JP2010139400A - 時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、ロックされた状態でも操作可能な竜頭を提供する。
【解決手段】時計1は、竜頭孔101に挿通されて巻真に接続される時計操作部510、および時計操作部510の外方側に回転可能に保持されるロック部520、を有する竜頭500と、時計操作部510を軸心方向に沿って進退自在に保持するとともに、竜頭500の軸心を回転中心として回転可能に設けられ、時計操作部510と連動して回転する回転操作部600と、回転操作部600の移動を規制するとともに、ロック部520と係合可能に設けられ、ロック部520が係合された状態で竜頭500の進退移動を規制するガード部400と、を具備した。
【選択図】図6

Description

本発明は、ムーブメントの巻真を回転させる竜頭を備えた時計に関する。
従来、竜頭を備えた時計が知られている。このような時計では、竜頭を回転させることで、竜頭から巻真に介してムーブメントにおける所定の駆動部に回転力が伝達され、例えば指針位置や日付などの各種表示情報を調整したり、ゼンマイの巻き上げを実施したりする。また、竜頭を引き出し状態に応じて回転力の伝達先を変え、複数の機能を調整可能な時計や、不慮の竜頭の回転を防止するために、竜頭を引き出した状態でムーブメントに回転力を伝達可能となる時計などが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の時計では、時計の外装ケースに雄ねじ部が形成され、竜頭にこの雄ネジ部に係合可能な雌ねじ部が形成されている。そして、竜頭不使用時には、竜頭の雌ねじ部を外装ケースの雄ネジ部に螺合させて固定させることで、不慮の竜頭引き出しを防止し、誤作動を防止する構成が採られている。
実開昭55−170686号公報
ところで、ゼンマイを巻き上げることで指針を駆動させるための駆動力を得るゼンマイ時計などにおいては、通常使用時に容易に竜頭を操作することが好ましい。しかしながら、上記特許文献1に記載のような時計では、竜頭が時計の外装ケースに固定されてしまうため、例えば即座にゼンマイの巻き上げを実施したい場合でも、一旦竜頭を引き出すために雌ねじ部と雄ネジ部との螺合状態を解除する必要があり、煩雑な作業が伴う。一方、竜頭が外装ケースにロックされない構成では、上述したように、不慮の竜頭の引き出しなどにより誤作動を招くという問題がある。
本発明では、上述のような問題に鑑み、簡単な構成で、ロックされた状態でも操作可能な竜頭を提供することを目的とする。
本発明の時計は、ムーブメントが内蔵されるとともに、一部に内外を連通する竜頭孔が設けられる外装ケースと、前記竜頭孔に挿通され、軸心を回転中心として回転可能に設けられるとともに、前記ムーブメントに回転力を伝達する竜頭と、を備える時計であって、前記竜頭は、前記竜頭孔に挿通されて前記ムーブメントに接続される略軸状の時計操作部と、この時計操作部よりも時計外方側に配設され、前記時計操作部と同軸上で回転可能に前記時計操作部に保持されるロック部と、を備え、当該時計は、前記時計操作部を軸心方向に沿って進退自在に保持し、かつ前記時計操作部の周方向において前記時計操作部と連動して回転可能な回転操作部と、前記回転操作部の時計外方側の端面に対向して設けられ、前記回転操作部の移動を規制するとともに、前記ロック部と係合可能なロック係合部を有し、このロック係合部に前記ロック部と係合された状態で前記竜頭の進退移動を規制するガード部と、を具備したことを特徴とする。
この発明では、竜頭は、時計操作部とロック部との2部構成で構成されており、ロック部が時計操作部に回転可能に保持されている。このため、時計操作部は、ロック部がガード部にロックされた状態でも回転中心軸を中心として回転可能となる。また、この時計操作部には、回転操作部が係合されているため、この回転操作部を回転させることで、ロック部がガード部にロックされた状態でも、時計操作部を回転させることが可能となる。さらに、ガード部は、竜頭のロック部をロックし、進退を規制するだけでなく、回転操作部の進退も規制するため、回転操作部が抜け落ちたりする不都合もない。
以上により、竜頭のロック部をガード部に係合させることで、容易に竜頭の引き出しをロックできる。また、竜頭がロックされた状態でも、回転操作部を操作することで時計操作部を回転させることが可能であり、例えば竜頭の回転によりゼンマイを巻き上げるゼンマイ式時計などにおいても、簡単な操作でゼンマイの巻き上げを実施することができる。
さらに、竜頭の突出先端と時計の外装ケースとの間にガード部や回転操作部が設けられる従来にはない新しいデザインを提供することができ、意匠性の向上を図ることができる。
本発明の時計では、前記ロック部は、外周面にロックネジ部を備え、前記ガード部の前記ロック係合部は、前記竜頭が挿通される竜頭挿通孔であり、この竜頭挿通孔の内周面に前記ロックネジ部に係合可能なガードネジ部が形成されることが好ましい。
この発明では、ロック部は、ガード部の竜頭挿通孔の内周面に形成されるガードネジ部にロックネジ部を螺合させることで、ガード部にロックされる。これにより、簡単な構成で、ロック部のロック機構を構成することができる。また、ロック部を回転させることで、ロック部の引き出し状態を段階的に変更することもできる。このような構成では、竜頭を回転操作した際に回転力が伝達される伝達先を、竜頭の引き出し状態により変更することで、複数の時計機能の調整が可能となる。
