JP2002099444A - コンピュータシステム - Google Patents

コンピュータシステム

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JP2002099444A
JP2002099444A JP2000287388A JP2000287388A JP2002099444A JP 2002099444 A JP2002099444 A JP 2002099444A JP 2000287388 A JP2000287388 A JP 2000287388A JP 2000287388 A JP2000287388 A JP 2000287388A JP 2002099444 A JP2002099444 A JP 2002099444A
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computer
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JP2000287388A
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Takeshi Watakabe
健 渡壁
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アプリケーションプログラムやオペレーティン
グシステムに複雑な仕掛けを必要とせず、かつ、低コス
トで、この引き継ぎのための機能を構築することを可能
とするコンピュータシステムを提供する。 【解決手段】主系である計算機A101は、オペレーテ
ィングシステム10のハイバネーション機能11を利用
して、その時点での作業状態(ハイバネーションイメー
ジ104)を共有ハードディスク103に周期的に保存
する。そして、計算機A101の定期点検時や故障発生
時、待機系である計算機B102も、このハイバネーシ
ョン機能11を利用して、共有ハードディスク103に
保存された計算機A101の作業状態を復元するととも
に、矛盾解決機能13により機器の違いによる情報の矛
盾を解決した後、作業継続機能12により計算機A10
1の作業を継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば保守点
検時や故障発生時などに主系のコンピュータが提供する
サービスを待機系のコンピュータが引き継ぐための機能
を備えるコンピュータシステムに係り、特に、アプリケ
ーションプログラムやオペレーティングシステムに複雑
な仕掛けを必要とせず、かつ、低コストで、この引き継
ぎのための機能を構築することを可能とするコンピュー
タシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、計算機の保守点検は、計算機サー
ビスを停止させて行う方式が一般的である。保守点検時
に計算機のハードウェアテストを行うことで、ハードウ
ェア的なエラーが表面化し、計算機が動作不能になるお
それがあるからである。
【0003】一方、顧客へ計算機サービスを提供してい
る場合など、サービスを停止させて保守点検を行うこと
が難しい場合は、主系と待機系とを組み合わせた2重系
計算機システムを採用してサービスを継続させることが
多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この主
系と待機系の計算機を組み合わせ、主系の計算機を停止
させる際に実行中の処理を待機系の異なる計算機で引き
継ぐ方式では、アプリケーションプログラムやオペレー
ティングシステムなどに複雑な仕掛けが必要であり、ま
た、2台1組でシステムを構成するのが一般的であるた
めに、通常のシステムの2倍以上のコストが掛かる高価
なシステムとなってしまっていた。
【0005】また、たとえば特開平7−44437号
(特願平5−183980号)などに記載された、ウェ
ーク・アップを行おうとするシステムがハイバネーショ
ンを実行したシステムであるか否かに関係なく、取り外
し可能な外部記憶からタスク再開に必要な情報をリスト
アし、ウェークアップする機能をもつ情報処理システム
を利用すれば、低コストで、主系の計算機の処理を待機
系の異なる計算機で引き継ぐことが可能であるが、主系
