JP2010141431A - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
発呼側のファクシミリ装置からのリダイアル時に、着呼側のファクシミリ装置のユーザに対して、発呼トーンが発呼側のファクシミリ装置からの発信であることを明確に伝えることができるファクシミリ装置を提供する。
【解決手段】
相手先にダイアルするダイアル手段を制御する通信制御部と、フックアップを検出する極性反転検出部と、ファクシミリ信号を受信するファクシミリ信号受信部と、相手先へのリダイアルを制御するリダイアル制御部と、音声メッセージを送出する音声メッセージ送出部と、相手先にダイアルし、ファクシミリ信号受信部が所定時間、ファクシミリ信号を受信できなかった場合、リダイアル制御部を起動させる制御部と、を備え、制御部はリダイアルを実行後、ファクシミリ信号受信部が所定時間、ファクシミリ信号を検出できなかった場合、所定の音声メッセージを送出させることを特徴とするファクシミリ装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、ファクシミリ装置に関するものである。
従来のファクシミリ装置においては、ITU−T(International Telecommunication Union)T.30勧告(非特許文献1参照)にもあるように、発呼局であるファクシミリ装置は、自動ダイアルが終了した後、自装置が非音声端末であることを示すCNG(Calling Tone)信号を送出していた。
ITU−T(International Telecommunication Union)T.30勧告
CNG信号とは0.5秒間オンの後、3.0秒間オフとなる1100Hzのトーン信号であり、当該信号を受信した着呼側のファクシミリ装置は、当該信号を発呼したファクシミリ装置は非音声端末であると識別する。
しかしながら、着呼側のファクシミリ装置において、CNG信号を手動操作によって受信するように設定していた場合、例えば、発呼側のファクシミリ装置からの呼出音に対して、ファクシミリ装置に詳しくないユーザが受話器を取った場合、受話器から発呼トーンのみが聞こえただけでは、ユーザは当該発呼トーンが発呼側のファクシミリ装置から発信されたのか否かを理解することができず、そのまま受話器を戻してしまい、ファクシミリ装置間で通信エラーが発生するといった問題があった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、発呼側のファクシミリ装置からのリダイアル時に、着呼側のファクシミリ装置のユーザに対して、発呼トーンが発呼側のファクシミリ装置からの発信であることを明確に伝えることができるファクシミリ装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明にかかるファクシミリ装置は、ユーザにより指定された相手先にダイアルするダイアル手段を制御する通信制御部と、相手先によるフックアップを検出する極性反転検出部と、相手先から送信されたファクシミリ信号を受信するファクシミリ信号受信部と、ダイアル回数に基づきダイアル手段を制御して相手先へのリダイアルを制御するリダイアル制御部と、相手先からのファクシミリ信号の送信を促す音声メッセージを送出する音声メッセージ送出部と、通信制御部の制御に基づき相手先にダイアルし、極性反転検出部が相手先によるフックアップを検出した後、ファクシミリ信号受信部が所定時間、ファクシミリ信号を受信できなかった場合、リダイアル制御部を起動させる制御部と、を備え、制御部は、リダイアル制御部がリダイアルを実行後、ファクシミリ信号受信部が所定時間、ファクシミリ信号を検出できなかった場合、音声メッセージ送出部に対して所定の音声メッセージを送出させることを特徴とする。
また、本発明にかかるファクシミリ装置は、ダイアルした相手先のフックアップを検出する極性反転検出部と、相手先からのファクシミリ信号の送信を促す音声メッセージを送出する音声メッセージ送出部と、音声メッセージ送出部による音声メッセージの送出を制御する制御部と、を備え、制御部は、極性反転検出部が相手先によるフックアップを検出した後に、音声メッセージ送出部に対して所定の音声メッセージを送出させることを特徴とする。