本発明の時計では、前記ガード部は、長手状に形成されるとともに、長手方向の両端部が前記竜頭孔を挟んで前記外装ケースに固定され、前記ガード部の長手方向の中央部、および前記外装ケースの外周面の間に所定隙間寸法の操作開口が形成され、この操作開口に前記回転操作部が配置されることが好ましい。
このような構成では、ガード部の構成を簡単にできるとともに、回転操作部を配置する操作開口を容易に確保することができる。また、回転操作部の時計外方側に、外装ケースに固定されるガード部が設けられる構成となるため、より簡単な構成で回転保持部の軸心方向に沿う移動を規制することができる。
本発明の時計では、前記時計操作部は、時計内方側に配設される挿通部と、この挿通部の時計外方側に設けられるとともに、前記ガード部の前記竜頭挿通孔よりも径小に形成される断面非円形状の操作頭部と、を備え、前記回転操作部は、略筒状に形成されるとともに、筒内周面の断面形状が、前記操作頭部の断面形状と同一形状となる断面非円形状に形成され、前記操作頭部は、前記回転操作部の筒内周面に挿通されることで、軸心方向に移動可能かつ、前記回転操作部と連動して周方向に回転可能に保持されることが好ましい。
この発明によれば、竜頭のロック部がガード部から外れた状態、すなわちロックが解除された状態において、時計操作部が挿通部の軸方向に沿って移動可能となる。この時、操作頭部外径寸法、すなわち、軸心に直交する断面の外接円の径寸法が、竜頭挿通孔よりも径小に形成されているため、操作頭部を、竜頭挿通孔を通して引き出すことができる。このため、竜頭の引き出し量として、十分な寸法を確保することができ、例えば竜頭を多段に引き出すことで竜頭の回転力の伝達先を変更する場合などにおいて、より多機能な表示情報を調整することができる。また、操作頭部の外周断面が非円形状に形成され、回転操作部の内周断面形状が、この操作頭部の断面形状を同一形状に形成されるため、操作頭部を回転操作部の内周部に挿通させるだけの簡単な構成で、時計操作部を軸心方向に移動可能に保持し、かつ回転操作部と連動させて回転させることができる。
本発明の時計では、前記ロック部は、前記軸心に沿って貫通形成される保持孔を備え、前記時計操作部は、前記ロック部に対向する一端面に、軸方向に沿って形成される雌ネジ部を備え、前記ロック部から前記時計操作部に向かって前記保持孔を貫通し、前記雌ネジ部に螺合される固定ネジを備えることが好ましい。
この発明によれば、固定ネジは、保持孔を貫通するのみであるため、ロック部が時計操作部に対して回転可能に保持される。したがって、固定ネジを用いた簡単な構成により2部構成となる竜頭を構成することができる。
本発明の時計では、前記ロック部および前記時計操作部のいずれか一方には、前記竜頭の前記軸心を中心軸とする略円筒状の係合凹部が設けられ、前記ロック部および前記時計操作部のうち他方には、前記係合凹部に、前記竜頭の前記軸心を回転中心として回転可能に保持される略円筒状の係合凸部が設けられ、前記係合凹部および前記係合凸部のうち少なくともいずれか一方には、前記係合凸部の軸心方向に沿う進退移動を規制する係止部が設けられることが好ましい。
この発明によれば、回転中心軸に沿って、ロック部および時計操作部の一方に係合凹部、他方に係合凸部が設けられ、これら係合凹部および係合凸部が回転可能に係合することにより、ロック部が時計操作部に回転可能に保持され、また、係止部により係合凸部の抜け止めを防止できる。このような構成でも、簡単な構成でロック部を時計操作部に保持させることが可能となる。
本発明の時計では、前記竜頭は、前記時計操作部および前記ロック部の間に、前記ロック部を前記時計操作部から離隔する方向に付勢する付勢手段を備えることが好ましい。
この発明によれば、ロック部は、付勢手段により、時計操作部から離れる方向に付勢されている。このため、ロック部と時計操作部との間の隙間によるガタを良好に防止することができる。また、ロック部がガード部にロックされている状態で、時計操作部がムーブメント側に付勢され、時計操作部のがたつきも防止できる。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の第一実施形態の時計について説明する。なお、以降の説明において、既に説明した構成と同様の構成については、同一符号を付して、説明を省略もしくは簡略化する。
なお、本実施形態において、時計としてゼンマイの駆動力を用いて駆動するゼンマイ式機械時計を例示するが、これに限定されず、例えばムーブメントに搭載される電池の駆動力により駆動される電子制御時計などにおいても、本発明を適用することができる。
〔時計の基本機構〕
本実施形態の時計の基本機構に係る構成について簡略に説明する。
図1は、第一の実施の形態の時計の平面図である。
図1において、時計は、略筒状の外装ケース10と、外装ケース10の一端面に固定される風防11と、風防11を介して視認可能な文字板12と、時刻を表示する指針13,14,15と、外装ケース10の内部に収納され、指針13,14,15を駆動するムーブメント20とを備えている。また、外装ケース10の側面には、外装ケース10の内外を貫通する竜頭500を備えた操作手段300が設けられている。
〔ムーブメントの構成〕
図2ないし図5は、第一の実施の形態の時計の縦断面図である。