および待機系の順でオペレータによる外部記憶の着脱作
業を2回も必要とし、また、待機系の計算機を電源オフ
の状態から起動させなければならないため、引き継ぎに
多くの時間を費やしてしまう。なお、ハイバネーション
とは、電源オフ直前の作業状態を外部記憶装置に保存し
ておき、次の電源オン時にこの保存した作業状態を復元
する機能であり、たとえばデスクトップタイプやノート
ブックタイプのいわゆるパーソナルコンピュータなどで
広く普及している機能である。
【0006】この発明は、このような実情を考慮してな
されたものであり、アプリケーションプログラムやオペ
レーティングシステムに複雑な仕掛けを必要とせず、か
つ、低コストで、この引き継ぎのための機能を構築する
ことを可能とするコンピュータシステムを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、この発明のコンピュータシステムは、たとえば
デスクトップタイプやノートブックタイプのいわゆるパ
ーソナルコンピュータなどで広く普及しているハイバネ
ーション機能、つまり、電源オフ直前の作業状態をハー
ドディスクに保存して次の電源オン時にその保存した作
業状態を復元する機能を利用し、かつ、共有ハードディ
スクを介して、主系のコンピュータが提供するサービス
を待機系のコンピュータが引き継ぐための機能を構築す
るようにしたものであり、そのために、電源オフ直前の
作業状態を外部記憶装置に保存しておき、次の電源オン
時に前記保存した作業状態を復元するハイバネーション
機能を各々有し、少なくとも1つ以上の外部記憶装置を
共有する主系および待機系の少なくとも2つ以上のコン
ピュータからなるコンピュータシステムにおいて、前記
主系のコンピュータは、所定のタイミングごとに前記ハ
イバネーション機能を用いてその時点での作業状態を前
記共有する外部記憶装置に保存する作業状態保存手段を
具備し、前記待機系のコンピュータは、前記ハイバネー
ション機能を用いて前記共有する外部記憶装置に保存さ
れた前記主系のコンピュータの作業状態を自身のコンピ
ュータ上に復元する作業状態復元手段と、前記作業状態
復元手段により前記主系のコンピュータの作業状態を自
身のコンピュータ上に復元した際に前記主系のコンピュ
ータと自身のコンピュータとの間の機器の違いから生じ
る情報の矛盾を解決する矛盾解決手段と、前記矛盾解決
手段により矛盾が解決された状態から前記主系のコンピ
ュータの作業を引き継ぐ作業継続手段とを具備すること
を特徴とする。
【0008】この発明のコンピュータシステムにおいて
は、主系のコンピュータが、たとえば周期的に、待機系
のコンピュータと共有するハードディスクに、既存のハ
イバネーション機能を利用して、その時点での作業状態
を保存する。一方、待機系のコンピュータは、主系のコ
ンピュータの作業を引き継ぐときに、やはり既存のハイ
バネーション機能を利用して、この共有ハードディスク
に保存された作業状態を復元するとともに、たとえば各
々のネットワークカードがもつ固有のイーサネット(登
録商標)アドレスの違いなどの機器の違いから生ずる情
報の矛盾を解決し、その作業を再開させる。
【0009】したがって、この発明のコンピュータシス
テムにおいては、アプリケーションプログラムやオペレ
ーティングシステムに複雑な仕掛けを必要とせず、か
つ、低コストで、たとえば保守点検時や故障発生時など
に主系のコンピュータが提供するサービスを待機系のコ
ンピュータが引き継ぐための機能を構築することを可能
とする。また、オペレータによる外部記憶の着脱作業も
不要であり、かつ、待機系の計算機を電源オフの状態か
ら起動させる必要もないため、引き継ぎを短時間で行う
ことを可能とする。
【0010】また、この発明のコンピュータシステム
は、電源オフ直前の作業状態を外部記憶装置に保存して
おき、次の電源オン時に前記保存した作業状態を復元す
るハイバネーション機能を各々有し、それぞれが固有の
外部記憶装置を備え、ネットワークを介して互いに接続
された主系および待機系の少なくとも2つ以上のコンピ
ュータからなるコンピュータシステムにおいて、前記主
系のコンピュータは、所定のタイミングごとに前記ハイ
バネーション機能を用いてその時点での作業状態を自身
が備える外部記憶装置に保存する第1の作業状態保存手
段と、前記第1の作業状態保存手段により自身が備える
