JP2010137701A - 自動車内装部品のシート - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車内装部品を被覆するためのシートを、縫合された部分の手触りが良いものにして、内装部品を触った際に心地良さを感じることができ、尚且つ視覚的にも高級感を感じさせるものにして提供する。
【解決手段】自動車内装部品を被覆するためのシートを、シート6とシート6の突き合わせ端縁部6aを縫合する紐体7とで構成し、該紐体7を肉厚で幅がある帯状体であって、裏面が幅方向両端縁部7cに至るほど肉薄なものに形成し、箆状の縫い針によって前記シート6の突合せ端縁部6aを前記紐体7で縫合することで自動車内装部品を被覆するよう構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、ハンドル、シフトレバーのノブ、ドアノブ、座席等自動車に設けられる内装部品をカバーするための自動車内装部品のシートの技術分野に属するものである。
一般に、自動車内に設けられる内装部品、例えば、走行操舵のためのハンドルは、該ハンドルの一部を構成するリムに、リム部分を過不足なく覆うようにあらかじめ裁断された、例えば皮革製のシートをリムにかぶせ、しかる後この皮革シートの端縁部同士を糸で縫い合わせることによってハンドルカバーを構成し、このようなカバーを被覆することによってハンドルを握持した際の感触を良くしたものが知られている。
ところで、リムにシートを被覆する手法としては、かねてより種々研究がなされているが、一例を挙げると、ドーナツ状のリムにシートを過不足なくきっちり被覆して縫製するのは容易ではないため、あらかじめシートに糸でダミーのステッチを施し、あたかもこのダミーステッチの部分でシート端縁部同士が縫い合わされたかのように見せかけて、実際にはダミーステッチを施した部分とは別の部分の端縁部同士を突き合せて、接着剤でリムに貼り付ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、シート端縁部にあらかじめステッチを施しておき、しかる後このステッチが施されたシート端縁部同士を突き合せるようにしてシフトレバーのノブ等に接着剤で張り合わせ、あたかもシート端縁部同士が縫い合わされたかのように見えるカバーを提供した技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、あらかじめシート端部に伸縮性を有する紐体を縫い付けることによって、シートをあらかじめリムの形状にしておいてリムを被覆しやすいものに構成し、このシートをリムに被覆した後に、あらかじめシート端部に穿設された通し孔に紐体を通して編み上げてハンドルにカバーを取付ける技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
さらにまた、リムの外周面部分にあらかじめ凹部を形成し、この凹部が形成された部位がシート縫い合わせ位置となるよう構成して、シートの縫製部分における糸のリム外周面方向への突出を抑えてハンドルを触った時の感触を良くしたものが知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開平6‐48305号公報 特開平7−132908号公報 実開昭63‐43872号公報 実開平5‐75053号公報
これらのものでは、ハンドルにカバーを取付ける手法は種々異なるものの、細い糸状のものを使用する点では共通しており、しかもハンドルカバーにあっては、手作業によって作成されたという趣を出すために、これら糸状体をカバーの表面に露出させたものに構成することが多い。しかしながら、この糸状体のもので縫合した場合、糸状体のものがシートに食い込んだ状態となったりして凹凸が発生するだけでなく、シート突合せ部が露出するため手触りが悪いという問題がある。そこで幅がある帯状のものを用いて縫合することが提唱されるが、このとき、紐体を薄く腰がないものを使用した場合には、縫い通し部位が皺状態になって幅方向に縮んでしまうという問題がある。これに対し、肉厚で腰があるものを使用した場合には、皺状態になることを回避できるが、肉厚であるが故に紐体がシート表面に対して段差状に盛り上がったものとなって矢張り手触りが悪い、という問題があり、ここに本発明が解決せんとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、自動車内装部品を被覆するためのシートであって、該シートの突合せ端縁部同士を縫合するための紐体は、肉厚で幅がある帯状体であり、かつ、裏面が幅方向両端縁に至るほど肉薄になっていることを特徴とする自動車内装部品のシートである。
