JP2010128415A - 光学センサ及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学センサの個体差によって生じるトナー付着量の検知誤差を小さくして、画像濃度を正確に検知できる光学センサおよび該光学センサを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】光学センサ70は、搬送ベルト29の表面29aに向けて照射光Lを照射する発光ダイオードと、搬送ベルト29の表面29aで正反射された正反射光を受光する受光手段としてのフォトダイオードと、搬送ベルト29の表面29aで拡散反射された拡散反射光を受光する受光手段としてのフォトダイオードと、これら発光ダイオードと各フォトダイオードとを、搬送ベルト29の表面29aと相対するように収容するケース74と、を備えている。そして、照射光Lと各反射光とが含まれる光路面Fに交差する方向に、搬送ベルト29の表面29aで拡散反射された他の拡散反射光D1を反射させるように、ケース74の下面741が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの電子写真方式を用いた画像形成装置が備える像担持体などにおけるトナー等の粉体の付着量を検出するための光学センサ、及び、該光学センサを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置においては、年々画質の向上が求められている。このような画像形成装置では、例えば、トナーと磁性粒子とを含む二成分現像剤が用いられており、画像形成装置が備える感光体や中間転写体等の像担持体の表面にトナーを付着させてトナー像を形成し、該トナー像を転写紙に転写して画像を形成する。そして、画像形成装置において高品質の画像を得るためには、所望の画像濃度を得ることが重要である。特に、カラー画像形成装置においては、画像濃度の変動が色味変動につながるため、画像濃度は形成される画像の品質に大きく影響する。
上述した画像形成装置では、所望の画像濃度を得るために、感光体や中間転写体等の像担持体の表面に、例えば、階調パターンからなる濃度検知用トナーパッチを形成して、このトナーパッチの濃度、即ち、トナー付着量を光学的検知手段により検知して、その検知結果に基づき感光体上への潜像形成用のレーザ光強度や、帯電バイアス、現像バイアスなどを調整して、形成される画像の濃度調整を行っている。つまり、画像形成装置で形成される画像において所望の画像濃度を得るためには、像担持体の表面のトナー付着量を正確に検知する必要がある。
このようなトナー付着量を検知する光学的検知手段として、発光手段としての発光ダイオード(以下、LEDという)と、受光手段(受光素子)としてのフォトダイオード又はフォトトランジスタと、を組み合わせた反射型光学センサが一般的に知られている。図10に、上述した反射型光学センサの一例を示す。
図10に示す反射型光学センサ770は、LED711と、正反射受光素子としてのフォトダイオード712と、拡散反射受光素子としてのフォトダイオード713と、ケース714と、を備えている。LED711は、像担持体としての転写ベルト760の表面760a(即ち、反射面)に形成されたトナーパッチ720に照射光Lを照射する。フォトダイオード712は、照射光Lがトナーパッチ720のトナー付着量に応じて正反射(鏡面反射)された正反射光Rを受光する。フォトダイオード713は、照射光Lがトナーパッチ720のトナー付着量に応じて拡散反射(乱反射)された拡散反射光Dを受光する。フォトダイオード712及びフォトダイオード713は、受光した光量に応じた電圧を出力する。ケース714は、LED711、フォトダイオード712及びフォトダイオード713、を転写ベルト760に相対するように収容する。そして、このような反射型光学センサ用いて、濃度検知用トナーパッチのトナー付着量を検知する画像形成装置が特許文献1に提案されている。
特許文献1に示される画像形成装置では、上述したような反射型光学センサを用いて、トナーパッチ720のトナー付着量に対する正反射光量出力電圧及び拡散反射光量出力電圧を検知して、これら検知したそれぞれの出力電圧の差分値を求め、この差分値からトナーパッチ720のトナー付着量を検知して画像濃度の調整を行っていた。この正反射光量出力電圧及び拡散反射光量出力電圧の差分値は、トナーパッチ720のトナー付着量に対して大きく変化するので、この差分値を用いて画像濃度の調整を行うことにより、トナー付着量を正確に検知することができ、そのため、所望の画像濃度を得ることができた。
特開2001−194843号公報
上述したような光学センサにおいて、拡散反射光を検知する拡散反射受光素子は、個体差により出力特性が異なる場合がある。ここでいう出力特性とは、トナー付着量に応じた所定の光量を受光したときの出力電圧、又は、受光した光量に対する出力電圧のグラフ形状(出力カーブ)、などである。図11に、基準となる拡散反射受光素子S(以下、基準受光素子Sという)と、基準受光素子Sより出力電圧が大きくなる出力特性を有する拡散反射受光素子A(以下、比較受光素子Aという)と、基準受光素子Sより出力電圧が小さくなる出力特性を有する拡散反射受光素子B(以下、比較受光素子Bという)と、のそれぞれにおけるトナー付着量に対する出力電圧の概略関係を表すグラフを示す。
