JP2010129686A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体装置は、基板(半導体基板1)と、半導体基板1上に設けられた、半導体柱状部(柱状半導体層3)と、の天面に接するように設けられた、柱状半導体層3と同径以下のコンタクト柱状部(コンタクト層7)と、この天面に設けられた凹部をと備えるものである。
【選択図】図1
Description
特許文献1には、柱状半導体層とコンタクトとの接触面積を増加させコンタクト抵抗を低減させる1つの方法として、柱状半導体層の側面の一部を利用する方法が記載されている。
例えば、特許文献2には、非晶質Siを選択成長させて、超高真空中で熱処理することで、その上面に半球状の凸凹を作製する方法が記載されている。
特許文献3には、バルクSi単結晶(100)基板において、(111)面が現れる異方性エッチングを行うことにより、基板上に凸凹を作製する方法が記載されている。
特許文献4には、SWT(side wall transfer)技術を用いて微細な凸凹を作製する方法が記載されている。
特許文献5には、ポリシリコンからなるゲート電極にリソグラフィを用いてホール(凹面)を形成し、そのホール(凹面)底面と側面をコンタクト層との接触面にする方法が記載されている。また、特許文献5と同様な構造が特許文献6に記載されている。
前記基板上に設けられた、半導体柱状部と、
前記半導体柱状部の天面に接するように設けられた、前記半導体柱状部と同径以下のコンタクト柱状部と、を有し、
前記天面に凹部または凸部が設けられたことを特徴とする半導体装置が提供される。
半導体を前記基板上に形成して、前記開口部の前記半導体上に凹部を形成する工程と、
前記半導体をエッチングして、前記開口部に半導体柱状部を形成するとともに、前記半導体柱状部の天面に前記凹部を形成する工程と、
前記半導体柱状部の前記天面に接するように、前記半導体柱状部と同径以下のコンタクト柱状部を形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の実施の一形態を図面を参照して以下に説明する。ただし、本実施の形態に関して前述した一従来例と同一の部分は、同一の名称を使用して詳細な説明は省略する。
なお、本実施の形態では図示するように前後左右上下の方向を規定して説明する。しかし、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものである。従って、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
本発明の実施の形態の半導体装置は、基板(半導体基板1)と、半導体基板1上に設けられた、半導体柱状部(柱状半導体層3)と、柱状半導体層3の天面に接するように設けられた、柱状半導体層3と同径以下のコンタクト柱状部(コンタクト層7)と、を有し、この天面に凹部が設けられたものである。
図1(b)に示すように、半導体基板1上に柱状半導体層3が形成されるとともに、この柱状半導体層3の天面に凹部が形成されている。さらにこの天面に接するようにコンタクト層7が形成されている。本実施の形態では、この凹部の少なくとも表面はシリサイド化され、柱状半導体層3内にシリサイド層4が形成されていてもよい。そのため、上述の半導体柱状部とは柱状半導体層3とシリサイド層4とを含むものとする。シリサイド層4が形成されている場合には、ここで言う天面とは、半導体柱状部の天面とシリサイド層4の天面も含み、特に半導体柱状部の全ての天面部分がシリサイド化されているときは、シリサイド層4の天面とする。
また上述のとおり、天面に凹部が形成されている。そのため、コンタクト層7はこの凹部に接するに形成されている。
また絶縁膜2として、SiOC、SiOFのようないわゆるLow−K膜、Ta2O5、Al2O3、HfO2、ZrO2、ZrON、HfON、HfAlON、HfSiON、HfAlSiONなどのいわゆるHigh−k膜を用いてもよい。また必ずしも、絶縁膜2は単層膜に限定されるものでもなく、任意の絶縁膜の積層膜でもよい。また、絶縁膜2が積層膜の場合には、半導体基板1に対して法線方向に絶縁膜2の膜種が変化してもよく、さらに半導体基板1に対して水平方向に絶縁膜2の膜種が変化してもよい。例えば、柱状半導体層3の一部の周囲のみにおいて、絶縁膜2の膜種が異なっていてもよい。
なお、柱状半導体層3の半導体基板1に対して水平方向の断面形状は、円形である。また、この断面形状は正方形や長方形、楕円であってもよく、またこれらの形状だけに限定されない。
