JP2010132063A - 車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドメンバの剛性を向上することができる車体構造を提供すること。
【解決手段】複数のパネル部材11,12,21,22によって閉断面構造を形成し、車体前後方向に延在されるサイドメンバ2を有する車体構造であって、上記複数のパネル部材の一つである第一パネル(第一アウタパネル)11の後端部13から、上記複数のパネル部材の一つであり第一パネル11の後方に配される第二パネル(第二アウタパネル)12の閉断面内側に面する内側面(第二アウタパネル内側面)12cへ突出する第一ツメ片部14を設ける。また、第二パネル12の前端部15から第一パネル11の閉断面内側に面する内側面(第一アウタパネル内側面)11cへ突出する第二ツメ片部16を設ける。そして、第二パネルの内側面12cと第一ツメ片部14とを重ねて溶接し、第一パネルの内側面11cと第二ツメ片部16とを重ねて溶接する接合部10を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、車体を構成するサイドメンバの構造に関するものである。
従来、パネル部材を車体の前後方向に並べ、前後隣接するパネル部材同士を突合せ溶接してサイドメンバを形成する車体構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来の車体構造では、車体前方から荷重入力があった場合に、パネル部材同士の溶接部分が低剛性になることを利用し、この溶接部分を座屈変形させることで荷重エネルギーの吸収を行っている。
特開昭64−67482号公報
しかしながら、従来の車体構造にあっては、サイドメンバの剛性がパネル部材同士の溶接強度によって決まるので剛性が十分ではなかった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、サイドメンバの剛性を向上することができる車体構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、複数のパネル部材によって閉断面構造を形成し、車体前後方向に延在されるサイドメンバを有する車体構造であって、上記複数のパネル部材の一つである第一パネルの後端部から、上記複数のパネル部材の一つであり第一パネルの後方に配される第二パネルの閉断面内側に面する内側面へ突出する第一ツメ片部を設ける。また、第二パネルの前端部から第一パネルの閉断面内側に面する内側面へ突出する第二ツメ片部を設ける。そして、第二パネルの内側面と第一ツメ片部とを重ねて溶接し、第一パネルの内側面と第二ツメ片部とを重ねて溶接する接合部を設けた。
よって、本発明の車体構造にあっては、サイドメンバの溶接部に溶接強度に加えて、ツメ片部又は該ツメ片部と溶接したパネル部材の曲げ剛性を加えることができるため、サイドメンバの剛性を向上することができる。
以下、本発明の車体構造を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の車体構造を適用した車体前部を示す斜視図である。図2は実施例1の車体構造を適用したサイドメンバの要部を示す破断斜視図である。図3は実施例1の車体構造を適用したサイドメンバの要部を示す分解斜視図であり、(a)は車体外側から見た状態を示し、(b)は車体内側から見た状態を示す。図4は実施例1の車体構造を適用したサイドメンバの内側面を示す平面図である。図5(a)は図4におけるA−A断面図であり、(b)は図4におけるB−B断面図である。
図1に示すように、自動車等の車両1は、車体骨格の一部を形成するサイドメンバ2を有している。このサイドメンバ2は車体前部に位置すると共に車幅方向両側部に設けられ、車体前後方向に延在される。そして、このサイドメンバ2は、図2に示すように、断面ハット型鋼板からなり車体外側に面するアウタパネル2aと、帯状鋼板からなり車体内側に面するインナパネル2bと、を有し、アウタパネル2aの上下フランジ部2c,2dのそれぞれとインナパネル2bとがスポット溶接されて閉断面構造をなしている。
ここで、アウタパネル2a及びインナパネル2bは、それぞれ互いに異なる鋼板を溶接によって接合したパネル部材により形成されている。そして、アウタパネル2aは、第一アウタパネル(パネル部材/第一パネル)11と第二アウタパネル(パネル部材/第二パネル)12とを溶接接合したアウタ側接合部(接合部)10を有している。また、インナパネル2bは、第一インナパネル(パネル部材/第一パネル)21と第二インナパネル(パネル部材/第二パネル)22とを溶接接合したインナ側接合部(接合部)20を有している。ここで、第二アウタパネル12は第一アウタパネル11の車体後方すなわち後側に位置し、第二インナパネル22は第一インナパネル21の車体後方すなわち後側に位置している。
