JP2010133432A - 建設機械の油圧回路 - Google Patents

建設機械の油圧回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2010133432A
JP2010133432A JP2008307209A JP2008307209A JP2010133432A JP 2010133432 A JP2010133432 A JP 2010133432A JP 2008307209 A JP2008307209 A JP 2008307209A JP 2008307209 A JP2008307209 A JP 2008307209A JP 2010133432 A JP2010133432 A JP 2010133432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
hydraulic
valve
relief
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008307209A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Hashimoto
浩文 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd filed Critical Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2008307209A priority Critical patent/JP2010133432A/ja
Publication of JP2010133432A publication Critical patent/JP2010133432A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

【課題】 油圧エネルギーの無駄な消費を省き、有効利用を図りながら、しかも複雑な機構を必要としない油圧回路を提供することを課題とする。
【構成】 切換制御弁の出力側ポートに油圧アクチュエータを接続し、該油圧アクチュエータの戻り油路にメータアウト絞りと安全弁を設けた建設機械の油圧回路において、前記安全弁を可変リリーフ圧弁と該可変リリーフ圧弁のリリーフ圧を制御するコントローラで構成し、該コントローラは該リリーフ圧を前記アクチュエータの圧油供給側の油圧に応じて段階的に或いは直線的に減少(又は増加)させる構成にしたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は建設機械の油圧回路の技術分野に属する。更に詳細には、燃費の向上を図った建設機械の油圧回路の構成又は操作法の技術に関する。
油圧シリンダや油圧モータなどの油圧アクチュエータを駆動し、制御する油圧回路として従来から知られている基本的な回路として図4に示す油圧回路がある。図4では油圧アクチュエータとして油圧シリンダを採用した例である。図5に示すように、油圧シリンダ51の圧油入力ポート51a、51bは切換制御弁52の2次側出力ポート52a、52bは油路53a、53bにより接続される。また、油圧シリンダ51に規格以上の油圧が作用しないように油路53a、油路53bには安全弁(リリーフ弁)54a、54bを介して油タンクTを接続されている。更に、油路53a、53bが負圧にならないように(キャビテーション防止などのために)安全弁54a、54bと並列にチェック弁55a、55bが接続されている。
さらに、油圧シリンダ51が急激に作動しないように、切換制御弁52の内部油路(又は外部の油路)にいわゆる「メータイン絞り56」が設けられている。メータイン絞り56を設けた場合はシリンダ51の前進方向の速さを直接制御するので、例えば研削盤のテーブル送り等の等速運動をさせる場合には適している。一方、メータイン絞り56によって、供給油の圧力が増大し、リリーフバルブ60から油タンクに戻す量が大きくなるために油圧エネルギーの無駄に費やされる量が大きくなる。
また、ロッド62や負荷の自重などによりキャビテーションが生じやすい。このために、「メータアウト絞り57」を設けてロッド側油室63に背圧を与えてキャビテーションを防止し、急な負荷変動にもピストンの動きが安定するようにしている。しかし、ロッド側油室61に背圧が作用する分だけシリンダ側の油圧を高くする必要があり、エネルギーの損失が大きくなるという欠点がある。なお、図5において、リリーフ弁60は油圧ポンプ59の吐出圧が所定圧以上にならないようにする安全弁である。
