JP2010136798A - 吸収性物品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】尿漏れ防止効果に優れ且つ高速製造が可能な吸収性物品及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の吸収性物品の製造方法は、1)表面シート原反82と裏面シート原反83とを、コアラップシート6で包まれた吸収性コア5を含んで構成される吸収体4を挟んだ状態で接合して、複数の吸収性物品がその長手方向に連続した連続体100を得る連続体形成工程と、2)前記連続体100を、該連続体100の幅方向に延びる、隣接する2つの吸収性物品の境界線CLで切断する切断工程とを有している。コアラップシート6は、吸収性物品の長手方向の全長L1以下の長手方向長さL2を有し且つ吸収性コア5の長手方向一端部5aから長手方向外方に向けて延出する延出部6Aを有している。前記連続体形成工程において各吸収体4を、コアラップシート6の延出部6Aがその延出方向に境界線CLを跨ぐように、両シート原反82,83間に配する。
【選択図】図5

Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品及びその製造方法に関する。
使い捨ておむつ等の吸収性物品は、一般的に、肌当接面を形成する表面シート、非肌当接面を形成する裏面シート及び両シート間に介在された吸収体を備え、該吸収体が、液保持性の吸収性コア及び該吸収性コアを包むコアラップシートを備えている。斯かる構成の吸収性物品の改良技術に関し、例えば特許文献1及び2には、吸収本体の裏面側に配された台紙(コアラップシート)が、該吸収本体の左右両側縁から外方に向けて延出され、その延出部が内方に向けて折り返されて、該台紙の左右両側縁が吸収体の表面側の左右両側縁部上に位置するように配されており、該延出部における台紙の重ね合わせ部に、接着剤や液浸透抑制手段を設ける技術が記載されている。特許文献1及び2に記載の技術によれば、漏れ防止性に優れ且つ生産性の高い吸収性物品が得られるとされている。
また特許文献3には、ファスニングテープを備えたいわゆる展開型の使い捨ておむつにおいて、着用時におむつの密着性を高める目的で、シートの一面上に複数本の糸状弾性体が所定間隔を置いて接合固定されている積層用シート片を、ファスニングテープが配されているおむつ背側部のウエスト端部と、おむつ腹側部のウエスト端部及び胴回り部とに、伸長状態で付設する技術が記載されている。また特許文献3には、斯かる構成の使い捨ておむつを効率良く製造する方法として、複数のおむつが長手方向に連続した連続体を走行させ、走行中の連続体の両側縁における所定部位にファスニングテープを取り付けた後、1枚の前記積層用シート片を、走行中の連続体におけるファスニングテープの近傍に、隣接する2つのおむつの境界線を跨ぐように伸長状態で貼着し、しかる後、該境界線で連続体を切断する製造方法が記載されている。この製造方法によれば、境界線で2つに切り離された積層用シート片のうち、切断時に境界線よりもファスニングテープ寄りに位置していた部分が、切り離された一方のおむつの背側部のウエストギャザーとして機能し、該積層用シート片における該部分以外の部分が、切り離された他方のおむつの腹側部のウエストギャザー及び胴部フィットギャザーとして機能するようになり、これらのギャザーにより身体への密着性に優れたおむつを高速で製造することが可能となるとされている。
特開2000−342622号公報 特開2000−342627号公報 特開平10−118116号公報
従来の使い捨ておむつは、吸収体に一旦吸収された尿等の体液が、おむつ着用時の体圧等により該吸収体の端部から滲み出し、これにより特におむつの腹側部や背側部において尿漏れが発生するという課題があった。とりわけ、おむつの腹側部あるいはその近傍は、排泄された尿を直接受ける排尿ポイントを有しているため、尿漏れが発生し易い。腹側部や背側部における尿漏れ防止効果に優れ且つ高速製造が可能な使い捨ておむつは未だ提供されていない。
