JP2010140282A - 対話装置、対話方法、対話プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

対話装置、対話方法、対話プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 社会的対話の仕方を適宜変更することが可能な対話システムを実現する。
【解決手段】 対話装置1の発話理解部2は、ユーザの発話を解析して、該発話の意味内容を示す対話行為タイプを求める。対話管理部3は、ドメイン知識データベース5を参照して発話理解部2の取得情報に対して応答可能な対話行為タイプ列を取得し、設定パラメータから自己開示および共感の対話行為を行う生起確率を求める。そして、取得した対話行為タイプ列と前記生起確率のそれぞれで表現される自己開示および共感の特徴量を比較して、該両特徴量が合致する対話行為タイプ列を選択し、付随情報を付加して対話行為列を生成する。発話生成部4は、対話管理部3の生成した対話行為列を自然な文章に変換し、音声またはテキストによりユーザに提示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ユーザとの社会的対話を行う対話装置に関し、特にユーザの対話装置に対する親近感を向上させる技術に関する。
身近な話題についての雑談や挨拶といった、対人関係の確立・維持を主目的とする対話は「社会的対話」と呼ばれる。人間とシステムとのやり取り(インタラクション)を研究する分野において、システムがそうした社会的対話を行うことにより、システムに対するユーザの親近感が高まり、システムとユーザが協調して行うべき課題(タスク)が効率的に遂行できたり、ユーザにシステムを継続的に使用してもらえることが知られている。
例えば非特許文献1では、不動産売買を行う対話システムがユーザに不動産を購入してもらう場合、対話の途中で天気の話題などを話すことによってユーザのシステムに対する親近感を高め、ユーザがより不動産を購入しやすい状況を作ることが可能であると報告されている。
また、非特許文献2では、体調管理を行う「FitTrack」というシステムにおいて、メニュー画面に挨拶などの体調管理とは関係のない社会的対話の要素を盛り込むことが、ユーザのシステムに対する親近感を高め、システムを長く使用してもらうために有効であると報告されている。
また、ユーザのシステムに対する親近感を高めるために、システムが社会的対話の一つである自己開示(自己に関わる私的な情報を相手と共有すること、「わたしは実は○○なんです」など)を行うことの有効性も調査されている。
例えば非特許文献3では、自己開示を行うシステムが、そうでないシステムよりもユーザに使用されやすいと報告されている。ただし、このシステムは、画面上に自己開示を行う文面を連続して表示するのみであり、対話を行うわけではない。
さらに、非特許文献4では、人同士の対話において、こちらも社会的対話の一つである相手に共感を伝える発話(「わたしもそう思います」など)が、相手の親近感を高めるということが報告されている。
Timothy W.Bickmore and Justine Cassell,"Relational agents:a model and implementation of building user trust,"in Proc.CHI,2001,pp.396−403. Timothy W.Bickmore and Rosalind W.Picard,"Establishing and maintaining long−term human−computer relationships,"ACM Transactions on Computer−Human Interaction(TOCHI),vol.12,no.2,pp.293−327,2005. Youngme Moon,"Intimate exchanges:Using computers to elicit self−disclosure from consumers,"The Journal of Consumer Research,vol.26,no.4,pp.323−339,2000. Harry T.Reis and Phillip Shaver,"Intimacy as an interpersonal process,"in Handbook of personal relationships,S.Duck,Ed.,pp.367−398.John Wiley & Sons Ltd.,1998. Robert B.Cialdini,Influence:Science and Practice,Allyn & Bacon,2000. Jun Okamoto,Shun Ishizaki:"Evaluation of Extraction Method of Important Sentence based on Associative Concept Dictionary with Distance Information between Concepts",PACLING2003,pp.315−323,2003.
対話システムは、社会的対話を行うことによりユーザの親近感を高めることが可能だが、現状の対話システムは、社会的対話を作り込みにより行っており、その挙動を適宜変更することは難しい。そのため、社会的対話の仕方の異なる複数のシステムを容易に作成することができず、システムの挙動が固定化してしまうおそれがある。また、社会的対話の仕方を変えた場合、ユーザがシステムに対してどのような印象や感情を持つかを実験により調べることが難しいという問題がある。
例えば現状では、対話システムが社会的対話を行うことの重要さは判明しているが、どのように社会的対話を行えばよいか(例えばどのタイミングでどの程度、相手に共感を伝えるか)については明らかになっていない。これは、社会的対話の仕方をさまざまに変えたシステムを使った対話実験を行うことができないからである。
また、非特許文献5の対人関係を分析した研究では、人は自分と似た動作を行う相手に親近感を感じることが知られている。しかしながら、現状の固定的に社会的対話を行うシステムでは、対話相手の社会的対話の仕方に自身の社会的対話の仕方を即時に適応することができず、ユーザが感じるシステムへの親近感が低下する可能性がある。