第一アウタパネル11は、断面ハット型の鋼板からなり、後端部13から後方に延びる複数の第一ツメ片部14を有している。この第一ツメ片部14は、断面ハット型鋼板である第一アウタパネル11の上面11aから下面11bに至るまで一定間隔をおいて形成され、第二アウタパネル12の閉断面内側に面する第二アウタパネル内側面(第二パネルの内側面)12cへ突出する。
第二アウタパネル12は、断面ハット型の鋼板からなり、前端部15から前方に延びる複数の第二ツメ片部16を有している。この第二ツメ片部16は、断面ハット型鋼板である第二アウタパネル12の上面12aから下面12bに至るまで一定間隔をおいて形成され、第一アウタパネル11の閉断面内側に面する第一アウタパネル内側面(第一パネルの内側面)11cへ突出する。
ここで、第一ツメ片部14の幅は、複数の第二ツメ片部16の配置間隔と同じ大きさであり、第二ツメ片部16の幅は、複数の第一ツメ片部14の配置間隔と同じ大きさである。さらに、第一,第二ツメ片部14,16は、第一,第二アウタパネル11,12の前後端部13,15同士をつき合せた際に対向しないように、互い違いになる位置に形成されている。
そして、図4に示すように、アウタ側接合部10では、第一ツメ片部14と第二アウタパネル内側面12cとを重ねて溶接すると共に、第二ツメ片部16と第一アウタパネル内側面11cとを重ねて溶接する。このとき、第一ツメ片部14の先端部14aが溶接部Xにて溶接され、第二ツメ片部16の先端部16aが溶接部Yにて溶接される。また、第一アウタパネル内側面11cと第二アウタパネル内側面12cとは略面一になる(図5参照)。
なお、第一ツメ片部14の全面が第二アウタパネル内側面12cと重なり合い、第二ツメ片部16の全面が第一アウタパネル内側面11cと重なり合うので、ツメ片部と各パネルとの重ね合せ幅T1は、第一,第二ツメ片部14,16の突出長さの和になる。さらに、第一ツメ片部14の幅が複数の第二ツメ片部16の配置間隔と同じ大きさであり、第二ツメ片部16の幅が複数の第一ツメ片部14の配置間隔と同じ大きさであるので、複数の第一,第二ツメ片部14,16が配置方向に隙間なく噛み合う。
第一インナパネル21は、帯状鋼板からなり、後端部23から後方に延びる複数の第一ツメ片部24を有している。この第一ツメ片部24は、帯状鋼板である第一インナパネル21の上部21aから下部21bに至るまで一定間隔をおいて形成され、第二インナパネル22の閉断面内側に面する第二インナパネル内側面(第二パネルの内側面)22cへ突出する。
第二インナパネル22は、帯状鋼板からなり、前端部25から前方に延びる複数の第二ツメ片部26を有している。この第二ツメ片部26は、帯状鋼板である第二インナパネル22の上部22aから下部22bに至るまで一定間隔をおいて形成され、第一インナパネル21の閉断面内側に面する第一インナパネル内側面(第一パネルの内側面)21cへ突出する。
ここで、第一ツメ片部24の幅は、複数の第二ツメ片部26の配置間隔と同じ大きさであり、第二ツメ片部26の幅は、複数の第一ツメ片部24の配置間隔と同じ大きさである。さらに、第一,第二ツメ片部24,26は、第一,第二インナパネル21,22の前後端部23,25同士をつき合せた際に対向しないように、互い違いになる位置に形成されている。
そして、図4に示すように、インナ側接合部20では、第一ツメ片部24と第二インナパネル内側面22cとを重ねて溶接すると共に、第二ツメ片部26と第一インナパネル内側面21cとを重ねて溶接する。このとき、第一ツメ片部24の先端部24aが溶接部Wにて溶接され、第二ツメ片部26の先端部26aが溶接部Zにて溶接される。また、第一インナパネル内側面21cと第二インナパネル内側面22cとは略面一になる(図5参照)。
なお、第一ツメ片部24の全面が第二インナパネル内側面22cと重なり合い、第二ツメ片部26の全面が第一インナパネル内側面21cと重なり合うので、ツメ片部と各パネルとの重ね合せ幅T1は、第一,第二ツメ片部24,26の突出長さの和になる。さらに、第一ツメ片部24の幅が複数の第二ツメ片部26の配置間隔と同じ大きさであり、第二ツメ片部26の幅が複数の第一ツメ片部24の配置間隔と同じ大きさであるので、複数の第一,第二ツメ片部24,26が配置方向に隙間なく噛み合う。
ここで、アウタ側接合部10の構成とインナ側接合部20の構成は略同一であるので、インナ側接合部20の説明ではアウタ側接合部10を示す図面図4,図5を使用し、この図4,図5ではインナ接合部20における符号を括弧書きする。
