JP2010142175A - 茎稈挟持搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レール部材を搬送チェーン側へ弾性付勢するための構造が簡単で、部品点数少なく、かつ組み付け分解も容易な構造の茎稈挟持搬送装置を提供する。
【解決手段】挟持レール3Bのレール台32に、レール部材31を搬送チェーン3A側へ押圧付勢して支持するように波形の板バネで構成されたバネ材34を設け、このバネ材34を構成する板バネは、レール部材31の搬送チェーン3A側に対する遠近移動に伴って、その波形ピッチPが押圧付勢方向で変化するように装着されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、コンバインや定置式脱穀装置において用いられる茎稈挟持搬送装置の改良に関する。
上記の茎稈挟持搬送装置においては、従来より下記[1]及び[2]に示す構造を備えたものが知られている。
[1] 搬送チェーンと対向して茎稈搬送方向に沿う姿勢で配設されたレール部材をレール台に支持させるにあたり、レール部材にガイド棒を相対回動自在に連結し、そのガイド棒を棒軸線方向でレール台に対して相対移動可能に装着し、かつ、前記ガイド棒にコイルバネを外嵌させて、レール部材を搬送チェーン側へ押圧付勢するように構成したもの(特許文献1参照)。
[2] 搬送チェーンと対向して茎稈搬送方向に沿う姿勢で配設されたレール部材をレール台に支持させるにあたり、レール部材にガイド棒を相対回動自在に連結し、そのガイド棒を棒軸線方向でレール台に対して相対移動可能に装着し、かつ、前記レール台の内部に、前後一対のガイド棒をレール部材側へ押圧付勢するように板バネを設けて、レール部材を搬送チェーン側へ押圧付勢するように構成したもの(特許文献2参照)。
特開2003−265021号公報(段落〔0012〕、図4、図5) 特開2000−83444号公報(段落〔0011〕、〔0012〕、図3、図4、図5)
特許文献1に示される構造のものでは、レール部材を弾性付勢する手段としてのコイルバネの他に、ガイド棒や、ガイド棒をレール台及びレール部材に装着するための各種部品が必要であり、かなり多くの部品点数を要してコスト増につながる不具合の他、その組み付け分解作業が煩雑で、メンテナンスにも多大な手数を要する不都合があった。
特許文献2に示される構造のものでは、レール部材を弾性付勢する手段として板バネを用いたものであるが、これはレール台の内部に弾性付勢手段を内装する構造とする際に、そのレール台の内装用空間を、内部にコイルバネを内装する場合に比べて小さくできる点では有用であるが、全体の部品点数としては前記コイルバネを用いた構造のものとあまり差がなく、コスト増や作業の簡素化に関しての不具合を解消できるものではない。
本発明の目的は、レール部材を搬送チェーン側へ弾性付勢するための構造が簡単で、部品点数少なく、かつ組み付け分解も容易な構造の茎稈挟持搬送装置を提供することにある。
〔解決手段1〕
上記課題を解決するために講じた本発明の技術手段は、請求項1に記載のように、搬送チェーンと挟持レールとの間に茎稈を挟持して搬送する茎稈挟持搬送装置において、前記挟持レールを、前記搬送チェーンと対向して茎稈搬送方向に沿う姿勢で配設されたレール部材と、そのレール部材を支持するレール台とで構成し、前記レール台には、前記レール部材を搬送チェーン側へ押圧付勢して支持するように波形の板バネで構成されたバネ材を設けてあり、このバネ材を構成する前記板バネは、前記レール部材の前記搬送チェーン側に対する遠近移動に伴って、その波形ピッチが前記押圧付勢方向で変化するように装着されていることを特徴とする。
〔作用及び効果〕
上記のように、解決手段1にかかる本発明の茎稈挟持搬送装置では、レール部材を搬送チェーン側へ押圧付勢して支持するための手段として波形の板バネで構成されたバネ材を用いている。そして、このバネ材を、単なる弾性付勢手段としてのみならず、連結支持体としても利用できるように、そのバネ材の波形ピッチが押圧付勢方向で変化するようにして、レール部材及びレール台に装着している。
したがって、前記バネ材に、支持手段と弾性付勢手段との両方の役割を果たさせることができ、レール部材を搬送チェーン側へ弾性付勢するための構造を、少ない部品数で簡素に構成でき、その組み付け分解も容易な構造の茎稈挟持搬送装置を得られる利点がある。
〔解決手段2〕
