JP2010130454A - 映像記録装置内蔵テレビ - Google Patents
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Abstract
【課題】大画面テレビを用いて内蔵スピーカにて大音量で聴講する際の内蔵スピーカから伝播される振動によるリムーバブルHDDのアクセス不良を軽減し、振動耐力の向上した映像記録装置内蔵テレビを提供する。
【解決手段】映像記録装置内蔵テレビ1において、受信部と、外部機器からの信号を入力し出力する入力/出力端子部と、挿入/抜去可能な又は内蔵固定されるハードディスク装置を保持する保持機構部9と、受信テレビ放送を、又は入力した外部機器の信号をハードディスク装置8に記録するための記録部と、受信テレビ放送を、又はハードディスク装置8からの再生信号を、又は入力した外部機器の信号を表示する表示部2と、受信テレビ放送の音声信号を、又は再生音声信号を、又は入力した音声信号を再生する内部スピーカ部5とを備え、保持機構部9より突出したハードディスク装置8の部位を制振保持する制振ユニット16をテレビ筐体4に着脱可能に設ける。
【選択図】図2
【解決手段】映像記録装置内蔵テレビ1において、受信部と、外部機器からの信号を入力し出力する入力/出力端子部と、挿入/抜去可能な又は内蔵固定されるハードディスク装置を保持する保持機構部9と、受信テレビ放送を、又は入力した外部機器の信号をハードディスク装置8に記録するための記録部と、受信テレビ放送を、又はハードディスク装置8からの再生信号を、又は入力した外部機器の信号を表示する表示部2と、受信テレビ放送の音声信号を、又は再生音声信号を、又は入力した音声信号を再生する内部スピーカ部5とを備え、保持機構部9より突出したハードディスク装置8の部位を制振保持する制振ユニット16をテレビ筐体4に着脱可能に設ける。
【選択図】図2
Description
本発明は、映像記録装置内蔵テレビに関し、特にデジタルテレビ放送を記録する映像記録装置内蔵テレビに関する。
デジタルテレビ放送などの映像コンテンツを記録するために、ハードディスク装置(以下、HDDと呼ぶ)が利用される場合がある。
特許文献1にHDDを内蔵したテレビについて開示されている。
ここでは、HDDはトレイを用いて筐体内への挿入/抜去が可能な構成であり、さらに内蔵スピーカからの振動をHDDに伝わらないようにトレイを弾性部材を介して固定する方法が示されている。
特許文献2には、HDDを内蔵したテレビにおいて内蔵スピーカからの振動によるHDDのアクセス不良防止について開示されている。
ここでは内蔵テレビの前面側シャーシの内面に防振部材を介してHDDを固定し、内蔵スピ−カの後方に位置する背面側シャーシの内面には吸音部材を接合し、内蔵スピーカから伝わる振動及びスピ−カ後方の音波による振動を低減できる映像記録装置内蔵テレビが示されている。
特許文献1にHDDを内蔵したテレビについて開示されている。
ここでは、HDDはトレイを用いて筐体内への挿入/抜去が可能な構成であり、さらに内蔵スピーカからの振動をHDDに伝わらないようにトレイを弾性部材を介して固定する方法が示されている。
特許文献2には、HDDを内蔵したテレビにおいて内蔵スピーカからの振動によるHDDのアクセス不良防止について開示されている。
ここでは内蔵テレビの前面側シャーシの内面に防振部材を介してHDDを固定し、内蔵スピ−カの後方に位置する背面側シャーシの内面には吸音部材を接合し、内蔵スピーカから伝わる振動及びスピ−カ後方の音波による振動を低減できる映像記録装置内蔵テレビが示されている。
ここで、前記映像記録用のハードディスク装置としては、iVDR(Information Versatile Disc for Removable usage )と呼ばれるリムーバブルHDDが知られている。上記iVDRは機器内蔵を用途としたビルトインタイプ、さらに持ち運びを主用途としたカートリッジタイプとがあり。特にカートリッジタイプは、大容量・高速アクセス・データ書替えの容易さからデジタルテレビ、オーディオ等の情報家電機器、モバイル機器、車載機器など幅広い分野で普及し始めている。