上記油圧回路において、例えば、ヘッド側油室61に圧油を供給してロッド52を伸張させた場合に、ロッド側油室63内の圧油がポート51b、油路53b、切換制御弁52内の油路を通って油タンクに流出する。しかし、切換制御弁52内の油路は小径に製作されているので、ロッド側油室63内に大きな背圧が生じる。特に、メータアウト絞り57を設けた場合は大きな背圧が生じる。このためにヘッド側油室61の油圧を背圧の分だけ大きくする必要があり、不要な油圧エネルギーが無駄に費やされるという問題が生じていた。
近年、地球の温暖化防止が叫ばれるにようになって、燃費の良い、経済的な建設機械の油圧回路の構成が重要視されるようになってきた。即ち、従来の建設機械の性能を損なわず、かつ、油圧エネルギーの無駄な消費がない油圧回路が要請されるようになった。このような課題を解決する回路例としては、特許文献1に開示されている「アーム再生制御弁」がある。以下に、図5を利用してアーム再生制御弁を簡単に説明する。
公開実用新案公報、平3−5769号
図5はアームの引き動作と旋回動作を同時に行う場合、例えば、アームの斜め引き整地やバケット側面を傾斜壁面に押しつけて壁面を掘削する旋回押しつけ掘削作業をする場合に利用される旋回優先システムの説明図である。図5において、71は旋回用リモコン弁、72はアーム用リモコン弁、73は旋回モータ、74はアームシリンダ、75は旋回切換弁、76はアーム切換弁、77はロジック弁である。アーム切換弁76のスプールの「イ」部分には第1チェック弁79と第2チェック弁80が設けられている。なお、チェック弁79には分岐した油路79aが設けられており、油路79aにパイロット圧油が作用するとチェック弁79は流路を遮断する構成になっている。従って、旋回・アーム引き同時操作を行うと、旋回用リモコン弁71から導出されるパイロット圧油がロジック弁77を通って第1チェック弁79に作用し、アームシリンダ74のロッド側油室74aからの戻り油を流通止めし、同時に戻り油の大部分をアーム用シリンダ74のヘッド側油室74bに再生流入する。
この再生作用によりアームシリンダ74のヘッド側油圧は上昇して旋回圧より高くなり、アームシリンダ側への供給量が減少すると共に旋回モータへの供給流量は増加するので、旋回力を増大させることが出きる。従って、旋回優先機能が確実に行われると共に、旋回・アーム引き同時操作には油圧エネルギーの有効利用が可能となる。
しかし、上記の従来回路では、切換弁のスプールに2個のチェック弁が組み込む必要があり、切換弁の構成が複雑となり、製作が困難になるという問題が生じる。
本発明は、上記2つの問題を解決するためになされたものである。即ち、油圧エネルギーの無駄な消費を省き、有効利用を図りながら、しかも複雑な機構を必要としない油圧回路を提供することを課題としている。
本発明は上記の課題を解決するための手段として以下の構成を採用している。即ち、
請求項1に記載の発明は、切換制御弁の出力側ポートに油圧アクチュエータを接続し、該油圧アクチュエータの戻り油路にメータアウト絞りと安全弁を設けた建設機械の油圧回路において、前記安全弁を可変リリーフ圧弁と該可変リリーフ圧弁のリリーフ圧を制御するコントローラで構成し、該コントローラは該リリーフ圧を前記アクチュエータの圧油供給側の油圧に応じて段階的に或いは直線的に減少するように構成にしたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明で、該コントローラは該リリーフ圧を前記アクチュエータの圧油供給側の油圧に応じて段階的に或いは直線的に増加するように構成にしたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、切換制御弁の出力側ポートに油圧アクチュエータを接続し、該油圧アクチュエータの戻り油路にメータアウト絞りと安全弁を設けた建設機械の油圧回路において、前記安全弁を可変リリーフ圧弁と該可変リリーフ圧弁のリリーフ圧を制御するコントローラで構成し、該コントローラは該リリーフ圧を前記アクチュエータの圧油供給側の操作レバーの操作量に応じて段階的に或いは直線的に減少するように構成にしたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1の発明で、該コントローラは該リリーフ圧を前記アクチュエータの圧油供給側の操作レバーの操作量に応じて段階的に或いは直線的に増加するように構成にしたことを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4に記載の発明において、前記リリーフ圧を制御するコントローラを電子的手段又は機械的手段により構成したことを特徴としている。
