JP2010128977A - 情報処理装置、オプション装置、環境設定プログラムおよび環境設定方法 - Google Patents

情報処理装置、オプション装置、環境設定プログラムおよび環境設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】環境設定を効率的に復元すること。
【解決手段】オプション部12は、本体部11に対し、インタフェース部11a,12aを介して着脱自在に接続される。オプション部12は、情報処理装置10の動作環境を設定した環境情報を記憶する環境情報記憶部12bを備える。環境情報保存部11bは、第1のタイミングで情報処理装置10の環境情報を取得して環境情報記憶部12bに格納する。環境情報復元部11cは、第2のタイミングで環境情報記憶部12bに記憶された環境情報を取得して、取得した環境情報を情報処理装置10の動作環境として設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、オプション装置、環境設定プログラムおよび環境設定方法に関し、特に環境設定を支援する情報処理装置、オプション装置、環境設定プログラムおよび環境設定方法に関する。
従来、情報処理装置(例えば、コンピュータ)の機能を拡張するために、情報処理装置本体を機能拡張ユニットであるオプション装置と接続して利用することが行われている。機能拡張ユニットには、例えば、ノート型のコンピュータ本体に周辺装置(例えば、入出力装置や光ディスクドライブ)の追加や通信用ポートの追加などを行うための箱型のものがある。この場合、コンピュータ本体は機能拡張ユニットと通信可能に接続される。これにより、コンピュータ本体は、機能拡張ユニットに接続された周辺装置の各種機能を利用可能となる。
このように、機能拡張ユニットを利用可能とすることで、必要に応じて容易に機能拡張が可能となる。このため、情報処理装置本体の機能を簡略化して、その薄型化・軽量化が可能となり携帯性の向上を図ることができる。
ところで、情報処理装置を利用する際、その動作環境に応じて環境設定を行う必要がある。動作環境とは、例えば、該当のコンピュータへの周辺装置の接続状況やネットワークへの接続状況などを示す。環境設定は、周辺装置の動作を制御するための設定や接続先のネットワークの設定などであり、動作環境に応じて異なる。このため、情報処理装置を異なるオプション装置に接続して利用する際には、各オプション装置の動作環境に応じた環境設定が必要となる。
このような環境設定を効率的に行うため、各オプション装置との接続に応じた環境設定用の環境情報を情報処理装置側で保存し、管理する方法がある(例えば、特許文献1参照)。また、情報処理装置とネットワークを介して接続された管理用装置で環境情報を管理することも考えられている(例えば、特許文献2参照)。
特開平06−289954号公報 特開平05−189343号公報
ここで、上述の環境設定を有する情報処理装置において障害が発生し、環境設定に必要なファイルが消失・破損した場合にも迅速にこれらを復旧することが望まれる。
しかし、上記特許文献1に記載の方法では、情報処理装置が備える記憶装置に環境情報を記憶するため、記憶装置自体が故障した場合に環境設定情報の取得が困難になるという問題がある。また、上記特許文献2に記載の方法では、復旧対象の情報処理装置がネットワークに接続され、管理用装置と通信可能であることが前提である。このため、ネットワークに接続不可能の場合や管理用装置と通信不可能である場合には、復旧作業を行うことができないという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、環境設定を効率的に復元する情報処理装置、オプション装置、環境設定プログラムおよび環境設定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、オプション部および本体部を有する。オプション部は、自装置の動作環境を設定した環境情報を記憶する環境情報記憶部を備える。本体部は、環境情報保存部および環境情報復元部を有する。環境情報保存部は、第1のタイミングで環境情報を取得して環境情報記憶部に格納する。環境情報復元部は、第2のタイミングで環境情報記憶部に記憶された環境情報を取得して、取得した環境情報を自装置の動作環境として設定する。オプション部は、所定の通信用インタフェースを介して本体部に着脱自在に接続される。
このような情報処理装置によれば、第1のタイミングで、本体部の環境情報保存部により、自装置の動作環境を設定した環境情報が取得されて、本体部と所定の通信用インタフェースを介して着脱自在に接続されたオプション部が備える環境情報記憶部に格納される。そして、第2のタイミングで、本体部の環境情報復元部により、オプション部の環境情報記憶部に記憶された環境情報が取得されて、取得された環境情報が自装置の動作環境として設定される。
また、上記課題を解決するために、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、インタフェース部、環境情報保存部および環境情報復元部を有する。インタフェース部は、所定の動作環境を設定した環境情報を記憶する環境情報記憶部を備えたオプション装置と着脱自在に接続して通信する。環境情報保存部は、第1のタイミングで自装置の環境情報を取得し、インタフェース部を介して環境情報記憶部に格納する。環境情報復元部は、第2のタイミングでインタフェース部を介して環境情報記憶部に記憶された環境情報を取得して、取得した環境情報を自装置の動作環境として設定する。
このような情報処理装置によれば、第1のタイミングで、環境情報保存部により、自装置の環境情報が取得され、環境情報記憶部を備えたオプション装置と着脱自在に接続して通信するインタフェース部を介して、この環境情報がオプション装置の環境情報記憶部に格納される。そして、第2のタイミングで、環境情報復元部により、インタフェース部を介して環境情報記憶部に記憶された環境情報が取得され、この環境情報が自装置の動作環境として設定される。
