JP2010135279A - プロトン伝導膜およびその製造方法、膜−電極接合体、固体高分子型燃料電池 - Google Patents
プロトン伝導膜およびその製造方法、膜−電極接合体、固体高分子型燃料電池 Download PDFInfo
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Abstract
Description
[1]下記[A]ポリアリーレン系共重合体を[B]不織布に含浸させてなるポリマー含浸層と、該ポリマー含浸層の両側に接して[A]ポリアリーレン系共重合体からなる層を有するプロトン伝導膜;
[A]式(2)で表されることを特徴とする縮合芳香族環構成単位と、下記式(13)で表されるスルホン酸基を有する構成単位とを含むポリアリーレン系共重合体、
各構成単位の端部における単線のうち、一方に置換基が表示されていないものは隣り合う構成単位との接続を意味する。]
[2]前記ポリアリーレン系共重合体が、下記式(9)で表される含窒素複素環基を有する構成単位を有する、[1]のプロトン伝導膜。
[4]前記連続繊維の繊維径が10〜500nmである[1]〜[3]のプロトン伝導膜。
[5]前記式(2)中、Phはナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセンからなる群から選ばれる芳香族環からなる2価の基である[1]〜[4]のプロトン伝導膜。
[6]前記縮合芳香族環構成単位が、下記式(3)で表されるものであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のプロトン伝導膜;
Dは直接結合、−O−、−CO−、−(CH2)j−(jは1〜10の整数である)および−CR'2−(R'は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基を示す)からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、
Phは縮合芳香族環を有する2価の基を示し、R1〜R20は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、アルキル基、一部またはすべてがハロゲン化されたハロゲン化アルキル基、アリル基、アリール基、ニトロ基およびニトリル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の原子または基を示す。
n、pは各構成単位の組成比を示し、pは0から1であり、n+p=1である。
構成単位の端部における単線のうち、一方に置換基が表示されていないものは隣り合う構成単位との接続を意味する。]
Phは下記式(6)で表される構造である。
n、pは各構成単位の組成比を示し、pは0から1であり、n+p=1である。
構成単位の端部における単線のうち、一方に置換基が表示されていないものは隣り合う構成単位との接続を意味する。]
[A]前記式(2)で表されることを特徴とする縮合芳香族環構成単位と、式(13)で表されるスルホン酸基を有する構成単位とを含むポリアリーレン系共重合体の有機溶剤溶液を、
[B]不織布に含浸させるプロトン伝導膜の製造方法。
[A]前記式(2)で表されることを特徴とする縮合芳香族環構成単位と、式(13)で表されるスルホン酸基を有する構成単位とを含むポリアリーレン系共重合体の有機溶剤溶液を、基材表面に滴下し、該滴下面上に、[B]不織布を載置し、ポリアリーレン系共重合体を不織布に含浸させることを特徴とする、[A]ポリアリーレン系共重合体を[B]不織布に含浸させてなるプロトン伝導膜の製造方法。
該不織布をスルホン化ポリアリーレン系共重合体の有機溶剤溶液に再度浸漬させる、
該不織布の両面にスルホン化ポリアリーレン系共重合体の有機溶剤溶液に塗工する、
該不織布の表面に、予め作製したスルホン化ポリアリーレンフィルムを積層する、
のいずれか1種以上の処理を施す[8]または[9]のプロトン伝導膜の製造方法。
[12]前記[11]の膜−電極接合体を備えてなることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
[A]ポリアリーレン系共重合体
本発明で使用されるポリアリーレン系共重合体は、縮合芳香族環構成単位と、スルホン
酸基を有する構成単位とを含む。
本発明の共重合体が有する縮合芳香族環構成単位は、下記式(1)で表される。かかる
構成単位を含むことにより、重合体に疎水部を付与することができる。また、縮合芳香族環を有するので、前記重合体の熱水耐性を向上させることができる。
ただし、Ar21、Ar22、Ar23、Ar24は、その水素原子の一部又はまたはすべてが、フッ素原子、ニトロ基、ニトリル基、又はまたは水素原子の一部またはすべてがフッ素置換されていてもよいアルキル基、アリル基若しくはアリール基からなる群より選ばれた少なくとも1種の原子または基で置換されていてもよい。
