JP2010134320A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】研磨剤の添加されたトナーを上流側の感光体に効率良く供給することにより、感光体表面の付着物を効率良く除去して表面摩擦抵抗の上昇を抑制できるタンデム式のカラー画像形成装置を提供する。
【解決手段】カラー単発印字後、或いはカラー連続印字の最終印字後においてベルトクリーニング装置19による中間転写ベルト8のクリーニングを見送り、中間転写ベルト8を1回転させる間に1つ以上の一次転写ローラ6a〜6bにトナーと同極性の転写逆バイアスを印加して1つ以上の感光体ドラム1a〜1dに中間転写ベルト8上の残留トナーを供給し、その後に中間転写ベルト8のクリーニングを行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、感光体を含む複数の画像形成ユニットが中間転写体に沿って並列配置されたタンデム式のカラー画像形成装置における感光体表面の研磨方法に関するものである。
近年、電子写真プロセスを用いた画像形成装置の像担持体として、a−Si感光体ドラムが広く用いられている。a−Si感光体ドラムは、高硬度で優れた耐久性を有しており、長期間使用後も感光体としての特性がほとんど劣化せず高画質が保持できるため、ランニングコストも低く取り扱いも容易であるとともに、環境に対する安全性も高い優れた像担持体である。
このようなa−Si感光体ドラムを用いた画像形成装置においては、帯電装置を用いて感光体ドラムの帯電を行うと、帯電装置からの放電によりオゾンが発生する。このオゾンにより空気中の成分が分解され、NOxやSOx等のイオン生成物が生成される。このイオン生成物は水溶性であることにより、感光体ドラムに付着し、感光体ドラム表面の0.1μm程度の粗さ構造内に入り込むために、汎用機で使用されるクリーニングシステムでは取り除くことができない。高湿環境下では、このイオン生成物が大気中の水分を取り込むことで感光体ドラム表面の抵抗が低下するため、感光体ドラム表面に形成された静電潜像のエッジ部で電位の横流れが起こり、その結果、像流れ現象が発生する。
特に、印字率が低い(トナー消費量が少ない)画像を出力した場合、感光体表面へのイオン生成物の付着量が増大し、高湿環境下では上述した像流れ現象が発生する。また、付着物により感光体表面の摩擦抵抗が上昇し、感光体から中間転写体への転写(一次転写)効率の低下、クリーニングブレード筋による画像劣化、クリーニングブレード端部の巻き上がり等の不具合が発生する。さらに、感光体の駆動負荷が増加するためジッタの原因にもなる。
そこで、簡易な構成で感光体ドラム表面の抵抗低下を抑えて像流れを低減する方法が提案されており、特許文献1、2には、研磨剤を混入させたトナー(研磨トナー)と研磨部材(摺擦ローラ及びクリーニングブレード)の相互作用で感光体を研磨することにより、ヒータ等を用いることなくオゾン生成物を除去する方法が開示されている。
上記のような研磨システムでは、通常の印字動作中においても感光体上の残留トナーを用いて感光体表面の研磨が行われるが、非印字時(装置立ち上げ時や印字後の待機モード)にトナーを印字または現像し、トナーを記録媒体に転写させることなく感光体ユニット内の研磨手段に積極的に供給して感光体表面の研磨に使用する感光体リフレッシュモードが実行される。
特開平11−3014号公報 特開平11−133462号公報 特開2004−53917号公報
複数の感光体を備えたタンデム式のカラー画像形成装置においては、印字率が低い場合や単色の印字が連続した場合でも各色毎に感光体上にトナーを吐出して各感光体の研磨を実施し、感光体表面の摩擦抵抗を常に一定以下に維持しておく必要がある。ここで、同じ印字率の画像を印字した場合でも、中間転写体の移動方向上流側に位置する感光体表面への付着物が下流側に位置する感光体に比べて多くなり、表面摩擦抵抗値が上昇する。
つまり、上流側の感光体へ現像されたトナーは中間転写体上へ順次転写されるため、中間転写体上のトナー量は下流側へ行くほど多くなる。従って、同じ印字率の画像を印字しても下流側の感光体への逆転写現象により上流側の感光体に比べて感光体へのトナー供給量が多くなり、下流側の感光体表面の研磨効果が高くなるためである。この現象は、特に2%以下の低印字率で顕著となる。
そのため、感光体リフレッシュモードの実施回数を多くして上流側の感光体を十分に研磨する必要が生じるが、感光体リフレッシュモード実行中は通常の印字動作を停止する必要があるため画像形成効率が低下し、印字動作以外でのトナー消費量が増加してしまうという問題点があった。また、上流側の感光体へトナーを供給する方法として、特許文献3には中間転写体上の残留トナーを像担持体(感光体)上に逆転写し、クリーニング手段により回収して再利用する画像形成装置が開示されているが、特許文献3では最も上流の回収剤専用感光体にのみ逆転写されるため、他の全ての感光体にトナーを供給して表面摩擦抵抗の上昇を抑制することはできなかった。