請求項2の発明は、紐体は、前記突合せ端縁部を隠して見えないように縫合されていることを特徴とする請求項1記載の自動車内装部品のシートである。
請求項3の発明は、紐体は、紐体端部を係止する係止部が形成された箆状の縫い針で縫合されていることを特徴とする請求項1または2記載の自動車内装部品のシートである。
請求項4の発明は、縫い針は、縫い針の基端部側が上下に分岐しており、該分岐空間部に係止部が形成されていることを特徴とする請求項3記載の自動車内装部品のシートである。
請求項1の発明とすることで、自動車部品を被覆するシートを縫合するための紐体を、肉厚で幅のあるものでありながら、シート表面に対して段差状に盛り上がることがないものにできて、部品を被覆したシートを手触りの良いものとすることができる。
請求項2の発明とすることで、シートの突き合せ端縁部は、紐体の縫合によって隠されるため、外部から視認できないものにすることができる。
請求項3の発明とすることで、紐体の裏面がシート表面側に露出しないようにしてシートの突き合せ端縁部を縫合することができる。
請求項4の発明とすることで、シートの突き合わせ端縁部を縫合しているあいだに紐体が縫い針から抜け落ちてしまうことがなく、作業効率を良くすることができる。
次に本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1において、1は自動車に取付けられるハンドルであって、スポーク2とリム3とを備えており、リム3は、例えば鉄鋼等の硬質材からなるリング状の軸芯部4と、該軸芯部4を被覆する、例えばポリプロピレン等の熱硬化性樹脂材等からなる握持部5とからなる。そして、この握持部5の外周面は、握持部5の手触りを良くするためのハンドルカバーとしてのシート6で覆われており、このシート6の端縁部であって、リム3をシート6で覆う際に突き合わされる突き合せ部6aには、図2に示すように、紐体7が挿通する通し孔8が所定の間隔を存して複数穿設されている。
紐体7は、シート6の突き合わせ端縁部6aに形成される複数の通し孔8に、後述するように一定の縫い合わせパターンで交互に挿通されており、これによってシート突き合わせ端縁部6a同士が縫合(編み込み)されている。そして、すべての通し孔8に紐体7が挿通されて縫合された状態では、縫合された紐体7によって突き合わせ端縁部6aが隠されて、外部からは視認されることがないようになっている。因みに本実施の形態ではシート6及び紐体7は牛皮を用いている。
ここで、紐体7は、図3(A)に示すように、帯状で肉厚となっており、縫合された状態でシート表面側を向く表面7aと、縫合された状態でシート裏面側を向く裏面7bとからなる。図3(B)に示すように、紐体7の裏面7bは、幅方向中央が肉厚で両端縁部7cに至るほど肉薄になった傾斜部7dが形成されている。一方、シート6の突き合わせ部6aには、図3(C)に示すように、裏面側にシート端縁部に至るほど肉薄になるようカットしたシート傾斜部6bが形成されている。そして、この紐体7が通し孔8に挿通されることによってシート6の突き合わせ端縁部6a同士が縫合されると、図3(D)に示すように、突き合わせ端縁部6aは紐体7によって締付けられ、これによってシート傾斜部6bが握持部5側に沈み込み、その分だけ紐体7もシート6側に沈み込むようになっている。そしてさらに紐体7の傾斜部7dがシート6に密着し、これによって突き合わせ端縁部6aにおけるシート6と紐体7との接触部位での段差が少なくなるよう構成されている。
ここで、紐体7を製造する手法を、二つの例を挙げて説明する。
まず第一の裁断手法として、紐用シート9を、正方形状もしくは長方形状等に裁断しておくことが好ましいが、必ずしもこだわることはない。そして該紐用シート9が牛皮のように天然皮革である場合、裏面に例えばウレタン系樹脂剤を塗布し含浸(アクリルニトリル等の有機溶剤に溶解させた状態)させること等によって予め伸び防止加工を施しておくことが好ましい。
そして、伸び防止加工が施された紐用シート9を、皮革裁断装置10によって裁断して紐体7を形成する。
該皮革裁断装置10は、図4(A)、(B)に示すように、裁断のための刃物10aが取付けられた裁断ローラ10bと、該裁断ローラ10bの下側にあって、裁断される紐用シート9を裁断ローラ側に押圧状に支持するとともに、刃物受けとしての機能を果たす樹脂製の送りローラ10cとが設けられている。
前記刃物10aは円盤形状をしており、裁断ローラ10bの外周面から外側に向けて鍔状に突設されている。そして、本実施例では6枚の刃物10aが裁断ローラ10bの軸方向に紐体7の幅と同じ間隙を存して設けられている。因みに、裁断ローラ10bは、図示しない駆動源(電動モータ)によって回転するようになっている。