またデジタルテレビの使用用途に関しては、近年大画面化が急速に進んでおり、一般家庭用途から、監視用モニタ、オフィス会議・教育用などの大型モニタ用途、駅構内・空港内の電光掲示板に代わる案内用途など多岐に及んでいる。特に会議・教育用途では講堂及び体育館などで大画面テレビを用いて音声も内蔵スピーカによる大音量で聴講する使用ケースが目立ち始めている。
しかしながら、映像記録装置(HDD)内蔵テレビにおいては、前記大画面テレビによる大音量での使用は、内蔵スピーカの前後から伝播される振動によるHDDのアクセス不良の原因となっている。
特開2002−238008号公報
特開2007−300281号公報
しかしながら、映像記録装置(HDD)内蔵テレビにおいては、前記大画面テレビによる大音量での使用は、内蔵スピーカの前後から伝播される振動によるHDDのアクセス不良の原因となっている。
上記特許文献1及び2は、HDDを交換する際には、ユーザが直接HDDを手に持って着脱する方法であり、誤ってHDDに落下等の衝撃を与えた場合には、HDDが使用できなくなる問題がある。
また持ち運びを用途としたカートリッジタイプのiVDRの使用については考慮されていない。
ここで前記カートリッジタイプのiVDRには複数のサイズがあり、それぞれ、幅×奥行き×高さが80×110×12.7mmの標準型、80×67×10mmのMini型、50×50×8mmのMicro型のものがある。これらサイズの異なるiVDRに対応してそれぞれ開口サイズの異なる複数の保持機構部を設けた提案があるが、同一のコネクタを有した標準型iVDRとMini型のiVDRを同一保持機構部に挿入/抜去する提案もある。後者においては、サイズの異なる2種類のiVDRを挿入/抜去するために、標準型iVDR使用時には奥行きの半分近くの部分が保持機構部の挿入口からむき出す形となり、内蔵スピーカから伝播される振動に対するiVDRの振動耐力が弱い傾向がある。
また、上記特許文献2におけるHDDのアクセス不良防止の技術では、内蔵スピーカの音量が低/中音量の場合に効果があるが、大音量時には効果が無い。
また持ち運びを用途としたカートリッジタイプのiVDRの使用については考慮されていない。
ここで前記カートリッジタイプのiVDRには複数のサイズがあり、それぞれ、幅×奥行き×高さが80×110×12.7mmの標準型、80×67×10mmのMini型、50×50×8mmのMicro型のものがある。これらサイズの異なるiVDRに対応してそれぞれ開口サイズの異なる複数の保持機構部を設けた提案があるが、同一のコネクタを有した標準型iVDRとMini型のiVDRを同一保持機構部に挿入/抜去する提案もある。後者においては、サイズの異なる2種類のiVDRを挿入/抜去するために、標準型iVDR使用時には奥行きの半分近くの部分が保持機構部の挿入口からむき出す形となり、内蔵スピーカから伝播される振動に対するiVDRの振動耐力が弱い傾向がある。
また、上記特許文献2におけるHDDのアクセス不良防止の技術では、内蔵スピーカの音量が低/中音量の場合に効果があるが、大音量時には効果が無い。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、内蔵スピーカから伝播される振動によるリムーバブルHDD又はiVDRのアクセス不良を軽減し、振動耐力の向上した映像記録装置内蔵テレビを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明による映像記録装置内蔵テレビの代表的な発明では、映像記録装置内蔵テレビにおいて前面側筐体と背面側筐体とで構成されるテレビ筐体と、テレビ筐体の側面にリムーバブルHDD又はiVDRの挿入口を有す保持機構部とリムーバブルHDD又はiVDRの一部を押圧する制振ユニットとを具備した構成である。
また、テレビ筐体は前面側筐体の内面側に内蔵スピ−カとiVDRの保持機構部が制振部材を介して固定され、内蔵スピーカの背面側には吸音/制振を目的とした吸音BOXも固定されている。