ロゲン化炭化水素基を示す)、シクロヘキシリデン基およびフルオレニリデン基からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示す。
これらのうち、直接結合、−O−、−CR'2−(R'は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基を示す)が好ましい。
Phは縮合芳香環構造を有する2価の基を示し、例えばナフタレン環、アントラセン環、テトラセン環、ペンタセン環などの環構造を有する2価の基が挙げられ、なかでもナフタレン環からなる2価の基が好ましい。これらを含有することによって、式(1)で表される芳香族化合物をモノマーとした重合体に耐水性を付与することができる。
う構成単位との接続を意味する。
ここで、−CR'2−のR'の具体的な例として、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、プロピル基、オクチル基、デシル基、オクタデシル基、フェニル基、トリフルオロメチル基などが挙げられる。これらのうち、直接結合、−O−、−CR'2−(R'は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基を示す)が好ましい。
Dは直接結合、−O−、−CO−、−(CH2)j−(jは1〜10の整数である)および−CR'2−(R'は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基を示す)−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、
Phは縮合芳香族環構造を有する2価の基を示し、R1〜R20は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、アルキル基、一部またはすべてがハロゲン化されたハロゲン化アルキル基、アリル基、アリール基、ニトロ基およびニトリル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の原子または基を示す。
n、pは各構成単位の組成比を示し、pは0から1であり、n+p=1である。]。
さらに、かかる縮合芳香族環構成単位として、下記式(4)で表されるものがより好ましい。
Phは下記式(6)で表される構造である。
n、pは各構成単位の組成比を示し、pは0から1であり、n+p=1である。pが0.01〜1の範囲にあることが好ましい。]。
本発明では、含窒素複素環基を有する構成単位を含んでいてもよく、かかる含窒素複素環基は、下記式(7-1)で表される構造を有するものである。
−(Rs)e−(V−Rh)f ・・・(7-1)
式中、Vは、電子吸引性基であれば特に限定されないが、好ましくは、−O−、−S−、直接結合、−CO−、−SO2−又は−または−SO−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示す。
前記式(7-1)の含窒素複素環基を有する構造としては、具体的には、下記式(7-2)で表されるものが好ましい。
−Rs−V−Rh ・・・(7-2)
上記式中、Ar9としては、フッ素原子で置換されていてもよい、ベンゼン環、縮合芳香環、含窒素複素環からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を有する2価の基を示す。
含窒素複素環基を有する構造は、本発明のスルホン化ポリアリーレン中に、好ましくは下記式(9)で表される構造を有している。
主鎖の芳香環と電子吸引性基Zは、直接結合しているのが安定性の面から好ましいが、本発明の効果を阻害しない範囲で任意の2価の基(すなわちRs)が介在しても良い。ここで介在構造としては、炭素数1〜20の二価の有機基であれば特に限定されない。
本発明の共重合体は、スルホン酸基を有する構成単位を含むことができる。スルホン酸基を有する構成単位は下記式(10)で表される構造を有する構成単位である。スルホン酸基を有することによりプロトン伝導性を有する共重合体が得られる。
Zは、−O−、−S−、直接結合、−CO−、−SO2−、−SO−、−(CH2)l−(lは1〜10の整数である)、−C(CH3)2−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示す。
上記式(10)で表されるスルホン酸基を有する構成単位は、好ましくは下記式(11)で表される構造を有する。
Arは−SO3Hまたは−O(CH2)hSO3Hまたは−O(CF2)hSO3Hで表される置換基(hは1〜12の整数を示す)を有する芳香族基を示す。
c、dの値とY、Z、Arの構造についての好ましい組み合わせとして、
(1)c=0、d=0であり、Yは−CO−であり、Arが置換基として−SO3Hを有するフェニル基である構造、
