JP2010137656A - 車両用電子制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリ系ECUとIG系ECUが区分された電子制御システムにおいて、IGオン後の消費電力を低減可能な車両用電子制御システムを提供すること。
【解決手段】共通のソフトウェアプラットフォーム16を有する、バッテリを電源にしてプログラム11,12を実行する第1の電子制御ユニット17と、イグニッションがオンになると起動する第2の電子制御ユニット20とが、車載LANを介して接続された車両用電子制御システム100であって、第2の電子制御ユニット20は、起動の完了を第1の電子制御ユニット17に通知する起動完了通知手段34を有し、第1の電子制御ユニット17は、プログラム11,12を第2の電子制御ユニット20に送信するプログラム送信手段32と、プログラムの送信後、スリープするスリープ手段31と、を有し、第2の電子制御ユニット20は、受信したプログラム11,12をソフトウェアプラットフォーム16上で実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の電子制御ユニットが車載LANを介して接続された車両用電子制御システムに関し、特に、異なる電子制御ユニットが同じプログラムを実行可能な車両用電子制御システムに関する。
車両には電子制御ユニット(以下、ECU(Electronic Control Unit)という)と呼ばれるマイコンが複数搭載され、それぞれがエンジンやドアロック等を制御する電子制御システムが実装されている。ECUとECUが提供する機能の関係はその車両において固定であることが多いので、いずれかのECUが故障すると車両はそのECUが提供する機能を利用できなくなる。この点について、車両に衝突のおそれがあることを予測して、衝突により影響があると予想されるECUが実行するソフトウェアを、衝突の影響が少ないと予想される他のECUに転送する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、車両のECUには駐車中、すなわちイグニッション(以下、IGという)がオフの状態でも起動しているものがあるが、このようなECUはIGのオフ中でもバッテリから電力を供給されるようになっている。これに対し、IGのオン中しか起動しないECUも存在するため、車両の電子制御システムにおける各ECUは、バッテリ系ECUとIG系ECUとに区分される。
図1は、従来の電子制御システムにおいてバッテリ系ECUとIG系ECUを模式的に示す図の一例である。図1では、バッテリ系ECUとしてボディECUと照合ECUを、IG系ECUとしてパワトレ系ECUとマルチメディア系ECUを示した。
特開2004−338630号公報
電子制御システムの実装コストの点では、バッテリ系ECUとIG系ECUでシステムを区分することなく、1つにまとめた方が有利である。しかし、IG系ECUで使用しているマイコンは高性能であるため、暗電流(ここではIGがオフでも流れる電流とする)も大きくなり、IG系ECUをバッテリ系ECUとして扱うとバッテリが短時間で上がってしまう。このため、図1に示したように、バッテリ系ECUとIG系ECUを完全に統合することは困難である。
そしてこの従来の電子制御システムでは、IGがオンされた後もバッテリ系ECUは起動したままとなっている。IGがオンされた後は、バッテリ系ECUよりも潤沢なリソース(ROM容量、RAM容量、動作クロック等)を持つIG系ECUでバッテリ系ECUの機能を提供できると考えられるが、これまでそのような技術は実現されていない。例えば、従来の電子制御システムでIGのオンの後にバッテリ系ECUをスリープさせてしまうと、バッテリ系ECUのI/Oに接続された他のセンサやアクチュエータの情報をIG系ECUが利用できなくなる等いくつかの不都合を引き起こすためである。
このため、従来は、IGのオンの後もバッテリ系ECUが起動したままとなり、その機能を利用しないのに電力を消費し続けたままであるという問題があった。今後、バッテリ系ECUの規模が大きくなると、益々消費電力が増大するおそれもある。