本発明は、上記問題点に鑑み、研磨剤の添加されたトナーを上流側の感光体に効率良く供給することにより、感光体表面の付着物を効率良く除去して表面摩擦抵抗の上昇を抑制できるタンデム式のカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、像担持体と、該像担持体表面に研磨剤を含むトナーを付着させて静電潜像に応じたトナー像を形成する現像装置と、前記像担持体表面に所定の圧力で圧接されるとともに前記像担持体表面を研磨する研磨部材と、を含む複数の画像形成ユニットと、前記像担持体上に現像されたトナー像が順次積層される無端状の中間転写体と、前記像担持体上に現像されたトナー像を前記中間転写体上に積層する一次転写手段と、前記中間転写体上に積層されたトナー像を記録媒体上に一度に転写する二次転写手段と、を備えたカラー画像形成装置において、カラー単発印字終了後、またはカラー連続印字における最終印字終了後に前記中間転写体を1回以上回転させる間に1つ以上の前記一次転写手段にトナーと同極性の転写逆バイアスを印加して前記中間転写体上の残留トナーを1つ以上の前記像担持体上に供給することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記中間転写体上の残留トナーが供給される前記像担持体の表面電位を0付近とすることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記中間転写体上の残留トナーを除去する中間転写体クリーニング手段が設けられ、前記中間転写体を1回以上回転させる間、前記中間転写体クリーニング手段に印加されるバイアスをOFFとするか、或いはトナーと同極性のバイアスを印加することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、カラー単発印字終了後、またはカラー連続印字における最終印字終了後に前記画像形成ユニットのいずれかでブラックの研磨用画像を形成して前記中間転写体上に転写し、前記二次転写手段に印加されるバイアスをOFFとするか、或いはトナーと同極性の転写逆バイアスを印加した状態で前記中間転写体を1回以上回転させることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記各画像形成ユニットで使用される複数色のトナーのうち、ブラックトナーは他のカラートナーよりも多くの研磨剤を含むことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記各画像形成ユニットのうち所定枚数当たりの平均印字率が所定値以下の低印字ユニットに対応する前記一次転写手段にのみ転写逆バイアスを印加することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記各画像形成ユニットのうち所定枚数当たりの平均印字率が所定値以下の低印字ユニットに対応する前記一次転写手段にのみ転写逆バイアスを印加するとともに、前記研磨用画像は、前記低印字ユニットにおいて使用した印字一枚当たりのトナー量と合わせて所定量となるトナーで形成されることを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、通常の印字動作終了後にトナー残量の少ない上流側の像担持体に中間転写体上の残留トナーを供給可能となるため、研磨部材による像担持体表面の研磨効果を促進して像担持体表面の摩擦係数の上昇を抑制可能となる。また、現像装置からトナーを強制排出して像担持体表面を研磨するリフレッシュモードの実行頻度も削減できるため、無駄なトナーの消費が抑制されるとともに画像形成効率も向上する。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の画像形成装置において、中間転写体上の残留トナーが供給される像担持体の表面電位を0付近とすることにより、一次転写手段に印加する転写逆バイアスを過度に大きくすることなく中間転写体上の残留トナーを像担持体上に円滑に移動させることができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成の画像形成装置において、中間転写体を1回以上回転させる間、中間転写体クリーニング手段に印加されるバイアスをOFFとするか、或いはトナーと同極性のバイアスを印加することにより、中間転写体クリーニング手段へのトナー付着を防止して像担持体上へのトナー供給効率を高めることができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1乃至第3のいずれかの構成の画像形成装置において、通常の印字動作終了後にブラックの研磨用画像を形成して中間転写体上に転写し、二次転写手段に印加されるバイアスをOFFとするか、或いはトナーと同極性の転写逆バイアスを印加した状態で中間転写体を1回以上回転させることにより、低印字率の画像のみを出力する場合にも十分な量のトナーを上流側の像担持体へ送り込むことができ、研磨効率の低下を抑制することができる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第4の構成の画像形成装置において、各画像形成ユニットで使用される複数色のトナーのうち、ブラックトナーに他のカラートナーよりも多くの研磨剤を添加しておくことにより、トナーの色味を変化させずに像担持体の研磨効果をより高めることができる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第1乃至第5のいずれかの構成の画像形成装置において、各画像形成ユニットのうち低印字ユニットに対応する一次転写手段にのみ転写逆バイアスを印加することにより、中間転写体上の残留トナーをトナー供給量の少ない像担持体へ優先的に送り込むことができるため、各像担持体へのトナー供給量が平均化され、全ての像担持体を過不足なく研磨することができる。
また、本発明の第7の構成によれば、上記第4又は第5の構成の画像形成装置において、各画像形成ユニットのうち低印字ユニットに対応する一次転写手段にのみ転写逆バイアスを印加するとともに、低印字ユニットにおいて使用した印字一枚当たりのトナー量と合わせて所定量となるトナーで研磨用画像を形成することにより、ブラックトナーの使用量を十分な研磨効果を確保できる最低限の使用量に抑えることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明のタンデム型カラー画像形成装置の構成を示す概略図である。画像形成装置100本体内には4つの画像形成ユニットPa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成ユニットPa〜Pdは、異なる4色(イエロー、シアン、マゼンタ及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの画像を順次形成する。
