが難しく、パズル領域内で交差した横マス群と縦マス群を同時に除外するような場合に使用し辛いものであった。そこで、第4変形例では、かかる不具合を解消した。
第4変形例のパズルゲーム解答補助具は、請求項1又は第1から第3変形例のいずれかのパズルゲーム解答補助具において、前記覆設部材に設けられ、その覆設部材とパズル領域との間に当該覆設部材の厚みと略同等以上の間隙を隔てて、その覆設部材をパズルゲーム上に又はパズルゲームの配設場所に支持する支持部を備えている。
このため、覆設部材をパズル領域内に覆設させる場合、その覆設部材とパズル領域との間には、支持部を介して覆設部材の厚みと略同等以上の間隙が確保されるので、かかる間隙に別の覆設部材を入り込ませて別々の覆設部材を上下させれば、覆設部材を平面的に十字状に交差させてパズル領域上にガタつかせずに安定的に載置できる。
第5変形例のパズルゲーム解答補助具は、請求項1又は第1から第4変形例のパズルゲーム解答補助具において、前記覆設部材をパズルゲーム上に又はパズルゲームの配設場所に支持する支持部を備えており、その支持部は、前記パズル領域における各マスを区画するための区画線の間隔と略等しいピッチで前記覆設部材に設けられ、前記覆設部材の幅は、隣り合う前記支持部同士の間隔距離と同等以下に形成されている。
第6変形例のパズルゲーム解答補助具は、請求項1又は第1から第5変形例のパズルゲーム解答補助具において、前記覆設部材に設けられ、パズルゲームと又はパズルゲームの配設場所と接触可能に形成される接触部を備えており、その接触部の摩擦係数がパズルゲーム又はその配設場所の摩擦係数よりも大きくされている。よって、覆設部材は、接触部を介してパズルゲーム又その配設場所と摩擦接触するので、これらの上で滑り動いて位置ズレすることが防止される。
本発明のパズルゲーム解答補助具によれば、行列消去法又はこれに類する解法を用いて、パズル領域にある横マス群又は縦マス群を除外した上で思考することを要する場合、行列消去にて除外させたいマス群に覆設部材を覆設することによって、従来のように鉛筆等の筆記具を用いて除外させたいマス群に横線や縦線を直接書き込む必要がなく、これに起因する種々の不具合を回避でき、より一層容易にパズルゲームに解答できるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明のパズルゲーム解答補助具の一実施例であるパズル解答具1の上面図(平面図)であり、図1(b)は、パズル解答具1の正面図であり、図1(c)は、パズル解答具1の右側面図であり、図1(d)は、パズル解答具1の下面図(底面図)である。ここで、図1に示したパズル解答具1は、その背面図が正面図と同一に表われ、その左側面図が右側面図と同一に表われるものである。
ここで、本実施例のパズル解答具1を用いて解かれるパズルゲームは、図4に示したものと同一の基本規則に従って解かれる同一内容の特定数字パズルゲーム50であるので、その構造や基本規則についての説明は省略する。また、この特定数字パズルゲーム50の各マスは、その横辺又は縦辺が等しい略正方形であるため、以下では、各マスの横辺及び縦辺を単に「マス辺」という。
図1に示すように、パズル解答具1は、主に、平面視略長方形の薄手の平板状に形成される樹脂製の覆設板2と、その覆設板2の下面の長手方向両端部にそれぞれ設けられる一対の支持部3,3とを備えている。そして、覆設板2の平面サイズは、パズル領域51内にある一行分の合計N個のマスである横マス群に対して覆設可能なサイズであって、なおかつ、パズル領域51内にある一列分の合計N個のマスである縦マス群に対しても覆設可能なサイズに形成されている(図2(a)参照)。
具体的には、覆設板2の幅W1(短辺)は、特定数字パズルゲーム50のマス辺の長さに略等しく、かつ、その長さL1(長辺)が特定数字パズルゲーム50のマス辺をN倍した長さ(即ち、パズル領域51の一辺の長さ)より僅かに大きくされている(図2参照)。また、この覆設板2は、その形態が薄手の平板状に形成されることから、利用者が取り扱いやすく、かつ、特定数字パズルゲーム50が掲載されている雑誌などの印刷物に嵩張ることなくの付録できるものとなっている。
一対の支持部3,3は、特定数字パズルゲーム50の印刷されたパズル印刷面60(図2参照)に覆設板2を支持するためのものである。各支持部3,3は、その上端部が覆設板2の下面の長手方向端部に固着されており、その高さhが覆設板2の厚みtと略同等以上とされている。また、これらの一対の支持部3,3は、いずれも滑り止め用のラバー材で形成されており、その下端部にパズル印刷面60と接触される接地面3aが形成されている。
各支持部3,3に用いられるラバー材は、その摩擦係数がパズル印刷面60をなす印刷用紙の摩擦係数よりも大きくされており、結果、各支持部3,3の接地面3aの摩擦係数はパズル印刷面60の摩擦係数より大きくなっている。このため、パズル解答具1がパズル印刷面60上で滑り動いて位置ズレすることが防止される。