本発明の脱穀装置の唐箕における第2の解決手段は、請求項2の記載のように、レール台のバネ材におけるレール部材側の端部に連結孔を形成し、前記レール部材側に装着したカラーに前記連結孔を外嵌させ、そのカラーに連結用ボルトを挿入して、前記バネ材とレール部材とを相対回動自在に連結してあることを特徴とする。
〔作用及び効果〕
上記のように、解決手段2にかかる本発明の茎稈挟持搬送装置では、溶接加工などを行い難いバネ材には単なる連結孔を形成する程度の簡単な加工を施し、レール部材側に装着したカラーに前記連結孔を外嵌させて、そのカラーに連結用ボルトを挿入して連結することにより、バネ材とレール部材とを相対回動自在に連結することができる。
したがって、バネ材をレール部材の支持手段として用いることができるように、レール部材との連結構造をバネ材に形成するにあたり、バネ材側には単なる孔加工などの簡単な加工で構成でき、レール部材側に装着したカラーとの嵌合構造で相対回動自在な構造を得られるので、製作加工の簡素化をも図ることができる。
以下、本発明の実施の形態の一例を図面の記載に基づいて説明する。
〔コンバインの全体構成〕
まず、本発明の茎稈挟持搬送装置を適用したコンバイン全体の構造について説明する。
図1には自脱形コンバインの右側面が、図2にはその全体平面が、図3にはその左側面が示されている。このコンバインは、角パイプ材などによって枠状に形成した機体フレーム1を備え、機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ式走行装置11を装備している。機体フレーム1の前方及び左前部には昇降揺動可能に連結した刈取搬送装置2が設けられ、機体フレーム1の左後部に脱穀装置4を搭載し、機体フレーム1の右後部に穀粒貯留装置5を搭載し、さらに、機体フレーム1の右前部に設けた原動部7、原動部7の上方側に形成した搭乗運転部8などを備えている。また、脱穀装置4の後部には、脱穀済みの排ワラを、長ワラのまま機外に放出する長ワラ放出状態と、細断して機外に放出する細断放出状態とに切り換え可能に構成された排ワラ処理装置9が装備されている。
〔伝動系との関連構成〕
クローラ式走行装置11、及び機体フレーム1上の各種装置に対する伝動系は次のように構成されている。
図4に示すように、機体フレーム1上に搭載された原動部7にエンジン70を備え、そのエンジン70の出力軸70aの軸心方向が左右向きになる姿勢で配置されている。そのエンジン70から左右の各クローラ式走行装置11への伝動は、機体の左右中央部に向けて突出するエンジン70の出力軸70aの左端部から、左右の各クローラ式走行装置11の駆動輪11Aにわたる走行用の伝動系を介して行われる。
走行用の伝動系は、ベルト式の伝動装置15、主変速装置として備えた静油圧式無段変速装置16、及び、ミッションケース17に副変速装置として内装したギヤ式変速装置(図示せず)、などによって構成されている。
左右の各クローラ式走行装置11は、搭乗運転部8に装備した変速レバー80を前後方向に揺動操作することで、静油圧式無段変速装置16による無段階の変速操作と前後進の切り換え操作とを行うことができるように構成されている。又、搭乗運転部8に装備した操向操作レバー81を左右方向に揺動操作することで、ミッションケース17内のギヤ式変速装置による直進状態、左右の緩旋回状態、及び左右の急旋回状態の切り換えを行えるように構成されている。
刈取搬送装置2は、静油圧式無段変速装置16による変速後の動力がワンウェイクラッチ16aやベルトテンション式の刈取クラッチ20などを介して伝達される。図1及び図2に示されているように、複数の引き起こし装置21、バリカン型の刈取装置22、及び穀稈搬送装置23などが駆動される。機体の走行に伴って、その前端に装備された複数の分草具24が倒伏した植立穀稈を分草し、各引き起こし装置21が分草後の植立穀稈を引き起こし、刈取装置22が引き起こされた植立穀稈の株元側を切断し、穀稈搬送装置23が刈取穀稈を起立姿勢から横倒し姿勢に切り換えながら後方の脱穀装置4に向けて搬送するように構成されている。又、操向操作レバー81を前後方向に揺動操作することで、リフトシリンダ25の作動により刈取搬送装置2の昇降操作を行えるようになっている。
尚、この刈取搬送装置2における刈取速度を、前記静油圧式無段変速装置16による無段階での変速のみならず、圃場の条件や茎稈の倒伏状況などに応じて大きく変化させたい場合には、ミッションケース17内に装備させた専用のギヤ変速機構で構成された刈取変速機構26による高低2段の変速操作を、シフトギヤのシフト操作で行えるように構成してある。