また、テレビ筐体は前面側筐体の内面側に内蔵スピ−カとiVDRの保持機構部が制振部材を介して固定され、内蔵スピーカの背面側には吸音/制振を目的とした吸音BOXも固定されている。
また前記保持機構部は、Mini型のiVDRと標準型のiVDRの2種類のiVDRが同一挿入口で挿入/抜去できるように筐体の側面部に配置されている。これにより、標準型のiVDRは筐体の最外形より突出しない範囲で、iVDRケースが半分程度むき出しで保持される。前記筐体の側面部は、前記iVDRを手動にてスムーズに挿入/抜去できるように、保持機構部からむき出したiVDR部分の周囲にクリアランスDの凹部を有して構成される。
また、制振ユニットは、カバー部とその内面側に接着された制振部材とで構成され、制振部材が前記筐体の側面部に設けられた凹部にてiVDRを上下/左右から挟む形で、且つカバー部を背面側筐体の側面部に着脱可能にフック等により固定される。
また、制振ユニットはカバー部を背面側筐体一体で形成し、制振部材をiVDRが挿入/抜去の可能なクリアランスを有し、且つ制振部材のiVDR押圧保持をレバー等による手動操作で行うロック機構、及びテレビ側の振動防止モード等による自動操作のロック機構とから構成される事も可能である。
また保持機構部の側面にiVDRを保持するように側面制振部材である制振ブッシュを設けることも可能である。
また制振ユニットはカバー部が制振部材と一体で形成することも可能である。
また、制振ユニットはカバー部を背面側筐体一体で形成し、制振部材をiVDRが挿入/抜去の可能なクリアランスを有し、且つ制振部材のiVDR押圧保持をレバー等による手動操作で行うロック機構、及びテレビ側の振動防止モード等による自動操作のロック機構とから構成される事も可能である。
また保持機構部の側面にiVDRを保持するように側面制振部材である制振ブッシュを設けることも可能である。
また制振ユニットはカバー部が制振部材と一体で形成することも可能である。
本発明によれば、内蔵スピーカから伝播される振動によるリムーバブルHDD又はiVDRのアクセス不良を軽減することが可能となる映像記録装置内蔵テレビを提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
以下、図1〜図6を参照して本発明の一実施例の構成及びその作用を詳細に説明する。
以下、図1〜図6を参照して本発明の一実施例の構成及びその作用を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の映像記録装置内蔵テレビ1の概略正面図、図2は映像記録装置内蔵テレビ1の概略背面図である。図3は映像記録装置内蔵テレビ1を側面から見た概略断面図である。
これより、図1〜図3を用いて装置全体の概略を説明する。
本実施例の映像記録装置内蔵テレビ1は、図1、図2に示されるように、前面にPDPやLCD等の表示部である表示デバイスパネル2と、表示デバイスパネル2の周辺を覆うポリカABS材等の樹脂等からなる前面側筐体のフロントカバー3と、表示デバイスパネル2の下側の左右に設けられた一対のスピーカ用窓3aと、表示デバイスパネル2の裏側を覆う樹脂又は金属からなる背面側筐体のバックカバー4と、表示デバイスパネル2の裏側側面に配置された映像記録用リムーバブルHDD又はiVDR8(以下、iVDR8で説明する)の保持機構部9とを備える。
なお、保持機構部9は、図2の矢印に示す方向にiVDR8をユーザの手で抜き差しして、交換できるように構成されている。
映像記録装置内蔵テレビ1の下部には、脚部30及びスタンド31が取り付けられ、テレビ台等の上に載置できるように構成されている。
図1は本発明の映像記録装置内蔵テレビ1の概略正面図、図2は映像記録装置内蔵テレビ1の概略背面図である。図3は映像記録装置内蔵テレビ1を側面から見た概略断面図である。
これより、図1〜図3を用いて装置全体の概略を説明する。