本実施形態の時計のムーブメント20は、動力源であるゼンマイを格納する香箱車21(図2)と、各番車22〜26(図2〜図5)と、ローター27を有して構成される発電機30(図4)と、発電機30からの電力供給により駆動する図示しない回路基板とを備えている。
香箱車21や各番車23〜26、ローター27は、地板201と輪列受202とに支持されている。二番車22は地板201と二番受203とに支持されている。地板201には文字板12が取り付けられている。
香箱車21は、図2に示すように、ゼンマイ211、香箱歯車212、香箱真213および香箱蓋214を備えている。ゼンマイ211は、外端が香箱歯車212に固定され、内端は香箱真213に固定されている。香箱真213は、角穴ネジ215によって地板201に固定され、内端側車としての角穴車216と一体で回転する。そして、香箱車21に格納されるゼンマイ211のトルクは、香箱歯車212を介して二番車22に出力される。
そして、香箱車21から出力されるトルクは、二番車22(図2)から、三番車23(図3)、四番車24(図2)、五番第一中間車25A(図2)、五番第二中間車25B(図2)、五番車25(図4)、六番車26(図4)、およびローター27(図4)に順次伝達される。
また、上記二番車22からローター27までの各歯車は、指針13,14,15を駆動する駆動輪列を構成している。図2に示すように、二番車22に固定された筒かな204(図2、図3)には分針14が固定されており、四番車24には秒針13が固定されている。また、筒かな204の回転は、日の裏車205を介して1/12に減速されて筒車206に伝達される。この筒車206には、時針15が固定されている。
発電機30は、図4に示すように、軸周りに永久磁石31が固定されたローター27と、ステータ部32および巻線部33(図3)を有するコイルブロック34とを備えている。ローター27は、ローターかな271と、永久磁石31と、ローター27の回転数変動を抑制するための円形状の慣性板272とを有している。
図示しない回路基板に実装された電子回路は、発電機30からの電力供給によって駆動される。この電子回路により、正確な時間標準が作られ、この時間標準に基づいてローター27の回転が制御される。
電子回路は、発電機30からの交流出力を昇圧および整流する昇圧整流回路、整流された電力を充電するコンデンサ、時間標準を作る水晶発振回路および分周回路、発電波形からローター27の回転を検出する回転検出回路、時間標準とローター27の回転とを比較する回転数比較回路、回転数比較結果に基づいて電磁ブレーキの時間間隔を制御する電磁ブレーキ制御回路などを含んで構成されている。
電磁ブレーキ制御回路は、回転数比較回路による比較結果に基づいてコイルブロック34をショートする電磁ブレーキの時間間隔を制御する。この電磁ブレーキの制動力によって、発電機30の回転周期は一定に保たれる。つまり、電磁ブレーキが必要となる速度でローター27を回転させるゼンマイのトルク領域でのみ、駆動輪列の回転速度が一定となり、時針15、分針14、および秒針13が正確に運針される。
以上のように、本実施の形態の時計1では、ゼンマイ211の機械エネルギーにより駆動輪列および指針が駆動されるとともに、ゼンマイ211の機械エネルギーの一部が変換された電気エネルギーにより調速が行われる。
また、ムーブメント20は、竜頭500に接続される巻真41を備えている。この巻真41は、竜頭500の引き出し状態に応じて、例えば竜頭500が時計1の内部側に押し込まれている状態では、香箱車21に接続され、例えば竜頭が時計1の外部側に引き出された状態では、筒かな204に接続される。そして、巻真41は、竜頭500から伝達される回転力をこれらゼンマイ211や筒かな204に伝達する。
以下、図5を参照して、巻真41の駆動力の伝達機構の一例として、巻真41からの駆動力をゼンマイ211に伝達する構成を説明する。
図5に示すように、巻真41は、先端につづみ車42が係合されている。ここで、このつづみ車42は、方形状の係合孔を備え、巻真41の先端は、係合孔の形状に応じて方形状に形成されている。これにより、巻真41が所定方向に回転すると、つづみ車42も連動して回転する。
また、つづみ車42に伝達された回転駆動力は、キチ車43、丸穴車44、角穴第一中間車45、角穴第二中間車46を介して角穴車216に伝達され、この角穴車216の回転により香箱真213(図2)が回転し、ゼンマイ211が巻上げられる。
〔操作手段の構成〕
次に、外装ケース10に設けられる操作手段300の構成を図6および図7に基づいて説明する。図6は、時計の操作手段近傍において、竜頭がロックされた状態を示す縦断面図である。図7は、時計の操作手段近傍において、竜頭がロック解除された状態を示す縦断面図である。
操作手段300は、時計1の3時方向に設けられている。そして、この操作手段300は、外装ケース10に固定されるガード部400と、外装ケース10の内外を貫通して設けられる竜頭500と、竜頭を操作する回転操作部600とを備えている。
竜頭孔101には、円筒状のパイプ103が嵌挿され、竜頭500は、このパイプ103に挿通されている。また、パイプ103は、竜頭孔101の内周面との間にパッキン61が設けられ、このパッキン61により時計1の防水性が保たれている。