脱穀装置4は、伝動ベルト71、及びベルトテンション式の脱穀クラッチ40を介して伝達されるエンジン70からの動力で、扱胴41などが駆動され、後述する茎稈挟持搬送装置の一例であるフィードチェーン3を備えている。このフィードチェーン3で株元側を挟持搬送される穀稈の株元側を挟持して搬送しながら扱胴41で穂先側を扱き処理し、かつ選別処理して得られた穀粒を、一番回収スクリュー46などを介して穀粒貯留装置5のグレンタンク51に供給搬送する周知の構造によって構成されている。
フィードチェーン3は、前記脱穀装置4への伝動系から伝動ベルト72で分岐された伝動系によって、かつテンションクラッチ式のフィードチェーンクラッチ30を介してエンジン70からの動力が伝達される。このフィードチェーン3への伝動系では、その伝動途中で前記伝動ベルト72からの動力が唐箕42の駆動軸42Aに伝達され、この駆動軸42Aからの動力がベルト伝動式の伝動機構73,74を介して1番回収スクリュー46および2番回収スクリュー47に伝達される。
穀粒貯留装置5は、グレンタンク51と穀粒排出用オーガ52とを備え、この穀粒排出用オーガ52に対してエンジン70の動力が伝達されるように構成してある。つまり、前記エンジン70の出力軸70aのうち、右側横側方から機体外側に向けて突出させた部分から穀粒貯留装置5の入力部53にわたって伝動ベルト54を掛張し、その伝動ベルト54による動力伝達を入り切り操作するベルトテンション式の穀粒排出用クラッチ50を備えたものである。
前記グレンタンク51は、その後部に備えた縦軸心y周りに、その全体がエンジン70の後方に位置する作業位置と、その前部側が機体フレーム1の右外方に張り出してエンジン70の後方を開放するメンテナンス位置とにわたって揺動変位可能に、かつ、図外のロック機構によって作業位置及びメンテナンス位置での位置保持が可能となるように構成されている。
このように揺動変位するグレンタンク51の底部に備えられたスクリューコンベヤ55や前記穀粒排出用オーガ52に対する入力部53は、グレンタンク51の前記縦軸心y周りでの揺動を許容するための係脱構造を備えている。
すなわち、図4に示すように、伝動ベルト54が掛張される入力プーリ56、及びその入力プーリ56に対して一体回転可能に、かつ相対摺動可能にスプライン嵌合される伝動軸57は機体フレーム1側に設けた軸受けブラケット10bに支持されている。
前記伝動軸57に伝えられた動力は、その伝動軸57に対して軸端側を係脱される入力伝動軸58に伝えられ、かつ、その入力伝動軸58のベベルギヤ58a(又は58b)と前記スクリューコンベヤ55の軸端側に設けられたベベルギヤ55aを介して前記スクリューコンベヤ55や前記穀粒排出用オーガ52に伝達されるように構成されている。
前記入力伝動軸58は、図4及び図5に示すように、その軸心方向で、前記スクリューコンベヤ55の軸端側に設けられたベベルギヤ55aを挟む両側に、所定間隔L1を隔ててベベルギヤ58a及びベベルギヤ58bを備えている。
前記所定間隔L1は、前記ベベルギヤ58aの噛み合い部分のほぼ中心位置とベベルギヤ58bの噛み合い部分のほぼ中心位置とを結ぶ線分の長さに相当するものであり、これは前記スクリューコンベヤ55の軸端側に設けられたベベルギヤ55aの噛み合い部分のほぼ中心位置における径L2よりも大きく設定されていて、常に一方のベベルギヤ58a(又は58b)のみが前記スクリューコンベヤ55に設けられたベベルギヤ55aに噛み合うように構成されている。
したがって、図5に示すように、入力伝動軸58の一方のベベルギヤ58aをスクリューコンベヤ55の軸端側に設けられたベベルギヤ55aに噛み合わせると、前記スクリューコンベヤ55を穀粒送り出し方向に回転駆動し、他方のベベルギヤ58bをスクリューコンベヤ55の軸端側に設けられたベベルギヤ55aに噛み合わせると、前記スクリューコンベヤ55を穀粒送り出し方向とは逆の引き戻し方向に回転駆動する。
この入力伝動軸58の噛み合い状態の変更操作は、この入力伝動軸58の軸線方向での押し引き操作によって行われるが、その入力伝動軸58の操作位置の保持は、この入力伝動軸58の軸端に設けた周知のデテント機構Dにより、2位置で安定的に位置保持可能であるように構成されている。
前記入力伝動軸58は、グレンタンク51側に支持されていて、前記伝動軸57に対して抜き差し可能な凹入係合部58cを備えていて、伝動軸57からの回転動力は伝達されながら、軸線方向での抜き差しは可能に構成されているので、前記縦軸心y周りでのグレンタンク51の揺動に伴なう係脱を許容することができる。
