JP2009224153A - 燃料電池の製造方法、セパレータ、および燃料電池 - Google Patents

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伸明 阿久津
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剛史 山口
Nobuhiko Suichi
信彦 須一
Yosuke Yamamoto
洋輔 山本
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Abstract

【課題】流路溝の外周を囲んで形成した溝部に設けられた位置決め部材によって、セパレータ同士の積層位置を容易に定めることができ、積層時におけるセパレータの積層位置の位置決め精度を高めるとともに作業効率を高め得る燃料電池の製造方法、セパレータ、および燃料電池を提供する。
【解決手段】燃料電池の製造方法は、セパレータ30(一のセパレータ、および他のセパレータ)が有する流体流路46となる流路溝45の外周を囲んで形成された外周溝40(溝部)に設けられるとともにセパレータの押し付けによって圧縮変形する弾性部材60(変形自在な位置決め部材)にセパレータの外周溝を押し付けつつ積層して面方向におけるセパレータの積層位置を定めてセパレータを積層している。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池の製造方法、セパレータ、および燃料電池に関するものである。
燃料電池を構成する単セル電池は、セパレータおよび膜電極接合体(MEA:membrane electrode assembly)を交互に積層して形成される。
セパレータの積層位置がずれることにより、シールの加圧力にばらつきが生じる虞がある。そのため、燃料電池の性能を安定化させる上で、高精度に位置決めをしてセパレータを積層する必要がある。
積層治具に設けられたピン形状の積層部材に、セパレータに形成されたピン穴を挿通して積層することによって、セパレータの位置決めを行う積層方法が知られている。
セパレータの四隅および各端辺の中央部に設けたピン穴にピン形状の積層部材を挿通させて位置決め精度を高めている(特許文献1参照)。
特開2005−79024号公報
しかしながら、セパレータに形成されたピン穴に積層部材を挿通する際、または積層後に積層部材からピン穴を引き抜く際、積層部材とピン穴とが干渉することによってセパレータの変形や作業効率の低下が生じる虞がある。
そこで、本発明の目的は、セパレータの積層時における位置決め精度を高めるとともに作業効率を高め得る燃料電池の製造方法、セパレータ、および燃料電池を提供することにある。
本発明は、一のセパレータが有する流体流路となる流路溝の外周を囲んで形成された溝部に設けられるとともに前記一のセパレータと対をなす他のセパレータの押し付けによって変形自在な位置決め部材に前記他のセパレータにおける溝部を押し付けつつ積層して面方向における前記他のセパレータの積層位置を定めて積層する燃料電池の製造方法である。
また、本発明は、一のセパレータが有する流体流路となる流路溝の外周を囲んで形成された溝部に設けられるとともに前記一のセパレータと対をなす他のセパレータの押し付けによって変形自在な位置決め部材に膜電極接合体を構成する電解質膜と対をなす前記セパレータとの間をシールするシール材を当接しつつ積層して、対をなす前記セパレータの面方向における前記シール材の積層位置を定めて積層する燃料電池の製造方法である。
また、本発明は、燃料電池に用いられる一のセパレータであって、流体流路となる流路溝の外周を囲んで形成されるとともに前記一のセパレータと対をなす他のセパレータの押し付けによって変形自在であり、かつ、前記他のセパレータの面方向の積層位置を定める位置決め部材が設けられる溝部を有するセパレータである。