ガード部400は、図1に示すように、長手方向を有するブリッジ状に形成されている。このガード部400の両端足401は、それぞれ外装ケース10に3時方向に形成される竜頭孔101を挟んで配置されるとともに、外装ケース10の外周面に例えばネジ止めなどにより固定されている。なお、ガード部400がネジ止めにより固定される例を示すが、例えば、溶接などにより固定されていてもよく、さらには、外装ケース10に一体形成されている構成などとしてもよい。
そして、ガード部400の略中央部には、外装ケース10の外周面との間に所定隙間寸法の操作開口420を介して設けられる移動規制部410が形成されている。また、この移動規制部410には、図2に示すように、時計1の中心点から竜頭孔101の中心点を結ぶ直線A(図1、6,7参照)と交差する位置に、竜頭500が挿通可能な孔径を有するロック係合部としての竜頭挿通孔411が開口形成されている。そして、この竜頭挿通孔411の内周面には、周方向に沿ってガードネジ部412(雌ねじ)が形成されている。
竜頭500は、図6,7に示すように、時計操作部510と、ロック部520との2部材により構成され、直線Aを回転中心軸として互いに相対回転可能に設けられている。
時計操作部510は、竜頭500の時計1内部側に設けられ、パイプ103を挿通して、巻真41に接続される。より具体的には、時計操作部510は、パイプ103に挿通される挿通部530と、挿通部530の時計外方側に一体形成される操作頭部540とを備えている。
挿通部530は、上記したように、パイプ103に挿通されるとともに、ムーブメント側先端部において、巻真41が連結接続されている。巻真41の連結方法としては、挿通部530の先端面中心位置に断面非円形となる嵌合孔を形成し、この嵌合孔に巻真41の先端に形成した、嵌合孔の断面形状と同一形状の嵌合部を圧入させる。なお、巻真の連結方法としては、これに限定されず、例えば、挿通部530に設けたネジ孔に、巻真を螺合させる構成など、その他の構成であってもよい。また、挿通部530とパイプ103との間には、例えばパッキンなどの防水部材531が設けられ、時計1の内部の防水性が確保されている。
操作頭部540は、前記挿通部530の時計1の外方側に一体形成されている、この操作頭部540は、時計1の内方側に延出するブロック状の操作受部541と、挿通部530の延長上に設けられて、ロック部520と接続されるロック接続部543とを有している。
操作受部541は、時計1の内方側の端面に、中心軸に挿通部530が延出する環状凹部542が設けられている。この環状凹部542は、内周面においてパイプ103の外周面に摺接し、これにより環状凹部542の内周面と挿通部530とによりパイプ103が挟みこまれる。また、この環状凹部542とパイプ103との間には、Cリング62により位置決めされる樹脂性リング部材63が設けられ、挿通部530のガタの防止、および防水性が確保されている。
そして、操作受部541は、直線Aに直交する断面形状が、例えば正六角形、楕円形状、トラック形状などの非円形に形成されている。また、この操作受部541の断面形状における外接円の径寸法は、ガード部400の竜頭挿通孔411の内周径寸法よりも小さく形成されており、竜頭500が時計1の外方に引き出された際に、操作受部541が竜頭挿通孔411内を通過して引き出し可能となる。
ロック接続部543は、図6および図7に示すように、ロック部520に向かって突出する円柱状に形成されている。このロック接続部543の端面には、直線Aに沿って雌ネジ部544が形成されている。
ロック部520は、ロック接続部543が挿入される接続筒部521と、接続筒部521の端面に一体形成され、ガード部400の外方に配置される竜頭頭部522とを備えている。
接続筒部521は、外周面にロックネジ部523(雄ネジ)が形成されており、このロックネジ部523は、前述したガード部400のガードネジ部412に螺合可能に設けられている。
竜頭頭部522は、直線Aに直交する断面寸法が、竜頭挿通孔411よりも径大となるように形成されている。また、竜頭頭部522は、直線Aに沿って、時計外方からロック接続部543に向かって貫通形成される所定径寸法の保持孔524を備えている。そして、この保持孔524には、竜頭頭部522の外側から時計操作部510に向かって固定ネジ550が挿通される。この固定ネジ550は、ネジ頭部551と、円柱状の摺接部552と、摺接部552の先端に設けられる雄ネジ553とを有し、雄ネジ553がロック接続部543の雌ネジ部544に螺合されている。そして、摺接部552の外周面は、保持孔524に摺接し、ネジ頭部551により竜頭頭部522の抜け止めを防止している。この構成により、ロック部520は、時計操作部510に対して、直線Aを回転中心軸として、回転可能に保持される。
また、ロック接続部543の外周面と、接続筒部521の内周面との間には、所定寸法の隙間545が形成され、この隙間545の延長上で竜頭頭部522のロック接続部543側端面には、リング状のロック部側ばね設置凹部525が形成されている。そして、このロック部側ばね設置凹部525と操作受部541との間の隙間545には、前記付勢手段としてのコイルスプリング560が配置され、時計操作部510およびロック部520が互いに離隔する方向に付勢されている。
回転操作部600は、直線Aを中心とした筒形状に形成され、この直線Aを回転中心軸として回転可能に保持されている。