そして、図1に示すように、アウタパネル2aが有するアウタ側接合部10と、インナパネル2bが有するインナ側接合部20とは、車体前後方向位置が略同一となり、閉断面内側Hを挟んで対向する。
次に、作用を説明する。
まず、「従来のサイドメンバにおける溶接構造とその課題」の説明を行い、続いて、実施例1の車体構造における作用を「鋼板の剛性向上作用」、「サイドメンバの剛性向上作用」に分けて説明する。
[従来のサイドメンバにおける溶接構造とその課題]
図6(a)は従来のパネル材における溶接部を示す平面図であり、(b)は図6(a)におけるC−C断面図である。
荷重が入力することにより、図6(b)に破線で示すように、溶接部104を有するパネル部材100が変形した場合、接合部103に曲げモーメントが作用する。このとき、パネル部材100の曲げ変形強度は溶接部104の溶接強度によって決まるため、パネル部材100では剛性が十分ではなく、容易に変形するおそれがあった。
さらに、従来のパネル部材100では第一鋼板101と第二鋼板102とが面一になっていないので、溶接部104には大きなせん断力が作用すると共に、第一,第二鋼板101,102はほとんど座屈変形しなかった。
[鋼板の剛性向上作用]
図7(a)は図5(a)においてパネル内側面方向へ変形した状態を示し、(b)は図5(b)においてパネル内側面方向へ変形した状態を示す。図8(a)は図5(a)においてパネル外側面方向へ変形した状態を示し、(b)は図5(b)においてパネル外側面方向に変形した状態を示す。なお、図中左側が車体前方である。
車体前方から荷重Fの入力があり、サイドメンバ2のアウタパネル2aがパネル内側面方向、すなわち第一,第二アウタパネル内側面11c,12c側(図7において矢印αで示す方向)に変形した場合、第一ツメ片部14は第二アウタパネル12の変形により圧縮され、第二ツメ片部16は第一アウタパネル11の変形により圧縮されそれぞれ曲げ圧縮変形する。このとき、各ツメ片部14,16が有する曲げ剛性F1は、各アウタパネル11,12の外側(図7中下方)に向かって作用する。そのため、各ツメ片部14,16が有する曲げ剛性F1を利用してアウタパネル2aに作用する曲げモーメントに対する剛性を高めることができる。
また、第一アウタパネル内側面11cと第二アウタパネル内側面12cとが面一になっているので、第一,第二アウタパネル11,12が荷重入力方向に沿って並んだ状態になる。そのため、車体前方から荷重Fの入力があると、この荷重Fにより第一,第二アウタパネル11,12は座屈変形する。これにより、溶接部X,Yが有するせん断耐力だけでなく、この第一,第二アウタパネル11,12の座屈強度によってもせん断力に抗することができ、この両パネル11,12の座屈強度を利用して溶接部X,Yのせん断耐力を向上することができる。
さらに、複数の第一,第二ツメ片部14,16が配置方向に隙間なく噛み合うため、さらに荷重入力に伴う両パネル11,12の位置ずれを防止して効果的に座屈変形しやすくすることができる。
一方、車体前方から荷重Fの入力があり、サイドメンバ2のアウタパネル2aがパネル外側面方向、すなわち第一,第二アウタパネル外側面11d,12d側(図8において矢印βで示す方向)に変形した場合、第一ツメ片部14は第二アウタパネル12の変形により引っ張られ、第二ツメ片部16は第一アウタパネル11の変形により引っ張られてそれぞれ曲げ引張変形する。このとき、アウタパネル2aに作用する曲げモーメントに対する剛性は、溶接部X,Yの剥離強度により決まる。ここで、複数の第一,第二ツメ片部14,16が配置方向に隙間なく噛み合っているので、溶接部X,Yにおける溶接面積、つまりビード長さは従来の溶接部104における溶接面積と同程度になる。そのため、溶接部X,Yの剥離強度は従来の溶接部104の剥離強度と同程度になり、従来のパネル部材100における剛性と同程度の強度を確保できる。
なお、各ツメ片部14,16のそれぞれの突出長さが従来の鋼板重ね合せ幅T2と同程度であれば、ツメ片部と各パネルとの重ね合せ幅T1が従来の鋼板重ね合せ幅T2よりも大きくなり、アウタパネル2aに作用する曲げモーメントに対する剛性を向上することができる。
また、第一アウタパネル内側面11cと第二アウタパネル内側面12cとが面一になっているので、アウタパネル2aがパネル外側面方向に変形した場合であっても、入力した荷重Fにより第一,第二アウタパネル11,12が座屈変形し、この両パネルの座屈強度を利用してせん断耐力を向上することができる。
そして、サイドメンバ2のインナパネル2bにおいても、アウタパネル2aと同等の作用を奏することができる。
[サイドメンバの剛性向上作用]