また、本発明は、一のセパレータが有する流体流路となる流路溝の外周を囲んで形成された溝部に設けられるとともに前記一のセパレータと対をなす他のセパレータの押し付けによって変形自在であり、かつ、前記他のセパレータの面方向における積層位置を定める変形自在な位置決め部材によって前記他のセパレータの積層位置が定められてなる燃料電池である。
本発明によれば、流路溝の外周を囲んで形成した溝部に設けられた位置決め部材を積層位置の基準にして、セパレータの溝部を位置決め部材に押し付けつつ積層している。そのため、位置決め部材を基準にしてセパレータの面方向における積層位置を容易に定めることができる。したがって、積層時におけるセパレータの位置決め精度を高めるとともに積層作業の作業効率を高めることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、燃料電池1の全体構造を示す斜視図、図2は、燃料電池スタック3を形成する単セル2の一部を示す要部断面図、図3は、流路溝45の外周を囲んで形成された溝部40(外周溝)が設けられたセパレータ30の平面図、図4〜図9は、図3の3A−3A線に沿う断面図であり、本実施形態に係るセパレータ30および位置決め部材60(弾性部材)を示すとともに燃料電池の製造方法を説明するための図である。
本実施形態にあっては、本発明の燃料電池の製造方法を、燃料電池1を構成する単セル2および燃料電池スタック3の製造に適用している(図1〜3を参照)。
図1〜3を参照して、燃料電池1の製造方法は、概説すれば、セパレータ30(一のセパレータ、および他のセパレータに相当する)が有する流体流路46となる流路溝45(以下、単に「流路溝45」とも記す。)の外周を囲んで形成された外周溝40(溝部に相当する)に設けられるとともにセパレータ30の押し付けによって圧縮変形する弾性部材60(変形自在な位置決め部材に相当する)にセパレータ30における外周溝40を押し付けつつ積層し、面方向におけるセパレータ30の積層位置を定めて積層する。
明細書中の説明において、燃料極側セパレータ32および空気極側セパレータ33を総称して「セパレータ30」とする。燃料極側の流路溝42、空気極側の流路溝43、および冷却水流路用の溝部44(冷却水が流れる流体流路となる流路溝に相当する)を総称して「流路溝45」とする。燃料ガス流路(H)、酸化剤ガス流路(O)、冷却水流路(W)を総称して「流体流路46」とする。
セパレータ30および膜電極接合体50を積層する積層方向を単に「積層方向」と記し、積層方向と直角な方向を「面方向」と記す。以下詳述する。
図1〜3を参照して、燃料電池1の全体構成、単セル2および燃料電池セパレータ30について説明する。
図1を参照して、燃料電池1は、燃料ガスと酸化剤ガスの反応によって起電力を生じる単位電池としての単セル2(図2を参照)を積層して形成される燃料電池スタック3を有している。燃料電池スタック3の両端には、集電板4、絶縁板5、およびエンドプレート6を設置している。燃料電池スタック3の内部を貫通した貫通孔(図示せず)にタイロッド7を挿通して、そのタイロッド7の端部を締結部材(図示せず)によって締結している。燃料電池スタック3は、締結による負荷荷重によって均一に面圧が加えられる。
燃料電池1には、流体としての燃料ガス、酸化剤ガスおよび冷却水を流体流路46に流通させるための燃料ガス導入口8、燃料ガス排出口9と、酸化剤ガス導入口10、酸化剤ガス排出口11と、冷却水導入口12、冷却水排出口13とを一方のエンドプレート6に形成している。
図2を参照して、単セル2は、膜電極接合体50および膜電極接合体50を挟持して配置されたセパレータ30から構成されている。膜電極接合体50は、電解質膜51、燃料極52および空気極53を有している。膜電極接合体50の燃料極52に接して配置されるセパレータ30を燃料極側セパレータ32と称し、空気極53に接して配置されるセパレータ30を空気極側セパレータ33と称する。
各セパレータ30は、凹凸形状に形成された流路溝45と、流路溝45の外周を囲んで形成された外周溝40と、各流体の導入口および排出口と連通するマニホールド34〜39とを有している。