本発明は油圧アクチュエータを駆動する場合に、戻り油側の回路に可変リリーフ圧弁を設けて戻り側の油圧を低く設定可能にしたので、油圧エネルギーの効率的な利用が図れるという効果が得られる。
<実施形態1>
実施形態1は請求項1、請求項3の発明に対応する実施形態である。以下本発明の実施形態1を図1、図2に基づいて説明する。図1は、本発明を実施した油圧回路を示した図である。なお、図1は、アクチュエータとして油圧シリンダ51を利用した場合を示している。しかし、本発明はアクチュエータとして油圧モータを利用する場合にも適用できる。以下の実施形態においても同様である。
図1において、油圧シリンダ51のヘッド側ポート51a、ロッド側ポート51bは切換弁52の2次側ポート52a、52bに各々油路53a、53bにより接続されている。油路53aにはメータイン絞り56が介装されている。油路53aのメータイン絞り56の下流に分岐油路を介してリリーフバルブ(安全弁)54、油タンクTが接続されている。更に、油路53aには圧力センサ13が接続され、圧力センサ13の出力はコントローラ20の入力端に接続されている。なお、電気信号SAはヘッド側油圧の圧力信号である。また、油路53bには、分岐油路11を介して可変リリーフ弁12、油タンクTが接続されている。可変リリーフ弁12のソレノイド12sにはコントローラ20の出力端に接続されており、コントローラ20から制御信号Pが出力される。
また、切換弁52の両側のパイロットポート52e、52fは各々、パイロット油路62a、62bにより、リモコン弁58の出力ポートに接続されている。パイロット油路62aの分岐油路16には圧力センサ15が挿入され、その電気信号出力SBはコントローラ20の入力端に入力されている。なお、切換弁52の油路にはメータアウト絞り57が設けられている。また、切換弁52の1次側には油圧ポンプ59と油タンクTが接続されている。油圧ポンプ59の出力油路にはリリーフ弁60が接続され、出力油圧が所定の油圧以下に制限されている。
図2はコントローラ20における入力信号S(SA、又はSB)と可変リリーフ弁12の設定圧との関係を示す例である。図2(A)はリリーフ弁12の設定圧を段階的に減少させた場合を示し、図2(B)は連続的に減少させた場合を示す。図2で入力信号Sは切換弁52のパイロットポート52eに作用するパイロット圧の電気信号値SB、又は、油圧シリンダ51のヘッド側に作用する油圧の電気信号値SAである。また、設定圧P3は、リリーフ弁12を安全弁として使用するときの安全圧とする。なお、油圧シリンダ51を伸張させる場合は電気信号SBが正の値となり、油圧シリンダ51を縮小させる場合は電気信号SBが略油タンク圧となる。従って、電気信号SBにより、油圧シリンダ51を伸張させる場合と油圧シリンダ51を縮小させる場合との判定が可能である。
図2(A)では、コントローラ20への入力信号S(SA又はSB)がS1以下の場合はリリーフ圧(P)が安全圧P3(安全弁として使用できるリリーフ圧、以下同じ)であり、S1以上になるとリリーフ圧はP2となり、入力信号SがS1<S<S2のときにリリーフ圧はP2で、入力信号SがS2<Sになるとリリーフ圧はP1となる。又、図2(B)では、入力信号SがS<S1のときにリリーフ圧は安全圧であり、S1<S<S2のときは直線的に減少し、S2<S又はS=S2のときは一定圧P2となる。
本実施形態は以上のように構成したので、以下のように機能する。まず、油圧シリンダ51を伸張させる場合(電気信号SBが正の油圧値を示している場合)、即ち、リモコン弁58の操作レバー58aを左側に倒して油圧シリンダ51のヘッド側油室51に作動油を供給する場合について説明する。操作レバー58aを左側に倒すと、リモコン弁58からパイロット圧油が切換弁52のパイロットポート52eに印加され、切換弁52は中立状態から状態「イ」に遷移し、油圧シリンダ51のヘッド側油室61に圧油が流入し、ヘッド側油室61内の圧力が上昇し、ヘッドが左方向に押されてロッドが左方向に伸張する。この結果、ロッド側油室63内の圧油が排出される。