(2)c=1、d=0であり、Yは−CO−であり、Zは−O−であり、Arが置換基として−SO3Hを有するフェニル基である構造、
(3)c=1、d=1、k=1であり、Yは−CO−であり、Zは−O−であり、Arが置換基として−SO3Hを有するフェニル基である構造、
(4)c=1、d=0であり、Yは−CO−であり、Arが置換基として2個の−SO3Hを有するナフチル基である構造、
(5)c=1、d=0であり、Yは−CO−であり、Zは−O−であり、Arが置換基として−O(CH2)4SO3Hを有するフェニル基である構造などを挙げることができる。
スルホン酸基を有する構成単位は、好ましくは、下記式(12)で表される繰り返し単位から構成される。
Zは、−O−、−S−、直接結合、−CO−、−SO2−、−SO−、−(CH2)l−(lは1〜10の整数である)、−C(CH3)2−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示す。
上記式(12)又は(12a)で表される繰り返し単位は、好ましくは、下記式(13)で表される構造を有する。
なお、前記式(8)および(11)のYおよびZは、同一のものであって異なるものであってもよい。
本発明のスルホン化ポリアリーレン系共重合体は、上記式(10)で表されるスルホン酸基を有する構成単位と、上記式(1)で表される縮合芳香族環構成単位とを含み、下記式(14)又は下記式(14a)で表される重合体である。各構成単位の端部における単線のうち、一方に置換基が表示されていないものは隣り合う構成単位との接続を意味する。
上記重合体のイオン交換容量は通常0.3〜5meq/g、好ましくは0.5〜3meq/g、さらに好ましくは0.8〜2.8meq/gである。イオン交換容量が0.3meq/g以上であれば、プロトン伝導度が高く、かつ発電性能の高いものが得られる。一方、5meq/g以下であれば、耐水性の低下を抑制でき、耐水性の高いものが得られる。
このような重合体は、本出願人による、特開2008−163158号公報、特開2005−126391号公報、特開2004−346164号公報、特開2005−60484号公報、特開2005−82757号公報などに記載の方法で調製できる。
以下に具体的なポリアリーレンの製造方法について記載する。
本発明で使用されるスルホン酸基を有するポリアリーレンの製造には、例えば下記に示すA法、B法、C法の3通りの方法を用いることができる。
特開2004−137444号公報に記載の方法と同様に、下記式(16)で表されるモノマー(A)、下記式(18)で表されるモノマー(B)および必要に応じて下記式(24)で表されるモノマー(C)を共重合させ、スルホン酸エステル基を有する重合体を製造し、このスルホン酸エステル基を脱エステル化して、スルホン酸エステル基をスルホン酸基に変換することにより合成することができる。
モノマー(A)は、スルホン酸基を有するモノマーであり、下記式(16)で表される。
上記式(16)で表されるモノマーは、好ましくは下記式(17)で表される構造を有する。
cは0〜10、好ましくは0〜2の整数であり、dは0〜10、好ましくは0〜2の整数であり、kは1〜4の整数を示す。
式(17)で表される化合物の具体的な例としては、下記式で表される化合物、特開2004−137444号公報、特開2004−345997号公報、特開2004−346163号公報に記載されているスルホン酸エステル類を挙げることができる。
モノマー(B)は、縮合芳香族環構造を有するモノマーであり、下記式(18)で表される。
上記式(18)で表されるモノマーは、好ましくは下記式(19)で表される構造を有する。
Phはナフタレン基、アントラセン基、テトラセン基、ペンタセン基から選ばれる基が好ましい。
まず、下記式(22−1)で表されるビスフェノール類、必要に応じて式(22−2)で表されるビスフェノール類をアルカリ金属塩とする。
−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(Bis−AF)、レゾルシノール(RES)、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン(BPFL)が好ましい。これらのビスフェノール類は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用しても良い。
ロロベンゾニトリル(2,6−DCBN)、2,5−ジクロロベンゾニトリル(2,5−DCBN)、2,4−ジクロロベンゾニトリル(2,4−DBN)、2,6−ジフルオロベンゾニトリル(2,6−DFBN)、2,5−ジフルオロベンゾニトリル(2,5−DFBN)、2,4−ジフルオロベンゾニトリル(2,4−DFBN)などが挙げられる。これらのビスフェノール類は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用しても良い。