そこで本発明は、このような問題に鑑み、社会的対話の仕方を適宜変更することが可能な対話システムを提案することを解決課題としている。
本発明は、前記課題を解決するため、対話装置が自己開示,共感,非共感の応答を行う生起確率を予め与えられたパラメータに従って決定することにより、ユーザに対して次に行う対話内容を制御している。
具体的には、請求項1記載の発明は、音声またはテキストをもってユーザと対話を行う対話装置であって、入力されたユーザの発話を解析して、該ユーザ発話の意味内容を示す対話行為タイプを求める発話理解手段と、前記対話行為タイプに応じた対話行為タイプ列を、自己開示および共感の対話行為を行う生起確率に従って選択し、該選択した対話行為タイプ列に付随情報を付加して対話行為列を生成する対話管理手段と、前記対話行為列を自然な文章に変換してユーザに提示する発話生成手段とを備えることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、前記対話行為タイプに対して応答可能な対話行為タイプ列を保存する保存手段をさらに備え、前記対話管理手段が、前記発話理解手段の求めた対話行為タイプに応じた対話行為タイプ列を前記保存手段から取得し、該取得した対話行為タイプ列と前記生起確率のそれぞれで表現される自己開示および共感の特徴量を比較し、該両特徴量が合致する対話行為タイプ列を選択することを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、前記対話管理手段が、前記保存手段からユーザとの対話状況に応じた対話行為タイプ列を取得することを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、音声またはテキストをもってユーザと対話を行う対話方法であって、発話理解手段が、入力されたユーザの発話を解析して、該ユーザ発話の意味内容を示す対話行為タイプを求める第1ステップと、対話管理手段が、前記対話行為タイプに応じた対話行為タイプ列を、自己開示および共感の対話行為を行う生起確率に従って選択し、該選択した対話行為タイプ列に付随情報を付加して対話行為列を生成する第2ステップと、発話生成手段が、前記対話行為列を自然な文章に変換してユーザに提示する第3ステップとを有することを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、前記対話行為タイプに対して応答可能な対話行為タイプ列を保存手段に保存するステップをさらに有し、前記第2ステップが、前記第1ステップの求めた対話行為タイプに応じた対話行為タイプ列を前記保存手段から取得し、該取得した対話行為タイプ列と前記生起確率のそれぞれで表現される自己開示および共感の特徴量を比較し、該両特徴量が合致する対話行為タイプ列を選択することを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、前記第2ステップが、前記保存手段からユーザとの対話状況に応じた対話行為タイプ列を取得することを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、対話プログラムであり、請求項1〜3のいずれか1項に記載の対話装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、コンピュータの読み取り可能な記録媒体であり、請求項7記載の対話プログラムを記録したことを特徴としている。
請求項1〜8記載の発明によれば、システムの応答における自己開示および共感の生起確率をパラメータで制御することで、対話装置の社会的対話の仕方を容易に変更できる。したがって、対話の挙動に柔軟性を持たせることが可能になり、ユーザに応じた社会的対話を行う対話装置が実現される。
さらに、さまざまな社会的対話を行う対話装置に対してユーザが抱く印象を調査することで、ユーザの親近感を高めることのできる対話装置が実現できる。
本発明における対話装置は、ユーザとの社会的対話において、ユーザの意見に共感する発言をしたり、自身の保持する情報(意見)を開示したりする機能を有している。この対話装置は、例えば物品の売買を行うシステムなど、ユーザとの社会的対話が有効と想定されるシステムに応用することができる。ここでは実施例として、社会的対話の仕方をさまざまに変えた時、ユーザのシステムに対する親近感がどのように変化するかを分析する対話装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る対話装置1の構成例を示している。この対話装置1は、コンピュータにより構成され、ユーザとの対話はテキストまたは音声を用いて行う。このとき、社会的対話として「自己開示」と「共感」の発話に着目し、これらの発話の生起確率を外部からのパラメータによって変更することが可能である。
前記対話装置1は、本実施例ではウィンドウズ(登録商標)上で動作するスタンドアローンアプリケーションとして実装されているものとし、図1に示すように、発話理解部2,対話管理部3,発話生成部4,ドメイン知識データベース5,対話状態データベース6を備えている。
前記対話装置1の各部2〜6の機能は、コンピュータのハードウェアとソフトウェアの協働で実現されている。また、前記対話装置1は、コンピュータの通常の構成要素、例えば前記各部2〜6の処理データなどを一時記憶する書き換え可能なメモリ(RAM)と、ネットワーク接続に使用する通信デバイスと、前記各部2〜6の制御や演算処理などを行う処理部(CPU:Central Processor Unit等)と、ハードディスクドライブ装置などの保存部と、キーボードやマウスなどの入力部と、ディスプレイなどの表示部とを備え、前記両DB5.6は前記ハードディスクドライブ装置上に構築されている。
なお、本実施例では、ユーザとの対話をテキストベースで行う例を説明する。ここではユーザは、前記表示部に図2のように表示された画面のテキストフィールドRに、前記入力部の操作をもってユーザ発話を入力する。すると、ユーザ発話は「USER>」のプロンプトの後に表示される。これに対する対話装置1の発話は、ユーザの発話が処理された後、「SYSTEM>」のプロンプトに続いて同画面に表示される。また、本実施例においては、対話の話題(ドメイン)は「動物の好き嫌い」であり、ユーザと対話装置1は動物の好き嫌いについて話し合うこととする。以下、前記各部2〜6の処理を説明する。