本実施例の映像記録装置内蔵テレビ1は、図1、図2に示されるように、前面にPDPやLCD等の表示部である表示デバイスパネル2と、表示デバイスパネル2の周辺を覆うポリカABS材等の樹脂等からなる前面側筐体のフロントカバー3と、表示デバイスパネル2の下側の左右に設けられた一対のスピーカ用窓3aと、表示デバイスパネル2の裏側を覆う樹脂又は金属からなる背面側筐体のバックカバー4と、表示デバイスパネル2の裏側側面に配置された映像記録用リムーバブルHDD又はiVDR8(以下、iVDR8で説明する)の保持機構部9とを備える。
なお、保持機構部9は、図2の矢印に示す方向にiVDR8をユーザの手で抜き差しして、交換できるように構成されている。
映像記録装置内蔵テレビ1の下部には、脚部30及びスタンド31が取り付けられ、テレビ台等の上に載置できるように構成されている。
以下各部について詳細に説明する。
図3は、映像記録装置内蔵テレビ1の内部構成を示す概略断面図である。前面側筐体のフロントカバー3にはPDPやLCD等の表示デバイスパネル2と、表示デバイスパネル2を駆動するための図示しない駆動回路及びチューナや映像信号処理回路等を固定しているシャーシ部10と、一対の内蔵スピーカ5とサイドフレーム12が固定されている。
またシャーシ部10にはiVDR8及びその保持機構部9、図示しないメモリ保持部材が固定されている。
また、表示デバイスパネル2を背面側で保持し、且つスタンド固定時又は裏面壁掛け固定時に映像記録装置内蔵テレビ1の全荷重を受けるメインフレーム14は、サイドフレーム12に上側と下側で固定されている。背面側筐体のバックカバー4は、フロントカバー3にネジ固定され各部を覆っている。
以上説明した構成が映像記録装置内蔵テレビ1の一般的な構成であり、家庭内環境の使用用途であれば十分な構成である。
図3は、映像記録装置内蔵テレビ1の内部構成を示す概略断面図である。前面側筐体のフロントカバー3にはPDPやLCD等の表示デバイスパネル2と、表示デバイスパネル2を駆動するための図示しない駆動回路及びチューナや映像信号処理回路等を固定しているシャーシ部10と、一対の内蔵スピーカ5とサイドフレーム12が固定されている。
またシャーシ部10にはiVDR8及びその保持機構部9、図示しないメモリ保持部材が固定されている。
また、表示デバイスパネル2を背面側で保持し、且つスタンド固定時又は裏面壁掛け固定時に映像記録装置内蔵テレビ1の全荷重を受けるメインフレーム14は、サイドフレーム12に上側と下側で固定されている。背面側筐体のバックカバー4は、フロントカバー3にネジ固定され各部を覆っている。
以上説明した構成が映像記録装置内蔵テレビ1の一般的な構成であり、家庭内環境の使用用途であれば十分な構成である。
これに対し本実施例においては、一対の内蔵スピーカ5は後述する制振部材6を介してフロントカバー3にネジ固定され、内蔵スピーカ5の背面には制振材による吸音BOX7が内蔵スピーカ5の背面側を包み込むようにフロントカバー3に固定されている。
また、iVDR8の保持機構部9は制振部材11を介してシャーシ部10に固定され、さらに背面側筐体のバックカバー4の内側には制振部材11が接着され、バックカバー4より伝播される振動及び音波による振動を軽減している。
ここで制振材/制振部材とは所定範囲の周波数の振動の伝播を減衰させる効果を有する材料であり、主に中高域の周波数の振動に効果のある、ウレタンフォームやブチルゴム系の制振材、高域周波数の振動に効果のあるウレタンやEPDMの発泡体等の吸音材、低域周波数の振動に効果のある防振ゲル等の防振材などで構成される。
また、iVDR8の保持機構部9は制振部材11を介してシャーシ部10に固定され、さらに背面側筐体のバックカバー4の内側には制振部材11が接着され、バックカバー4より伝播される振動及び音波による振動を軽減している。
ここで制振材/制振部材とは所定範囲の周波数の振動の伝播を減衰させる効果を有する材料であり、主に中高域の周波数の振動に効果のある、ウレタンフォームやブチルゴム系の制振材、高域周波数の振動に効果のあるウレタンやEPDMの発泡体等の吸音材、低域周波数の振動に効果のある防振ゲル等の防振材などで構成される。