得られた化合物はオリゴマーないしポリマーであるが、これらはポリマーの一般的な精製方法、例えば、溶解−沈殿の操作によって精製することができる。分子量の調整は、過剰の芳香族ジクロライドとビスフェノールとの反応モル比によって行う。芳香族ジクロライドが過剰にあるため、得られる化合物の分子末端は、芳香族クロライドになっている。
族化合物の具体例を示す。
値をとり、p1+p2=1である。)
以下は、n=0であり、1種類の式(22−2)の化合物を用いて構成される芳香族化
合物の具体例を示す。
モノマー(C)は、含窒素複素環構造を有するモノマーであり、下記式(24)で表される。
具体的には、下記式(25)で表される。
式(26)で表される化合物の具体例としては、2,4−ジクロロ−4'−フルオロベンゾフェノン、2,5−ジクロロ−4'−フルオロベンゾフェノン、2,6−ジクロロ−4'−フルオロベンゾフェノン、2,4−ジクロロ−2'−フルオロベンゾフェノン、2,5−ジクロロ−2'−フルオロベンゾフェノン、2,6−ジクロロ−2'−フルオロベンゾフェノン、2,4−ジクロロフェニル−4'−フルオロフェニルスルホン、2,5−ジクロロフェニル−4'−フルオロフェニルスルホン、2,6−ジクロロフェニル−4'−フルオロフェニルスルホン、2,4−ジクロロフェニル−2'−フルオロフェニルスルホン、2,4−ジクロロフェニル−2'−フルオロフェニルスルホン、2,4−ジクロロフェニル−2'−フルオロフェニルスルホン。これらの化合物のうち2,5−ジクロロ−4'−フルオロベンゾフェノンが好ましい。
活性水素を有する含窒素複素環化合物としては、ピロール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、ピリジン、イミダゾール、イミダゾリン、ピラゾール、1,3,5−トリアジン、ピリミジン、ピリタジン、ピラジン、インドール、キノリン、イソキノリン、ブリン、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンズチアゾール、テトラゾール、テトラジン、トリアゾール、カルバゾール、アクリジン、キノキサリン、キナゾリン、2−ヒドロキシピリジン、3−ヒドロキシピリジン、4−ヒドロキシピリジン、3−ヒドロキシキノリン、8−ヒドロキシキノリン、2−ヒドロキシピリミジン、2−メルカプトピリジン、3−メルカプトピリジン、4−メルカプトピリジン、2−メルカプトピリミジン、2−メルカプトベンズチアゾールなどを挙げることができる。
式(26)で表される化合物と活性水素を有する含窒素複素環化合物との反応は、有機溶媒中で行うことが好ましい。N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、スルホラン、ジフェニルスルホン、ジメチルスルホキシドなどの極性溶媒を用いる。反応を促進するために、アルカリ金属、水素化アルカリ金属、水酸化アルカリ金属、アルカリ金属炭酸塩などを用いる。式(26)で表される化合物と、活性水素を有する含窒素複素環化合物との比率は、等モルもしくは活性水素を有する含窒素複素環化合物を過剰に加えて反応させる。具体的には、活性水素を有する含窒素複素環化合物は式(26)で表される化合物の1〜3倍モル、特に1〜1.5倍モル使用することが好ましい。
生成物は再結晶などの方法で精製して用いることが好ましい。
本発明の重合体を得るためはまず上記各種モノマーを共重合させ、前駆体を得る。
この共重合は、触媒の存在下に行われるが、この際使用される触媒は、遷移金属化合物
を含む触媒系であり、この触媒系としては、(1)遷移金属塩および配位子となる化合物
(以下、「配位子成分」という。)、または配位子が配位された遷移金属錯体(銅塩を含む)、ならびに(2)還元剤を必須成分とし、さらに、重合速度を上げるために、遷移金属塩以外の塩を添加してもよい。
加水分解は、(1)少量の塩酸を含む過剰量の水またはアルコールに、上記スルホン酸エステル基を有する重合体を投入し、5分間以上撹拌する方法、(2)トリフルオロ酢酸中で上記スルホン酸エステル基を有する重合体を80〜120℃程度の温度で5〜10時間程度反応させる方法、(3)重合体中のスルホン酸エステル基(−SO3R)1モルに対して1〜3倍モルのリチウムブロマイドを含む溶液、例えばN−メチルピロリドンなどの溶液中で上記スルホン酸エステル基を有する重合体を80〜150℃程度の温度で3〜10時間程度反応させた後、塩酸を添加する方法などにより行うことができる。
上記方法以外にも、例えば、特開2001−342241号公報に記載の方法と同様に、上記式(16)で表される骨格を有し、かつスルホン酸基、スルホン酸エステル基を有しないモノマーと、上記モノマー(18)と、必要に応じて上記モノマー(24)を共重合させ、この重合体を、スルホン化剤を用いて、スルホン化することにより合成することもできる(これをB法という)。