本発明によれば、発呼側のファクシミリ装置からのリダイアル時に、着呼側のファクシミリ装置のユーザに対して、発呼トーンが発呼側のファクシミリ装置からの発信であることを明確に伝えることができるため、ユーザによる誤操作を回避することができ、ファクシミリ装置間での通信エラーの発生を防止することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態の利用形態の一例を説明する図である。本利用形態においては、FAX1は、発呼局としてファクシミリデータが自動送信モードで動作し、FAX3は着呼局としてファクシミリデータの手動受信モードで動作する利用形態である。
なお、FAX1は本発明を適用した発呼局としてのファクシミリ装置である。交換機2は、例えば、公衆電話網やローカル電話網等の交換回線網である。FAX3は着呼局としてのファクシミリ装置であり、TEL4の電話機が接続されている。そして、FAX3は、CNG信号を手動で受信するように設定されており、FAX1からの呼出音に対してユーザがTEL4の受話器を取ることにより(以下、フックアップと称する)、CNG信号を受信することができる。
図2は、FAX1の構成を説明するための概略構成図である。FAX1は、CPU(Central Processing Unit)10と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、読取装置14と、印刷装置15と、通信装置16と、操作パネル17と、を備え、CPU10と、これらの各部材はシステムバス11を介して接続されている。
CPU10は、システムバス11を介してFAX1全体を統括的に制御する中央処理装置であり、ROM12に記憶された制御プログラム等のソフトウェアを実行することにより、その機能を実現する。
システムバス11は、CPU10と以下に説明する各部材とを接続する信号線である。
ROM12は、CPU10が実行する制御プログラム等のソフトウェアを予め記憶する不揮発性の記憶装置である。
RAM13は、CPU10によるプログラム実行時に発生するデータを一時的に記憶する揮発性の記憶装置であり、例えば、後述するリダイアル回数格納部等の記憶領域を構成する。
読取装置14は、例えば、光源、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、又はレンズ等を備え、原稿上に形成された画像を読取り、読取った画像に基づくドットイメージデータを生成するスキャナ装置である。
印刷装置15は、例えば、感熱記録方式、電子写真方式等の印刷エンジンを備えたプリンタ装置であり、ファクシミリ通信で受信した画像データ等をハードコピーとして出力する。
通信装置16は、例えば、モデムやNCU(Network Control Unit)等を備え、ファクシミリ伝送制御手順による手順データや、画像データ等を変復調する。また、通信装置16は、モデムと回線18との接続、又は開放を制御することで、着呼側のファクシミリ装置としてのFAX3間とのファクシミリ通信を制御する。
回線18は、図1の交換機2と同義であり、公衆電話網やローカル電話等の交換回線網である。
操作パネル17は、FAX1の装置状況を表示するための、例えば、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)、又はCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の表示装置を備え、FAX1への操作入力を受付けるためのファンクションキー、カーソルキー、又はスタートキー等を有するタッチパネルを備える。
図3は、FAX1の通信装置16の構成を説明するための概略構成図である。通信装置16は、モデム20と、発信制御部21と、極性反転検出部22と、音声データ24を格納する音声メッセージ送出部23と、NCU25と、を備える。
モデム20は、ファクシミリ伝送制御手順による手順データや、画像データ等を変復調し、着呼側のファクシミリ装置としてのFAX3とファクシミリデータの授受を行う。
発信制御部21は、パルスやトーンなどを発生させ、回線18に対してダイアル制御を実行する。
極性反転検出部22は、回線18が発する回線電圧の極性を監視する。
音声メッセージ送出部23は、音声信号を発生し、NCU25を経由してFAX3に音声信号を送出する。
音声データ24は、音声メッセージ送出部23に予め格納されている音声データであり、音声メッセージ送出部23によって、音声信号に変換されて出力される。
NCU25は、モデム20と回線18との接続、又は開放を制御する。