水素が流通する燃料ガス流路(H)は、燃料極側セパレータ32を燃料極52に当接させて配置することによって、燃料極側の流路溝42と燃料極52との間に形成される。酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス流路(O)は、空気極側セパレータ33を空気極53に当接させて配置することによって、空気極側の流路溝43と空気極53との間に形成される。冷却水が流れる冷却水流路(W)は、燃料極側セパレータ32および空気極側セパレータ33に形成された冷却水流路用の溝部44同士を向かい合わせて積層することによって形成される。
外周溝40には、積層方向に伸びて形成された弾性部材60が設けられている。弾性部材60は、外周溝40に密着して、外周溝40とともにシール部55を形成している。
冷却水流路(W)には、外周溝40に設けられた弾性部材60とは異なる他の弾性部材70(他の位置決め部材に相当する)がさらに設けられている。他の弾性部材70は、積層後に冷却水流路(W)から排出される。
図3を参照して、セパレータ30は、酸化剤ガス導入口10と連通する酸化剤ガス導入用のマニホールド34と、酸化剤ガス排出口11と連通する酸化剤ガス排出用のマニホールド37とを有している。セパレータ30は、さらに、燃料ガス導入口8と連通する燃料ガス導入用のマニホールド36と、燃料ガス排出口9と連通する燃料ガス排出用のマニホールド39とを有している。セパレータ30は、さらに、冷却水導入口12と連通する冷却水導入用のマニホールド35と、冷却水排出口13と連通する冷却水排出用のマニホールド38とを有している。
図3に示されるセパレータ30にあっては、外周溝40に連続するとともに酸化剤ガス導入用、排出用のマニホールド34、37、および燃料ガス導入用、排出用のマニホールド36、39の周囲を囲んで形成された流体導流用の溝部41が設けられている。流体導流用の溝部41に、シール手段としての弾性部材60を設けている。そのため、外周溝40に沿ってセパレータ間のシールを行うとともに冷却水を冷却水導入用のマニホールド35から冷却水排出用のマニホールド38へと導流するシール部55(図中矢印cに沿う方向への導流)を形成することができる。流体導流用の溝部41、および弾性部材60を用いることによって、酸化剤ガス、および燃料ガスを導流するシール部55を形成することも可能となっている。
各種流体を導流するためのシール部55は、例えば、ゴムシールや接着性のシール材を用いて形成することもできる。
次に、図4〜図9を参照して、弾性部材60および他の弾性部材70について説明する。
図4を参照して、弾性部材60には、例えば、セパレータ30を押し付けることによって圧縮変形する合成樹脂性のものが用いられる。弾性部材60は、外周溝40の外形形状よりも大きく、または同程度の大きさに形成されている。弾性部材60は、例えば、外周溝40に設置した際、面方向において外周溝40との間に0.05mm〜0.1mm程度の隙間が形成される大きさものを用いる。上記の大きさの弾性部材60を用いることにより、外周溝40に弾性部材60を締め込んで設置することができる。そのため、弾性部材60に生じる位置ずれや、外周溝40から弾性部材60が脱落することを防止できる。
セパレータ30を積層するときは、弾性部材60を基準にしてセパレータ30の外周溝40を弾性部材60に押し付けつつ、積層する。セパレータ30の押し付けによって、弾性部材60が圧縮変形する。弾性部材60は、外周溝40に密着してシール部55を形成する。
図5を参照して、膜電極接合体50を積層するときは、弾性部材60に膜電極接合体50を面方向(図中の矢印a)に突き当てて積層している。そのため、弾性部材60の外周を基準にして膜電極接合体50の積層位置を定めることができる。
一般に、燃料電池の製造にあっては、セパレータおよび膜電極接合体の積層位置を定める位置決め手段と、セパレータ間のシールを行うシール手段とは別々に設けられている。例えば、積層治具に設けられた積層部材およびセパレータに設けられた貫通穴によって積層位置を定める方法にあっては、貫通穴の内側にさらにシール部を形成する必要がある。そのため、セパレータ30の発電可能面積の減少が生じ、燃料電池の単位体積当たりの発電量の減少が生じ得る。