また、上記課題を解決するために、オプション装置が提供される。このオプション装置は、インタフェース部、環境情報記憶部、受信部および送信部を有する。インタフェース部は、情報処理装置と着脱自在に接続して通信する。環境情報記憶部は、情報処理装置の動作環境を設定した環境情報を記憶する。受信部は、インタフェース部を介して情報処理装置から環境情報を受信すると、受信した環境情報を環境情報記憶部に格納する。送信部は、情報処理装置からの要求に応じて環境情報記憶部に記憶された環境情報を取得し、インタフェース部を介して、取得した環境情報を情報処理装置に送信する。
このようなオプション装置によれば、受信部により、情報処理装置と着脱自在に接続して通信するインタフェース部を介して情報処理装置から環境情報が受信されると、受信された環境情報が環境情報記憶部に格納される。そして、送信部により、情報処理装置からの要求に応じて環境情報記憶部に記憶された環境情報が取得され、インタフェース部を介して、取得した環境情報が情報処理装置に送信される。
また、上記課題を解決するために、上記情報処理装置と同様の処理を行う環境設定プログラムが提供される。また、上記課題を解決するために、上記情報処理装置と同様の処理を行う環境設定方法が提供される。
上記情報処理装置、オプション装置、環境設定プログラムおよび環境設定方法によれば、環境設定を効率的に復元することができる。
以下、本実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の概要を示す図である。情報処理装置10は、機能拡張ユニットを着脱することで、機能拡張ユニットで利用可能な機能を容易に付加、または、削除することができる。機能拡張ユニットとしては、異なる周辺装置が接続されていることなどにより、異なる機能を備えたものを選択して接続することができる。情報処理装置10は、本体部11およびオプション部12を有する。本体部11は、演算機能を備え、情報処理装置10全体の動作を制御する。本体部11は、インタフェース部11a、環境情報保存部11bおよび環境情報復元部11cを有する。
インタフェース部11aは、オプション部12のインタフェース部12aと着脱自在に接続する。インタフェース部11aは、インタフェース部12aと接続している場合には相互に通信が可能である。
環境情報保存部11bは、第1のタイミングで情報処理装置10の動作環境を設定するための環境情報を取得する。環境情報保存部11bは、オプション部12の環境情報記憶部12bに、インタフェース部11aを介して、取得した環境情報を格納する。
なお、動作環境とは、該当のコンピュータへの周辺装置の接続状況やネットワークへの接続状況などを示す。環境情報は、情報処理装置10において、これらの周辺装置の動作を可能とするための設定情報である。なお、環境情報には、例えば、システム利用の際の認証情報やアプリケーションソフト(以下、アプリケーションという)の画面構成情報など、オペレータ個別のカスタマイズ情報を含む。
また、第1のタイミングとしては、例えば、情報処理装置10を利用するオペレータによる環境情報の取得の操作入力を受け付けたタイミングや一定の周期で発生するタイミングが考えられる。
環境情報復元部11cは、第2のタイミングでインタフェース部11aを介して、環境情報記憶部12bから環境情報を取得し、取得した環境情報を情報処理装置10の動作環境として設定する。
第2のタイミングとしては、例えば、情報処理装置10を利用するオペレータによる環境情報の復元の操作入力を受け付けたタイミングや本体部11の状態変化を検知したタイミングなどが考えられる。
オプション部12は、本体部11の機能を拡張するための機能拡張ユニットである。オプション部12は、インタフェース部12aおよび環境情報記憶部12bを有する。
インタフェース部12aは、本体部11のインタフェース部11aと着脱自在に接続する。インタフェース部12aは、インタフェース部11aと接続している場合には相互に通信が可能である。また、インタフェース部12aがインタフェース部11aと接続されていない場合には、オプション部12は、情報処理装置10から取り外すことが可能である。
インタフェース部12aは、本体部11から受信する環境情報を環境情報記憶部12bに格納する。インタフェース部12aは、本体部11からの要求に応じて環境情報記憶部12bに記憶された環境情報を本体部11に送信する。
環境情報記憶部12bは、環境情報保存部11bが取得した情報処理装置10の環境情報を記憶する。
このような情報処理装置10によれば、第1のタイミングで、本体部11の環境情報保存部11bにより、情報処理装置10の動作環境を設定した環境情報が取得されて、オプション部12の環境情報記憶部12bに格納される。そして、第2のタイミングで、本体部11の環境情報復元部11cにより、オプション部12の環境情報記憶部12bに記憶された環境情報が取得されて、取得された環境情報が情報処理装置10の動作環境として設定される。
このように、本体部11と着脱可能なオプション部12に取得した環境情報を保持しておくことで、本体部11に障害が発生した場合にも、オプション部12が保持する環境情報から迅速に動作環境を復旧することが可能となる。この方法では、ネットワークへの接続も不要であり、ネットワークに障害が発生していたとしてもネットワークの復旧を待たずに情報処理装置10の復旧作業を行うことができる。
また、オプション部12は、情報処理装置10と分離して他の情報処理装置に接続することも可能である。この場合、オプション部12に格納された情報処理装置10の環境情報に基づいて、他の情報処理装置の動作環境の設定を行うこともでき、他の情報処理装置を用いて情報処理装置10の動作環境を容易に再現することが可能となる。
上記の情報処理装置10は、コンピュータの障害時に、その動作環境を復旧する場合に適している。以下では、金融機関の窓口業務で利用されるコンピュータに適用する場合を例に挙げて、更に詳細に説明する。
図2は、コンピュータと周辺装置との構成を示す図である。コンピュータ100は、演算機能と画面表示機能とを備える情報処理装置である。コンピュータ100には、接続ボックス200が接続される。そして、接続ボックス200に接続された周辺装置がコンピュータ100で利用可能となる。