具体的には、回転操作部600は、パイプ103の外周径寸法と略同一径寸法に形成される回転保持部610と、回転保持部610の時計1の外方側に一体形成される操作駆動部620とを備えている。
回転保持部610は、筒内周面がパイプ103に摺接し、外装ケース10に回転可能に保持されている。より具体的には、外装ケース10の外周面には、竜頭孔101と同軸上で、竜頭孔101よりも径大となる回転保持凹部102が形成されている。また、回転保持部610は、時計1の内部側に突出し、回転保持凹部102と略同一径寸法に形成される円筒形状の挿入保持部611を備えている。そして、回転操作部600は、挿入保持部611が、回転保持凹部102に係合されることで、外装ケース10に回転可能に保持される。
また、回転保持部610の内周面には、Cリング612により位置決めされる樹脂性リング部材613が設けられている。この樹脂性リング部材613は、内周部がパイプ103の外周面に当接することで、回転保持部610のガタを防止するとともに、防水性を確保している。
操作駆動部620は、回転保持部610の時計1の外方側に一体形成されている。この操作駆動部620の内周面621は、操作頭部540の操作受部541の断面形状と略同一形状に形成されており、例えば多角形状、楕円形状、トラック形状などの非円形状に形成されている。そして、この操作駆動部620の内周部に、時計操作部510の操作受部541が挿通されることで、回転操作部600と時計操作部510とが連動して回転可能、かつ時計操作部510を軸心方向に沿って進退自在に保持することが可能となる。
また、操作駆動部620の外方側端面は、ガード部400の移動規制部410に僅かな隙間寸法を開けて対向しており、これより、回転操作部600の時計1の外方側への移動が規制される。
そして、上記のような操作駆動部620は、ガード部400の移動規制部410と外装ケース10との間に形成された操作開口420に臨んで配置される操作面622を備えており、外部からこの操作面622を回動操作することで、時計操作部510が回動される。また、この操作開口420から臨む操作面622は、時計1の内方側から外方側に向かうに従って、断面径寸法が小さくテーパ状に形成され、時計1の外装ケース10から操作面622、ガード部400の移動規制部410に亘って、滑らかなカーブを描く曲線形状に形成されている。
〔時計の操作〕
次に上記のような時計1の操作方法について、説明する。
時計1では、竜頭500を操作することで、上述したゼンマイ211の巻き上げや、指針13,14,15の位置修正を実施することができる。本実施の形態の時計1では、竜頭500が押し込まれた状態でゼンマイ211の巻き上げ操作を、また竜頭500が引き出された状態で指針13,14,15の位置修正を実施することができるものとする。
ゼンマイの巻き上げ操作には、時計1の利用者は、まず、竜頭500のロック部520を時計1の内方側に押し込みながら回転させ、竜頭500のロック部520のロックネジ部523をガード部400に形成されたガードネジ部412に螺合させる。これにより、竜頭500がガード部400にロックされた状態となり、竜頭500の軸心に沿う移動が規制される。この時、ロック部520回転が規制されるが、時計操作部510はロック部520に対して回転自在となるため、回転操作部600を回動させることで、時計操作部500も連動して回動可能となる。
そして、竜頭500により巻真41が押し込まれた状態では、巻真41は、つづみ車42、キチ車43、丸穴車44、角穴第一中間車45、および角穴第二中間車46を介して角穴車216に接続される。この状態で回転操作部600を回転させると、時計操作部510が連動して回転し、回転力が巻真41から角穴車216に伝達され、香箱真213(図2)が回転し、ゼンマイ211が巻上げられる。
一方、竜頭500のロック部520を回動させて、ガードネジ部412とロックネジ部523の係合を解除すると、竜頭500が時計外方側に引き出される。この状態では、巻真41は、分針14の駆動を制御する筒かな204に接続される。
そして、この状態で回転操作部600を回転させると、回転操作部の回転に連動して時計操作部510が回転し、巻真41から筒かな204に回転力が伝達される。これにより、分針14の位置調整が可能となる。
指針の位置調整が終了すると、再び竜頭500を押し込みながら回転させることで、ロック部520がガード部400にロックされ、竜頭500の不慮の引き出しが防止される状態となる。
〔第一の実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記実施の形態の時計1では、竜頭500が、時計操作部510と時計操作部510よりも時計外側に設けられるロック部520とを備え、これらの時計操作部510およびロック部520は相対的に回転可能に設けられている。そして、時計操作部510における操作頭部540の操作受部541は、直線Aに直交する断面形状が非円形状に形成され、この操作受部541の断面形状と同一断面形状の内周面を有する回転操作部600が係合されている。また、外装ケース10に固定されるガード部400は、回転操作部600の時計1外方側に設けられ、さらに、ガード部400の竜頭挿通孔411により、ロック部520をロック可能な構成となっている。
