JP2010129460A - 燃料電池用セパレータ、燃料電池モジュール、燃料電池スタック、燃料電池モジュールの製造装置、および燃料電池モジュールの製造方法 - Google Patents

燃料電池用セパレータ、燃料電池モジュール、燃料電池スタック、燃料電池モジュールの製造装置、および燃料電池モジュールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シール部材の製造に要するコストを削減するとともにシール部材の配置作業を簡
略化することによって、燃料電池の製造コストを削減するとともに製造作業の作業効率の低下を防止し得る燃料電池用セパレータ、燃料電池モジュール、燃料電池スタック、燃料電池モジュールの製造装置、および燃料電池モジュールの製造方法を提供する。
【解決手段】空気極側セパレータ100aは、酸化剤ガス410を通す貫通孔111と流路150aとを連通状態にするとともに残余の貫通孔112、113と流路150aとの連通状態を遮断する第1の内部シール部と、流路を流れる酸化剤ガス、または燃料ガスの外部への漏れをシールする外部シール部との両者を、樹脂材料を供給することによって形成するための樹脂供給路140を有している。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料電池用セパレータ、燃料電池モジュール、燃料電池スタック、燃料電池モジュールの製造装置、および燃料電池モジュールの製造方法に関する。
燃料電池は、流体を流通させる流路となる流路溝が形成された燃料電池用のセパレータと膜電極接合体とを複数積層して形成している。燃料電池内には、供給された各種の流体を定められた流路へ導流するためのシール部材、および流路を流通する流体が外部へ漏れ出すことを防止するシール部材を配置している(特許文献1参照)。シール部材は、上記の用途に合わせて作製パターンが定められており、セパレータと膜電極接合体とを積層する積層工程において定められた位置にそれぞれ配置している。
特開2000−182639
上記のように、流体を流路へ導流するためのシール部材と、流体が外部へ漏れ出すことを防止するシール部材とを作製する場合には、シール部材の製造に要するコストが増加するため、燃料電池の製造コストの増加が招かれる。また、セパレータおよび膜電極接合体を積層しつつそれぞれのシール部材を配置する作業を行うため、積層工程が煩雑化し、燃料電池の製造作業の作業効率の低下が招かれる。
そこで、本発明の目的は、燃料電池の製造技術に関し、シール部材の製造に要するコストを削減するとともにシール部材の配置作業を簡略化することによって、燃料電池の製造コストを削減するとともに製造作業の作業効率の低下を防止し得る燃料電池用セパレータ、燃料電池モジュール、燃料電池スタック、燃料電池モジュールの製造装置、および燃料電池モジュールの製造方法を提供することにある。
本発明は、酸化剤ガス、燃料ガス、および冷却剤のそれぞれを通す複数個の貫通孔が形成され、膜電極接合体に重ね合わされて膜電極接合体との間に酸化剤ガス、または燃料ガスを流通させるガス流路を形成する燃料電池用のセパレータである。そして、酸化剤ガス用の貫通孔および燃料ガス用の貫通孔のうちの一方の貫通孔のみとガス流路とを連通状態にするとともに残余の貫通孔と流路との連通状態を遮断する第1の内部シール部と、ガス流路を流れる酸化剤ガス、または燃料ガスの外部への漏れをシールする外部シール部との両者を、樹脂材料を供給することによって形成するための樹脂供給路を有している。
また、本発明は、上記のセパレータと膜電極接合体とを複数積層して形成された積層体を有した燃料電池モジュールである。樹脂供給路に供給された樹脂材料によって積層体の周囲を覆うことにより一体化して形成している。
また、本発明は、上記の燃料電池モジュールを他の燃料電池モジュールと接続して形成された燃料電池スタックである。燃料電池モジュールは、積層体の積層方向に樹脂材料から突出して形成されるとともに貫通孔のそれぞれに酸化剤ガス、燃料ガス、および冷却剤を供給する流体用配管、および積層体によって生じさせた電気を外部に取り出す電極端子を有している。そして、流体用配管および電極端子を備える他の燃料電池モジュールと、燃料電池モジュールとを流体用配管および電極端子を介して機械的に接続している。
また、本発明は、上記の燃料電池モジュールを製造する製造装置であって、上記のセパレータと膜電極接合体とを複数積層して形成された積層体を配置するとともに積層体の周囲を囲む成形面が設けられた積層型を有している。さらに、樹脂材料を樹脂供給路および積層体と成形面との間に流し込む樹脂供給手段を有している。
また、本発明は、上記の燃料電池モジュールを製造する製造方法であって、上記のセパレータと膜電極接合体とを複数積層して形成された積層体を積層体の周囲を囲む成形面が設けられた積層型に配置する工程を有している。さらに、樹脂供給路に向けて樹脂材料を射出する工程と、射出された樹脂材料を樹脂供給路に沿って吸引し、第1の内部シール部および第2の内部シール部を形成する工程と、を有している。そして、積層体と成形面との間に樹脂材料を射出することにより外部シール部を形成するとともに積層体の周囲を樹脂シール部材によって覆わせて一体化させる工程を有している。