さらに、柱状半導体層3の直径のW1をリソグラフィで定まる最小加工寸法Fとした場合には、この凹部は、最小加工寸法F以下の直径を有することができる。ここで、本実施の形態の製造方法において、この凹部は、柱状半導体層3の上面に凹部をパターンニングするリソグラフィ工程を用いることなく形成されるものである。
この凹部は、柱状半導体層3の天面から半導体基板1に向かってテーパー状である。平面視において、この凹部の開口部分の形状は、円形、正方形、長方形、および楕円であってもよく、またこれらの形状だけに限定されない。断面視において、この凹部は、凹状であればよく、三角形状や台形形状でもよい。
さらに、柱状半導体層3とコンタクト層7とは同径で、シームレスに形成されてもよい。
次に、図2から図11を参照して第1の実施の形態の製造方法を説明する。なお、図2から図11では、(a)図は上面図、(b)図は(a)図のA−A´線に沿った断面図を示す。
本実施の形態の製造方法は、以下の工程を含むものである。
(i)基板(半導体基板1)上に絶縁層を形成し選択的エッチングにより、半導体基板1に達する開口部8を形成する工程。
(ii)半導体を半導体基板1上に形成して、開口部8の該半導体上に凹部を形成する工程。
(iii)該半導体をエッチングして、開口部8に半導体柱状部(柱状半導体層3)を形成するとともに、柱状半導体層3の天面に凹部を形成する工程。
(iiii)柱状半導体層3の天面に接するように、柱状半導体層3と同径以下のコンタクト柱状部(コンタクト層7)を形成する工程。
最初に、図2に示すように、半導体基板1としてバルクSi(100)単結晶基板を用意する。続いて、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法もしくは減圧CVD法を用いて、この基板上に絶縁膜2としてSi酸化膜を成膜する。
次に、リソグラフィ技術を行いて、開口部8を形成する予定の領域にレジストパターンを形成する。このレジストをマスクにして、絶縁膜2のSi酸化膜をドライエッチングして、半導体基板1のバルクSi(100)単結晶基板に達する開口部8を形成する。この際、Si酸化膜のエッチングレートがSiに対して十分大きなエッチング条件で、エッチングを行う。
柱状半導体層3を最密に配置する場合は、本実施の形態のリソグラフィ工程において、開口部8をリソグラフィで規定される最小パターンとし、かつ隣り合うパターンの間隔もリソグラフィで規定される最小間隔とする。以下の本明細書では、図面を見やすくするため、柱状半導体層3が1つだけ形成される場合を図示すが、最密に配置された柱状半導体層3も同様なプロセスで形成される。
その後、半導体を半導体基板1上に形成して、開口部8の該半導体上に凹部を形成する。半導体を半導体基板1上に形成する方法は、開口部8の該半導体上に凹部が形成される限り、特に限定されない。例えば、図4に示すように、非晶質Si9を、減圧CVD法または、UHV(Ultra High Vacuum)−CVD法で成膜し、開口部8を非晶質Si9で充填する。これにより、非晶質Si9がコンフォーマルに成膜された際に、開口部8上方付近に非晶質Si9の凹部が自然形成される。特許文献3では、非晶質Siの選択成長を用いるが、本実施の形態では、非晶質Si9の成膜は、非選択成長である。そのため、絶縁膜2のSi酸化膜上にも、非晶質Si9が形成される。
次に、図5に示すように、非晶質Si9をドライエッチングし、絶縁膜2のSi酸化膜上に設けられた非晶質Si9を除去する。この際、非晶質Si9のエッチングレートがSi酸化膜に対して十分大きなエッチング条件で、エッチングを行う。これにより、非晶質Si9の凹部はその形状を維持したままエッチングされる。また、エッチング後は、図5のように、絶縁膜2のSi酸化膜の鋳型の中に、非晶質Si9は埋め込まれた形状となる。
さらに、工程(i)において、本実施の形態の半導体装置を製造するときのリソグラフィで定まる最小加工寸法をFとしたとき、最小加工寸法F以下の直径を有する凹部を形成することができる。例えば、開口部8の直径のW1をリソグラフィで定まる最小加工寸法Fとすることができる。
また、本実施形態の方法では、柱状半導体層3の天面の中心に必ず1個の凹部を形成できる。これにより、凹部の数は、同一基板上に設けられたすべての柱状半導体層3において、同じ数(1個)となる。そのため、同一基板上に設けられた複数の柱状半導体層3において、その直径が100nm以下になっても、特許文献2の方法に比べて、コンタクト抵抗のばらつきを小さくすることができる。