この画像形成ユニットPa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、駆動手段(図示せず)により図1において時計回りに回転しながら各画像形成ユニットに隣接して移動する中間転写ベルト8上に順次転写(一次転写)された後、二次転写ローラ9において用紙P上に一度に転写(二次転写)され、さらに、定着部7において用紙P上に定着された後、装置本体より排出される構成となっている。感光体ドラム1a〜1dを図1において反時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される用紙Pは、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラ12a及びレジストローラ対12bを介して二次転写ローラ9へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。また、画像形成ユニットPaの上流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナーを除去するためのベルトクリーニング装置19が配置されている。
次に、画像形成ユニットPa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電装置2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光ユニット4と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング装置5a、5b、5c及び5dが設けられている。
ユーザにより画像形成開始が入力されると、先ず、帯電装置2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光ユニット4によって光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dは、感光体ドラム1a〜1dに対向配置された現像ローラ(現像剤担持体)を備え、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの各色のトナーが補給装置(図示せず)によって所定量充填されている。このトナーは、現像装置3a〜3dの現像ローラにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光ユニット4からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、中間転写ベルト8に所定の転写電圧で電界が付与された後、転写ローラ6a〜6dにより感光体ドラム1a〜1d上のイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナーがクリーニング装置5a〜5dにより除去される。
中間転写ベルト8は、従動ローラ10、駆動ローラ11及びテンションローラ20に掛け渡されており、駆動モータ(図示せず)による駆動ローラ11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回りに回転を開始すると、用紙Pがレジストローラ12bから所定のタイミングで中間転写ベルト8に隣接して設けられた二次転写ローラ9へ搬送され、中間転写ベルト8とのニップ部(二次転写ニップ部)において用紙P上にフルカラー画像が二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは定着部7へと搬送される。
定着部7に搬送された用紙Pは、定着ローラ対13のニップ部(定着ニップ部)を通過する際に加熱及び加圧されてトナー像が用紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された用紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられる。用紙Pの片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラ15によって排出トレイ17に排出される。
一方、用紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着部7を通過した用紙Pの一部を一旦排出ローラ15から装置外部にまで突出させる。その後、用紙Pは排出ローラ15を逆回転させることにより分岐部14で用紙搬送路18に振り分けられ、画像面を反転させた状態で二次転写ローラ9に再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次の画像が二次転写ローラ9により用紙Pの画像が形成されていない面に転写され、定着部7に搬送されてトナー像が定着された後、排出トレイ17に排出される。
図2は、図1における画像形成ユニットPa付近の拡大図である。なお、画像形成ユニットPb〜Pdについても基本的に同様の構成であるため説明を省略する。感光体ドラム1aの周囲には、ドラム回転方向(図2の反時計回り)に沿って帯電装置2a、現像装置4a、クリーニング装置5aが配設され、中間転写ベルト8を挟んで一次転写ローラ6aが配置されている。また、感光体ドラム1aに対し中間転写ベルト8の回転方向上流側には中間転写ベルト8を挟んで従動ローラ10に対向するベルトクリーニングローラ19aを備えたベルトクリーニング装置19が配置されている。