このグラフによれば、各受光素子は、転写ベルトの表面が地肌のまま(即ち、トナー付着量0)のとき出力電圧が最小値となり、転写ベルトの表面へのトナー付着量が多くなるほど出力電圧が高くなる。また、各受光素子において同一のトナー付着量を検知したとき、比較受光素子Aは基準受光素子Sより出力電圧が大きく、比較受光素子Bは基準受光素子Sより出力電圧が小さく、つまり、これら各受光素子には出力特性に個体差がある。そして、このような各受光素子の個体差を補正するために、所定のトナー付着量C(以下、補正点ともいう)のときに、比較受光素子A及び比較受光素子Bの出力電圧を、基準受光素子Sの出力電圧と同一にする所定の補正乗数をかける。図12に、この補正乗数をかけて補正したグラフを示す。
このように、所定の補正乗数をかけることによって、補正点における出力電圧Gは、各受光素子で同一となる。しかし、補正点とは異なる他の所定のトナー付着量(例えば、付着量D)での出力電圧Es、Ea、Ebは、各受光素子の出力特性(出力カーブ)の個体差により、差異が生じる場合がある。ここで、基準受光素子Sとの出力電圧の差異を定量的に評価するために、付着量Dにおける出力電圧と付着量C(補正点)における出力電圧との比(以下、拡散出力比という)を考える。
この拡散出力比は、異なる2つの点(トナー付着量)における出力電圧の比を表すものであり、拡散出力比の値が近いほど、出力電圧のグラフ形状(即ち、出力カーブ)が相似であると考えられ、拡散出力比の値が離れているほど、出力電圧のグラフ形状の違いが大きいと考えられる。つまり、ある拡散反射受光素子において、拡散出力比が基準受光素子Sと近い(差異が小さい)と、基準受光素子Sと出力カーブが似ており、補正乗数をかけることで基準受光素子Sと同等の出力特性を得ることができ、一方で、拡散出力比が基準受光素子Sと離れている(差異が大きい)と、基準受光素子Sとの出力カーブが異なり、補正乗数をかけても基準受光素子Sと同等の出力特性を得ることができない。即ち、拡散反射受光素子において、基準受光素子Sとの拡散出力比の差異が大きいものについては、トナー付着量の検知誤差が生じてしまうことが判る。この各受光素子(光学センサ)間での拡散出力比の差異を、拡散出力比のばらつきという。
本発明者らは、さらに高精度のトナー付着量の検知を実現するために、この拡散反射受光素子によって検知される拡散反射光、光学センサの構成、及び、拡散出力比、との関係に着目して鋭意検討した結果、以下のことを見いだした。
図10に示すように、反射型光学センサ770は、転写ベルト760の図中上方に配置されており、反射型光学センサ770のケース714の下面714aが、転写ベルト760の表面760aと正対して配置されている。つまり、転写ベルト760の表面760aとケース714の下面714aとが互いに平行に配置されている。
この構成における拡散反射光D1の進み方について考える。図13において、照射光Lと拡散反射光Dとが含まれる面を光路面Fとし、この光路面Fは、x軸方向とz軸方向とを含む平面(xz平面)に平行にされている。拡散反射光D1の光路は光路面Fに沿い且つ下面714aに向かって進み、拡散反射光D1は直接フォトダイオード713に受光されない。そして、上述のように転写ベルト760と下面714aとが互いに平行に配置されているので、図13に模式的に示すように、照射光Lが転写ベルト760の表面760a(反射面)で反射(1次反射)された拡散反射光D1、及び、この拡散反射光D1が転写ベルト760の表面760a及び下面714aで正反射されたn次反射光(D2、D3、…)は、照射光Lの光路と拡散反射光D1の光路とを含む光路面Fに沿って進む。なお、図13において、下面714aは省略している。
この構成から、図14、図15に示すように、拡散反射光D1が、下面714aで正反射(2次反射光D2)され、転写ベルト760の表面760a(即ち、トナーパッチ720)で再度正反射(3次反射光D3)されて、この3次反射光D3が拡散反射受光素子であるフォトダイオード713に受光されてしまうことが考えられる。また、拡散反射光の光量によっては、下面714a及び転写ベルト760の表面760aで再々度反射されることもあり、つまり、下面714a(ケースの反射面と相対する面)と転写ベルト760の表面760a(反射面)とで複数回正反射された反射光が拡散反射受光素子に受光されてしまうことが考えられる。また、正反射受光素子であるフォトダイオード712においても上記と同様のことが起きると考えられる。なお、光は、拡散反射されるとその光量が極端に小さくなるので、下面714aと及び転写ベルト760の表面760aで複数回拡散反射された反射光については、その影響を無視できる。