燃料電池用セパレータに形成された樹脂供給路に供給した樹脂材料によって、燃料電池内を流通させる各流体を流路へ導流する内部シール部を形成するとともに各流体が外部へ漏れ出すことを防止する外部シール部を形成し、シール部材の製造に要するコストを削減するとともにシール部材の配置作業を簡略化する。このため、燃料電池の製造コストを削減することができるとともに燃料電池の製造作業の作業効率が低下することを防止できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、燃料電池モジュール10を示す概略斜視図、図2は、燃料電池モジュール10を簡略化して示す断面図であり、図2(A)は、図1の2A−2A線に沿う断面図、図2(B)は、図1の2B−2B線に沿う断面図、図3は、燃料電池モジュール10を構成する単セル50を簡略化して示す断面図、図4は、空気極側セパレータ100aを示す平面図、図5(A)は、空気極側セパレータ100aの要部を拡大して示す斜視図、図5(B)は、図5(A)の破線5Bで囲まれた要部を拡大して示す平面図、図6(A)は、空気極側セパレータ100aと燃料極側セパレータ100bとを積層する方法の説明に供する斜視図、図6(B)は、図6(A)の矢印6B−6Bに沿う断面図、図7(A)は、燃料電池モジュールの製造装置300を簡略化して示す平面図、図7(B)は、燃料電池モジュールの製造装置300の説明に供する斜視図、図8(A)および(B)は、燃料電池モジュール10の製造方法の説明に供する平面図、図9は、燃料電池モジュール10の製造方法の説明に供する斜視図である。
図1および図2は、本発明の実施の形態である燃料電池モジュールの製造装置300によって製造された燃料電池モジュール10を示し、図3は、燃料電池モジュール10を構成する単セル50を示す。図4は、燃料電池モジュール10および単セル50に適用される樹脂供給路140が形成された空気極側セパレータ100aを示す。
図3〜6を参照して、空気極側セパレータ100a(燃料電池用セパレータに相当する)は、概説すれば、酸化剤ガス410、燃料ガス420、および冷却剤430のそれぞれを通す複数個の貫通孔111、112、113が形成され、膜電極接合体60に重ね合わされて膜電極接合体60との間に酸化剤ガス410を流通させる酸化剤ガス流路150a(ガス流路に相当する)を形成する。そして、酸化剤ガス用の貫通孔111および燃料ガス用の貫通孔112のうちの酸化剤ガス用の貫通孔111(一方の貫通孔に相当する)のみと酸化剤ガス流路150aとを連通状態にするとともに燃料ガス用の貫通孔112、冷却水用の貫通孔113(残余の貫通孔に相当する)と酸化剤ガス流路150aとの連通状態を遮断する第1の内部シール部220と、酸化剤ガス流路150aを流れる酸化剤ガス410の外部への漏れをシールする外部シール部230との両者を、樹脂材料200を供給することによって形成するための樹脂供給路140を有している。
また、空気極側セパレータ100aは、膜電極接合体60に重ね合わされる面とは反対側に重ね合わされる燃料極側セパレータ100b(他のセパレータに相当する)との間に形成される冷却剤430を流通させる冷却剤流路150cと冷却剤用の貫通孔113とを連通状態にするとともに、酸化剤ガス用の貫通孔111、燃料ガス用の貫通孔112(残余の貫通孔に相当する)と冷却剤流路150cとの連通状態を遮断する第2の内部シール部220を、樹脂供給路140を介して供給された樹脂材料200によって形成するために、樹脂供給路140から燃料極側セパレータ100bとの間に導く案内部120を有している(図3および図6を参照)。
燃料電池モジュール10は、上記の空気極側セパレータ100a、燃料極側セパレータ100b、および膜電極接合体60を複数積層して形成された単セル50(積層体に相当する)を有し、樹脂供給路140に供給された樹脂材料200によって単セル50の周囲が覆われて一体化して形成されている(図1および図2を参照)。
燃料電池モジュールの製造装置300は、上記の空気極側セパレータ100a、燃料極側セパレータ100b、および膜電極接合体60を複数積層して形成された単セル50を配置するとともに単セル50の周囲を囲む成形面311が設けられた積層型310と、樹脂材料200を樹脂供給路140および単セル50と成形面311との間に流し込む樹脂供給手段320と、を有している。また、樹脂供給手段320は、樹脂供給路140に向けて樹脂材料200を射出する射出部321と、射出された樹脂材料200を樹脂供給路140に沿って吸引する吸気部322と、を有している(図7をも参照)。以下、本実施の形態について詳述する。
図1〜3を参照して、燃料電池モジュール10、単セル50について説明する。