<発話理解部2>
前記発話理解部2は、ユーザの発話を解析し、該発話を対話行為と呼ばれる意味表現に変換する。対話行為は、ユーザ発話の大まかな意味内容を示す対話行為タイプと、属性値対で表現される付随情報から構成される。本実施例において、対話行為タイプは全部で22種類あり、6つのカテゴリに分類される。6つのカテゴリとは、「自己開示」「共感」「非共感」「対話管理」「質問」「相槌」である。それぞれのカテゴリに分類される対話行為タイプは以下の通りである。
(1)自己開示に関する対話行為タイプ
「DISC−P」,「DISC−R」,「DISC−P−R」,「DISC−R−OTHER」,「RES」が自己開示に関する対話行為タイプである。
「DISC−P」は、動物の好き嫌いに関する命題Pの自己開示を表す対話行為タイプである。ここで、命題とは、「話者が動物Xを好き」か、「話者が動物Xを嫌い」かのどちらかである。例えば、「私は猫が好きです」はDISC−Pである。また、同様に「私はキリンが嫌いです」もDISC−Pである。「好き」も「嫌い」も共にDISC−Pであるが、これらの違いは付随情報によって表される。付随情報については後述する。
「DISC−R」は、動物の好き嫌いに関する命題Pの理由Rの自己開示を表す対話行為タイプである。例えば、猫が好きであると伝えた後の「猫は可愛いからです」という発話は、DISC−Rとなる。嫌いな理由を述べる発話もDISC−Pと同様、DISC−Rとなる。
「DISC−P−R」は、DISC−PとDISC−Rを同時に発話することを表す対話行為タイプである。例えば、「私は可愛いので猫が好きです」はDISC−P−Rである。
「DISC−R−OTHER」は、命題Pについて一度DISC−Rを行った後、再度別の理由を述べる発話を表す対話行為タイプである。例えば、一度「猫は可愛いからです」と発話した後、「それにあたたかいですよね」と付け加えるような発話に対して与えられる。
「RES」は、応答(response)の意味で、命題Pに関するYes−No質問(「はい」か「いいえ」で答える質問)に対する、「はい」か「いいえ」の応答を表す対話行為である。命題Pについて肯定または否定をすることは、命題Pを自己開示することと等価であるため、RESは自己開示の対話行為タイプに分類されている。
(2)共感に関する対話行為タイプ
「DISC−AGREE−P」,「DISC−AGREE−R」,「EMP」,「REPEAT」が共感に関する対話行為タイプである。
「DISC−AGREE−P」は、対話相手が自己開示した命題Pについて、同意を表す発話に対応する。例えば、「私は猫が好きです」という発話に対して発せられた「私も好きです」や「私もです」である。
「DISC−AGREE−R」は、対話相手が自己開示した理由Rについて、同意を表す発話に対応する。例えば、猫は可愛いので好きだという対話相手に対する「私も可愛いから猫が好きです」という発話である。
「EMP」は、共感(empathy)の意味で、単純に共感を表す発話を表す対話行為タイプである。例えば、相手の発話に対する「そうなんですね」,「そうなんですか」,「わかります」,「よく分かります」などである。
「REPEAT」は、相手の自己開示を繰り返す発話を表す対話行為タイプである。例えば、「私は猫が好きです」と言った対話相手に対して「猫が好きなんですね」と応答するような発話や、「私は可愛いので猫が好きです」という発話に対して「可愛いから猫が好きなんですね」と応答するような発話である。
(3)非共感に関する対話行為タイプ
「DISC−DISAGREE−P」と「DISC−DISAGREE−R」が、非共感に関する対話行為タイプである。
「DISC−DISAGREE−P」は、対話相手が自己開示した命題Pについて、非同意を表す発話に対応する。例えば、「私は猫が好きです」という発話に対して発せられる「私は猫が嫌いです」や「私は違います」などである。
「DISC−DISAGREE−R」は、対話相手が自己開示した理由Rについて、非同意を表す発話に対応する。例えば、「私は可愛いから猫が好きです」という発話に対してなされる「私が可愛いから猫が好きなわけではありません」という発話である。なお、DISC−DISAGREE−Rは、命題Pについては同意がなされ、その上でその理由が異なる場合にしか発話されない。
(4)対話管理に関する対話行為タイプ
「GREETING」,「GOODBYE」,「OPEN−DIALOGUE」,「Q−OPEN−DIALOGUE」,「CLOSE−DIALOGUE」,「SHIFT−TOPIC」が対話管理に関する対話行為タイプである。
「GREETING」は、対話の始まりの挨拶を表す。例えば、「こんにちは」や「どうも」である。
「GOODBYE」は、対話の終わりの挨拶を表す。例えば、「さようなら」や「バイバイ」である。
「OPEN−DIALOGUE」は、動物の好き嫌いについて対話を始める意図を示す発話を表す。例えば、「動物の好き嫌いについて話しましょう」である。
「Q−OPEN−DIALOGUE」は、OPEN−DIALOGUEと同様に、動物の好き嫌いについて対話を始める意図を示す発話を表すが、それを質問形式で行うものを指す。例えば、「動物は何が好きですか、それとも、嫌いですか」である。
「CLOSE−DIALOGUE」は、対話を終える意図を示す発話を表す。例えば、「そろそろ終わりにしましょう」や「ではこのあたりで終わりにしましょうか」である。
「SHIFT−TOPIC」は、対話中に話しているトピック(動物の好き嫌いにおいては、話題となっている動物)を変えることを意図する発話を表す。例えば、「話題を変えましょう」や「話を変えましょう」である。
(5)質問に関する対話行為タイプ
「Q−DISC−P」,「Q−DISC−P−OPEN」,「Q−DISC−R」,「Q−DISC−R−OTHER」が質問に関する対話行為タイプである。
「Q−DISC−P」は、命題Pについて対話相手にYes−No質問をする発話を表す。例えば、「猫は好きですか?」である。
「Q−DISC−P−OPEN」は、命題PについてYes−No質問ではない形式で質問を行う発話を表す。具体的には、「○○はどうですか?」のような、いわゆるオープン質問の形式でなされる発話を指す。例えば、「猫はどうですか?」や「犬はどうですか?」などである。