一方、弾性部材60および外周溝40を用いた燃料電池1の製造方法にあっては、弾性部材60にセパレータ30および膜電極接合体50の積層位置を定める位置決め手段としての機能を持たせ、さらにシール部55を形成するシール手段としての機能を持たせている。そのため、位置決め手段を設けることによって生じ得るセパレータ30の発電可能面積の減少を防止することができ、燃料電池1の単位体積当たりの発電量の減少を防止することができる。
図4および図6を参照して、弾性部材60の積層方向に沿う寸法h1、および外周溝40を合わせて形成される空間部63の積層方向に沿う寸法h2は、例えば、セパレータ30の積層後に弾性部材60が外周溝40に密着する寸法関係で形成される。本実施形態にあっては、弾性部材60の積層方向に沿う寸法h1は、空間部63の積層方向に沿う寸法h2よりも大きく形成されている。そのため、弾性部材60が積層方向に圧縮変形する量を増加することができ、外周溝40と弾性部材60との密着性を高めることができる。さらに、セパレータ30および膜電極接合体50を積層するときには、積層位置を定める基準としての機能をより十分に発揮することができる。
弾性部材60が外周溝40と積層方向において接触する位置に小凸部61を形成している。小凸部61は、例えば、弾性部材60とともに一体成形によって形成される。前述したように、弾性部材60は、外周溝40の外形形状よりも大きく、または同程度の大きさに形成されている。そのため、弾性部材の底面62と外周溝の底面101とが重なり合わない状態で弾性部材60が外周溝40に設置されることが起こり得る。その場合、セパレータ30の積層による押し付け力を、弾性部材の底面62を介して弾性部材60全体に十分に付与することができず、積層後に形成されるシール部55のシール性の低下を招く虞がある。小凸部61が形成された弾性部材60にあっては、小凸部61を介して、セパレータ30による押し付け力が確実に付与される。そのため、外周溝40と弾性部材60との密着性が低下することを防止でき、シール部55のシール性が低下することを防止できる。
弾性部材60には、外周溝40と積層方向において接触する位置に樹脂成形品からなるゴムシール部を形成することもできる。ゴムシール部は、外周溝40において弾性部材60が位置ずれすることを防止するとともに積層されたセパレータ30の位置ずれを防止して、積層位置の位置決め精度を高めることができる。ゴムシール部は、例えば、弾性部材60とともに一体成形によって形成される。前述した小凸部61を硬質または軟質のゴム材料から形成することによってゴムシール部としての機能を持たせることもできる。図示例の小凸部61は、ゴムシール部を形成するための材料から形成されており、ゴムシールとしての機能をも有している。
図7を参照して、他の弾性部材70は、例えば、ロウ材やワセリン、パルプから形成されている。他の弾性部材70は、外周溝40に設けられた弾性部材60と同様に、セパレータ30間の位置決め手段として機能する。積層後は、ロウ材やワセリンから形成された他の弾性部材70は、燃料電池スタック3を加熱プレスする際の加熱によって溶融されて冷却水流路(W)から排出される。また、パルプから形成された他の弾性部材70は、冷却水と同質の洗浄水等によって溶融されて冷却水流路(W)から排出される。他の弾性部材70に形成された中空部71は、加熱および冷却水による溶融を促進する。
他の弾性部材70は、弾性部材60と同じ形状のものを用いることができる。
次に作用を説明する。
図4を参照して、まずセパレータ30に形成された外周溝40に弾性部材60を締め込んで設置する。図中省略するが、同様にして流体導流用の溝部41にも弾性部材60を設置する。以下、冷却水を導流するためのシール部55を形成する手順は省略する。