この場合ロッド側油室63内の圧油は、可変リリーフ弁12と切換弁52から油タンクTに排出される。しかし、メータアウト絞り57のために、切換弁52から油タンクTに排出される油量は少なく、殆どゼロである。先ず、図2(A)のリリーフ圧が電気信号SAの上昇につれて段階的の減少している場合について説明する。電気信号SAがS1以下の場合はロッド側油室63の油圧はリリーフ圧P3(安全圧)まで上昇し、電気信号SAがS1を超えるまではこの状態を維持する。電気信号SAがS1を超えてS2になるまではリリーフ圧PはP2に変化し、電気信号SAがS2を超えるまではこの状態を維持する。電気信号SAがS2を超えるとはリリーフ圧PはP1となる。
油圧シリンダ51を縮小させる場合(電気信号SBが油タンク圧の値を示している場合)、即ち、リモコン弁58の操作レバー58aを右側に倒して油圧シリンダ51のロッド側油室63に作動油を供給すると、リモコン弁58からパイロット圧油が切換弁52のパイロットポート52fに印加され、切換弁52は状態「ハ」に遷移し、油圧シリンダ51のロッド側油室63に圧油が流入し、ヘッド側油室61内の圧油が排出される。メータイン絞り56は絞り抵抗を予め小さく設けてあり、メータイン絞り56によるエネルギー損失は少ない。
以上に述べたように、油圧シリンダ51を伸張させる場合は可変リリーフ弁12のリリーフ圧P1、P2を適度に低く設定しておくことにより、油圧エネルギーの有効利用が図られる。特に、入力信号Sが大きい場合に油圧エネルギーを大幅に節約できる。また、油圧シリンダ51を縮小させる場合も油圧エネルギー損失は少ない。従って、本実施形態の油圧回路を使用することにより、無駄な油圧エネルギー損失を省いて、油圧エネルギーの有効利用を図ることができる。また、可変リリーフ弁12と安全弁54bとを兼用にしたのでコストやスペースを節約できる。
次に、入力信号Sと設定リリーフ圧Pの関係を図2(B)のように直線的に変化させた場合は、設定リリーフ圧Pがさらに滑らかに変化しているので、円滑な油圧エネルギーの有効利用が図られる。又、信号入力Sとして切換弁52のパイロットポート52eのパイロット油圧の電気信号SBを利用した場合について以下に説明する。この場合パイロット油圧が上昇すると、切換弁52のスプールは図1の左方向に移動し、パイロット油圧の上昇につれて入力ポート51aからヘッド側油室61に流入する油量も増大する。流入する油量の増大と共に油圧も上昇するので、この場合の挙動は上述した場合と略同様な結果が得られる。
<実施形態2>
実施形態2は請求項2,請求項4に記載の発明に対応する実施形態である。以下本発明の実施形態2を図1、図3に基づいて説明する。図1は既に説明したので詳細な説明は省略する。なお、図1は、アクチュエータとして油圧シリンダ51を利用した場合を示しているが、本願発明はアクチュエータとして油圧モータを利用する場合にも適用できることは同じである。
図3はコントローラ20における入力信号S(SA、又はSB)と可変リリーフ弁12の設定圧Pとの関係を示す例である。図3(A)はリリーフ弁12の設定圧を段階的に上昇させた場合を示し、図3(B)は連続的に上昇させた場合を示す。図3で入力信号Sは切換弁52のパイロットポート52eに作用するパイロット圧の電気信号値SB、又は、油圧シリンダ51のヘッド側に作用する油圧の電気信号値SAである。また、設定圧P3は、リリーフ弁12を安全弁として使用するときの安全圧とする。なお、油圧シリンダ51を伸張させる場合は電気信号SBが正の値となり、油圧シリンダ51を縮小させる場合は電気信号SBが略油タンク圧となる。従って、電気信号SBにより、油圧シリンダ51を伸張させる場合と油圧シリンダ51を縮小させる場合との判定が可能である。
図3(A)では、コントローラ20への入力信号S(SA又はSB)がS1以下のときはリリーフ圧はP1となり、入力信号SがS1<S<S2のときにリリーフ圧はP2で、入力信号SがS2<Sになるとリリーフ圧は安全圧P3となる。又、図2(B)では、リリーフ圧Pは入力信号SがS<S3の場合は直線的に上昇し、S>S3又はS=S3のときは安全圧P3となる。