図2は、本実施例のパズル解答具1を用いて特定数字パズルゲーム50を解くときの状況を示した図であり、特に、図2(a)は、パズル解答具1の配置状態を示した上面図であり、図2(b)は、図2(a)のB−B線における断面図である。
図2に示した特定数字パズルゲーム50が行列消去法を用いて解かれる場合、例えば、「1」をターゲットの数字とすると、パズル領域51の左から7列目及び8列目の縦マス群52,53には、既に「1」が存在するため、かかる2つの縦マス群52,53の他のマスには「1」を配置することは基本規則に基づいて禁止される。
そこで、まずは、これら左から7列目及び8列目の縦マス群52,53が除外される対象となるので、図2(a)に示すように、これら2つの縦マス群52,53にパズル解答具1がそれぞれ別個に載置される。
また、パズル領域51内にある上から6行目の横マス群54にも既に「1」が存在するため、この横マス群54の他のマスにも「1」を配置することは基本規則に基づいて禁止される。よって、この上から6行目の横マス群54も除外される対象となるので、図2(a)に示すように、この横マス群54にもパズル解答具1が載置される。
すると、図2(a)に示すように、パズル領域51の上から2番目左から3番目の3×3のブロック領域55(図2(a)のハッチング部分)には、「9」が配置されたマスと、その真下に隣り合う空白のマス56とを除いて、その他8個全てのマスが3枚の覆設板2によって覆われることから、当該空白のマス56に「1」が配置されることが解るのである。
なお、このように行列消去法を用いるときに、複数の横マス群や縦マス群を同時に除外させたいことがあれば、図2に示すように、複数のパズル解答具1が同時に使用されることとなる。このように複数のパズル解答具1が用いられる場合は、覆設板2が同一色のパズル解答具1を数個ずつ用意したり、或いは、利用者が状況に応じて使い分けられるように覆設板2の色が異なるパズル解答具1を数個ずつ用意しても良い。
以上のようにして使用される本実施例のパズル解答具1であるが、その構成に更に下記するような特徴がある。
まず、本実施例のパズル解答具1によれば、図2(b)に示すように、その覆設板2が縦マス群52,53又は横マス群54に覆設されたとき、この覆設板2が一対の支持部3,3を介して特定数字パズルゲーム50の印刷されたパズル印刷面60の上に支持される。そして、一対の支持部3,3の間隔距離W2は、図2(a)に示すようにパズル領域51の一辺の長さよりも大きくされている。よって、各支持部3,3は、パズル領域51の縦方向両端又は横方向両端を越えた位置でパズル印刷面60と接触されるので、ラバー材製の支持部3,3がパズル領域51のマス内に記入された数字と接触して汚損させることが防止される。
また、図2(a)に示すように、各覆設板2は、パズル領域51の縦マス群52,53又は横マス群54に覆設された状態で、そのマス群52〜54に属する各マス内に配置される数字を透視することができる。よって、覆設板2を縦マス群52,53又は横マス群54の上に覆設させても、そのマス群52〜54に属するマス内に配置される数字を覆設板2ごしに鮮明に認識できる。
しかも、覆設板2が有色透明に形成されるので、覆設板2ごしにマス内に配置される数字の視認性が確保され、どのマス群が除外されているのかが識別され易くなって、特定数字パズルゲーム50の解答時における誤答が低減される。なお、図2(a)では、覆設板2が有色であることを図示するため、覆設板2にグレーの彩色を施している。
また、図2(b)に示すように、パズル領域51の横マス群上に覆設されるパズル解答具1は、それの覆設板2とパズル印刷面60との間に、一対の支持部3,3によりパズルゲームの上方にて略水平に支持されることで、当該覆設板2の厚みtと略同等以上の間隙Cが確保されている。なお、間隙Cの高さは、支持部3の高さhと略等しいものである。
このため、図2(b)に示すように、二列分の縦マス群52,53上に覆設される2枚のパズル解答具1の各覆設板2を裏返して、それらの支持部3,3を上向きにすることで、これらの2枚のパズル解答具1を、覆設板2とパズル印刷面60との間にある間隙Cへ入り込ませて、横マス群54の上に覆設することで、各パズル解答具1の覆設板2を縦横十字状に交差させてパズル領域51上に載置できるのである。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施例では、支持部3を覆設板2に設けることを前提に説明したが、かかる覆設板を用いて一行分又は一列分のマス群を覆うためだけであれば、必ずしも支持部を設けなくとも良い。このように支持部を設けない場合には、覆設板におけるパズルゲームとの接触面又はパズルゲームの配設場所との接触面に、滑り止め用のラバー樹脂をコーティング加工するなどの滑り止め加工を施しても良い。
