JP2010133828A - レーダ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】よりS/N比のよいレーダ装置を提供する。
【解決手段】所定の照射角度範囲にレーザ光を順次照射する送信部10と、レーザ光が物体に反射した反射光を受光するために複数の受光素子が配列されている受光素子アレイ34と、反射光を受光素子アレイに集光させる受光レンズ32と、受光素子アレイ34を構成する複数の受光素子のうち、送信部10から照射されるレーザ光の照射角度に対応した受光素子を検出可能状態とする演算部60とを備え、受光素子アレイ34の受光信号に基づいて物体検出を行うレーダ装置1であって、受光レンズ32として、光軸が互いに異なる2つの受光レンズ32A、32Bを備える。
【選択図】図1
【解決手段】所定の照射角度範囲にレーザ光を順次照射する送信部10と、レーザ光が物体に反射した反射光を受光するために複数の受光素子が配列されている受光素子アレイ34と、反射光を受光素子アレイに集光させる受光レンズ32と、受光素子アレイ34を構成する複数の受光素子のうち、送信部10から照射されるレーザ光の照射角度に対応した受光素子を検出可能状態とする演算部60とを備え、受光素子アレイ34の受光信号に基づいて物体検出を行うレーダ装置1であって、受光レンズ32として、光軸が互いに異なる2つの受光レンズ32A、32Bを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、所定の照射角度範囲に渡ってレーザ光などの光を照射し、照射した光に対応する反射光を受信し、その反射光の強度に基づいて反射物体を検出するレーダ装置に関する。
従来、所定の照射角度範囲に渡ってレーザ光などの光を照射し、反射光の強度に基づいて反射物体を検出するするレーダ装置が知られている(たとえば、特許文献1、2)。特許文献1では、レーザ光(投射光)を水平走査しており、反射光を受光するためのフォトディテクターも水平方向に複数個配列されている。そして、反射光をフォトディテクターに集光する受光レンズを、フォトディテクターの配列の中心に対向する位置に1つ配置している。このように構成すると、走査角度により、どのフォトディテクターに反射光が入射するかが幾何光学的に定まることから、走査角度に応じて定まるフォトディテクターを選択的にオンにしている。これにより、他のフォトディテクターに入射する外乱光の影響を抑えてS/N比を向上させている。
また、特許文献2の装置は、複数の異なる焦点距離を持つフレネルレンズを用いて反射光を集光しており、さらに、そのフレネルレンズを透過した反射光を、集光ミラーで集光して受光素子に入射させている。これによって、広角度範囲から入射してくる反射光を効率よく集光している。
特開平7−98381号公報
特開平9−21874号公報
しかし、特許文献1のものは、配列の端に位置するフォトディテクターへ集光する反射光は収差が大きくなってしまう。そのため、特許文献1では、隣接する複数個のフォトディテクターを同時にオンにしている。その結果、十分に受光信号のS/N比を向上することができない。
また、特許文献2のものは、反射光の入射角によらず、反射光は同じ範囲に集光されてしまう。加えて、十分にビームスポットすなわち集光範囲を小さくすることも困難である。そのため、特許文献1のように、複数の受光素子を照射角度に応じて切り替える技術と組み合わせることは困難である。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、よりS/N比のよいレーダ装置を提供することにある。
その目的を達成するための請求項1記載の発明は、所定の照射角度範囲に光を順次照射する照射部と、前記光が物体に反射した反射光を受光するために複数の受光素子が配列されている受光素子アレイと、前記反射光を前記受光素子アレイに集光させる受光レンズと、前記受光素子アレイを構成する複数の受光素子のうち、前記照射部から照射される光の照射角度に対応した受光素子を検出可能状態とする受光素子アレイ制御手段とを備え、前記受光素子アレイの受光信号に基づいて物体検出を行うレーダ装置であって、前記受光レンズとして、光軸が互いに異なる複数個のレンズを備えていることを特徴とする。