帯電装置2aは、感光体ドラム1aに接触してドラム表面に帯電バイアスを印加する帯電ローラ21と、帯電ローラ21をクリーニングするための帯電クリーニングローラ23とを有している。現像装置4aは、2本の攪拌搬送スクリュー25と、磁気ローラ27と、現像ローラ29とを有するタッチダウン現像式であり、現像ローラ29にトナーと同極性(正)の現像バイアスを印加してドラム表面にトナーを飛翔させる。
クリーニング装置5aは、摺擦ローラ30、クリーニングブレード31、及び回収スクリュー33を有している。摺擦ローラ30は感光体ドラム1aに所定の圧力で圧接されており、図示しない駆動手段により感光体ドラム1aとの当接面において同一方向に回転駆動されるが、その周速は感光体ドラム1aの周速よりも速く(ここでは1.2倍)制御されている。摺擦ローラ30としては、例えば金属シャフトの周囲にローラ体としてEPDMゴム製でアスカC硬度55°の発泡体層を形成した構造が挙げられる。ローラ体の材質としてはEPDMゴムに限定されず、他の材質のゴムや発泡ゴム体であっても良く、アスカC硬度が10〜90°の範囲のものが好適に使用される。
感光体ドラム1a表面の、摺擦ローラ30との当接面よりも回転方向下流側には、クリーニングブレード31が感光体ドラム1aに当接した状態で固定されている。クリーニングブレード31としては、例えばJIS硬度が78°のポリウレタンゴム製のブレードが用いられ、その当接点において感光体接線方向に対し所定の角度で取り付けられている。なお、クリーニングブレード31の材質及び硬度、寸法、感光体ドラム1aへの食い込み量及び圧接力等は、感光体ドラム1aの仕様に応じて適宜設定される。
摺擦ローラ30及びクリーニングブレード31によって感光体ドラム1a表面から除去された残留トナーは、回収スクリュー33の回転に伴ってクリーニング装置5a(図2参照)の外部に排出される。本発明に用いられるトナーとしては、トナー粒子表面に研磨剤としてシリカ、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、アルミナ等が埋め込まれて表面に一部突出するように保持されたものや、研磨剤がトナー表面に静電的に付着しているものが用いられる。
このように摺擦ローラ30を感光体ドラム1aに対し速度差を持って回転させることで研磨剤を含む残留トナーによって感光体ドラム1aの表面を研磨し、摺擦ローラ30及びクリーニングブレード31によってドラム表面の水分や汚染物質を残留トナーと共に除去する。
また、各画像形成ユニットPa〜Pdにおける印字率や環境条件等によっては、画像形成後の残留トナーによる研磨だけでは感光体ドラム1a〜1dの研磨が十分でない場合もある。そこで、現像装置4a〜4d内のトナーを感光体ドラム1a〜1d側に強制排出する工程と、感光体ドラム1a〜1d側へ排出されたトナーをクリーニング装置5a〜5dの摺擦ローラ30に供給して感光体ドラム1a〜1dの表面を研磨する工程とを各1回以上含む感光体リフレッシュモードを実行する。
この感光体リフレッシュモードを、例えば画像形成装置を電源オフ状態やスリープ(省電力)モードからコピー開始状態まで立ち上げる際、或いは所定枚数の印字毎に実行することにより、感光体ドラム1a表面の付着物を短時間で除去することができ、長期間に亘って像流れを効果的に防止するとともにドラム表面の感光層の研磨量も一定にできる有効な研磨システムとなる。なお、感光体リフレッシュモードの実行時間は、使用する感光層の構成や装置の使用環境、リフレッシュモードの実行間隔等に応じて適宜設定される。
次に、本発明の画像形成装置の制御経路について説明する。図3は、本発明の画像形成装置に用いられる制御経路の一例を示すブロック図である。なお、画像形成装置100を使用する上で装置各部の様々な制御がなされるため、画像形成装置100全体の制御経路は複雑なものとなる。そこで、ここでは制御経路のうち、本発明の実施に必要となる部分を重点的に説明する。
制御部90は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)91、読み出し専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)92、読み書き自在の記憶部であるRAM(Random Access Memory)93、一時的に画像データ等を記憶する一時記憶部94、カウンタ95、画像形成装置100内の各装置に制御信号を送信したり操作部50からの入力信号を受信したりする複数(ここでは2つ)のI/F(インターフェイス)96を少なくとも備えている。また、制御部90は、装置本体内部の任意の場所に配置可能である。
ROM92には、画像形成装置100の制御用プログラムや、制御上の必要な数値等、画像形成装置100の使用中に変更されることがないようなデータ等が収められている。RAM93には、画像形成装置100の制御途中で発生した必要なデータや、画像形成装置100の制御に一時的に必要となるデータ等が記憶される。また、ROM92(或いはRAM93)には、感光体リフレッシュモードの実行の要否を判断する印刷枚数や、後述するように印字終了後に中間転写ベルト8上の残留トナーを感光体ドラム1a〜1dに供給する際、供給先の感光体ドラムの決定に用いられる基準印字率も格納されている。カウンタ95は、印刷枚数を積算してカウントする。なお、カウンタ95を別途設けなくても、例えばRAM93でその回数を記憶するようにしてもよい。
また、制御部90は、画像形成装置100における各部分、装置に対し、CPU91からI/F96を通じて制御信号を送信する。また、各部分、装置からその状態を示す信号や入力信号がI/F96を通じてCPU91に送信される。制御部90が制御する各部分、装置としては、例えば、画像形成ユニットPa〜Pd、露光ユニット4、一次転写ローラ6a〜6d、定着部7、二次転写ローラ9、画像入力部40、バイアス制御回路41、操作部50等が挙げられる。