次にiVDR8の挿入/保持について図4〜図6にて説明する。図4は映像記録装置内蔵テレビ1のiVDR8の挿入/保持を示す概略説明図である。図4(a)は標準型iVDR挿入時、図4(b)はMini型iVDRの挿入時を示す。このように、同一の挿入口よりサイズの異なる2種類のiVDR8を挿入するために、標準型iVDR8使用時には奥行きの半分近くの部分が保持機構部9の挿入口からむき出す形となる。
以上図2にて示されたように、ユーザは着脱可能なiVDR8を必要に応じて保持機構部9の挿入口に挿入することにより、デジタルテレビ放送などの映像コンテンツをiVDR8に記録することが出来る。
ここで通常使用時には図1〜図3の装置構成で十分だが、内蔵スピーカ5による大音量環境でiVDR8の記録再生を行う際には、内蔵スピーカ5から伝播される振動によるiVDR8のアクセス不良が起こる場合がある。そのためiVDR8の保持機構部9からむき出した部分に、図5、図6に示すような制振ユニット16をバックカバー4に着脱可能に取り付けることにより、制振ユニット16のカバー部15の内面に接着された制振部材13が、iVDR8を周囲の凹部17にて上下/左右に挟む形で当接(押圧)して挿入され、iVDR8のバックカバー4より伝播される振動及び音波による振動を抑えiVDR8のアクセス不良を軽減している。
次に本実施例の制振部材11と吸音BOX7及び制振ユニット16における、iVDR8のアクセス不良防止効果について詳細に説明する。
図7はiVDR8及びHDDの振動周波数と振動耐力との関係を示す概略説明図である。図7に示す振動耐力とは、iVDR8を所定の周波数で加振したときにiVDR8内のHDDがデジタルテレビ放送の録画中に映像記録装置内蔵テレビ1がアクセス不良を生じる振動加速度値である。つまり図7の振動加速度値が小さいほど振動耐力が低くアクセス不良が発生し易い。iVDR及びHDDは低域(5〜約300KHz)の周波数帯においては、充分な耐力を有しているが、HDDは中・高域周波数帯(600Hz以上)において耐力の低い特徴を示している。
前記中・高域周波数帯の振動に弱いHDDを保護するためにiVDR8ケースの内側でHDDは高周波の振動に適した制振材で保持されている。これにより高域周波数帯(1000Hz以上)で、iVDR8の耐力は強化されている。
図7はiVDR8及びHDDの振動周波数と振動耐力との関係を示す概略説明図である。図7に示す振動耐力とは、iVDR8を所定の周波数で加振したときにiVDR8内のHDDがデジタルテレビ放送の録画中に映像記録装置内蔵テレビ1がアクセス不良を生じる振動加速度値である。つまり図7の振動加速度値が小さいほど振動耐力が低くアクセス不良が発生し易い。iVDR及びHDDは低域(5〜約300KHz)の周波数帯においては、充分な耐力を有しているが、HDDは中・高域周波数帯(600Hz以上)において耐力の低い特徴を示している。
前記中・高域周波数帯の振動に弱いHDDを保護するためにiVDR8ケースの内側でHDDは高周波の振動に適した制振材で保持されている。これにより高域周波数帯(1000Hz以上)で、iVDR8の耐力は強化されている。
また、図8(a)は、特定の音楽ソースの再生時のiVDR8の振動波形を示した概略説明図である。前記音楽ソースは、iVDR8においてアクセス不良を多発させる音楽ソースの一つであり、特徴は、低音と高音が合成された音を多く含む音楽ソースである。振動波形は、高音の高域周波数の振動40と低音の低域周波数の振動41が合成された振動であり、iVDR8は大きな加速度値の高域周波数の振動で加振されることになる。これにより、図7で説明した高域周波帯域でのiVDR8の耐力値を越えることになる。
前記の合成振動での加振により、iVDR内のHDDの内部ではデータの読み書きするためにフォローイングしているHDDのアクチュエータ及びヘッドが前記振動による外力を受け制御不能となりアクセス不良を引き起こす。
また図8(a)は本実施例における吸音BOX7と制振ユニット16の装着前のiVDR8の振動波形であり、図8(b)は装着後のiVDR8の振動波形を示す。