「Q−DISC−R」は、理由Rを尋ねる質問を表す。例えば、「猫が好きです」と言った対話相手に対してなされる「どうして猫が好きなのですか?」という発話である。
「Q−DISC−R−OTHER」は、相手が理由Rを述べた後、さらに理由を尋ねる発話を表す。例えば、「他に理由はありますか?」である。
(6)相槌に関する対話行為タイプ
「ACK」が相槌に関する対話行為タイプである。対話相手の発話に対して、発話を促す「ええ」や「はい」などの発話に対応する。
前記発話理解部2は、まず、ユーザ発話を「Sen」と呼ばれる形態素解析器により形態素情報付き単語列に分割し、これらを前述のいずれかの対話行為タイプを含む対話行為に変換する。この変換には、「Weighted Finite State Transducer(WFST)」と呼ばれる、シンボル列を別のシンボル列に変換する機構を用いる。WFSTは、例えば音声認識において、音素列のテキストへの変換や、日本語文字列の英語文字列への変換などに用いられる汎用的な技術である。
WFSTにより単語列を対話行為に変換するためには、あらかじめどのような単語列がどのような対話行為に対応するかを定義しておく必要がある。これを対話行為解析文法と呼ぶ。本実施例では、この文法を手作業で作成し、「MIT FST」(http://people.csail.mit.edu/ilh/fst/)と呼ばれるツールによりWFSTとして実現した。この対話行為解析文法(WFST)は、前記ドメイン知識データベース5に格納されているものとする。
一例として、式(1)に対話行為タイプ「DISC−P」を導く単語列の定義を示す。
Figure 2010140282
これは、「*はObj*好き です」という単語列が、(DISC−P polarity=+ animal=Obj)という対話行為を導くことを表す。ここで、「*」は0個以上の任意の単語を表す。また、「Obj」は、対話装置1が認識可能な動物の名前のいずれかを表す。また、「polarity=+」と「animal=Obj」は対話行為の付随情報であり、それぞれ、極性が正(「好き」)であること、対話行為は「Obj」という動物(animal)についてなされたものであることを示す。
ここで、対話装置1が認識可能な動物のリスト(全90種)を図3に示す。これらの動物のリストは、慶応義塾大学の石崎研究室が配布する連想概念辞書に見出し語として登録されている単語のうち、動物に該当する単語のみを抽出したものである。このように生成された動物のリストも、前記ドメイン知識データベース5に格納されているものとする。なお、連想概念辞書は、見出し語とその見出し語から連想される単語が書かれた辞書であり、非特許文献6に詳細が説明されている。
例えば、「私は猫が好きです」というユーザ発話は、まず「Sen」により下記のように解析される。
1.品詞=名詞−代名詞−一般 単語=私 読み=ワタシ
2.品詞=助詞−係助詞 単語=は 読み=ハ
3.品詞=名詞−一般 単語=猫 読み=ネコ
4.品詞=助詞−格助詞−一般 単語=が 読み=ガ
5.品詞=名詞−形容動詞語幹 単語=好き 読み=スキ
6.品詞=助動詞 単語=です 読み=デス
この単語の項目だけを抜き出すと、「私 は 猫 が 好き です」となり、「*はObj*好き です」に合致することが分かる。そのため、式(1)により(DISC−P polarity=+ animal=猫)が対話行為として得られる。同様に、「私は猫が嫌いです」であれば「*はObj*嫌い です」に合致するため、(DISC−P polarity=− animal=猫)が対話行為として得られる。このとき、極性の属性は「polarity=−」すなわち負(「嫌い」)であることを示している。
また、対話行為タイプ「DISC−R」であれば、前記対話行為解析文法(WFST)に式(2)のような単語列が定義されている。
Figure 2010140282
ここで「Expr」は、あらかじめ定義された理由となる表現のいずれかであり、理由表現辞書として定義した。この理由表現辞書は、高村らがウェブサイト(http://www.lr.pi.titech.ac.jp/takamura/pndic_ja.html)で公開している単語感情極性対応表と呼ばれる、物事を評価するのに用いられる単語の集合から、形容詞または形容動詞を抽出して生成されている。例えば「可愛い」,「綺麗」,「汚い」である。さらに、図3に示した90種類の動物から連想される形容詞・形容動詞を前記連想概念辞書から抽出し、これらも前記理由表現辞書に加えている。この理由表現辞書も前記ドメイン知識データベース5に格納されており、該理由表現辞書に含まれる単語がそれぞれ理由「Expr」となり得る。
例えば「猫は可愛いから」というユーザ発話は、「ObjはExprから」にマッチするため、式(2)により(DISC−R animal=猫 expr=可愛い)という対話行為を獲得することができる。同様に、「白鳥は綺麗なので」は「ObjはExprので」にマッチし、(DISC−R animal=白鳥 expr=綺麗)という対話行為に変換される。
このように、各対話行為についてあらかじめ単語列が人手により定義されており、ユーザ発話はこの定義により作成されたWFSTに従って対話行為に変換される。このとき、単一のユーザ発話から複数の対話行為を導出することが可能な場合があるが、その場合にどれを優先すべきかはあらかじめプログラムに設定されている。
<対話管理部3>
前記対話管理部3は、前記発話理解部2からの対話行為を入力とし、前記ドメイン知識データベース5および前記対話状態データベース6を参照・更新して、次にどのような発話をユーザに行うべきかを決定する。
前記対話管理部3は、ユーザとの対話の状況に応じて2つのモード、すなわち「開始モード」および「情報交換モード」を持つ。以下、それぞれのモードで行う処理について説明する。
(1)開始モード
対話の初期段階では前記対話管理部3は「開始モード」であり、対話装置1とユーザが共に挨拶をし終わるか、どちらかが自己開示を行ったと判断できる場合、「情報交換モード」に移行する。
