JP2010138861A - 可変動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大掛かりな構造を用いることなく簡素な構造で少なくとも1つの吸気バルブのリフト時期を変更する。
【解決手段】 吸気バルブ13Rをリフト動作させる吸気カムシャフト2及び可変吸気カム11Rを独立して設け、他の吸気バルブ13Fをリフトさせる吸気カム11Fを排気カム12F、12Rと共にカムシャフト1に設け、バルブ可変装置10によりシザースギヤ4に対する吸気カムシャフト2の回転方向の位相を任意に変更して吸気バルブ13Rのリフト時期を変更し、大掛かりな構造とならない簡素な構成で、吸気バルブ13Fのリフト時期に対して吸気バルブ13Rのリフト時期を変更する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の可変動弁装置に関する。
吸排気効率を向上させるために、1つのシリンダに対して一対の吸気バルブと一対の排気バルブを備えた4弁タイプの内燃機関が多く採用されている(例えば、特許文献1参照)。4バルブタイプの内燃機関では、一対の排気バルブが閉じるタイミングで一対の吸気バルブを開き始めるように、内燃機関の回転速度等に応じて所望のバルブ開閉タイミングが設定される。
しかし、4バルブタイプの内燃機関では、吸気バルブが開いた直後は、一対の吸気バルブから流入する混合気が互いに逆向きのスワール流を形成し、混合気が干渉してスワール流が弱まってしまう虞があった。また、吸気バルブが閉じる直前に、一対の吸気バルブの部分で上流の吸気側への吹き戻しが同時に生じて流体の乱れが減衰し、吸気バルブが閉じられた後から点火直前までの間にスワール流が弱まって燃焼が緩慢になる虞があった。
このような状況から、一対の吸気バルブの間で開閉タイミングを変更してシリンダ内の吸気流体の乱れを促進することができる機構が要望されてきている。しかも、大掛かりな構造とならない簡素な構成により、限られたスペースに配置することができる機構が求められているのが現状である。
特開2008−25428号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、複数のバルブの少なくとも1つのバルブのリフト時期を容易に変更することができる、例えば、複数の吸気バルブの少なくとも1つの吸気バルブのリフト時期を容易に変更することができる可変動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の可変動弁装置は、クランクシャフトの回転に同期して回転する第1カムシャフトと、前記第1カムシャフトに設けられ、第1バルブをカムプロフィールに応じてリフトさせる第1カムと、前記第1カムシャフトに設けられ複数の第2バルブのうち所定の第2バルブをカムプロフィールに応じてリフトさせる第2カムと、前記第1カムシャフトに同期して回転する第2カムシャフトと、前記第2カムシャフトに設けられ、前記複数の第2バルブのうち前記所定の第2バルブとは別の少なくとも一つの他の第2バルブをカムプロフィールに応じてリフトさせる第3カムと、前記第1カムシャフトの回転と前記第2カムシャフトの回転との同期のタイミングを変更するシャフト回転タイミング変更手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、第1カム及び第2カムを第1カムシャフトに備え、第3カムを第2カムシャフトに備え、第3カムにより少なくとも1つの第2バルブのリフトタイミングを設定するので、構成を大掛かりにすることなく独立して少なくとも1つの第2バルブのリフトタイミング(例えば、リフト時期)を他の第2バルブのリフトタイミングに対して変更することができる。このため、複数のバルブ(第2バルブ)の少なくとも1つのバルブ(第2バルブ)のリフトタイミングを容易に変更することができる。
そして、請求項2に係る本発明の可変動弁装置は、請求項1に記載の可変動弁装置において、前記第2カムのカムプロフィールを前記所定のバルブに伝達するロッカアームを備えたことを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、ロッカアームにより第2カムのプロフィールがリフトタイミングを変更しない第2バルブに伝達されるので、カムシャフトの複雑化を抑制することができる。