このような問題に対し特許文献1記載の技術を適用しても、例えば、バッテリ系ECUの機能をIG系ECUに転送することしかできないので、IGオフ後はバッテリ系ECUの機能が提供されず、IGオフ中なのにバッテリ系ECUの機能を利用できないことになってしまう。
本発明は、上記課題に鑑み、バッテリ系ECUとIG系ECUが区分された電子制御システムにおいて、IGオン後の消費電力を低減可能な車両用電子制御システムを提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、共通のソフトウェアプラットフォームを有する、バッテリを電源にしてプログラムを実行する第1の電子制御ユニットと、イグニッションがオンになると起動する第2の電子制御ユニットとが、車載LANを介して接続された車両用電子制御システムであって、第2の電子制御ユニットは、起動の完了を第1の電子制御ユニットに通知する起動完了通知手段を有し、第1の電子制御ユニットは、起動の完了を通知されるとプログラムを第2の電子制御ユニットに送信するプログラム送信手段と、プログラムの送信後、スリープするスリープ手段と、を有し、第2の電子制御ユニットは、受信したプログラムをソフトウェアプラットフォーム上で実行する、ことを特徴とする車両用電子制御システム。
バッテリ系ECUとIG系ECUが区分された電子制御システムにおいて、IGオン後の消費電力を低減可能な車両用電子制御システムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
図2は、本実施形態の電子制御システム100を模式的に説明する図の一例である。電子制御システム100の概略を説明する。なお、ECU(+B)17の「+B」はバッテリから供給された電力で動作可能であることを意味する。
(1)ECU(+B)17に最小限の機能を提供するだけのリソースを実装する
(2)IGオン後は、ECU(+B)17の機能をIG系ECU20により提供する
したがって、(1)によりECU(+B)17の物理的な大きさやコストを低減でき、(2)によりIGオン後はECU(+B)17をスリープさせることができるため、IGオン中の消費電力を低減できる。ECU(+B)17とIG系ECU20を完全に統合するわけではないので、暗電流によりバッテリが上がることもない。以下、詳細に説明する。
〔全体構成〕
図2に示すように、ECU(+B)17とIG系ECU20はCAN(Controller Area Network)やFlexRay等の車載LANを介して相互に接続されている。図では、バッテリ系ECU10をECU(+B)17のみとし、IG系ECU20をパワトレ系ECU18とマルチメディア系ECU19とした。なお、CANに接続された共用I/O21は、ECU(+B)17とIG系ECU20に共通のセンサやアクチュエータが接続されるインターフェイスである。
ECU(+B)17とIG系ECU20のいずれも、リソース(ROM容量、RAM容量、動作クロック等)に違いはあっても、プログラムを実行するCPU、プログラム実行の作業領域となりまた一時的にデータを記憶するRAM、データのインターフェイスとなる入出力インターフェイス、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、CANインターフェイス、IGオフしてもデータを保持するEEPROM、プログラムを記憶するハードディスクやROMのメモリ等がバスにより接続されたマイコンにより構成される。
ECU(+B)17は、従来のボディECUや照合ECU等、IGのオフ中に起動していたECUのうちIGオフ中に必要な機能のみを提供するECUである。従来の電子制御システムと比較すると物理的には2つのECU(ボディECUと照合ECU)が統合されているが、機能的には両者の機能の全てを集約する必要はない。こうすることで、ECU(+B)17の大きさやコストを最小限に抑制できる。
〔ECU(+B)17の機能〕