そこで、ケース714の下面714aにおける反射率を変化させて、即ち、転写ベルト760の表面760aに向けて正反射される光量を変化させたときの基準受光素子Sの拡散出力比を、光学シミュレーションを用いて求めた。その結果を表1に示す。
Figure 2010128415
この結果によれば、下面714aにおける反射率が小さいと、即ち、転写ベルト760の表面760aに向けて正反射される光量が少ないと、拡散出力比が小さく、下面714aにおける反射率が大きくなるにしたがって、即ち、転写ベルト760の表面760aに向けて正反射される光量が大きくなるにしたがって、拡散出力比が大きくなることが判った。このことは、上記複数回正反射された反射光の受光量が多くなると、本来の拡散出力比(即ち、反射率0%のときの拡散出力比)からのずれが大きくなることを示している。また、反射率の数%の違いで拡散出力比が大きく変化することが判った。
上述のように、反射型光学センサ770は、転写ベルト760の表面760aとケース714の下面714aとが互いに平行に配置されているが、例えば、ケース714の加工時の製造誤差や、反射型光学センサ770を画像形成装置等に組み付けるときの組立誤差などによって、転写ベルト760の表面760aとケース714の下面714aとの位置関係が平行から微妙にずれてしまうことがある。すると、ケース714の下面714aでの光の反射の振る舞いが反射型光学センサ770ごとに変化してしまい、つまり、下面714aにおける実効的な反射率に違いが生じてしまい、この反射率の違いによって拡散出力比が大きく変化して、反射型光学センサ770における拡散出力比のばらつきの一因になっているものと考えられる。
このことから、特許文献1に示される構成では、反射型光学センサ770毎に、それぞれのケース714の下面714aにおける反射率に違いが生じてしまうので、上記複数回正反射された反射光の受光量に差異が生じて、拡散出力比が大きくばらつき、そのため、反射型光学センサにおける上記各種誤差等の個体差によるトナー付着量の検知誤差が生じてしまい、画像濃度を正確に検知することができないという問題が潜在していた。
本発明は、上記課題に係る問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、光学センサの個体差によって生じるトナー付着量の検知誤差を小さくして、画像濃度を正確に検知できる光学センサおよび該光学センサを備えた画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、反射面に向けて光を照射する発光手段と、前記反射面で反射された光を受光する受光手段と、前記発光手段と前記受光手段とが前記反射面と相対するように収容されるケースと、を備えた光学センサにおいて、前記発光手段によって照射された光の光路と前記受光手段によって受光される光の光路とが含まれる光路面に交差する方向に、前記反射面で拡散反射された拡散反射光を反射させるように、前記ケースの前記反射面と相対する面が形成されていることを特徴とする光学センサである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記ケースの前記反射面と相対する面が、前記光路面と直交しないように前記反射面に対して傾斜されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、前記ケースの前記反射面と相対する面が、拡散反射処理されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載された発明において、前記ケースの前記反射面と相対する面には、透明な合成樹脂又は透明なガラスからなる防塵部材が、設けられていることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明は、請求項4に記載された発明において、前記防塵部材の前記反射面と相対する面が、反射防止処理されていることを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明は、請求項4又は5に記載された発明において、前記防塵部材の前記発光手段によって照射された光に通過される箇所には、集光部材又は光放散部材が一体に形成されていることを特徴とするものである。
請求項7に記載された発明は、請求項4〜6のいずれか一項に記載された発明において、前記防塵部材の前記受光手段によって受光される光に通過される箇所には、前記集光部材又は前記光放散部材が一体に形成されていることを特徴とするものである。