図4中の符号59は、伝動軸57を入力伝動軸58側へ押しつけ付勢するための押圧用スプリングである。
〔フィードチェーンの構成〕
茎稈挟持搬送装置としてのフィードチェーン3は、図3、図6、及び図7に示すように、脱穀装置4の左横側部に設けられた突起付き無端回動チェーンからなる搬送チェーン3Aと、その搬送チェーン3Aと相対向して上方に位置する挟持レール3Bとから構成されている。
前記搬送チェーン3Aには、前述したように、フィードチェーンクラッチ30が入力状態であるときに唐箕42の駆動軸42Aなどを介してエンジン70の動力が伝達され、搬送対象の茎稈株元側を機体後方側へ搬送するように構成されている。
前記挟持レール3Bは、前記搬送チェーン3Aと対向して茎稈搬送方向に沿う姿勢で配設されたレール部材31と、そのレール部材31を支持するレール台32とで構成されている。
図5乃至図7に示すように、前記レール台32は、脱穀装置4の上唇板側に固定された取付枠33に、波形の板バネで構成された複数のバネ材34を、固定ボルト35で連結して構成してあり、前記バネ材34の他端側にレール部材31を連結して挟持レール3Bが構成されている。
波形の板バネで構成された複数のバネ材34は、図7に示すように、前記レール部材31の前記搬送チェーン3A側に対する遠近移動に伴って、その波形ピッチPが変化するように波形の方向を設定して前記取付枠33に装着されている。したがって、図示の実線の状態から、レール部材31が上昇すると、仮想線に示すように弾性変形して波形ピッチPが短くなり、この状態でバネ材34の弾性変形による弾性付勢力を作用させながら、レール部材31と搬送チェーン3Aとの間に茎稈株元を挟持して搬送する。
バネ材34とレール部材31との連結構造は、図7に示すように構成されている。
すなわち、前記バネ材34におけるレール部材31側の端部に、筒状のボス36を挿通して溶接することにより一体化し、このボス36と前記レール部材31に形成した連結孔31aとを貫通する状態に挿通したボルト38で連結してある。
このようにバネ材34の端部に設けたボス36にボルト38を差し込んで、レール部材31の外側でボルト38による締結がなされる構造として、バネ材34とレール部材31とを、相対回動自在な状態で連結してある。これによって、挟持搬送する茎稈量などに応じて上下位置変化するレール部材31に対してバネ材34が姿勢変化することを許容できるように構成してある。
〔その他〕
図8は、穀粒貯留装置5における穀粒取り出し経路中における、残留穀粒の取り出し構造を示すものであり、グレンタンク51の底部におけるスクリューコンベヤ55の下面側と、穀粒排出用オーガ52における縦送り筒52Aの下部、及び穀粒排出用オーガ52における横送り筒52Bの穀粒送り出し方向の始端側、とのそれぞれに、部分的に開放可能な蓋付きの開閉口52a,52b,52cを形成してある。
したがって、前記スクリューコンベヤ55の入力伝動軸58を逆転状態に切り換えたとき、前記各開閉口52a,52b,52cを開放状態としておくことにより、搬送途中で停止していた被搬送穀粒が、穀粒排出用オーガ52の逆転駆動により、前記各開閉口52a,52b,52cから取り出すことが可能となる。
図9(a),(b)は、コンバインのクローラ式走行装置11の後方側に装備される泥寄せ体82を示すものであり、コンバインの進行方向に対して一端側が前方側に位置し、他端側が後方側に位置するように斜め姿勢で装着されている。
したがって、コンバインが圃場を脱出してあぜ道などを走行した際に、クローラ式走行装置11のゴムクローラの走行面に形成されている周知の食い込み用突片(ラグ)の間に挟まっていた小さな泥土塊が、機体の走行に伴って大量に脱落し、あぜ道を汚してしまうような場合に、その脱落した泥土塊を効率よく掻き寄せて、機体走行跡の一側へ寄せることができる。
この泥寄せ体82は、特に材質が問題となるものではなく、圃場の作物を傷めたり、あぜ道を損傷したりすることなく泥土塊の掻き寄せが可能であるような素材で構成すればよい。例えば比較的硬質の合成樹脂材、または比較的硬質のゴム材など、適宜に採用することができる。
また、機体に対する泥寄せ体82の取付方としては、図9(b)に示すように、機体の左側が前方に位置し、他方が後方に位置するように装着すると、コンバインの場合は、掻き寄せられた泥土が未刈側の作物を押し倒すような不具合なく、既刈り側へ寄せることできる。