図2では、IGオフ中に必要な機能をドアロック機能とキー照合機能とし、それぞれをドアロックアプリ11と照合アプリ12とで実現する(以下、両者を区別しない場合単にアプリという)。ドアロック機能とキー照合機能は、互いに連携してドアのロック又はアンロックを実行する場合が多い。例えば、車両の駐車中、キー照合機能は、車両の外の検知エリアに進入したキーレスエントリーキーのIDコードを照合する。IDコードが照合できればドアロック機能にドアのアンロックを要求する。また、ドアロック時は、ドアロック機能が、カーテシスイッチにより全ドアの閉扉を検出し、ドアの外側にあるドアロックボタンがオンされると、キー照合機能に車外のキーレスエントリーキーの照合を要求する。キー照合機能は車外の検知エリアにキーレスエントリーキーが存在することを検出すると、ドアロック機能にドアのロックを要求する。これにより、ドアロック機能はドアをロックする。本実施例ではこの2つの機能をECU(+B)17がドアロックアプリ11と照合アプリ12を実行することで提供する。
〔+B用I/O15について〕
ECU(+B)17に設けられた「+B用I/O15」は、IG系ECU20からアクセス可能なインターフェイスである。例えば、+B用I/O15には従来ボディECUや照合ECUに接続されていたセンサやアクチュエータが接続されている。しかし、本実施形態の電子制御システム100では、IGオン後、ECU(+B)17はスリープ状態となるため、ECU(+B)17のみしか+B用I/O15にアクセスできないと、IGオン後にIG系ECU20が、従来ボディECUや照合ECUに接続されていたセンサやアクチュエータを制御できない。例えば、+B用I/O15にカーテシセンサやドアロックモータが接続されているとすると、走行中に半ドアを検出したり、ドアロックできなくなってしまう。
このため、本実施例のIG系ECU20は、IGオン中でもCANを介して+B用I/O15にアクセスすることができる。+B用I/O15は、例えば、IGオフ中はECU(+B)17に接続され、IGオン後はCANを介してIG系ECU20に接続されるなど、スイッチにより接続先が制御されている。
〔IG系ECU20〕
パワトレ系ECU18は、パワトレアプリA〜Cを有する。更にドアロックアプリ11を有していてもよい。予めパワトレ系ECU18がドアロックアプリ11を有していれば、ECU(+B)17から転送されなくても、IGオン後はパワトレ系ECU18がドアロック機能を提供できる。したがって、パワトレ系ECU18がドアロックアプリ11を実行する態様は2つある。1つはパワトレ系ECU18が、ECU(+B)17と同じドアロックアプリ11を予め記憶している態様で、もう1つはIGオン後にECU(+B)17からドアロックアプリ11を転送してもらう態様である。本実施形態はどちらの態様も好適に適用できる。
パワトレアプリA〜Cは、エンジンやトランスミッションを制御するプログラムであり、パワトレ系ECU18はパワトレアプリA〜Cの実行時に所定の粒度のタスクを生成し、割込み等の手法でスケジューリングしてプリエンプティブに各タスクを実行する。例えば、パワトレアプリAを実行することで、燃料噴射タイミング、燃料噴射量、点火タイミング等が制御され、パワトレアプリBを実行することでトルクコンバータとトランスミッションの連結、トランスミッションのギアの連結等の切り替えを制御する。
マルチメディア系ECU19は、マルチメディアアプリA〜Cを有する。更に照合アプリ12を有していてもよい。予めマルチメディア系ECU19が照合アプリ12を有していれば、ECU(+B)17から転送されなくても、IGオン後はマルチメディア系ECU19がキー照合機能を提供できる。したがって、パワトレ系ECU18と同様に、マルチメディア系ECU19が照合アプリ12を実行する態様は2つある。
マルチメディアアプリA〜Cは、例えばナビゲーション用の道路地図の表示、ラジオ・テレビの受信や音楽・DVDの再生、外部のサーバとの通信、インターネットのWeb表示等を実行するプログラムである。マルチメディアアプリA〜Cもマルチタスクによる実行が可能である。
なお、パワトレ系ECU18がドアロックアプリ11と照合アプリ12の両方を実行してもよいし、その逆にマルチメディア系ECU19がドアロックアプリ11と照合アプリ12の両方を実行してもよい。また、パワトレ系ECU18が照合アプリ12を実行してもよいし、マルチメディア系ECU19がドアロックアプリ11を実行してもよい。