また、本実施例では、覆設板2の長さL1が特定パズルゲームのマス辺をN倍した長さより大きいものとしたが、かかる覆設板の長さは、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、マス辺をN倍した長さと同等又はそれ以下であっても良い。すなわち、覆設板の長さは、1つの横マス群又は縦マス群に属するマス内に配置される数字を全てに覆い被さるサイズであれば良い。除去された数字と除去されていない数字とを判別するには、これで十分だからである。
また、本実施例では、覆設板2を薄手の平板状としたが、覆設板の形態は必ずしも薄手の平板状に限定これに限定されるものではなく、例えば、フィルム状やシート状であっても良い。また、覆設板2は透視性を確保するために有色透明に形成されたが、かかる覆設板に透視性を付与する手段は必ずしもこれに限定されるものではなく、覆設板の裏側にある文字等が透けて視認できる程度の透視性を有するのであれば、例えば、スリガラス加工が施された樹脂製又はガラス製の透明板、トレーシングペーパー(透写紙)又は薄葉紙などを用いても良い。
また、本実施例では、支持部3の素材としてラバー材を用いたが、支持部の素材は必ずしもこれに限定されるものではなく、覆設板と同じ素材を用いても良い。この場合、支持部の接地面に滑り止め加工を施しても良い。
また、本実施例では、パズルゲームの一例として特定数字パズルゲーム50を用いて説明したが、パズル解答具1,10が用いられるパズルゲームは必ずしも特定数字パズルゲームに限定されるものではなく、かかる特定数字パズルゲームのように行列消去法が利用できるマーク配置型のパズルゲームであれば、他のパズルゲームであっても良い。
また、本実施例では、パズルゲームのマスに配置されるマークとして数字を用いて説明したが、かかるマークの種類は必ずしも数字に限定されるものではなく、例えば、文字や記号や図形などであっても良い。
また、本実施例では、特定数字パズルゲーム50として、基数N=9、因数j,k=3のものを用いて説明したが、かかる基数Nおよび因数j,kの組合せは、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、下記(1)〜(8)のようにしても良い。
(1)基数N=6ならば、因数jを2又は3とし因数kを3又は2とする。
(2)基数N=8ならば、因数jを2又は4とし因数kを4又は2とする。
(3)基数N=10ならば、因数jを2又は5とし因数kを5又は2とする。
(4)基数N=12ならば、因数jを2、3又は4とし因数kを6、4又は3とする。
(5)基数N=14ならば、因数jを2又は7とし因数kを7又は2とする。
(6)基数N=15ならば、因数jを3又は5とし因数kを5又は3とする。
(7)基数N=16ならば、因数jを2、4又は8とし因数kを8、4又は2とする。
(8)基数N=49ならば、因数j,kをそれぞれ7とする。
(1)基数N=6ならば、因数jを2又は3とし因数kを3又は2とする。
(2)基数N=8ならば、因数jを2又は4とし因数kを4又は2とする。
(3)基数N=10ならば、因数jを2又は5とし因数kを5又は2とする。
(4)基数N=12ならば、因数jを2、3又は4とし因数kを6、4又は3とする。
(5)基数N=14ならば、因数jを2又は7とし因数kを7又は2とする。
(6)基数N=15ならば、因数jを3又は5とし因数kを5又は3とする。
(7)基数N=16ならば、因数jを2、4又は8とし因数kを8、4又は2とする。
(8)基数N=49ならば、因数j,kをそれぞれ7とする。
さらに、本実施例のパズル解答具1は、その覆設板2に一対の支持部3,3が設けられたが、かかる支持部は必ずしも2個一組である必要はなく、適宜個数を増やしても良い。具体的には、図3に示すようにしても良い。図3は、パズル解答具の変形例を示した図であり、特に、図3(a)は、パズル解答具10の配置状態を示した上面図であり、図3(b)は、図3(a)のB−B線における断面図である。なお、図3(a)では、覆設板2が有色であることを図示するため、覆設板2にグレーの彩色を施している。
図3に示すように、パズル解答具10によれば、覆設板2の下面には、2以上の支持部3,3,3・・・がパズル領域51の区画線の間隔Pと略等しいピッチで設けられており、覆設板2の幅W1は、隣り合う支持部3,3同士の間隔距離W2’と同等以下となっている。このため、パズル解答具10の覆設板2を裏返してパズル領域51上に載置し、その上に別のパズル解答具10の覆設板2を縦横十字状に交差させて安定的に重ね合わせることができ、かつ、上下に重なり合う覆設板2同士を双方の各支持部3を介して噛み合わせることもできる。
1,10 パズル解答具(パズルゲーム解答補助具)
2 覆設板(覆設部材)
3 支持部
3a 接地面(接触部)
50 特定数字パズルゲーム(パズルゲーム)
51 パズル領域
52,53 縦マス群(一列分に相当する合計N個のマス)
54 横マス群(一行分に相当する合計N個のマス)
55 ブロック領域
56 マス
L1 覆設板の長さ(覆設部材の長さ)
P マスを区画するための区画線の間隔