次に、ROM12の構成について図4を用いて説明する。ROM12は、前述したように、CPU10が実行するソフトウェアを予め記憶する記憶装置である。具体的には、ROM12は、システム制御部30と、操作パネル制御部31と、読取制御部32と、印刷制御部33と、画像データ処理部34と、ダイアル処理部36を有する通信制御部35と、を備える。
システム制御部30は、以下に説明する、制御プログラムの起動や調停を行うことで、FAX1のシステム内における各部材の動作を制御する。
操作パネル制御部31は、ユーザインタフェースとしての操作パネル17を制御し、例えば、電話番号の入力や各種データの登録を可能とする。
読取制御部32は、読取装置14を制御し、原稿上の画像の読取りに関する一連の動作を制御する。
印刷制御部33は、印刷装置15を制御し、ハードコピーに関する一連の動作を制御する。
画像データ処理部34は、ファクシミリ符号化データの圧縮処理や伸張処理を行う。
通信制御部35は、一連のダイアル処理を司るダイアル処理部36を含み、通信装置16を制御して回線18と接続し、ファクシミリ伝送制御手順による手順データや、画像データの授受を制御する。
次に、RAM13の構成について図5を用いて説明する。RAM13は、前述したように、CPU10によるプログラム実行時に発生するデータを一時的に記憶する揮発性の記憶装置である。具体的には、RAM13は、リダイアル回数格納部40と、宛先電話番号格納部41と、メッセージ要求格納部42と、を備える。
リダイアル回数格納部40は、通信制御部35の制御に基づきダイアル処理部35がFAX3へダイアルしたダイアル回数を格納する記憶領域である。
宛先電話番号格納部41は、操作パネル制御部31の制御に基づき操作パネル17を介して入力されたFAX3の電話番号を格納する記憶領域である。
メッセージ要求格納部42は、通信制御部35の制御に基づき後述する条件下でセット/リセットされるカウンターである。
次に、本実施形態にかかるFAX1、特に、ダイアル処理部36による処理動作について図6を用いて説明する。図6は、発呼局としてFAX1、交換回線網として交換機2、着呼局としてTEL4が接続されたFAX3とした場合のダイアル処理部36の処理動作を説明するフローチャートである。
まず、ダイアル処理部36は、ステップS1において、後述する処理で発生したデータの初期化を実行する。
そして、ダイアル処理部36は、宛先電話番号格納部41に格納されているFAX3のダイアル番号に対してダイアル番号を発信するよう発信制御部21に指示を与えると共に、リダイアル回数格納部40に格納されているリダイアル数をカウントアップする。指示を受けた発信制御部21は、FAX3に対してダイアル番号を発信する(ステップS2)。
次に、ステップS3において、ダイアル処理部36は、ステップS4における「相手応答」の待ち時間をセットすると共に、極性反転検出部22に対して交換機2が発する回線電圧の極性が反転するか否かを監視するよう指示を与える。なお、ここで、「相手応答」の待ち時間とは、発信制御部21によるダイアルが終了した後に、FAX3が応答するまでの所定の待ち時間である。
ここで、交換機2が発する極性が反転しなかった場合、すなわち、FAX3のユーザがフックアップしない場合(ステップS4 No)、ダイアル処理部36による処理はステップS5に移行する。一方、交換機2が発する極性が反転した場合、すなわち、FAX3のユーザがフックアップしたか、又は、一旦フックアップしたがTEL4の受話器を戻し、回線が切断された場合(ステップS4 Yes)、ダイアル処理部36による処理はステップS9に移行する。
「相手応答」の待ち時間がタイムアウトした場合(ステップS5 Yes)、ダイアル処理部36は、リダイアル回数格納部40に格納されているリダイアル数が所定の値に達しているか否かを判断する(ステップS6)。なお、リダイアル数の所定の値とは、リダイアルの上限回数を意味するものとする。一方、「相手応答」の待ち時間がタイムアウトしていない場合(ステップS5 No)、ダイアル処理部36による処理はステップS4に移行する。
ここで、リダイアル回数が所定の値に達している場合(ステップS6 No)、ダイヤル処理部36によるダイヤル処理は終了する。一方、リダイアル回数が所定の値に達していない場合(ステップS6 Yes)、ダイアル制御部36はステップS8における待ち時間をセットする(ステップS7)。なお、ステップS8における待ち時間とは、リダイアルが実行されるまでの待ち時間である。