また、請求項3に係る本発明の可変動弁装置は、請求項1もしくは請求項2に記載の可変動弁装置において、1つのシリンダに対して前記第1バルブとして排気バルブ及び前記複数の第2バルブとして吸気バルブが備えられ、前記第1カムシャフトが排気カムシャフトであり、前記第2カムシャフトが吸気カムシャフトであり、前記排気カムシャフトに設けられ、前記排気バルブをカムプロフィールに応じてリフトさせる前記第1カムとしての排気カムと、前記吸気カムシャフトに設けられ、前記所定の吸気バルブをカムプロフィールに応じてリフトさせる第2カムとしての吸気カムと、前記吸気カムシャフトに設けられ、前記所定の吸気バルブのリフトタイミングに対し相対的にタイミングを変更して、前記所定の吸気バルブとは別の少なくとも一つの他の吸気バルブをカムプロフィールに応じてリフトさせる前記第3カムとしての可変吸気カムとを備えたことを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、可変吸気カムを吸気カムシャフトに備え、可変吸気カムにより少なくとも1つの吸気バルブのリフトタイミングを設定するので、構成を大掛かりにすることなく独立して少なくとも1つの吸気バルブのリフトタイミングを他の吸気バルブのリフトタイミングに対して変更することができる。このため、複数の吸気バルブの少なくとも1つの吸気バルブのリフトタイミングを容易に変更することができる。
また、請求項4に係る本発明の可変動弁装置は、請求項3に記載の動弁装置において、前記吸気バルブが、前記シリンダに対して一対備えられ、前記排気バルブが、前記シリンダに対して一対備えられ、前記排気カムシャフトが、前記シリンダの前記吸気バルブ及び前記排気バルブの間に配され、前記吸気カムシャフトと前記排気カムシャフトが、歯車により回転が連動され、前記シャフト回転タイミング変更手段が、前記歯車に対する前記吸気カムシャフトの回転タイミングを変更する手段であることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、4バルブのシリンダを備えた内燃機関で、吸気カムシャフトの回転タイミングを変更する機構により1つの吸気バルブのリフトタイミングを変更することができる。歯車に対する吸気カムシャフトの回転タイミングは、例えば、歯車に対する吸気カムシャフトの回転位相が適用される。
本発明の可変動弁装置は、複数のバルブ(吸気バルブ)の少なくとも1つのバルブ(吸気バルブ)のリフトタイミング(時期)を容易に変更することができる。
図1には本発明の一実施形態例に係る可変動弁装置を備えたカムシャフト部位の外観、図2にはバルブ動作機構の概念を表すシリンダ部の平面、図3には図2中のIII−III線矢視、図4には図2中のIV−IV線矢視を示してある。また、図5にはバルブ動作のタイムチャート、図6〜図8にはバルブのリフト動作説明、図9にはシリンダ内(燃焼室内)の流動状況を示してある。
図1〜図4に基づいて可変動弁装置を備えた内燃機関の要部を説明する。
図1、図2に示すように、シリンダヘッド側には排気カムシャフトとしてのカムシャフト1(第1カムシャフト)及び吸気カムシャフト2(第2カムシャフト)が気筒の配列方向に沿って互いに平行に配され、カムシャフト1はシリンダの中心部位に配されている。カムシャフト1の端部側にはカムギヤ3が設けられ、吸気カムシャフト2の端部にはカムギヤ3に噛み合うシザースギヤ4が設けられている。
カムシャフト1の端部にはスプロケット5が設けられ、スプロケット5には、クランクシャフト6側のスプロケット7との間でタイミングチェーン8が巻回されている。クランクシャフト6の動力がタイミングチェーン8及びスプロケット5を介してカムシャフト1に伝達され、カムシャフト1の回転がカムギヤ3及びシザースギヤ4を介して吸気カムシャフト2に伝達される。
1つのシリンダに対して一対の(複数の)第2バルブとしての吸気バルブ13F、13Rが設けられ、吸気バルブ13Fに対して吸気バルブ13Rのリフトタイミング(時期)が変更される。また、1つのシリンダに対して一対の第1バルブとしての排気バルブ15F、15Rが設けられている。