図1を参照して、燃料電池モジュール10は、燃料ガス420と酸化剤ガス410の反応によって起電力を生じる単位電池としての単セル50を複数積層して構成している。燃料電池モジュール10の両端部には、エンドプレート160を配置している。エンドプレート160には、単セル50の積層方向に樹脂材料200から突出して形成された流体用配管11および電極端子15を設けている。後述するように、流体用配管11および電極端子15は、他の燃料電池モジュール500との機械的な接続に利用することが可能である(図11および図12を参照)。
電極端子15は、円筒形状に突出して形成された雄型端子16aと、雄型端子16aの外形形状に合致し、雄型端子16aが嵌合自在に形成された雌型端子16bと、を有している。
流体用配管11は、セパレータに形成された酸化剤ガス用の貫通孔111、燃料ガス用の貫通孔112、冷却剤用の貫通孔113のそれぞれに各流体を供給する供給側配管12a、13a、14aと、燃料電池モジュール10内を流通させた流体を排出する排出側配管12b、13b、14bと、を有している。それぞれの供給側配管12a、13a、14aは、対応する排出側配管12b、13b、14bが有する内径寸法d1より小さな外径寸法d2を有しており、排出側配管12b、13b、14bに対して嵌合自在にして形成している。
酸化剤ガス410は、酸化剤ガス供給側配管12aから流入させて酸化剤ガス排出側配管12bから排出する。燃料ガス420は、燃料ガス供給側配管13aから流入させて燃料ガス排出側配管13bから排出する。冷却剤430は、冷却剤供給側配管14aから流入させて冷却剤排出側配管14bから排出する。
図3を参照して、単セル50は、膜電極接合体60、膜電極接合体60を挟持する空気極側セパレータ100aおよび燃料極側セパレータ100bによって構成している。
膜電極接合体60は、燃料極70と、空気極80と、電解質膜90と、を有している。燃料極70は、触媒層71およびガス拡散層72を備えている。空気極80も同様に、触媒層81およびガス拡散層82を備えている。
空気極80に隣接して配置された空気極側セパレータ100a、および燃料極70に隣接して配置された燃料極側セパレータ100bは、ステンレスや、チタン、アルミ等の薄板金属から形成することができる。図示例にあっては、ステンレスを材料にして形成している。
空気極80と空気極側セパレータ100aの流路溝105aとの間に、酸化剤ガス410を流通させるための酸化剤ガス流路150aを形成する。燃料極70と燃料極側セパレータ100bの流路溝105bとの間に、燃料ガス420を流通させるための燃料ガス流路150bを形成する。重ね合わせて配置された空気極側セパレータ100aの流路溝105aと燃料極側セパレータ100bの流路溝105bとの間に、冷却剤430が流れる冷却水流路150cを形成する。
次に、単セル50において電気を生じさせるために行う化学反応を説明する。
燃料極70に供給された燃料ガス420に含まれる水素は、触媒粒子により酸化され、プロトンおよび電子となる。生成されたプロトンは、燃料極70の触媒層71に含まれる電解質および燃料極70の触媒層71が接触している電解質膜90を通って、空気極80の触媒層81に到達する。燃料極70の触媒層71で生成した電子は、燃料極70の触媒層71、燃料極70のガス拡散層72、燃料極側セパレータ100bおよび外部回路(図示せず)を通って、空気極80の触媒層81に達する。そして、空気極80の触媒層81に達したプロトンおよび電子は空気極80に供給されている酸化剤ガス410に含まれる酸素と反応して水を生成する。単セル50は、上記の化学反応を通して電気を生成する。
次に、図4〜6を参照して、空気極側セパレータ100aには、酸化剤ガス410を通すための酸化剤ガス用の貫通孔111と、燃料ガス420を通すための燃料ガス用の貫通孔112と、冷却剤430を通すための冷却剤用の貫通孔113と、を形成している。
樹脂供給路140には、流路溝105aに樹脂材料200が流れ込むことを防止するための段差部106を形成している。段差部106は、燃料ガス用の貫通孔112および冷却剤用の貫通孔113の周囲にも形成しており、それぞれの貫通孔112、113内に樹脂材料200が流れ込むことを防止している。
樹脂供給路140に供給された樹脂材料200は、燃料ガス用の貫通孔112および冷却剤用の貫通孔113の周囲を囲むように流れ込む(図中矢印で示す)。樹脂材料200は、硬化することによってシール部材としての機能を発揮する。
樹脂材料200には、熱硬化性の樹脂材料、熱可塑性の樹脂材料、嫌気性の樹脂材料、および硬化剤が添加された樹脂材料を用いることができる。具体的には、シリコン系接着剤やエポキシ系接着剤を用いることができるが、これに限定されるものではない。
樹脂材料200によって、酸化剤ガス流路150aと、燃料ガス用の貫通孔112および冷却剤用の貫通孔113との連通状態を遮断する第1の内部シール部210を形成する。第1の内部シール部210によって、燃料ガス420および冷却剤430が酸化剤ガス流路150aへ流入することを防止できる。そして、酸化剤ガス用の貫通孔111と酸化剤ガス流路150aとの連通状態を樹脂材料200によって遮断することなく維持することができる。