このように、光軸が互いに異なる複数個の受光レンズを設ける場合、各受光レンズは各々異なる視野を持つことが出来る。つまり、受光レンズ1個のみの場合と比較して小さい視野角とすることが可能となる。受光レンズの視野角が小さくなると、焦点距離が長くできるとともに、収差を小さくできる。そして、収差を小さくできると、光の出射方向によらず反射光を小さなビームスポットに集光することが可能となるため照射角度に応じてオンにする受光素子の数を少なくし、または、各受光素子の大きさを小さくすることができる。その結果、外乱光の影響をより少なくすることができるのでよりS/N比を向上させることができる。
請求項2は、請求項1において、各受光レンズの光軸は、各受光レンズが前記受光素子アレイに反射光を集光できる視野角範囲内で、前記受光素子の配列方向に垂直な平面に対して傾いていることを特徴とする。このようにすれば、受光レンズに入射する反射光の光軸に対する最大角度が小さくなるので、より収差を小さくすることができる。
請求項3は、請求項1または2において、複数個の前記受光レンズは、平面視形状が円形に対して欠けた形状となっており、且つ、その欠けた部分が互いに組み合わせられることにより、互いのレンズ中心間の距離が、それら受光レンズのレンズ半径の合計長さよりも短くなっていることを特徴とする。
このように、平面視形状が円形に対して欠けた形状とすることによって、受光レンズのレンズ中心間の距離を、それら受光レンズのレンズ半径の合計長さよりも短くすると、レンズ半径を小さくせずに、レンズ中心を互いに接近させることができる。そのため、反射光を効率よく集光しつつ、複数の受光レンズ全体としての体格を小さくすることができる。しかも、レンズ中心が互いに接近すると、各受光レンズが反射光を集光する範囲が互いに接近または重複することになる。その結果、受光素子アレイも小さくすることができる。
請求項4は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記受光レンズを2つ備え、前記受光素子アレイは、前記2つの受光レンズの配列方向における位置が、それら2つの受光レンズの間となっており、2つの受光レンズは、各受光レンズに反射光が入射したときに前記受光素子アレイ上に形成できるビームスポットの範囲の少なくとも一部が重複していることを特徴とする。このようにすれば、互いに異なる入射方位からの反射光を、同一の受光素子に集光することができるので、受光素子アレイをさらに小さくできる。
請求項5は、請求項4において、前記2つの受光レンズのうちの一方は、前記受光素子アレイに対して垂直な方向の反射光を前記受光素子アレイの一方の端の受光素子に集光し、前記2つの受光レンズのうちの他方は、前記受光素子アレイに対して垂直な方向の反射光を前記受光素子アレイの他方の端の受光素子に集光することを特徴とする。
このように、受光素子アレイに対して垂直な方向の反射光を、2つの受光レンズがそれぞれ受光素子アレイの互いに異なる端に位置する受光素子に集光するようにすると、その垂直方向に対して入射方位が傾いており、且つ、互いに異なる入射方位からの反射光を同一の受光素子に集光することが容易となる。そのため、受光素子アレイを構成する受光素子の数を容易に少なくすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態となるレーダ装置1の構成を示すブロック図である。このレーダ装置1は、送信部10(請求項の照射部に相当)、LD駆動部20、受信部30、増幅部40、AD変換部50、演算部60を備えて構成されている。このレーダ装置1は、たとえば、車両に取り付けられて車両周囲の物体を検出するために用いられる。
送信部10は、所定の照射角度範囲にレーザ光を順次照射するものであり、レーザダイオード(以下、LD)12と、スキャナ14とを備えている。LD12はLD駆動部20に接続されており、このLD駆動部20からの駆動電流によりパルス状のレーザ光を発光する。
スキャナ14は、ポリゴンミラー16およびこのポリゴンミラー16を回転させるモータ(図示せず)を備えている。ポリゴンミラー16は鉛直の回転軸周りに回転可能に設けられている。LD12が発光したレーザ光は、図示しない発光レンズを介してポリゴンミラー16に照射され、ポリゴンミラー16によって反射される。そのため、ポリゴンミラー16の回転角によってレーザ光の照射範囲を制御することができる。なお、ポリゴンミラー16は前述のようにモータによって回転させられるので、モータの回転角は照射光の照射方位と対応する。そのため、モータの回転角を検出するモータ回転位置センサ(図示せず)が設けられ、このセンサの検出信号が方位信号として演算部60に入力される。
スキャナ14はこのようにポリゴンミラー16の回転角を制御しつつ、LD12をパルス状に発光させることで、水平方向の所定角度範囲にレーザ光を所定のステップ角度で順次照射する。
