JP2010135917A - 誤り訂正符号の復号評価装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】復号法自体の誤り訂正能力、またはこれらの復号法を組み込んだ実用化装置に固有の誤り訂正能力を短時間で評価することのできる誤り訂正符号の復号評価装置を提供する。
【解決手段】ノイズ付加部199は、誤り訂正符号データにノイズを付加して、ノイズ付き誤り訂正符号データを生成する。第1の復号器8は、ノイズ付き誤り訂正符号データを復号して、第1の復号データを生成する。第1のビットエラー検出器9は、第1の復号データの誤りを検出する。第2の復号器11は、誤りが検出された第1の復号データに対応するノイズ付加き誤り訂正符号データを復号して、第2の復号データを生成する。第2のビットエラー検出器10は、第2の復号データの誤りを検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、誤り訂正符号の復号誤り訂正符号の復号評価装置に関し、特に低密度パリティ検査符号の復号誤り訂正符号の復号評価装置に関する。
信号の通信システムを構築する場合には、高速通信、低消費電力、高通信品質(低ビット誤り率)等が要求される。受信符号の誤りを検出して訂正する誤り訂正技術は、これらの要求を満たす1つの技術として、無線、有線および記録システム等において幅広く利用されている。
近年、この誤り訂正技術の1つとして、低密度パリティ検査(LDPC:Low-Density Parity-Check)符号と、sum-product復号法とが注目されている。このLDPC符号を利用する復号操作は、Chung等の非特許文献1において議論されている。この非特許文献1においては、符号化率1/2のイレギュラーLDPC符号を利用して白色ガウス通信路のシャノン(Shannon)限界まで0.04dBという復号特性が得られることが示されている。イレギュラーLDPC符号は、パリティ検査行列の行重み(行において1が立つ数)および列重み(列において1が立つ数)が、一定ではない符号を示す。行重みおよび列重みが各行および各列において一定のLDPC符号は、レギュラーLDPC符号と呼ばれる。
この非特許文献1においては、LDPC符号をsum-product復号法に従って復号する数学的なアルゴリズムが示されているものの、その膨大な計算を具体的に行なう回路構成については何ら示していない。
Yeo等の非特許文献2は、LDPC符号の復号装置の回路構成について検討している。
この非特許文献2においては、受信系列に基づいて情報シンボルの事後確率を、トレリスに基づくMAP(最大事後確率)アルゴリズム、すなわちBCJRアルゴリズムに従って計算する。このトレリスにおいて前方向および後方向の繰返しを各状態について計算し、これらの前方向および後方向の繰返し値に基づいて、事後確率を求めている。この計算式において、加算/比較/選択/加算装置を用いて計算する。LDPC符号の算出においては、sum-product復号法に基づき、検査行列を生成し、異なるチェックノードからの値を利用して、推定値を算出するように回路を構成している。
また、非特許文献3においては、LDPC符号とsum-product復号法を解説し、また対数領域でのmin-sum復号法が解説されている。この非特許文献3においては、加算、最小、正負の判定および正負の符号の乗算という4種類の基本演算のみでギャラガー(Gallager)のf関数に従う処理を実装することができることが示されている。
上述の非特許文献2および3においては、パリティ検査行列を生成して1次推定語を算出するために、sum-product法に従ってギャラガー(Gallager)のf関数を用いて外部値対数比αを更新し、次いで、この外部値対数比に基づいてシンボルの事前値対数比βを算出する処理が行なわれる。このため、ギャラガー関数の演算に長時間を有し、また回路規模も増大する。
上述の非特許文献3においては、sum-product復号法の簡略した手法であるmin-sum復号法を利用することにより、短時間で実装時の回路構成を簡略化することができることを示している。
ところで、非特許文献3のmin-sum復号法を利用する場合には、パリティ検査用の検査行列を用いて最小値を算出するMin演算処理が必要となるが、各要素ごとにMin演算を行なって最小値を求めており、符号の長さが増大するのに応じて、演算対象の要素数が増大し、処理時間が長時間となる問題がある。
これに対して、特許文献1には、min-sum復号法のMin演算において出力される値は、入力される信号の中の第1最小値か、第2最小値のいずれかであるとの考察に基づき、第1最小値と第2最小値を効率良く求める方法が記載されている。
また、特許文献2には、Min演算において、要素間の比較を行なわずに、ビット単位の論理演算によって、入力された信号の中から最小値を算出することによって処理時間を短くできることが記載されている。
ところで、これらの復号法自体の誤り訂正能力、およびこれらの復号法を組み込んで、実際に実用に供される実用化装置に固有の誤り訂正能力を評価することは重要である。復号法自体の誤り訂正能力を評価するためには、LDPCの場合、有限な符号長に関する訂正能力を高精度に推定する解析式が確立されていない状況にあるため、モンテカルロシミュレーションにより誤り訂正前後の特性から、誤り訂正能力を評価している。
特開2007−323515号公報 特開2007−335992号公報 S. Y. Chung et al.,"On the Design of Low-Density Parity-Check Codes within 0.0045dB of the Shannon Limit"IEEE COMUNICATIONS LETTERS, VOL.5, No.2, Feb. 2001, pp.58-60 E. Yeo et al.,"VLSI Architectures for Iterative Decoders inMagnetic Recording Channels"IEEE Trans. Magnetics, Vol,37, No.2, March 2001, pp.748-755 和田山正、「低密度パリティ検査符号とその復号法について」、信学技報、MR2001−83、2001年12月
しかしながら、モンテカルロ法によるシミュレーションは、多大の時間を要する。たとえば、モンテカルロシミュレーション速度を1kb/s、誤り率を10-12と仮定し、モンテカルロシミュレーションを1013ビット実行する場合には、1010秒、つまり約31万年を要する。
それゆえに、本発明の目的は、復号法自体の誤り訂正能力、またはこれらの復号法を組み込んだ実用化装置に固有の誤り訂正能力を短時間で評価することのできる誤り訂正符号の復号評価装置を提供することである。
本発明のある局面に係る誤り訂正符号の復号評価装置は、原データを誤り訂正符号化して誤り訂正符号データを生成する符号器と、誤り訂正符号データにノイズを付加して、ノイズ付き誤り訂正符号データを生成するノイズ付加部と、ノイズ付き誤り訂正符号データを復号して、第1の復号データを生成する第1の復号器と、第1の復号データの誤りを検出する第1の誤り検出部と、誤りが検出された第1の復号データに対応するノイズ付き誤り訂正符号データを復号して、第2の復号データを生成する第2の復号器と、第2の復号データの誤りを検出する第2の誤り検出部とを備え、第1の復号器は、複数の演算器を備え、複数の演算器で並列演算を行ない、第2の復号器は、復号アルゴリズムによって実行される。
好ましくは、第1の復号器に含まれる演算器の処理ビット長は、第2の復号器の処理ビット長よりも短い。
好ましくは、第1の復号器の復号法は、第2の復号器の復号法を簡略化した復号法である。
好ましくは、符号器は、低密度パリティ検査符号データを生成し、第2の復号器の復号法は、sum-product復号法であり、第1の復号器の復号法は、sum-product復号法を簡略化した復号法である。
好ましくは、符号器は、低密度パリティ検査符号データを生成し、第2の復号器の復号法は、min-sum復号法であり、第1の復号器の復号法は、min-sum復号法を簡略化した復号法である。
好ましくは、誤り訂正符号の復号評価装置は、さらに、第1の復号データで誤りが検出され、かつ第2の復号データで誤りが検出されなかった場合には、第1の復号器固有の原因によって、第1の復号データに誤りが生じたものと判定する誤り特性判定部を備える。
好ましくは、誤り訂正符号の復号評価装置は、さらに、第1の復号データで誤りが検出され、かつ第2の復号データで誤りが検出された場合には、第2の復号器の復号アルゴリズムによって、第1の復号データおよび第2の復号データに誤りが生じたものと判定する誤り特性判定部を備える。
本発明の別の局面に係る誤り訂正符号の復号評価装置は、原データを誤り訂正符号化して誤り訂正符号データを生成する符号器と、誤り訂正符号データにノイズを付加して、ノイズ付き誤り訂正符号データを生成するノイズ付加部と、ノイズ付き誤り訂正符号データを復号して、第1の復号データを生成する第1の復号器と、第1の復号データの誤りを検出する第1の誤り検出部と、誤りが検出された第1の復号データに対応するノイズ付き誤り訂正符号データを復号して、第2の復号データを生成する第2の復号器と、第2の復号データの誤りを検出する第2の誤り検出部とを備え、第1の復号器の復号法は、第2の復号器の復号法を簡略化した復号法である。