ここで、リソグラフィ技術により、開口部10を形成する予定の領域にレジストパターンを形成する。本実施の形態では、この開口部10に相当するレジストパターンと開口部8を形成したときのレジストパターンとの大きさを同じにする。リソグラフィ後、このレジストをマスクに、層間絶縁膜6のSi酸化膜をドライエッチングして、ストッパー絶縁膜5のSi窒化膜に達する開口部10を形成する。この際、Si酸化膜のエッチングレートがSi窒化膜に対して十分大きなエッチング条件で、エッチングを行う。その後、レジストを剥離すると、図10のような形状となる。
それから、ストッパー絶縁膜5のSi窒化膜をドライエッチングする。この際、Si窒化膜のエッチングレートがシリサイドに対して十分大きなエッチング条件で、エッチングを行う。シリサイド層4上のストッパー絶縁膜5のSi窒化膜が除去されると、図11のような構造が得られる。
コンタクトが柱状半導体層の側面の一部に形成されるため、柱状半導体層とコンタクトとの接触面積が増加して、コンタクト抵抗は減少するものの、コンタクト径が柱状半導体層の直径より大きくなる。このため、柱状半導体層を最密に配置することができないという問題がる。
特許文献1において、柱状半導体層が、リソグラフィで定まる最小加工寸法F(>0)の直径をもち、間隔Fで(柱状半導体層の中心距離は2Fで)一面に配置されている状況を考える(本明細書では、この状況を単に、柱状半導体層が最密配置されている状況と言う。)。このとき、特許文献1の方法を用いると、コンタクト径はF+α(α>0)となり、隣り合うコンタクトの間隔はF−α<Fとなり、最小加工寸法F未満となる。このため、リソグラフィを行ってコンタクトを作製することはできない。実際にコンタクトが作製できるようにするためには、柱状半導体層間の間隔をFからF+αに広げる必要がある。こうすれば、隣り合うコンタクトの間隔はFとなるので、リソグラフィを行ってコンタクトが作製可能となる。すなわち、特許文献1の方法では、コンタクト径が柱状半導体層の直径より大きくなるため、柱状半導体層を最密に配置できないことが問題であった。
特許文献2の製造方法では、非晶質Siの選択成長を行い、超高真空中で熱処理することで、半径数10nm程度の半球状の凸凹を作製するが、局所的に見ると、半球状のSiの位置、密度を制御できない。このため、直径100nm以下の柱状半導体層の上部コンタクトの作製に適用すると、柱状半導体層の上部に形成される半球状のSiの数にばらつきが生じ、これがコンタクト抵抗のばらつきを生じさせる。
以上のように、特許文献2の製造方法では、半球状のSiの局所的な位置と密度を制御できないために、直径100nm以下の柱状半導体層では、コンタクト抵抗のばらつきが大きくなるという問題があった。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する
図12(a)は、本発明の第2の実施の形態である半導体装置の上面図、図12(b)は、図12(a)のA−A´線に沿った断面図である。また、図13(a)は、本発明の第2の実施の形態である半導体装置の上面図、図13(b)は、図13(a)のA−A´線に沿った断面図である。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態が理想的なものであるのに対して、現実の製造方法の完全でない部分の影響により、一部がずれたり、変形したりしたものである。したがって、第2の実施の形態の製造方法は、第1の実施の形態と同じとする。
このように、現実の製造方法の完全でない部分の影響により、図12のようにコンタクトが小さな位置ズレをおこしたり、図13のようにコンタクトの直径が、シリサイド層4の下方でやや小さくなったりしても、柱状半導体層3の上部の微細な凹部がない時と比較すると、本実施の形態のコンタクト抵抗は低減される。ただ、理想的な第1の実施の形態と比較すると、コンタクトの接触面積が若干減少する分、本実施の形態のコンタクト抵抗低減の程度は小さくなる。
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する
図14(a)は、本発明の第3の実施の形態である半導体装置の上面図、図14(b)は、図14(a)のA−A´線にそった断面図である。
図14(b)に示すように、半導体基板1上に柱状半導体層3が形成されるとともに、この柱状半導体層3の天面に凸部が設けられている。さらにこの天面に接するようにコンタクト層7が形成されている。本実施の形態では、この凸部の少なくとも表面はシリサイド化され、柱状半導体層3内にシリサイド層4が形成されていてもよい。そのため、上述の半導体柱状部とは柱状半導体層3とシリサイド層4とを含むものとする。シリサイド層4が形成されている場合には、ここで言う天面とは、半導体柱状部の天面とシリサイド層4の天面も含み、特に半導体柱状部の全ての天面部分がシリサイド化されているときは、シリサイド層4の天面とする。