W1 覆設板の幅(覆設部材の幅)
W2’ 隣り合う支持部同士の間隔距離
2 覆設板(覆設部材)
3 支持部
3a 接地面(接触部)
50 特定数字パズルゲーム(パズルゲーム)
51 パズル領域
52,53 縦マス群(一列分に相当する合計N個のマス)
54 横マス群(一行分に相当する合計N個のマス)
55 ブロック領域
56 マス
L1 覆設板の長さ(覆設部材の長さ)
P マスを区画するための区画線の間隔
W1 覆設板の幅(覆設部材の幅)
W2’ 隣り合う支持部同士の間隔距離
Claims (1)
- 縦横にN個(ここで、Nは、4以上の整数(素数を除く。)であって、2つの因数j,k(ここで、j,kは2以上の整数をいう。)の積として求められる数をいう。)ずつ合計N×N個のマスを有するパズル領域と、そのパズル領域を縦方向j個に等分割しかつ横方向k個に等分割することで当該パズル領域内に合計j×k個設けられ、1つ当たり縦k個かつ横j個の合計k×j個のマスを有するブロック領域とを備え、前記パズル領域内にある各マスにN種類のマークを配置するパズルゲームであって、そのパズル領域内の縦方向に並ぶN個のマスにN種類全てのマークを重複させずに配置し、そのパズル領域内の横方向に並ぶN個のマスにN種類全てのマークを重複させずに配置し、かつ、そのパズル領域内に設けられる各ブロック領域内にN種類全てのマークを重複させずに配置することを規則としている前記パズルゲームを解答するために用いられる補助具であって、
パズルゲームのパズル領域内の一行分又は一列分に相当する合計N個のマスに対して覆設可能なサイズに形成され、更に、その一行分又は一列分に相当する合計N個のマスに覆設された状態にあって各マス内に配置されるマークを透視可能に形成される覆設部材を備えていることを特徴とするパズルゲーム解答補助具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008325103A JP2010142540A (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | パズルゲーム解答補助具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008325103A JP2010142540A (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | パズルゲーム解答補助具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010142540A true JP2010142540A (ja) | 2010-07-01 |
Family
ID=42563573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008325103A Pending JP2010142540A (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | パズルゲーム解答補助具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010142540A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011062479A (ja) * | 2009-09-21 | 2011-03-31 | Reiko Nagasaki | 数字パズルゲームセット |
KR101303496B1 (ko) | 2011-09-15 | 2013-09-03 | 강병수 | 지능개발 어플리케이션이 적용된 어플장치 및 이를 이용한 방법. |
JP6104449B1 (ja) * | 2016-11-14 | 2017-03-29 | 正行 矢口 | 候補数字特定補助具 |
CN108961938A (zh) * | 2018-08-13 | 2018-12-07 | 六安市叶集区未名教育科技有限公司 | 一种用于数字推理和记忆训练的数学教具 |
CN112657174A (zh) * | 2020-09-22 | 2021-04-16 | 贺罕汉 | 九宫数谜游戏功能拓展盒 |
-
2008
- 2008-12-22 JP JP2008325103A patent/JP2010142540A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108961938B (zh) * | 2018-08-13 | 2020-10-16 | 浙江红太阳教学设备有限公司 | 一种用于数字推理和记忆训练的数学教具 |
CN112657174A (zh) * | 2020-09-22 | 2021-04-16 | 贺罕汉 | 九宫数谜游戏功能拓展盒 |
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