請求項8に記載された発明は、反射面としての表面に粉体が付着される像担持体と、前記像担持体の前記表面に付着された前記粉体の付着量を検知する光学センサと、を少なくとも有する画像形成装置において、前記光学センサとして、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学センサを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に記載された発明によれば、反射面に向けて光を照射する発光手段と、前記反射面で反射された光を受光する受光手段と、前記発光手段と前記受光手段とが前記反射面と相対するように収容されるケースと、を備えた光学センサにおいて、前記発光手段によって照射された光の光路と前記受光手段によって受光される光の光路とが含まれる、光路面に交差する方向に、前記反射面で拡散反射された拡散反射光を反射させるように、前記ケースの前記反射面と相対する面が形成されているので、反射面で反射(1次反射)された拡散反射光がケースの前記反射面と相対する面で正反射されたとき、光路面と交差する方向、即ち、ケースと反射面との間から逸れる方向に向かって進み、そのため、ケースの前記反射面と相対する面と前記反射面との間で複数回正反射された反射光が受光手段によって受光されることを防いで(即ち、前記反射面と相対する面の実効的な反射率を0%にして)、拡散出力比のばらつきを小さくすることができる。したがって、光学センサの個体差によって生じるトナー付着量の検知誤差を小さくして、画像濃度を正確に検知できる。
請求項2に記載された発明によれば、前記ケースの前記反射面と相対する面が、前記光路面と直交しないように前記反射面に対して傾斜されているので、反射面で反射(1次反射)された拡散反射光がケースの前記反射面と相対する面で正反射されたとき、光路面と交差する方向、即ち、ケースと反射面との間から逸れる方向に向かって進み、そのため、ケースの前記反射面と相対する面と前記反射面との間で複数回正反射された反射光が受光手段によって受光されることを防いで、拡散出力比のばらつきを小さくすることができる。したがって、光学センサの個体差によって生じるトナー付着量の検知誤差を小さくして、画像濃度を正確に検知できる。
請求項3に記載された発明によれば、前記ケースの前記反射面と相対する面が、拡散反射処理されているので、反射面で反射(1次反射)された拡散反射光が、前記ケースの前記反射面と相対する面で拡散されて複数の方向に進むとともに各方向に進む光の光量が小さくなり、そのため、ケースの前記反射面と相対する面と前記反射面との間で複数回正反射された反射光が受光手段によって受光されることを防いで、拡散出力比のばらつきを小さくすることができる。したがって、光学センサの個体差によって生じるトナー付着量の検知誤差を小さくして、画像濃度を正確に検知できる。
請求項4に記載された発明によれば、前記ケースの前記反射面と相対する面には、透明な合成樹脂又は透明なガラスからなる防塵部材が設けられているので、前記発光手段によって照射される光及び前記受光手段によって受光される光を通過(透過)させるとともに前記発光手段及び前記受光手段を前記ケース内に密閉することができ、そのため、トナーなどの粉体が発光手段又は受光手段などに付着することによって生じる照射光量及び受光光量の減少などを防止できる。したがって、トナー付着量を正確に検知することができ、画像濃度を正確に検知できる。
請求項5に記載された発明によれば、前記防塵部材の前記反射面と相対する面が、反射防止処理されているので、反射面で反射(1次反射)された拡散反射光が、防塵部材の前記反射面と相対する面で反射されることを防止し、そのため、防塵部材の前記反射面と相対する面と前記反射面との間で複数回正反射された反射光が受光手段に受光されることを防いで、拡散出力比のばらつきを小さくすることができる。したがって、光学センサの個体差によって生じるトナー付着量の検知誤差を小さくして、画像濃度を正確に検知できる。
請求項6に記載された発明によれば、前記防塵部材の前記発光手段によって照射された光に通過される箇所には、集光部材又は光放散部材が一体に形成されているので、これら集光部材又は光放散部材によって、発光手段に照射される光の光量を適切に調整することができ、そのため、トナー付着量を正確に検知することができ、画像濃度を正確に検知できる。
請求項7に記載された発明によれば、前記防塵部材の前記受光手段によって受光される光に通過される箇所には、前記集光部材又は前記光放散部材が一体に形成されているので、集光部材又は光放散部材によって、受光手段に受光される光の光量を適切に調整することができ、そのため、トナー付着量を正確に検知することができ、画像濃度を正確に検知できる。
請求項8に記載された発明によれば、反射面としての表面に粉体が付着される像担持体と、前記像担持体の前記表面に付着された前記粉体の付着量を検知する光学センサと、を少なくとも有する画像形成装置において、前記光学センサとして、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学センサを備えているので、光学センサの個体差によって生じるトナー付着量の検知誤差を小さくして、画像濃度を正確に検知できる。
以下、本発明の光学センサ及び画像形成装置の一実施形態を、図1〜図3、図7、図8を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る光学センサを示す断面図である。図2は、濃度検知用トナーパッチの正面図である。図3は、図1の光学センサの側面図である。図7は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す断面図である。図8は、図7の画像形成装置が備えるプロセスカートリッジの断面図である。