図9はサイドメンバに車体前方からの荷重が入力したときの変形状態を平面視したときの模式断面図であり、(a)はサイドメンバが車幅方向に膨張変形したときを示し、(b)はサイドメンバが車幅方向に圧縮変形したときを示し、(c)はサイドメンバが車体外側に湾曲変形したときを示し、(d)はサイドメンバが車体内側に湾曲変形したときを示す。
車体前方からの入力荷重によりサイドメンバ2が車幅方向に膨張変形すると、サイドメンバ2の閉断面内側Hに位置した各ツメ片部14,16,24,26がそれぞれ曲げ圧縮変形する。そのため、各ツメ片部14,16,24,26が有する曲げ剛性を利用してアウタパネル2a及びインナパネル2bの両パネルに作用する曲げモーメントに対する剛性を高めることができ、サイドメンバ2の剛性を向上することができる。また、第一,第二アウタパネル内側面11c,12cが面一になり、第一,第二インナパネル内側面21c,22cが面一になることで、アウタパネル2a及びインナパネル2bの座屈強度を利用してせん断耐力を向上できるので、さらにサイドメンバ2の剛性を高めることができる。
また、車体前方からの入力荷重によりサイドメンバ2が車幅方向に圧縮変形した場合であっても、アウタパネル2a及びインナパネル2bの両パネルに作用する曲げモーメントに対する剛性は従来のパネル部材100と同程度確保することができ、サイドメンバ2の剛性を従来と同程度にすることができる。なお、各ツメ片部と各パネルとの重ね合せ幅T1を従来の鋼板重ね合せ幅T2よりも大きくすることで、アウタパネル2a及びインナパネル2bの両パネルに作用する曲げモーメントに対する剛性を高めることができ、サイドメンバ2の剛性を向上することができる。さらに、第一,第二アウタパネル11,12が座屈変形し、この両パネルの座屈強度を利用してせん断耐力を向上することができる。さらに、上述の実施例1では、アウタパネル2aが有するアウタ側接合部10と、インナパネル2bが有するインナ側接合部20とが車体前後方向位置が略同一であり、閉断面内側Hを挟んで対向する。これにより、サイドメンバ2が車幅方向に大きく圧縮変形した際に、第一,第二ツメ片部14,16が第一,第二アウタパネル11,12からそれぞれ剥離し、第一,第二ツメ片部24,26が第一,第二インナパネル21,22からそれぞれ剥離しても、剥離したツメ片部同士が噛み合ってそれ以上の圧縮変形を抑制することもできる。
また、車体前方からの入力荷重によりサイドメンバ2が車体外側に湾曲変形した場合では、アウタパネル2aの各ツメ片部14,16が圧縮変形するため、各ツメ片部14,16が有する曲げ剛性を利用してアウタパネル2aに作用する曲げモーメントに対する剛性を高めることができ、サイドメンバ2の剛性を高めることができる。
また、車体前方からの入力荷重によりサイドメンバ2が車体内側に湾曲変形した場合では、インナパネル2bの各ツメ片部24,26が圧縮変形するため、各ツメ片部24,26が有する曲げ剛性を利用してインナパネル2bに作用する曲げモーメントに対する剛性を高めることができ、サイドメンバ2の剛性を高めることができる。
このように、どのような変形モードであっても車体前方からの入力荷重に対してもサイドメンバ2の剛性を向上することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の車体構造にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 複数のパネル部材(第一,第二アウタパネル11,12、第一,第二インナパネル21,22)によって閉断面構造を形成し、車体前後方向に延在されるサイドメンバ2を有する車体構造であって、前記パネル部材11,12,21,22の一つである第一パネル(第一アウタパネル11)と、該第一パネル11の後方に配される第二パネル(第二アウタパネル12)とを有し、前記第一パネル11の後端部13から前記第二パネル12の閉断面内側に面する内側面(第二アウタパネル内側面12c)へ突出する第一ツメ片部14を設けると共に、前記第二パネル12の前端部15から前記第一パネル11の閉断面内側に面する内側面(第一アウタパネル内側面11c)へ突出する第二ツメ片部16を設け、前記第二パネル12の内側面12cと前記第一ツメ片部14とを重ねて溶接すると共に、前記第一パネル11の内側面11cと前記第二ツメ片部16とを重ねて溶接する接合部(アウタ側接合部10)を設ける構成とした。これにより、サイドメンバ2の剛性を向上することができる。
(2) 前記第一パネル11の内側面11cと前記第二パネル12の内側面12cとを略面一にする構成とした。このため、第一、第二パネル11,12座屈強度を利用して溶接部X,Yのせん断耐力を向上することができる。