〔共通SPF16〕
本実施形態のECU(+B)17とIG系ECU20は、共通のソフトウェアプラットフォーム(以下、共通SPF16という)を実装している。従来のSPFが、ボディECU、照合ECU、パワトレ系ECU、マルチメディア系ECUでそれぞれ異なっているのに対し、この共通SPF16をECU(+B)17とIG系ECU20が搭載したことで、ECU(+B)17が実行するドアロックアプリ11と照合アプリ12をIG系ECU20でも実行可能となる。なお、IG系ECU20は、ドアロックアプリ11と照合アプリ12の実行に必要なセンサやアクチュエータに+B用I/O15を介してアクセスする。
ECU(+B)17とIG系ECU20に実装される共通SPF16の最もシンプルな態様は、共通のOS(Operating System)であるが、ハードウェア的な制約から困難な場合が多い。また、ハードウェアに依存しない共通SPF16として例えばJAVA(登録商標)仮想マシンが知られている。このような仮想マシンを利用してもよいし、ハードウェアを仮想化した仮想化環境を実装してもよい。例えば、ECU(+B)17と同じOSとハードウェア構成をIG系ECU20が仮想的に提供することで、ECU(+B)17とIG系ECU20とで共通SPF16を実現できる。
〔機能ブロック〕
続いて、ドアロックアプリ11と照合アプリ12の転送の実行に必要な構成を説明する。図3は、ECU(+B)17、パワトレ系ECU18、及び、マルチメディア系ECU19の機能ブロック図の一例を示す。
IG系ECU20は、それぞれ起動が完了するとECU(+B)17の機能を代替するが、起動の完了時間はパワトレ系ECU18とマルチメディア系ECU19で異なるので、それぞれが起動完了通知部34a、34bを有する。起動完了通知部34a、34bは、起動の完了をECU(+B)17に通知する。
IG系ECU20の起動の手順を簡単に説明する。起動は、OSのローダを利用する場合と、プログラムの一種であるスタートアップルーチンを実行する場合がある。OSのローダを利用する場合、IGがオンされるとCPUは、例えばBIOS(Basic Input/Output System)の示すメモリのアドレスからローダを読み出しローダを実行する。ローダはOSのカーネルをメモリから探しRAMにロードする。CPUはカーネルを実行する。カーネルが共通SPF16をメモリから読み出しRAMにロードする。CPUが共通SPF16を実行する。また、カーネル又は共通SPF16は、+B用I/O15や自分のI/Oからセンサやアクチュエータ等の周辺装置の検出を行う。IG系ECU20はCANインターフェイスを介してECU(+B)17に起動の完了を通知するので、CANインターフェイスが異常なく検出される必要がある。
この場合、どの起動ステージで起動が完了したと判定するかは適宜設定できるが、本実施例ではIG系ECU20がドアロックアプリ11や照合アプリ12の実行する必要があるので、共通SPF16が実行されると起動が完了したものとする。
起動完了通知部34a、34bがプログラムとして実装される場合、IG系ECU20は共通SPF16の実行後このプログラムを実行して起動完了通知部34a、34bを立ち上げる。起動完了通知部34a、34bは、CANフレームにて起動の完了をECU(+B)17に通知する。
スタートアップルーチンを実行する場合、IGがオンされるとCPUやレジスタなどの回路がリセット信号を受けて初期化される。リセット信号が解除されるとCPUは、リセット割込みがあったことを検知してROMの特定のアドレスに記憶されているリセットベクタの内容をPC(プログラムカウンタ)に設定する。CPUは、PCが指定するアドレスのスタートアップルーチンのプログラムの実行を開始する。スタートアップルーチンは、アクチュエータやセンサのパラメータ、レジスタ等を設定し、アクチュエータ等の制御に必要なデータをRAMに読み込む。また、スタートアップルーチンはROMに残ったままのプログラム(Main関数)を読み出し実行する。Main関数が実行できれば、起動が完了したことになる。この場合、起動完了通知部34a、34bはMain関数から呼び出される関数として実装され、読み出された起動完了通知部34a、34bは、CANフレームにて起動の完了をECU(+B)17に通知する。