光学センサ70は、図1に示すように、発光手段としての発光ダイオード71と、受光手段としてのフォトダイオード72及びフォトダイオード73と、ケース74と、基板95と、を備えている。以下の説明において、便宜上、図1の左右方向(即ち、図2の前後(手前−奥)方向)をx軸方向とし、図1の前後方向(即ち、図2の左右方向)をy軸方向とし、図1の上下方向をz軸方向として、これら方向を用いて位置関係を示す場合がある。x軸方向、y軸方向、及び、z軸方向は、互いに直交する。
この光学センサ70は、図示しない支持部材などによって、後述する搬送ベルト29に相対して配置されており、搬送ベルト29の表面29a(請求項中の反射面に相当)に形成された濃度検知用トナーパッチ90のトナー付着量を検知する。濃度検知用トナーパッチ90(以下、トナーパッチ90ともいう)は、図2に示すように、搬送ベルト29の移動方向下流から上流に向かい徐々に濃度が濃く(即ち、トナー付着量が多く)なる階調パターンに形成されている。搬送ベルト29は、x軸方向とy軸方向とを含む平面(xy平面)と平行にされている。また、光学センサ70が組み込まれる画像形成装置の構成によっては、光学センサ70が像担持体としての感光体や中間転写体などに相対して配置され、これらの像担持体の表面に形成されたトナーパッチ90のトナー付着量を検知してもよい。
発光ダイオード71(以下、LED71という)は、電流を流すことにより発光する周知の電子部品である。LED71は、透明又は半透明の合成樹脂からなるケース部と、該ケース部に封止された発光部と、該発光部に接続された一対のリード線と、からなる。LED71のケース部は、円柱状の本体部と、本体部の一端に一体形成された半球状の頭部と、本体部の他端に一体形成されたフランジ部と、を備えており、いわゆる砲弾型に形成されている。LED71の発光部には、例えば、ピーク発光波長が950nmとなるGaAs素子が用いられている。LED71の一対のリード線は、それぞれの一端が発光部に接続されており、それぞれの他端が本体部の他端から突出されている。
フォトダイオード72及びフォトダイオード73は、受光した光量に応じて電圧を生じる周知の電子部品である。各フォトダイオードは、透明の合成樹脂からなるケース部と、該ケース部に封止された受光部と、該受光部に接続された一対のリード線と、からなる。各フォトダイオードのケース部は、上述した発光ダイオード71と同一の砲弾型に形成されている。各フォトダイオードの受光部には、例えば、ピーク分光感度波長が800nmのSi素子が用いられている。各フォトダイオードの一対のリード線は、それぞれの一端が受光部に接続されており、それぞれの他端が本体部の他端から突出されている。また、本実施形態においては、フォトダイオードを用いているが、これに限らず、フォトトランジスタや、フォトダーリントンなどの、受光した光量に応じた電圧又は電流を生じるものであれば、受光手段として用いることができる。
フォトダイオード72は、LED71の照射光Lが搬送ベルト29の表面29aに形成された濃度検知用トナーパッチ90で正反射された正反射光Rを受光する。即ち、フォトダイオード72は、正反射受光素子として機能する。フォトダイオード73は、LED71の照射光Lが搬送ベルト29の表面29aに形成された濃度検知用トナーパッチ90で拡散反射された拡散反射光Dを受光する。即ち、フォトダイオード73は、拡散反射受光素子として機能する。正反射光R、拡散反射光D及び後述する拡散反射光D1は、照射光Lが搬送ベルト29の表面29aで最初に反射された光(1次反射光)を示している。
ケース74は、非透光性の合成樹脂からなり、図1に示すように略くさび状に形成されて、円柱孔状の3つの収容孔75、収容孔76、及び、収容孔77が設けられているとともに、ケース74の図中下方に位置する面(以下、下面741という)が、搬送ベルト29の表面29aに相対するように配置される。
収容孔75は、内径がLED71の本体部の外径と同一に形成されて、ケース74の下面741とケース74の図中上方に位置する面(以下、上面742という)とを貫通している。これにより、収容孔75に、頭部からLED71を挿入したときに、LED71のフランジ部が上面742に当接して位置決めされる。このとき、収容孔75の軸にLED71の光軸が重ねられて収容される。LED71は、搬送ベルト29の表面29aと相対するように収容孔75に収容される。また、収容孔75の下面741側の開口部75aは、LED71の本体部の外径より小さく形成されている。これにより、LEDの照射光Lが不要に広がることを規制する。収容孔75は、LED71の光軸が、搬送ベルト29の表面29aに対し所定の角度をなすよう形成されている。これにより、LED71の照射光Lが、上記所定の角度で搬送ベルト29の表面29aに入射される。