この判断には、前記対話状態データベース6が利用される。すなわち、前記対話状態データベース6には、ユーザとの対話履歴など、対話装置1が管理する対話に関する雑多な情報が対話状態として保存されている。対話状態としては、例えばすでにユーザがどのような対話行為を行ってきたかや、ユーザとどのような動物について話し合ってきたかなどが保存されている。
また、対話状態には挨拶に関する4つのフラグと、対話制御に関する4つのフラグがある。すなわち、挨拶に関わる4つのフラグは、
・ユーザが初めの挨拶をしたか(PARTNER−CREETING)
・ユーザが終わりの挨拶をしたか(PARTNER−GOODBYE)
・対話装置1が初めの挨拶をしたか(SELF−GREETING)
・対話装置1が終わりの挨拶をしたか(SELF−GOODBYE)
である。
また、対話制御に関する4つのフラグは、
・ユーザが命題Pを自己開示したか(PARTNER−DISC−P)
・ユーザが理由Rを自己開示したか(PARTNER−DISC−R)
・対話装置1が命題Pを自己開示したか(SELF−DISC−P)
・対話装置1が理由Rを自己開示したか(SELF−DISC−R)
である。
それぞれのフラグは、初期状態では「0」であり、ユーザや対話装置1の発話に応じて「0」または「1」となる。例えば、ユーザが挨拶(GREETING)をすると、前記対話管理部3は「PARTNER−GREETING」を「1」に更新する。また、対話装置1が同様に挨拶をすると、「SELF−GREETING」を「1」に更新する。
また、ユーザが対話行為(DISC−P polarity=+ animal=猫)により「猫が好き」であることを自己開示し、この対話行為が前記対話管理部3に入力されれば、「PARTNER−DISC−P」を「1」とし、同様の発話を対話装置1がユーザに対して行えば「SELF−DISC−P」を「1」とする。なお、「PARTNER」は対話装置1から見た対話相手の意味であり、「SELF」は対話装置1から見た自分自身を意味している。
前記対話管理部3は、これら各フラグを参照し、対話装置1とユーザが共に挨拶済みか、どちらかが命題Pの自己開示を行ったと判断された場合、情報交換モードに移行する。
(2)情報交換モード
情報交換モードでは、前記対話管理部3は前述した対話制御に関する4つのフラグに基づき、ユーザに発話すべき意味内容を決定する。このとき、対話制御に関する4つのフラグが取りうる値のパターンは、以下の9通りである。
(a)PARTNER−DISC−P=0,PARTNER−DISC−R=0,SELF−DISC−P=0,SELF−DISC−R=0
(b)PARTNER−DISC−P=1,PARTNER−DISC−R=0,SELF−DISC−P=0,SELF−DISC−R=0
(c)PARTNER−DISC−P=1,PARTNER−DISC−R=1,SELF−DISC−P=0,SELF−DISC−R=0
(d)PARTNER−DISC−P=0,PARTNER−DISC−R=0,SELF−DISC−P=1,SELF−DISC−R=0
(e)PARTNER−DISC−P=0,PARTNER−DISC−R=0,SELF−DISC−P=1,SELF−DISC−R=1
(f)PARTNER−DISC−P=1,PARTNER−DISC−R=0,SELF−DISC−P=1,SELF−DISC−R=0
(g)PARTNER−DISC−P=1,PARTNER−DISC−R=1,SELF−DISC−P=1,SELF−DISC−R=0
(h)PARTNER−DISC−P=1,PARTNER−DISC−R=0,SELF−DISC−P=1,SELF−DISC−R=1
(i)PARTNER−DISC−P=1,PARTNER−DISC−R=1,SELF−DISC−P=1,SELF−DISC−R=1
これら各パターンに対して発話可能な対話行為タイプ列があらかじめ人手で作成され、対話管理規則として前記ドメイン知識データベース5に格納されている。
例えば、最初のパターン(a)はユーザも対話装置1も自己開示を行っていない状態を表すが、このときに対話装置1が発話し得る対話行為タイプ列は以下のように定義されている。
・Q−DISC−P−OPEN
・DISC−P Q−DISC−P
・DISC−P Q−DISC−P−OPEN
・DISC−P−R Q−DISC−P−OPEN
・DISC−P−R Q−DISC−P
・DISC−P
・DISC−P−R
・RES DISC−P
・RES DISC−P Q−DISC−P−OPEN
・RES DISC−P−R Q−DISC−P
・RES DISC−P−R Q−DISC−P−OPEN
・Q−DISC−P
・RES DISC−P−R
・RES DISC−P Q−DISC−P
この場合、対話装置1は、これらの対話行為タイプ列から一つを選択して発話する。例えばオープン質問により好きな(嫌いな)動物をユーザに尋ねたり(Q−DISC−P−OPEN)、自分の好きな(嫌いな)動物について自己開示(DISC−P)した後、相手にその動物が好きか質問したり(Q−DISC−P)、動物について好き嫌いとその理由を同時に自己開示(DISC−P−R)したりする。
ここで、複数ある対話行為タイプ列から、どれを選択するべきかを決定するプロセスについて述べる。このプロセスは、(イ)実行時チェック(ロ)確率変数との比較の順に行われる。
(イ)実行時チェック
まず、複数ある対話行為タイプ列について、実行時の制約により発話可能なもののみを残す。この処理を行う理由は、例えば「RES」のように、直前の対話行為タイプが「Q−DISC−P」でないと発話できないものがあり、発話可能なものだけを残したいからである。また、「DISC−AGREE−P」も、対話装置1とユーザの好き嫌いが異なると対話中に判明した場合には発話不能である。
この実行時チェックは、前記対話状態データベース6に格納されたユーザとの対話履歴を参照して行われる。このように、対話状況に応じて対話行為タイプ列を選択することで、ユーザ発話に対する不自然な応答が防止される。
(ロ)確率変数との比較
(イ)の実行時チェックで残った対話行為タイプ列について、それぞれ下記の3つのフラグでその特徴を表現する。
・自己開示の対話行為を含むか
・共感の対話行為を含むか
・非共感の対話行為を含むか