このため、竜頭500のロック部520をガード部400にロックした状態では、不慮の竜頭500の引き出しを防止することができ、時計1の誤操作を防止することができる。また、竜頭500がロック部520にロックされた状態でも、回転操作部600を回転させることで、時計操作部510を連動させて回転させることができ、その回転力をムーブメントに伝達させることができる。この時、竜頭500がロックされた状態で回転操作部600の操作により調整可能となる時計機能としては、上記実施の形態に示したゼンマイ211の巻き上げ機能などのように、不慮の竜頭500の回転による影響が少ない機能、頻繁に操作を実施するために、毎回竜頭500のロックを解除する作業が発生する場合では煩雑となる機能などを割り当てることが好ましい。このような機能を竜頭500のロック状態で操作可能とすることで、時計1の操作の煩雑さを解消することができ、操作性の向上を図ることができ、かつ不慮の竜頭の引き出しによる誤操作をも防止することができる。
また、回転操作部600がガード部400と外装ケース10との間に配置され、ガード部400の外方側に、竜頭500の一部であるロック部520が配置される構成とすることで、従来にない時計デザインを提供することができ、意匠性に優れた時計1を提供することができる。
また、ガード部400の竜頭挿通孔411の内周面にガードネジ部412が形成され、ロック部520の外周面には、ロックネジ部523が形成されている。
このため、ロック部520を押し込んで回転させるだけで、ロックネジ部523をガードネジ部412に螺合させ、容易にロック状態にすることができ、またロック解除時にもロック部520を回動させるだけでロック解除することができる。
また、上述した実施形態では、ロック部520がロックされた状態と、ロック解除された状態との2段階で、巻真41の駆動力伝達先を変更する構成としたが、例えば、竜頭500の引き出し状態で、巻真41の駆動力伝達先を3段以上に分ける場合、ロック部520の螺合状態を変えることで容易に竜頭500の引き出し状態を変更することができ、操作性を向上させることができる。
また、ガード部400は、長手状に形成され、長手方向の両端足401が外装ケース10に固定されている。そして、ガード部400の中央部に移動規制部410が形成され、この移動規制部410と外装ケース10との間に操作開口420が形成され、操作開口420に回転操作部600が配置されている。このため、簡単な構成でガード部400による回転操作部600の移動規制を実施でき、回転操作部600の抜け落ちやガタを防止することができる。
さらに、竜頭500を構成する時計操作部510は、操作頭部540における操作受部の断面形状が非円形状に形成され、この断面形状の外接円の径寸法が、ガード部400の竜頭挿通孔411の内径寸法よりも小さく形成されている。
このため、ロック部520のロックが解除され、竜頭500が時計1の外方側に引き出された場合でも、図7に示すように、時計操作部510が竜頭挿通孔411を通過することができ、巻真の回転力伝達先を変更するための十分な引き出し量を確保することができる。
さらには、回転操作部600の操作駆動部620は略筒状に形成され、筒内周面621における断面形状が、操作受部の断面形状と同一である非円形状に形成され、この操作駆動部620の筒内周部に操作受部541が挿通されている。このため、操作受部541を操作駆動部620に挿通させるだけの簡単な構成で、時計操作部510を軸心方向に沿って進退移動可能、かつ、時計操作部510と回転操作部とを連動させて、軸心を回転中心軸として回転可能に保持することができる。
そして、竜頭500には、時計操作部510とロック部520との間に、付勢手段であるコイルスプリング560が設けられている。
このため、時計操作部510およびロック部520は互いに離隔する方向に付勢される。したがって、ロック部520がガード部400にロックされている状態では、時計操作部510が時計内方側に付勢されることで、時計操作部510のガタを防止することができる。
また、回転操作部600の操作面622は、時計1の内方側から外方側に向かうに従って、断面径寸法が小さくテーパ状に形成されている。このため、外観上の意匠性を向上させることができるとともに、回転操作部600の操作感を向上させることができる。
さらに、回転操作部600の回転保持部610には、Cリング612により位置決めされる樹脂性リング部材613が設けられている。また、操作頭部540とパイプ103の間にも同様に、Cリング62により位置決めされる樹脂性リング部材63が設けられている。このため、回転操作部600の直線Aに直交する方向へのガタ、および竜頭500の直線Aに直交する方向へのガタを良好に防止することができ、操作性をより向上させることができる。
〔第二の実施の形態〕
次に、本発明に係る第二の実施の形態の時計1Aについて説明する。
第二の実施の形態の時計1Aは、固定ネジ550を用いていない点で、第一の実施の形態の時計1における竜頭500と異なる構成が採られている。なお、時計1Aに格納されるムーブメント20、ガード部400の構成、回転操作部600の構成は、上記第一の実施の形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
図8は、第二の実施の形態の時計1Aにおける竜頭500Aの近傍の構成を示す縦断面図である。
竜頭500Aは、第一の実施の形態の竜頭500と同様に、時計操作部510Aとロック部520Aとを備えている。