収容孔76は、内径がフォトダイオード72の本体部の外径と同一に形成されて、下面741と上面742とを貫通している。これにより、収容孔76に、頭部からフォトダイオード72を挿入したときに、フォトダイオード72のフランジ部が上面742に当接して位置決めされる。このとき、収容孔76の軸にフォトダイオード72の光軸が重ねられて収容される。フォトダイオード72は、搬送ベルト29の表面29aと相対するように収容孔76に収容される。また、収容孔76の下面741側の開口部76aは、フォトダイオード72の本体部の外径より小さく形成されている。これにより、フォトダイオード72に不要な光が受光されることを規制する。収容孔76は、フォトダイオード72の光軸とLED71の光軸とが、上述した照射光Lが入射される搬送ベルト29の表面29a(即ち、トナーパッチ90)上の点Pから垂直(z軸方向)に引いた直線Kについて線対称となるように形成されている。換言すると、フォトダイオード72の光軸とLED71の光軸とのそれぞれが、直線Kに対して同じ角度で互いに逆方向に傾斜されている。これにより、照射光Lが搬送ベルト29の表面29aで正反射された正反射光Rが、収容孔76に収容されたフォトダイオード72に受光される。
収容孔77は、内径がフォトダイオード73の本体部の外径と同一に形成されて、ケース74の下面741と上面742とを貫通している。これにより、収容孔76に、頭部からフォトダイオード72を挿入したときに、フォトダイオード73のフランジ部が上面742に当接して位置決めされる。このとき、収容孔77の軸にフォトダイオード73の光軸が重ねられて収容される。フォトダイオード73は、搬送ベルト29の表面29aと相対するように収容孔77に収容される。収容孔77の下面741側の開口部77aについても、フォトダイオード73の本体部の外径と同一に形成されている。これにより、フォトダイオード73の受光量を高めている。収容孔77は、フォトダイオード73の光軸が、正反射光Rの光路と重ならないように形成されている。具体的には、フォトダイオード72の光軸が搬送ベルト29の表面29aとなす角度が、LED71の光軸が搬送ベルト29の表面29aとなす角度より小さくなるようにされている。これにより、照射光Lが搬送ベルト29の表面29aで拡散反射された拡散反射光Dが、収容孔77に収容されたフォトダイオード73に受光される。
各収容孔は、それぞれの軸が1つの平面(x軸方向とz軸方向とを含む平面(xz平面))に沿って並べられて設けられている。そして、収容孔75には、その軸にLED71の光軸が重ねられて収容され、収容孔76には、その軸にフォトダイオード72の光軸が重ねられて収容され、収容孔77には、その軸にフォトダイオード73の光軸が重ねられて収容されているので、照射光L、正反射光R、及び、拡散反射光Dは上述した1つの平面(以下、光路面Fという)に含まれる。
ケース74の下面741は、平面に形成されているとともに、搬送ベルト29の表面29aに対してy軸方向に角度θをなすように傾斜されている。つまり、下面741は、光路面F(xz平面)に直交しないように搬送ベルト29の表面29a(xy平面)に対して傾斜されている。この角度θは5°〜10°程度が好ましい。また、ケース74の上面742が、y軸方向と平行で且つx軸方向に異なる角度に傾斜された複数の面から構成されている。
基板95は、合成樹脂で構成された平板の表面に薄膜金属の回路配線が設けられた周知のプリント配線基板である。基板95は、一方の表面に、上述したケース74の1つの側面が密に重ねられて配置されているとともに、LED71、フォトダイオード72及びフォトダイオード72、のそれぞれの一対のリード線の他端がはんだ付けされている。これら電子部品は、基板95を介して図示しない制御部に電気的に接続されており、制御部からの制御信号を受けて光を照射するとともに、受光した光量に応じた電圧を該制御部に出力する。
次に、上述した光学センサ70の本発明に係る作用について、図1、図3を参照して説明する。
LED71によって照射光Lが照射されると、図1に示すように、該照射光Lが搬送ベルト29の表面29aで正反射された正反射光Rがフォトダイオード72に受光され、拡散反射された拡散反射光Dがフォトダイオード73に受光される。また、拡散反射光Dとは別方向で且つ光路面Fに沿って拡散反射された拡散反射光D1は、図3に示すように、下面741にて光路面Fからy軸方向に逸れるように正反射された2次反射光D2となり、さらに、この2次反射光D2が、搬送ベルト29の表面29aで再度正反射されてさらにy軸方向に逸れた3次反射光D3となる。このように、拡散反射光D以外の光路面Fに沿う拡散反射光は、ケース74の下面741で光路面Fから逸れるように正反射されるので、フォトダイオード73に受光されない。
以上より、本発明によれば、ケース74の下面741が、光路面Fと直交しないように搬送ベルト29の表面29aに対して傾斜されているので、搬送ベルト29の表面29aで反射(1次反射)された拡散反射光D1がケース74の下面741で正反射されたとき、光路面Fと交差する方向、即ち、ケース74と搬送ベルト29との間から逸れるようにy軸方向に向かって進み、そのため、ケース74の下面741と搬送ベルト29の表面29aとの間で複数回正反射された反射光がフォトダイオード72及びフォトダイオード73に受光されることを防いで(即ち、下面741における実効的な反射率を0%にして)、拡散出力比のばらつきを小さくすることができる。したがって、光学センサの個体差によって生じるトナー付着量の検知誤差を小さくして、画像濃度を正確に検知できる。