送信部10から照射されたレーザ光が物体によって反射されると、反射光がレーザ装置1へ入射する。受信部30はこの反射光を受光する部分であり、受光レンズ32と受光素子アレイ34とを備えている。
受光レンズ32は、互いに光軸が異なる2つの受光レンズ32A(第1のレンズ)、32B(第2のレンズ)を備えている。これら2つの受光レンズ32A、32Bによって反射光を受光素子アレイ34に集光する。
受光素子アレイ34は、照射光の走査方向(すなわち本実施形態では水平方向)に配列された複数の受光素子を備えており、図2に示すように、本実施形態では受光素子としてのフォトダイオード(以下、PD)が6つ配列されている。また、各PD1〜PD6には、抵抗RおよびスイッチS1〜S6が接続されている。このスイッチS1〜S6は演算部60によってオンオフが制御される。
受光素子アレイ34によって受光された反射光の強度を示す受光信号は増幅部40によって増幅され、さらに、AD変換部50によってデジタル信号に変換されて演算部60に入力される。
演算部60には、前述のように、方位信号および受光信号が入力される。この演算部60はCPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータであり、上記方位信号にてレーザ光の照射方位を把握しつつ、LD12の発光期間を指示するLD駆動信号をLD駆動部20に出力する。また、演算部60は、請求項の受光素子アレイ制御手段としての機能を備えており、レーザ光の照射方位に応じて選択的にスイッチS1〜S6のうちの1つをオンにする。これによって、反射光の検出に用いるPDが選択されることになる。選択されたPDからの受光信号は演算部60に入力される。演算部60はその受光信号の強度に基づいて照射方向の物体の有無を判断する。
図3は、2つの受光レンズ32によって反射光が受光素子アレイ34に集光されることを模式的に示す図である。この図3に示すように、2つの受光レンズ32A、32Bは、互いに同一形状の平凸レンズであって、図示していないが平面視形状は円形である。また、2つの受光レンズ32A、32Bは各レンズの主平面上の一点で互いに接している。
また、2つの受光レンズ32A、32Bの光軸AXa、AXbは互いに異なる位置となっている。それら光軸AXa、AXbの位置は、詳しくは、受光素子アレイ34の配列方向の中央を通り、その受光素子アレイ34の配列方向に対して垂直な平面を平面Pとすると、その平面Pについて面対称(従って、受光レンズ32A、32Bも平面Pについて面対称)となっている。このことを、受光レンズ32A、32Bを基準として受光素子アレイ34の位置を説明すれば、受光素子アレイ34は、受光レンズ32A、32Bの配列方向における位置(図3の横方向の位置)が、2つの受光レンズ32A、32Bの中間になっていると言える。
さらに、光軸AXa、AXbは平面Pと平行ではなく、平面Pと交差している。すなわち、それら光軸AXa、AXbは、受光素子アレイ34の配列方向に垂直な軸に対して傾いている。
そして、このように配置された2つの受光レンズ32によって、照射角度範囲内のどの角度でレーザ光が照射されたとしても、そのレーザ光の反射光を受光素子アレイ34のいずれか1つのPD1〜6に集光する。
ここで、前述のように、2つの受光レンズ32A、32Bは、平面Pについて面対称となっている。従って、2つの受光レンズ32A、32Bは、反射光の入射角度範囲を半分ずつ受け持つことになる。具体的には、入射角度範囲が−α〜+αの間で変化する場合、入射角度−α〜0°までの反射光は受光レンズ32Aが集光し、入射角度0°〜+αまでの反射光は受光レンズ32Bが集光する。なお、本実施形態では、図3に示すように、入射角度が−βであるときはPD1に集光され、入射角度が−αであるときはPD4に集光され、入射角度が+αであるときはPD3に集光され、入射角度が+βであるときはPD6に集光される。
このように、反射光は入射角度によって定まる1つのPDに集光される。また、反射光の入射角度はレーザ光の照射方位によって定まる。そのため、演算部60は、レーザ光の照射方位に応じてスイッチS1〜S6を切り替えることにより、1つのPDを検出可能状態にして受光信号を演算部60に入力させる。
次に、本実施形態における受光信号方位(反射光の入射方位)と、選択するPDと、そのPDが選択された場合に有効となる受光レンズ(以下、有効レンズ)との関係を図4を用いて説明する。
