JP2010141975A - 電動機および電動機に用いられるコイル群の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電動機は、空芯の集中巻きのコイル群と、コイル群と対向する永久磁石群と、を備える。コイル群のそれぞれのコイルは、隣り合うコイルと一部分が重なり合っており、それぞれのコイルから永久磁石群までのそれぞれの距離が等しくなっている。
【選択図】図1
Description
電動機であって、
空芯の集中巻きのコイル群と、
前記コイル群と対向する永久磁石群と、
を備え、
前記コイル群のそれぞれのコイルは、隣り合うコイルと一部分が重なり合っており、
前記それぞれのコイルから前記永久磁石群までのそれぞれの距離が等しくなっている、コイル群。
このような構成によれば、それぞれのコイルから永久磁石群までのそれぞれの距離が等しくなっているなので、電動機に発生するトルクリップルを低減することができる。
適用例1に記載の電動機であって、
前記コイル群は、複数の相のコイルを有しており、
前記コイル群のそれぞれのコイルは、互いに異なる相のコイルが隣り合うように並んでおり、
前記隣り合う互いに異なる相のコイルは、互いに一部分が重なり合っている、電動機。
このような構成によれば、複数の相のそれぞれのコイルから永久磁石群までのそれぞれの距離が等しくなっているなので、電動機に発生するトルクリップルを低減することができる。
適用例2に記載の電動機であって、
前記異なる相のコイルを挟んだ互いに同じ相のコイルは、前記電動機の駆動方向に沿った駆動力を発生する有効コイル部分が互いに重なり合っている、電動機。
このような構成によっても、複数の相のそれぞれのコイルから永久磁石群までのそれぞれの距離が等しくなっているので、電動機に発生するトルクリップルを低減することができる。また、コイルの巻き線占有率をさらに高めることができる。
適用例1ないし3のいずれかに記載の電動機であって、
前記それぞれのコイルの輪郭と空芯の形状は、短辺部分と長辺部分とを有する形状である、電動機。
このような構成によれば、それぞれのコイルを容易に重ね合わせることが可能となる。
適用例4に記載の電動機であって、
前記それぞれのコイルの輪郭と空芯の形状は、前記短辺部分を上底とし前記長辺部分を下底とする略台形形状である、電動機。
このような構成によっても、それぞれのコイルを容易に重ね合わせることが可能となる。
適用例4または5に記載の電動機であって、
前記それぞれのコイルの前記短辺部分は、それぞれ隣りのコイルの前記空芯部分に入り込んでいる、電動機。
このような構成によれば、それぞれのコイルを重ね合わせる場合において、省スペース化を図ることが可能となる。また、コイルの巻き線占有率をさらに高めることができる。
適用例6に記載の電動機を備える、装置。
適用例7に記載の装置であって、
前記装置は、電子機器である、装置。
適用例7に記載の装置であって、
前記装置は、プロジェクタである、装置。
適用例7に記載の装置であって、
前記装置は、移動体である、装置。
適用例7に記載の装置であって、
前記装置は、ロボットである、装置。
電動機に用いられる空芯の集中巻きのコイル群の製造方法であって、
(a)前記コイル群のそれぞれのコイルを、それぞれ軸に巻きつける工程と、
(b)前記軸を取り除く工程と、
(c)前記コイル群のそれぞれのコイルが、隣り合うコイルと一部分が重なり合うように、前記コイル群のそれぞれのコイルを斜めに倒す工程と、
を備える、コイル群の製造方法。
このような製造方法によれば、電動機に発生するトルクリップルを低減することのできるコイル群を製造することができる。
適用例12に記載のコイル群の製造方法であって、
前記軸は、略台形の断面形状を有する、コイル群の製造方法。
このような製造方法によれば、略台形の断面形状を有するコイル群を製造することができる。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.その他の実施例:
E.変形例:
図1(A)は、本発明の一実施例としてのコイル群100の構成を示す説明図である。図1(B)は、図1(A)におけるB−B断面図である。コイル群100のそれぞれのコイルA1,A2,B1,B2は、互いに異なる相のコイルが隣り合うように並んでいる。そして、隣り合う互いに異なる相のコイルは、互いに一部分が重なり合っている。換言すれば、コイル群100は、A相とB相のコイルを交互にドミノ倒し状に重ね合わせた構成となっている。
図4は、第2実施例におけるコイル群100bを分解して示す説明図である。図2に示した第1実施例との違いは、A相からC相までの3相となっている点と、永久磁石群150bが4極である点だけであり、その他の点は第1実施例と同じである。このように、本発明は、3相以上のコイル群に対しても適用することが可能である。
図5(A)は、第3実施例におけるコイル群100cの構成を示す説明図である。図5(B)は、図5(A)におけるB−B断面図である。図1に示した第1実施例との違いは、異なる相のコイル(例えば、B相コイルB1)を挟んだ互いに同じ相のコイル(例えば、A相コイルA1とA相コイルA2)の有効コイル部分は互いに重なり合っていない点である。ただし、隣り合う互いに異なる相のコイル(例えば、A相コイルA1とB相コイルB1)は、第1実施例と同様に、互いに一部分が重なり合っている。