好ましくは、符号器は、低密度パリティ検査符号データを生成し、第2の復号器の復号法は、sum-product復号法であり、第1の復号器の復号法は、sum-product復号法を簡略化した復号法である。
好ましくは、誤り訂正符号の復号評価装置は、さらに、誤り訂正符号データの総ビット数に対する第1の復号データの総エラービット数の比を第1の復号データのビットエラーレートとして算出し、第1のデータビットエラーレートに、第1の復号データの総エラービット数に対する第2の復号データの総エラービット数の比を乗算することによって、第2の復号データのビットエラーレートを算出する、誤り特性判定部を備える。
本発明によれば、復号法自体の誤り訂正能力、またはこれらの復号法を組み込んだ実用化装置に固有の誤り訂正能力を短時間で評価することができる。
[第1の実施形態]
第1の実施形態では、第1の復号器が、sum-product復号法を簡略化したmin-sum復号法に従って復号処理を行ない、第2の復号器が、sum-product復号法に従って復号処理を行なう。第1の実施形態は、第1の復号器および第2の復号器として、それぞれ汎用のコンピュータ(たとえば、パソコン)を用いる。
(構成)
図1は、第1の実施形態の誤り訂正符号の復号評価装置の構成を表わす図である。
図1を参照して、この誤り訂正符号の復号評価装置は、符号器1と、ノイズ付加部199と、変調器4と、復調器5と、第1の復号器8と、第1のビットエラー検出器9と、ログファイル記憶部7と、第2の復号器11と、第2のビットエラー検出器10と、誤り特性判定部12とを備える。
符号器1は、Kビットの情報ビットS0{=(s1,s2,…,sK)}に対し、Mビットのパリティ計算用の冗長ビットを付加して、(K+M)ビットのLDPC符号語(低密度パリティ検査符号語)S{=(s1,s2,…,sN)}を生成する。符号器1は、N_RP個の符号語Sを順次生成して出力する。ここで、K+M=Nである。
ノイズ付加部199は、ノイズ生成部2と、加算器3とを含む。ノイズ生成部2は、ノイズGを生成する。加算器3は、符号器1の出力にノイズGを加算して、ノイズ付き信号SG{=(sg1,sg2,…,sgN)}を生成する。ノイズ生成部2は、ノイズ付き信号SGのEb/N0の値が目的の値に変化するように、ノイズの種類やその大きさを変化させることができる。ここで、Ebはビット当たりの電力であり、N0は1Hz当たりのノイズ電力である。
変調器4は、通信路を光ファイバであることを想定し、レーザダイオードの輝度をノイズ付き信号SGの大きさに応じて変更させることにより、光の強度変調(一種の振幅変調)を行なって変調信号を出力する。図2は、変調器4および復調器5の出力データの対応関係を一覧にして示す図である。たとえば、ノイズなしの場合、送信データビットが“0”であれば、変調器4の出力が1となり、レーザダイオードの発光強度を強して送信し、また送信データビットが“1”の場合、変調器4の出力が “−1”に変換され、レーザダイオードの発光強度を弱くして、送信する。ノイズありの場合は、変調器4の出力が−1〜+1の範囲、及びその範囲外に対しても中間的な値を取り、プラスであればレーザダイオードの発行強度はより強く、また反対にマイナスであれば、レーザダイオードの発光強度はより弱くして出力する。
復調器5は、変調信号に復調処理を施して、(K+M)ビットの受信情報Xを復調する。
図2において、復調器5に伝達される光強度は、最も強い強度から最も弱い強度までの間のアナログ的な強度分布を有する。復調器5においては、この入力された光信号を量子化処理(アナログ/デジタル変換)を行なって、この受光レベルを検出する。図2においては、8段階に受光レベルが量子化された場合の受信信号強度を示す。すなわち、受光レベルがデータ“7”のときには、発光強度がかなり強く、受光レベルが“0”のときには、光強度がかなり弱い状態である。各受光レベルは、符号付きデータに対応づけられ、復調器5から出力される。この復調器54の出力は、受光レベルが“7”のときにはデータ“3”が出力され、受光レベルが“0”のときには、データ“−4”が出力される。したがってこの復調器5からは、1ビットの受信信号に対し、多値量子化された信号が出力される。
第1の復号器8は、この復調器5から与えられた(K+M)ビットの受信情報X{=(x1,x2,…,xN)}(各ビットは、多値情報を含む)を入力し、min-sum復号法に従ってLDPCパリティ検査行列Hを適用して、元のKビットの情報を復元する。
図3は、第1の実施形態の第1の復号器8の構成を表わす図である。
図3を参照して、第1の復号器8は、たとえば、パーソナルコンピュータで構成されており、CPU(central Processing Unit)71と、メモリ72と、ハードディスク73とを有する。
ハードディスク73は、min-sum復号法のプログラムを記憶する。CPU71は、ハードディスク73から、min-sum復号法のプログラムを読み出して、メモリ72を利用して、該プログラムを実行する。CPU71の処理ビット長は、たとえば、64ビット長であり、浮動小数点演算を行なう。
第1の復号器8は、対数尤度比の算出、行処理、列処理、および復号語の生成を行なう(第1の復号処理)。
すなわち、第1の復号器8は、式(1)に従って、受信情報xnの対数尤度比λnを算出する。
λn=xn×(2/σ2) ・・・(1)
ここで、σは、ノイズの分散を示す。
さらに、第1の復号器8は、符号長Nの単位で、行処理、列処理、および復号語の生成を行なう。
第1の復号器8は、式(2)に従って、パリティ検査行列Hの行の各要素についての行処理を行ない、外部値対数比αmnを更新する。第1の復号器8は、式(3)に従って、パリティ検査行列Hの列の各要素についての列処理を行ない、事前値対数比βmnを更新する。
Figure 2010135917
ここで、上式(1)および(2)それぞれにおいて、n′∈A(m)\nおよびm′∈B(n)\mは、自身を除く要素を意味する。外部値対数比αmnについては、n′≠nであり、事前値対数比βmnについては、m′≠mである。また、αおよびβの行列内の位置を示す添え字“mn”は、通常は下付文字で示されるが、本明細書においては、読みやすさのために、「横並びの文字」で示す。
ここで、関数f(x)は、ギャラガ関数とよばれ、次式(4)で定義される。
Figure 2010135917
また、関数sign(x)は、次式(5)で定義される。
Figure 2010135917
また、集合A(m)およびB(n)は、2元M・N行列H=[Hmn]を復号対象のLDPC符号の検査行列とした場合、集合[1,N]={1,2,…,N}の部分集合である。
A(m)={n:Hmn=1}
B(n)={m:Hmn=1}
第1の復号器8は、上述の演算処理結果に基づいて、復号語を生成する。
すなわち、第1の復号器8は、対数尤度比λnと、外部値対数比αmnとを用いて、次式(6)に従って、推定受信信号Qnを算出する。
Figure 2010135917
さらに、第1の復号器8は、次式(7)に従って、推定受信信号Qnから一時推定符号Cnを算出する。
Figure 2010135917
第1の復号器8は、次式(8)にしたがって、一次推定符号語(C1,C2,…,CN)が符号語を構成しているか、つまり復号語として適切であるかを検査する。第1の復号器8は、次式(8)が成立する場合、つまりシンドロームが“0”となる場合には、行処理および列処理の繰返し演算を終了し、符号語(C1,C2,…,Ck)を復号語として出力する。また、第1の復号器8は、行処理および列処理の演算の繰返し回数が所定値を超えたときにも、行処理および列処理の繰返し演算を終了し、符号語C{=(C1,C2,…,Ck)}を第1の復号語として出力する。
(C1,C2,…,CN)・Ht=0 … (8)
第1のビットエラー検出器9は、第1の復号器8から出力される第1の復号語C{=(C1,C2,…,Ck)}のビットの値と、この第1の復号語Cに対応する符号器1から出力される符号語Sの情報ビット(S1,S2,…,SK)の値とを比較する。第1のビットエラー検出器9は、少なくとも1ビットの誤り(不一致)があった場合には、図4に示すように、ログファイルに第1の復号語Cと、この第1の復号語Cに対応する符号語Sと、この第1の復号語Cに対応する第1の復号器8に入力される受信情報Xと、第1の復号語のエラービット数とを記憶する。
第2の復号器11は、ログファイルに記録されている受信情報X(各ビットは、多値情報を含む)を入力し、sum-product復号法に従ってLDPCパリティ検査行列Hを適用して、元のKビットの情報を復元する。
図5は、第1の実施形態の第2の復号器の構成を表わす図である。
図5を参照して、第2の復号器11は、たとえば、パーソナルコンピュータで構成されており、CPU74と、メモリ75と、ハードディスク76とを有する。
ハードディスク76は、sum-product復号法のプログラムを記憶する。CPU74は、ハードディスク76から、sum-product復号法のプログラムを読み出して、メモリ75を利用して、該プログラムを実行する。CPU74の処理ビット長は、たとえば、64ビット長であり、浮動小数点演算を行なう。
第2の復号器11は、ログファイルに記録されているすべての受信情報Xについて、第1の復号器8と同様にして、対数尤度比算出、列処理、および復号語の生成を行なう(第2の復号処理)。第2の復号器11の行処理は、第1の復号器8の行処理と相違する。