画像入力部40は、画像形成装置100が図1に示すようなプリンタである場合、パーソナルコンピュータ等から送信される画像データを受信する受信部であり、画像形成装置100が複写機である場合、複写時に原稿を照明するスキャナランプや原稿からの反射光の光路を変更するミラーが搭載された走査光学系、原稿からの反射光を集光して結像する集光レンズ、及び結像された画像光を電気信号に変換するCCD等から構成される画像読取部である。画像入力部40より入力された画像信号はデジタル信号に変換された後、一時記憶部94に送出される。
バイアス制御回路41は、帯電バイアス電源42、現像バイアス電源43、転写バイアス電源44、及びベルトクリーニングバイアス電源45と接続され、制御部90からの出力信号によりこれらの各電源を作動させるものであり、これらの各電源はバイアス制御回路41からの制御信号によって、帯電装置2a〜2d、現像ローラ29、一次転写ローラ6a〜6d、二次転写ローラ9、及びベルトクリーニングローラ19aに所定のバイアスを印加する。
操作部50には、液晶表示部51、各種の状態を示すLED52、テンキー53が設けられており、ユーザは操作部50を操作して指示を入力することで、画像形成装置100の各種の設定をし、画像形成等の各種機能を実行させる。液晶表示部51は、画像形成装置100の状態を示したり、画像形成状況や印刷部数を表示したり、タッチパネルとして、両面印刷や白黒反転等の機能や倍率設定、濃度設定など各種設定を行えるようになっている。テンキー53は、印刷部数の設定や、画像形成装置100がFAX機能も有する場合に相手方のFAX番号を入力等するためのものである。
その他、操作部50には、画像形成を開始するようにユーザが指示するスタートボタン、画像形成を中止する際等に使用するストップ/クリアボタン、画像形成装置100の各種設定をデフォルト状態にする際に使用するリセットボタン等が設けられている。
図1に示したようなタンデム式のカラー画像形成装置においては、中間転写ベルト8の下流側へ行くほど中間転写ベルト8へのトナー転写量が増加する。そして、下流側の感光体ドラムでの転写の際に一旦中間転写ベルト8に転写されたトナーの一部が感光体ドラム表面に再付着する。そのため、各画像形成ユニットPa〜Pdにおいて同じ印字率(トナー消費量)の画像を出力した場合であっても、最上流側に位置する感光体ドラム1aへのトナー供給量が最も少なく、感光体ドラム1b、1c、1dと下流側へ行くほど感光体ドラムへのトナー供給量が順次増加する。つまり、上流側の感光体ドラムに対する研磨が十分に行われないことになる。
前述した感光体リフレッシュモードを実行すれば上流側の感光体ドラムも同様に研磨可能であるが、感光体リフレッシュモードを頻繁に実行すると印字以外の無駄なトナー消費量が増加してしまう。また、感光体リフレッシュモードの実行中は通常の印字を停止する必要があるため、画像形成効率も低下する。
そこで、本発明の画像形成装置では、カラー単発印字後、或いはカラー連続印字の最終印字後においてベルトクリーニング装置19による中間転写ベルト8のクリーニングを見送り、中間転写ベルト8を1回転させる間に1つ以上の一次転写ローラ6a〜6bにトナーと同極性の転写逆バイアスを印加して1つ以上の感光体ドラム1a〜1dに中間転写ベルト8上の残留トナーを供給し、その後に中間転写ベルト8のクリーニングを行うこととしている。例えば、最上流側の感光体ドラム1aに残留トナーを供給する場合は、感光体ドラム1aに対向配置される一次転写ローラ6aに転写逆バイアスを印加する。
このとき、帯電装置2aに印加される帯電バイアスをOFFにするとともに、クリーニング装置5aの下流側に配置された除電装置(図示せず)により感光体ドラム1aの表面電位を0付近としておくことで、一次転写ローラ6aに印加する転写逆バイアスを過度に大きくすることなく中間転写ベルト8の残留トナーを感光体ドラム1a上に円滑に移動させることができる。
これにより、通常の印字動作終了後にトナー残量の少ない上流側の感光体ドラム1aに中間転写ベルト8上の残留トナーを供給可能となるため、摺擦ローラ30による感光体ドラム1a表面の研磨効果を促進してドラム表面の摩擦係数の上昇を抑制可能となる。また、感光体リフレッシュモードの実行頻度も削減できるため、無駄なトナーの消費が抑制されるとともに画像形成効率も向上する。転写逆バイアスを印加する一次転写ローラ6a〜6d、及び表面電位を0付近とする感光体ドラム1a〜1dを選択することにより、任意の感光体ドラムに残留トナーを供給することができる。
なお、中間転写ベルト8はクリーニングを行わずに2回転以上させても良いが、中間転写ベルト8上の残留トナーの大部分は1回転目で感光体ドラム1a〜1d側に移動する。また、回転数を多くするほどトナー送り込みに要する時間も長くなる。従って、中間転写ベルト8は1回転させれば十分である。
ところで、感光体ドラム1a〜1dの表面摩擦係数(摩擦抵抗)の上昇は、各画像形成ユニットPa〜Pdにおける印字率と密接な関係がある。印字率が4%以上であれば、感光体ドラム上に残留する未転写トナーのみで十分な研磨効果が得られるため、ドラム表面の摩擦係数の上昇を抑制することができる。一方、印字率が2%未満、特に1%以下になると、未転写トナーのみでは摺擦ローラ30へのトナー供給量が不足し、ドラム表面の摩擦係数が上昇する。