図5を参照して、弾性部材60に膜電極接合体50を面方向(図中の矢印a)に突き当てつつ、セパレータ30上に積層する。膜電極接合体50は、弾性部材60の外周を基準にして面方向における積層位置を定めて積層される。
図6を参照して、次にセパレータ30を積層する。セパレータ30の外周溝40を積層方向(図中の矢印b)に沿って弾性部材60に押し付けつつ、積層する。弾性部材60を基準にしてセパレータ30同士の面方向における積層位置を容易に定めることができる。セパレータ30の積層によって押し付け力が付与された弾性部材60は、セパレータの積層位置を定めつつ外周溝40に密着してシール部55を形成する。セパレータ30の積層後、酸化剤ガス流路(O)および燃料ガス流路(H)が形成されるとともに単セル2が形成される。
図7を参照して、冷却水流路用の溝部44に他の弾性部材70を締め込んで設置する。他の弾性部材70は積層時に位置決め部材として機能し、積層後、冷却水流路(W)より排出される。
図8を参照して、冷却水流路用の溝部44を積層方向(図中の矢印b)に沿って他の弾性部材70に押し付けつつ、セパレータ30の面方向における積層位置を定めて積層する。他の弾性部材70を基準にしてセパレータ30同士の積層位置を容易に定めることができる。外周溝40の頂部102同士が接触する箇所は、例えば、接着性のあるシール材によってシールを行う。
図9を参照して、再び外周溝40に弾性部材60を設置する。以下、上記の手順を繰り返して複数の単セル2からなる燃料電池スタック3を形成する。他の弾性部材70は、冷却水流路(W)内を流れる洗浄水、または燃料電池スタック3を形成する際の加熱プレスによって、溶融されて冷却水流路(W)内から排出される。中空部71が、他の弾性部材70の溶融を促進しているため、冷却水流路(W)内に他の弾性部材70が残留することを防止できる。中空部71は、さらに、冷却水流路(W)内に他の弾性部材70を設けることによって、燃料電池スタック3の重量が増加することを防止するとともに冷却水流路(W)の流路を狭めることを防止している。
燃料電池スタック3を形成した後、図1に示されるように燃料電池1を構成することによって電気を外部に取り出すことが可能となる。
上述したように、本実施形態の燃料電池1の製造方法では、流路溝45の外周を囲んで形成した外周溝40に設けられた弾性部材60を積層位置の基準にして外周溝40を弾性部材60に押し付けつつ積層し、セパレータ30の面方向における積層位置を定めている。そのため、弾性部材60を基準にしてセパレータ30の積層位置を容易に定めることができる。したがって、積層時におけるセパレータ30の位置決め精度を高めるとともに積層作業の作業効率を高めることができる。
外周溝40に設けられた弾性部材60にセパレータ30を押し付けて積層することにより、弾性部材60を圧縮変形させて外周溝40に密着させている。弾性部材60は、セパレータ30間におけるシールとして機能する。弾性部材60にセパレータ30および膜電極接合体50の積層位置を定める位置決め手段としての機能を持たせ、さらにシール部55を形成するシール手段としての機能を持たせている。そのため、位置決め手段を設けることによって生じ得るセパレータ30の発電可能面積の減少を防止することができるとともに積層に必要な部品点数を減少させて積層作業の作業効率を高めることができる。
弾性部材60の積層方向に沿う寸法h1は、セパレータの外周溝40を合わせて形成される空間部63の積層方向に沿う寸法h2よりも大きく形成されている。そのため、セパレータ30の押し付けによって弾性部材60が積層方向に圧縮変形する量を増加することができる。したがって、外周溝40と弾性部材60との密着性を高めることができ、シール部55におけるシール性を高めることができる。さらに、セパレータ30および膜電極接合体50を積層するとき、積層位置を定めるための基準としての機能をより十分に発揮することができる。
弾性部材60に膜電極接合体50を面方向に突き当てつつ、セパレータ30上に積層するため、弾性部材60の外周を基準にしてセパレータ30上における膜電極接合体50の面方向における積層位置を容易に定めることができる。したがって、膜電極接合体50の積層位置の位置決め精度を高めることができるとともに積層作業の作業効率を高めることができる。