図6は、本発明の実施例によるコイル群を備えた電動機の構成を示す説明図である。図6(A)は、電動機のステータ部200を示す説明図である。図6(B)は、電動機のロータ部250を示す説明図である。この図6(A)では、A相コイルA1〜A4及びB相コイルB1〜B4は、円形に配置されている。また、図6(B)で示すように、ステータ部200は、4極の永久磁石群210を備えている。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記各実施例では、複数の相で構成されるコイル群に対して本発明を適用していたが、本発明は単相のコイルで構成されるコイル群に対しても適用することが可能である。
上記各実施例では、それぞれのコイルの輪郭と空芯の形状は、短辺部分を上底とし、長辺部分を下底とする略台形形状であるが、それぞれのコイルの輪郭と空芯の形状は、任意の形状としてもよい。例えば、それぞれのコイルの輪郭と空芯の形状は、短辺部分と長辺部分とを有しているが、短辺部分と長辺部分とは平行になっていない形状とすることも可能である。同様に、軸140(図3)の形状は、任意の形状としてもよい。
本発明は、各種の装置に適用可能である。例えば、本発明は、ファンモータ、時計(針駆動)、ドラム式洗濯機、ジェットコースタ、振動モータなどの種々の装置のモータに適用可能である。本発明をファンモータに適用した場合には、上述した種々の効果(低消費電力、低振動、低騒音、低回転ムラ、低発熱、高寿命)が特に顕著である。このようなファンモータは、例えば、デジタル表示装置や、車載機器、燃料電池式パソコン、燃料電池式デジタルカメラ、燃料電池式ビデオカメラ、燃料電池式携帯電話などの燃料電池使用機器、プロジェクタ等の各種装置のファンモータとして使用することができる。本発明のモータは、さらに、各種の家電機器や電子機器のモータとしても利用可能である。例えば、光記憶装置や、磁気記憶装置、ポリゴンミラー駆動装置等において、本発明によるモータをスピンドルモータとして使用することが可能である。また、本発明によるモータは、移動体やロボット用のモータとしても利用可能である。
B1〜B6…B相コイル
10…A相コイルの短辺部分
11…A相コイルの空芯部分
12…A相コイルの長辺部分
14…B相コイルの短辺部分
16…A相コイルの短辺部分
17…B相コイルの長辺部分
19…B相コイルの短辺部分
100…コイル群
100b…コイル群
100c…コイル群
140…軸
150…永久磁石群
150b…永久磁石群
200…ステータ部
210…永久磁石群
250…ロータ部
300…電動機
302…回転軸
304…永久磁石群
306…磁気センサ
308…回路基板
310…コネクタ
3100…プロジェクタ
3110…光源
3140…液晶ライトバルブ
3150…クロスダイクロイックプリズム
3160…投写レンズ系
3170…冷却ファン
3180…制御部
3200…携帯電話
3220…ファン
3230…燃料電池
3300…自転車
3310…モータ
3320…制御回路
3330…充電池
3400…ロボット
3410…第1のアーム
3420…第2のアーム
3430…モータ
3500…鉄道車両
3510…モータ
3520…車輪
Claims (13)
- 電動機であって、
空芯の集中巻きのコイル群と、
前記コイル群と対向する永久磁石群と、
を備え、
前記コイル群のそれぞれのコイルは、隣り合うコイルと一部分が重なり合っており、
前記それぞれのコイルから前記永久磁石群までのそれぞれの距離が等しくなっている、コイル群。 - 請求項1に記載の電動機であって、
前記コイル群は、複数の相のコイルを有しており、
前記コイル群のそれぞれのコイルは、互いに異なる相のコイルが隣り合うように並んでおり、
前記隣り合う互いに異なる相のコイルは、互いに一部分が重なり合っている、電動機。 - 請求項2に記載の電動機であって、
前記異なる相のコイルを挟んだ互いに同じ相のコイルは、前記電動機の駆動方向に沿った駆動力を発生する有効コイル部分が互いに重なり合っている、電動機。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の電動機であって、
前記それぞれのコイルの輪郭と空芯の形状は、短辺部分と長辺部分とを有する形状である、電動機。 - 請求項4に記載の電動機であって、
前記それぞれのコイルの輪郭と空芯の形状は、前記短辺部分を上底とし前記長辺部分を下底とする略台形形状である、電動機。 - 請求項4または5に記載の電動機であって、
前記それぞれのコイルの前記短辺部分は、それぞれ隣りのコイルの前記空芯部分に入り込んでいる、電動機。 - 請求項6に記載の電動機を備える、装置。
- 請求項7に記載の装置であって、
前記装置は、電子機器である、装置。 - 請求項7に記載の装置であって、
前記装置は、プロジェクタである、装置。 - 請求項7に記載の装置であって、
前記装置は、移動体である、装置。 - 請求項7に記載の装置であって、
前記装置は、ロボットである、装置。 - 電動機に用いられる空芯の集中巻きのコイル群の製造方法であって、
(a)前記コイル群のそれぞれのコイルを、それぞれ軸に巻きつける工程と、
(b)前記軸を取り除く工程と、
(c)前記コイル群のそれぞれのコイルが、隣り合うコイルと一部分が重なり合うように、前記コイル群のそれぞれのコイルを斜めに倒す工程と、
を備える、コイル群の製造方法。 - 請求項12に記載のコイル群の製造方法であって、
前記軸は、略台形の断面形状を有する、コイル群の製造方法。
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