外部記憶装置に保存された作業状態を前記ネットワーク
を介して前記待機系のコンピュータに送信する作業状態
送信手段とを具備し、前記待機系のコンピュータは、前
記ネットワークを介して送信される前記主系のコンピュ
ータの作業状態を自身が備える外部記憶装置に保存する
第2の作業状態保存手段と、前記ハイバネーション機能
を用いて前記第2の作業状態保存手段により自身が備え
る外部記憶装置に保存された前記主系のコンピュータの
作業状態を自身のコンピュータ上に復元する作業状態復
元手段と、前記作業状態復元手段により前記主系のコン
ピュータの作業状態を自身のコンピュータ上に復元した
際に前記主系のコンピュータと自身のコンピュータとの
間の機器の違いから生じる情報の矛盾を解決する矛盾解
決手段と、前記矛盾解決手段により矛盾が解決された状
態から前記主系のコンピュータの作業を引き継ぐ作業継
続手段とを具備することを特徴とする。
【0011】この発明のコンピュータシステムにおいて
は、主系のコンピュータが、たとえば周期的に、自身が
備えるハードディスクに、既存のハイバネーション機能
を利用して、その時点での作業状態を保存するととも
に、その保存した作業状態を待機系のコンピュータに送
信する。一方、待機系のコンピュータは、この送信され
た主系のコンピュータの作業状態を自身が備えるハード
ディスクに保存し、主系のコンピュータの作業を引き継
ぐときに、やはり既存のハイバネーション機能を利用し
て、この自身が備えるハードディスクに保存した作業状
態を復元するとともに、たとえば各々のネットワークカ
ードがもつ固有のイーサネットアドレスの違いなどの機
器の違いから生ずる情報の矛盾を解決し、その作業を再
開させる。
【0012】したがって、この発明のコンピュータシス
テムにおいては、前述と同様、アプリケーションプログ
ラムやオペレーティングシステムに複雑な仕掛けを必要
とせず、かつ、低コストで、たとえば保守点検時や故障
発生時などに主系のコンピュータが提供するサービスを
待機系のコンピュータが引き継ぐための機能を構築する
ことを可能とするとともに、主系と待機系のコンピュー
タをたとえば東京と大阪のように遠隔地に設置すること
を可能とする。
【0013】また、これらのコンピュータシステムは、
前記待機系のコンピュータが、前記主系のコンピュータ
の異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段が
前記主系のコンピュータの異常を検出したときに、前記
主系のコンピュータの作業を自動的に引き継ぐように前
記作業状態復元手段、矛盾解決手段および作業継続手段
を稼働させる自動制御手段とをさらに具備することが好
ましい。
【0014】これらの手段を備えれば、主系のコンピュ
ータが故障を発生させた際、待機系のコンピュータがそ
の旨を検知し、主系のコンピュータの作業を自動的に引
き継ぐことが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態を説明する。
【0016】図1は、この発明の実施形態に係るコンピ
ュータシステムを形成する各計算機の構成を示す図であ
る。
【0017】図1に示すように、この発明のコンピュー
タシステムを形成する各計算機は、CPU1およびメモ
リ2と、各種I/Oデバイスとして、ハードディスクイ
ンタフェース3、ネットワークインタフェース4および
キーボードインタフェース5などとを備える一般的な構
成をもつ。ただし、これらは代表的なI/Oデバイスの
例として挙げたものであり、どのようなI/Oデバイス
を持っているかに本発明の本質は制限されない。
【0018】また、各計算機上では、電源オフ直前の作
業状態をハードディスクに保存しておき、次の電源オン
時にその保存した作業状態を復元する、いわゆるハイバ
ネーション機能11を有するオペレーティングシステム
10が動作する。なお、このハイバネーション機能11
は、ここで示したオペレーティングシステム10で実現
する方法のほか、ファームウェアで実現する方法や両者
の組み合わせで実現する方法など、種々の実現方法が考
えられるが、この発明は、いずれの実現方法にも依存す
るものではない。
【0019】(第1実施形態)まず、この発明の第1実
施形態について説明する。図2は、この第1実施形態の
コンピュータシステムの構成および動作原理を説明する