また上述のとおり、天面に凸部が設けられている。そのため、コンタクト層7はこの凸部に接するに形成されている。
第3の実施の形態の半導体装置の場合でも、柱状半導体層3の天面に設けられた凸部の分、柱状半導体層3とコンタクト層7との接触面積が増加するので、コンタクト抵抗は低減される。
本実施の形態の製造方法は、以下の工程を含むものである。
(i)基板(半導体基板1)上に絶縁層を形成し選択的エッチングにより、半導体基板1に達する開口部8を形成する工程。
(ii)半導体基板1に平行な方向の開口部8の直径をW1としたとき、1/2W1以上、W1以下の膜厚を有する半導体を半導体基板1上に形成して、開口部8の該半導体上に凹部を形成する工程。
(iii)該凹部を形成する工程の後、該凹部にマスク層を形成し、マスク層をマスクにエッチングして、開口部8に半導体柱状部(柱状半導体層3)を形成するとともに、半導体柱状部の天面に凸部を形成する工程。
(iiii) 柱状半導体層3の天面に接するように、柱状半導体層3と同径以下のコンタクト柱状部(コンタクト層7)を形成する工程。
本実施の形態の製造方法は、上述の第1の実施の形態の製造方法の凹部を形成する工程(工程(i)〜(ii))の後、さらに、工程(iii)、および工程(iiii)を含むものである。工程(i)〜(ii)、(iiii)は、上述の第1の実施の形態の製造方法と同様であるので、以下の本実施の形態の製造方法の説明では、工程(iii)についてより詳しく説明する。
第3の実施の形態の半導体装置を製造するには、最初に、第1の実施の形態の半導体装置を製造する際と同様に、図2、図3、図4に示す工程をこの順に行う。すなわち、半導体基板1のバルクSi(100)単結晶基板に、絶縁膜2のSi酸化膜を成膜し、その後、リソグラフィとドライエッチング、レジスト剥離を行って、半導体基板1のバルクSi(100)単結晶基板にいたる開口部8を形成し、この開口部8を充填するように、非晶質Si9を成膜する。第3の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、開口部8に非晶質Siをコンフォーマルに成膜させたときに自然形成される凹部を用いるので、成膜する非晶質Si9の膜厚をW1としたとき、1/2W1以上、W1以下の膜厚とする。
図4に示す構造が得られた後、第3の実施の形態では、マスク層11を成膜し、その後、マスク層11の表面を平坦化することで、図15に示す構造が得られる。マスク層11としては、Si酸化膜、Si窒化膜、レジスト、非晶質カーボン膜、水素シルセスキオキサン(Hydorogen Silsesquioxane、HSQ)などを用いる。もしくはこれらの任意の組み合わせでもよい。例えば、プラズマCVD法により、マスク層11としてSi酸化膜を成膜し、その後、CMPによりSi酸化膜の表面を平坦化する。あるいは、図4に示す構造が得られた後、非晶質Si9上にレジストを塗布する。レジストを塗布する場合、通常通り塗布すれば、流動性があるので凹部に充填され、かつ表面が平坦化される。その後、プリベークすれば、図15に示すようにマスク層11が形成される。マスク層11としてHSQを用いる場合も、レジストと同様にしてマスク層11を形成する。以下では、マスク層11としてレジストを用いた場合について説明する。
さらに、柱状半導体層3の直径のW1をリソグラフィで定まる最小加工寸法Fとした場合には、この凸部は、最小加工寸法F以下の直径を有することができる。ここで、本実施の形態の製造方法において、この凸部は、柱状半導体層3の上面に凸部に相当する領域をパターンニングするリソグラフィ工程を行うことなく形成されるものである。
また、この凸部は、半導体基板1から柱状半導体層3の天面に向かってテーパー状である。
また、柱状半導体層3の天面の中心に1個の凸部を形成できる。これにより、凸部の数は、同一基板上に設けられた複数の柱状半導体層3のいずれにおいても、同じ数(1個)になる。このことは、柱状半導体層3の直径が100nm以下になっても、変わらない。すなわち、本実施の形態の半導体装置の製造方法では、特許文献2の半導体装置の製造方法と同様にコンタクト抵抗の低減を実現しながらも、特許文献2の半導体装置の製造方法とは異なり、凸凹の局所的な密度のばらつきが生じないので、特許文献2の半導体装置の製造方法に比べて、コンタクト抵抗のばらつきを小さくすることができる。