また上記方法以外に、式(16)において、Arが−O(CH2)hSO3Hまたは−O(CF2)hSO3Hで表される置換基を有する芳香族基である場合には、例えば、特開2005−606254号公報に記載の方法と同様に、上記式(16)で表されるモノマーと、上記式(18)で表されるモノマーまたはオリゴマーと、必要に応じて上記式(24)で表されるモノマーを共重合させ、次にアルキルスルホン酸またはフッ素置換されたアルキルスルホン酸を導入する方法で合成することもできる(これをC法という)。
本発明では、連続繊維からなり、空隙率が、60〜95%の範囲にある不織布が使用される。空隙率は、好ましくは、80〜90%の範囲にある。
このような不織布の製造方法としては、特に制限されるものはなく、公知の製造法を採用することが可能である。たとえば、数センチ程度の繊維をカードまたはエアランダム機で薄いシートにし、必要に応じて何枚か重ね結合させる乾式の製造方法が知られている。この際結合は接着剤を使ったり(ケミカルボンド)、熱によったり(サーマルボンド)、刺のある針で刺し絡めたり(ニードルパンチ)、高圧細水流で繊維を絡めたり(スパンレース)、あるいは編むような操作を加えたり(ステッチボンド)して行う。また、スパンボンド法として、原料樹脂チップを押出機に入れて加熱溶融し、細孔から押し出し繊維を形成させながらシートとし、繊維間結合は、前記同様に、熱で行っても、ニードルパンチなどで行ってもよく、さらには、溶融樹脂の霧吹き原理で作られるメルトブロー法であってもよい。さらにまた、数ミリ程度の繊維を水に懸濁し、金網で抄くことによりシートを作製し、接着してもよい。
本発明で使用される不織布は、繊維間の交点の少なくとも一部が固定化されていることが望ましく、このように固定化されることで、不織布単体として弾性率、強度を発現できる。その結果、不織布自体に自立性が発現し、ハンドリング性が向上し、不織布を有する電解質膜の製造が容易となる。繊維間の交点の少なくとも一部が固定化された態様としては、上述のように、
[1]連続繊維を捕集して不織布が形成された時点で繊維同士が融着している場合、[2]不織布を熱プレスすることにより繊維同士を融着させた場合、に加え、[3]不織布に溶媒可溶性含フッ素重合体からなる結着剤を含む溶液を塗布することにより、繊維間の交点を結着させた場合、等が挙げられる。
本発明に係るプロトン伝導膜は、前記[A]ポリアリーレン系共重合体を下記[B]不織布に含浸させてなるポリマー含浸層と、該ポリマー含浸層の両側に接して[A]ポリアリーレン系共重合体からなる層を有してなる。このポリマー含浸層は、具体的には、不織布の空隙に、前記[A]ポリアリーレン系共重合体が充填され、一体化したものである。
本発明のプロトン伝導膜は、ポリマー含浸層の両面に接してポリアリーレン系共重合体からなる層を有することにより、プロトン伝導膜と電極の接合部における抵抗を低下させることができる。そして、電極とプロトン伝導膜との剥離を効果的に抑制することができ、良好な発電特性を得ることができる。
以上のような本発明に係るプロトン伝導膜は、以下の第1〜第3の態様で製造することが可能である。
第1の態様としては、
[A]前記ポリアリーレン系共重合体の溶解溶液を、
[B]不織布に含浸して、ポリアリーレン系共重合体を不織布内部の細孔に充填させ、さらに、不織布表面にポリマー層を形成することにより製造することができる。
使用する溶解溶液のポリマー濃度は、通常5〜40重量%、好ましくは7〜25重量%である。この範囲のポリマー濃度であれば、不織布の空隙にポリマーを充分に充填でき、かつ得られたプロトン伝導膜は表面平滑性にも優れている。
上記方法で、ポリアリーレン系共重合体を不織布に含浸させたのち、必要に応じて2軸ロールで絞ってもよく、さらに、乾燥して溶媒を除去してもよい。
本発明に係る製造方法の第2の態様としては、
[A]前記ポリアリーレン系共重合体から膜(フィルム)を形成したのち、
[B]不織布に、前記膜を重ねて熱プレスし、前記ポリアリーレン系共重合体を不織布
内部の細孔に充填させてポリマー含浸層を製造すると共に、不織布の少なくとも片面に、ポリアリーレン系共重合体からなるポリマー層を形成することも可能である。
フィルムを積層する方法としては、公知のラミネート方法を採用でき、たとえばカレンダー加工などで加圧圧着して積層することが可能である。
さらに、[A]前記ポリアリーレン系共重合体の溶解溶液を[B]不織布に塗布して、ポリアリーレン系共重合体を不織布内部の細孔に充填させてポリマー含浸層を製造し、さらに、不織布表面にポリアリーレン系共重合体からなる層を形成してもプロトン伝導膜を製造することが可能である(第3の態様)。
溶解溶液の塗布方法としては、公知の方法を採用可能であり、スプレーコート、ナイフコート、ロールコート、スピンコート、グラビアコートなどが挙げられる。この方法では、不織布の一方の面と他方の面にそれぞれ異なるポリマー溶液を塗布することも可能であり、また、塗布量を調節して、ポリマー層の厚さを調製してもよく、例えば一方のポリマー層を厚く、他方を薄くしてもよい。