ための図である。
【0020】図2に示すように、この第1実施形態のコ
ンピュータシステムは、計算機A101および計算機B
102と、この2台の計算機から共有される共有ハード
ディスク103とからなる。そして、計算機A101
は、任意の時点の状態を、同計算機で動作しているオペ
レーティングシステム10のハイバネーション機能11
により、共有ハードディスク103にハイバネーション
イメージ104として書き出す。書き終えると、計算機
A101では、直ちにシステムを終了するか、業務継続
機能12によって通常処理に戻るかを選択することがで
きる。
【0021】一方、計算機B102は、たとえば計算機
A101が何らかの原因で動作できなくなったときに、
共有ハードディスク103に保存されたハイバネーショ
ンイメージ104を読み込んで、計算機A101の状態
を復元する。ただし、計算機A101と計算機B102
との機器の違いによって情報に矛盾が生じる可能性があ
るので、矛盾解決機能13によってそれを解決する。
【0022】ここでいう、機器の違いによる情報の矛盾
とは、たとえば次のようなものである。ネットワークカ
ードは、各カード毎に固有のイーサネットアドレスを持
っており、ルータや他の計算機は、IPアドレスとイー
サネットアドレスの対応表を持っている。したがって、
このままでは、ハイバネーションイメージ104により
計算機A101の状態を計算機B102に復元して計算
機A101の作業を計算機B102で引き継いでも、ル
ータや他の計算機は、依然として、計算機A101を相
手に通信を実行しようとしてしまう。
【0023】これを解決するために、矛盾解決機能13
は、計算機A101のイーサネットアドレスを対応表か
ら抹消する旨を依頼するパケットをネットワーク上に送
出する(ブロードキャスト)。すると、他の計算機は、
次の通信時に、計算機A101のイーサネットアドレス
を問い合わせてくるので、その際、計算機B102のネ
ットワークカードがもつイーサネットアドレスを返却す
ることにより、ルータや他の計算機が持っているすべて
の対応表が、計算機AのイーサネットアドレスとIPア
ドレスとの対応から計算機Bのイーサネットアドレスと
IPアドレスとの対応に書き換わる。
【0024】そして、この矛盾解決機能13により情報
の矛盾を解決した後、作業継続機能12が、ハイバネー
ション機能11により復元された計算機A101の状態
から計算機A101の作業を継続させる。
【0025】以上のように、この第1実施形態のコンピ
ュータシステムでは、たとえばデスクトップタイプやノ
ートブックタイプのいわゆるパーソナルコンピュータな
どで広く普及しているハイバネーション機能を利用し、
計算機A101および計算機B102が共有する共有ハ
ードディスク103を介してハイバネーションイメージ
104を計算機A101および計算機B102間で授受
することにより、アプリケーションプログラムやオペレ
ーティングシステムに複雑な仕掛けを必要とせず、か
つ、低コストで、計算機A101の作業を計算機B10
2が引き継ぐことを可能とする。また、ハードディスク
の着脱作業や計算機B102の再起動を必要としないた
め、引き継ぎを短時間で行うことを可能とする。
【0026】(第2実施形態)次に、この発明の第2実
施形態について説明する。図3は、この第2実施形態の
コンピュータシステムの構成および動作原理を説明する
ための図である。
【0027】図3に示すように、この第2実施形態のコ
ンピュータシステムは、図2に示した第1実施形態のコ
ンピュータシステムに加えて、計算機A101と計算機
B102とをネットワーク105で接続し、また、この
ネットワーク接続を利用した異常検出機能14を設けた
ものである。
【0028】そして、この第2実施形態のコンピュータ
システムでは、主系の計算機A101が、任意の時点で
ハイバネーションイメージ104を保存する一方で、待
機系の計算機B102が、異常検出機能14により計算
機A101が正常に動作していることを定期的に確認す
る。この確認は、たとえばネットワーク105経由でp
ingなどの負荷の軽い通信を試み、一定時間内に返答
があるかどうかで判断する。そして、返答がなくなれ
ば、計算機A101に異常が発生したとして、計算機B
102でハイバネーションイメージ104を読み込み、
第1実施形態と同様の手順で、計算機A101の作業を