上述した実施形態では、ケース74の下面741が、光路面Fに直交しないように搬送ベルト29の表面29aに対して傾斜されているものであったが、これに限らず、本発明によれば、ケースの下面が拡散反射処理されているものであっても良い。このような構成の光学センサ70Aを図4に示す。なお、図4において、上述した実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
光学センサ70Aは、発光ダイオード71と、フォトダイオード72及びフォトダイオード73と、ケース74Aと、基板95と、を備えている。ケース74Aの下面741Aは、搬送ベルト29の表面29aと平行に形成されているとともに、拡散反射処理が施されている。ここでいう拡散反射処理とは、例えば、円錐状や角錐状などの複数の微小突起が面全体に隙間なく設けられていたり、面全体が粗面化されていたりするなど、その面に入射された光を複数の方向に拡散して反射させる表面処理のことを指す。
このようにケース74Aの下面741Aが拡散反射処理されているので、照射光Lが搬送ベルト29の表面29aで反射(1次反射)された拡散反射光D1が、ケース74Aの下面741Aで拡散されて複数の方向に進む拡散反射光DDとなるとともに、各方向に進む光の光量が小さくなり、そのため、ケース74Aの下面741Aと搬送ベルト29の表面29aとの間で複数回正反射された反射光がフォトダイオード72及びフォトダイオード73に受光されることを防いで(即ち、下面741における実効的な反射率を0%にして)、拡散出力比のばらつきを小さくすることができる。したがって、光学センサの個体差によって生じるトナー付着量の検知誤差を小さくして、画像濃度を正確に検知できる。また、上述した実施形態の光学センサ70において、ケース74の下面741に拡散反射処理を施しても良い。
また、上述した実施形態では、ケース74に設けられた各収容孔が搬送ベルト29の表面29aに向けて開口されているが、これに限らず、本発明によれば、平板状の透明な合成樹脂又は透明なガラスからなる防塵部材78をケース74の下面741に設けても良い。このような構成の光学センサ70Bを図5に示す。なお、図5において、上述した実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
光学センサ70Bは、発光ダイオード71と、フォトダイオード72及びフォトダイオード73と、ケース74と、基板95と、防塵部材78と、を備えている。防塵部材78は、透明な合成樹脂又は透明なガラスで構成された平板状の部材であり、ケース74の下面741に密に重ねて配設されている。そのため、防塵部材78は、発光ダイオード71と、フォトダイオード72及びフォトダイオード73と、各収容孔(即ち、ケース74)内に密閉する。また、防塵部材78は、照射光L、正反射光R、及び、拡散反射光Dによって通過(透過)される。また、防塵部材78の搬送ベルト29の表面29aと相対する面(以下、下面781)における上述した照射光L、正反射光R、及び、拡散反射光Dによって通過される箇所以外には、反射防止処理が施されていることが好ましい。このような反射防止処理を施すことで、図5に示すような、下面781で正反射される反射光D2’を防ぐことができる。ここでいう反射防止処理とは、例えば、カーボンブラックを塗布するなど、その面における反射率を低くする処理である。また、図中の2次反射光D2は、ケース74の下面741で、y軸方向に逸れるように正反射された反射光である。
このように、透明な合成樹脂又は透明なガラスからなる防塵部材78がケース74の下面741に設けられていると、照射光L、正反射光R、及び、拡散反射光Dを通過させるとともに、LED71、フォトダイオード72及びフォトダイオード73をケース74内に密閉することができ、トナーなどの粉体がLED71、フォトダイオード72又はフォトダイオード73などに付着することによって生じる照射光量及び受光光量の減少などを防止できる。そのため、トナー付着量を正確に検知することができ、画像濃度を正確に検知できる。
また、防塵部材78の下面781が、反射防止処理されることにより、搬送ベルト29の表面29aで反射(1次反射)された拡散反射光D1が、防塵部材78の下面781で反射されることを防止でき、そのため、防塵部材78の下面781と搬送ベルト29の表面29aとの間で複数回正反射された反射光がフォトダイオード72及びフォトダイオード73に受光されることを防いで(即ち、下面741における実効的な反射率を0%にして)、拡散出力比のばらつきを小さくすることができる。したがって、光学センサの個体差によって生じるトナー付着量の検知誤差を小さくして、画像濃度を正確に検知できる。