カムシャフト1には気筒毎に第2カムとしての吸気カム11F及び吸気カム11Fを挟んで第1カムとしての排気カム12F、12Rが固定されている。吸気バルブ13Fは、カムシャフト1の回転によりロッカアームとしての吸気ロッカアーム17を介して吸気カム11Fのカム面に応じてリフト動作される。排気カム12F、12Rは、カムシャフト1の回転により排気ロッカアーム18F、18Rを介して排気カム12F、12Rのカム面に応じてリフト動作される。
吸気ロッカアーム17は吸気ロッカシャフト14に中央部が回動自在に支持され、一端が吸気カム11Fのカム面の上部に当接し、他端が吸気バルブ13Fの頂部(詳細は後述する)に当接している。排気ロッカアーム18F、18Rは排気ロッカシャフト16に中央部がそれぞれ回動自在に支持され、一端が排気カム12F、12Rのカム面の上部にそれぞれ当接し、他端が排気バルブ15F、15Rの頂部(詳細は後述する)にそれぞれ当接している。
また、吸気カムシャフト2には気筒毎に第2カムとしての可変吸気カム11Rが固定されている。吸気バルブ13Rは、吸気カムシャフト2の回転により、バルブリフタ19を介して可変吸気カム11Rのカム面に応じてリフト動作される。吸気カムシャフト2の端部のシザースギヤ4の部位には、シャフト回転タイミング変更手段としてのバルブ可変装置10が設けられている。バルブ可変装置10によりシザースギヤ4に対する吸気カムシャフト2の回転方向の位相が変更され(タイミングが変更され)、可変吸気カム11Rの位相が変更される。即ち、吸気バルブ13Rのリフト時期が変更される。
図3、図4に基づいてシリンダヘッドの部位の構成を具体的に説明する。図3は吸気バルブ13F及び排気バルブ15Fの部位の断面であり、図4は吸気バルブ13R及び排気バルブ15Rの部位の断面である。
シリンダヘッド21の下面には燃焼室22の上壁を形成する面が形成され、上壁を形成する面には吸気ポート23の吸気開口部24及び排気ポート25の排気開口部26がそれぞれ2個設けられている。吸気バルブ13は吸気開口部24と燃焼室22との連通及び遮断を行うように配され、排気バルブ15は排気開口部26と燃焼室22との連通及び遮断を行うように配されている。
吸気バルブ13F、13Rは吸気開口部24の開口形状に合わせて形成された傘部13aを備え、傘部13aの中心部の上部にはステム部13bが設けられている。シリンダヘッド21には筒状のステムガイド27が圧入され、吸気バルブ13F、13Rのステム部13bがステムガイド27に摺動自在に支持されている。
ステム部13bの上端にはコッタ28を介して円盤状のリテーナ29が連結され、リテーナ29の下面とシリンダヘッド21側のシート30との間にスプリング31が設けられている。つまり、リテーナ29を介してステム部13bがスプリング31により上方に付勢され、吸気バルブ13が閉弁方向(吸気開口部24と燃焼室22とを遮断する方向)に付勢されている。
吸気バルブ13Rのステム部13bの上部には筒状のバルブリフタ19が配され、バルブリフタ19の上端面の内側がステム部13bの上部に取り付けられることで、スプリング31の外側がバルブリフタ19の筒面に覆われた状態にされている。バルブリフタ19の上端面の外側(上面)にはシム32が設けられ、シム32が吸気カム11に当接している。
排気バルブ15F、15Rも同様に傘部15a及びステム部15bを備え、吸気バルブ13と同一構成によりシリンダヘッド21に支持されている。このため、支持部材に対しては同一符号を付して重複する説明は省略してある。吸気バルブ13Fのリテーナ29の上面(頂部)には吸気ロッカアーム17の他端の下面が当接し、排気バルブ15F、15Rのリテーナ29の上面(頂部)には排気ロッカアーム18F、18Rの他端の下面がそれぞれ当接している。
吸気バルブ13Rのバルブリフタ19の上端面に対応してシリンダヘッド21の上部には吸気カムシャフト2が配され、吸気カムシャフト2はカムキャップ41を介してシリンダヘッド21に回転自在に支持されている。吸気ロッカアーム17及び排気ロッカアーム18F、19Rの一端、即ち、シリンダの中央に対応してシリンダヘッド21の上部にはカムシャフト1が配され、カムシャフト1はカムキャップ41を介してシリンダヘッド21に回転自在に支持されている。