(3) 前記サイドメンバ2は、前記接合部10を有し車体外側に面するアウタパネル2aと、前記接合部(インナ側接合部)20を有し車体内側に面するインナパネル2aとを有し、前記アウタパネル2aの接合部10と前記インナパネル2bの接合部20との車体前後位置を略同一にする構成とした。これにより、サイドメンバ2が車幅方向に大きく圧縮変形した際に、対向したツメ片部14,16,24,26同士が噛み合ってそれ以上の圧縮変形を抑制することができる。
以上、本発明の車体構造を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、各ツメ片部14,16,24,26が平面視矩形状を呈しているが(図4参照)、先端部14a,16a,24a,26aが円弧形状を呈しても良い。この場合、溶接部X,Y,W,Zを長く確保することができ、溶接強度を向上させサイドメンバ2の剛性をさらに高めることができる。
実施例1では、車体構造を車両1の前部に配置されたサイドメンバ2に適用する例を示したが、車両1の後部に配置されたリアサイドメンバであってもよいし、車室下方に配置されるエクステンションサイドメンバに対しても適用することができる。
実施例1の車体構造を適用した車体前部を示す斜視図である。 実施例1の車体構造を適用したサイドメンバの要部を示す破断斜視図である。 実施例1の車体構造を適用したサイドメンバの要部を示す分解斜視図であり、(a)は車体外側から見た状態を示し、(b)は車体内側から見た状態を示す。 実施例1の車体構造を適用したサイドメンバの内側面を示す平面図である。 (a)は図4におけるA−A断面図であり、(b)は図4におけるB−B断面図である。 (a)は従来のパネル材における溶接部を示す平面図であり、(b)は図6(a)におけるC−C断面図である。 (a)は図5(a)においてパネルの内側面方向へ変形した状態を示し、(b)は図5(b)においてパネル内側面方向へ変形した状態を示す。 (a)は図5(a)においてパネルの外側面方向へ変形した状態を示し、(b)は図5(b)においてパネルの外側面方向に変形した状態を示す。 サイドメンバに車体前方からの荷重が入力したときの変形状態を平面視したときの模式断面図であり、(a)はサイドメンバが車幅方向に膨張変形したときを示し、(b)はサイドメンバが車幅方向に圧縮変形したときを示し、(c)はサイドメンバが車体外側に湾曲変形したときを示し、(d)はサイドメンバが車体内側に湾曲変形したときを示す。
符号の説明
2 サイドメンバ
10 アウタ側接合部(接合部)
11 第一アウタパネル(パネル部材/第一パネル)
11c 第一アウタパネル内側面(第一パネルの内側面)
12 第二アウタパネル(パネル部材/第二パネル)
12c 第二アウタパネル内側面(第二パネルの内側面)
13 後端部
14 第一ツメ片部
15 前端部
16 第二ツメ片部
X,Y 溶接部
20 インナ側接合部(接合部)
21 第一インナパネル(パネル部材/第一パネル)
21c 第一インナパネル内側面(第一パネルの内側面)
22 第二インナパネル(パネル部材/第二パネル)
22c 第二インナパネル内側面(第二パネルの内側面)
23 後端部
24 第一ツメ片部
25 前端部
26 第二ツメ片部
W,Z 溶接部

Claims (3)

  1. 複数のパネル部材によって閉断面構造を形成し、車体前後方向に延在されるサイドメンバを有する車体構造であって、
    前記パネル部材の一つである第一パネルと、該第一パネルの後方に配される第二パネルとを有し、
    前記第一パネルの後端部から前記第二パネルの閉断面内側に面する内側面へ突出する第一ツメ片部を設けると共に、
    前記第二パネルの前端部から前記第一パネルの閉断面内側に面する内側面へ突出する第二ツメ片部を設け、
    前記第二パネルの内側面と前記第一ツメ片部とを重ねて溶接すると共に、前記第一パネルの内側面と前記第二ツメ片部とを重ねて溶接する接合部を設けたことを特徴とする車体構造。
  2. 請求項1に記載された車体構造において、
    前記第一パネルの内側面と前記第二パネルの内側面とを略面一としたことを特徴とする車体構造。
  3. 請求項1又は2に記載された車体構造において、
    前記サイドメンバは、前記接合部を有し車体外側に面するアウタパネルと、前記接合部を有し車体内側に面するインナパネルとを有し、
    前記アウタパネルの接合部と前記インナパネルの接合部との車体前後位置を略同一としたことを特徴とする車体構造。
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