例えば、対話行為タイプ列「DISC−P Q−DISC−P」であれば、「DISC−P」は自己開示の対話行為であり、「Q−DISC−P」は自己開示,共感,非共感のいずれにも当てはまらない。そこで、この対話行為タイプ列は「1,0,0」というフラグで表される。同様に、「EMP」は「0,1,0」となる。また、「REPEAT DISC−P」なら「1,1,0」となり、質問や「ACK」などしか含まないような対話行為タイプ列は「0,0,0」と表現される。
このように自己開示,共感,非共感の3つのフラグで表現された対話行為タイプ列のうち、対話装置1が表出しようとする対話行為タイプに合致するものを選択する。
すなわち、対話装置1の自己開示,共感,非共感の生起確率を制御するために、3つの離散確率変数X,Y,Zを用意する。それぞれの確率変数は「0」または「1」の値を取り、以下の事象を表している。
・確率変数Xが「1」のとき、対話装置1が自己開示を行うことを示し、確率変数Xが「0」のとき、対話装置1が自己開示を行わないことを示す
・確率変数Yが「1」のとき、対話装置1が共感を行うことを示し、確率変数Yが「0」のとき、対話装置1が共感を行わないことを示す
・確率変数Zが「1」のとき、対話装置1が非共感を行うことを示し、確率変数Zが「0」のとき、対話装置1が非共感を行わないことを示す
それぞれの確率変数が「0」あるいは「1」を取る確率は、式(3)に示すように、事前に決定された3つのパラメータα,β,γによって与えられる。パラメータα,β,γは、それぞれ[0,1]の間の実数値を取る。
Figure 2010140282
すなわち、パラメータα,β,γはそれぞれ、対話装置1が自己開示を行う確率、共感を行う確率、非共感を行う確率を表している。例えば、(α=0.5,β=0.5,γ=0.5)のとき、3つの確率変数は各々が確率0.5で「1」の値を取る。また、(α=0.1,β=0.9,γ=0.2)のとき、確率変数Xは確率0.1で「1」の値を取り、確率変数Yは確率0.9で「1」の値を取り、確率変数Zは確率0.2で「1」の値を取る。このように、パラメータα,β,γの三つ組が与えられれば、それらの確率に基づく「0」あるいは「1」の三つ組(X,Y,Z)を生成することができる。
このように3つの確率変数X,Y,Zによって得られる「0」と「1」の三つ組と、前述した各対話行為タイプ列に与えられた3つのフラグとを比較する。その結果、「0」と「1」の三つ組とフラグが一致した対話行為タイプ列を、実際に対話装置1が発話すべき対話行為タイプ列として残し、それ以外は削除する。この過程で、対話装置1が発話すべき対話行為タイプ列として残ったものからランダムに一つ選択し、最終的に対話装置1が発話する対話行為タイプ列とする。
例えば、あるパラメータα,β,γの三つ組により、確率変数X,Y,Zの「1,0,0」という三つ組が生成されたとする。この場合、先程示した対話行為タイプ列は、まず実行時チェックの後、特徴が「1,0,0」に合致するかのチェックが行われ、合致したものの中から一つがランダムに選択される。この処理の過程を表1に示す。この場合では、最終的に「DISC−P−R Q−DISC−P」が発話すべき対話行為タイプ列として選択されている。ここで、「RES」を含む発話は、実行時チェックにより発話不可能であったとする。
Figure 2010140282
なお、確率変数X,Y,Zの三つ組によっては、対話行為タイプ列が一つも合致しない場合も考えられる。その場合は、同じパラメータα,β,γにより「0」と「1」の三つ組を生成し直し、少なくとも一つの対話行為タイプ列が選択できるまで繰り返す。このように、3つのパラメータα,β,γを与えることにより、対話装置1が表出する自己開示,共感,非共感の生起確率を制御することが可能となる。
(付随情報の設定)
以上のような過程で対話行為タイプ列が選択された結果、対話装置1から自己開示を行う場合、動物は図3に示すリストの90種類の中からランダムに選ばれる。また、付随情報(好き嫌いとその理由)は、対話装置1の起動時にランダムに割り当てられる。この割り当ては、以下の手順で行われる。
例えば、ある対話装置は「猫が好き」であり、その理由は「可愛い」,「あたたかい」,「やわらかい」の3つが割り当てられる。このとき、好き嫌いについては、「好き」「嫌い」「どちらでもない」からいずれか1つが選択される。ここでは、「好き」,「嫌い」,「どちらでもない」が選ばれる確率はそれぞれ45%,45%,10%に設定されている。
また、理由については、前記連想概念辞書に含まれる動物から連想される単語のうち、形容詞・形容動詞を抽出したリストから選択される。例えば、下記は猫についての形容詞・形容動詞のリストである。
・かわいい +
・うるさい −
・やわらかい 0
・素早い 0
・綺麗 +
・孤独 0
・あたたかい 0
・しなやか 0
各語のマーク「+」「−」「0」は、それぞれ「好き」の理由にしかならない、「嫌い」の理由にしかならない、「好き」「嫌い」のどちらの理由にもなりうることを表す。このマークは手作業であらかじめ付与されたものである。
例えば、対話装置1の「猫」についての好き嫌いとその理由を決定する場合、まず「好き」「嫌い」「どちらでもない」の中からランダムに好き嫌いが決定される。ここでは「好き」が選ばれたとする。そして、猫に関する形容詞・形容動詞のうち、「0」とマークされている表現について、この「0」をランダムに「+」か「−」に変更する。最後に、「好き」の理由として「+」がマークされている形容詞・形容動詞の集合を「猫」が「好き」な理由として保持する。
例えば、「0」をランダムに「+」か「−」にしたとき、「素早い」と「あたたかい」が「+」になったとする。このとき、対話装置1は「かわいい」「素早い」「綺麗」「あたたかい」という理由により、「猫」が「好き」ということになる。
なお、「嫌い」な場合も同様に理由が割り当てられる。また、「どちらでもない」の場合、対話装置1は理由を持たない。以上のような付随情報(好き嫌いおよびその理由)の設定は、対話装置1の起動時に90種類の動物すべてについて行われる。
(対話行為の生成)
このように、前述の(イ)(ロ)のプロセスを経て選択された対話行為タイプ列には付随情報が付け加えられ、対話行為として実体化される。例えば、現在対話が始まったばかりで、対話装置1が「猫」について話そうとして、「DISC−P−R Q−DISC−P」が対話行為タイプ列として選択されたとすると、式(4)のような対話行為として実体化される。ここで付随情報、例えば「polarity=+」や「expr=可愛い」は対話装置1の起動時に設定された好き嫌いと理由のリストから生成される。最終的にこれらの対話行為列が前記発話生成部4に送られる。