従って、吸気カムシャフト2の回転により、可変吸気カム11Rのカム面に応じてバルブリフタ19を介して吸気バルブ13R(所定の吸気バルブとは別の吸気バルブ)がスプリング31の付勢力に抗して開弁動作(リフト動作)される。また、カムシャフト1の回転により、吸気カム11Fのカム面に応じて吸気ロッカアーム17が揺動し、吸気ロッカアーム17の揺動により吸気バルブ13F(所定の吸気バルブ)がスプリング31の付勢力に抗して開弁動作(リフト動作)される。
また、カムシャフト1の回転により、排気カム12F、12Rのカム面に応じて排気ロッカアーム18F、18Rがそれぞれ揺動し、排気ロッカアーム18F、18Rの揺動により排気バルブ15F、15Rがスプリング31の付勢力に抗してそれぞれ開弁動作(リフト動作)される。
本実施形態例の可変動弁装置では、バルブ可変装置10によりシザースギヤ4に対する吸気カムシャフト2の回転方向の位相(タイミング)を任意に変更し、吸気カム11Fの回転方向の位相に対して可変吸気カム11Rの位相を任意に変更する。即ち、吸気バルブ13Fのリフト時期に対して吸気バルブ13Rのリフト時期が任意のタイミングに変更される。
上述した可変動弁装置を備えた内燃機関では、クランクシャフト6の回転がタイミングチェーン8及びスプロケット5を介してカムシャフト1に伝達され、カムシャフト1の回転がカムギヤ3及びシザースギヤ4を介して吸気カムシャフト2に伝達される。
カムシャフト1が回転すると、吸気カム11Fのカム面に応じて吸気ロッカアーム17を介して吸気バルブ13Fがリフト動作されると共に、排気カム12F、12Rのカム面に応じて排気ロッカアーム18F、18Rを介して排気バルブ15F、15Rがリフト動作される。
吸気カムシャフト2が回転すると、可変吸気カム11Rのカム面に応じてバルブリフタ19を介して吸気バルブ13Rがリフト動作される。バルブ可変装置10によりシザースギヤ4に対する吸気カムシャフト2の回転方向の位相が変更されているため、吸気バルブ13Rは吸気バルブ13Fとは異なる時期にリフト動作される。
図5に基づいて、例えば、吸気バルブ13Rを遅い時期にリフト動作させる場合のバルブ動作の状況を説明する。
図5に実線で示すように、排気バルブ15F、15Rが閉じるタイミングで吸気バルブ13Fが開き始め、続いて図5に点線で示すように、吸気バルブ13Rが開き始める。内燃機関の回転速度等に応じて所望のバルブ開閉タイミングが設定される。例えば、体積効率を増加して出力を向上させたり、排気バルブ15F、15Rとの間で吸気バルブ13Fの開弁時期をオーバーラップさせる量を変更して内部EGR量を最適化し、燃費向上やポンピングロスの低減を図り、低燃費化を図ることができる。
図6〜図8に基づいてタイムチャートに応じた動弁状況を説明する。図6〜図8において、(a)は図2中のIII−III線矢視に相当し、(b)は図2中のIV−IV線矢視に相当する。
図5の(1)の時点での吸気バルブ13F、13R及び排気バルブ15F、15Rの状況は、図6に示した通りである。つまり、図6(a)に示すように、排気カム12Fの回転により排気ロッカアーム18Fが揺動して排気バルブ15Fが全開状態にリフト動作する。同時に、図6(b)に示すように、排気カム12Rの回転により排気ロッカアーム18Rが揺動して排気バルブ15Rがリフト動作する。吸気カム11F及び可変吸気カム11Rは吸気バルブ13F、13Rの動作に影響を与えず、吸気バルブ13F、13Rはスプリング31の付勢力により閉じた状態が維持されている。
図5の(2)の時点での吸気バルブ13F、13R及び排気バルブ15F、15Rの状況は、図7に示した通りである。つまり、図7(a)に示すように、吸気カム11Fの回転により吸気ロッカアーム17が揺動して吸気バルブ13Fが全開状態にリフト動作する。同時に、排気カム12Fは排気バルブ15Fの動作に影響を与えず、排気バルブ15Fはスプリング31の付勢力により閉じた状態が維持されている。図7(b)に示すように、排気カム12Rは排気バルブ15Rの動作に影響を与えず、排気バルブ15Rはスプリング31の付勢力により閉じた状態が維持されている。また、可変吸気カム11Rの回転によりバルブリフタ19を介して吸気バルブ13Rがリフト動作を開始する。