従って本発明の目的は、尿漏れ防止効果に優れ且つ高速製造が可能な吸収性物品及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、肌当接面を形成する表面シート、非肌当接面を形成する裏面シート及び両シート間に介在された吸収体を備え、実質的に縦長で腹側部、股下部、背側部を長手方向に有し、該吸収体が、液保持性の吸収性コア及び該吸収性コアを包むコアラップシートを備えた吸収性物品であって、前記腹側部又は前記背側部に、前記吸収性物品の幅方向の全長に亘って前記吸収性コア及び前記コアラップシートが配されていない吸収体材料非配置領域が存しており、前記吸収体材料非配置領域を挟んで前記吸収性物品の長手方向外方に、前記吸収性コアが配されておらず且つ前記コアラップシートが配されているコアラップシート単独配置領域が存し、該吸収性物品の長手方向内方に前記吸収体が存しており、前記吸収体材料非配置領域に、前記吸収体の肌当接面側を被覆しているシートと該吸収体の非肌当接面側を被覆しているシートとが延出しており、該吸収体材料非配置領域において両シート間が、接合処理されて接合されている吸収性物品を提供することにより、前記目的を達成したものである。
また本発明は、前記吸収性物品の製造方法であって、表面シートを形成する帯状の表面シート原反を所定の方向に送ると共に、裏面シートを形成する帯状の裏面シート原反を該表面シート原反と重なるように送り、該表面シート原反と該裏面シート原反とを合流させつつその合流部分に、コアラップシートで包まれた吸収性コアを含んで構成される複数の吸収体を一定の送り間隔毎に送り、該表面シート原反と該裏面シート原反とを該吸収体を挟んだ状態で接合して、複数の吸収性物品がその長手方向に連続した連続体を得る連続体形成工程と、前記連続体を、該連続体の幅方向に延びる、隣接する2つの前記吸収性物品の境界線で切断する切断工程とを有し、前記コアラップシートは、前記吸収性物品の長手方向の全長以下の長手方向長さを有し且つ前記吸収性コアの長手方向一端部から長手方向外方に向けて延出する延出部を有しており、前記連続体形成工程において各前記吸収体を、前記コアラップシートの延出部がその延出方向に前記境界線を跨ぐように、前記表面シート原反と前記裏面シート原反との間に配する吸収性物品の製造方法を提供することにより、前記目的を達成したものである。
本発明によれば、尿漏れ防止効果に優れ且つ高速製造が可能な吸収性物品を提供することができる。
以下、先ず、本発明の吸収性物品を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の使い捨ておむつを各部の弾性部材を伸張させて平面状に拡げた状態を模式的に示す肌当接面側の平面図、図2は、図1のI−I線断面を模式的に示す断面図、図3は、図1のII−II線断面を模式的に示す断面図である。本実施形態の使い捨ておむつ1は、図1〜図3に示すように、肌当接面を形成する液透過性の表面シート2、非肌当接面を形成する液不透過性の裏面シート3、及びこれら両シート2,3間に配置された液保持性の吸収体4を具備し、実質的に縦長に形成されている。おむつ1は、背側部A、腹側部B及びこれらの間に位置する股下部Cを長手方向に有している。背側部Aは着用者の背側に位置する部位、腹側部Bは着用者の腹側に位置する部位、股下部Cは着用者の股下に位置する部位である。股下部Cは、おむつ1の長手方向中央部に位置している。
尚、本明細書において、肌当接面は、吸収性物品及びその構成部材における着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌当接面は、吸収性物品及びその構成部材における着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。また、長手方向は、吸収性物品又はその構成部材の長辺に沿う方向であり、幅方向は、該長手方向と直交する方向である。