接続ボックス200は、コンピュータ100に着脱自在に接続され、コンピュータ100の機能を拡張するための機能拡張ユニットである。接続ボックス200は、例えば、複数のUSB(Universal Serial Bus)ポートやネットワークポートなどを有するドッキングステーション(登録商標)やポートリプリケータ(登録商標)である。接続ボックス200には、これらのポートを介して、例えば、ルータ20、キーボード31、光ディスクドライブ33および帳票スキャナ34が接続される。
ルータ20は、ネットワークへの接続を仲介する通信装置である。キーボード31は、コンピュータ100に実行させる命令やデータを入力するための入力装置である。光ディスクドライブ33は、光ディスクメディア(CD(Compact Disk)メディアやDVD(Digital Versatile Disc)メディアなど)に対する読み出し/書き込みを行う記憶装置である。帳票スキャナ34は、帳票の画像イメージを取得するための撮像装置である。
コンピュータ100は、接続ボックス200と接続されることで、これら周辺装置群の利用が可能となる。
以下では、コンピュータ100および接続ボックス200の構成に関して説明する。
図3は、各装置のハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バスを介してRAM(Random Access Memory)102、HDD(Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、タッチパネル106、入出力インタフェース107および通信インタフェース108が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションのプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。
HDD103には、コンピュータ100上のOSやアプリケーションが扱うデータ(環境情報を含む)が格納される。
グラフィック処理装置104には、ディスプレイ105が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をディスプレイ105の画面に表示させる。ディスプレイ105としては、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイを用いることが考えられる。
タッチパネル106は、タッチ操作を検出する。オペレータは、指でタッチパネル106にタッチすることができる。また、オペレータは、タッチペンなどのポインティングデバイスを用いてタッチパネル106にタッチすることもできる。タッチパネル106に対するタッチ操作があると、指やタッチペンなどの物が接触している位置が検出される。
なお、タッチパネル106は、ディスプレイ105の上層に位置している。ディスプレイ105の表示する画像は、タッチパネル106を透過して、コンピュータ100の前面から視認可能である。オペレータは、ディスプレイ105によって表示された画像を見ながら、タッチパネル106に対するタッチ操作を行うことができる。
入出力インタフェース107には、接続部109を介して接続ボックス200に接続された周辺装置群30が接続される。入出力インタフェース107は、周辺装置群30から送られてくる信号をバスを介してCPU101に送信する。また、入出力インタフェース107は、CPU101から周辺装置群30に送る信号を接続部109を介して周辺装置群30に送信する。
通信インタフェース108は、接続部109を介して接続ボックス200に接続されたルータ20に接続される。通信インタフェース108は、ルータ20が接続するネットワークを介して、他の情報処理装置との間でデータの送受信を行う。
接続部109は、接続ボックス200と接続するためのインタフェースである。接続部109は、入出力インタフェース107に接続する周辺装置群30や接続ボックス200のNVRAM(Non Volatile RAM)201との接続用の各バスおよび通信インタフェース108に接続するネットワーク通信用のバスを束ねる。接続部109は、接続ボックス200の接続部202と着脱自在に接続される。
接続ボックス200は、NVRAM201および接続部202を有する。
NVRAM201は、データを記憶するための不揮発性の記憶装置である。NVRAM201には、接続部202を介してコンピュータ100の動作環境を設定するための環境設定ファイルが格納される。
接続部202は、周辺装置群30の接続用のバス群およびネットワーク通信用のバスを束ねる。接続部202は、コンピュータ100の接続部109と着脱自在に接続される。
周辺装置群30は、図2で示したものを含め、例えば、キーボード31、マウス32、光ディスクドライブ33、帳票スキャナ34、通帳プリンタ35、静脈認証装置36およびIC(Integrated Circuit)カードR/W(Reader / Writer)37などが接続される。
図4は、各装置の機能構成を示すブロック図である。コンピュータ100は、指定情報記憶部110、状態管理情報記憶部120、操作入力受付部130、環境情報保存部140、状態更新部150、環境情報復元部160、入出力確認部170および通信部180を有する。これらの機能は、CPU101により所定のプログラムが実行されることで実現される。なお、これらの機能の少なくとも一部は、専用のハードウェア回路によって実現されてもよい。
指定情報記憶部110は、環境情報として保存するファイル(保存ファイル)を指定するための情報(指定情報)を記憶する。指定情報記憶部110には、例えば、指定情報が予め記憶される。また、指定情報は、運用に合わせてオペレータが適宜追加することもできる。
状態管理情報記憶部120は、環境情報の復元状況を示す状態管理情報が記憶される。状態管理情報は、環境情報の復元の要否および周辺装置群30との接続確認の要否の判定に用いられる。
指定情報記憶部110や状態管理情報記憶部120は、RAM102またはHDD103の記憶領域に設けられる。
操作入力受付部130は、オペレータによる操作入力を受け付ける。オペレータは、ディスプレイ105に表示されるGUI(Graphical User Interface)に対する操作を行うことで、コンピュータ100に状態管理情報の更新や環境情報の保存などの指示を入力することができる。また、オペレータは、同様の操作により指定情報記憶部110に記憶された指定情報を更新することもできる。操作入力受付部130は、操作入力の内容に応じた指示を環境情報保存部140および状態更新部150に出力する。