図5の(3)の時点での吸気バルブ13F、13R及び排気バルブ15F、15Rの状況は、図8に示した通りである。つまり、図8(a)に示すように、吸気カム11Fの回転により吸気ロッカアーム17が揺動して吸気バルブ13Fが全閉に近づく状態にリフト動作する。同時に、排気カム12Fは排気バルブ15Fの動作に影響を与えず、排気バルブ15Fはスプリング31の付勢力により閉じた状態が維持されている。図8(b)に示すように、排気カム12Rは排気バルブ15Rの動作に影響を与えず、排気バルブ15Rはスプリング31の付勢力により閉じた状態が維持されている。また、可変吸気カム11Rの回転によりバルブリフタ19を介して吸気バルブ13Rが全開状態にリフト動作する。
図9に基づいて燃焼室内の流動状況を説明する。
図9(a)に示すように、吸気バルブ13Fが開いた直後は、吸気バルブ13F側の吸気開口部24から混合気が流入し、吸気バルブ13R側の吸気開口部24は閉じられた状態にされる。燃焼室22の内部の混合気は図中左旋回状態の吸気バルブ13F側からの大きなスワール流S1を形成する。片側からの大きなスワール流S1により、排気バルブ15F、15R側で混合気の流れが干渉して弱まることがない。その後吸気バルブ13R側の吸気開口部24から混合気が流入するが、大きなスワール流S1は圧縮行程(図5参照)の後半まで維持される。
図9(b)に示すように、吸気バルブ13Fが閉じる直前(圧縮行程に移行する時期)は吸気バルブ13R側の吸気開口部24が開いているので、上流の吸気側への吹き戻しが吸気バルブ13R側の吸気開口部24で増大し、燃焼室22の内部は図中左旋回状態の吸気バルブ13R側への大きなスワール流S2を形成する。片側からの吹き戻しの大きなスワール流S2により吸気バルブ13F、13R側で混合気が干渉して弱まることがない。
図9(c)に示すように、吸気バルブ13R側の吸気開口部24が遅れて閉じられ、ピストンが上死点(点火直前)に達すると、スワール流Sは点火プラグ51の近傍で強い乱れS3に変化する。これにより、点火後の燃焼反応を促進することができる。
吸気バルブ13Fのリフト時期に対して吸気バルブ13Rのリフト時期をずらすことで(遅くすることで)、片側の吸気バルブ13Rを遅く閉じる状態にすることができ、燃焼室22の内部に大きなスワール流を形成することが可能になる。この結果、点火直前に強い乱れS3を生じさせることができ、燃焼を促進して燃焼改善による低燃費化を達成することができる。
吸気バルブ13Rをリフト動作させる吸気カムシャフト2及び可変吸気カム11Rを独立して設け、他の吸気バルブ13Fをリフトさせる吸気カム11Fを排気カム12F、12Rと共にカムシャフト1に設け、バルブ可変装置10によりシザースギヤ4に対する吸気カムシャフト2の回転方向の位相を任意に変更して吸気バルブ13Rのリフト時期をずらす構成としている。このため、既存の装置を最大限に利用して、大掛かりな構造とならない簡素な構成で、限られたスペースに配置することができる機構により、吸気バルブ13Fのリフト時期に対して吸気バルブ13Rのリフト時期をずらすことができる。
従って、2つの吸気バルブ13F、13Rの一方の吸気バルブ13Rのリフト時期を容易に変更することができる。
上述した実施形態例では、シザースギヤ4に対して吸気カムシャフト2の位相を変更して吸気バルブ13Rのリフト時期を変更する例を挙げて説明したが、吸気カムシャフト2と吸気バルブ13Rの間にリフト時期を変更する機構を介在させることも可能である。例えば、可変吸気カム11Rを複数備え、プロフィールを選択的に吸気バルブ13Rに伝達する機構を適用する等、他の機構を適用することも可能である。
また、1つのシリンダに吸気バルブ及び排気バルブをそれぞれ2つ備えた4バルブの例を挙げて説明したが、1つのシリンダに1つの排気バルブと2つの吸気バルブを備えた3バルブのシリンダ、1つのシリンダに吸気バルブを3つ備えると共に排気バルブを2つ備えた5バルブのシリンダの少なくとも1つの吸気バルブのリフト時期を変更する機構に適用することができる。
本発明は、内燃機関の可変動弁装置の分野で利用できる。