継続する。
【0029】このように、この第2実施形態のコンピュ
ータシステムでは、計算機B102が自動的にハイバネ
ーションを実行すべきタイミングを得るために、DNS
サーバ、DHCPサーバ、WebサーバおよびWebキ
ャッシュサーバなど、主にハードディスク上のデータ更
新の頻度が低く、万一データ更新が反映されていなくて
も機能に影響が少ないサービスを行っている計算機につ
いて、異常発生時に自動で処理を引継ぐシステムを構築
することが可能となる。
【0030】(第3実施形態)次に、この発明の第3実
施形態について説明する。図4は、この第3実施形態の
コンピュータシステムの構成および動作原理を説明する
ための図である。
【0031】図4に示すように、この第3実施形態のコ
ンピュータシステムは、計算機A101およびこの計算
機A101に接続されたハードディスク106aと、計
算機B102およびこの計算機B102に接続されたハ
ードティスク106bとからなる。また、この計算機A
101と計算機B102とはネットワーク105で接続
されている。そして、計算機A101は、任意の時点の
状態を、同計算機で動作しているオペレーティングシス
テム10のハイバネーション機能11により、ハードデ
ィスク106aにハイバネーションイメージ104とし
て書き出す。書き終えると、計算機A101は、イメー
ジ転送機能15により、ネットワーク105経由で計算
機B102のハードディスク106bにもハイバネーシ
ョンイメージ104を保存する。その後、計算機A10
1では、直ちにシステムを終了するか、作業継続機能1
2によって通常処理に戻るかを選択することができる。
【0032】一方、計算機B102は、たとえば計算機
A101が何らかの原因で動作できなくなったときに、
自身に接続されたハードディスク106bに保存された
ハイバネーションイメージ104を読み込んで計算機A
101の状態を復元する。ただし、計算機A101と計
算機B102との機器の違いによって情報に矛盾が生じ
る可能性があるので、第1実施形態と同様、矛盾解決機
能13によってそれを解決する。
【0033】そして、この矛盾解決機能13により情報
の矛盾を解決した後、作業継続機能12が、ハイバネー
ション機能11により復元された計算機A101の状態
から計算機A101の作業を継続させる。
【0034】以上のように、この第3実施形態のコンピ
ュータシステムでは、たとえばデスクトップタイプやノ
ートブックタイプのいわゆるパーソナルコンピュータな
どで広く普及しているハイバネーション機能を利用し、
ネットワーク105を介してハイバネーションイメージ
104を計算機A101および計算機B102間で授受
することにより、第1実施形態と同様、アプリケーショ
ンプログラムやオペレーティングシステムに複雑な仕掛
けを必要とせず、かつ、低コストで、計算機A101の
作業を計算機B102が引き継ぐことを可能とするとと
もに、さらに計算機A101と計算機B102とをたと
えば東京と大阪のように遠隔地に設置することを可能と
する。
【0035】(第4実施形態)次に、この発明の第4実
施形態について説明する。図5は、この第4実施形態の
コンピュータシステムの構成および動作原理を説明する
ための図である。
【0036】図5に示したように、この第4実施形態の
コンピュータシステムは、図4に示した第3実施形態の
コンピュータシステムに加えて、ネットワーク105を
利用した異常検出機能14を設けたものである。
【0037】そして、この第4実施形態のコンピュータ
システムでは、主系の計算機A101が、任意の時点で
ハイバネーションイメージ104を保存する一方で、待
機系の計算機B102が、第2実施形態と同様、異常検
出機能15により計算機A101が正常に動作している
ことを定期的に確認し、計算機A101に異常が発生し
た旨を検出したときに、自身に接続されたハードディス
ク106bに保存されたハイバネーションイメージ10
4を読み込み、第3実施形態と同様の手順で、計算機A
101の作業を継続する。
【0038】このように、この第4実施形態のコンピュ
ータシステムでは、計算機A101からネットワーク接
続された異なる任意の計算機B102を予め指定してハ
イバネーションイメージ104を保存しておけば、この
計算機A101に異常が発生したときに、自動的に計算