環境情報保存部140は、指定情報記憶部110に記憶された指定情報に基づいて、コンピュータ100の動作環境を設定するための環境情報を取得する。そして、取得した環境情報を通信部180を介して接続ボックス200の環境情報記憶部210に格納する。ここで、環境情報記憶部210は、NVRAM201に設けられる記憶領域である。すなわち、環境情報保存部140は、HDD103から接続ボックス200のNVRAM201へ環境情報のバックアップを取得する。環境情報の取得のタイミングは、環境情報保存部140が検出する予め設定された周期で発生するタイミングや、操作入力受付部130から環境情報保存の指示を受け付けたタイミングである。
なお、環境情報保存部140が保存する環境情報としては、例えば、IP(Internet Protocol)アドレスやVPN(Virtual Private Network)への接続情報、周辺装置群30の各装置の動作設定などのコンピュータ個別の設定情報が考えられる。
状態更新部150は、状態管理情報記憶部120に記憶された状態管理情報を更新する。更新のタイミングは、操作入力受付部130から状態管理情報の更新指示を受け付けたタイミングや環境情報の復元処理の過程における所定のタイミングである。
環境情報復元部160は、状態管理情報記憶部120に記憶された状態管理情報が環境情報の復元が必要である旨を示している場合、通信部180を介して接続ボックス200の環境情報記憶部210に記憶された環境情報を取得し、復元する。すなわち、環境情報復元部160は、接続ボックス200のNVRAM201からHDD103へ環境情報をリストアする。
入出力確認部170は、状態管理情報記憶部120に記憶された状態管理情報が周辺装置群30との接続確認が必要である旨を示している場合、周辺装置群30との入出力(I/O:Input / Output)が正常に行えるか否かの入出力確認を行う。
通信部180は、環境情報保存部140および入出力確認部170から取得する各種データを接続ボックス200に送信する。また、通信部180は、接続ボックス200から受信する各種データを環境情報復元部160および入出力確認部170に出力する。
接続ボックス200は、環境情報記憶部210および通信部220を有する。
環境情報記憶部210は、コンピュータ100の環境情報を記憶する。環境情報記憶部210は、NVRAM201の記憶領域に設けられる。
通信部220は、コンピュータ100から受信する環境情報を環境情報記憶部210に格納する。また、通信部220は、コンピュータ100からの要求に応じて、環境情報記憶部210に記憶された環境情報を取得し、コンピュータ100に送信する。更に、通信部220は、コンピュータ100からの要求に応じて、周辺装置群30との間で入出力確認の応答を行う。
図5は、保存ファイル指定テーブルのデータ構造例を示す図である。保存ファイル指定テーブル111は、指定情報記憶部110に予め記憶される。また、保存ファイル指定テーブル111は、オペレータによって適宜更新される。保存ファイル指定テーブル111は、OSとしてWindows(登録商標)を用いる場合の例である。
保存ファイル指定テーブル111には、区分を示す項目およびファイル名を示す項目が設けられている。各項目の横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、1つの環境情報ファイルの情報を構成する。
区分を示す項目には、保存ファイルの種別を示す情報が設定される。ファイル名を示す項目には、HDD103における保存ファイルの格納場所を指定する情報が設定される。
保存ファイル指定テーブル111には、例えば、区分が“ファイル”、ファイル名が“C:¥aaa¥aaa¥aaa.ini”という情報が設定される。これは、環境情報として、パス“C:¥aaa¥aaa¥aaa.ini”で指定される通常の(レジストリではないことを意味する)ファイルを保存することを示している。
また、保存ファイル指定テーブル111には、例えば、区分が“レジストリ”、ファイル名が“HKEY_LOCAL_MACHINE¥xxx”という情報が設定される。これは、環境情報として、レジストリキー“HKEY_LOCAL_MACHINE¥xxx”で指定されるレジストリファイルを保存することを示している。
また、保存ファイル指定テーブル111には、例えば、区分が“復元後実行コマンド”、ファイル名が“D:¥Tool¥ccc.bat”という情報が設定される。これは、環境情報の復元後に実行するコマンドを記述したファイルとして“D:¥Tool¥ccc.bat”で指定されるファイルを保存することを示している。
このように、環境情報と共に復元後実行コマンドも環境情報記憶部210に格納される。環境情報復元部160は、復元処理を実行し、HDD103に環境情報を正しくリストアした後に、復元後実行コマンドとして登録された任意のコマンドを実行することができる。
図6は、状態管理テーブルのデータ構造例を示す図である。状態管理テーブル121は、状態管理情報記憶部120に記憶される。状態管理テーブル121は、環境情報復元部160や入出力確認部170の処理の実行状況に応じて状態更新部150により更新される。状態管理テーブル121には、復元状態を示す項目が設けられている。
復元状態を示す項目には、環境情報の復元状態を示すフラグが設定される。このフラグにより、復元前状態(S0)、復元後状態(S1)および入出力確認済状態(S2)を判別可能とする。通常時(復元処理が全て完了して通常運用している場合)には、入出力確認済状態(S2)が設定された状態となる。
状態更新部150は、操作入力受付部130より、フラグの初期化指示を取得すると状態管理テーブル121のフラグをS0に更新する(図6の状態)。環境情報復元部160は、このフラグがS0である場合に、環境情報記憶部210に記憶された環境情報を取得し、復元する。また、状態更新部150は、環境情報復元部160により環境情報が復元されたことを検知すると、このフラグをS1に更新する。入出力確認部170は、このフラグがS1であって環境情報復元部160による復元処理が正しく完了した場合に、通信部180を介して周辺装置群30との入出力確認を実行する。更に、状態更新部150は、入出力確認部170により入出力確認が実行されたことを検知すると、このフラグをS2に更新する。