この図4に示すように、受光信号方位が−20°〜0°までは有効レンズはAレンズ(受光レンズ32A)であり、入射角度が最も小さい方位である受光信号方位が−5°〜0°のときに、Aレンズ側の端に位置するPD1が選択される。そして、受光信号方位が5°減少する毎に選択されるPDが隣のPDへ移り、受光信号方位が−15°〜−10°のときはPD3が選択され、受光信号方位が−20°〜−15°のときはPD4が選択される。
一方、受光信号方位が0°〜20°までは有効レンズはBレンズ(受光レンズ32B)であり、入射角度が最も小さい方位である受光信号方位が0°〜+5°のときに、Bレンズ側の端に位置するPD6が選択される。
そして、受光信号方位が5°増加する毎に選択されるPDが隣のPDへ移り、受光信号方位が10°〜15°のときはPD4が選択され、受光信号方位が15°〜20°のときはPD3が選択される。
従って、PD3、4は、2種類の受光信号方位の範囲において利用されることになる。そのため、受光信号方位の所定範囲(この例では5°)毎に別々にPDを設ける場合よりも、受光素子アレイ34が小さくなっている。すなわち、PD3は受光レンズ32Aと32Bからの光を受け、PD4も受光レンズ32Aと32Bからの光を受けることになり、PD1からPD4間での並びとPD3からPD6までの並びがPD3,PD4において重複利用されることになり、その分、受光素子アレイ34の配列方向の寸法が短くなっている。
図5はAレンズによって集光される反射光についての受光信号方位と受光信号強度との関係を示す図、図6はBレンズによって集光される反射光についての受光信号方位と受光信号強度との関係を示す図である。なお、これら図5、図6における受光信号強度は、レーザ光を反射する物体がどの照射方位にも同様に存在している場合のものである。
これら図5、図6からも、Aレンズは受光信号方位が負である場合に用いられる受光レンズであり、Bレンズは受光信号方位が正である場合に用いられる受光レンズであることが分かる。また、それぞれのPDの受光信号強度は、各PDが選択される受光信号方位の範囲(たとえば、PD1の場合は−5°〜0°)の中心をピークとする強度変化をする。そのため、受光信号の検出可能範囲の全体における受光信号方位と受光信号強度との関係は図7に示すようになる。
このように本実施形態のレーダ装置1は、光軸AXが互いに異なる2つの受光レンズ32A、32Bを備えることにより、所定のステップ角度で順次照射したレーザ光の反射光は、受光信号方位によらず、レーザ光の照射角度によって定まるいずれか1つのPDに集光されるようになっている。
そのため、レーザ光の照射角度によって定まる1つのPDからのみ、受光信号を選択的に演算部60に入力させている。その結果、外乱光の影響を少なくすることができるので、S/N比が向上する。
ここで、反射光が、レーザ光の照射角度によらず、その照射角度によって定まるいずれか1つのPDに集光される理由をさらに説明する。図8は、従来のように、1つの受光レンズ70が受光素子アレイ80の配列の中央に対向して配置されている例である。また、図8には、−α°、0°、+α°の3つの受光信号方位の場合に受光素子アレイ80に形成されるビームスポットの大きさをシミュレーションした結果も示している。
この図8の場合、受光信号方位が0°の場合には、形成されるビームスポットは小さく、1つのPDに収まっている。しかし、受光信号方位が大きい−α°、+α°の場合、本来は、受光素子アレイ80の配列の端のPDにビームスポットが形成されるはずであるが、収差が大きいために、ビームスポットが大きくなってしまっており、ビームスポットが1つのPDのサイズよりも大きくなってしまっている。そのため、受光信号方位が−α°、+α°の場合にはS/N比を十分に向上させることができない。
これに対して、図3のように、射出角γを図8中の射出角γよりも小さくするために、光軸AXが互いに異なるようにかつ互いの光軸が交差するようにして、一つの受光素子アレイ34に対し2個の受光レンズ32A、32Bを配置すると、各受光レンズ32の視野角は図8の場合と同様になる。光軸に対する射出角γを小さくできるので、収差の影響を少なくすることができる。そのため、受光信号方位によらず、レーザ光の照射角度によって定まるいずれか1つのPDに反射光を集光できるのである。
このように図8では最大射出角における結像光が収差によって分散し、光エネルギーの分散を起こし、最大射出角における受光素子アレイ端部出力は極端に落ちてしまうため、所望の入射角度範囲に渡って所望の出力を得られなかったが、図3の実施形態によれば、広範囲に渡って受光素子アレイ34の出力の低下を抑えることができ、受光素子アレイ34の両端側でも出力の低下を抑えることができることになる。