おむつ1は、股下部Cの両側縁が内向きの円弧状に湾曲しており、全体として長手方向中央部が内方に括れた砂時計状の形状となっている。表面シート2は、吸収体4(コアラップシート6で包まれた吸収性コア5)よりも外形寸法の大きい略矩形状の平面視形状を有しており、裏面シート3の幅方向中央部に配されている。裏面シート3は、おむつの外形形状に一致する砂時計状の外形を有している。表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ吸収性コア5の長手方向両端部5a,5b及び幅方向両側縁部5c,5cから外方に延出しており、それらの延出部において直接的に又は他の部材を介在させて互いに接合されている。吸収体4は、平面視して矩形形状をしており、その長手方向をおむつ1の長手方向に一致させて該おむつ1の幅方向中央部に配されている。吸収体4(コアラップシート6)と表面シート2及び裏面シート3との間は、それぞれ、所定部位においてホットメルト接着剤等の接着剤によって接合されている。
背側部Aの左右両側縁部には一対のファスニングテープ10,10が設けられている。より具体的には、背側部Aの両側部それぞれには、吸収体4の幅方向両側縁部から幅方向外方に延出するサイドフラップが形成されており、各サイドフラップに、ファスニングテープ10が幅方向外方に延出して取り付けられている。ファスニングテープ10には、メカニカルファスナーのフック部材が取り付けられている。また、腹側部Bの外表面(非肌当接面)上には、ファスニングテープ10止着用のランディングテープ(図示せず)が取り付けられている。該ランディングテープは、基材シート及び該基材シートに貼り合わされたループ材料から構成されている。尚、腹側部Bの両側部にも、それぞれ幅方向外方に延出するサイドフラップが形成されている。
吸収体4は、液保持性の吸収性コア5及び該吸収性コア5を包む液透過性の2枚のコアラップシート6を備えている。吸収性コア5は、平面視して矩形形状をしており、該吸収性コア5と同形状(矩形形状)を有し且つ該吸収性コア5よりも寸法の大きい2枚のコアラップシート6の間に挟持されている。これによって、吸収性コア5の肌当接面側及び非肌当接面側の全域がコアラップシート6によって被覆されている。吸収性コア5とコアラップシート6との間は、所定の部位においてホットメルト接着剤等の接着剤により接合されていても良い。その場合、コアラップシートから吸収性コアへ効率よく液を浸透させる観点から、接着剤の塗布パターンは、接着剤を被塗布面に均一に塗布するいわゆるベタ塗りではなく、例えばスパイラルパターンのような、接着剤の塗布部と非塗布部とが被塗布面に分散配置されるような塗布パターンが好ましい。
本実施形態においては、腹側部Bに、おむつ1の幅方向の全長に亘って吸収性コア5及びコアラップシート6が配されていない吸収体材料非配置領域30が存しており、該吸収体材料非配置領域30を挟んでおむつ1の長手方向外方に、吸収性コア5が配されておらず且つコアラップシート6が配されているコアラップシート単独配置領域20が存し、おむつ1の長手方向内方に吸収体4が存している。
より具体的には、図1に示すように、吸収性コア5は、股下部Cの幅方向中央部をおむつ1の長手方向に縦断し且つ背側部A及び腹側部Bそれぞれに向けて延出するように配されており、その長手方向両端部5a,5bは、おむつ1のウエスト両端部1a,1bに達しておらず、該ウエスト両端部1a,1bよりもおむつ1の長手方向内方に位置している。また、吸収性コア5を包んでいる2枚のコアラップシート6は、吸収性コア5の長手方向両端部5a,5bから長手方向外方に向けて延出し、背側部Aにおいては、その延出部は背側部Aのウエスト端部1aに達しており、これにより背側部Aにおけるウエスト部Dの幅方向中央部に、吸収体4と略同幅のコアラップシート単独配置領域20が形成されている。一方、腹側部Bにおいては、コアラップシート6の延出部は腹側部Bのウエスト端部1bに達しておらず、該延出部の延出方向の先端部に隣接して所定幅の吸収体材料非配置領域30が存している。吸収体材料非配置領域30のおむつ長手方向の長さW4は、好ましくは5〜50mm、更に好ましくは10〜30mmである。また、吸収体材料非配置領域30に隣接して腹側部Bの幅方向中央部に、吸収体4と略同幅のコアラップシート単独配置領域20が存しており、該コアラップシート単独配置領域20は、吸収体材料非配置領域30と腹側部Bのウエスト端部1bとの間の全長に亘っている。