このように、コンピュータ100は、状態管理テーブル121に記憶された復元状態に基づいて、環境情報の復元処理を制御する。
図7は、保存・復元管理テーブルのデータ構造例を示す図である。保存・復元管理テーブル211は、環境情報記憶部210に記憶される。保存・復元管理テーブル211は、指定情報記憶部110に記憶された保存ファイル指定テーブル111に設定された内容が同期される。すなわち、保存ファイル指定テーブル111に新たに保存対象ファイルが追加されると、それに伴って保存・復元管理テーブル211にも追加されたファイルが設定される。このような同期処理は、環境情報保存部140により実行される。
また、保存・復元管理テーブル211は、環境情報の保存処理の実行に伴って環境情報保存部140により更新される。更に、保存・復元管理テーブル211は、環境情報の復元処理の実行に伴って環境情報復元部160により更新される。
保存・復元管理テーブル211には、No.を示す項目、区分を示す項目、ファイル名を示す項目、保存状態を示す項目、保存日時を示す項目、復元状態を示す項目、復元日時を示す項目およびレジストリファイル名を示す項目が設けられている。各項目の横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、1つの環境情報ファイルの管理情報を構成する。
No.を示す項目には、項番を示す情報が設定される。区分を示す項目には、環境情報として指定された保存ファイルの種別を示す情報が設定される。ファイル名を示す項目には、環境情報として指定された保存ファイルのHDD103における格納場所を指定する情報が設定される。保存状態を示す項目には、該当ファイルの保存が未実施であるか否か、また、該当ファイルの保存を実行した場合には、正常に保存できたか否かを示す情報が設定される。保存日時を示す項目には、該当ファイルの保存を実行した日時を示す情報が設定される。復元状態を示す項目には、該当ファイルの復元が未実施であるか否か、また、該当ファイルの復元を実行した場合には、正常に復元できたか否かを示す情報が設定される。復元日時を示す項目には、該当ファイルの復元を実行した日時を示す情報が設定される。レジストリファイル名を示す項目には、ファイル名を示す項目においてレジストリキーにより指定されるレジストリの環境情報記憶部210における保存ファイル名を示す情報が設定される。なお、レジストリファイル名を示す項目は、区分が“ファイル”である場合、“−”(設定なし)となる。
保存・復元管理テーブル211には、例えば、No.が“2”、区分が“レジストリ”、ファイル名が“HKEY_LOCAL_MACHINE¥xxx”、保存状態が“成功”、保存日時が“2008/10/01 12:10:15”、復元状態が“成功”、復元日時が“2008/10/03 20:30:45”、レジストリファイル名が“xxx.reg”という情報が設定される。これは、環境情報保存部140により、レジストリキー“HKEY_LOCAL_MACHINE¥xxx”で指定されるレジストリの保存が“2008/10/01 12:10:15”に実行され、“成功”したことを示している。保存された同レジストリのファイル名は、“xxx.reg”である。また、環境情報復元部160により、同レジストリの復元が“2008/10/03 20:30:45”に実行され、“成功”したことを示している。
ここで、環境情報保存部140による保存が失敗した場合には、保存状態に“失敗”が設定される。同様に、環境情報復元部160による復元が失敗した場合には、復元状態に“失敗が”設定される。また、環境情報復元部160による復元は、保存状態が“成功”であるものに関して実行され、保存状態が“失敗”または“未実施”であるものに関しては、復元状態は“未実施”となり、復元日時やレジストリファイル名は“−”(設定なし)となる。
環境情報復元部160は、保存・復元管理テーブル211のファイル名のパスを参照することで、各ファイルの復元時のパスを把握することができる。
また、保存・復元管理テーブル211は、オペレータによる保存・復元処理の実行状況の確認などに用いられる。
なお、保存ファイル指定テーブル111および保存・復元管理テーブル211では、OSとしてWindowsを用いる場合を例示したが、Windowsに限らずUNIX(登録商標)やLINUX(登録商標)などを用いることもできる。
次に、以上のような構成を備えるコンピュータ100において実行される処理の詳細を説明する。
図8は、環境情報の保存処理の手順を示すフローチャートである。以下、図8に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]操作入力受付部130は、オペレータによる環境情報保存の操作入力を受け付けたか否かを判定する。受け付けた場合、操作入力受付部130は環境情報保存の指示を環境情報保存部140に出力する。そして、環境情報保存部140はこの指示を取得し、処理がステップS13に移される。受け付けていない場合、処理がステップS12に移される。
[ステップS12]環境情報保存部140は、現時点が所定の周期で発生する環境情報の保存タイミングに該当するか否かを判定する。保存タイミングである場合、処理がステップS13に移される。保存タイミングでない場合、処理が完了する。
[ステップS13]環境情報保存部140は、指定情報記憶部110に記憶された保存ファイル指定テーブル111を取得する。
[ステップS14]環境情報保存部140は、保存ファイル指定テーブル111において保存ファイルとして指定される環境情報を取得し、環境情報記憶部210に格納する。環境情報保存部140は、環境情報の保存結果を保存・復元管理テーブル211に設定し、処理が完了する。
このようにして、オペレータの操作入力に応じて、または、定期的に接続ボックス200に環境情報のバックアップが取得される。