本発明の一実施形態例に係る可変動弁装置を備えたカムシャフト部位の外観図である。 バルブ動作機構の概念図である。 図2中のIII−III線矢視図である。 図2中のIV−IV線矢視図である。 バルブ動作のタイムチャートである。 バルブのリフト動作説明図である。 バルブのリフト動作説明図である。 バルブのリフト動作説明図である。 シリンダ内(燃焼室内)の流動状況を表す概念図である。
符号の説明
1 カムシャフト
2 吸気カムシャフト
4 シザースギヤ
10 バルブ可変装置
11F 吸気カム
11R 可変吸気カム
12 排気カム
13 吸気バルブ
15 排気バルブ
17 吸気ロッカアーム
18 排気ロッカアーム
21 シリンダヘッド
22 燃焼室

Claims (4)

  1. クランクシャフトの回転に同期して回転する第1カムシャフトと、
    前記第1カムシャフトに設けられ、第1バルブをカムプロフィールに応じてリフトさせる第1カムと、
    前記第1カムシャフトに設けられ複数の第2バルブのうち所定の第2バルブをカムプロフィールに応じてリフトさせる第2カムと、
    前記第1カムシャフトに同期して回転する第2カムシャフトと、
    前記第2カムシャフトに設けられ、前記複数の第2バルブのうち前記所定の第2バルブとは別の少なくとも一つの他の第2バルブをカムプロフィールに応じてリフトさせる第3カムと、
    前記第1カムシャフトの回転と前記第2カムシャフトの回転との同期のタイミングを変更するシャフト回転タイミング変更手段とを備えた
    ことを特徴とする可変動弁装置。
  2. 請求項1に記載の可変動弁装置において、
    前記第2カムのカムプロフィールを前記所定のバルブに伝達するロッカアームを備えた
    ことを特徴とする可変動弁装置。
  3. 請求項1もしくは請求項2に記載の可変動弁装置において、
    1つのシリンダに対して前記第1バルブとして排気バルブ及び前記複数の第2バルブとして吸気バルブが備えられ、
    前記第1カムシャフトが排気カムシャフトであり、
    前記第2カムシャフトが吸気カムシャフトであり、
    前記排気カムシャフトに設けられ、前記排気バルブをカムプロフィールに応じてリフトさせる前記第1カムとしての排気カムと、
    前記吸気カムシャフトに設けられ、前記所定の吸気バルブをカムプロフィールに応じてリフトさせる第2カムとしての吸気カムと、
    前記吸気カムシャフトに設けられ、前記所定の吸気バルブのリフトタイミングに対し相対的にタイミングを変更して、前記所定の吸気バルブとは別の少なくとも一つの他の吸気バルブをカムプロフィールに応じてリフトさせる前記第3カムとしての可変吸気カムとを備えた
    ことを特徴とする可変動弁装置。
  4. 請求項3に記載の動弁装置において、
    前記吸気バルブが、前記シリンダに対して一対備えられ、
    前記排気バルブが、前記シリンダに対して一対備えられ、
    前記排気カムシャフトが、前記シリンダの前記吸気バルブ及び前記排気バルブの間に配され、
    前記吸気カムシャフトと前記排気カムシャフトが、歯車により回転が連動され、
    前記シャフト回転タイミング変更手段が、前記歯車に対する前記吸気カムシャフトの回転タイミングを変更する手段である
    ことを特徴とする可変動弁装置。
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JPS60153411A (ja) * 1984-01-20 1985-08-12 Mazda Motor Corp デイ−ゼルエンジンの吸気弁制御装置
JPS60122533U (ja) * 1984-01-25 1985-08-19 マツダ株式会社 過給機付デイ−ゼルエンジンの吸気弁制御装置
JPH09177517A (ja) * 1995-12-26 1997-07-08 Isuzu Motors Ltd V型エンジンのバルブタイミング変更装置
JP2009085162A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御システム

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