つまり、本実施形態においては、背側部A及び腹側部Bにおけるウエスト部Dの幅方向中央部に、吸収性コア5が配されておらず且つコアラップシート6が配されているコアラップシート単独配置領域20が形成されており、背側部Aの該領域20におけるコアラップシート6は、吸収体4と連続し一体化している。一方、腹側部Bの領域20におけるコアラップシート6は、該コアラップシート6と吸収体4との間に吸収体材料非配置領域30が介在していることによって、吸収体4とは不連続で別体となっている。尚、ウエスト部Dは、背側部A及び腹側部Bそれぞれにおけるおむつ1のウエスト端部(長手方向端部)1a,1bから該おむつ1の長手方向内方に該おむつ1の長手方向の全長のおよそ5%の長さの領域である。
そして、本実施形態においては、吸収体材料非配置領域30に、吸収体4の肌当接面側を被覆しているシート(本実施形態では表面シート2)と該吸収体4の非肌当接面側を被覆しているシート(本実施形態では裏面シート3)とが延出しており、該領域30において両シート間が、接合処理されて接合されている。ここで、接合処理としては、接着剤の塗布;ヒートシール、超音波シール等のシール処理等が挙げられる。本実施形態では、前記接合処理として、接着剤の塗布が採用されており、表面シート2と裏面シート3とは、領域30において接着剤(図示せず)によって接合され一体化されている。斯かる構成の吸収体材料非配置領域30が腹側部Bに存していることにより、腹側部Bにおける尿漏れ、あるいは吸収性コア5に含有されている吸水性樹脂等が該コア5における腹側部B側の長手方向端部5bから脱落することが効果的に防止される。ここでいう尿漏れは、吸収体(吸収性コア)に一旦吸収された尿等の体液が、おむつ着用時の体圧等により、該吸収体の端部から滲み出すこという。
吸収体材料非配置領域30におけるシート間の接合処理(接着剤の塗布等)は、上述した効果を確実に奏させるようにする観点から、少なくとも、吸収性コア5を包んでいるコアラップシート6の全幅に亘って施されることが好ましい。
また同様の観点から、前記接合処理は、被処理部の全域に亘って施されることが好ましい。即ち、例えば接合処理として本実施形態のように接着剤を用いる場合、該接着剤の塗布パターンは、例えばスパイラルパターンのような、接着剤の塗布部と非塗布部とが被処理部に分散配置されるような塗布パターンではなく、接着剤を被処理部に均一に塗布するいわゆるベタ塗りが好ましい。前記接着剤の塗布量は、好ましくは5〜30g/m2、更に好ましくは10〜20g/m2である。前記接着剤としては、例えばゴム系やオレフィン系ホットメルト等のホットメルト接着剤を用いることができる。
本実施形態においては、コアラップシート6は、その幅方向中央部に吸収性コア5を重ねたときに、該吸収性コア5の幅方向両側縁部5c,5cから幅方向外方に向けて延出する延出部65を、該コアラップシート6のおむつ長手方向の全長に亘って有しており、該延出部65は、図2及び図3に示すように、そのおむつ長手方向の全長に亘って幅方向内方に向けて折り返されている。延出部65は、おむつ長手方向に沿って延びる折り返し線Lにおいて、肌当接面側に折り返されており、吸収性コア5の存在域(股下部C)においては、図2に示すように、折り返された延出部65のおむつ長手方向に沿った側縁部が、吸収性コア5の側縁部5c上に位置している。このように、コアラップシート6の延出部65が折り返されていることにより、吸収性コア5に含有されている繊維や吸水性樹脂等の成分が該コア5における幅方向両側縁部5c,5cから脱落することが効果的に防止される。また、コアラップシート6が折り返されている部分(吸収体4の長手方向に沿った両側部)は、コアラップシート6の重なり枚数が多いため、コアラップシート6が折り返されていない他の部分(吸収体4の幅方向中央部)に比して剛性が高くなっており、これによりおむつ1を着用したときに、コアラップシート6が折り返されている部分が、吸収体4の長手方向に伸びる高剛性の支柱として機能し、おむつ着用時のよれや折れによるコアラップシート6の破壊が効果的に防止される。
