JP2010137901A - 注出口栓、包装容器及び包装容器の製造法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】注出口栓は、液体用紙容器の注出孔に設けられた注出筒及び、注出筒5と一体化して注出孔外周辺の容器壁と接合する基部を有するスパウト10と、スパウトと一体化してスパウトを封止するように内蔵された破断可能な第1プルタブ9とからなる注出口栓であって、注出孔から離設された空気孔19を封止するように覆う破断可能な第2プルタブ18を有する。
【選択図】図1
Description
注出孔から離設された空気孔を封止するように覆う破断可能な第2プルタブを有する
ことを特徴とする。
容器の注出孔に設けられた注出筒及び、注出筒と一体化して注出孔外周辺の容器壁と接合する基部を有するスパウトと、スパウトと一体化してスパウトを封止するように内蔵された破断可能な第1プルタブとからなる注出口栓を有し、
注出孔から離設された空気孔を封止するように覆う破断可能な第2プルタブを有する
ことを特徴とする。
ウェブ状紙包装材料を所定間隔ごとに穿孔して注出孔と注出孔から離設された空気孔とを形成し、
容器内側に対応する注出孔及び空気孔の内側を覆うように、所定のキャビティを有した第1金型を配設し、容器外側に対応する注出孔及び空気孔の外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型を配設し、
キャビティ・ゲートから溶融樹脂をキャビティに射出して、注出筒と一体化して注出孔外周辺の容器壁と接合する基部を有するスパウトと、スパウトと一体化してスパウトを封止するように内蔵された破断可能な第1プルタブ、注出孔から離設された空気孔を封止するように覆う破断可能な第2プルタブを成形し、
ウェブ状積層包装材料をチューブ状に成形し、包装材料の両縁部を重ねてオーバーラップを形成し、
オーバーラップで縦線方向に縦シールして縦シール帯域を形成し、
チューブ状包装材料内に内容物を充填し、
所定間隔毎に包装材料を横断方向に押圧し、横シールにより密封されて横シール帯域を形成し、
横シール帯域で切断して枕状予備成形体を得、
折り目線に沿って折り畳んで包装容器を得、
スパウトを覆うようにキャップを配設して、包装容器を製造する
ことを特徴とする。
本発明の注出口栓では、液体用紙容器の注出孔に設けられた注出筒及び、注出筒と一体化して注出孔外周辺の容器壁と接合する基部を有するスパウトと、スパウトと一体化してスパウトを封止するように内蔵された破断可能な第1プルタブとからなる注出口栓である。
第1プルタブは、破断容易であるので、引っ張ることにより破断され、スパウト内部の封止を解除して開放する。容器を傾けることによって、内容液は開口から流れ出る。注出筒及びスパウトに案内され、よどみ無く内容液が流れる。
紙容器であるので、カーボンフットプリントが低く、環境に優しい製品である。すなわち、「人間活動が(温室効果ガスの排出によって)地球環境を踏みつけた足跡」という、一般的に製品が販売されるまでの温室効果ガス排出量によりあらわされる量であり、上記の紙容器が低く、環境に優しい。
第1プルタブは、破断容易であるので、容易に開放して、容器を傾けることによって、内容液が開口から流れ、注出筒及びスパウトに案内され、よどみ無く内容液が流れる。
この特徴において、空気孔を封止する第2プルタブが破断容易であるので、引っ張ることにより破断され、空気孔から流出量相当の空気が流入して内部の陰圧を解消させる。
この穿孔は、搬送されるウェブ状紙包装材料の所定箇所に、注出孔と空気孔とを同時に又は連続して、通常、実施される。注出孔と空気孔とには、開口された状態で注出筒、スパウト、第1プルタブを成型されてもよく、また、注出孔と空気孔と覆うように、片面若しくは両面に溶融ラミネート樹脂を積層してもよく、また、注出孔と空気孔と覆うように、片面若しくは両面に熱可塑性樹脂層パッチフィルムを積層してもよい。