逆に、機体の右側が前方に位置し、他方が後方に位置するように装着すると、あぜ道などを走行する際に、左側通行しながら、より左側へ寄せることができ、対向車線側を汚さないようにできる。
尚、圃場での使用中と、あぜ道など一般路上を走るときとで泥寄せ体82の取付向きを上記のように変更できるようにしてもよい。
機体に対する泥寄せ体82の取付方としては、図9(b)、図3に実線で示すように、クローラ式走行装置11の直後で機体フレーム1に装着するようにしてもよいし、図9(b)、図3に仮想線で示すように、クローラ式走行装置11から離れた後方位置で、排ワラ処理装置9のカッターシュートから垂らすように排ワラ処理装置9の下部に装着してもよい。
〔別実施形態の1〕
バネ材34とレール部材31との連結構造としては、上記実施形態に示した構造に限らず、例えば、図10に示すような構造を採用してもよい。
すなわち、前記バネ材34におけるレール部材31側の端部に、後述するカラー37に外嵌可能な連結孔34aを形成する。
そして、レール部材31側では、レール部材31の上端側に設けた打ち抜き孔31bの一端縁に形成された折り曲げ片31cの下端に軸長の短いボス36を溶接して一体化し、そのボス36に、前記ボス36よりも軸方向長さの長いカラー37を差し込み、このカラー37に前記バネ材34の一端側に形成された連結孔34aを外嵌させて、さらに前記カラー37に挿通したボルト38で連結する。
前記レール部材31側に形成される開口31dは、前記ボルト38をレール部材31の横外方から操作し得るように、ボルト38の取付箇所に対向する位置に形成されており、ボルト38の外径よりも大きな径の孔に形成されている。
このようにバネ材34の連結孔34aをカラー37を差し込んで、カラー37の両端側からボルト38による締め付け固定を行って連結することにより、バネ材34は、前記ボス36の一端部とボルト38との間で、前記締め付けによる作用が及ばない状態で位置している。これによって前記バネ材34とレール部材31とを、相対回動自在な状態で連結することができる。
この構造では、前記ボルト38がレール部材31の内部に格納された状態に位置するので、このボルト38に対するワラの巻き付きなどを回避するのに好都合である。
尚、この構造において、前記開口31dを省略することも可能である。この場合には、その組み付けに際しては、バネ材34が取付枠33に固定される前に、レール部材31の開放されている下方側から前記ボルト38による締め付け固定を行えばよい。
〔別実施形態の2〕
茎稈挟持搬送装置としては、最良の実施形態で示したような、コンバインのフィードチェーン3に限らず、例えば、排ワラ搬送用の搬送装置であったり、前処理装置から脱穀部への搬送装置であってもよい。
また、コンバインに限らず、定置式の脱穀装置や、その他の茎稈搬送用の装置に適用しても良い。
自脱形コンバインの右側面図 自脱形コンバインの全体平面図 自脱形コンバインの左側面図 伝動系を示す概略図 穀粒貯留装置の入力部の部分断面図 茎稈挟持搬送装置を示す側面図 図6におけるVII−VII線断面図 穀粒貯留装置の残留穀粒取り出し部分の説明図 泥寄せ体を示し、(a)が背面図、(b)が平面図 茎稈挟持搬送装置の別実施形態を示す断面図
符号の説明
3A 搬送チェーン
3B 挟持レール
31 レール部材
32 レール台
34 バネ材
34a 連結孔
37 カラー
38 連結用ボルト
P 波形ピッチ

Claims (2)

  1. 搬送チェーンと挟持レールとの間に茎稈を挟持して搬送する茎稈挟持搬送装置であって、
    前記挟持レールを、前記搬送チェーンと対向して茎稈搬送方向に沿う姿勢で配設されたレール部材と、そのレール部材を支持するレール台とで構成し、
    前記レール台には、前記レール部材を搬送チェーン側へ押圧付勢して支持するように波形の板バネで構成されたバネ材を設けてあり、
    このバネ材を構成する前記板バネは、前記レール部材の前記搬送チェーン側に対する遠近移動に伴って、その波形ピッチが前記押圧付勢方向で変化するように装着されていることを特徴とする茎稈挟持搬送装置。
  2. レール台のバネ材におけるレール部材側の端部に連結孔を形成し、前記レール部材側に装着したカラーに前記連結孔を外嵌させ、そのカラーに連結用ボルトを挿入して、前記バネ材とレール部材とを相対回動自在に連結してある請求項1記載の茎稈挟持搬送装置。
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