冷却水流路用の溝部44にさらに設けられた他の弾性部材70を基準にしてセパレータ30の面方向における積層位置を定めてセパレータを積層している。そのため、他の弾性部材70を基準にしてセパレータ30同士の積層位置を容易に定めることができる。
他の弾性部材70は、冷却水が流れる中空部71によって溶融が促進されるため、冷却水流路(W)内に他の弾性部材70が残留することを防止できる。
流路溝45の外周を囲んで形成されるとともにセパレータ30の押し付けによって変形自在であり、かつ、セパレータ30の面方向の積層位置を定める弾性部材60が設けられる外周溝40を有するセパレータ30によって燃料電池1を製造することができる。
外周溝40に設けられるとともにセパレータ30の押し付けによって変形自在であり、かつ、セパレータ30の面方向における積層位置を定める弾性部材60によってセパレータ30の積層位置が定められた燃料電池1を製造することができる。
第1の実施形態にあっては、外周溝40に弾性部材60を設け、冷却水流路用の溝部44にさらに他の弾性部材70を設けている。積層位置を定める位置決め部材としての弾性部材は少なくとも、外周溝40に設けられていればよいが、冷却水流路用の溝部44にさらに他の弾性部材70を設けることによって冷却水流路(W)を形成するセパレータ30同士の位置決め精度を高めることが可能となっている。
他の弾性部材70は、少なくとも1つ冷却水流路用の溝部44に設けられていればよいが、例えば、複数の冷却水流路用の溝部44に複数個の他の弾性部材70を設けることによって、セパレータ30の位置決め精度をより高めることができる。
中空部71は、弾性部材60に設けることもできる。弾性部材60をたわみ易くすることによって弾性部材60と外周溝40との密着性を高めることができる。
(第2の実施形態)
図10〜図15は、図3の3A−3A線に沿う断面図であり、第2の実施形態に係るセパレータ30、位置決め部材(弾性部材80)、および電解質膜51とセパレータ30との間をシールするシール材(シール材90)を示すとともに燃料電池1の製造方法を説明するための図である。なお、図1〜図9に示した部材と共通する部材には同一の符号を付し、その説明は一部省略する。
図10〜図15を参照して、第2の実施形態は、外周溝40に設けられた弾性部材80に、膜電極接合体50を構成する電解質膜51とセパレータ30との間をシールするシール材(以下、「シール材90」と記す)を当接しつつ積層してセパレータ30の面方向におけるシール材90の積層位置を定めて積層している。
図11を参照して、弾性部材80には、例えば、第1の実施形態に用いられる弾性部材60を積層方向に2分割した形状のものを用いることができる。弾性部材80が外周溝40と積層方向において接触する箇所には、小凸部81(ゴムシール部)が形成されている。
シール材90には、シール材90を弾性部材80に嵌合させるための凹部91が形成されている。シール材90には、セパレータ30と電解質膜51とのシール材として一般的に用いられるゴムガスケット等を利用することができる。
以下、第2の実施形態に係る燃料電池1の製造方法を説明する。
図10を参照して、弾性部材80を外周溝40に締め込んで設置する。
図11を参照して、シール材90の凹部91を積層方向(図中の矢印b)に沿って弾性部材80に当接しつつ、積層する。弾性部材80を基準にしてセパレータ30の面方向におけるシール材90の積層位置を容易に定めることができる。そのため、シール材90の位置決めを容易に行うことができ、位置ずれによってシール性が低下することを防止できる。弾性部材80は、凹部91に嵌合して、シール材90と一体化する。
図12を参照して、セパレータ30上に膜電極接合体50を積層する。電解質膜51の一部は、シール材90上に配置される。
図13を参照して、電解質膜51上にシール材90を積層する。