上記のキャビティは、注出筒、スパウト(基部)、第1プルタブ及び、第2プルタブに相当する。
この成型は、インジェクション成型法によって、通常、行われる。すなわち、キャビティ・ゲートから溶融樹脂をキャビティに射出する。溶融樹脂はゲートからキャビティー内部に隙間なく充填される。
インジェクション成型法によって、注出筒と、基部を有するスパウトと、第1プルタブと、第2プルタブとが成型される。
チューブ状包装材料内に内容物を充填し、容器毎にこの包装材料を横断方向に押圧し、横シールにより密封されて横シール帯域を形成する。
横シール帯域で切断して枕状予備成形体を得、折り目線に沿って折り畳んで最終形状の包装容器を得る。
最後に、スパウトを覆うようにキャップを配設して包装容器を製造する。
図1は、この発明による注出口栓の一実施例のスパウト部分の製造を示す断面図である。
図2は、この発明に使用される折り目線を有するウェブ状紙包装材料の部分平面図である。
図3は、この発明による包装容器の一実施例を示す斜視図である。
図4は、この発明による包装容器を製造する包装充填装置例の概略斜視図である。
図5は、注出口栓の参考例の射出成形工程を示す断面図である。
図6は、この発明による包装容器の第2の実施例を示す斜視図である。
図7は、この発明による包装容器の第3の実施例を示す斜視図である。
図8は、この発明による注出口栓のスパウト部分の外観斜視図である。
図2に、この例の折り目線1aが付されたウェブ状紙包装材料1の部分(容器1個分の長さL)を示す。
材料1の両端が重ねられ、筒状にされ、1個分(長さL)で横シール/切断され、折り目線1aに沿って折り畳まれる。
図2に示すように、ウェブ状紙包装材料1(容器1個分の長さL)に、注出孔42及び空気孔43(第3実施例では43a、第2実施例では43b)が穿孔される箇所が設定される。
引き続き、注出口栓のスパウト部分形成用インジェクション成形装置41によって注出孔の注出口栓のスパウト部分及び第2プルタブが形成されてる。
このスパウト部分形成用インジェクション成形装置によって注出口栓のスパウト10と第2プルタブ18が形成される。
この装置では、容器内側に対応する注出孔内側を覆うように、第1金型15を配設し、容器外側に対応する注出孔外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型16を配設する。キャビティ・ゲート17から溶融樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンなど)をキャビティに射出して注出口栓の注出筒5及びスパウト10、第2プルタブ18を成形する。
ウェブ状積層包装材料1を矢印の方向に搬送し、ウェブ状積層包装材料1をパンチング装置(図示せず)で所定間隔ごとに穿孔して注出孔42を形成する。
キャビティ・ゲート17から溶融樹脂をキャビティに射出して注出口栓の注出筒5及びスパウト10を成形する。
帯状包装積層材料1の縁部にストリップを接合する際、帯状包装積層材料とストリップとを挟んで、一方側に、プレッシャローラを配設して圧し、他方に、プレッシャローラによる圧力を受け、それに対向し、押さえ支持するようにカウンタローラを配設する。
枕状予備成形体21は、最終成形装置(図示せず)によって最終の形状に成形され、流動性食品を収容する包装容器14が完成する。
図3に、注出孔に注出口栓及びキャップ2、第2プルタブ18が、包装容器14の頂壁3に設けられた包装容器例の外観斜視図を示す。
図7に示すように、包装容器14の頂壁3の注出筒5及びスパウト10の上方から、キャップ装着装置によってキャップ2が装着される。
図3、6、7に包装容器14の種々の実施例を示す。
包装材料1に形成された孔42、19を挟んで、注出筒5のキャビティ、容器壁と接合する基部6のキャビティ、スパウトを封止する第1プルタブ9のキャビティ、第2プルタブ18のキャビティが形成される。第1及び第2プルタブ9、18の外周に弱め線が形成され、破断可能なプルタブとからなる。