図9は、復元状態の更新処理の手順を示すフローチャートである。以下、図9に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]操作入力受付部130は、オペレータによる復元前状態(S0)への更新を指示する操作入力を受け付けたか否かを判定する。受け付けた場合、操作入力受付部130は状態更新の指示を状態更新部150に出力する。そして、状態更新部150はこの指示を取得して、処理がステップS22に移される。受け付けていない場合、処理が完了する。
[ステップS22]状態更新部150は、状態管理情報記憶部120に記憶された状態管理テーブル121の復元状態にS0を設定する。
このように、オペレータは、状態管理テーブル121の復元状態をS0に設定することで、コンピュータ100に環境情報記憶部210に記憶された環境情報に基づく復元処理の実行を開始させることができる。なお、環境情報復元部160による状態管理テーブル121の参照は、コンピュータ100の次回再起動時に行われる。
図10は、環境情報の復元処理の手順を示すフローチャートである。以下、図10に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS31]コンピュータ100が起動する。
[ステップS32]コンピュータ100上で実現される各機能がCPU101により所定のプログラムが実行されることで起動する(サービス起動)。
[ステップS33]環境情報復元部160は、状態管理情報記憶部120に記憶された状態管理テーブル121を参照し、復元状態を確認する。
[ステップS34]環境情報復元部160は、復元状態がS0であるか否かを判定する。S0である場合、処理がステップS35に移される。S0でない場合、処理がステップS39に移される。
[ステップS35]環境情報復元部160は、通信部180を介して環境情報記憶部210に記憶された保存・復元管理テーブル211を参照する。
[ステップS36]環境情報復元部160は、保存・復元管理テーブル211に基づいて、HDD103の記憶領域にバックアップされた環境情報を復元する。環境情報復元部160は、保存・復元管理テーブル211で指定される復元後実行コマンドを必要に応じて実行する。
[ステップS37]状態更新部150は、環境情報復元部160による復元処理が実行されたことを検知して状態管理情報記憶部120に記憶された状態管理テーブル121の復元状態にS1を設定する。
[ステップS38]環境情報復元部160は、コンピュータ100を再起動して、処理がステップS31に移される。
[ステップS39]環境情報復元部160は、復元状態がS1であるか否かを判定する。S1である場合、処理がステップS40に移される。S1でない場合、処理が完了する。
[ステップS40]環境情報復元部160は、環境情報記憶部210に記憶された保存・復元管理テーブル211を取得して復元状態を確認し、復元失敗がないかを判定する。復元失敗がない場合、処理がステップS41に移される。復元失敗がある場合、処理がステップS44に移される。
[ステップS41]入出力確認部170は、通信部180を介して周辺装置群30の各装置に対する入出力確認を実行する。
[ステップS42]入出力確認部170は、周辺装置群30の入出力確認の結果をディスプレイ105に表示する。
[ステップS43]状態更新部150は、入出力確認部170による入出力確認が実行されたことを検知して状態管理情報記憶部120に記憶された状態管理テーブル121の復元状態にS2を設定して、処理が完了する。
[ステップS44]環境情報復元部160は、復旧に失敗した環境情報が存在する旨のエラーをディスプレイ105に出力し、処理が完了する。
このようにして、環境情報復元部160は、状態管理テーブル121に設定されたフラグにより復元処理の実行の要否を判定し、環境情報記憶部210に記憶された環境情報によりコンピュータ100の環境情報を復旧する。
なお、再起動時に環境情報の復旧を行うようにすることで、復元前後でのOSやアプリケーションが扱う環境情報の不整合を防止することができる。
次に、コンピュータ100における環境情報の復元処理の具体的な処理の流れについて説明する。
図11は、環境情報の復元処理の流れの第1の具体例を示すシーケンス図である。以下、図11に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、コンピュータ100と接続ボックス200とは、接続部109および接続部202で接続されているものとする。
[ステップS51]コンピュータ100は、環境情報を取得して保存処理を実行する。この保存処理は、オペレータの操作入力に応じて、または、定期的に実行される。
[ステップS52]コンピュータ100は、接続ボックス200に環境情報を送信する。接続ボックス200は、コンピュータ100から受信する環境情報を環境情報記憶部210に格納する。
[ステップS53]コンピュータ100で障害が発生する。これによりコンピュータ100のHDD103の記憶領域が損傷する。
[ステップS54]コンピュータ100のHDD103を別のHDDに交換し、OSやアプリケーションの情報を再設定する。
[ステップS55]コンピュータ100は、オペレータの操作入力により状態管理情報記憶部120に記憶された状態管理テーブル121の復元状態をS0に設定する。
[ステップS56]コンピュータ100は、再起動する。
[ステップS57]コンピュータ100は、状態管理テーブル121の復元状態がS0であることを検知し、接続ボックス200の環境情報記憶部210に記憶された環境情報を取得する。
[ステップS58]コンピュータ100は、取得した環境情報をHDD103に復元する。そして、コンピュータ100は、状態管理テーブル121の復元状態にS1を設定する。
[ステップS59]コンピュータ100は、再起動する。
[ステップS60]コンピュータ100は、状態管理テーブル121の復元状態がS1であることを検知し、接続ボックス200に接続された周辺装置群30との入出力確認を実行する。コンピュータ100は、この入出力確認を実行すると、状態管理テーブル121の復元状態にS2を設定する。
このように、コンピュータ100は、接続ボックス200に環境情報を保存しておくことで、コンピュータ100に障害が発生した場合にも、接続ボックス200が保持する環境情報から環境情報の復元を迅速に行うことができる。また、接続ボックス200に環境情報を保存しておくことで、オペレータが自身の利用する周辺装置の種類に応じて個々に環境情報を保有しておく手間がなくなり、バックアップされた環境情報を容易に管理可能となる。