本発明ではプロトン伝導膜の強度を更に高めるために、不織布の前記ポリアリーレン系重合体からなるからなる充填層に短繊維状の補強フィラーを分散して含有させてもよい。具体的には、平均繊維径が0.01〜20μm、平均繊維長が1〜10mm、アスペクト比が5以上の短繊維状の補強フィラーが充填層中に分散していると孔の内部のより微小な部位も補強されるので、膜全体の強度が高まり、この膜を有する電池は運転時の耐久性が更に向上する。このような補強フィラーは、あらかじめ上記ポリマー溶解溶液に分散、含有させておけば、不織布にポリマーを充填する際に同時に含有される。
このような補強フィラーは、不織布の充填層のみに含まれていてもよいが、不織布の少なくとも片面に樹脂層を有している場合は、該樹脂層に含まれていてもよい。少なくとも、プロトン伝導膜の最表層は短繊維状の補強フィラーが含有されていない樹脂のみからなる層である方が、表面がより平坦になり、ガス分離性が向上するので望ましい。
かつ不織布表面に電解質ポリマー層が形成されたプロトン伝導膜が形成されるが、本発明では、さらに、以下の1種以上の処理を施してもよい。
(ii)得られた不織布の両面または片面にスルホン化ポリアリーレン系共重合体の溶解溶液に塗工する、
(iii) 得られた不織布に、予め作製したスルホン化ポリアリーレンフィルムを積層する。
上記のようにして得られたプロトン伝導膜の残存溶媒量は、通常5重量%以下、好ましくは1重量%以下にまで低減される。
本発明にかかる膜−電極接合体は、前記プロトン伝導膜と、触媒層と、ガス拡散層とを備えた膜−電極接合体である。典型的には、前記プロトン伝導膜を挟んで一方にはカソード電極用の触媒層と他方にはアノード電極用の触媒層が設けられており、さらにカソード側およびアノード側の各触媒層のプロトン伝導膜と反対側に接して、カソード側およびアノード側にそれぞれガス拡散層が設けられている。
具体的にガス拡散層は、多孔性基材又は多孔性基材と微多孔層の積層構造体からなる。
ガス拡散層が多孔性基材と微多孔層の積層構造体からなる場合には、微多孔層が触媒層に接して設けられる。カソード側およびアノード側のガス拡散層は、撥水性を付与するために含フッ素重合体を含んでいることが好ましい。
本発明に係る固体高分子型燃料電池は、前記膜−電極接合体を含むことを特徴としている。具体的には、少なくとも一つ以上の膜−電極接合体及びその両側に位置するセパレータを含む少なくとも一つの電気発生部;燃料を前記電気発生部に供給する燃料供給部;及び酸化剤を前記電気発生部に供給する酸化剤供給部を含む燃料電池であって、膜−電極接合体が上記記載のものであることを特徴とする。
以下に、実施例及び比較例により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されない。
50mlのポリボトルに直径5mmのジルコニアボール(株式会社ニッカトー製「YTZボール」)25gを入れ、白金担持カーボン粒子(Pt:46質量%担持、田中貴金属工業株式会社製「TEC10E50E」)1.51g、蒸留水0.88g、n−プロピルアルコール12.47gおよびナフィオン(商品名、デュポン社製)の20質量%溶液4.59gを加え、ペイントシェーカーで60分間攪拌することにより、電極ペーストを得た。
上記の様に調製した高分子電解質膜の片面に、5cm×5cmの開口を有するマスクを用いて上記電極ペーストをドクターブレードにて塗布し、また上記電極ペーストを塗布していない面に、5cm×5cmの開口を有するマスクを用いて、ドクターブレードにて上記電極ペーストを塗布した。これを120℃で60分間乾燥後、各電極触媒層の触媒塗布量は0.50mg/cm2であった。
(1)多孔性基材の作製
多孔性基材としてカーボンペーパー(商品名:TGPH−060、東レ株式会社製)を5cm×5cmのサイズに切断し、これを30mlの1.2質量%ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粒子分散水溶液に5分間浸漬させた後、75℃の乾燥炉にて15分間乾燥させた。この基材を370℃の電気炉にて1時間焼成させ、アノードおよびカソード用撥水剤コート多孔性基材を作製した。
炭素粒子(商品名:バルカンXC−72、キャボット社製)2.4g、60質量%ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粒子分散水溶液6.2g、蒸留水104.9g、分散剤(商品名:TRITONX−100、シグマ−アルドリッチ社製)10.3gを混合させ、この混合物を均一になるまで遊星ボールミル(商品名:P−5、フリッチュ社製)を使用して攪拌し、アノード用微多孔層形成用ペーストを調製した。このペーストを微多孔層の重量が1.0mg/cm2となるようにアプリケーターを使用して均一に塗布した後、75℃の乾燥炉にて30分間乾燥させ、微多孔層付き撥水剤コート多孔性基材を作製した。