流路溝105aの周囲に流れ込んだ樹脂材料200は、酸化剤ガス流路150aを流れる酸化剤ガス410が外部へ漏れることを防止する外部シール部230を形成する(図7をも参照)。
このように、セパレータ上に形成された樹脂供給路140に樹脂材料200を流し込むことによって、第1の内部シール部210および外部シール部230を同時に形成することができる。
従来の燃料電池の製造方法にあっては、貫通孔と流路との連通状態を遮断するとともに各流体を流路へ導流する内部シール部と、外部への流体の漏れを防止する外部シール部とを成形作業等によって予め製作された弾性部材から形成している。このため、シール部材を製造するためのコストが増加し、燃料電池の製造コストが増加するという問題がある。また、内部シール部および外部シール部を形成する弾性部材の配置作業は、セパレータおよび膜電極接合体を積層する積層工程において行わなければならない。このため、積層工程が煩雑化し、燃料電池の製造作業の作業効率の低下が招かれる。
これに対して、本実施形態にあっては、樹脂供給路140に樹脂材料200を流し込むことによって、第1の内部シール部210および外部シール部230を同時に形成することができる。第1の内部シール部210および外部シール部230を同一の樹脂材料200から形成することができるため、内部シール部210および外部シール部230を形成するためのコスト、およびシール部材を製造するためのコストを削減することができ、燃料電池を製造するコストを削減することができる。そして、樹脂材料200を樹脂供給路140へ流し込むだけの簡易な作業によって内部シール部210および外部シール部230を形成することができるため、燃料電池の製造作業の作業効率が低下することを防止できる。
図5および図6を参照して、空気極側セパレータ100aに形成した案内部120は、樹脂供給路140にメッシュ形状に形成された穴部121を有している。空気極側セパレータ100aの樹脂供給路140に供給された樹脂材料200は、メッシュ形状の穴部121から浸透するようにして重ね合わせて配置した燃料極側セパレータ100bへ流れ込む。樹脂材料200は、燃料極側セパレータ100bに形成された溝部101および燃料極側セパレータ100bと空気極側セパレータ100aとの合わせ面102にさらに流れ込む。案内部120が有するメッシュ形状の穴部121によって、空気極側セパレータ100aに重ね合わせて配置した燃料極側セパレータ100bに効率的に樹脂材料200を流し込むことができる。
燃料極側セパレータ100bに流れ込んだ樹脂材料200は、燃料極側セパレータ100bに形成された冷却剤用の貫通孔113と冷却剤流路150cとを連通状態に維持するとともに、その他の貫通孔111、112と冷却剤流路150cとの連通状態を遮断する第2の内部シール部220を形成する。溝部101に流れ込んだ樹脂材料200によって、流路150cを流れる冷却剤430が外部へ漏れ出すことを防止する外部シール部230をも形成する。
案内部120によって燃料極側セパレータ100bに流れ込んだ樹脂材料200は、硬化することによって、空気極側セパレータ100aと燃料極側セパレータ100bとを接合する。
一般的に、燃料電池に用いられるセパレータは、隣接して配置するセパレータ同士を接合し、対にした状態で積層している。セパレータ同士の接合は、溶接等によって行われるため、溶接を行うための設備や接合工程が必要になる。
これに対して、本実施形態にあっては、空気極側セパレータ100aの樹脂供給路140へ供給した樹脂材料200を、重ね合わせて配置した燃料極側セパレータ100bへ案内部120を介して流し込むことができる。樹脂材料200が硬化することによって、空気極側セパレータ100aと燃料極側セパレータ100bとが接合される。このため、セパレータ100a、100b同士を接合するための溶接作業を省略することができ、燃料電池の製造に要するコストを削減することができるとともに、製造作業の作業効率を向上させることができる。
図6を参照して、空気極側セパレータ100aは、燃料極側セパレータ100bに形成された凹凸部130bに合致する形状に形成された位置決め用凹凸部130aを有している。空気極側セパレータ100aと燃料極側セパレータ100bとを重ね合わせる際に、互いの凹凸部130a、130bを向き合わせて配置することによって、位置決め精度を向上して配置することができる。図示例にあっては、案内部120の奥行き方向(図中矢印aで示す方向)の幅寸法を、位置決め用凹凸部130aの幅寸法より小さく形成している。位置決め用凹凸部130aを伝わって樹脂材料200が広範囲に流出することを防止し、樹脂材料200の使用量を削減するためである。