また、接続ボックス200は、コンピュータ100と分離して他のコンピュータに接続することも可能である。この場合、接続ボックス200に格納されたコンピュータ100の環境情報に基づいて、他のコンピュータの動作環境の設定を行うことができる。
以下では、このように他のコンピュータにコンピュータ100の動作環境を再現する場合を説明する。
図12は、他のコンピュータへの交換を示す模式図である。コンピュータ100、接続ボックス200および周辺装置群30の各装置に関しては、図2で同一の符号を付して示した各構成と同一である。
コンピュータ100aは、コンピュータ100と同一のOS、ディレクトリ構成およびアプリケーションが設定された情報処理装置である。コンピュータ100aのハードウェア構成や機能構成は、図3,4で示したコンピュータ100のハードウェア構成および機能構成と同一である。
接続ボックス200aは、コンピュータ100aと接続されて利用されていた拡張用ユニットであり、接続ボックス200に対応するものである。接続ボックス200aには、接続ボックス200とは異なる周辺装置群が接続されているものとする(図示を省略)。
コンピュータ100の障害に際して、例えば、交換用として予め保有されているか、または、利用頻度の少ないコンピュータ100aをコンピュータ100の代用として用いることが考えられる。この場合、コンピュータ100は、接続ボックス200と分離されて修理や廃棄のために回収される。そして、コンピュータ100aは、接続ボックス200aと分離されて、接続ボックス200に接続され、コンピュータ100の代用として利用される。
次に、この場合の環境情報の復元処理の流れを示す。
図13は、環境情報の復元処理の流れの第2の具体例を示すシーケンス図である。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。最初の段階では、コンピュータ100と接続ボックス200とが接続されて利用されているものとする。
[ステップS61]コンピュータ100は、環境情報を取得して保存処理を実行する。この保存処理は、オペレータの操作入力に応じて、または、定期的に実行される。
[ステップS62]コンピュータ100は、接続ボックス200に環境情報を送信する。接続ボックス200は、コンピュータ100から受信する環境情報を環境情報記憶部210に格納する。
[ステップS63]コンピュータ100で障害が発生する。これによりコンピュータ100が利用不可となる。
[ステップS64]コンピュータ100は、接続ボックス200から取り外される。その後、コンピュータ100は、回収される。
[ステップS65]コンピュータ100aは、オペレータの操作入力により状態管理情報記憶部に記憶された状態管理テーブルの復元状態をS0に設定する。このとき、コンピュータ100aの環境情報(IPアドレスやハードウェアの動作設定など)は、自動的に、または、オペレータの操作入力により初期化されてもよい。その後、コンピュータ100aは、停止される。
[ステップS66]コンピュータ100aと接続ボックス200とが接続される。
[ステップS67]コンピュータ100aは、起動する。
[ステップS68]コンピュータ100aは、状態管理テーブルの復元状態がS0であることを検知し、接続ボックス200の環境情報記憶部210に記憶された環境情報を取得する。
[ステップS69]コンピュータ100aは、取得した環境情報をHDDに復元する。そして、コンピュータ100aは、状態管理テーブルの復元状態にS1を設定する。
[ステップS70]コンピュータ100aは、再起動する。
[ステップS71]コンピュータ100aは、状態管理テーブルの復元状態がS1であることを検知し、接続ボックス200に接続された周辺装置群30との入出力確認を実行する。コンピュータ100aは、この入出力確認を実行すると、状態管理テーブルの復元状態にS2を設定する。
このように、コンピュータ100をコンピュータ100aに交換する場合、コンピュータ100aに対して接続ボックス200を接続して、接続ボックス200に保持されたコンピュータ100の環境情報がコンピュータ100aに設定される。
このとき、コンピュータ100aは、コンピュータ100と異なる業務に利用されている場合には、接続ボックス200aに接続される周辺装置群やネットワークも異なることが考えられる。
これに対し、接続ボックス200は、接続ボックス200に接続された周辺装置群30やネットワークの設定を環境情報として保持する。このため、コンピュータ100aと接続ボックス200とを接続することで、迅速にコンピュータ100の利用環境を再現することが可能となる。これは、金融機関の窓口業務のように、接続ボックス200に多数の周辺装置を接続して利用する場合に、特に有効である。すなわち、コンピュータ100で利用していた周辺装置群30およびネットワークとの接続とその環境設定とが、コンピュータ100aに対して接続ボックス200と接続するのみで一度に実行できるので、作業効率の向上を図ることができる。
更に、コンピュータ100aは、環境設定の復元後に入出力確認を行い、正常に入出力が実行できない周辺装置をオペレータに通知する。これにより、オペレータは利用の準備が整っていない周辺装置を確実に把握することができ、該当の周辺装置に対する迅速な対応を行うことができる。
以上、本発明の情報処理装置、オプション装置、環境設定プログラムおよび環境設定方法を図示の実施の形態に基づいて説明したが、これらに限定されるものではなく、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。また、本発明は前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。この場合、上記の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体には、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)などがある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto - Optical disk)などがある。