そして、ダイヤル処理部36は、ステップS8において、ステップS7においてセットされた待ち時間がタイムアウトしたか否かを判断する。待ち時間がタイムアウトした場合(ステップS8 Yes)、ダイヤル処理部36による処理はステップS2に移行する。一方、待ち時間がタイムアウトしていない場合(ステップS8 No)、ダイヤル処理部36は待ち時間がタイムアウトするまで待機する。
交換機2が発する極性が反転した場合、すなわち、FAX3のユーザがフックアップしたか、又は、一旦フックアップしたがTEL4の受話器を戻し、回線が切断された場合(ステップS4 Yes)、ダイヤル処理部36は、ステップS10における「FAX応答」の待ち時間をセットする(ステップS9)。なお、ステップS10における「FAX応答」の待ち時間とは、FAX3が応答してから、モデム20を介してファクシミリ信号(例えば、CED信号:Called terminal identification信号)が受信できるまでの待ち時間である。
ファクシミリ信号を受信した場合(ステップS10 Yes)、ダイアル処理部36は、ファクシミリ通信を実行させる。
ファクシミリ信号を受信しない場合(ステップS10 No)、ダイヤル処理部36による処理はステップS11に移行する。
ここで、ステップS9でセットした「FAX応答」の待ち時間がタイムアウトした場合(ステップS11 Yes)、ダイヤル処理部36はメッセージ要求格納部42のカウンターをカウントアップする(ステップS12)。なお、この処理は、次回のリダイアルにおいて、ステップS13の「メッセージ要求」を有効とするための処理である。そして、ダイヤル処理部36による処理はステップS7に移行する。
一方、ステップS9でセットした「FAX応答」の待ち時間がタイムアウトしない場合(ステップS11 No)、ダイヤル処理部36は、「メッセージ要求」がカウントアップされているか否かを判断する。
ここで、「メッセージ要求」がカウントアップされていない場合(ステップS13 No)、ダイヤル処理部36は、モデム20を介してCNG信号を送出させる(ステップS15)。そして、ダイヤル処理部36による処理はステップS10に移行する。
一方、「メッセージ要求」がカウントアップされている場合(ステップS13 Yes)、ダイヤル処理部36は、音声メッセージ送出部23に対して音声メッセージを送出するよう指示を与える。指示を受けた音声メッセージ送出部23は、予め格納されている音声データ24を基に、例えば、「ファクシミリです。スタートキーを押してください。」などのFAX3のユーザに対してファクシミリ信号の受信を促すような音声メッセージを送出する(ステップS14)。
なお、音声メッセージ送出部23は、メッセージ要求格納部42のカウンター値に応じて、音声メッセージを選択し、送出することができる。例えば、メッセージ要求格納部42のカウンター値が1である場合は、「ファクシミリです。スタートキーを押してください。」とし、メッセージ要求格納部42のカウンター値が2である場合は、「ファクシミリです。スタートキーを押してください。Please Press Start Key」とすることも可能である。このように、FAX3から回線が切断された回数に応じて、段階的に音声メッセージを選択して、様々なケースに対応することが可能である。
次に、本発明にかかる各利用形態について図7を用いて説明する。図7は、各利用形態における発呼側のファクシミリ装置と着呼側のファクシミリ装置との間における動作タイミングを説明するためのシーケンス図である。
ケース1は、着呼側のファクシミリ装置が自動受信の場合の利用形態である。ケース1では、まず、発呼側のファクシミリ装置がダイヤルし、CNG信号を送信する。そして、着呼側のファクシミリ装置が当該CNG信号を自動受信して、CED信号を発呼側のファクシミリ装置に送信する。次いで、着呼側のファクシミリ装置は、自装置の処理能力を現すDIS(Digital Identification Signal)信号を発呼側のファクシミリ措置に送信する。発呼側のファクシミリ装置は、受信したDIS信号内に含まれる着呼側のファクシミリ装置の処理能力と自装置の処理能力とを照合した結果であるDCS(Digital Command Signal)信号を着呼側のファクシミリ装置に送信し、ファクシミリ通信を開始する。