すなわち、第2の復号器11は、式(2)の代わりに、式(9)に従って、パリティ検査行列Hの行の各要素についての行処理を行ない、外部値対数比αmnを更新する。
Figure 2010135917
第2の復号器11は、符号語D{=(d1,d2,…,dk)}を第2の復号語として出力する。
第2のビットエラー検出器10は、第2の復号器11から出力される第2の復号語D{=(d1,d2,…,dk)}のビットの値と、ログファイルに記録されている第2の復号処理を行なった受信情報Xに対応する符号語Sの情報ビット(S1,S2,…,SK)の値とを比較する。第2のビットエラー検出器10は、少なくとも1ビットの誤り(不一致)があった場合には、図4に示すように、ログファイルに第2の復号語のエラービット数を記憶する。
誤り特性判定部12は、第1の復号語Cで誤りが検出され、かつ復号語第2の復号語Dで誤りが検出されなかった場合には、第1の復号器8固有の原因によって、第1の復号データに誤りが生じたものと判定する。第1の復号器8固有の原因とは、第1の実施形態の場合には、sum-product復号法をmin-sum復号法に簡略化したことである。
また、本発明のすべての実施形態を通じて、誤り特性判定部12は、第1の復号語Cで誤りが検出され、かつ復号語第2の復号語Dで誤りが検出された場合には、第2の復号器11の復号アルゴリズムとLDPC符号の訂正能力の限界によって、第1の復号語Cおよび第2の復号語Dに誤りが生じたものと判定する。これは、本発明のすべての実施形態において、第2の復号器は、十分な処理ビット長を有するCPUを備えたコンピュータで実行されるので、第2の復号器で誤りが生じた場合には、第2の復号器のハードウエア特性に問題があるのではなく、第2の復号器で実行される復号アルゴリズムとLDPC符号の訂正能力の限界であると推定できるからである。
また、誤り特性判定部12は、式(10)に従って、第1の復号語のビットエラーレートBER1を算出する。
BRE1=第1の復号語の総エラービット数/受信した符号語の総ビット数・・・(10)
ここで、第1の復号語の総エラービット数は、ログファイルに記録されている第1の復号語のエラービット数の総和を計算することによって得られる。受信した符号語の総ビット数は、符号語Sのビット数Nと符号語が出力した符号語の総数(回数)を乗ずることによって得られる。
また、第2の復号語のビットエラーレートBER2については、以下の式が成立する。
BRE2=第2の復号語の総エラービット数/受信した符号語の総ビット数・・・(11)
式(11)でBER2を求めるためには、第2の復号器11に、ログファイルからではなく、復調器5から出力される受信情報Xをすべて入力して、受信情報Xを復号する必要がある。しかし、第2の復号器11は、sum-product復号法を用いるので、復号処理に長時間要するため、適切ではない。
一方、第1の復号器8は、min-sum復号法を用いるので、第2の復号器11よりも復号処理の速いこと、第2の復号器11は、sum-product復号法を用いるので第1の復号器8よりも復号処理の精度が高く、第2の復号器11による復号で誤りが発生する場合には、必ず第1の復号器8による復号でも誤りが発生しているという特徴がある。この特徴を利用するため、(式11)を、次のように変形する。
BER2=(第1の復号語の総エラービット数/受信した符号語の総ビット数)
×(第2の復号語の総エラービット数/第1の復号語の総エラービット数)
=BER1×(第2の復号語の総エラービット数/第1の復号語の総エラービット数)・・・(12)
式(12)でのBER2の計算では、第2の復号器11の復号処理で誤りが発生する可能性のある受信情報Xが、第1の復号器8の復号処理によって絞り込まれることになる。第2の復号器11は、絞り込まれた受信情報Xだけを復号すればよいので、全体としてBER2を短時間に求めることができる。
したがって、誤り特性判定部12は、式(12)に従って、第2の復号語のビットエラーレートBER2を算出する。ここで、第2の復号語の総エラービット数は、ログファイルに記録されている第2の復号語のエラービット数の総和を計算することによって得られる。
Eb/N0の値を変化させ、その値に対する第1の復号語のビットエラーレートBER1と、第2の復号語のビットエラーレートBER2とを算出することによって図6のような表が得られる。
(誤り訂正符号の復号評価装置の動作)
図7は、図1の誤り訂正符号の復号評価装置の動作手順を表わすフローチャートである。
まず、初期条件として繰返し回数RPが1に設定される(ステップS101)。
符号器1は、Kビットの情報ビットS0に対し、Mビットのパリティ計算用の冗長ビットを付加して、(K+M)ビットのLDPC符号語Sを生成する。ノイズ付加部199は、LDPC符号語Sにノイズを付加してノイズ付き信号SGを生成する(ステップS102)。
次に、変調器4は、レーザダイオードの輝度をノイズ付き信号SGの大きさに応じて変更させることにより、光の強度変調を行なって変調信号を出力する。さらに、復調器5は、変調信号に復調処理を施して、(K+M)ビットの受信情報Xを復調する(ステップS103)。
次に、第1の復号器8は、この復調器5から与えられた(K+M)ビットの受信情報X(各ビットは、多値情報を含む)を入力し、min-sum復号法に従ってLDPCパリティ検査行列Hを適用して、元のKビットの情報を復元する(第1の復号処理)(ステップS104)。
次に、第1のビットエラー検出器9は、第1の復号器8から出力される第1の復号語Cのビットの値と、この第1の復号語Cに対応する符号器1から出力される符号語Sの情報ビットの値とを比較する(ステップS105)。
第1のビットエラー検出器9は、少なくとも1ビットの誤り(不一致)があった場合には(ステップS105でYES)、ログファイルに第1の復号語Cと、この第1の復号語Cに対応する符号語Sと、この第1の復号語Cに対応する第1の復号器8に入力される受信情報Xと、第1の復号語のエラービット数とを記憶する(ステップS106)。
次に、第2の復号器11は、ログファイルに記録されているすべての受信情報Xを入力し、sum-product復号法に従ってLDPCパリティ検査行列Hを適用して、元のKビットの情報を復元する(第2の復号処理)(ステップS107)。
次に、第2のビットエラー検出器10は、第2の復号器11から出力される第2の復号語Dのビットの値と、ログファイルに記録されている第2の復号処理を行なった受信情報Xに対応する符号語Sの情報ビットの値とを比較する(ステップ108)。
第2のビットエラー検出器10は、少なくとも1ビットの誤り(不一致)があった場合には、ログファイルに第2の復号語のエラービット数を記憶する(ステップS109)。
繰返し回数RPが閾値N_RP未満の場合には(ステップS110でNO)、繰返し回数RPが1だけインクリメントされて(ステップS111)、ステップS102からの処理が繰り返される。
繰返し回数RPが閾値N_RP以上の場合には(ステップS110でYES)、誤り特性判定部12は、式(10)に従って、第1の復号語のビットエラーレートBER1を算出する(ステップS112)。
次に、誤り特性判定部12は、式(12)に従って、第2の復号語のビットエラーレートBER2を算出する(ステップS113)。
Eb/N0の値を変化させて上記の処理を行なうことによって、図6の対応表に示すようなEb/N0に対する第1の復号語のビットエラーレートBER1と第2の復号語のビットエラーレートBER2が得られる。
(第1の復号器8の動作)
図8は、第1の復号器8の第1の復号処理の動作手順を表わすフローチャートである。
図8を参照して、まず、第1の復号器8は、初期動作として、ループ回数および事前値対数比βmnの初期設定を行なう。このループ回数は、列処理および行処理の繰返し演算回数を示す。このループ回数においては、最大値が予め定められる。事前値対数比βmnは、“0”に初期設定される(ステップS1)。
次に、第1の復号器8は、式(1)に従って、受信情報xnの対数尤度比λnを算出する(ステップS2)。
次に、第1の復号器8は、式(2)に従って、パリティ検査行列Hの行の各要素についての行処理を行ない、外部値対数比αmnを更新する(ステップS3)。
次に、第1の復号器8は、式(4)に従って、パリティ検査行列Hの列の各要素についての列処理を行ない、事前値対数比βmnを更新する(ステップS4)。
次に、第1の復号器8は、対数尤度比λnと、外部値対数比αmnとを用いて、式(6)に従って、推定受信信号Qnを算出する(ステップS5)。
次に、第1の復号器8は、式(7)に従って、推定受信信号Qnから一時推定符号Cnを算出する(ステップS6)。
次に、第1の復号器8は、式(8)にしたがって、一次推定符号語(C1,C2,…,CN)が符号語を構成しているか、つまり復号語として適切であるかをパリティ検査する。
第1の復号器8は、式(8)が成立する場合、つまりシンドロームが“0”となる場合には(ステップS7でYES)、行処理および列処理の繰返し演算を終了し、符号語(C1,C2,…,Ck)を第1の復号語C(=(C1,C2,…,Ck))として出力する(ステップS10)。
また、第1の復号器8は、式(8)が成立しない場合(ステップS7でNO)、ループ回数が最大値に達したときには(ステップS8でYES)、行処理および列処理の繰返し演算を終了し、符号語(C1,C2,…,Ck)を第1の復号語C(=(C1,C2,…,Ck))として出力する(ステップS10)。