時計操作部510Aは、第一の実施の形態の時計操作部510と同様に、時計1A内部側に設けられ、巻真41に接続される。この時計操作部510Aは、図8に示すように、ロック部520Aに向かって突出する円柱状のロック接続部543Aを備えている。このロック接続部543Aには、外周面に周方向に沿って係合凸部546が形成されている。
一方、ロック部520Aは、第一の実施の形態のロック部520と同様に、ロック接続部の円柱外周面に摺接する接続筒部521Aと、接続筒部521Aの端面に一体形成され、ガード部400の外方に配置される竜頭頭部522とを備えている。
接続筒部521Aは、外周面にロックネジ部523(雄ネジ)が形成されており、このロックネジ部523は、前述したガード部400のガードネジ部412に螺合可能に設けられている。また、接続筒部521Aは、筒内周面に、周方向に沿って係合凸部546と係合する係合凹部526を備え、この係合凹部526の時計1内方側に、係合凸部546の抜け落ちを防止する係止部としての係止突起527が形成されている。
このような竜頭500Aでは、時計操作部510Aのロック接続部543Aを、ロック部520Aの接続筒部521A内に打ち込むことで、係合凸部546を係合凹部526に嵌め込んで形成することができる。
〔第二の実施の形態の作用効果〕
上記のような第二の実施の形態の時計1Aでは、上述した第一の実施の形態の時計1の作用効果に加え、次の効果を奏することができる。すなわち、時計1Aでは、竜頭500Aは、ロック接続部543Aと接続筒部521A内に打ち込んで嵌め込むことで形成される。このため、第一の実施の形態にて示したような保持孔524、雌ネジ部544、固定ネジ550が不要となり、より構成を簡単にできるとともに部品点数も少なくでき、コストの低減、製造工程の低減を図ることができる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記実施の形態では、竜頭500が押し込まれ、ガード部400にロック部520がロックされた状態と、ロック部520のロックが解除され、竜頭500が引き出された状態とで、それぞれ回転操作部600の回転力の伝達先が異なる時計1、すなわちロック状態では、ゼンマイ211を巻き上げ、ロック解除状態では指針13,14,15を調整が可能な時計1を例示したが、これに限定されない。
例えば、上述したように、ロック部520とガード部400との螺合状態に応じて、さらに複数の機能を割り当てる構成としてもよい。例えば、ロック部520がロックされた状態、ロックネジ部523とガードネジ部412の螺合状態が変化し、ロック部520が僅かに引き出された状態、ロック部がさらに引き出された状態、ロック部が完全に引き出され、ロックが解除された状態など、3段階以上の状態に分け、これらの状態に応じて、例えば秒針13の調整、分針14の調整、時針15の調整、日車の調整が実施可能な構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、竜頭500がロックされた状態で、ゼンマイ211の巻き上げを実施可能、竜頭500が引き出された状態で、指針13,14,15の位置調整を実施可能としたが、これに限定されず、例えば日車の位置調整など、その他の機能を実施する構成としてもよい。
さらに、第一の実施の形態において、付勢手段としてコイルスプリング560を例示したが、これに限定されず、例えば合成樹脂性の弾性部材を設ける構成などとしてもよい。
さらには、第二の実施の形態においても、第一の実施の形態と同様に、ロック部520と時計操作部510との間にコイルスプリング560などの付勢手段を設ける構成としてもよい。
また、上記実施の形態において、ガード部400の移動規制部410に竜頭挿通孔411を形成し、この竜頭挿通孔411に形成されるガードネジ部412にロック部520のロックネジ部523を螺合させることで、竜頭500をロックする構成としたが、これに限定されない。
例えば、移動規制部410に半円形の切欠を設け、この切欠の一部に係止部を形成する。一方、ロック部520には係止部に係合可能なフックを設ける。このような構成では、ロック部の係止部を移動規制部410のフックに係合させることで竜頭500がガード部400にロックされる。
そして、上記実施の形態において、回転操作部600は、略筒状に形成され、筒内周部において、時計操作部510の操作受部541に係合する構成としたがこれに限定されない。例えば、操作受部541を円筒状または円柱状に形成し、外周面に歯車を形成する。そして、回転操作部は、操作受部541の時計上面側(風防側)に設けられ、操作受部541の歯車に噛合可能な歯車形状に形成される構成としてもよい。このような構成でも、ロック部520に竜頭500をロックさせた状態で、回転操作部を回転させることで、時計操作部510を回転駆動させることが可能であり、かつ竜頭500のロックが解除された状態で、時計操作部510を軸心方向に沿って移動させることができる。
また、時計操作部510の操作受部541の外径寸法、すなわち断面形状の外接円の径寸法が、竜頭挿通孔411の径寸法よりも小さく形成される構成としたが、これに限定されない。
例えば、巻真41の回転力伝達先を変更するために必要な竜頭500の引き出し量を確保できる構成であれば、操作受部541の外径寸法が竜頭挿通孔411の径寸法よりも大きいものであってもよい。この場合、操作受部541は、竜頭500の引き出しにより、操作開口420内を移動することとなる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