Figure 2010140282
なお、同じ動物について多くのやり取りが交わされると、ユーザも対話装置1も話す理由が枯渇することがある。そのため、本実施例では、同じ動物について対話装置1が15発話を行ったら、強制的に違う動物についての対話を行う。すなわち、前記対話管理部3は、対話行為タイプ列として「SHIFT−TOPIC」を選択する。
話題となる動物が変わると、前記対話状態データベース6内の対話制御に関する4つのフラグはすべて「0」にリセットされ、これまでに話した動物のリストに先程まで話題となっていた動物名が追加される。これにより、理由の枯渇による対話の停滞が防止されるばかりか、ユーザに対して対話の継続を促すことができる。なお、話題を変える対話を行うときの閾値(発話数)は、プログラムなどに任意に設定することができる。
また、情報交換モードにおいて、ユーザが終わりの挨拶をすると、前記対話管理部3は前述の挨拶に関するフラグ「PARTNER−GOODBYE」を「1」に更新する。その後、前記対話管理部3は、対話行為「GOODBYE」を前記発話生成部4へ送信し、挨拶に関するフラグ「SELF−GOODBYE」を「1」に更新する。そして、前記発話生成部4にて生成された終わりの挨拶をユーザに提示して対話を終了する。対話の終了をもって、対話装置1のプロセスが終了する。
<発話生成部4>
前記発話生成部4は、前記対話管理部3からの対話行為列を入力とし、その対話行為列を対話装置1の発話として自然な文字列(文章)に変換し、ユーザに提示する。
この変換には、あらかじめ用意された発話生成知識を用いる。この発話生成知識は、どの対話行為がどのような表現で発話されるかを定義している。ここでは、対話装置1が発話する可能性のあるすべての対話行為について発話生成知識があらかじめ手作業で作成され、前記ドメイン知識データベース5に保存されている。
例えば本実施例では、対話行為「DISC−P」について次のような発話生成知識を持つ。
「polarity=0」の場合:
私は好きでも嫌いでもないです
「polarity=+」の場合:
私は Obj が好きなんですよ
私は Obj が好きなんです
私は Obj が好きです
「polarity=−」の場合:
私は Obj が嫌いなんですよ
私は Obj が嫌いなんです
私は Obj が嫌いです
前記発話生成部4は、対話行為「DISC−P」の「polarity」に従って発話可能な表現を参照し、列挙されている表現のうちの一つをランダムに選択して発話とする。なお、表現中の「Obj」は、対話行為中の「Obj」の値で置き換えられる。
例えば、対話行為が(DISC−P polarity=+ Obj=猫)であれば、「私は猫が好きなんですよ」,「私は猫が好きなんです」,「私は猫が好きです」のいずれか一つが発話文字列として選択される。選択された文字列は、対話装置1の発話として、図2に示した画面の「SYSTEM>」プロンプトの後に表示され、ユーザに提示される。
以上のように、前記対話装置1によれば、自己開示,共感,非共感の生起確率のパラメータをさまざまに変更することで、各対話行為タイプの表出頻度を適宜変更することができる。これにより、対話の挙動に柔軟性を持たせることが可能になり、ユーザに応じた社会的対話を行う対話装置が実現できる。
<対話装置1を用いた対話データ収集例>
以下、前記対話装置1を50人の被験者に使用してもらったときの実施例を説明する。ここでは、自己開示,共感,非共感のパラメータセットα,β,γを18種類用意し、各被験者は各パラメータが与えられた対話装置1とそれぞれ一回ずつ、全部で18回対話した。各対話時間は約4分間で、収集した対話データは全部で900(50人×18回)である。本実験に用いられた18のパラメータセットは表2に示す通りである。
Figure 2010140282
表2によれば、パラメータ番号1のパラメータが与えられた対話装置は、自己開示,共感,非共感をそれぞれ「0.1」の確率で行うため、全体的にほとんどこれらの対話行為を行わない装置だと言える。また、パラメータ番号5のパラメータが与えられた対話装置は、βのみが「0.9」と高いため、共感を多く表出する装置だと言える。また、パラメータ番号18のパラメータを持つ対話装置は、α,β,γが「0.9」と高く、できる限り自己開示,共感,非共感に対応する対話行為を行う装置だと言える。
また、各被験者には対話ごとにアンケート調査を実施した。項目は7つあり、各項目は5段階評価によって評価された。どの項目においても、「1」が最も悪く、「5」が最も良い。その結果を表3に示しておく。なお、スコアの平均および標準偏差は全900対話の平均を表し、括弧内の値は被験者内でのスコアの標準偏差の平均を表す。
Figure 2010140282
また、この実験で収集した対話のログを図4に示す。ログはXML形式で前記保存部などに保存されており、対話装置1およびユーザの発話がそれぞれ<system>タグ,<user>タグに記されている。
前記両タグ中の「turn属性」は、それぞれの発話が何ターン目(対話装置−ユーザのやり取りで1ターンとカウントする)の発話かを表す。また、「uid属性」はそれぞれの発話が通しで何発話目かを表す。
また、<user>タグ中の<utterance>は発話文字列を表し、<parse>タグ内でこの発話文字列がWFSTによって解析された結果が示されている。また、<parse>タグ内の「score」は、この発話文字列とWFSTの与える対話行為解析文法との合致度を表すスコアである。
さらに、「base」は単語の基本形、「action」は対話行為の意味(対話行為タイプ)である。解析の結果、最終的に得られる対話行為タイプは、<actions>タグの中に<action>要素として記録される。
<system>タグは<user>タグとほぼ同様の構成を持つが、<parse>タグを持たず、1つ以上の<utterance>タグを持つ点が異なる。また、<utterance>タグの発話文字列の後には、括弧付きで対話行為タイプが記録されている。
900対話収録後、それぞれのユーザ発話について、本当はどのような対話行為として対話装置1が認識すべきだったかを調べ、各ユーザ発話について正しい対話行為列を人手によりラベリングした。このラベリングにより、実際にユーザが発した各対話行為に対する正確な応答数を数え上げることが可能になる。