一方、第1の復号器8は、式(8)が成立しない場合(ステップS7でNO)で、かつループ回数が最大値に達しないときには(ステップS8でNO)、ループ回数を1だけインクリメントして(ステップS9)、ステップS3に戻って処理を繰り返す。
(第2の復号器11の動作)
第2の復号器11の第2の復号処理の動作手順は、上記と略同様である。ただし、ステップS3において、第2の復号器11は、式(2)の代わりに式(9)に従って、パリティ検査行列Hの行の各要素についての行処理を行ない、外部値対数比αmnを更新する。また、第2の復号器11は、符号語(C1,C2,…,Ck)を第2の復号語D(=(d1,d2,…,dk))として出力する。
以上のように、本発明の第1の実施形態の誤り訂正符号の評価装置は、第1の復号器の復号処理によって第2の復号器の復号処理で誤りが発生する可能性のある受信情報Xを絞り込み、第2の復号器は、絞り込まれた受信情報Xだけを復号処理すればよいので、短時間に、第2の復号器で実行される復号アルゴリズムとLDPC符号の訂正能力の限界を評価することができる。また、第2の復号器で実行される復号アルゴリズムとLDPC符号の訂正能力の限界と、第1の復号器の復号処理の誤り特性から、第1の復号器に固有の(第2の復号器で実行される復号アルゴリズムとLDPC符号の訂正能力の限界を差し引いた)誤り訂正能力を短時間に評価することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、第1の復号器が、sum-product復号法を簡略化したmin-sum復号法に従って復号処理を行ない、第2の復号器が、sum-product復号法に従って復号処理を行なう。第1の実施形態では、第1の復号器として、専用のハードウエア装置を用い、第2の復号器として、汎用のコンピュータ(たとえば、パソコン)を用いる。
第2の実施形態においても、第1の復号器は、専用のハードウエア装置を用いるので、第2の復号器よりも復号処理の速いこと、第2の復号器は、第1の復号器よりも復号処理の精度が高く、第2の復号器による復号で誤りが発生する場合には、必ず第1の復号器による復号でも誤りが発生するという特徴がある。
(構成)
第2の実施形態の誤り訂正符号の復号評価装置は、第1の復号器のみが、第1の実施形態の誤り訂正符号の復号評価装置のものと異なる。以下では、第2の実施形態の第1の復号器について説明する。
図9は、第2の実施形態における第1の復号器の構成を表わす図である。図9は、パリティ検査行列Hの各列において「1」が立つ数である列重みが3のパリティ検査行列を用いる場合の構成を表わしている。
図9を参照して、第1の復号器400は、対数尤度比算出部55と、S/P変換部99と、行処理部34と、列処理部35と、復号語生成部14とを備える。
第1の復号器400に含まれる加算器、乗算器などの演算器は、処理ビット長が6ビットであり、固定小数点演算を行なう。
(対数尤度比算出部)
対数尤度比算出部55は、専用の回路を用いて、第1の実施形態で説明した対数尤度比の算出を行なう。対数尤度比算出部55は、定数(2/σ2)の値を記憶する定数記憶部57と、受信情報xnと定数(2/σ2)とを乗算して対数尤度比λnを算出する乗算部56とを備える。
(S/P変換部)
S/P変換部99は、対数尤度比算出部55からシリアルで出力される対数尤度比λnをN個の単位でパラレルデータに変換する。
(行処理部および列処理部)
行処理部34は、専用の回路を用いて、第1の実施形態で説明した行処理を行ない、列処理部は、専用の回路を用いて、第1の実施形態で説明した列処理を行なう。
行処理部34は、第1ブロック行処理部18と、第2ブロック行処理部19と、第3ブロック行処理部20と、第1ブロック行処理部18に対応して配置される第1の加算部(β+λ)15と、第2ブロック行処理部19に対応して配置される第2の加算部(β+λ)16と、第3ブロック行処理部20に対応して配置される第3の加算部(β+λ)17とを備える。
第1ブロック行処理部18は、パリティ検査行列Hの第1ブロックに対応するN列分の(β+λ)の最新値を記憶する第1ブロック(β+λ)記憶部27と、第1行処理部28−1と、第2行処理部28−2とを含む。
第2ブロック行処理部19は、パリティ検査行列Hの第2ブロックに対応するN列分の(β+λ)の最新値を記憶する第2ブロック(β+λ)記憶部30と、第3行処理部28−3と、第4行処理部28−4とを含む。
第3ブロック行処理部19は、パリティ検査行列Hの第3ブロックに対応するN列分の(β+λ)の最新値を記憶する第3ブロック(β+λ)記憶部33と、第5行処理部28−5と、第6行処理部28−6とを含む。
列処理部35は、パリティ検査行列Hの第1ブロックに対応するN列分の(β)の最新値を記憶する第1ブロック(β)記憶部24と、パリティ検査行列Hの第2ブロックに対応するN列分の(β)の最新値を記憶する第2ブロック(β)記憶部25と、パリティ検査行列Hの第3ブロックに対応するN列分の(β)の最新値を記憶する第3ブロック(β)記憶部26と、第1ブロック(β)記憶部24に対応して配置される第1の加算部(β)21と、第2ブロック(β)記憶部25に対応して配置される第2の加算部(β)22と、第3ブロック(β)記憶部26に対応して配置される第3の加算部(β)23とを備える。
第1の加算部(β+λ)15、第2の加算部(β+λ)16、第3の加算部(β+λ)17、第1の加算部(β)21、第2の加算部(β)22、および第3の加算部(β)23は、それぞれN個の列に対応してN個の加算器を有し、各加算器は、対応する列についての加算を行なう。
これら行処理部34および列処理部35の各要素の動作は、たとえば、特開2007−325011号公報に詳しく記載されている。
(第m行処理部)
図10は、図9における第m行処理部の構成を示す図である。
図10を参照して、第m行処理部28−mは、ビット分離部36と、符号計算部37と、絶対値計算部38と、符号乗算部39とを備える。
ビット分離部36は、S個の信号{(λn′+βmn′):n′はHmn′=1を満たす、S個の異なる数である}を受けて、その絶対値を表わす複数ビットと、符号を表わすビット(つまり、最上位ビット)とを分離して、絶対値ビットからなる絶対値を絶対値絶対値計算部38へ出力し、符号ビットからなる符号を符号計算部37へ出力する。ここで、Sは行重みである。
符号計算部37は、S個の信号{sgn(λn′+βmn′):n′はHmn′=1を満たす、S個の異なる数である}に基づいて、式(2)の符号部分(これをSmnとする)の計算を行なう。
絶対値計算部38は、S個の信号{|λn′+βmn′|:n′はHmn′=1を満たす、S個の異なる数である}に基づいて、式(2)の絶対値部分(これをRmnとする)の計算を行なう。
符号乗算部39は、符号計算部37から出力されるSmnを符号ビットとし、絶対値計算部38から出力されるRmnを絶対値ビットとした、外部値対数比αmnを出力する。
(絶対値計算部)
図11は、図10における絶対値計算部の構成を表わす図である。
図11を参照して、比較部40と、絶対値記憶部49と、第1最小値記憶部41と、第2最小値記憶部42と、選択器43とを有する。
比較部40は、入力されるS個の信号{|λn′+βmn′|:n′はHmn′=1を満たす、S個の異なる数である}の大きさを比較して、第1最小値MIN1および第2最小値MIN2を出力する。
絶対値記憶部49は、入力されるS個の信号{|λn′+βmn′|:n′はHmn′=1を満たす、S個の異なる数である}を記憶する。
第1最小値記憶部41は、比較部40から出力される第1最小値MIN1を記憶する。
第2最小値記憶部42は、比較部40から出力される第2最小値MIN2を記憶する。
選択器43には、第1最小値記憶部41から第1最小値MIN1が入力されるとともに、絶対値記憶部49からS個の信号が順次入力される。選択器43は、絶対値記憶部49から入力される各信号Valと、第1最小値MIN1とを比較して、異なるときには、第1最小値MIN1を出力し、同一のときには、第2最小値記憶部42に記憶されている第2最小値MIN2を出力する。これによって、S個の信号{|λn′+βmn′|:n′はHmn′=1を満たす、S個の異なる数である}の中で、自身を除いて最も小さい信号が選択されて、式(2)の絶対値部分Rmnが算出される。
(比較部)
図12は、図11における比較部の構成を表わす図である。図12では、パリティ検査行列Hの各行において「1」が立つ数である行重みSが8の場合の構成を表わしている。
図12を参照して、この比較部は、第1順位導出用ユニット50a〜50gと、第2順位導出用ユニット52a〜52fとを備える。
第1順位導出用ユニット50a〜50gは、2個の入力ポートから2個の第1順位候補の信号を入力し、それらの大きさを比較して、小さい方(または同じ大きさの場合は一方;以下では、この記載を省略する)を出力ポートsから第1順位候補の信号として出力し、大きい方(または同じ大きさの場合は他方;以下では、この記載を省略する)を出力ポートbから第2順位候補の信号として出力する。
第2順位導出用ユニット52a〜52fは、2個の入力ポートから2個の第2順位候補の信号を入力し、それらの大きさを比較して、小さい方を出力ポートsから第2順位候補の信号として出力する。