このように構成される皮革裁断装置10の裁断ローラ10bと送りローラ10cとのあいだに紐用シート9を挟みこみ、裁断ローラ10bを回転駆動させることによって、紐用シート9が刃物10aによって裁断されながら反対側に送り出され、このようにして複数の紐体7が同時に裁断形成される。
また、第二の裁断手法として、図5に示すような皮革裁断装置11がある。この皮革裁断装置11は、図5(A)に示すように、予め円形状に裁断された紐用シート9が載置される作業台11aが備えられ、該作業台11aの周縁一端部には、紐用シート9の周縁部を裁断する刃物11b、該刃物11bによって裁断される紐用シート9を所定の裁断位置に誘導する上下一対のガイドローラ11c、11dが配設されている。前記ガイドローラ11c、11dの配設位置近傍から作業台11aに描いた位置合わせ円11fの中心部に至るようにして、長孔11eが作業台11aを上下に貫いて切欠き形成されており、後述するように回転ピン12aが作業台11aから突出して紐用シート9の中心を刺通した状態で該回転ピン12aを支持する支持部材12bが回転しながら長孔11eを移動するようになっている。
作業台11aの周縁部には、前記刃物11bから離間する(紐用シートの接線方向に離間した位置に設けることが好ましい)状態で上下一対の送りローラ13a、13bが設けられるが、本実施の形態では上側送りローラ13aがプーリ14a、14b、ベルト14cを用いたベルト伝動機構15を介して電動モータ16に動力伝動されている。一方、下側送りローラ13bは、上側送りローラ13aに対しギア伝動機構13cを介して動力伝動されている。そして電動モータ16が駆動することで両送りローラ13a、13bが同期して回転駆動し、これによって後述するように前記刃物11bで裁断された紐体7を上下で挟み込む状態で引っ張るようになっている。
一方、12は作業台長孔11eの下側に配され、図示しないガイドによって前記長孔11eに沿うよう移動する移動架台であって、該移動架台12には、前記回転ピン支持部材12bの回転中心に設けられた回転軸12cが回転自在に支持されている。さらに移動架台12には、ギア伝動機構12dが設けられ、該ギア伝動機構12dの一端に設けた伝動ギア12eは前記回転軸12cに設けた伝動ギア12fに噛合し、他端に設けたピニオンギア12gは皮革裁断装置11の図示しない基台に設けたラック12hに噛合している。さらに移動架台12は、滑車12iに懸け回された紐12jを介して錘体12kに連結されており、これによって移動架台12は、長孔11eに沿うようにして刃物11b側に向けて付勢されている。
尚、前記回転ピン12aは、紐用シート9の中心位置とその近傍とに刺通する複数本(本実施の形態では3本)であって、支持部材12bに対して勝手に回転することなく、支持部材12bの回転に合わせて回転するように設定されている。
そしてこの皮革裁断装置11を用いての紐体7の裁断は次のようになる。まず、移動架台12を、回転ピン12aが位置合わせ円11fの中心位置に位置するよう移動させ、この状態で紐用シート9の中心に中心の回転ピン12aが位置するように位置合わせをした状態で回転ピン12aに紐用シート9を刺通する。その後、紐用シート9の周端縁が刃物位置に位置するよう移動架台12を移動させ、紐体7の裁断になるが、裁断した紐体7が送りローラ13a、13bに挟まれるまでは手動で紐体7を裁断する。そして紐体7を送りローラ13a、13bに挟み込んだ後、電動モータ16を駆動することになるが、該電動モータ16が駆動すると、前記送りローラ13a、13bが挟んだ紐体7が引っ張られることになり、この引張り力を受けて紐用シート9が回転する。この紐用シート9の回転に伴い、回転ピン12aが回転すると、ギア伝動機構12dの他端に設けたピニオンギア12gが回転することになってラック12h上を刃物11b側に向けて転動していく。これによって前記引っ張られることで回転している紐用シート9と共に移動架台12が刃物11b側に向けて移動することになって、紐用シート9が順次渦巻状に裁断されて連続した長い紐体7が形成されるようになっている。この場合において、移動架台12の刃物11b側への移動を錘体12kの付勢力で補助することになって円滑な刃物11b側への移動が達成されるように配慮されている。