延出部65の折り返し部66と、該折り返し部66と折り返し線Lを挟んで対向する折り返し対向部67との間は、接合処理によって接合されていても良く、接合されていなくても良い。例えば、背側部A及び腹側部Bそれぞれのコアラップシート単独配置領域20(ウエスト部D)における、コアラップシート6の折り返し部66と折り返し対向部67との間を、接合処理によって接合しても良い。本実施形態においては、図2及び図3に示すように、折り返し部66と折り返し対向部67との間は接合されていない。前記接合処理としては、例えば、ホットメルトなどの接着剤の塗布;ヒートシール、超音波シール等のシール処理等が挙げられる。
但し、シートを接合処理すると、シートの硬化を招くため、接合処理を施す位置によっては、フィット性や着用感の低下を招くおそれがある。斯かる観点から、股下部Cにおけるコアラップシート6の延出部65には、該延出部65を他の部分と接合させる接合処理を施さないことが望ましい。即ち、股下部Cにおける延出部65の折り返し部66と、該折り返し部66と折り返し線Lを挟んで対向する折り返し対向部67との間は、接合処理によって接合されていないことが望ましい。股下部Cのみならず、背側部A及び腹側部Bにおけるウエスト部D以外の領域においても、コアラップシート6の延出部65には接合処理を施さないことがより望ましい。
おむつ1における各部の形成材料について説明すると、表面シート2及び裏面シート3としては、当該技術分野において従来用いられている各種のものを用いることができる。表面シート2としては、不織布や開孔フィルム等の各種液透過性のシート材を用いることができる。裏面シート3としては、透湿性を有しない樹脂フィルムや、微細孔を有し、透湿性を有する樹脂フィルム、撥水不織布等の不織布、これらと他のシートとのラミネート体等を用いることができる。また、吸収体4を構成する吸収性コア5としては、当該技術分野において吸収体として用いられるものを特に制限無く用いることができ、例えば、木材パルプ等の親水性繊維からなる繊維集合体、該繊維集合体に粒子状の吸水性樹脂を保持させたもの等を用いることができる。
また、コアラップシート6としては、例えば、紙、不織布、開孔フィルム等の液透過性のシートを用いることができる。これらの中でも特に紙は、剛性が比較的高いため、上述した本発明に係るウエスト部のめくれ防止技術と組み合わせることで、ウエスト部のめくれをより効果的に防止できる。また、コアラップシート6の坪量は、剛性を維持しながら尿等の液透過性を阻害しないことが望ましいため、好ましくは5〜30g/m2、更に好ましくは10〜20g/m2である。
次に、本発明の吸収性物品の製造方法について、上述した使い捨ておむつ1の製造方法を例にとり、図面を参照して説明する。尚、後述する本発明の製造方法の説明においては、上述した実施形態と同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、上述した実施形態の説明が適宜適用される。
図4は、本実施態様のおむつの製造工程を模式的に示す斜視図、図5は、おむつの連続体を切断するときの切断位置を示す平面図である。本実施態様のおむつの製造方法は、図4及び図5に示すようにいわゆる縦流れ方式の使い捨ておむつの製造方法であり、複数のおむつがその長手方向に連続した連続体を得る連続体形成工程と、該連続体を個々のおむつに切り離す切断工程とを有している。
前記連続体形成工程では、図4に示すように、表面シート2を形成する帯状の表面シート原反82を所定の方向に送ると共に、裏面シート3を形成する帯状の裏面シート原反83を該表面シート原反82と重なるように送り、表面シート原反82と裏面シート原反83とを合流させつつその合流部分に、コアラップシート6で包まれた吸収性コア5を含んで構成される複数の吸収体4を一定の送り間隔毎に送る。おむつ1にウエスト弾性部材やレッグ弾性部材等の弾性部材を配する場合は、この吸収体4の送り時に、両シート原反82,83間に該弾性部材を送ることができる。