機B102がハイバネーションを実行して、計算機A1
01の処理を保存しておいた状態から引継ぐことを可能
とするため、複数台の計算機で、DNSサーバ、DHC
Pサーバ、WebサーバおよびWebキャッシュサーバ
など、主にハードディスク上のデータ更新の頻度が低
く、万一データ更新が反映されなくても機能に影響が少
ないサービスを行っている環境において、どれか1台の
計算機に異常が発生した場合に、自動で処理を引継ぐシ
ステムを構築することが可能となる。
【0039】なお、前述の各実施形態では、説明をわか
りやすくするために、主系および待機系とも1台ずづ図
示したが、N台の主系に対して1台の待機系を設けるこ
とによって、より低コストで、信頼性の高いコンピュー
タシステムを構築することが可能である。
【0040】また、以上の各実施形態のコンピュータシ
ステムは、オペレーティングシステムが動的なハードウ
ェア環境再構築機能を持たない場合は、各計算機の構成
を同一とする必要があるが、オペレーティングシステム
が動的なハードウェア環境再構築機能を持っている場合
には、ハイバネーション後に、計算機の構成を再構築す
ることができるため、各計算機の構成を同一とする必要
はない。つまり、既存のハイバネーション機能を利用す
ることによって、アプリケーションプログラムやオペレ
ーティングシステムに複雑な仕掛けを必要とせず、か
つ、低コストで、主系の計算機の作業を待機系の計算機
で引き継ぐことを可能とするといった、この発明の特徴
とする着眼点は、各計算機の構成が同一かどうかに影響
されるものではない。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明のコンピ
ュータシステムによれば、たとえばデスクトップタイプ
やノートブックタイプのいわゆるパーソナルコンピュー
タなどで広く普及しているハイバネーション機能を利用
することから、アプリケーションプログラムやオペレー
ティングシステムに複雑な仕掛けを必要とせず、かつ、
低コストで、たとえば保守点検時や故障発生時などに主
系のコンピュータが提供するサービスを待機系のコンピ
ュータが引き継ぐための機能を構築することを可能と
し、また、オペレータによる外部記憶の着脱作業も不要
であり、かつ、待機系の計算機を電源オフの状態から起
動させる必要もないため、引き継ぎを短時間で行うこと
を可能とする。
【0042】また、N台の主系の計算機に対して、待機
系の計算機をネットワーク接続された任意の1台でよく
なるため、2重系システム構成時の必要台数2N台に比
べ、N+1台とさらなる低コスト化を可能とする。
【0043】また、サービスを待機系の計算機で継続し
ながら、主系の計算機の保守点検を行えるようにする。
【0044】さらに、主にハードディスク上のデータ更
新の頻度が低く、万一データ更新が反映されなくても機
能に影響が少ないサービスを提供している計算機N台中
の任意の1台の故障を検出し、自動的に処理を引継ぐシ
ステムを低コストで構築することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るコンピュータシステ
ムを形成する各計算機の構成を示す図。
【図2】同第1実施形態のコンピュータシステムの構成
および動作原理を説明するための図。
【図3】同第2実施形態のコンピュータシステムの構成
および動作原理を説明するための図。
【図4】同第3実施形態のコンピュータシステムの構成
および動作原理を説明するための図。
【図5】同第4実施形態のコンピュータシステムの構成
および動作原理を説明するための図。
【符号の説明】
1…CPU 2…メモリ 3…ハードディスクインタフェース 4…ネットワークインタフェース 5…キーボードインタフェース 10…オペレーティングシステム 11…ハイバネーション機能 12…作業継続機能 13…矛盾解決機能 14…異常検出機能 15…イメージ転送機能 101…計算機A 102…計算機B 103…共有ハードディスク 104…ハイバネーションイメージ 105…ネットワーク 106a,106b…ハードディスク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源オフ直前の作業状態を外部記憶装置
    に保存しておき、次の電源オン時に前記保存した作業状