図7〜9を参照して、燃料電池モジュールの製造装置300が備える射出部321および吸気部322は、柱形状に形成している。柱形状に形成することによって、空気極側セパレータ100a、燃料極側セパレータ100b、および膜電極接合体60を積層型310に配置する際、射出部321に突き当てて配置することができ、積層位置を容易に定めることができる。さらに、樹脂材料200を射出した際に単セル50が位置ずれすることを防止できる。
射出部321および吸気部322は、積層型310に対して接近離反移動(図7(A)中矢印で示す方向)自在にして設けている。
燃料電池モジュール10を製造する際には、まず、射出部321および吸気部322を単セル50に密着させる。密着させた状態で樹脂材料200を樹脂供給路140へ向けて射出し、さらに射出された樹脂材料200を吸気部322によって吸引させる。樹脂材料200を優先的に各セパレータ100a、100bの貫通穴111、112、113の周囲に流し込むことによって、第1の内部シール部210および第2の内部シール部220を形成する(図8(A)を参照)。
空気極側セパレータ100aに形成された案内部120は、樹脂材料200を燃料極側セパレータ100bに浸透するように流し込み、セパレータ100a、100b同士、またはセパレータ100a、100bと膜電極接合体60とを接合する。図9において、実線で示された樹脂供給路140に射出された樹脂が、破線で示された樹脂供給路140へ流れ込むことによって、それぞれの層間に内部シール部210、220を形成する。
吸気部322は、射出部321によって射出された樹脂材料200を吸引するとともに、第1の内部シール部210および第2の内部シール部220内に空気が残留することを防止し、それぞれの内部シール部210、220内に空気が閉じ込められた部位が形成されることを防止する。それぞれの内部シール部210、220内に、空気が残留することを防止することによって、第1の内部シール部210および第2の内部シール部220のシール性を向上させることができる。
第1の内部シール部210および第2の内部シール部220は、燃料電池内を流通させる各流体を区画して、導流する役割を有しており、より高いシール性能が必要となる。このため、本実施形態にあっては、内部シール部210、230内に空気が残留することを防止し、積極的にシール性を向上させている。
第1の内部シール部210および第2の内部シール部220を形成した後、射出部321および吸気部322を積層型310から離反した位置に移動させて、再び樹脂材料200を射出する。樹脂材料200は、積層型310の成形面311と単セル50との間に射出する。樹脂材料200は、外部シール部230を形成するとともに単セル50の周囲を覆って単セル50を一体化させて燃料電池モジュール10を形成する(図2を参照)。
燃料電池モジュール10は、第1の内部シール部210、第2の内部シール部220および外部シール部230を一体にして形成している。さらに、その周囲を樹脂材料200に覆わせて単セル50を一体化している。このため、各セパレータ100a、100b間およびセパレータ100a、100bと膜電極接合体60との間を樹脂材料200によってシールすることができ、締結部材を用いることなく燃料電池モジュール10を製造することができる。締結部材を用いる必要がないため、燃料電池モジュール10の製造に要するコストを削減することができる。
次に、燃料電池モジュール10の製造方法について説明する。
図7(A)および(B)を参照して、空気極側セパレータ100a、燃料極側セパレータ100bおよび膜電極接合体60を積層した単セル50を積層型310に配置する。なお、図中省略するが、単セル50は、エンドプレート160によって挟持させた状態で加圧し、互いに密着させた状態のものを積層型310に配置している。
単セル50の配置は、射出部321および吸気部322を利用して積層位置を位置決めして行う。
図8(A)を参照して、射出部321を単セル50に対して接近させ、単セル50と射出部321とを密着した状態にする(図中矢印Aで示す)。
単セル50と射出部321とを密着させた状態で樹脂材料200を射出する(図中矢印bで示す)。図中破線で示される樹脂材料200の射出経路は、単セル50の下層において射出された樹脂材料200の流れを示す。
射出部321によって樹脂材料200を射出するとともに、吸気部322によって樹脂供給路140に沿って樹脂材料200を吸引させる。吸気部322によって吸引された樹脂材料200は、各セパレータ100a、100bの貫通穴111、112、113の周囲に流れ込み、第1の内部シール部210および第2の内部シール部220を形成する。
吸気部322により樹脂材料200を吸引させて第1の内部シール部210および第2の内部シール部220を形成することによって、第1の内部シール部210および第2の内部シール部220に空気が閉じ込められた部位が形成されることを防止する。
樹脂供給路140に供給された樹脂材料200は、各セパレータ100a。100bの案内部120に導かれて隣接して配置されたセパレータ100a、100b、または膜電極接合体60へ浸透するように流れ込む(図9を参照)。セパレータ100a、100b同士、またはセパレータ100a、100bと膜電極接合体60との接合を樹脂材料200によって行うことが可能になる。