そこで、各画像形成ユニットPa〜Pdにおける平均印字率を算出し、平均印字率が所定値(例えば2%)以下の画像形成ユニットに配置された感光体ドラムに中間転写ベルト8上の残留トナーを優先的に供給することが好ましい。これにより、感光体ドラム1a〜1dの研磨効果を略均等化して表面摩擦係数をほぼ一定に維持することができる。平均印字率は、一時記憶部94内のデジタル信号に基づいて画像毎の印字率(全画素数に対するドットの割合)bnを算出し、さらに印字率bnを積算した積算印字率Σbnを算出する。そして、積算印字率Σbnをカウンタ95でカウントされた印刷枚数Aで除して所定枚数当たりの平均印字率Σbn/A(%)を算出する。印刷枚数Aはユーザの使用状況や各色のトナーの特性等に応じて適宜設定することができる。
なお、モノクロ印字の場合はブラックの画像形成ユニットPdのみが駆動し、他の画像形成ユニットPa〜Pcは停止しているため、感光体ドラム1a〜1cについては帯電も行われずドラム表面へのイオン生成物の付着も発生しない。従って、上記のような中間転写ベルト8による上流側の感光体ドラムへのトナー送り込み動作はカラー印字終了後のみで良い。
図4は、本発明の画像形成装置において実行される印字終了後のトナー送り込み動作制御の一例を示すフローチャートである。図1〜図3を参照しながら、図4のステップに沿ってトナー送り込みの実行手順について説明する。
先ず、ユーザによる操作パネル50或いはパソコン等の操作によりカラー印字処理が開始されると、カウンタ95により印刷枚数nがカウントされ(ステップS1)、指定された枚数の印字が終了したか否かが判断される(ステップS2)。制御部90は、一時記憶部94内のデジタル信号に基づいて各画像形成ユニットPa〜Pdにおける画像毎の印字率bnを算出し、さらに印字率bnを積算した積算印字率Σbnを算出する。そして、Σbn/nにより平均印字率を算出する(ステップS3)。
次に、制御部90は平均印字率が所定値(ここでは2%)以下の画像形成ユニットがあるか否かを判断し(ステップS4)、2%以下の画像形成ユニットがある場合はベルトクリーニングローラ19aへ印加される中間転写クリーニングバイアスのOFF状態を継続する(ステップS5)。そして、印字(二次転写)終了からの経過時間t1と、二次転写ローラ9からステップS4で選択された画像形成ユニットPnまでの中間転写ベルト8の移動時間Tnとを比較し(ステップS6)、t1=Tnとなった時点でその画像形成ユニットに対応する一次転写ローラへ転写逆バイアスを印加する(ステップS7)。二次転写ローラ9から各画像形成ユニットPa〜Pdまでの中間転写ベルト8の移動時間Ta、Tb、Tc、及びTdは、予めROM92(或いはRAM93)に記憶されている。
例えば画像形成ユニットPaが印字率2%以下であった場合、二次転写後の経過時間t1が、二次転写ローラ9から画像形成ユニットPaまでの中間転写ベルト8の移動時間Taとなった時点で一次転写ローラ6aに転写逆バイアスを印加する。これにより、中間転写ベルト8の回転により画像形成ユニットPaに到達した二次転写後の残留トナーが感光体ドラム1a上に供給される。なお、印字率2%以下の画像形成ユニットが複数ある場合も同様に、それぞれの画像形成ユニットに残留トナーが到達するタイミングで対応する一次転写ローラに転写逆バイアスを印加する。
その後、中間転写ベルト8が1回転したか否かが判断され(ステップS8)、1回転している場合は一次転写ローラ6a〜6dに印加されていた転写逆バイアスをOFFにするとともに(ステップS9)中間転写クリーニングバイアスをONとして中間転写ベルト8上の残留トナーを除去する(ステップS10)。なお、ステップS4において印字率が2%以下の画像形成ユニットが無かった場合は、印字終了後直ちに中間転写クリーニングバイアスをONとして中間転写ベルト8上の残留トナーを除去する(ステップS10)。
上記手順によれば、通常の印字動作に付随して行う残留トナーを用いた研磨動作でドラム表面の摩擦抵抗の上昇を抑制することが可能になり、良好な画像を継続的に出力することができる。従って、感光体リフレッシュモードの実行頻度も低下させることができ、印字動作以外での無駄なトナーの消費を抑えるとともに画像形成効率の低下も抑制可能となる。
また、各画像形成ユニットPa〜Pdにおける平均印字率を算出し、平均印字率が低い画像形成ユニットに対応する一次転写ローラへ転写逆バイアスを印加することで、中間転写ベルト8上の残留トナーをトナー供給量の少ない感光体ドラムへ優先的に送り込むことができる。これにより、各感光体ドラム1a〜1dへのトナー供給量が平均化され、全ての感光体ドラム1a〜1dを過不足なく研磨することができる。
ところで、主として文字画像のような低印字率の画像を出力するユーザの場合、各画像形成ユニットPa〜Pdにおいて中間転写ベルト8上に転写される総トナー量は非常に少なくなる。そのため、中間転写ベルト8上の残留トナーも少なくなり、印字終了後に上記のトナー送り込み動作を実行しても各感光体ドラム1a〜1dへのトナー供給量が十分に増加されないことがある。
そこで、カラー印字終了直後、ブラックの画像形成ユニットPdにおいて研磨用画像を作像し、中間転写ベルト8上に転写する。そして、二次転写ローラ9にトナーと同極性の転写逆バイアスを印加し、ベルトクリーニングローラ19aへのバイアス印加を行わずに中間転写ベルト8を1回転させ、研磨用画像が到達したタイミングで所定の一次転写ローラへ転写逆バイアスを印加する。このように制御すれば、低印字率の画像のみを出力する場合にも十分な量のトナーを上流側の感光体ドラムへ送り込むことができ、研磨効率の低下を抑制することができる。
また、ブラックトナーは研磨剤の添加による色味の変化を考慮する必要がカラートナーに比べて少ないため、ブラックトナーへの研磨剤の添加量を他の色のトナーに比べて多くしておくことにより、感光体ドラム1a〜1dの研磨効果をより高めることができる。また、研磨用画像の作像によりブラックトナーの消費量は他の色のトナーよりも多くなるが、通常はブラックトナーの初期充填量は他の色のトナーに比べて多いため、トナーコンテナを頻繁に交換するなどの不都合は生じない。