これより第1の実施例によれば、前記吸音BOX7と前記制振ユニット16を装着することで、内蔵スピーカ5の背面から後方に音波として伝播する高域周波数の振動を吸音BOX7により、また内蔵スピーカ5からiVDR8に伝わる低域周波数及び高域周波数の振動を制振ユニット16により抑えることができ。iVDR8の受ける振動を振動耐力値以下に軽減することができる。この結果、内蔵スピーカ5から伝播される振動によるiVDR8内のHDDへのアクセス不良を軽減することができる。
これより第1の実施例によれば、前記吸音BOX7と前記制振ユニット16を装着することで、内蔵スピーカ5の背面から後方に音波として伝播する高域周波数の振動を吸音BOX7により、また内蔵スピーカ5からiVDR8に伝わる低域周波数及び高域周波数の振動を制振ユニット16により抑えることができ。iVDR8の受ける振動を振動耐力値以下に軽減することができる。この結果、内蔵スピーカ5から伝播される振動によるiVDR8内のHDDへのアクセス不良を軽減することができる。
尚、上記実施例では特定の音楽ソース、について述べたが、他の音楽ソースに関しても同様の効果があるが、音声周波数の異なる全ての音楽ソースに有効な制振部材13は、同一の制振部材13では困難であるが、各音楽ソースに合った制振部材13に交換することは容易である。よって、本実施例の制振ユニット16はそれぞれの音楽ソースに適した制振部材13を選択し交換が可能な構造であり、より高い防振性能を発揮することが可能となる。
また、ここで制振ユニット16のカバー部15をバックカバー4と一体で形成し、制振部材13にiVDR8が挿入/抜去の可能なクリアランスを設け、且つ制振部材13によるiVDR8押圧保持をレバー等による手動操作で行うロック機構、及びテレビ1側の振動防止モード等による自動操作のロック機構とで構成しても同様な効果が得られる。
また前記制振ユニット16はカバー部15が制振部材13にて一体で形成された構成でも同様な効果が得られる。
また、ここで制振ユニット16のカバー部15をバックカバー4と一体で形成し、制振部材13にiVDR8が挿入/抜去の可能なクリアランスを設け、且つ制振部材13によるiVDR8押圧保持をレバー等による手動操作で行うロック機構、及びテレビ1側の振動防止モード等による自動操作のロック機構とで構成しても同様な効果が得られる。
また前記制振ユニット16はカバー部15が制振部材13にて一体で形成された構成でも同様な効果が得られる。
[第2の実施の形態]
図9は、本発明の第2の実施例である映像記録装置内蔵テレビ1の概略背面図と側面図である。
この第2の実施例によれば、映像記録装置内蔵テレビ1に、iVDR8が保持機構部9に挿入された後に、保持機構部9の側面にて制振ブッシュ20がiVDR8の側面に当接してiVDR8を保持するように保持機構部9及びバックカバー4に組み込まれる。これにより、第1の実施例と同様にiVDR8に伝播される振動を軽減する効果が得られる。
ここで第2の実施例は、制振ブッシュ20を、保持機構部9の側面に配置した場合について述べたが、前記の保持機構部9の側面に限らず、図10(a)(b)に示すように制振ブッシュ20をIVDR8の保持機構部9からむき出した部分に当接してiVDR8を保持するようにバックカバー4に組み込まれても同様の効果が得られる。また制振ブッシュ20は、板状の制振部材及び制振効果を有する弾性部材であっても図9、図10と同様の効果が得られ、その形状に制限されない。
図9は、本発明の第2の実施例である映像記録装置内蔵テレビ1の概略背面図と側面図である。
この第2の実施例によれば、映像記録装置内蔵テレビ1に、iVDR8が保持機構部9に挿入された後に、保持機構部9の側面にて制振ブッシュ20がiVDR8の側面に当接してiVDR8を保持するように保持機構部9及びバックカバー4に組み込まれる。これにより、第1の実施例と同様にiVDR8に伝播される振動を軽減する効果が得られる。