図8(B)を参照して、第1の内部シール部210および第2の内部シール部220を形成する位置に樹脂材料200が行き渡った後、射出部321よび吸気部322を単セル50から離反した位置に移動させる(図中矢印A′で示す)。
成形面311と単セル50との間に再び樹脂材料200を射出し、外部シール部230を形成するとともに、単セル50の周囲を樹脂材料200によって囲むようにして覆わせる。第1の内部シール部210、第2の内部シール部220、および外部シール部230を同一の樹脂材料200で形成することが可能となる。
次に、樹脂材料200を硬化させる。樹脂材料200を硬化させる方法は、使用した樹脂材料200の材質に合わせて適宜選択する。締結部材を使用せずに、樹脂材料200によって単セル50が一体化された燃料電池モジュール10が形成される。
上述したように、本実施形態にあっては、樹脂供給路140に樹脂材料200を流し込むことによって第1の内部シール部210および外部シール部230を形成することができる。第1の内部シール部210および外部シール部230を同一の樹脂材料200から形成することができるため、シール部を形成するためのコスト、およびシール部材を製造するためのコストを削減することができ、燃料電池を製造するコストを削減することができる。また、樹脂材料200を樹脂供給路140へ流し込むだけの簡易な作業によってシール部を形成することができるため、燃料電池の製造作業の作業効率が低下することを防止できる。
空気極側セパレータ100aの樹脂供給路140へ供給した樹脂材料200を、重ね合わせて配置した燃料極側セパレータ100bへ案内部120を介して流し込むことができ、樹脂材料200によって空気極側セパレータ100aと燃料極側セパレータ100bとを接合することができる。このため、セパレータ100a、100b同士を接合するための溶接作業等を省略することができ、燃料電池の製造に要するコストを削減することができるとともに、製造作業の作業効率を向上させることができる。
案内部120が有するメッシュ形状の穴部121によって、空気極側セパレータに重ね合わせて配置した燃料極側セパレータ100bに効率的に樹脂材料200を流し込むことができる。
空気極側セパレータ100aと燃料極側セパレータ100bとを重ね合わせる際に、互いの凹凸部130a、130bを向き合わせて配置することによって、位置決め精度を向上して配置することができる。
第1の内部シール部210、第2の内部シール部220および外部シール部230を一体にして形成され、さらに、その周囲を樹脂材料200に覆わせて単セル50を一体化した燃料電池モジュール10を取得することができる。
各セパレータ100a、100b間およびセパレータ100a、100bと膜電極接合体60との間を樹脂材料200によってシールすることができるとともに、締結部材を用いることなく燃料電池モジュール10を製造することができる。
吸気部322は、射出部321によって射出された樹脂材料200を吸引するとともに、第1の内部シール部210および第2の内部シール部220内に空気が残留することを防止し、空気が閉じ込められた部位が形成されることを防止する。このため、第1の内部シール部210および第2の内部シール部220のシール性を向上させることができる。
(変形例)
図10(A)は、本実施形態の変形例に係る空気極側セパレータ100aの要部を拡大して示す斜視図であり、図10(B)は、図10(A)の破線10Bで囲まれた要部を拡大して示す平面図である。図1〜9に示した部材と共通する部材には同一の符号を付し、その説明は一部省略する。
図10(A)、および(B)を参照して、変形例にあっては、空気極側セパレータ100aに形成した案内部120は、樹脂供給路140に形成されたスリット状の切れ込み部122を有している。
樹脂供給路140に形成された切れ込み部122は、燃料極側セパレータ100bとの重ね合わせ面102(図6を参照)に樹脂材料200を浸透させるように漏れ出させる。スリット状に形成された切れ込み部122は、セパレータ100a、100b間に形成されたわずかな隙間に毛細管現象を利用して樹脂材料200を流し込む。
このため、変形例に係る空気極側セパレータ100aにあっては、より効率的に樹脂材料200をセパレータ100a、100b間に流し込むことができ、セパレータ100a、100b同士の接合強度を向上せることができる。
変形例に係る案内部120は、スリット状の切れ込み部122を有しているが、例えば、スリット状の切れ込み部122に代えて、円形や格子状のパターンで形成された穴部121によって樹脂材料200を流れ込ませる形態であってもよく、その形状等を適宜改変することが可能である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜改変することができる。