本実施形態は以上のように構成したので、以下のように機能する。まず、油圧シリンダ51を伸張させる場合(電気信号SBが正の油圧値を示している場合)、即ち、リモコン弁58の操作レバー58aを左側に倒して油圧シリンダ51のヘッド側油室51に作動油を供給する場合について説明する。操作レバー58aを左側に倒すと、リモコン弁58からパイロット圧油が切換弁52のパイロットポート52eに印加され、切換弁52は中立状態から状態「イ」に遷移し、油圧シリンダ51のヘッド側油室61に圧油が流入し、ヘッド側油室61内の圧力が上昇し、ヘッドが左方向に押されてロッドが左方向に伸張する。この結果、ロッド側油室63内の圧油が排出される。
この場合ロッド側油室63内の圧油は、可変リリーフ弁12と切換弁52から油タンクTに排出される。しかし、メータアウト絞り57のために、切換弁52から油タンクTに排出される油量は少なく、殆どゼロである。先ず、図2(A)のリリーフ圧が電気信号SAの上昇につれて段階的の上昇している場合について説明する。電気信号SAがS1以下の場合はロッド側油室63の油圧はリリーフ圧P1まで上昇し、電気信号SAがS1を超えるまではこの状態を維持する。電気信号SAがS1を超えてS2になるまではリリーフ圧PはP2に変化し、電気信号SAがS2を超えるまではこの状態を維持する。なお、電気信号Sがゼロの場合には、コントローラ20はリリーフ設定圧をP3(安全圧)となるように設定しておく。
油圧シリンダ51を縮小させる場合(電気信号SBが油タンク圧の値を示している場合)、即ち、リモコン弁58の操作レバー58aを右側に倒して油圧シリンダ51のロッド側油室63に作動油を供給すると、リモコン弁58からパイロット圧油が切換弁52のパイロットポート52fに印加され、切換弁52は状態「ハ」に遷移し、油圧シリンダ51のロッド側油室63に圧油が流入し、ヘッド側油室61内の圧油が排出される。なお、メータイン絞り56は絞り抵抗を予め小さく設けてあり、メータイン絞り56によるエネルギー損失は少ない。
以上に述べたように、油圧シリンダ51を伸張させる場合は可変リリーフ弁12のリリーフ圧P1、P2を適度に低く設定しておくことにより、油圧エネルギーの有効利用が図られる。また、油圧シリンダ51を縮小させる場合も油圧エネルギー損失は少ない。従って、本実施形態の油圧回路を使用することにより、無駄な油圧エネルギー損失を省いて、油圧エネルギーの有効利用を図ることができる。また、可変リリーフ弁12と安全弁54bとを兼用にしたのでコストやスペースを節約できる。
次に、入力信号Sと設定リリーフ圧Pの関係を図3(B)のように直線的に変化させた場合は、設定リリーフ圧Pがさらに滑らかに変化しているので、円滑な油圧エネルギーの有効利用が図られる。又、信号入力Sとして切換弁52のパイロットポート52eのパイロット油圧の電気信号SBを利用した場合について以下に説明する。この場合パイロット油圧が上昇すると、切換弁52のスプールは図1の左方向に移動し、パイロット油圧の上昇につれて入力ポート51aからヘッド側油室61に流入する油量も増大する。流入する油量の増大と共に油圧も上昇するので、この場合の挙動は上述した場合と略同様な結果が得られる。
<実施形態3>
実施形態3は請求項5の発明に対応する実施形態である。図4は可変リリーフ弁12を制御するコントローラを切換弁31で構成した実施形態(実施形態2という)である。この部分を除き、他は図1の場合と同様であり、同じ参照番号を付して詳細な説明を省略する。図4において、油圧シリンダ51の伸張側にした場合のリモコン弁58からの出力油路を切換弁30の入力側に接続し、切換弁30の出力側をシャトル弁31の一方の入力ポート31aに接続し、シャトル弁31の他方の入力ポート31bには油圧シリンダ51の縮小側のリモコン弁58からの出力油路を接続し、シャトル弁31の出力ポートを可変リリーフ弁12の制御ポート12cに接続する。なお、切換弁30の御ポート30cには制御弁52の2次側ポート52aに接続する。