ケース2は、着呼側のファクシミリ装置が手動受信の場合の利用形態である。ケース2では、発呼側のファクシミリ装置がダイヤルし、CNG信号を送信後、着呼側のファクシミリ装置のユーザがフックアップしたものの、受話器を元に戻してしまい(回線切断)、CED信号、DIS信号が発呼側のファクシミリ装置に送信されなかった事例である。この場合、本発明にかかる発呼側のファクシミリ装置は、ダイヤルが終了し、所定の待ち時間が経過した後、リダイアル待ちの状態となる。
ケース3は、着呼側のファクシミリ装置が手動受信の場合で利用形態である。ケース3では、発呼側のファクシミリ装置がダイアルし、CNG信号を送信後、着呼側のファクシミリ装置のユーザがフックアップし、ファクシミリ装置のスタートキーが押され、CED信号、DIS信号が発呼側のファクシミリ装置に送信された事例である。発呼側のファクシミリ装置は、受信したDIS信号内に含まれる着呼側のファクシミリ装置の処理能力と自装置の処理能力とを照合した結果であるDCS信号を着呼側のファクシミリ装置に送信し、ファクシミリ通信を開始する。
ケース4は、ケース2の後に発呼側のファクシミリ装置がリダイアルを行った場合の利用形態である。この場合、発呼側のファクシミリ装置は、所定の待ち時間が経過後、リダイアルし、音声メッセージを送信すると共に、CNG信号を送信する。その後、着呼側の着呼側のファクシミリ装置のユーザがフックアップし、ファクシミリ装置のスタートキーが押され、CED信号、DIS信号が発呼側のファクシミリ装置に送信される・発呼側のファクシミリ装置は、受信したDIS信号内に含まれる着呼側のファクシミリ装置の処理能力と自装置の処理能力とを照合した結果であるDCS信号を着呼側のファクシミリ装置に送信し、ファクシミリ通信を開始する。
以上のように、第1の実施形態によれば、発呼側のファクシミリ装置からのリダイアル時に、着呼側のファクシミリ装置のユーザに対して、発呼トーンが発呼側のファクシミリ装置からの発信である旨の音声メッセージを送信することができるので、ユーザによる誤操作を回避することができ、ファクシミリ装置間での通信エラーの発生を防止することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態にかかるファクシミリ装置の構成は第1の実施形態にかかるファクシミリ装置の構成と略同一である。したがって、第2の実施形態の説明においては、第1の実施形態と同一な箇所には同一な符号を付して説明は省略し、異なる箇所について説明する。
図8は、第2の実施形態にかかる通信装置16’の構成を説明するための概略構成図である。通信装置16’は、第1の実施形態にかかる音声メッセージ送出部23に変えて切替え部51、音声データ(日本語)52、音声データ(英語)53を有する音声メッセージ送出部50を備える。
音声メッセージ送出部50は、音声信号を発生し、NUC25を介して着呼側のファクシミリ装置に音声信号を送出する。
切替え部51は、第1の実施形態で説明したダイヤル処理部36の指示に基づいて、音声データの送出経路を切替える。
音声データ(日本語)52は音声メッセージ送出部50に予め格納されている音声データであり、音声メッセージ送出部50によって、日本語の音声信号に変換されて出力される。
音声データ(英語)53は音声メッセージ送出部50に予め格納されている音声データであり、音声メッセージ送出部50によって、英語の音声信号に変換されて出力される。
次に、第2の実施形態にかかる処理動作、特に、音声メッセージ送出部50による処理動作について図9を用いて説明する。図9は、図6で説明したステップS14の処理「音声メッセージ送出」にかかる処理を説明するフローチャートである。
図6のステップS14において、ダイヤル処理部36により音声メッセージの送出指示を受けた音声メッセージ送出部50は、宛先電話番号格納部41に格納されているダイアル番号から国番号を識別する(ステップS20)。
宛先電話番号格納部41に格納されている国番号が日本であった場合(ステップS20 日本)、音声メッセージ送出50は、切替え部51に対して音声データ(日本語)52に基づく日本語のメッセージを指定するよう指示を与える。指示を受けた切替え部51は、音声データ(日本語)52を指定する(ステップS21)。一方、宛先電話番後格納部41に格納されている国番号が日本以外であった場合(ステップS20 日本以外)、音声メッセージ送出部50は、切替え部51に対して音声データ(英語)52に基づく英語のメッセージを指定するよう指示を与える。指示を受けた切替え部51は、音声データ(英語)53を指定する(ステップS22)。