両シート原反82,83間に送られるコアラップシート6は、図5に示すように、おむつの長手方向の全長L1以下の長手方向長さL2を有し且つ吸収性コア5の長手方向一端部5aから長手方向外方に向けて延出する延出部6Aを有している。本実施態様においては、L1とL2は略等しくなっている。また、コアラップシート6は、吸収性コア5の長手方向他端部5bからも長手方向外方に向けて若干延出しており、延出部6Bを有している。延出部6Aは、延出部6Bよりも延出長さが長くなっている。
前記連続体形成工程では、各吸収体4を、コアラップシート6の延出部6A(延出長さが相対的に長い延出部)が、その延出方向に境界線CLを跨ぐように、両シート原反82,83間に配する。境界線CLは、連続体100において隣接する2つのおむつの境界線であり、該連続体100の幅方向に直線状に延びている。上述したようにコアラップシート6の長手方向長さL2は、個々のおむつの長手方向の全長L1と同じかそれよりも短いため、このように延出部6Aがその延出方向に境界線CLを跨ぐように吸収体4を配置すると、該吸収体4を構成するコアラップシート6における延出部6Aとは反対側の長手方向端部(延出部6B)は、境界線CLを跨がないように配される。各吸収体4は、連続体100の走行方向に所定間隔を置いて配され、この間隔が、上述した吸収体材料非配置領域30のおむつ長手方向の長さW4に相当する。
そして、表面シート原反82と裏面シート原反83とを吸収体4を挟んだ状態で接合して、複数のおむつがその長手方向に連続した連続体100を得る。この接合は、接着剤やヒートシール等の各種シールによってなされる。この接合によって、連続体100の吸収体材料非配置領域30におけるシート原反82とシート原反83との間が接合される。
続いて、図4に示すように、走行中の連続体100の左右両側縁から半楕円形状部90を切り欠いて脚回り部(股下部Cの外形)を形成すると共に、該連続体100の左右両側縁にファスニングテープ10を取り付ける。このとき、シート原反83の外面上に、ランディングテープ(図示せず)を取り付けても良い。取り付けられたファスニングテープ10は、連続体100側(表面シート原反82側)に折り返される。
続いて切断工程で、連続体100を境界線CLで切断し、個々のおむつに分離する。このとき、境界線CLを跨いでいたコアラップシート6の延出部6Aは2つに分離され、そのうちの一方は、切り離された一方のおむつの背側部Aにおけるウエスト部Dに残ってコアラップシート単独配置領域20を形成し、他方は、切り離された他方のおむつの腹側部Bにおけるウエスト部Dに残ってコアラップシート単独配置領域20を形成する。こうして、図1に示す構成のおむつ1が得られる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、前記実施形態においては、腹側部Bに吸収体材料非配置領域30が存していたが、図6に示すように、背側部Aに吸収体材料非配置領域30が存していても良い。また、前記実施形態においては、コアラップシート6の延出部65は、肌当接面側に折り返されていたが、非肌当接面側に折り返されていても良い。
また、前記実施形態においては、2枚のコアラップシートによって吸収性コアを包んでいたが、1枚のコアラップシートによって吸収性コアを包んでも良い。例えば、コアラップシートとして、吸収性コアの幅の2倍以上3倍以下の幅を有する液透過性の1枚のシートを用い、該シートの幅方向中央部に該吸収性コアを載置し、該シートの幅方向両側部を該吸収性コアの上面側に折り返し、該シートの幅方向両側縁部同士を接合して筒状に形成して、該吸収性コアを包んでも良い。
また、前記実施形態のおむつ1は、長手方向の左右両側に、肌当接面(表面シート2)の上方に起立可能な立体ギャザーを備えていても良く、また、股下部Cの両側縁部に沿って弾性部材が伸長状態で配されてレッグギャザーが形成されていても良い。また、前記実施形態では、背側部A及び腹側部Bのウエスト部Dに、おむつ1の幅方向に伸縮可能な伸縮部材(いわゆるウエスト弾性部材)が配されていなかったが、背側部A及び/又は腹側部Bのウエスト部Dに該ウエスト弾性部材が配されていても良い。