その後、一対話における各対話行為カテゴリに属する対話行為の出現回数と、前述のアンケート結果により得られた「ユーザが対話装置1に感じた親近感」のスコアとの間の相関係数を算出した。その結果、ユーザの「共感」カテゴリに属する対話行為の数と親近感との間に有意な相関があり、相関係数が「0.196」と他のものに比べ高かった。また、次点は対話装置1の「共感」カテゴリに属する対話行為の数で、相関係数は「0.146」であった。
このことから、ユーザの「共感」カテゴリに属する対話行為の数が、ユーザが対話装置に感じる親近感に最も影響があることが分かった。つまり、ユーザの対話装置に対する親近感を高めるには、ユーザに共感的な発話を促すように対話装置を設計すればよいという知見が得られた。
なお、ユーザの「共感」カテゴリに属する対話行為の数が0回,1回,2回以上の時に、対話装置1に対する親近感に差があるかどうかの分析も行った。その結果、「共感」カテゴリに属する対話行為の数が2回以上の時が、0回,1回の場合に比べ統計的に有意に親近感を高く感じていることも明らかになった(p<0.001)。なお、ここで用いた検定法はSteel−Dwassのノンパラメトリック多重比較の手法である。
この結果から、ユーザは2回以上の「共感」カテゴリに属する対話行為を行った場合、対話装置に親近感を寄せることが分かった。したがって、対話装置の設計者は、ユーザがなるべく2回以上「共感」カテゴリに属する発話を行うように対話装置を設計することが有効であることが分かった。
このように、自己開示,共感,非共感の生起確率のパラメータを変更させた対話装置1によって、さまざまなパターンの対話データを収集することができた。これらのデータを分析することで、ユーザの親近感を高めることのできる対話装置の設計指針を作成できたことが分かる。
なお、本発明は、コンピュータを前記対話装置1の各部2〜6として機能させる対話プログラムとしても提供することができる。このプログラムは、コンピュータに前記各部2〜6の全ての機能を実現させるものでもよく、あるいは一部の機能を実現させるものであってもよい。
このプログラムは、Webサイトなどからのダウンロードによってコンピュータに提供される。また、前記プログラムは、CD−ROM,DVD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD−R,DVD−RW,MO,HDD,Blu−ray Disk(登録商標)などの記録媒体に格納してコンピュータに提供してもよい。この記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータを前記各部2〜6として機能させるので、該記録媒体も本発明を構成する。
本発明の実施形態に係る対話装置1の構成図。 同 対話装置1の画面表示例。 同 対話装置1の認識可能な動物のリスト。 同 対話装置1に記録された対話ログの例。
符号の説明
1…対話装置
2…発話理解部
3…対話管理部
4…発話生成部
5…ドメイン知識データベース
6…対話状態データベース

Claims (8)

  1. 音声またはテキストをもってユーザと対話を行う対話装置であって、
    入力されたユーザの発話を解析して、該ユーザ発話の意味内容を示す対話行為タイプを求める発話理解手段と、
    前記対話行為タイプに応じた対話行為タイプ列を、自己開示および共感の対話行為を行う生起確率に従って選択し、該選択した対話行為タイプ列に付随情報を付加して対話行為列を生成する対話管理手段と、
    前記対話行為列を自然な文章に変換してユーザに提示する発話生成手段と、
    を備えることを特徴とする対話装置。
  2. 前記対話行為タイプに対して応答可能な対話行為タイプ列を保存する保存手段をさらに備え、
    前記対話管理手段が、前記発話理解手段の求めた対話行為タイプに応じた対話行為タイプ列を前記保存手段から取得し、
    該取得した対話行為タイプ列と前記生起確率のそれぞれで表現される自己開示および共感の特徴量を比較し、該両特徴量が合致する対話行為タイプ列を選択する
    ことを特徴とする請求項1記載の対話装置。
  3. 前記対話管理手段が、前記保存手段からユーザとの対話状況に応じた対話行為タイプ列を取得する
    ことを特徴とする請求項2記載の対話装置。
  4. 音声またはテキストをもってユーザと対話を行う対話方法であって、
    発話理解手段が、入力されたユーザの発話を解析して、該ユーザ発話の意味内容を示す対話行為タイプを求める第1ステップと、
    対話管理手段が、前記対話行為タイプに応じた対話行為タイプ列を、自己開示および共感の対話行為を行う生起確率に従って選択し、該選択した対話行為タイプ列に付随情報を付加して対話行為列を生成する第2ステップと、
    発話生成手段が、前記対話行為列を自然な文章に変換してユーザに提示する第3ステップと、
    を有することを特徴とする対話方法。
  5. 前記対話行為タイプに対して応答可能な対話行為タイプ列を保存手段に保存するステップをさらに有し、
    前記第2ステップが、前記第1ステップの求めた対話行為タイプに応じた対話行為タイプ列を前記保存手段から取得し、
    該取得した対話行為タイプ列と前記生起確率のそれぞれで表現される自己開示および共感の特徴量を比較し、該両特徴量が合致する対話行為タイプ列を選択する
    ことを特徴とする請求項4記載の対話方法。
  6. 前記第2ステップが、前記保存手段からユーザとの対話状況に応じた対話行為タイプ列を取得する
    ことを特徴とする請求項5記載の対話方法。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の対話装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする対話プログラム。
  8. 請求項7記載の対話プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータの読み取り可能な記録媒体。
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