上記電極触媒層が両面に形成された電解質膜を、2枚のガス拡散層で挟み、圧力60kg/cm2下、160℃×20minの条件でホットプレス成形して、膜−電極接合体を作製した。得られた電極−膜接合体を2枚のチタン製の集電体で挟み、さらにその外側にヒーターを配置し、有効面積25cm2の評価用燃料電池を作製した。
(1)乾湿サイクル試験
燃料電池の温度を70℃に保ち、アノード極とカソード極ともに、相対湿度100%を10分間、相対湿度0%(乾燥窒素ガスの相対湿度である)を40分間の条件を1サイクルとして、窒素を大気圧供給し、10サイクル毎に水素クロスオーバー量を測定し、乾湿サイクル評価前の水素クロスオーバー量の10倍以上になるサイクル数まで試験を継続した。
燃料電池の温度を70℃に保ち、アノード極とカソード極に、相対湿度100%の条件で、アノード極に水素、カソード極に窒素を大気圧供給し、電圧0.4Vで1時間保持した際の酸化電流の平均値から水素クロスオーバー量を算出した。
得られたプロトン伝導膜を5mm幅の短冊状膜試料に加工し、かかる試料表面に、白金線(直径0.5mm)を押し当て、恒温恒湿装置中に試料を保持し、白金線間の交流インピーダンス測定から交流抵抗を求めた。すなわち、85℃、相対湿度90%の環境下で交流10kHzにおけるインピーダンスを測定した。抵抗測定装置として、(株)NF回路設計ブロック製のケミカルインピーダンス測定システムを用い、恒温恒湿装置には、(株)ヤマト科学製のJW241を使用した。白金線は、5mm間隔に5本押し当てて、線間距離を5〜20mmに変化させ、交流インピーダンスを測定した。交流インピーダンスから、各抵抗線間勾配を測定し、線間距離と抵抗線間勾配から膜の比抵抗を算出し、比抵抗の逆数および膜厚から、プロトン伝導率を算出した。
比抵抗R(Ω・cm)=0.5(cm)×膜厚(cm)×抵抗線間勾配(Ω/cm)
撹拌機、温度計、冷却管、Dean−Stark管、窒素導入の三方コックを取り付けた1lの三つ口のフラスコに、2,6−ジクロロベンゾニトリル49.4g(0.29mol)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン88.4g(0.26mol)、炭酸カリウム47.3g(0.34mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン346ml、トルエン173mlを加えて攪拌した。フラスコをオイルバスにつけ、150℃に加熱還流させた。反応により生成する水をトルエンと共沸させ、Dean−Stark管で系外に除去しながら反応させると、約3時間で水の生成がほとんど認められなくなった。反応温度を徐々に上げながら大部分のトルエンを除去した後、200℃で3時間反応を続けた。次に、2,6−ジクロロベンゾニトリル12.3g(0.072mol)を加え、さらに5時間反応した。
乾燥したN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)540mlを、3−(2,5−ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルホン酸ネオペンチル135.0g(0.336mol)と、合成例1で合成した疎水性ユニットD40.7g(5.6mmol)、2,5−ジクロロ−4'−(1−イミダゾリル)ベンゾフェノン6.71g(16.8mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルジクロリド6.71g(10.3mmol)、トリフェニルホスフィン35.9g(0.137mol)、ヨウ化ナトリウム1.54g(10.3mmol)、亜鉛53.7g(0.821mol)の混合物中に窒素下で加えた。
得られたプロトン伝導膜を用いて膜−電極複合体および燃料電池を製造し、乾湿サイクル耐久評価を行ったところ、耐久試験前のプロトン伝導率は、0.33S/cm、水素クロスオーバー量は、17mmol/h/cm2であったのに対して、乾湿サイクル試験で200回後の水素クロスオーバー量は、21mmol/h/cm2であり、乾湿サイクル評価前の水素クロスオーバー量の10倍未満であった。乾湿サイクル試験は200回までで終了とした。
合成例2で得られたポリアリーレン系共重合体をN−メチル−2−ピロリドンに溶解した。ポリマー溶液の粘度は5000mPa・sであった。
Claims (12)
- 下記[A]ポリアリーレン系共重合体を[B]不織布に含浸させてなるポリマー含浸層と、該ポリマー含浸層の両側に接して[A]ポリアリーレン系共重合体からなる層を有するプロトン伝導膜;
[A]式(2)で表されることを特徴とする縮合芳香族環構成単位と、下記式(13)で表されるスルホン酸基を有する構成単位とを含むポリアリーレン系共重合体、