    態を復元するハイバネーション機能を各々有し、少なく
    とも1つ以上の外部記憶装置を共有する主系および待機
    系の少なくとも2つ以上のコンピュータからなるコンピ
    ュータシステムにおいて、 前記主系のコンピュータは、 所定のタイミングごとに前記ハイバネーション機能を用
    いてその時点での作業状態を前記共有する外部記憶装置
    に保存する作業状態保存手段を具備し、 前記待機系のコンピュータは、 前記ハイバネーション機能を用いて前記共有する外部記
    憶装置に保存された前記主系のコンピュータの作業状態
    を自身のコンピュータ上に復元する作業状態復元手段
    と、 前記作業状態復元手段により前記主系のコンピュータの
    作業状態を自身のコンピュータ上に復元した際に前記主
    系のコンピュータと自身のコンピュータとの間の機器の
    違いから生じる情報の矛盾を解決する矛盾解決手段と、 前記矛盾解決手段により情報の矛盾が解決された状態か
    ら前記主系のコンピュータの作業を引き継ぐ作業継続手
    段とを具備することを特徴とするコンピュータシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 電源オフ直前の作業状態を外部記憶装置
    に保存しておき、次の電源オン時に前記保存した作業状
    態を復元するハイバネーション機能を各々有し、それぞ
    れが固有の外部記憶装置を備え、ネットワークを介して
    互いに接続された主系および待機系の少なくとも2つ以
    上のコンピュータからなるコンピュータシステムにおい
    て、 前記主系のコンピュータは、 所定のタイミングごとに前記ハイバネーション機能を用
    いてその時点での作業状態を自身が備える外部記憶装置
    に保存する第1の作業状態保存手段と、 前記第1の作業状態保存手段により自身が備える外部記
    憶装置に保存された作業状態を前記ネットワークを介し
    て前記待機系のコンピュータに送信する作業状態送信手
    段とを具備し、 前記待機系のコンピュータは、 前記ネットワークを介して送信される前記主系のコンピ
    ュータの作業状態を自身が備える外部記憶装置に保存す
    る第2の作業状態保存手段と、 前記ハイバネーション機能を用いて前記第2の作業状態
    保存手段により自身が備える外部記憶装置に保存された
    前記主系のコンピュータの作業状態を自身のコンピュー
    タ上に復元する作業状態復元手段と、 前記作業状態復元手段により前記主系のコンピュータの
    作業状態を自身のコンピュータ上に復元した際に前記主
    系のコンピュータと自身のコンピュータとの間の機器の
    違いから生じる情報の矛盾を解決する矛盾解決手段と、 前記矛盾解決手段により矛盾が解決された状態から前記
    主系のコンピュータの作業を引き継ぐ作業継続手段とを
    具備することを特徴とするコンピュータシステム。
  3. 【請求項3】 前記待機系のコンピュータは、 前記主系のコンピュータの異常を検出する異常検出手段
    と、 前記異常検出手段が前記主系のコンピュータの異常を検
    出したときに、前記主系のコンピュータの作業を自動的
    に引き継ぐように前記作業状態復元手段、矛盾解決手段
    および作業継続手段を稼働させる自動制御手段とをさら
    に具備することを特徴とする請求項1または2記載のコ
    ンピュータシステム。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つ以上の外部記憶装置を共
    有する主系および待機系の少なくとも2つ以上のコンピ
    ュータからなるコンピュータシステムにおいて、 前記主系のコンピュータは、 所定のタイミングごとにその時点での作業状態を前記共
    有する外部記憶装置に保存する作業状態保存手段を具備
    し、 前記待機系のコンピュータは、 前記共有する外部記憶装置に保存された前記主系のコン
    ピュータの作業状態を用いて前記主系のコンピュータの
    作業を引き継ぐ作業継続手段を具備することを特徴とす
    るコンピュータシステム。
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