そして、音声メッセージ送出部50は、切替え部51により指定された音声データを基に、例えば、「ファクシミリです。スタートキーを押してください。」や、「This Calling is from FAX.Please Press Start Key」と、いったファクシミリ信号の受信を促すような音声メッセージを送出する(ステップS23)。
以上のように、第2の実施形態によれば、発呼側のファクシミリ装置からのリダイアル時に、日本以外の着呼側のファクシミリ装置のユーザに対しても、発呼トーンが発呼側のファクシミリ装置からの発信である旨の音声メッセージを送信することができるので、ユーザによる誤操作を回避することができ、ファクシミリ装置間での通信エラーの発生を防止することができる。
本実施形態の説明においては、本発明をファクシミリ装置に適用した一例について説明したが、本発明は、ファクシミリ装置以外にも、複合機、PC(Personal Computer)、PCFAX等のファクシミリ通信を行う情報処理装置に適用可能であることは言うまでもない。
本発明の実施形態の利用形態の一例を説明する図である。 本発明のファクシミリ装置の構成を説明するための概略構成図である。 通信装置の構成を説明するための概略構成図である。 ROMの構成を説明する図である。 RAMの構成を説明する図である。 ダイヤル処理部による処理動作を説明するフローチャートである。 本発明にかかる利用形態を説明するシーケンス図である。 通信装置の構成を説明するための概略構成図である。 音声メッセージ送出部による処理動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 FAX
2 交換機
3 FAX
4 TEL
10 CPU
11 システムバス
12 ROM
13 RAM
14 読取装置
15 印刷装置
16 通信装置
17 操作パネル
18 回線
20 モデム
21 発信制御部
22 極性反転検出部
23 音声メッセージ送出部
24 音声データ
25 NCU
30 システム制御部
31 操作パネル制御部
32 読取制御部
33 印刷制御部
34 画像データ制御部
35 通信制御部
36 ダイヤル処理部
40 リダイヤル回数格納部
41 宛先電話番号格納部
42 メッセージ要求格納部
50 音声メッセージ送出部
51 切替え部
52 音声データ(日本語)
53 音声データ(英語)

Claims (3)

  1. ユーザにより指定された相手先にダイアルするダイアル手段を制御する通信制御部と、
    前記相手先によるフックアップを検出する極性反転検出部と、
    前記相手先から送信されたファクシミリ信号を受信するファクシミリ信号受信部と、
    ダイアル回数に基づき前記ダイアル手段を制御して前記相手先へのリダイアルを制御するリダイアル制御部と、
    前記相手先からのファクシミリ信号の送信を促す音声メッセージを送出する音声メッセージ送出部と、
    前記通信制御部の制御に基づき前記相手先にダイアルし、前記極性反転検出部が前記相手先によるフックアップを検出した後、前記ファクシミリ信号受信部が所定時間、前記ファクシミリ信号を受信できなかった場合、前記リダイアル制御部を起動させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記リダイアル制御部がリダイアルを実行後、前記ファクシミリ信号受信部が所定時間、前記ファクシミリ信号を検出できなかった場合、前記音声メッセージ送出部に対して所定の前記音声メッセージを送出させることを特徴とするファクシミリ装置。
  2. ダイアルした相手先のフックアップを検出する極性反転検出部と、
    前記相手先からのファクシミリ信号の送信を促す音声メッセージを送出する音声メッセージ送出部と、
    前記音声メッセージ送出部による前記音声メッセージの送出を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記極性反転検出部が前記相手先によるフックアップを検出した後に、前記音声メッセージ送出部に対して所定の前記音声メッセージを送出させることを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 前記音声メッセージ送出部は、前記リダイアル制御部がリダイアルを実行する際、リダイアルの履歴に応じて適切な音声メッセージを選択することを特徴とする請求項1又は2記載のファクシミリ装置。
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