上記プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータに格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
上記プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム若しくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
本実施の形態の概要を示す図である。 コンピュータと周辺装置との構成を示す図である。 各装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 各装置の機能構成を示すブロック図である。 保存ファイル指定テーブルのデータ構造例を示す図である。 状態管理テーブルのデータ構造例を示す図である。 保存・復元管理テーブルのデータ構造例を示す図である。 環境情報の保存処理の手順を示すフローチャートである。 復元状態の更新処理の手順を示すフローチャートである。 環境情報の復元処理の手順を示すフローチャートである。 環境情報の復元処理の流れの第1の具体例を示すシーケンス図である。 他のコンピュータへの交換を示す模式図である。 環境情報の復元処理の流れの第2の具体例を示すシーケンス図である。
符号の説明
10 情報処理装置
11 本体部
11a,12a インタフェース部
11b 環境情報保存部
11c 環境情報復元部
12 オプション部
12b 環境情報記憶部

Claims (8)

  1. 自装置の動作環境を設定した環境情報を記憶する環境情報記憶部、
    を備えるオプション部と、
    第1のタイミングで前記環境情報を取得して前記環境情報記憶部に格納する環境情報保存部と、
    第2のタイミングで前記環境情報記憶部に記憶された前記環境情報を取得して当該環境情報を自装置の動作環境として設定する環境情報復元部と、
    を備える本体部と、
    を有し、
    前記オプション部は、所定の通信用インタフェースを介して前記本体部に着脱自在に接続される、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記本体部は、
    前記環境情報の復元が必要であるか否かを示す状態管理情報を記憶する状態管理情報記憶部と、
    状態管理情報の更新を指示する操作入力を受け付けると前記状態管理情報記憶部に記憶された前記状態管理情報を前記環境情報の復元が必要である旨設定する状態更新部と、
    を更に備え、
    前記第1のタイミングは、前記環境情報保存部が前記環境情報の保存を指示する操作入力を受け付けたタイミングであり、
    前記第2のタイミングは、前記情報処理装置が起動した際に、前記環境情報復元部が前記状態管理情報記憶部に記憶された前記状態管理情報が前記環境情報の復元が必要である旨を示していることを検知したタイミングである、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記第1のタイミングは、前記環境情報保存部が所定の周期で検出するタイミングを含むことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記オプション部は、複数の周辺装置と接続されており、
    前記本体部は、前記環境情報復元部による前記環境情報の設定が実行されたことを検知して、前記複数の周辺装置に対する入出力の動作確認を行う入出力確認部を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 自装置の動作環境を設定した環境情報を記憶する環境情報記憶部を備えたオプション装置と着脱自在に接続して通信するインタフェース部と、
    第1のタイミングで前記環境情報を取得し、前記インタフェース部を介して前記環境情報記憶部に当該環境情報を格納する環境情報保存部と、
    第2のタイミングで前記インタフェース部を介して、前記環境情報記憶部に記憶された前記環境情報を取得して、当該環境情報を自装置の動作環境として設定する環境情報復元部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  6. 情報処理装置と着脱自在に接続して通信するインタフェース部と、
    情報処理装置の動作環境を設定した環境情報を記憶する環境情報記憶部と、
    前記インタフェース部を介して情報処理装置から前記環境情報を受信すると、当該環境情報を前記環境情報記憶部に格納する受信部と、
    情報処理装置からの要求に応じて前記環境情報記憶部に記憶された前記環境情報を取得し、前記インタフェース部を介して当該環境情報を情報処理装置に送信する送信部と、
    を有することを特徴とするオプション装置。
  7. コンピュータを、
    第1のタイミングで前記コンピュータに着脱自在に接続して通信するオプション装置が備える環境情報記憶部に前記コンピュータの動作環境を設定した環境情報を格納する環境情報保存手段、
    第2のタイミングで前記環境情報記憶部に記憶された前記環境情報を取得して当該環境情報を前記コンピュータの動作環境として設定する環境情報復元手段、
    として機能させることを特徴とする環境設定プログラム。
  8. 情報処理装置の環境設定方法であって、
    環境情報記憶部を備えるオプション部と所定の通信用インタフェースを介して着脱自在に接続された本体部が、第1のタイミングで情報処理装置の動作環境である前記環境情報を取得して前記環境情報記憶部に格納し、第2のタイミングで前記環境情報記憶部に記憶された前記環境情報を取得して当該環境情報を情報処理装置の動作環境として設定する、
    ことを特徴とする環境設定方法。
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CSND199700485022; 横山哲也: '講座[Windows NTコアテクノロジー]9' net PC 第2巻 第11号, 19971101, pp.164〜168, 株式会社アスキー *
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