ECU(+B)17のアプリケーション転送部32は、起動の完了の通知を受けると、ドアロックアプリ11と照合アプリ12をIG系ECU20に転送する。ドアロックアプリ11及び照合アプリ12を、パワトレ系ECU18とマルチメディア系ECU19のどちらに転送するかは予め設定されている。また、ドアロックアプリ11及び照合アプリ12の実行に、ECU(+B)17が保持しているデータが必要となることがあるため、データ転送部33は、ドアロックアプリ11及び照合アプリ12の転送先と同じIG系ECU20に、付随するデータを転送する。
ドアロックアプリ11、照合アプリ12及び付随するデータを転送した後、スリープ切替部31はECU(+B)17をスリープ状態に遷移させる。これにより、IGオンの間の消費電力を低減できる。このように、ECU(+B)17はIGオフ中にのみ必要なCPU性能やROM容量のリソースを備えていればよいので、ECU(+B)17のサイズやコストを最小限にできる。
〔電子制御システム100の動作手順〕
以上の構成を用いて、電子制御システム100の動作手順について図4のフローチャート図を用いて説明する。図4のフローチャート図では、車両が駐車状態からスタートする。
S1)駐車状態の車両では、ECU(+B)17が照合アプリ12を実行して車室外のキーレスエントリーキーのキー照合機能を提供している。
S2)キーレスエントリーキーを携帯した運転者が車両に接近すると、ECU(+B)17がWakeUpしてIDコードの照合を開始する。
S3)IDコードが一致すれば、ECU(+B)17はドアロックアプリ11を実行して、ドアをアンロックする。これにより運転者が乗車する。
S4)照合アプリ12は、室内のキーレスエントリーキーのIDコードを照合する。すなわち、運転者が運転席に着座したか否かを判定する。
S5)室内のキーレスエントリーキーが照合され、運転者がスタートボタンを押下するとIGがオンされる。なお、電気自動車の場合、メインシステムがオンになり車両の運転が可能になる。IGがオンされると、CAN通信によりIG系ECU20に通知され、又は、IG系ECU20にHi信号が入力される。
S6)パワトレ系ECU18とマルチメディア系ECU19がそれぞれ起動を開始する。
S7)起動が完了すると、パワトレ系ECU18とマルチメディア系ECU19それぞれの起動完了通知部34a、34bが起動の完了をECU(+B)17に通知する。通常はマルチメディア系ECU19の方が起動に時間がかかるため、パワトレ系ECU18の起動完了通知部34aが先に起動の完了を通知する。
S8)起動の完了を通知されるとECU(+B)17のアプリケーション転送部32は、起動の完了を通知したパワトレ系ECU18にドアロックアプリ11を、マルチメディア系ECU19に照合アプリ12をそれぞれ転送する。
S9)アプリケーション転送部32は、ACKを受信したか否かを判定する。
S10)ACKを受信すると、次にデータ転送部33がドアロックアプリ11に付随するデータをパワトレ系ECU18に転送する。また、照合アプリ12に付随するデータをマルチメディア系ECU19に転送する。なお、ここで転送するデータは、ECU(+B)17がスリープすると取得できなくなるデータのみでよい。
S11)データ転送部33は、ACKを受信したか否かを判定する。
S12)パワトレ系ECU18はドアロックアプリ11を実行し、マルチメディア系ECU19は照合アプリ12を実行する。
S13)パワトレ系ECU18とマルチメディア系ECU19は、それぞれECU(+B)17のアプリを実行したことを通知する。
S14)これにより、ECU(+B)17は起動している必要がなくなったので、スリープ切替部31はECU(+B)17をスリープ状態に遷移させる。こうすることで消費電力を低減できる。
S15〜S17)以降、運転者が車両を運転し、運転が終わるとIGをオフする。IGがオフされると、ECU(+B)17に通知される。
S18)これにより、ECU(+B)17は再度WakeUpする。