研磨用画像の形成に使用するトナー量は、各画像形成ユニットPa〜Pdにおける平均印字率に基づいて決定することが好ましい。具体的には、トナーを送り込む必要のある画像形成ユニットにおける現像装置のトナー消費量(印字率)を一枚当たりのトナー消費量(平均印字率)に換算し、この平均印字率に加算して4%〜6%となる量のトナーで研磨用画像を形成する。これにより、通常印字以外のブラックトナーの使用量を必要最低限とすることができる。
なお、ドラム表面を均一に効率良く研磨するためには感光体ドラムの長手方向全域に亘って一定量のトナーを送り込む必要がある。そこで、研磨用画像を現像可能領域(例えばA4サイズ)全体に形成することとし、ブラックトナーの使用量は研磨用画像の濃度(ハーフトーン)で調整することが好ましい。
また、トナーを送り込む必要のある画像形成ユニットが複数ある場合には、それぞれの画像形成ユニットで必要な量のトナーを用いて研磨用画像を複数形成すれば良い。或いは、それぞれの画像形成ユニットで必要な量のトナーを合算して1つの研磨用画像を形成し、分割して送り込むようにしても良い。
図5は、印字終了後のトナー送り込み動作の他の制御例を示すフローチャートである。図5の制御例では、ステップS4において印字率2%以下の画像形成ユニットがある場合は、最終の印字終了直後にブラックの画像形成ユニットPdにおいて研磨用画像を形成し(ステップS5)、中間転写ベルト8上へ転写する。研磨用画像の作像タイミングは、最終の印字領域が画像形成ユニットPdを通過してから一定間隔(下流側へ20〜50mm移動したとき)を空けて研磨用画像を印字する。また、研磨用画像は平均印字率に加算して4%〜6%となる量のブラックトナーで形成する。
そして、二次転写ローラ9にトナーと同極性の転写逆バイアスを印加する(ステップS6)。また、ベルトクリーニングローラ19aへ印加される中間転写クリーニングバイアスのOFF状態を継続する(ステップS7)。これにより、研磨用画像が二次転写ローラ9及びベルトクリーニングローラ19aに付着することはない。或いは、二次転写ローラ9及びベルトクリーニングローラ19aを中間転写ベルト8から離間させる機構を設けても良い。
そして、研磨用画像の中間転写ベルト8への転写開始からの経過時間t2と、画像形成ユニットPdからステップS4で選択された画像形成ユニットPnまでの中間転写ベルト8の移動時間Tn′とを比較し(ステップS8)、t2=Tn′となった時点でその画像形成ユニットに対応する一次転写ローラへ転写逆バイアスを印加する(ステップS9)。画像形成ユニットPdから各画像形成ユニットPa〜Pdまでの中間転写ベルト8の移動時間Ta′、Tb′、Tc′、及びTd′は、予めROM92(或いはRAM93)に記憶されている。
その後、中間転写ベルト8が1回転したか否かが判断され(ステップS10)、1回転している場合は一次転写ローラ6a〜6dに印加されていた転写逆バイアスをOFFにするとともに、研磨用画像の領域が再び二次転写ローラ9を通過した後に二次転写ローラ9に印加されていた転写逆バイアスをOFFにする(ステップS11)。最後に中間転写クリーニングバイアスをONとして中間転写ベルト8上の残留トナーを除去する(ステップS12)。なお、ステップS4において印字率が2%以下の画像形成ユニットが無かった場合は、印字終了後直ちに中間転写クリーニングバイアスをONとして中間転写ベルト8上の残留トナーを除去する(ステップS12)。
上記手順によれば、文字画像のみを継続して印字するような使用においても通常の印字動作に付随して行う研磨動作でドラム表面の摩擦抵抗の上昇を抑制可能となる。従って、図4に示した制御と同様に、良好な画像を継続的に出力することができ、感光体リフレッシュモードの実行頻度も低下させることができる。
また、各画像形成ユニットPa〜Pdにおける平均印字率を算出し、平均印字率が低い画像形成ユニットの感光体ドラムへ研磨用画像のトナーを優先的に送り込むことにより、各感光体ドラム1a〜1dへのトナー供給量が平均化され、全ての感光体ドラム1a〜1dを過不足なく研磨することができる。研磨用画像は平均印字率に加算して4%〜6%となる量のトナーで形成されるため、ブラックトナーの使用量を十分な研磨効果を確保できる最低限の使用量に抑えることができる。
なお、図4及び図5に示した制御は一例に過ぎず、装置の仕様等に応じて適宜変更可能である。例えば、印字終了後に中間転写ベルト8が1回転するまではベルトクリーニングローラ19aに印加する中間転写クリーニングバイアスをOFFとしているが、トナーと同極性のバイアスを印加すれば、ベルトクリーニングローラ19aへの残留トナー或いは研磨用画像の付着を一層効果的に抑制できる。
また、一次転写ローラへの転写逆バイアスの印加タイミングを他の方法で決定しても良い。例えば、中間転写ベルト8上の基準画像の濃度や色ずれを検知するセンサを備えている場合、印字画像或いは研磨用画像の検知タイミングとセンサ位置から所定の画像形成ユニットまでの中間転写ベルト8の移動時間とに基づいて決定することもできる。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態では、中間転写ベルト8のクリーニング手段としてベルトクリーニングローラ19aを備えたベルトクリーニング装置19を配置しているが、例えばベルトクリーニングローラ19aに代えてベルトクリーニングブレードを備えたベルトクリーニング装置19を配置することもできる。その場合、中間転写ベルト8に対してベルトクリーニングブレードを接触及び離間させる機構を設け、上流側の感光体ドラムに残留トナーを供給する場合はベルトクリーニングブレードを中間転写ベルト8から離間させておけば良い。