樹脂供給路140の形状は、図示される形態に限定されるものでなく、貫通孔ごとに区画してシール部を形成する第1のシール部および第2のシール部と、外部へ流体が漏れ出すことを防止する外部シール部とを形成することが可能な範囲において適宜変更することが可能である。
案内部120の形状や設ける位置は、実施形態において説明した構成に限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。空気極側セパレータ100aに案内部120を形成した実施形態によって説明を行っているが、例えば、燃料極側セパレータ100bに形成した構成としてもよい。
位置決め用凹凸部130a、130bは、重ね合わせる位置の精度を向上させる場合に適宜設けられていればよく、その形成を適宜省略することができる。
実施形態にあっては、空気極側セパレータ100a上において、酸化剤ガス用の貫通孔111から流入した酸化剤ガス410を、酸化剤ガス流路150aへ導流するためのシール部として、第1の内部シール部210を説明しているが、燃料極側セパレータ100b上において流通させる燃料ガス420を導流するために燃料ガス極側セパレータ100bに形成するシール部を第1の内部シール部として形成することも可能である。
(第2の実施形態)
図11および図12は、第2の実施形態に係る燃料電池スタック20の説明に供する断面図である。図1〜10に示した部材と共通する部材には同一の符号を付し、その説明は一部省略する。
図11および図12を参照して、第2の実施形態にあっては、燃料電池モジュール10に設けられた流体用配管11(図1をも参照)、および電極端子15を介して複数の燃料電池モジュール10を機械的に接続し、燃料電池スタック20を構成している。
図11を参照して、燃料電池モジュール10に形成された電極端子15は、円筒形状に形成されており、接続する他の燃料電池モジュール10に形成された電極端子15よりその外周径の寸法を小さくして形成している。このため、燃料電池モジュール10の電極端子15を、他の燃料電池モジュール10の電極端子15に対して嵌合して接続することができる。
図12を参照して、燃料電池モジュール10に形成された流体用配管11は、他の燃料電池モジュール10に形成された流体用配管11に対して、それぞれ嵌合させて接続することが可能な外形形状に形成している。このため、電極端子15とともに流体用配管11をそれぞれ嵌合させて接続することができ、複数個の燃料電池モジュール10によって燃料電池スタック20を形成することができる。
上述したように、第2の実施形態にあっては、電極端子15および流体用配管11を嵌合させて機械的に接続するだけの簡易な方法により燃料電池スタック20を構成することができる。このため、メンテナンス性に優れ、かつ、接続に要する部品点数を減少させた燃料電池スタック20を製造することができる。
上述した第2の実施形態における構成は、適宜改変することができる。
流体用配管11および電極端子15の形状や設ける位置は、実施形態に説明された形状等に限定されるものではなく、燃料電池モジュール10同士の機械的な接続が可能な範囲において適宜変更することが可能である。
第2の実施形態にあっては、2つの燃料電池モジュール10を接続した形態で説明を行っているが、例えば、燃料電池モジュール10を接続する個数をさらに増加させることも可能である。
燃料電池スタックを示す概略斜視図である。 図2は、燃料電池スタックを簡略化して示す断面図であり、図2(A)は、図1の2A−2A線に沿う断面図、図2(B)は、図1の2B−2B線に沿う断面図である。 燃料電池スタックを構成する単セルを簡略化して示す断面図である。 空気極側セパレータを示す平面図である。 図5(A)は、空気極側セパレータの要部を拡大して示す斜視図であり、図5(B)は、図5(A)の破線5Bで囲まれた要部を拡大して示す平面図である。 図6(A)は、空気極側セパレータと燃料極側セパレータとを積層する方法の説明に供する斜視図であり、図6(B)は、図6(A)の矢印6B−6Bに沿う断面図である。 図7(A)は、燃料電池スタックの製造装置を簡略化して示す平面図であり、図7(B)は、燃料電池スタックの製造装置の説明に供する斜視図である。 図8(A)および図8(B)は、燃料電池スタックの製造方法の説明に供する平面図である。 燃料電池モジュールの製造方法の説明に供する斜視図である。

変形例に係る空気極側セパレータの要部を拡大して示す斜視図である。 第2の実施形態に係る燃料電池スタックモジュールの説明に供する断面図である。 第2の実施形態に係る燃料電池スタックモジュールの説明に供する断面図である。
符号の説明
10 燃料電池モジュール、
11 流体用配管、
12a 酸化剤ガス供給側配管、
12b 酸化剤ガス排出側配管、
13a 燃料ガス供給側配管、
13b 燃料ガス排出側配管、
14a 冷却剤供給側配管、
14b 冷却剤排出側配管、
15 電極端子、
20 燃料電池スタック、
50 単セル(積層体)、
60 膜電極接合体、
70 燃料極、
80 空気極、
90 電解質膜、
100a 空気極側セパレータ(燃料電池用セパレータ)