図14を参照して、電解質膜51上に積層されたシール材90上にさらに弾性部材80を積層する。弾性部材80は、凹部91に嵌合して、シール材90と一体化する。
図15を参照して、セパレータ30の外周溝40を積層方向(図中の矢印b)に沿って弾性部材60に押し付けつつ、積層する。弾性部材80は、圧縮変形して溝部40に密着する。弾性部材80とともにシール材90によって図中上下方向から電解質膜51を挟持した状態でシール部56が形成される。弾性部材80およびシール材90によってシール部56を形成しているため、シール性を高めることができ、流体流路46から外部空間へ流体が漏洩することをより防止することができる。
上述したように、第2の実施形態に係る燃料電池1の製造方法では、流路溝45の外周を囲んで形成された外周溝40に設けられた弾性部材80に電解質膜51とセパレータ30との間をシールするシール材90を当接しつつ積層している。そのため、弾性部材80を基準にしてセパレータ30の面方向におけるシール材90の積層位置を容易に定めることができる。したがって、積層作業の作業効率を高めるとともに位置ずれによってシール性が低下することを防止できる。さらに、弾性部材80とともにシール材90によってシール部56を形成しているため、シール性を高めることができ、流体流路46から外部空間へ流体が漏洩することをより防止することができる。
本発明に係る外周溝40、弾性部材60、80の形状や材質は、位置決め機能およびシール機能を発揮することが可能な範囲において、適宜変更できる。例えば、外周溝40および弾性部材60の積層方向に沿う断面が、円型や、楕円型の形状を有しているものを用いることができる。
セパレータ30の材質および種類は特に限定されるものではなく、流路溝45を囲む外周溝40を設けることが可能であり燃料電池の分野において公知のものを採用することができる。
燃料電池の全体構造を示す斜視図である。 燃料電池スタックを形成する単セルの一部を示す要部断面図である。 流路溝の外周を囲んで形成された溝部(外周溝)が設けられたセパレータの平面図である。 第1の実施形態に係るセパレータおよび位置決め部材(弾性部材)を示すとともに燃料電池の製造方法を説明するための図である。 第1の実施形態に係るセパレータおよび位置決め部材(弾性部材)を示すとともに燃料電池の製造方法を説明するための図である。 第1の実施形態に係るセパレータおよび位置決め部材(弾性部材)を示すとともに燃料電池の製造方法を説明するための図である。 第1の実施形態に係るセパレータおよび位置決め部材(弾性部材)を示すとともに燃料電池の製造方法を説明するための図である。 第1の実施形態に係るセパレータおよび位置決め部材(弾性部材)を示すとともに燃料電池の製造方法を説明するための図である。 第1の実施形態に係るセパレータおよび位置決め部材(弾性部材)を示すとともに燃料電池の製造方法を説明するための図である。 第2の実施形態に係るセパレータおよび位置決め部材(弾性部材)を示すとともに燃料電池の製造方法を説明するための図である。 第2の実施形態に係るセパレータおよび位置決め部材(弾性部材)を示すとともに燃料電池の製造方法を説明するための図である。 第2の実施形態に係るセパレータおよび位置決め部材(弾性部材)を示すとともに燃料電池の製造方法を説明するための図である。 第2の実施形態に係るセパレータおよび位置決め部材(弾性部材)を示すとともに燃料電池の製造方法を説明するための図である。 第2の実施形態に係るセパレータおよび位置決め部材(弾性部材)を示すとともに燃料電池の製造方法を説明するための図である。 第2の実施形態に係るセパレータおよび位置決め部材(弾性部材)を示すとともに燃料電池の製造方法を説明するための図である。
符号の説明
1 燃料電池、
2 単セル、
3 燃料電池スタック、
4 集電板、
5 絶縁板、
6 エンドプレート、
7 タイロッド、
8 燃料ガス導入口、
9 燃料ガス排出口、
10 酸化剤ガス導入口、
11 酸化剤ガス排出口、
12 冷却水導入口、
13 冷却水排出口、