第1順位導出用ユニット50aは、その出力ポートsが第1順位導出用ユニット50eの入力ポートに接続され、その出力ポートbが第2順位導出用ユニット52aの入力ポートに接続される。第1順位導出用ユニット50bは、その出力ポートsが第1順位導出用ユニット50eの入力ポートに接続され、その出力ポートbが第2順位導出用ユニット52aの入力ポートに接続される。第1順位導出用ユニット50cは、その出力ポートsが第1順位導出用ユニット50fの入力ポートに接続され、その出力ポートbが第2順位導出用ユニット52bの入力ポートに接続される。第1順位導出用ユニット50dは、その出力ポートsが第1順位導出用ユニット50fの入力ポートに接続され、その出力ポートbが第2順位導出用ユニット52bの入力ポートに接続される。第1順位導出用ユニット50eは、その出力ポートsが第1順位導出用ユニット50gの入力ポートに接続され、その出力ポートbが第2順位導出用ユニット52cの入力ポートに接続される。第1順位導出用ユニット50fは、その出力ポートsが第1順位導出用ユニット50gの入力ポートに接続され、その出力ポートbが第2順位導出用ユニット52cの入力ポートに接続される。第1順位導出用ユニット50gは、その出力ポートsが第1順位出力ポートS1に接続され、その出力ポートbが第2順位導出用ユニット52fの入力ポートに接続される。
第2順位導出用ユニット52aは、その出力ポートsが第2順位導出用ユニット52dの入力ポートに接続される。第2順位導出用ユニット52bは、その出力ポートsが第2順位導出用ユニット52dの入力ポートに接続される。第2順位導出用ユニット52cは、その出力ポートsが第2順位導出用ユニット52eの入力ポートに接続される。第2順位導出用ユニット52dは、その出力ポートsが第2順位導出用ユニット52eの入力ポートに接続される。第2順位導出用ユニット52eは、その出力ポートsが第2順位導出用ユニット52fの入力ポートに接続される。第2順位導出用ユニット52fは、その出力ポートsが第2順位出力ポートS1に接続される。
(動作)
次に、この比較部40の動作を説明する。
第1フェーズでは、次の処理が行なわれる。
第1順位導出用ユニット50aは、この比較装置100に初期入力される第1順位候補の信号x1、x2を入力し、それらの大きさを比較し、小さい方(y1とする)を第1フェーズの第1順位候補の信号として出力ポートsから出力し、大きい方(y2とする)を第1フェーズの第2順位候補の信号として出力ポートbから出力する。
第1順位導出用ユニット50bは、この比較装置100に初期入力される第1順位候補の信号x3、x4を入力し、それらの大きさを比較し、小さい方(y3とする)を第1フェーズの第1順位候補の信号として出力ポートsから出力し、大きい方(y4とする)を第1フェーズの第2順位候補の信号として出力ポートbから出力する。
第1順位導出用ユニット50cは、この比較装置100に初期入力される第1順位候補の信号x5、x6を入力し、それらの大きさを比較し、小さい方(y5とする)を第1フェーズの第1順位候補の信号として出力ポートsから出力し、大きい方(y6とする)を第1フェーズの第2順位候補の信号として出力ポートbから出力する。
第1順位導出用ユニット50dは、この比較装置100に初期入力される第1順位候補の信号x7、x8を入力し、それらの大きさを比較し、小さい方(y7とする)を第1フェーズの第1順位候補の信号として出力ポートsから出力し、大きい方(y8とする)を第1フェーズの第2順位候補の信号として出力ポートbから出力する。
第2フェーズでは、次の処理が行なわれる。
第1順位導出用ユニット50eは、第1フェーズの第1順位候補の信号y1、y3を入力し、それらの大きさを比較し、小さい方(z1とする)を第2フェーズの第1順位候補の信号として出力ポートsから出力し、大きい方(z2とする)を第2フェーズの第2順位候補の信号として出力ポートbから出力する。
第1順位導出用ユニット50fは、第1フェーズの第1順位候補の信号y5、y7を入力し、それらの大きさを比較し、小さい方(z3とする)を第2フェーズの第1順位候補の信号として出力ポートsから出力し、大きい方(z4とする)を第2フェーズの第2順位候補の信号として出力ポートbから出力する。
第2順位導出用ユニット52aは、第1フェーズの第2順位候補の信号y2、y4を入力し、それらの大きさを比較し、小さい方(z5とする)を第2フェーズの第2順位候補の信号として出力ポートsから出力する。
第2順位導出用ユニット52bは、第1フェーズの第2順位候補の信号y6、y8を入力し、それらの大きさを比較し、小さい方(z6とする)を第2フェーズの第2順位候補の信号として出力ポートsから出力する。
第3フェーズでは、次の処理が行なわれる。
第1順位導出用ユニット50gは、第2フェーズの第1順位候補の信号z1、z3を入力し、それらの大きさを比較し、小さい方(v1とする)を第3フェーズの第1順位候補の信号(つまり、最終的に決定された第1順位の信号)MIN1として出力ポートsから出力して第1順位出力ポートS1へ送り、大きい方(v2とする)を第3フェーズの第2順位候補の信号として出力ポートbから出力する。
第2順位導出用ユニット52cは、第2フェーズの第2順位候補の信号z2、z4を入力し、それらの大きさを比較し、小さい方(v3とする)を第3フェーズの第2順位候補の信号として出力ポートsから出力する。
第2順位導出用ユニット52dは、第2フェーズの第2順位候補の信号z5、z6を入力し、それらの大きさを比較し、小さい方(v4とする)を第3フェーズの第2順位候補の信号として出力ポートsから出力する。
第4フェーズでは、次の処理が行なわれる。
第2順位導出用ユニット52eは、第3フェーズの第2順位候補の信号v3、v4を入力し、それらの大きさを比較して、小さい方(u1とする)を第4フェーズの第2順位候補の信号として出力ポートsから出力する。
第5フェーズでは、次の処理が行なわれる。
第2順位導出用ユニット52fは、第3フェーズの第2順位候補の信号v2、第4フェーズの第2順位候補の信号u1を入力し、それらの大きさを比較し、小さい方(w1とする)を第5フェーズの第2順位候補の信号(つまり、最終的に決定された第2順位の信号)MIN2として出力ポートsから出力して第2順位出力ポートS2へ送る。
(復号語生成部)
復号語生成部14は、専用の回路を用いて、第1の実施形態で説明した復号語の生成を行なう。
復号語生成部14は、加算器29と、MSB抽出部31と、復号語決定部32とを含む。
加算器29は、式(6)に従って、対数尤度比λnと、外部値対数比αmnとを加算して、推定受信信号Qnを算出する。
MSB抽出部31は、推定受信信号Qnの最上位ビットを1次推定符号Cnとして抽出する。
復号語決定部32は、乗算器および加算器を含み、式(8)にしたがって、一次推定符号語(C1,C2,…,CN)が符号語を構成しているか、つまり復号語として適切であるかを検査する。復号語決定部32は、式(8)が成立する場合、つまりシンドロームが“0”となる場合には、行処理部34および列処理部35に対して繰返し演算を終了させ、符号語(C1,C2,…,Ck)を復号語として出力する。また、復号語決定部32は、行処理および列処理の演算の繰返し回数が所定値を超えたときにも、行処理部34および列処理部35に対して繰返し演算を終了させ、符号語(C1,C2,…,Ck)を復号語として出力する。
以上のように、本発明の第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第1の復号器は、第2の復号器よりも復号処理が速く、第2の復号器は、第1の復号器よりも復号処理の精度が高いという特徴を有する。なぜなら、処理速度については、第1の復号器は、専用の並列処理のハードウエア装置を用い、第2の復号器は、逐次的な演算を行なうコンピュータを用いるからである。復号処理の精度については、第2の復号器は、sum-product復号法を用いるのに対して、第1の復号器は、min-sum復号法を用いることと、第2の復号器では、処理ビット長が64ビット長の浮動小数点演算器を備えたCPUで演算を行なうのに対して、第1の復号器では、処理ビット長が6ビット長の固定小数点演算器で演算を行なうからである。
したがって、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第2の復号器で実行される復号アルゴリズムとLDPC符号の訂正能力の限界と、第1の復号器に固有の誤り訂正能力を短時間に評価することができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態では、第1の復号器が、sum-product復号法の簡略法であるmin-sum復号法をさらに簡略化した復号法に従って復号処理を行ない、第2の復号器が、sum-product復号法に従って復号処理を行なう。第3の実施形態では、第1の復号器として、専用の簡略演算用のハードウエア装置を用い、第2の復号器として汎用のコンピュータを用いる。
(構成)
第3の実施形態の誤り訂正符号の復号評価装置は、第1の復号器のみが、第1の実施形態の誤り訂正符号の復号評価装置のものと異なる。また、第3の実施形態における第1の復号器と、第2の実施形態における第1の復号器とは、絶対値計算部のみで相違する。
以下では、第3の実施形態の絶対値計算部について説明する。