本発明の第一の実施の形態の時計の平面図である。 前記時計の香箱車および駆動輪列を示す縦断面図である。 前記時計の香箱車および駆動輪列を示す別の縦断面図である。 前記時計の駆動輪列およびローター近傍を示す縦断面図である。 前記時計の巻真からゼンマイへの接続状態を示す縦断面図である。 前記時計の操作手段近傍において、竜頭がロックされた状態を示す縦断面図である。 前記時計の操作手段近傍において、竜頭のロックが解除された状態を示す縦断面図である。 本発明の第二の実施の形態の時計における操作手段近傍を示す縦断面図である。
符号の説明
1,1A…時計、10…外装ケース、20…ムーブメント、41…巻真、101…竜頭孔、400…ガード部、411…ロック係合部としての竜頭挿通孔、412…ガードネジ部、420…操作開口、500…竜頭、510,510A…時計操作部、520,520A…ロック部、523…ロックネジ部、524…保持孔、526…係合凹部、527…係止部としての係止突起、530…挿通部、540…操作頭部、544…雌ネジ部、546…係合凸部、550…固定ネジ、600…回転操作部。

Claims (7)

  1. ムーブメントが内蔵されるとともに、一部に内外を連通する竜頭孔が設けられる外装ケースと、前記竜頭孔に挿通され、軸心を回転中心として回転可能に設けられるとともに、前記ムーブメントに回転力を伝達する竜頭と、を備える時計であって、
    前記竜頭は、前記竜頭孔に挿通されて前記ムーブメントに接続される略軸状の時計操作部と、この時計操作部よりも時計外方側に配設され、前記時計操作部と同軸上で回転可能に前記時計操作部に保持されるロック部と、を備え、
    当該時計は、
    前記時計操作部を軸心方向に沿って進退自在に保持し、かつ前記時計操作部の周方向において前記時計操作部と連動して回転可能な回転操作部と、
    前記回転操作部の時計外方側の端面に対向して設けられ、前記回転操作部の移動を規制するとともに、前記ロック部と係合可能なロック係合部を有し、このロック係合部に前記ロック部と係合された状態で前記竜頭の進退移動を規制するガード部と、
    を具備したことを特徴とする時計。
  2. 請求項1に記載の時計において、
    前記ロック部は、外周面にロックネジ部を備え、
    前記ガード部の前記ロック係合部は、前記竜頭が挿通される竜頭挿通孔であり、この竜頭挿通孔の内周面に前記ロックネジ部に係合可能なガードネジ部が形成された
    ことを特徴とする時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の時計において、
    前記ガード部は、長手状に形成されるとともに、長手方向の両端部が前記竜頭孔を挟んで前記外装ケースに固定され、
    前記ガード部の長手方向の中央部、および前記外装ケースの外周面の間に所定隙間寸法の操作開口が形成され、この操作開口に前記回転操作部が配置される
    ことを特徴とする時計。
  4. 請求項2または請求項3に記載の時計において、
    前記時計操作部は、時計内方側に配設される挿通部と、この挿通部の時計外方側に設けられるとともに、前記ガード部の前記竜頭挿通孔よりも径小に形成される断面非円形状の操作頭部と、を備え、
    前記回転操作部は、略筒状に形成されるとともに、筒内周面の断面形状が、前記操作頭部の断面形状と同一形状となる断面非円形状に形成され、
    前記操作頭部は、前記回転操作部の筒内周面に挿通されることで、軸心方向に移動可能かつ、前記回転操作部と連動して周方向に回転可能に保持される
    ことを特徴とする時計。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の時計において、
    前記ロック部は、前記軸心に沿って貫通形成される保持孔を備え、
    前記時計操作部は、前記ロック部に対向する一端面に、軸方向に沿って形成される雌ネジ部を備え、
    前記ロック部から前記時計操作部に向かって前記保持孔を貫通し、前記雌ネジ部に螺合される固定ネジを備えた
    ことを特徴とする時計。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の時計において、
    前記ロック部および前記時計操作部のいずれか一方には、前記竜頭の前記軸心を中心軸とする略円筒状の係合凹部が設けられ、
    前記ロック部および前記時計操作部のうち他方には、前記係合凹部に、前記竜頭の前記軸心を回転中心として回転可能に保持される略円筒状の係合凸部が設けられ、
    前記係合凹部および前記係合凸部のうち少なくともいずれか一方には、前記係合凸部の軸心方向に沿う進退移動を規制する係止部が設けられる
    ことを特徴とする時計。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の時計において、
    前記竜頭は、前記時計操作部および前記ロック部の間に、前記ロック部を前記時計操作部から離隔する方向に付勢する付勢手段を備えた
    ことを特徴とする時計。
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