図3の実施形態では、受光レンズ32A、32Bの光軸AXa、AXbは、受光素子アレイ34に反射光を集光できる視野角範囲内で、受光素子アレイ34の配列方向に垂直な平面Pに対して傾いている。この傾き(チルト)によりレンズからの射出角γを小さくできるため、光軸から離れた受光素子アレイ34の端部での結像の収差は小さい。なお、受光素子アレイ34に反射光を集光できる視野角範囲とは、受光レンズ32Aの場合、−α°〜0°であり、受光レンズ32Bの場合、0°〜α°である。
図3の実施形態では、受光素子アレイ34の配列方向に垂直な平面Pに対して光軸AXa、AXbが傾いているので、それら受光レンズ32A、32Bの視野角範囲において、光軸AXa、AXbに対する反射光の最大角度が小さくなる。そのため、受光レンズ32A、32Bの視野角範囲の全範囲に渡りビームスポットを小さくできるので、反射光の入射角度によらず、ビームスポットを1つのPDに収めることが可能となる。
上記図3の実施形態では2つの受光レンズ32A、32Bの光軸を互いに交差させたが、それら受光レンズの配置、収差等に問題が無ければ互いの光軸を交差させず、非平行な関係で僅かながらずらしたねじれの位置状態に置いてもよい。
なお、本明細書中における収差は、主にコマ収差、非点収差が問題になるが、もちろん他の収差である球面収差、色収差なども考慮されるべきである。
(変形例1)
前述の実施形態では、受光レンズ32A、32Bは平面視形状が円形であったが、平面視形状が円形に対して欠けた形状であってもよい。たとえば、図9(a)に示すように、2つの受光レンズ100A、100Bの平面視形状が半円形であってもよい。この2つの受光レンズ100A、100Bは、弦部分において互いに接し合う組み合わせ形状となっている。なお、図9(b)は、受光レンズ100A、100Bを側面から見た状態を概念的に示す図である。受光素子アレイ110は、前述の実施形態と同様に、受光レンズ100A、100Bの配列方向における位置(図9の横方向の位置)が、2つの受光レンズ100A、100Bの中間になっている。
(変形例1)
前述の実施形態では、受光レンズ32A、32Bは平面視形状が円形であったが、平面視形状が円形に対して欠けた形状であってもよい。たとえば、図9(a)に示すように、2つの受光レンズ100A、100Bの平面視形状が半円形であってもよい。この2つの受光レンズ100A、100Bは、弦部分において互いに接し合う組み合わせ形状となっている。なお、図9(b)は、受光レンズ100A、100Bを側面から見た状態を概念的に示す図である。受光素子アレイ110は、前述の実施形態と同様に、受光レンズ100A、100Bの配列方向における位置(図9の横方向の位置)が、2つの受光レンズ100A、100Bの中間になっている。
この図9のように受光レンズ100A、100Bを構成すると、2つの受光レンズ100A、100Bのレンズ中心間の距離をそれら単純に並べられた受光レンズ100A、100Bのレンズ半径の合計長さよりも近づけることができる。そのため、レンズ半径を小さくせずに、レンズ中心を互いに接近させることができる。レンズ半径を小さくしないことから、反射光を効率よく集光することができ、且つ、レンズ中心を互いに接近させることができるので、受光レンズ全体としての体格を小さくすることができる。しかも、レンズ中心が互いに接近すると、各受光レンズ100A、100Bが反射光を集光する範囲が互いに接近または重複することになる。その結果、受光素子アレイ110も小さくすることができる。
(変形例2)
図10に変形例2の受光レンズ120A,120Bを示す。前述の変形例1の受光レンズ100A,100Bは平面視形状が半円形であったが、この変形例2の受光レンズ120A、120Bは、平面視形状が円形の欠けた部分のない受光レンズから、他方の受光レンズが組み合わせられている部分のみが欠けた形状となっている。
(変形例2)
図10に変形例2の受光レンズ120A,120Bを示す。前述の変形例1の受光レンズ100A,100Bは平面視形状が半円形であったが、この変形例2の受光レンズ120A、120Bは、平面視形状が円形の欠けた部分のない受光レンズから、他方の受光レンズが組み合わせられている部分のみが欠けた形状となっている。
このように受光レンズ120A、120Bを構成する場合、図10に破線で囲んで示す部分が変形例1の受光レンズ100A,100Bにはないレンズ部分となる。そのため、変形例1の受光レンズ100A,100Bよりも多くの反射光を集光することができる。
(変形例3)