図19に示す工程の後は、第1の実施の形態の図7から図11に示す同じ工程を行う。その後、金属を開口部10に埋め込んで、コンタクト層7を形成する。具体的には、TiとTiNをスパッタして熱処理し、その後、CVD法によりWを埋め込んで、CMPを行う。このようにして、柱状半導体層3の天面に接するように、柱状半導体層3と同径以下のコンタクト柱状部(コンタクト層7)を形成する。そして、図14に示す第3の実施の形態の半導体装置が得られる。その後、必要に応じて、従来からの方法で配線層や電極パッドがさらに形成される。
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図20(a)は、本発明の第4の実施の形態である半導体装置の上面図である。図20(b)は、図20(a)のA−A´線に沿った断面図である。
第4の実施の形態の半導体装置は、基板(半導体基板1)上に設けられた半導体柱状部(柱状半導体層3)と、柱状半導体層3の天面に接するように設けられた、柱状半導体層3と同径以下のコンタクト柱状部(コンタクト層7)と、さらに柱状半導体層3の側面に設けられた絶縁膜(ゲート絶縁膜16)と、ゲート絶縁膜16の上部に柱状半導体層3内に設けられた第一の拡散層(n型拡散層12)と、ゲート絶縁膜16の下部に柱状半導体層3内に設けられた第二の拡散層(n型拡散層12)と、柱状半導体層3の側面上にゲート絶縁膜16を介して設けられたゲート電極15と、を有し、このゲート絶縁膜16、第一の拡散層(n型拡散層12)、第二の拡散層(n型拡散層12)およびゲート電極15により電界効果トランジスタを構成したものである。この天面には、凹部または凸部が設けられている。またこのMISFETは、n型またはp型のどちらでもよい。
この柱状半導体層3の天面には、第1の実施の形態の半導体装置と同様に、凹部が設けられていて、この凹部の表面にシリサイド層4が形成されている。本実施形態において、柱状半導体層3の天面には、第3の実施の形態の半導体装置と同様に、凸部が設けられていてもよい。
ゲート絶縁膜16は、Si酸化膜、Si酸窒化膜が一般的であるが、Si窒化膜や、Ta2O5、Al2O3、HfO2、ZrO2、ZrON、HfON、HfAlON、HfSiON、HfAlSiONなどのいわゆるHigh−k膜でも、これらの積層膜でもよい。ゲート電極15は、多結晶Siが一般的であるが、多結晶Siの代わりに、非晶質SiやポリSiGeなどの半導体を用いてもよい。またゲート電極15には、TaN、TiN、W、WNなどの金属や、NiSiなどのフルシリサイド、またはこれらの積層構造などを用いてもよい。
本実施の形態の製造方法は、以下の工程を含むものである。
(a)基板(半導体基板1)上に半導体柱状部(柱状半導体層3)を形成する工程。
(b)柱状半導体層3の天面に凹部または凸部を形成する工程。
(c)柱状半導体層3の側面に絶縁膜(ゲート絶縁膜16)を形成する工程。
(d)ゲート絶縁膜16の上部で柱状半導体層3内に第一の拡散層(n型拡散層12)を形成する工程。
(e)ゲート絶縁膜16の下部で柱状半導体層3内に第二の拡散層(n型拡散層12)を形成する工程。
(f)柱状半導体層3の側面上にゲート絶縁膜16を介してゲート電極15を形成する工程。
(g)上記天面に接するように、柱状半導体層3と同径以下のコンタクト柱状部(コンタクト層7)を形成する工程。
本実施の形態では、半導体基板1、柱状半導体層3、ストッパー絶縁膜5、層間絶縁膜6については、それぞれ順に、p型の単結晶バルクSi(100)基板、単結晶Si、Si窒化膜、Si酸化膜を用いるものとする。また、ゲート絶縁膜16はSi酸窒化膜、ゲート電極15は多結晶Siを用いるものとする。
さらに、リソグラフィ技術により、レジストをマスクにドライエッチングを行って、上側のPSG13、NSG14、Si窒化膜18をパターンニングする。ドライエッチング後は、レジストを剥離する。このようにして、図27に示す構造が得られる。
まず、図35に示すように、シリサイド層4を形成する(図35)。例えば、シリサイド層4として、Niシリサイドを形成する。第1の実施の形態では、柱状半導体層3の上面のみシリサイド層4が形成されていたが、第4の実施の形態では、開口部21の底面の半導体基板1や、開口部22の底面のゲート電極15にもシリサイド層4が形成される。
シリサイド層4を形成した後、ストッパー絶縁膜5として、Si窒化膜18を成膜する。続いて、層間絶縁膜6として、Si酸化膜を成膜し、CMPで平坦化する。これらの工程の後、図36に示す構造が得られる。