図13は、第3の実施形態における第1の復号器の絶対値計算部の構成を表わす図である。図13では、行重みSが4の場合の構成を表わしている。
この絶対値計算部は、min-sum復号に必要な最小値を正確に求めるのではなく、高速な手法で最小値の近似値を求める。したがって、この実施形態の第1の復号器の復号法は、min-sum復号法をさらに簡略化した復号法となる。
図13を参照して、この絶対値計算部140は、入力される4個の信号{|λn′+βmn′|:n′はHmn′=1を満たす、4個の異なる数である}(x1,x2,x3,x4)の中から最小値の近似値を推定して出力する装置であって、第1変換部142と、ビット論理演算部144と、第2変換部146とを備える。
第1変換部142は、4個の入力信号x1、x2、x3、x4を受けて、それぞれを変換した4個の第1変換信号y1、y2、y3、y4を生成する。入力信号と第1変換信号との対応関係は、第1の変換テーブルで規定される。
図14は、第1の変換テーブルの例を表わす図である。
図14を参照して、第1の変換テーブルでは、1個または複数個の入力信号が1個の第1変換信号に対応している。
第1の変換テーブルでは、入力信号の取り得る値は3ビットで表わされ、第1変換信号の取り得る値は3ビットで表わされる。
入力信号を構成するビットのうち、値が「1」である最も上位ビットが最下位ビットからk番目(1≦k≦N)のビットのときに、第1変換信号の下位のk個のビットが「1」となり、それ以外のビットが「0」となる。また、入力信号を構成するビットのうち、すべてのビットが「0」のときに、第1変換信号のすべてのビットが「0」となる。
具体的には、入力信号が「000」のときには、第1変換信号は「000」となる。入力信号が「001」のときには、第1変換信号は「001」となる。入力信号が「010」または「011」のときには、第1変換信号は「011」となる。入力信号が「100」、「101」、「110」、「111」のときには、第1変換信号は「111」となる。
ビット論理演算部144は、第1変換部142から出力される4個の第1変換信号y1、y2、y3、y4のビット単位の論理積を算出して、各ビットの論理積からなる論理積信号zを出力する。
第2変換部146は、ビット論理演算部144から出力される論理積信号zを受けて、これを変換して、4個の入力信号x1、x2、x3、x4のうちの第1順位の信号の値または第1順位の信号の近似値を表わす第2変換信号wを生成する。論理積信号と第2変換信号との対応関係は、第2の変換テーブルで規定される。
図15は、図14の第1の変換テーブルに対応する第2の変換テーブルを表わす図である。
図15を参照して、論理積信号と第2変換信号との対応関係は、図21の第1の変換テーブルの対応関係を逆にしたものである。すなわち、第2の変換テーブルにおいて論理積信号に対応する第2変換信号の値は、第1の変換テーブルにおいてその論理積信号と同一の値の第1変換信号に対応する入力信号が1個のときには、その1個の入力信号の値と同一であり、その論理積信号と同一の値の第1変換信号に対応する入力信号が複数個のときには、複数個の入力信号のうちの1つの値と同一である。
第2の変換テーブルでは、1個の論理積信号が1個の第2変換信号に対応している。
論理積信号を構成するビットのうち、値が「1」である最も上位ビットが最下位ビットから第k番目(1≦k≦N)のビットのときに、第2変換信号の最下位ビットから第k番目のビットのみが「1」となり、その他のビットが「0」となる。論理積信号を構成するビットのうち、すべてのビットが「0」のときには、第2変換信号のすべてのビットが「0」となる。
具体的には、論理積信号が「000」のときには、第2変換信号の値が「000」となる。論理積信号が「001」のときには、第2変換信号の値が「001」となる。論理積信号が「011」のときには、第2変換信号の値が「010」となる。論理積信号が「111」のときには、第2変換信号が「100」となる。
図16は、図13の第1変換部の具体的な構成を表わす図である。
図16を参照して、第1変換部142は、複数個の入力信号の変換を同時に並列して行う。第1変換部142は、入力信号の個数分の変換回路で構成される。ここでは、入力信号の個数が4個であるので、第1変換部142は、変換回路141aと、変換回路141bと、変換回路141cと、変換回路141dとを有する。
変換回路141aは、次のようにして、入力信号x1を第1変換信号y1に変換する。すなわち、論理和回路OR1には、入力信号x1の第1ビットと、入力信号x1の第2ビットと、入力信号x1の第3ビットとが入力されて、それらの論理和が第1変換信号y1の第1ビットy11として出力される。論理和回路OR2には、入力信号x1の第2ビットと、入力信号x1の第3ビットとが入力されて、それらの論理和が第1変換信号y1の第2ビットy12として出力される。入力信号x1の第3ビットがそのまま第1変換信号y1の第3ビットy13として出力される。
変換回路141bは、次のようにして、入力信号x2を第1変換信号y2に変換する。すなわち、論理和回路OR3には、入力信号x2の第1ビットと、入力信号x2の第2ビットと、入力信号x2の第3ビットとが入力されて、それらの論理和が第1変換信号y2の第1ビットy21として出力される。論理和回路OR4には、入力信号x2の第2ビットと、入力信号x2の第3ビットとが入力されて、それらの論理和が第1変換信号y2の第2ビットy22として出力される。入力信号x2の第3ビットがそのまま第1変換信号y2の第3ビットy23として出力される。
変換回路141cは、次のようにして、入力信号x3を第1変換信号y3に変換する。すなわち、論理和回路OR5には、入力信号x3の第1ビットと、入力信号x3の第2ビットと、入力信号x3の第3ビットとが入力されて、それらの論理和が第1変換信号y3の第1ビットy31として出力される。論理和回路OR5には、入力信号x3の第2ビットと、入力信号x3の第3ビットとが入力されて、それらの論理和が第1変換信号y3の第2ビットy32として出力される。入力信号x3の第3ビットがそのまま第1変換信号y3の第3ビットy33として出力される。
変換回路141dは、次のようにして、入力信号x4を第1変換信号y4に変換する。すなわち、論理和回路OR6には、入力信号x4の第1ビットと、入力信号x4の第2ビットと、入力信号x4の第3ビットとが入力されて、それらの論理和が第1変換信号y4の第1ビットy41として出力される。論理和回路OR7には、入力信号x4の第2ビットと、入力信号x4の第3ビットとが入力されて、それらの論理和が第1変換信号y4の第2ビットy142として出力される。入力信号x4の第3ビットがそのまま第1変換信号y4の第3ビットy43として出力される。
図17は、図13のビット論理演算部の具体的な構成を表わす図である。
図17を参照して、ビット論理演算部144は、第1変換信号の全ビットについて、ビット単位の論理演算を同時に並列して行なう。ビット論理演算部144は、3個の論理積回路AND8〜AND10を含む。
第1ビット用論理積回路AND8は、4個の第1変換信号の第1ビット(つまり、最下位ビット)y11、y21、y31、y41の論理積z1を出力する。第2ビット用論理積回路AND9は、4個の第1変換信号の第2ビットy12、y22、y32、y42の論理積z2を出力する。第3ビット用論理積回路AND10は、4個の第1変換信号の第3ビットy13、y23、y33、y43の論理積z3を出力する。このようにして生成された論理積z1、z2、z3によって、論理積信号zが構成される。
図18は、図13の第2変換部の具体的な構成を表わす図である。
図18を参照して、第2変換部146は、変換回路145を含む。
変換回路145は、次のようにして、論理積信号zを第2変換信号wに変換する。
インバータIV1には、論理積信号zの第2ビットz2が入力されて、それを反転した信号を出力する。インバータIV2には、論理積信号zの第3ビットz3が入力されて、それを反転した信号を出力する。論理積回路AND11には、論理積信号zの第1ビットz1と、インバータIV1の出力信号と、インバータIV2の出力信号とが入力されて、それらの論理積が第2変換信号wの第1ビットw1として出力される。論理積回路AND12には、論理積信号zの第2ビットz2と、インバータIV2の出力信号とが入力されて、それらの論理積が第2変換信号wの第2ビットw2として出力される。論理積信号zの第3ビットがそのまま第2変換信号wの第3ビットw3として出力される。
このようにして出力された第2変換信号wが、入力信号x1、x2、x3、x4の中の最小値またはその近似値を表わす信号となる。
以上のように、第1変換部142が、複数個の入力信号の変換を同時に並列して行ない、ビット論理演算部144が、第1変換信号の全ビットについて、ビット単位の論理演算を同時に並列して行なうので、第1順位推定を高速に行える。
以上のように、本発明の第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第1の復号器は、第2の復号器よりも復号処理が速く、第2の復号器は、第1の復号器よりも復号処理の精度が高いという特徴を有する。なぜなら、処理速度については、第1の復号器は、専用の並列処理のハードウエア装置を用い、第2の復号器は、逐次的な演算を行なうコンピュータを用いるからである。復号処理の精度については、第2の復号器は、sum-product復号法を用いるのに対して、第1の復号器は、min-sum復号法を簡略化した復号法を用いることと、第2の復号器では、処理ビット長が64ビット長の浮動小数点演算器を備えたCPUで演算を行なうのに対して、第1の復号器では、処理ビット長が6ビット長の固定小数点演算器で演算を行なうからである。