前述の実施形態の受光レンズ32は平凸レンズであったが、凸メニスカスレンズを用いてもよい。凸メニスカスレンズを用いる場合、レンズの出射面での反射が少ないことから、集光効率をさらに向上させることができる。
(変形例3)
前述の実施形態の受光レンズ32は平凸レンズであったが、凸メニスカスレンズを用いてもよい。凸メニスカスレンズを用いる場合、レンズの出射面での反射が少ないことから、集光効率をさらに向上させることができる。
ただし、凸メニスカスレンズを用いると焦点距離が長くなる。そのため、図11に示すように、光軸方向に2枚の凸メニスカスレンズを組み合わせることが好ましい。図11に示す受信部ユニット130は、光軸が互いに異なる2つの一次受光レンズ140A、140Bと、それら一次受光レンズ140A,140Bと光軸が共通する二次受光レンズ150A、150Bとを備えており、それら4つの受光レンズ140A,140B、150A、150Bが同一の基台160に固定されている。また、この基台160には受光素子アレイ170も固定されている。なお、4つの受光レンズ140A,140B、150A、150Bは、いずれも平面視形状が半円形である。
この図11に示すように、光軸方向に2つの凸メニスカスレンズを組み合わせて用いると、焦点距離を短くすることができるので、受信部130ユニットを小さくすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
たとえば、図12に示すように、光軸が互いに異なる3つの受光レンズ180A〜180Cによって受光素子アレイに反射光を集光してもよい。
1:レーダ装置 10:送信部 12:レーザダイオード 14:スキャナ 16:ポリゴンミラー 20:LD駆動部 30:受信部 32:受光レンズ 34:受光素子アレイ 40:増幅部 50:AD変換部 60:演算部(受光素子アレイ制御手段) 70:受光レンズ 80:受光素子アレイ 90:受光レンズ 100:受光レンズ 110:受光素子アレイ 120:受光レンズ 130:受信部ユニット 140:一次受光レンズ 150:二次受光レンズ 160:基台 170:受光素子アレイ 180:受光レンズ
Claims (5)
- 所定の照射角度範囲に光を順次照射する照射部と、
前記光が物体に反射した反射光を受光するために複数の受光素子が配列されている受光素子アレイと、
前記反射光を前記受光素子アレイに集光させる受光レンズと、
前記受光素子アレイを構成する複数の受光素子のうち、前記照射部から照射される光の照射角度に対応した受光素子を検出可能状態とする受光素子アレイ制御手段とを備え、
前記受光素子アレイの受光信号に基づいて物体検出を行うレーダ装置であって、
前記受光レンズとして、光軸が互いに異なる複数個のレンズを備えていることを特徴とするレーダ装置。 - 請求項1において、
各受光レンズの光軸は、各受光レンズが前記受光素子アレイに反射光を集光できる視野角範囲内で、前記受光素子の配列方向に垂直な平面に対して傾いていることを特徴とするレーダ装置、 - 請求項1または2において、
複数個の前記受光レンズは、平面視形状が円形に対して欠けた形状となっており、且つ、その欠けた部分が互いに組み合わせられることにより、互いのレンズ中心間の距離が、それら受光レンズのレンズ半径の合計長さよりも短くなっていることを特徴とするレーダ装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記受光レンズを2つ備え、
前記受光素子アレイは、前記2つの受光レンズの配列方向における位置が、それら2つの受光レンズの間となっており、
2つの受光レンズは、各受光レンズに反射光が入射したときに前記受光素子アレイ上に形成できるビームスポットの範囲の少なくとも一部が重複していることを特徴とするレーダ装置。 - 請求項4において、
前記2つの受光レンズのうちの一方は、前記受光素子アレイに対して垂直な方向の反射光を前記受光素子アレイの一方の端の受光素子に集光し、前記2つの受光レンズのうちの他方は、前記受光素子アレイに対して垂直な方向の反射光を前記受光素子アレイの他方の端の受光素子に集光することを特徴とするレーダ装置。
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JP2008310106A JP2010133828A (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | レーダ装置 |
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