最後に、第1の実施の形態の製造方法と同様に、コンタクト層7を形成する。例えば、TiとTiNをスパッタして熱処理し、その後、WをCVD法で埋め込んで、CMPを行うことにより、このコンタクト層7を形成する。このようにして、柱状半導体層3内のシリサイド層4の天面に接するように、柱状半導体層3と同径以下のコンタクト柱状部(コンタクト層7)を形成する。
以上のような工程を経て、図20に示す第4の実施の形態の半導体装置が得られる。
また、本実施の形態において、同様の工程により、n型トランジスタとp型トランジスタとを同一の半導体基板1上に備えた半導体装置を得ることができる。この場合には、(1)下側のPSG13を成膜した後、リソグラフィとエッチングを行って、p型MISFETとなる領域のPSG13を除去し、レジストを剥離する。その後、BSGを成膜し、リソグラフィとエッチングを行って、n型MISFETとなる領域のBSGを除去し、レジストを剥離する。(2)上側のPSG13を成膜した後、リソグラフィとエッチングを行って、p型MISFETとなる領域のPSG13を除去し、レジストを剥離する。その後、BSGを成膜し、リソグラフィとエッチングを行って、n型MISFETとなる領域のBSGを除去し、レジストを剥離する。(3)しきい値電圧調整用のチャネル注入として、リソグラフィを行ってn型MISFETとなる領域にp型のドーパントをイオン注入し、レジストを剥離する。その後、リソグラフィを行って、p型MISFETとなる領域にn型のドーパントをイオン注入し、レジストを剥離する。(4)図30の工程でノンドープの多結晶Si19を成膜し、リソグラフィを行ってn型MISFETとなる領域にn型のドーパントをイオン注入し、さらにレジストを剥離した後、もう一度リソグラフィを行って、p型MISFETとなる領域にp型のドーパントをイオン注入し、レジストを剥離する。さらにこの後スパイクアニールを行い、多結晶Si19に注入されたドーパントを拡散させ、ゲート絶縁膜16近傍まで移動させる、(5) (4)の工程により、図32に相当する工程、図33に相当する工程も同時に行われるので、これらの工程を省略する。以上のような変更を行うことにより、n型トランジスタとp型トランジスタとを同一の半導体基板1上に備えた半導体装置を得ることができる。
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
2 絶縁膜
3 柱状半導体層
4 シリサイド層
5 ストッパー絶縁膜
6 層間絶縁膜
7 コンタクト層
8 開口部
9 非晶質Si
10 開口部
11 マスク層
12 n型拡散層
13 PSG
14 NSG
15 ゲート電極
16 ゲート絶縁膜
17 エクステンション層
18 Si窒化膜
19 多結晶Si
20 n型ドーパント注入層
21 開口部
22 開口部
Claims (20)
- 基板と、
前記基板上に設けられた、半導体柱状部と、
前記半導体柱状部の天面に接するように設けられた、前記半導体柱状部と同径以下のコンタクト柱状部と、を有し、
前記天面に凹部または凸部が設けられたことを特徴とする半導体装置。 - 前記基板に平行な方向の前記半導体柱状部の直径をW1としたとき、前記基板に平行な方向の前記凹部または前記凸部の直径は、W1以下のW2であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記天面に、1個の前記凹部または1個の前記凸部が設けられたことを特徴とする1または2に記載の半導体装置。
- 前記凹部または前記凸部の少なくとも表面は、シリサイド化されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置。
- 前記半導体柱状部と前記コンタクト柱状部との前記基板と平行な方向の断面形状は、円状であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の半導体装置。
- 前記半導体柱状部と前記コンタクト柱状部とは同径で、シームレスに形成されたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の半導体装置。
- 前記半導体装置を製造するときの最小加工寸法をFとしたとき、前記基板に平行な方向の前記凹部または前記凸部の直径は、F以下であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の半導体装置。
- 請求項1から7のいずれかに記載の半導体装置であって、
さらに、前記半導体柱状部の側面に設けられた絶縁膜と、
前記絶縁膜の上部に前記半導体柱状部内に設けられた第一の拡散層と、
前記絶縁膜の下部に前記半導体柱状部内に設けられた第二の拡散層と、