制御弁52の2次側ポート52aの油圧信号Sと可変リリーフ弁12の制御ポート12cにパイロット圧Qが作用した場合の可変リリーフ弁12のリリーフ設定圧Pとの関係を図2(A)又は2(B)、(又は、図3(A)又は3(B))のグラフを満たす様に切換弁30、可変リリーフ弁12を構成する。図4の実施形態は以上のように構成したので、以下の様に機能する。まず、リモコン弁58の操作レバー58aを図の左側に倒して油圧シリンダ51を伸張させる場合は、パイロットポート52fに作用するパイロット圧は油タンク圧となり、パイロットポート52eに作用するパイロット圧が油圧信号Sにより増減されて可変リリーフ弁12の制御ポート12cに作用する。従って、リリーフ弁12のリリーフ設定圧Pは図2(A)又は(B)(又は、図3(A)又は3(B))に示すリリーフ圧となる。
逆に、リモコン弁58の操作レバー58aを図の右側に倒して油圧シリンダ51を縮小させる場合は、パイロットポート52eに作用するパイロット圧は油タンク圧となり、パイロットポート52fに作用するパイロット圧が可変リリーフ弁12の制御ポート12cに作用する。この場合のリリーフ弁12のリリーフ設定圧Pをシリンダ51のロッド側油室63に作用する油圧よりも大きくなるように構成しておけば、リリーフ弁から油タンクに圧油は流れないので問題は生じない。
従って、実施形態3における構成でも実施形態1又は実施形態2で述べた効果を得ることが出きる。
以上本発明の実施形態を図面に基づいて詳述してきたが、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。アクチュエータとして油圧モータを使用した場合も本発明の技術的範囲に属する。この場合は、油圧モータの高油圧を吐出する回転方向(正回転方向)の場合を油圧シリンダの伸張側に対応させ、反対の回転方向の場合を油圧シリンダの縮小側に対応させて上述した方法を適用する。なお、両回転方向に高い油圧を吐出する場合は、安全弁54も可変リリーフ弁12と同様に構成してもよい。
本発明を実施した実施形態1の回路図を示す。 実施形態1のコントローラによる入力信号とリリーフ弁の設定圧との関係を示す。 実施形態2のコントローラによる入力信号とリリーフ弁の設定圧との関係を示す。 コントローラを機械的要素で構成した例を示す。 従来の基本的な油圧回路例を示す。 油圧エネルギーの有効利用を図ったアーム再生制御弁の回路例を示す。
符号の説明
12 可変リリーフ弁
20 コントローラ
51 油圧シリンダ
52 制御弁
54、54a、54b 安全弁
56 メータイン絞り弁
57 メータアウト絞り弁
58 リモコン弁
59 油圧ポンプ
60 リリーフ弁

Claims (5)

  1. 切換制御弁の出力側ポートに油圧アクチュエータを接続し、該油圧アクチュエータの戻り油路にメータアウト絞りと安全弁を設けた建設機械の油圧回路において、前記安全弁を可変リリーフ圧弁と該可変リリーフ圧弁のリリーフ圧を制御するコントローラで構成し、該コントローラは該リリーフ圧を前記アクチュエータの圧油供給側の油圧に応じて段階的に或いは直線的に減少するように構成にしたことを特徴とする建設機械の油圧回路。
  2. 切換制御弁の出力側ポートに油圧アクチュエータを接続し、該油圧アクチュエータの戻り油路にメータアウト絞りと安全弁を設けた建設機械の油圧回路において、前記安全弁を可変リリーフ圧弁と該可変リリーフ圧弁のリリーフ圧を制御するコントローラで構成し、該コントローラは該リリーフ圧を前記アクチュエータの圧油供給側の油圧に応じて段階的に或いは直線的に増加するように構成にしたことを特徴とする建設機械の油圧回路。
  3. 切換制御弁の出力側ポートに油圧アクチュエータを接続し、該油圧アクチュエータの戻り油路にメータアウト絞りと安全弁を設けた建設機械の油圧回路において、前記安全弁を可変リリーフ圧弁と該可変リリーフ圧弁のリリーフ圧を制御するコントローラで構成し、該コントローラは該リリーフ圧を前記アクチュエータの圧油供給側の操作レバーの操作量に応じて段階的に或いは直線的に減少するように構成にしたことを特徴とする建設機械の油圧回路。
  4. 切換制御弁の出力側ポートに油圧アクチュエータを接続し、該油圧アクチュエータの戻り油路にメータアウト絞りと安全弁を設けた建設機械の油圧回路において、前記安全弁を可変リリーフ圧弁と該可変リリーフ圧弁のリリーフ圧を制御するコントローラで構成し、該コントローラは該リリーフ圧を前記アクチュエータの圧油供給側の操作レバーの操作量に応じて段階的に或いは直線的に増加するように構成にしたことを特徴とする建設機械の油圧回路。
  5. 前記リリーフ圧を制御するコントローラを電子的手段又は機械的手段により構成したことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1に記載の建設機械の油圧回路。