S19)ECU(+B)17がWakeUpすると、パワトレ系ECU18はドアロックアプリ11に付随するデータを、マルチメディア系ECU19は照合アプリ12付随するデータをそれぞれECU(+B)17に転送する。これは、IG系ECU20はIGオフになると電力が供給されないのでRAM上のデータが全て消えてしまうので、ECU(+B)17に書き戻しておく必要があるためである。
S20)IG系ECU20はデータが転送できたか否かを判定する。
S21)データを転送したらIG系ECU20は電源の供給をカットして停止する。
S22)運転者が降車する。ECU(+B)17が照合アプリ12を実行し、キーレスエントリーキーが車外にあることが確認されると、ドアロックアプリ11がドアをロックする。
なお、パワトレ系ECU18が、予めドアロックアプリ11を記憶しており、マルチメディア系ECU19が、照合アプリ12を記憶している場合、ステップS8〜S11が不要となる。パワトレ系ECU18とマルチメディア系ECU19は起動完了のあと(S7)、ドアロックアプリ11と照合アプリ12をそれぞれ実行する(S12)。以降の処理は同じである。
以上説明したように、本実施形態の電子制御システム100は、ECU(+B)17に最小限の機能を搭載し、IGオン後はIG系ECU20でその機能を提供することで、ECU(+B)17の物理的な大きさやコストを低減でき、消費電力を低減できる。
従来の電子制御システムにおいてバッテリ系ECUとIG系ECUを模式的に示す図の一例である。 電子制御システムを模式的に説明する図の一例である。 ECU(+B)、パワトレ系ECU、及び、マルチメディア系ECUの機能ブロック図の一例である。 電子制御システムの動作手順を示すフローチャート図の一例である。
符号の説明
10 バッテリ系ECU
11 ドアロックアプリ
12 照合アプリ
13 パワトレアプリA〜C
14 マルチメディアアプリA〜C
15 +B用I/O
16 共通SPF
17 ECU(+B)
18 パワトレ系ECU
19 マルチメディア系ECU
20 IG系ECU
21 共用I/O
100 電子制御システム

Claims (2)

  1. 共通のソフトウェアプラットフォームを有する、バッテリを電源にしてプログラムを実行する第1の電子制御ユニットと、イグニッションがオンになると起動する第2の電子制御ユニットとが、車載LANを介して接続された車両用電子制御システムであって、
    前記第2の電子制御ユニットは、起動の完了を前記第1の電子制御ユニットに通知する起動完了通知手段を有し、
    前記第1の電子制御ユニットは、起動の完了を通知されると前記プログラムを前記第2の電子制御ユニットに送信するプログラム送信手段と、
    前記プログラムの送信後、スリープするスリープ手段と、を有し
    前記第2の電子制御ユニットは、受信した前記プログラムを前記ソフトウェアプラットフォーム上で実行する、
    ことを特徴とする車両用電子制御システム。
  2. 共通のソフトウェアプラットフォームを有する、バッテリを電源にしてプログラムを実行する第1の電子制御ユニットと、イグニッションがオンになると起動する第2の電子制御ユニットとが、車載LANを介して接続された車両用電子制御システムであって、
    前記第2の電子制御ユニットは、起動の完了を前記第1の電子制御ユニットに通知する起動完了通知手段と、
    前記プログラムを記憶したプログラム記憶手段と、を有し、
    前記プログラム記憶手段から読み出した前記プログラムを前記ソフトウェアプラットフォーム上で実行し、
    前記第1の電子制御ユニットは、起動の完了を通知された後にスリープするスリープ手段、を有する
    ことを特徴とする車両用電子制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023182021A1 (ja) * 2022-03-24 2023-09-28 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載装置、プログラム、及び情報処理方法

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