例えば、前記実施形態では、本発明の吸収性物品の適用例の一つとしていわゆる展開型の使い捨ておむつを挙げたが、予めパンツ型に成形されたパンツ型の使い捨ておむつの他、失禁パッド、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)等にも適用することができる。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である展開型の使い捨ておむつを各部の弾性部材を伸張させて平面状に拡げた状態を模式的に示す肌当接面側(表面シート側)の平面図である。 図2は、図1のI−I線断面を模式的に示す断面図である。 図3は、図1のII−II線断面を模式的に示す縦断面図である。 図4は、図1に示すおむつの製造工程を模式的に示す斜視図である。 図5は、おむつの連続体を切断するときの切断位置を示す平面図である。 図6は、本発明の吸収性物品の他の実施形態の図1相当図(肌当接面側の平面図)である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 吸収性コア
6 コアラップシート
6A,6B コアラップシートの延出部
10 立体ギャザー
20 コアラップシート単独配置領域
30 吸収体材料非配置領域
65 コアラップシートの延出部
66 延出部の折り返し部
67 折り返し対向部
82 表面シート原反
83 裏面シート原反
100 連続体
A 背側部
B 腹側部
C 股下部
D ウエスト部
L 延出部(コアラップシート)の折り返し線
CL 境界線(切断線)

Claims (3)

  1. 肌当接面を形成する表面シート、非肌当接面を形成する裏面シート及び両シート間に介在された吸収体を備え、実質的に縦長で腹側部、股下部、背側部を長手方向に有し、該吸収体が、液保持性の吸収性コア及び該吸収性コアを包むコアラップシートを備えた吸収性物品であって、
    前記腹側部又は前記背側部に、前記吸収性物品の幅方向の全長に亘って前記吸収性コア及び前記コアラップシートが配されていない吸収体材料非配置領域が存しており、
    前記吸収体材料非配置領域を挟んで前記吸収性物品の長手方向外方に、前記吸収性コアが配されておらず且つ前記コアラップシートが配されているコアラップシート単独配置領域が存し、該吸収性物品の長手方向内方に前記吸収体が存しており、
    前記吸収体材料非配置領域に、前記吸収体の肌当接面側を被覆しているシートと該吸収体の非肌当接面側を被覆しているシートとが延出しており、該吸収体材料非配置領域において両シート間が、接合処理されて接合されている吸収性物品。
  2. 前記接合処理が、前記吸収性コアを包んでいる前記コアラップシートの全幅に亘って施されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 請求項1記載の吸収性物品の製造方法であって、
    表面シートを形成する帯状の表面シート原反を所定の方向に送ると共に、裏面シートを形成する帯状の裏面シート原反を該表面シート原反と重なるように送り、該表面シート原反と該裏面シート原反とを合流させつつその合流部分に、コアラップシートで包まれた吸収性コアを含んで構成される複数の吸収体を一定の送り間隔毎に送り、該表面シート原反と該裏面シート原反とを該吸収体を挟んだ状態で接合して、複数の吸収性物品がその長手方向に連続した連続体を得る連続体形成工程と、
    前記連続体を、該連続体の幅方向に延びる、隣接する2つの前記吸収性物品の境界線で切断する切断工程とを有し、
    前記コアラップシートは、前記吸収性物品の長手方向の全長以下の長手方向長さを有し且つ前記吸収性コアの長手方向一端部から長手方向外方に向けて延出する延出部を有しており、
    前記連続体形成工程において各前記吸収体を、前記コアラップシートの延出部がその延出方向に前記境界線を跨ぐように、前記表面シート原反と前記裏面シート原反との間に配する吸収性物品の製造方法。
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