ここで第2の実施例は、制振ブッシュ20を、保持機構部9の側面に配置した場合について述べたが、前記の保持機構部9の側面に限らず、図10(a)(b)に示すように制振ブッシュ20をIVDR8の保持機構部9からむき出した部分に当接してiVDR8を保持するようにバックカバー4に組み込まれても同様の効果が得られる。また制振ブッシュ20は、板状の制振部材及び制振効果を有する弾性部材であっても図9、図10と同様の効果が得られ、その形状に制限されない。
なお、使用環境、使用する音楽ソースに合わせて第1の実施例、又は第2の実施例を選択して適用することが可能である。
また、本発明は、前記実施の形態に限定されず、種々な変形実施が可能である。例えば、第1の実施例において、第2の実施例と併せた構成にてしてもよい。
これにより、一層制振効果が大きくなり、この結果、内蔵スピーカ5 からの振動に起因するiVDR8のアクセス不良を一層低減することができる。
また、本発明は、挿入/抜去が可能なリムーバブルHDDに関して説明したが、映像記録装置内蔵テレビ1に内蔵固定される内蔵HDDについて実施しても良く、同様の効果が得られる。
また、本発明は、前記実施の形態に限定されず、種々な変形実施が可能である。例えば、第1の実施例において、第2の実施例と併せた構成にてしてもよい。
これにより、一層制振効果が大きくなり、この結果、内蔵スピーカ5 からの振動に起因するiVDR8のアクセス不良を一層低減することができる。
また、本発明は、挿入/抜去が可能なリムーバブルHDDに関して説明したが、映像記録装置内蔵テレビ1に内蔵固定される内蔵HDDについて実施しても良く、同様の効果が得られる。
1…映像記録装置内蔵テレビ、2…表示デバイスパネル、3…フロントカバー、
3a…スピーカ用窓、4…バックカバー、5…内蔵スピーカ、6…制振部材、
7…吸音BOX、8…iVDR、9…保持機構部、10…シャーシ部、
11…制振部材、12…サイドフレーム、13…制振部材、
14…メインフレーム、15…カバー部、16…制振ユニット、17…凹部、
20…制振ブッシュ、30…脚部、31…スタンド、40…高域周波数の振動、
41…低域周波数の振動、
3a…スピーカ用窓、4…バックカバー、5…内蔵スピーカ、6…制振部材、
7…吸音BOX、8…iVDR、9…保持機構部、10…シャーシ部、
11…制振部材、12…サイドフレーム、13…制振部材、
14…メインフレーム、15…カバー部、16…制振ユニット、17…凹部、
20…制振ブッシュ、30…脚部、31…スタンド、40…高域周波数の振動、
41…低域周波数の振動、
Claims (8)
- テレビ放送を記録する映像記録装置内蔵テレビにおいて、
テレビ放送を受信するための受信部と、
外部機器からの信号を入力し、信号を外部機器に出力する入力/出力端子部と、
挿入/抜去可能なハードディスク装置又は内蔵固定されるハードディスク装置を保持する保持機構部と、
前記受信部で受信されたテレビ放送を、又は前記入力/出力端子部から入力した前記外部機器の信号を前記ハードディスク装置に記録するための記録部と、
前記受信部で受信されたテレビ放送を、又は前記ハードディスク装置からの再生信号を、又は前記入力/出力端子部から入力した前記外部機器の信号を表示する表示部と、
前記受信部で受信されたテレビ放送の音声信号を、又は前記ハードディスク装置からの再生音声信号を、又は前記入力/出力端子部から入力した前記外部機器の音声信号を再生する内部スピーカ部と
を備え、前記保持機構部より突出した前記ハードディスク装置の部位を制振保持する制振ユニットをテレビ筐体に着脱可能に設けることを特徴とする映像記録装置内蔵テレビ。 - 請求項1に記載のテレビにおいて、
前記テレビ筐体の背面側は、前記保持機構部より突出した前記ハードディスク装置の部位の周囲に、凹部を有し、
前記制振ユニットの内側に、所定の振動を吸収し振動の伝達を遮る制振部材を有し、該制振部材は前記凹部に挿入されることを特徴とする映像記録装置内蔵テレビ。 - 請求項1又は2に記載の映像記録装置内蔵テレビにおいて、
前記内蔵スピーカ部の背面側に、所定の振動を吸収し振動の伝達を遮る制振材からなる吸音BOXを有することを特徴とする映像記録装置内蔵テレビ。 - 請求項1に記載の映像記録装置内蔵テレビにおいて、