本発明は、中間転写方式を用いたタンデム式のカラー画像形成装置に利用可能であり、カラー単発印字終了後、またはカラー連続印字における最終印字終了後に中間転写体を1回以上回転させる間に1つ以上の一次転写手段にトナーと同極性の転写逆バイアスを印加して中間転写体上の残留トナーを1つ以上の像担持体上に供給するものである。
これにより、通常の印字動作終了後にトナー残量の少ない上流側の像担持体に中間転写体上の残留トナーを供給可能な画像形成装置を提供することができ、研磨部材による像担持体表面の研磨効果を促進して像担持体表面の摩擦係数の上昇を抑制可能となる。また、リフレッシュモードの実行頻度も削減できるため、無駄なトナーの消費が抑制されるとともに画像形成効率の高い画像形成装置となる。
また、通常の印字動作終了後にブラックの研磨用画像を形成して中間転写体上に転写し、二次転写手段に印加されるバイアスをOFFとするか、或いはトナーと同極性の転写逆バイアスを印加した状態で中間転写体を1回以上回転させることにより、低印字率の画像のみを出力する場合にも研磨用画像を用いて十分な量のトナーを上流側の像担持体へ供給可能な画像形成装置となる。このとき、ブラックトナーに他のトナーよりも多くの研磨剤を添加しておけば、研磨効率を一層高めることができ、トナーの色味も変化しない。
また、平均印字率が所定値以下の低印字ユニットに対応する一次転写手段にのみ転写逆バイアスを印加することにより、中間転写体上の残留トナーをトナー供給量の少ない像担持体へ優先的に送り込むことができるため、各像担持体へのトナー供給量が平均化され、全ての像担持体を過不足なく研磨可能な画像形成装置となる。
は、本発明の画像形成装置の全体構成を示す概略断面図である。 は、図1における画像形成ユニットPa周辺の部分拡大図である。 は、本発明の画像形成装置の制御経路を示すブロック図である。 は、本発明の画像形成装置において実行される印字終了後のトナー送り込み動作制御の一例を示すフローチャートである。 は、印字終了後のトナー送り込み動作の他の制御例を示すフローチャートである。
符号の説明
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
2a〜2d 帯電装置
3a〜3d 現像装置
4 露光ユニット
5a〜5d クリーニング装置
6a〜6d 一次転写ローラ(一次転写手段)
8 中間転写ベルト(中間転写体)
9 二次転写ローラ(二次転写手段)
19 ベルトクリーニング装置(中間転写体クリーニング手段)
19a ベルトクリーニングローラ
30 摺擦ローラ(研磨部材)
31 クリーニングブレード(研磨部材)
90 制御部
100 画像形成装置
Pa〜Pd 画像形成ユニット

Claims (7)

  1. 像担持体と、該像担持体表面に研磨剤を含むトナーを付着させて静電潜像に応じたトナー像を形成する現像装置と、前記像担持体表面に所定の圧力で圧接されるとともに前記像担持体表面を研磨する研磨部材と、を含む複数の画像形成ユニットと、
    前記像担持体上に現像されたトナー像が順次積層される無端状の中間転写体と、
    前記像担持体上に現像されたトナー像を前記中間転写体上に積層する一次転写手段と、
    前記中間転写体上に積層されたトナー像を記録媒体上に一度に転写する二次転写手段と、を備えたカラー画像形成装置において、
    カラー単発印字終了後、またはカラー連続印字における最終印字終了後に前記中間転写体を1回以上回転させる間に1つ以上の前記一次転写手段にトナーと同極性の転写逆バイアスを印加して前記中間転写体上の残留トナーを1つ以上の前記像担持体上に供給することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記中間転写体上の残留トナーが供給される前記像担持体の表面電位を0付近とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記中間転写体上の残留トナーを除去する中間転写体クリーニング手段が設けられ、前記中間転写体を1回以上回転させる間、前記中間転写体クリーニング手段に印加されるバイアスをOFFとするか、或いはトナーと同極性のバイアスを印加することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. カラー単発印字終了後、またはカラー連続印字における最終印字終了後に前記画像形成ユニットのいずれかでブラックの研磨用画像を形成して前記中間転写体上に転写し、前記二次転写手段に印加されるバイアスをOFFとするか、或いはトナーと同極性の転写逆バイアスを印加した状態で前記中間転写体を1回以上回転させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記各画像形成ユニットで使用される複数色のトナーのうち、ブラックトナーは他のカラートナーよりも多くの研磨剤を含むことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記各画像形成ユニットのうち所定枚数当たりの平均印字率が所定値以下の低印字ユニットに対応する前記一次転写手段にのみ転写逆バイアスを印加することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記各画像形成ユニットのうち所定枚数当たりの平均印字率が所定値以下の低印字ユニットに対応する前記一次転写手段にのみ転写逆バイアスを印加するとともに、前記研磨用画像は、前記低印字ユニットにおいて使用した印字一枚当たりのトナー量と合わせて所定量となるトナーで形成されることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像形成装置。
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