30 セパレータ(一のセパレータ、他のセパレータ)、
32 燃料極側セパレータ(一のセパレータ、他のセパレータ)、
33 空気極側セパレータ(一のセパレータ、他のセパレータ)、
34 酸化剤ガス導入用のマニホールド、
35 冷却水導入用のマニホールド、
36 燃料ガス導入用のマニホールド、
37 酸化剤ガス排出用のマニホールド、
38 冷却水排出用のマニホールド、
39 燃料ガス排出用のマニホールド、
40 外周溝(流路溝の外周を囲んで形成された溝部)、
41 流体導流用の溝部、
42 燃料極側の流路溝、
43 空気極側の流路溝、
44 冷却水流路用の溝部(冷却水が流れる流体流路となる流路溝)、
45 流路溝、
46 流体流路、
50 膜電極接合体、
51 電解質膜、
52 燃料極、
53 空気極、
55、56 シール部、
60、80 弾性部材(変形自在な位置決め部材)、
61、81 小凸部、
62 弾性部材の底面、
63 空間部、
70 他の弾性部材(他の位置決め部材)、
71 中空部、
90 シール材(電解質膜とセパレータとの間をシールするシール材)、
91 凹部、
101 外周溝の底面、
102 外周溝の頂部、
H 燃料ガス流路、
O 酸化剤ガス流路、
W 冷却水流路、
h1 弾性部材の積層方向に沿う寸法、
h2 空間部の積層方向に沿う寸法。

Claims (9)

  1. 一のセパレータが有する流体流路となる流路溝の外周を囲んで形成された溝部に設けられるとともに前記一のセパレータと対をなす他のセパレータの押し付けによって変形自在な位置決め部材に前記他のセパレータにおける前記溝部を押し付けつつ積層して面方向における前記他のセパレータの積層位置を定めて積層する燃料電池の製造方法。
  2. 前記位置決め部材は、対をなす前記セパレータが積層される積層方向に伸びて設けられるとともに対をなす前記セパレータの前記積層方向への押し付けによって前記溝部に密着してシール部を形成する請求項1に記載の燃料電池の製造方法。
  3. 前記位置決め部材は、前記積層方向に沿う寸法が、前記溝部同士を合わせて形成される空間部の前記積層方向に沿う寸法よりも大きい請求項2に記載の燃料電池の製造方法。
  4. 前記位置決め部材の外周を基準にして、面方向における膜電極接合体の積層位置を定めて対をなす前記セパレータ上に前記膜電極接合体を積層する請求項2または請求項3に記載の燃料電池の製造方法。
  5. 流体としての冷却水が流れる流体流路となる流路溝にさらに設けた他の位置決め部材によって対をなす前記セパレータの面方向における積層位置を定めて積層した後、前記他の位置決め部材を前記流体流路から溶融して排出する請求項1〜4に記載の燃料電池の製造方法。
  6. 前記他の位置決め部材は、溶融を促進する中空部を有する請求項5に記載の燃料電池の製造方法。
  7. 一のセパレータが有する流体流路となる流路溝の外周を囲んで形成された溝部に設けられるとともに前記一のセパレータと対をなす他のセパレータの押し付けによって変形自在な位置決め部材に膜電極接合体を構成する電解質膜と対をなす前記セパレータとの間をシールするシール材を当接しつつ積層して、対をなす前記セパレータの面方向における前記シール材の積層位置を定めて積層する燃料電池の製造方法。
  8. 燃料電池に用いられる一のセパレータであって、流体流路となる流路溝の外周を囲んで形成されるとともに前記一のセパレータと対をなす他のセパレータの押し付けによって変形自在であり、かつ、前記他のセパレータの面方向の積層位置を定める位置決め部材が設けられる溝部を有するセパレータ。
  9. 一のセパレータが有する流体流路となる流路溝の外周を囲んで形成された溝部に設けられるとともに前記一のセパレータと対をなす他のセパレータの押し付けによって変形自在であり、かつ、前記他のセパレータの面方向における積層位置を定める変形自在な位置決め部材によって前記他のセパレータの積層位置が定められてなる燃料電池。
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