前記保持機構部の側面に、前記ハードディスク装置を保持し、かつ、所定の振動を吸収し振動の伝達を遮る側面制振部材を有することを特徴とする映像記録装置内蔵テレビ。 - 請求項2に記載の映像記録装置内蔵テレビにおいて、
前記制振ユニットと前記制振部材とが一体で構成されることを特徴とする映像記録装置内蔵テレビ。 - テレビ放送を記録する映像記録装置内蔵テレビにおいて、
テレビ放送を受信するための受信部と、
外部機器からの信号を入力し、信号を外部機器に出力する入力/出力端子部と、
挿入/抜去可能なハードディスク装置又は内蔵固定されるハードディスク装置を保持する保持機構部と、
前記受信部で受信されたテレビ放送を、又は前記入力/出力端子部から入力した前記外部機器の信号を前記ハードディスク装置に記録するための記録部と、
前記受信部で受信されたテレビ放送を、又は前記ハードディスク装置からの再生信号を、又は前記入力/出力端子部から入力した前記外部機器の信号を表示する表示部と、
前記受信部で受信されたテレビ放送の音声信号を、又は前記ハードディスク装置からの再生音声信号を、又は前記入力/出力端子部から入力した前記外部機器の音声信号を再生する内部スピーカ部と
を備え、前記保持機構部より突出した前記ハードディスク装置の部位を制振保持する制振ユニットをテレビ筐体の背面側と一体に設けることを特徴とする映像記録装置内蔵テレビ。 - 請求項6に記載の映像記録装置内蔵テレビにおいて、
前記テレビ筐体の背面側は、前記保持機構部より突出した前記ハードディスク装置の部位周囲に、凹部を有し、
前記制振ユニットの内側に、所定の振動を吸収し振動の伝達を遮る制振部材を有し、該制振部材は、前記凹部に挿入されることを特徴とする映像記録装置内蔵テレビ。 - 請求項6又は7に記載の映像記録装置内蔵テレビにおいて、
前記内蔵スピーカの背面側に、所定の振動を吸収し振動の伝達を遮る制振材からなる吸音BOXを有することを特徴とする映像記録装置内蔵テレビ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008304052A JP2010130454A (ja) | 2008-11-28 | 2008-11-28 | 映像記録装置内蔵テレビ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008304052A JP2010130454A (ja) | 2008-11-28 | 2008-11-28 | 映像記録装置内蔵テレビ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010130454A true JP2010130454A (ja) | 2010-06-10 |
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ID=42330487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008304052A Pending JP2010130454A (ja) | 2008-11-28 | 2008-11-28 | 映像記録装置内蔵テレビ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010130454A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013231839A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Toshiba Corp | 電子機器 |
JP2015019325A (ja) * | 2013-07-12 | 2015-01-29 | シャープ株式会社 | 表示装置及びテレビジョン受信機 |
-
2008
- 2008-11-28 JP JP2008304052A patent/JP2010130454A/ja active Pending
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