JP2008307209A 2008-12-02 2008-12-02 建設機械の油圧回路 Pending JP2010133432A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008307209A JP2010133432A (ja) 2008-12-02 2008-12-02 建設機械の油圧回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008307209A JP2010133432A (ja) 2008-12-02 2008-12-02 建設機械の油圧回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010133432A true JP2010133432A (ja) 2010-06-17

Family

ID=42344911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008307209A Pending JP2010133432A (ja) 2008-12-02 2008-12-02 建設機械の油圧回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010133432A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102536109A (zh) * 2011-12-26 2012-07-04 三一重型装备有限公司 一种凿岩冲击压力调节装置及具有其的凿岩机
JP2012215015A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd 建設機械

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012215015A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd 建設機械
CN102536109A (zh) * 2011-12-26 2012-07-04 三一重型装备有限公司 一种凿岩冲击压力调节装置及具有其的凿岩机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8713930B2 (en) Negative control type hydraulic system
JP5130353B2 (ja) 建設機械の旋回駆動制御システム
JP5015091B2 (ja) 油圧作業機械のエンジンラグダウン抑制装置
JP5759072B2 (ja) 建設機械用油圧システム
US20150075148A1 (en) Hydraulic control system
JP2005291312A (ja) 油圧制御回路および建設機械
JP6054414B2 (ja) ショベル
JP2009138938A (ja) 外部パイロット圧作動形ホールディングバルブを有する油圧回路
JP2005331011A (ja) 油圧制御装置
WO2007129613A1 (ja) 建設機械の過負荷防止装置
JP2007100779A (ja) 油圧制御装置
JP2009250361A (ja) 油圧シリンダ作動圧の回生回路
JP2006118685A (ja) 作業機械の流体圧回路
JP7461928B2 (ja) ショベル及びショベルの制御方法
CN208185091U (zh) 正控制负载敏感系统
JP2010169204A (ja) 油圧作業機の油圧回路
JP2010048336A (ja) 建設機械の油圧制御装置
CN103527542B (zh) 变量泵液压回路及工程机械
JP2010112494A (ja) 作業機械のキャビテーション防止回路
JP2010133432A (ja) 建設機械の油圧回路
JP2010261539A (ja) ハイブリッド建設機械
JP2008032198A (ja) Hstシステムの油圧回路
JP2010230060A (ja) 建設機械用油圧制御回路
JPWO2018147261A1 (ja) 流体圧回路
JP2010065511A (ja) 作業機械の油圧制御装置