注出口栓例は、容器の注出孔に設けられ、外周に凸ねじ山を有する注出筒5及び、注出筒5と一体化して注出孔外周辺の容器壁と接合する基部6を有する円筒状のスパウト10と、スパウト10内部底面に形成されたプルタブ基部8と、プルタブ基部8に連結し開封時に使用されるプルリング(プルタブ)9とからなる。
図6に示す包装容器14の実施例では、空気孔の位置を、図2に示す包装材料での隣接する容器の底部分43aに設ける。この例では、隣の容器の底部パネルに空気孔を設けることとなる。
この例では、容器に高濃度栄養食品などを充填し、カテーテルを介して経口、経鼻へ供給することが可能になる。この場合、注ぎ口の第1プルタブ9を開封し、注ぎ口にカテーテルのアダプターをネジで取り付け、容器を上下さかさまになるよう、専用のホルダーに収め、スタンドに吊下げた後、底部の第2プルタブ18を引き開けて通気孔を開けて使用する。通気孔を開けた後、第2プルタブ18を容器14に残し、通気孔19を再度覆うようにして、流量を調整することもできる。
9 ・・ 第1プルタブ
10 ・・ スパウト
18 ・・ 第2プルタブ
19 ・・ 空気孔
42 ・・ 注出孔
17 ・・ ゲート
Claims (3)
- 液体用紙容器の注出孔に設けられた注出筒及び、該注出筒と一体化して該注出孔外周辺の容器壁と接合する基部を有するスパウトと、該スパウトと一体化して該スパウトを封止するように内蔵された破断可能な第1プルタブとからなる注出口栓であって、
該注出孔から離設された空気孔を封止するように覆う破断可能な第2プルタブを有する
ことを特徴とする注出口栓。 - 折り目線を有するウェブ状紙包装材料がチューブ状に成形され、該包装材料の両縁部が重ねられてオーバーラップが形成され、該オーバーラップで縦線方向に縦シールされて縦シール帯域が形成され、該チューブ状包装材料内に内容物が充填され、所定間隔毎に該包装材料が横断方向に押圧され、横シールにより密封されて横シール帯域が形成され、横シール帯域中間で切断されて枕状予備成形体が得られ、該折り目線に沿って折り畳むことにより形成される液体用包装容器であって、
該容器の注出孔に設けられた注出筒及び、該注出筒と一体化して該注出孔外周辺の容器壁と接合する基部を有するスパウトと、該スパウトと一体化して該スパウトを封止するように内蔵された破断可能な第1プルタブとからなる注出口栓を有し、
該注出孔から離設された空気孔を封止するように覆う破断可能な第2プルタブを有する
ことを特徴とする包装容器。 - 所定の折り目線を有するウェブ状紙包装材料が準備し、
該ウェブ状包装材料を所定間隔ごとに穿孔して注出孔と該注出孔から離設された空気孔とを形成し、
容器内側に対応する該注出孔及び該空気孔の内側を覆うように、所定のキャビティを有した第1金型を配設し、容器外側に対応する該注出孔及び該空気孔の外側を覆うように、所定のキャビティを有する第2金型を配設し、
キャビティ・ゲートから溶融樹脂を該キャビティに射出して、該注出筒と一体化して該注出孔外周辺の容器壁と接合する基部を有するスパウトと、該スパウトと一体化して該スパウトを封止するように内蔵された破断可能な第1プルタブ、該注出孔から離設された空気孔を封止するように覆う破断可能な第2プルタブを成形し、
該ウェブ状包装材料をチューブ状に成形し、該包装材料の両縁部を重ねてオーバーラップを形成し、
該オーバーラップで縦線方向に縦シールして縦シール帯域を形成し、
該チューブ状包装材料内に内容物を充填し、
所定間隔毎に該包装材料を横断方向に押圧し、横シールにより密封されて横シール帯域を形成し、
横シール帯域で切断して枕状予備成形体を得、
該折り目線に沿って折り畳んで包装容器を得、
該スパウトを覆うようにキャップを配設して、包装容器を製造する
ことを特徴とする包装容器の製造法。
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