各構成単位の端部における単線のうち、一方に置換基が表示されていないものは隣り合う構成単位との接続を意味する。]
[B]連続繊維からなり、空隙率が、60〜95%の範囲にある不織布。 - 前記不織布が、ポリエチレン、ポリアクリロトリル、ポリエチレンテレフタレートからなる群から選ばれる1種以上の重合体の連続繊維からなることを特徴とする請求項1に記載のプロトン伝導膜。
- 前記連続繊維の繊維径が10〜500nmである請求項1〜3のいずれかに記載のプロトン伝導膜。
- 前記式(2)中、Phはナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセンからなる群から選ばれる芳香族環からなる2価の基であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のプロトン伝導膜。
- 前記縮合芳香族環構成単位が、下記式(3)で表されるものであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のプロトン伝導膜;
Dは直接結合、−O−、−CO−、−(CH2)j−(jは1〜10の整数である)および−CR'2−(R'は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基を示す)からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、
Phは縮合芳香族環を有する2価の基を示し、R1〜R20は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、アルキル基、一部またはすべてがハロゲン化されたハロゲン化アルキル基、アリル基、アリール基、ニトロ基およびニトリル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の原子または基を示す。
lは0〜4の整数を示し、qは2以上の整数を示す。tは0〜4の整数を示す。
n、pは各構成単位の組成比を示し、pは0から1であり、n+p=1である。
構成単位の端部における単線のうち、一方に置換基が表示されていないものは隣り合う構成単位との接続を意味する。] - 前記縮合芳香族環構成単位が下記式(4)で表されるものであることを特徴とする請求項6に記載のプロトン伝導膜;
Pは下記式(5−1)〜(5−3)で表される構造から選ばれる少なくとも1種の構造であり、
Phは下記式(6)で表される構造である。
qは2以上の整数を示す。tは0〜4の整数を示す。
n、pは各構成単位の組成比を示し、pは0から1であり、n+p=1である。
構成単位の端部における単線のうち、一方に置換基が表示されていないものは隣り合う構成単位との接続を意味する。]
- [A]ポリアリーレン系共重合体を[B]不織布に含浸させてなるポリマー含浸層と、該ポリマー含浸層の両側に接して[A]ポリアリーレン系共重合体からなる層を有するプロトン伝導膜の製造方法であって、
[A]前記式(2)で表されることを特徴とする縮合芳香族環構成単位と、式(13)で表されるスルホン酸基を有する構成単位とを含むポリアリーレン系共重合体の有機溶剤溶液を、
[B]不織布に含浸させることを特徴とするプロトン伝導膜の製造方法。 - [A]ポリアリーレン系共重合体を[B]不織布に含浸させてなるポリマー含浸層と、該ポリマー含浸層の両側に接して[A]ポリアリーレン系共重合体からなる層を有するプロトン伝導膜の製造方法であって、
[A]前記式(2)で表されることを特徴とする縮合芳香族環構成単位と、式(13)で表されるスルホン酸基を有する構成単位とを含むポリアリーレン系共重合体の有機溶剤溶液を、基材表面に滴下し、該滴下面上に、[B]不織布を載置し、ポリアリーレン系共重合体を不織布に含浸させることを特徴とする、[A]ポリアリーレン系共重合体を[B]不織布に含浸させてなることを特徴とするプロトン伝導膜の製造方法。 - ポリアリーレン系共重合体を不織布に含浸させたのち、
該不織布をスルホン化ポリアリーレン系共重合体の有機溶剤溶液に再度浸漬させる、
該不織布の両面にスルホン化ポリアリーレン系共重合体の有機溶剤溶液に塗工する、
該不織布の表面に、予め作製したスルホン化ポリアリーレンフィルムを積層する、
のいずれか1種以上の処理を施すことを特徴とする請求項8または9に記載のプロトン伝導膜の製造方法。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のプロトン伝導膜と、該プロトン伝導膜の両面に、それぞれ触媒粒子及び高分子電解質とを含むアノード電極とカソード電極とを有することを特徴とする膜−電極接合体。
- 請求項11に記載の膜−電極接合体を備えてなることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
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