次に、紐体7に傾斜部7dを形成する方法を一例を挙げて説明すると、図6、7に示すような紐体端縁部の裁断装置を用いて紐体端縁部に傾斜部7dを形成することができる。図6、7において、17は、本発明の紐体7の両端縁部7cを裁断する紐体端縁裁断装置であって、紐体7の表面7aに当接し、紐体表面側を幅方向断面視で突出する湾曲形状にして紐体7を上から押圧する成形押さえ部17aと、成形押さえ部17aとともに紐体7を湾曲形状にして裏面7bから紐体7を当接支持し、紐体7の移動に従動して紐体7の移動方向に回転する成形送り歯車17bとが上下方向対向位置に配設されている。そして、この成形押さえ部17aおよび成形送り歯車17bの下流側(紐体進行側)には、紐体7を両端縁部7cが傾斜状となるように裁断して紐体7に傾斜部7dを形成する円形状の裁断刃17cが配設され、さらに下流側には、紐体7を一定速度で下流側に引っ張る引きロール17dが上下一対配設されている。この引きロール17dのうちの一方は、図示しないモータによって駆動する駆動側ロールとなっており、他方は駆動側ロールの駆動によって従動する従動側ロールとなっている。
そして、紐体7の長さ方向の端部7eを引きロール17dのあいだに挟みこみ、この端部17eから連なる紐体部分を成形押さえ部17aと成形送り歯車17bとのあいだに挟み込む。すると紐体7の成形押さえ部17aと成形送り歯車17bとで押圧状に挟持された部分は、図8に示すように、表面側が凸状に湾曲された状態となり、この状態で引きロール17dを駆動させると、紐体7は、紐体端縁裁断装置17の下流側に引っ張られて湾曲状態のまま裁断刃17cに引き出されて切断される。裁断刃17cは紐体7の裏面7bを、紐体の湾曲よりも大きい曲率で円弧状に裁断するよう設定されている。つまり裁断刃17cは、図9(A)に示すように、有底円筒状をした周面開口端部が筒状をした先鋭刃17gになっており、底面部17eに駆動軸17fが設けられている。そして駆動軸17fが図示しない駆動源(駆動モータ)の駆動に基づいて回転することで、先鋭刃17gが回転し、この回転している先鋭刃17gに前記紐体7が引き込まれることで紐体裏面7b部位が前記大きい曲率で幅方向両端に至る間、図9(B)に示すように裁断され、これによって紐体7は、両端縁部7cが表面側に向けて傾斜して順次肉薄になる形状に形成される。
このように形成された紐体7を、シート6に形成された通し孔8に挿通していくことによってシート6の突き合わせ端縁部6a同士を縫合することになるが、この縫合は、図10(A)に示すように、シート6の突き合わせ端縁部6aに形成された通し孔(ポンチ孔)8がまずシート縫合のために図面視で左右対称となるよう位置合わせされ、縫合され(編込みされ)る。そしてこの手順を図10(B)を用いて説明するが、便宜上、突合せラインXの左側の通し孔8を上側からL1、L2、L3・・・、これに対向する右側の通し孔8を上からR1、R2、R3、・・・とアドレスする。そしてまず通し孔L2から後述する縫い針18を裏面側に入れ、通し孔L1から表面側に抜き出す(工程I)。次いで縫い針18を通し孔R2に向けて移動させ(工程II)、該通し孔R2から裏面側に入れ、通し孔R1から表面側に抜き出したもの(工程III)を、通し孔L3に向けて移動させ(工程IV)、該通し孔L3から裏面側に入れて通し孔L2から抜き出す(工程V)。しかる後、通し孔R3に移動させた(工程VI)縫い針10を該通し孔R3から裏面側に入れ、通し孔R2から抜き出す(工程VII)し、順次このようして縫い込む(以降工程VIII、IX、X、XI、XII・・・)ことで、図10(C)に示すように、シート6の両突き合わせ端縁部6aが紐体7の紐幅によって隠されてまったく見えないように縫合される設定になっている。
次に、前記縫い針(編み針)18について説明する。縫い針18は、図11(A)、(B)に示すように、縫合時において、帯状の紐体7が裏表逆転することのないように扁平な長板材を中央部で二つに折曲した箆状の形状となっている。そして縫い針18は、折曲した上側部分である上片18aと下側部分である下片18bとからなり、縫い進み方向側である先端部18cから中間部18dにかけては、上片18aと下片18bとが密着した積層状態になっており、中間部18dから基端部18eにかけては、上片18aと下片18bとが上下に分岐しているが、本実施の形態では下片18bが下側に分岐したものになっており、これによって、上片18aと下片18bとのあいだには、両片18a、18bに挟まれた空間部18fが形成され、この空間部18fに、上片18aの基端部18eに先鋭状に形成の係止部18gが先端側に向けて折り返し状に折曲されている。尚、図11(C)は縫い針の展開図であり、点線が折曲線を示している。