したがって、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第2の復号器で実行される復号アルゴリズムとLDPC符号の訂正能力の限界と、第1の復号器に固有の誤り訂正能力を短時間に評価することができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態では、第1および第2の復号器が、いずれもsum-product復号法に従って、復号処理を行なう。第4の実施形態では、第1の復号器として専用のハードウエア装置を用い、第2の復号器として、第1の実施形態と同様に汎用のコンピュータを用いる構成に関する
(構成)
第4の実施形態の誤り訂正符号の復号評価装置は、第1の復号器のみが、第1の実施形態の誤り訂正符号の復号評価装置のものと異なる。また、第4の実施形態における第1の復号器と、第2の実施形態における第1の復号器とは、絶対値計算部のみで相違する。
以下では、第4の実施形態の絶対値計算部について説明する。
図19は、第4の実施形態における第1の復号器の絶対値計算部の構成を表わす図である。図19では、行重みSが4の場合の構成を表わしている。
図19を参照して、この絶対値計算部60は、ギャラガー計算部61a〜61dと、選択器62と、加算器63と、ギャラガー計算部64とを備える。
ギャラガー計算部61a〜61dは、乗算器および加算器を備え、式(4)に従って、入力される4個の信号{|λn′+βmn′|:n′はHmn′=1を満たす、4個の異なる数である}(=x1,x2,x3,x4)に対するギャラガー関数の値f1,f2,f3,f4を計算する。
選択器62は、4個のギャラガー関数の値f1,f2,f3,f4を受けて、n′≠n以外の|λn′+βmn′|に対する3個のギャラガー関数の値を出力する。選択器62は、nの値に応じて組合せが異なる3個のギャラガー関数の値を出力する。
加算器63は、3個のギャラガー関数の値を加算して、加算値f5を出力する。
ギャラガー計算部64は、式(4)に従って、加算値f5に対するギャラガー関数の値を式(2)の絶対値部分Rmnとして出力する。
以上のように、本発明の第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第1の復号器は、第2の復号器よりも復号処理が速く、第2の復号器は、第1の復号器よりも復号処理の精度が高いという特徴を有する。なぜなら、処理速度については、第1の復号器は、専用の並列処理のハードウエア装置を用い、第2の復号器は、逐次的な演算を行なうコンピュータを用いるからである。復号処理の精度については、第2の復号器では、処理ビット長が64ビット長の浮動小数点演算器を備えたCPUで演算を行なうのに対して、第1の復号器では、処理ビット長が6ビット長の固定小数点演算器で演算を行なうからである。
したがって、第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第2の復号器で実行される復号アルゴリズムとLDPC符号の訂正能力の限界と、第1の復号器に固有の誤り訂正能力を短時間に評価することができる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態では、第1の復号器および第2の復号器が、sum-product復号法を簡略化したmin-sum復号法に従って復号処理を行なう。第5の実施形態では、第1の復号器として専用のハードウエア装置を用い、第2の復号器として汎用のコンピュータを用いる。
(構成)
第5の実施形態の誤り訂正符号の復号評価装置は、第2の復号器のみが、第2の実施形態の誤り訂正符号の復号評価装置のものと異なる。
図20は、第5の実施形態における第2の復号器の構成を表わす図である。
図20を参照して、第2の復号器511は、たとえば、パーソナルコンピュータで構成されており、CPU574と、メモリ575と、ハードディスク576とを有する。
ハードディスク576は、min-sum復号法のプログラムを記憶する。CPU574は、ハードディスク576から、min-sum復号法のプログラムを読み出して、メモリ575を利用して、該プログラムを実行する。CPU574は、たとえば、処理ビット長が64ビット長であり、浮動小数点演算を行なう。
このmin-sum復号法のプログラムによる処理は、第1の実施形態で説明した第1の符号器での処理と同様であるので、ここでは、説明を繰り返さない。
以上のように、本発明の第5の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第1の復号器は、第2の復号器よりも復号処理が速く、第2の復号器は、第1の復号器よりも復号処理の精度が高いという特徴を有する。なぜなら、処理速度については、第1の復号器は、専用の並列処理のハードウエア装置を用い、第2の復号器は、逐次的な演算を行なうコンピュータを用いるからである。復号処理の精度については、第2の復号器では、処理ビット長が64ビット長の浮動小数点演算器を備えたCPUで演算を行なうのに対して、第1の復号器では、処理ビット長が6ビット長の固定小数点演算器で演算を行なうからである。
したがって、第5の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第2の復号器で実行される復号アルゴリズムとLDPC符号の訂正能力の限界と、第1の復号器に固有の誤り訂正能力を短時間に評価することができる。
[第6の実施形態]
第6の実施形態では、第1の復号器が、sum-product復号法を簡略化したmin-sum復号法に従って復号処理を行ない、第2の復号器が、sum-product復号法の簡略法であるmin-sum復号法をさらに簡略化した復号法に従って復号処理を行なう。第6の実施形態では、第1の復号器として、専用の簡略演算用のハードウエア装置を用い、第2の復号器として汎用のコンピュータを用いる。
(構成)
第6の実施形態の誤り訂正符号の復号評価装置は、第2の復号器のみが、第3の実施形態の誤り訂正符号の復号評価装置のものと異なる。
第6の実施形態における第2の復号器は、図20に示す第5の実施形態における第2の復号器と同一である。
以上のように、本発明の第6の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第1の復号器は、第2の復号器よりも復号処理が速く、第2の復号器は、第1の復号器よりも復号処理の精度が高いという特徴を有する。なぜなら、第1の復号器は、専用の高速なハードウエア装置を用い、第2の復号器は、min-sum復号法を用いるのに対して、第1の復号器は、min-sum復号法を簡略化した復号法を用いるからである。
なぜなら、処理速度については、第1の復号器は、専用の並列処理のハードウエア装置を用い、第2の復号器は、逐次的な演算を行なうコンピュータを用いるからである。復号処理の精度については、第2の復号器は、min-sum復号法を用いるのに対して、第1の復号器は、min-sum復号法を簡略化した復号法を用いることと、第2の復号器では、処理ビット長が64ビット長の浮動小数点演算器を備えたCPUで演算を行なうのに対して、第1の復号器では、処理ビット長が6ビット長の固定小数点演算器で演算を行なうからである。
[変形例]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例も含まれる。
(1) 行処理の簡略化手法
第1、第2、第5の実施形態では、第1の復号器が、sum-product復号法の行処理を簡略化したmin-sum復号法に従って動作するとしたが、sum-product復号法のその他の行処理の簡約化手法を用いてもよい。
たとえば、δ−min復号法(Sakai, W.Matsumoto, H.Yoshida, ”Low Complexity Decoding Algorithm for LDPC Codes and Its Discretized Density Evolution”, pp.13-18, RCS2005-42 (2005-7) Okayama, Japan, July, 2005)、A-min復号法(Jones, C., E. Vall´es, M. Smith, and J. Villasenor. 13-16 Oct. 2003. “Approximatemin* constraint node updating for ldpc code decoding.” Military Communications Conference, 2003. MILCOM 2003. IEEE.)、λ−min復号法Guilloud, F.,Sept. 1-5, 2003b. “λ-Min Decoding Algorithm of Regular and Irregular LDPC Codes.” 3rd International Symposium on Turbo Codes & related topics.)、3個以上のデータでギャラガ関数を近似する方法(特開2007−306495号公報)、または、3個以上のデータでギャラガ関数を近似する手法A-min復号法とを併用した方法(特開2007−306495号公報)などを用いてもよい。