100b 燃料極側セパレータ(他のセパレータ)、
101 溝部、
102 合わせ面、
105a 空気極側セパレータの流路溝、
105b 燃料極側セパレータの流路溝、
106 段
110 貫通孔、
111 酸化剤ガス用の貫通孔(一方の貫通孔、残余の貫通孔)、
112 燃料ガス用の貫通孔(残余の貫通孔)、
113 冷却剤用の貫通孔(残余の貫通孔)、
120 案内部、
121 穴部、
122 切れ込み部、
130a 位置決め用凹凸部、
130b 凹凸部、
140 樹脂供給路、
150a 酸化剤ガス流路(ガス流路)、
150b 燃料ガス流路(ガス流路)、
150c 冷却剤流路、
160 エンドプレート、
200 樹脂材料、
210 第1の内部シール部、
220 第2の内部シール部、
230 外部シール部、
300 燃料電池モジュールの製造装置、
310 積層型、
311 成形面、
320 樹脂供給手段、
321 射出部、
322 吸気部、
410 酸化剤ガス、
420 燃料ガス、
430 冷却剤、
500 他の燃料電池モジュール、
d1 排出側配管の内径寸法、
d2 供給側配管の外径寸法。

Claims (10)

  1. 酸化剤ガス、燃料ガス、および冷却剤のそれぞれを通す複数個の貫通孔が形成され、膜電極接合体に重ね合わされて前記膜電極接合体との間に前記酸化剤ガス、または前記燃料ガスを流通させるガス流路を形成する燃料電池用のセパレータであって、
    前記酸化剤ガス用の貫通孔および前記燃料ガス用の貫通孔のうちの一方の貫通孔のみと前記ガス流路とを連通状態にするとともに残余の貫通孔と前記ガス流路との連通状態を遮断する第1の内部シール部と、前記ガス流路を流れる前記酸化剤ガス、または前記燃料ガスの外部への漏れをシールする外部シール部との両者を、樹脂材料を供給することによって形成するための樹脂供給路を有しているセパレータ。
  2. 前記膜電極接合体に重ね合わされる面とは反対側に重ね合わされる他のセパレータとの間に形成される冷却剤を流通させる冷却剤流路と前記冷却剤用の貫通孔とを連通状態にするとともに残余の貫通孔と前記冷却剤流路との連通状態を遮断する第2の内部シール部を、前記樹脂供給路を介して供給された樹脂材料によって形成するために、前記樹脂供給路から前記他のセパレータとの間に導く案内部をさらに有する請求項1に記載のセパレータ。
  3. 前記案内部は、前記樹脂供給路にメッシュ形状に形成された穴部を有する請求項2に記載のセパレータ。
  4. 前記案内部は、前記樹脂供給路に形成されたスリット状の切れ込み部を有する請求項2に記載のセパレータ。
  5. 前記他のセパレータに形成された凹凸部に合致する形状に形成され、前記他のセパレータとの重ね合わせ位置を定める位置決め用凹凸部をさらに有する請求項2〜4のいずれか1項に記載のセパレータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載されたセパレータと膜電極接合体とを複数積層して形成された積層体を有し、前記樹脂供給路に供給された樹脂材料によって前記積層体の周囲が覆われて一体化して形成された燃料電池モジュール。
  7. 請求項6に記載された燃料電池モジュールは、前記積層体の積層方向に前記樹脂材料から突出して形成されるとともに前記貫通孔のそれぞれに前記酸化剤ガス、前記燃料ガス、および前記冷却剤を供給する流体用配管、および前記積層体によって生じさせた電気を外部に取り出す電極端子を有し、
    前記流体用配管および前記電極端子を備える他の燃料電池モジュールと、前記燃料電池モジュールとを前記流体用配管および前記電極端子を介して機械的に接続して形成された燃料電池スタック。
  8. 請求項1〜5のいずれか1項に記載されたセパレータと膜電極接合体とを複数積層して形成された積層体を配置するとともに前記積層体の周囲を囲む成形面が設けられた積層型と、
    前記樹脂材料を前記樹脂供給路および前記積層体と前記成形面との間に流し込む樹脂供給手段と、を有する燃料電池モジュールの製造装置。
  9. 前記樹脂供給手段は、前記樹脂供給路に向けて前記樹脂材料を射出する射出部と、射出された前記樹脂材料を前記樹脂供給路に沿って吸引する吸気部と、を有する請求項8に記載の燃料電池モジュールの製造装置。
  10. 請求項1〜5のいずれか1項に記載されたセパレータと膜電極接合体とを複数積層して形成された積層体を前記積層体の周囲を囲む成形面が設けられた積層型に配置する工程と、
    前記樹脂供給路に向けて前記樹脂材料を射出する工程と、
    前記射出された前記樹脂材料を前記樹脂供給路に沿って吸引し、前記第1の内部シール部および前記第2の内部シール部を形成する工程と、
    前記積層体と前記成形面との間に前記樹脂材料を射出することにより前記外部シール部を形成するとともに前記積層体の周囲を前記樹脂シール部材によって覆わせて一体化させる工程と、を有する燃料電池モジュールの製造方法。
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