このように構成された縫い針18において、前記紐体7の端部7eを、図12(A)に示すように、空間部18fに差し込んだ後、紐体7の端部7eを係止部18gに押し当てた状態で紐体7を図12(B)の矢印方向に引っ張ることで係止部18gに紐体7の端部7eが貫通する状態で係合し、これによって紐体7の反編み込み方向への抜けが防止されるようになっている。そしてこの状態で前述した手順で縫合していくことになるが、このとき上片18aが常に表側を向くようにして縫合することで紐体7が表裏反転する(捻じれる)ことがないように設定される。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、ハンドル1のリム3をシート6で覆うにあたり、紐体7を、縫い針18に係合させてシート6の突き合わせ端縁部6aに形成された通し孔8に挿通することによって、シート突き合わせ端縁部6aを縫合してシート6をリム3に一体的に覆うことになるが、ここで、紐体7は、幅方向端部が肉薄になってはいるが、幅方向中央部側ほど肉厚になっていて腰があるため、縫い通し部位が皺状態になって縮んでしまうことがない。しかも、紐体7の裏面の幅方向両端縁部7cがシート6の突き合わせ端縁部6aに至るほど肉薄になるよう傾斜部7dが形成されていることから、突き合わせ端縁部6aを縫合した際にシート6の表面から紐体7が段差状に盛り上がってしまうことがなく、手触りの良いハンドルカバーとすることができる。
また、縫い針18は箆状であって、表裏の区別が付くものであるから、縫い進んでいく工程で表裏反転してしまうことを回避することができ、これによって反転することのない整然とした縫合ができることになって、作業効率を向上させることができる。
しかも、紐体7は一定幅を持った帯状であることから、シート6の突き合わせ端縁部6a同士を紐体7の両端縁部7c同士が接するように縫合していくことによって、突き合わせ端縁部6aが外部から視認されないシートとすることができる。しかも、糸状体のもので縫合する場合と異なり、帯状に幅を持った紐体で縫合することによって、縫合された部位では縫い目(編み目)の美しさを味わうことができて、意匠性に優れたハンドルカバーとすることができる。
尚、本実施の形態は、ハンドルカバー1を構成するシート6をリム3の一部のみを被覆したものに構成したが、これに限定されるものでなく、図13に示すように、シート6を、リム3の全てが被覆されたものに構成しても良い。
また、本実施の形態は、硬質材であるリム3に直接シート6を被覆したものに構成したが、リム3とハンドルカバー1とのあいだにウレタン等のクッション材を挿入してもよい。
さらに、リム3をシート6で被覆する場合、補助的に接着剤を使用してあらかじめシート6をリム3に固定しておいてから縫合作業をしてもよいことは勿論である。
さらにまた、シート6によって被覆する自動車部品は、シフトレバーノブ、ドアノブ、座席等であってもよく、ハンドルに限定されるものではない。
(A)は、ハンドルの斜視図、(B)は、ハンドルのA−A断面図である。 シートの要部拡大図である。 (A)は、紐体の正面図、(B)は、紐体の側面断面図、(C)は、シート突合せ部の拡大図、(D)は、シートが縫合された状態の紐体を示す断面図である。 (A)は、第一の裁断手法における皮革裁断装置の正面図、(B)は、側面図である。 (A)は、第二の裁断手法における皮革裁断装置の正面図、(B)は、側面図、(C)は、皮革裁断装置のギア伝道機構の説明図である。 紐体端縁裁断装置の正面図である。 紐体端縁裁断装置の側面図である。 紐体端縁裁断装置における紐体裁断の説明図である。 (A)は、裁断刃の斜視図、(B)は、裁断刃が紐体を裁断する様子を示す側面図である (A)は、通し孔が位置合わせされた様子を示す斜視図、(B)は、紐体が通し孔に通される手順の説明図、(C)は、紐体が通し孔に挿通された状態を示す図である。 (A)、(B)は、それぞれ縫い針の正面図および側面図、(C)は、縫い針の展開図である。 (A)、(B)は、それぞれ縫い針に紐体が係合する様子を示す説明図である。 シートが被覆されたハンドルの他の実施例を示す斜視図である。
符号の説明
6 シート
6a 突き合わせ端縁部
7 紐体
7b 裏面
7c 両端縁部
7d 傾斜部

Claims (4)

  1. 自動車内装部品を被覆するためのシートであって、該シートの突合せ端縁部同士を縫合するための紐体は、肉厚で幅がある帯状体であり、かつ、裏面が幅方向両端縁に至るほど肉薄になっていることを特徴とする自動車内装部品のシート。
  2. 紐体は、前記突合せ端縁部を隠して見えないように縫合されていることを特徴とする請求項1記載の自動車内装部品のシート。
  3. 紐体は、該紐体端部を係止する係止部が形成された箆状の縫い針で縫合されていることを特徴とする請求項1または2記載の自動車内装部品のシート。
  4. 縫い針は、縫い針の基端部側が上下に分岐しており、該分岐空間部に係止部が形成されていることを特徴とする請求項3記載の自動車内装部品のシート。
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