(2) 列処理の簡略化手法
さらに、第1の復号器は、sum-product復号法の列処理の簡約化手法を用いてもよい。たとえば、APP復号法(MarcP. C. Fossorier, “Reduced Complexity Iterative Decoding of Low-Density Parity Check Codes Based on Brief Propagation”, IEEE Trans. ON Communications, Vol. 47, No.5, May 1999, pp.673-680)、または行処理における外部値対数比αmnの計算を行なう際に同時に事前値対数比βの計算を実行する手法(特開2007−325011号公報)などを用いてもよい。
(3) 対数尤度比
第1の復号器は、前述のAPP復号法を改良した擬似対数尤度比を用いる手法(特開2007−336189号公報)を用いてもよい。擬似対数尤度比を用いる手法では、各列ブロックの行処理の結果がすべて加算され、その加算結果が1時刻前の擬似対数尤度比に加えられて、順次、擬似対数尤度比が更新される。この手法では、対数尤度比を記憶するためのメモリ容量を削減できる。
また、第1の復号器は、特開2006−338844号公報に記載されたように、対数尤度比の近似値を計算するものであってもよい。
(4) ターボ符号
本発明の実施形態では、誤り訂正符号としてLDPC符号を用いたが、これに限定するものではなく、たとえばターボ符号を用いてもよい。
この場合、第2の復号器は、BCJRの復号アルゴリズムを規定したプログラムを動作させるコンピュータを用い、第1の復号器は、MaxLogMAPまたはSOVAなどの復号アルゴリズムを組み込んだ専用の装置を用いればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
第1の実施形態の誤り訂正符号の復号評価装置の構成を表わす図である。 変調器および復調器の出力データの対応関係を一覧にして示す図である。 第1の実施形態の第1の復号器の構成を表わす図である。 ログファイルの例を表わす図である。 第1の実施形態の第2の復号器の構成を表わす図である。 Eb/N0に対する第1の復号語のビットエラーレートBER1と第2の復号語のビットエラーレートBER2の対応表である。 図1の誤り訂正符号の復号評価装置の動作手順を表わすフローチャートである。 第1の復号器の第1の復号処理の動作手順を表わすフローチャートである。 第2の実施形態における第1の復号器の構成を表わす図である。 図9における第m行処理部の構成を示す図である。 図10における絶対値計算部の構成を表わす図である。 図11における比較部の構成を表わす図である。 第3の実施形態における第1の復号器の絶対値計算部の構成を表わす図である。 第1の変換テーブルの例を表わす図である。 図14の第1の変換テーブルに対応する第2の変換テーブルを表わす図である。 図13の第1変換部142の具体的な構成を表わす図である。 図13のビット論理演算部144の具体的な構成を表わす図である。 図13の第2変換部の具体的な構成を表わす図である。 第4の実施形態における第1の復号器の絶対値計算部の構成を表わす図である。 第5の実施形態における第2の復号器の構成を表わす図である。
符号の説明
1 符号器、2 ノイズ生成部、3,15〜27,21〜23,29,63 加算器、4 変調器、5 復調器、7 ログファイル記憶部、8 第1の復号器、9 第1のビットエラー検出器、10 第2のビットエラー検出器、11,511 第2の復号器、12 誤り特性判定部、14 復号語生成部、24 第1ブロック(β)記憶部、25 第2ブロック(β)記憶部、26 第3ブロック(β)記憶部、27 第1ブロック(β+λ)記憶部、30 第2ブロック(β+λ)記憶部、33 第3ブロック(β+λ)記憶部、28−1 第1行処理部、28−2 第2行処理部、28−3 第3行処理部、28−4 第4行処理部、28−5 第5行処理部、28−6 第6行処理部、28−m 第m行処理部、31 MSB抽出部、32 復号語決定部、34 行処理部、35 列処理部、36 ビット分離部、37 符号計算部、38 絶対値計算部、39 符号乗算部、40 比較部、41 第1最小値記憶部、42 第2最小値記憶部、43,62 選択器、49 絶対値記憶部、50a〜50g 第1順位導出用ユニット、52a〜52f 第2順位導出用ユニット、55 対数尤度比算出部、56 乗算部、57 定数記憶部、61a〜61d,64 ギャラガー計算部、71,74,574 CPU、72,75,575 メモリ、73,76,573 ハードディスク、99 S/P変換部、141a〜141d 第1変換回路、142 第1変換部、144 ビット論理演算部、145 変換回路、146 第2変換部、199 ノイズ付加部、OR1〜OR8 論理和回路、AND8〜AND12 論理積回路、IV1,IV2 インバータ。

Claims (10)

  1. 原データを誤り訂正符号化して誤り訂正符号データを生成する符号器と、
    前記誤り訂正符号データにノイズを付加して、ノイズ付き誤り訂正符号データを生成するノイズ付加部と、
    前記ノイズ付き誤り訂正符号データを復号して、第1の復号データを生成する第1の復号器と、
    前記第1の復号データの誤りを検出する第1の誤り検出部と、
    前記誤りが検出された第1の復号データに対応する前記ノイズ付き誤り訂正符号データを復号して、第2の復号データを生成する第2の復号器と、
    前記第2の復号データの誤りを検出する第2の誤り検出部とを備え、
    第1の復号器は、複数の演算器を備え、前記複数の演算器で並列演算を行ない、
    第2の復号器は、復号アルゴリズムによって実行される、誤り訂正符号の復号評価装置。
  2. 前記第1の復号器に含まれる演算器の処理ビット長は、前記第2の復号器の処理ビット長よりも短い、請求項1記載の誤り訂正符号の復号評価装置。
  3. 前記第1の復号器の復号法は、前記第2の復号器の復号法を簡略化した復号法である、請求項1記載の誤り訂正符号の復号評価装置。
  4. 前記符号器は、低密度パリティ検査符号データを生成し、
    前記第2の復号器の復号法は、sum-product復号法であり、
    前記第1の復号器の復号法は、sum-product復号法を簡略化した復号法である、請求項3記載の誤り訂正符号の復号評価装置。
  5. 前記符号器は、低密度パリティ検査符号データを生成し、
    前記第2の復号器の復号法は、min-sum復号法であり、
    前記第1の復号器の復号法は、min-sum復号法を簡略化した復号法である、請求項3記載の誤り訂正符号の復号評価装置。
  6. 前記誤り訂正符号の復号評価装置は、さらに、
    前記第1の復号データで誤りが検出され、かつ前記第2の復号データで誤りが検出されなかった場合には、前記第1の復号器固有の原因によって、前記第1の復号データに誤りが生じたものと判定する誤り特性判定部を備えた、請求項1〜5のいずれか1項に記載の誤り訂正符号の復号評価装置。
  7. 前記誤り訂正符号の復号評価装置は、さらに、
    前記第1の復号データで誤りが検出され、かつ前記第2の復号データで誤りが検出された場合には、前記第2の復号器の復号アルゴリズムによって、前記第1の復号データおよび前記第2の復号データに誤りが生じたものと判定する誤り特性判定部を備えた、請求項1〜5のいずれか1項に記載の誤り訂正符号の復号評価装置。
  8. 原データを誤り訂正符号化して誤り訂正符号データを生成する符号器と、
    前記誤り訂正符号データにノイズを付加して、ノイズ付き誤り訂正符号データを生成するノイズ付加部と、
    前記ノイズ付き誤り訂正符号データを復号して、第1の復号データを生成する第1の復号器と、
    前記第1の復号データの誤りを検出する第1の誤り検出部と、
    前記誤りが検出された第1の復号データに対応する前記ノイズ付き誤り訂正符号データを復号して、第2の復号データを生成する第2の復号器と、
    前記第2の復号データの誤りを検出する第2の誤り検出部とを備え、
    前記第1の復号器の復号法は、前記第2の復号器の復号法を簡略化した復号法である、誤り訂正符号の復号評価装置。
  9. 前記符号器は、低密度パリティ検査符号データを生成し、
    前記第2の復号器の復号法は、sum-product復号法であり、
    前記第1の復号器の復号法は、sum-product復号法を簡略化した復号法である、請求項8記載の誤り訂正符号の復号評価装置。
  10. 前記誤り訂正符号の復号評価装置は、さらに、
    前記誤り訂正符号データの総ビット数に対する前記第1の復号データの総エラービット数の比を第1の復号データのビットエラーレートとして算出し、
    前記第1のデータビットエラーレートに、前記第1の復号データの総エラービット数に対する前記第2の復号データの総エラービット数の比を乗算することによって、第2の復号データのビットエラーレートを算出する、誤り特性判定部を備える、請求項1〜9のいずれか1項に記載の誤り訂正符号の復号評価装置。
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