前記半導体柱状部の前記側面上に前記絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、を有し、
前記絶縁膜、前記第一の拡散層、前記第二の拡散層および前記ゲート電極により電界効果トランジスタを構成したことを特徴とする半導体装置。 - 前記電界効果トランジスタは、n型またはp型であることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
- 前記n型電界効果トランジスタと前記p型電界効果トランジスタとは同一の前記基板上に設けられたことを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
- 前記第一の拡散層および前記第二の拡散層の、一方はソース拡散層であり、他方はドレイン拡散層であることを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の半導体装置。
- 基板上に絶縁層を形成し選択的エッチングにより、前記基板上に達する開口部を形成する工程と、
半導体を前記基板上に形成して、前記開口部の前記半導体上に凹部を形成する工程と、
前記半導体をエッチングして、前記開口部に半導体柱状部を形成するとともに、前記半導体柱状部の天面に前記凹部を形成する工程と、
前記半導体柱状部の前記天面に接するように、前記半導体柱状部と同径以下のコンタクト柱状部を形成する工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記凹部を形成する工程の後、前記凹部にマスク層を形成し、前記マスク層をマスクにエッチングして、前記半導体柱状部の前記天面に凸部を形成する工程と、
前記半導体柱状部の前記天面に接するように、前記半導体柱状部と同径以下の前記コンタクト柱状部を形成する工程と、
をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記開口部の前記半導体上に前記凹部を形成する工程において、前記基板に平行な方向の前記開口部の直径をW1としたとき、W1以下の膜厚を有する前記半導体を前記基板上に形成することを特徴する請求項12または13に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記開口部の前記半導体上に前記凹部を形成する工程において、前記基板に平行な方向の前記開口部の直径をW1としたとき、1/2W1以上の膜厚を有する前記半導体を前記基板上に形成することを特徴する請求項12から14のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記基板に平行な方向の前記半導体柱状部の直径をW1としたとき、前記基板に平行な方向の前記凹部または前記凸部の直径は、W1以下のW2であることを特徴とする請求項12から15のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記基板に平行な方向の前記凹部または前記凸部の直径は、最小加工寸法F以下であることを特徴とする請求項12から16のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記絶縁層は、Si酸化膜、Si窒化膜、Si酸窒化膜、PSG、BSG、およびNSGからなる群から選択される少なくとも一種以上を含むことを特徴とする請求項12から17のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記マスク層は、Si酸化膜、Si窒化膜、レジスト、非晶質カーボン膜、およびHSQからなる群から選択される少なくとも一種以上を含むことを特徴とする請求項12から18のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 請求項12から19のいずれかに記載の半導体装置の製造方法であって、
前記半導体柱状部の側面に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜の上部に前記半導体柱状部内に第一の拡散層を形成する工程と、
前記絶縁膜の下部に前記半導体柱状部内に第二の拡散層を形成する工程と、
前記半導体柱状部の前記側面上に前記絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、をさらに含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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