また、上述した防塵部材78の下面781における照射光L、正反射光R、及び、拡散反射光Dによって透過される箇所に、集光部材としての凸レンズを設けても良い。このような構成の光学センサ70Cを図6に示す。なお、図6において、上述した実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
光学センサ70Cは、発光ダイオード71と、フォトダイオード72及びフォトダイオード73と、ケース74と、基板95と、防塵部材78と、凸レンズ79、80、81と、を備えている。凸レンズ79は、防塵部材78の下面781上で且つ照射光Lに通過される箇所に設けられている。凸レンズ80は、防塵部材78の下面781上で且つ正反射光Rに通過される箇所に一体に形成されている。凸レンズ81は、防塵部材78の下面781上で且つ拡散反射光Dに通過される箇所に設けられている。各凸レンズは、光を集光することにより該光が適切な光量となって通過するように調整されている。
このように、防塵部材78の照射光L、正反射光R、及び、拡散反射光Dに通過される箇所のそれぞれに凸レンズを設けているので、それぞれの光量を適切に調整することができ、そのため、トナー付着量を正確に検知することができ、画像濃度を正確に検知できる。また、上述した凸レンズに代えて、光放散部材としての凹レンズを設けて、照射光L、正反射光R、及び、拡散反射光Dの光量を適切に調整しても良い。
次に、画像形成装置の一実施形態について、図7、図8を参照して説明する。
画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像則ちカラー画像を、一枚の転写材としての記録紙7(図7に示す)に形成する。なお、イエロー、マゼンダ、シアン、黒の各色に対応するユニットなどを、以下、符号の末尾に各々Y,M,C,Kを付けて示す。
画像形成装置1は、図7に示すように、装置本体2と、給紙ユニット3と、レジストローラ対10と、転写ユニット4と、定着ユニット5と、複数のレーザ書き込みユニット22Y,22M,22C,22Kと、複数のプロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Kと、上述した光学センサ70と、を少なくとも備えている。
装置本体2は、例えば、箱状に形成され、フロア上などに設置される。装置本体2は、給紙ユニット3と、レジストローラ対10と、転写ユニット4と、定着ユニット5と、複数のレーザ書き込みユニット22Y,22M,22C,22Kと、複数のプロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Kと、光学センサ70と、を収容している。
給紙ユニット3は、装置本体2の下部に複数設けられている。給紙ユニット3は、前述した記録紙7を重ねて収容するとともに装置本体2に出し入れ自在な給紙カセット23と、給紙ローラ24とを備えている。給紙ローラ24は、給紙カセット23内の一番上の記録紙7に押し当てられている。給紙ローラ24は、前述した一番上の記録紙7を、転写ユニット4の後述する搬送ベルト29と、プロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Kの後述する現像装置13の感光体ドラム8との間に送り出す。
レジストローラ対10は、給紙ユニット3から転写ユニット4に搬送される記録紙7の搬送経路に設けられており、一対のローラ10a,10bを備えている。レジストローラ対10は、一対のローラ10a,10b間に記録紙7を挟み込み、該挟み込んだ記録紙7をトナー像に重ね合わせ得るタイミングで、転写ユニット4とプロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Kとの間に送り出す。
転写ユニット4は、給紙ユニット3の上方に設けられている。転写ユニット4は、駆動ローラ27と、従動ローラ28と、搬送ベルト29と、転写ローラ30Y,30M,30C,30Kとを備えている。駆動ローラ27は、記録紙7の搬送方向の下流側に配置されており、駆動源としてのモータなどによって回転駆動される。従動ローラ28は、装置本体2に回転自在に支持されており、記録紙7の搬送方向の上流側に配置されている。搬送ベルト29は、無端環状に形成されており、前述した駆動ローラ27と従動ローラ28との双方に掛け渡されている。搬送ベルト29は、駆動ローラ27が回転駆動されることで、前述した駆動ローラ27と従動ローラ28との回りを図中反時計回りに循環(無端走行)する。
光学センサ70は、搬送ベルト29の駆動ローラ27の近傍に配設されている。光学センサ70のケース74の下面741は、搬送ベルト29の表面29aに相対して配置されている。光学センサ70は、搬送ベルト29の表面29aに形成された濃度検知用トナーパッチ90のトナー付着量を検出し、該付着量に応じた電圧を出力する。光学センサ70が出力するトナー付着量に応じた電圧は、図示しない制御部に送られる。この制御部はマイクロコンピュータなどによって構成されている。この制御部には、光学センサ70が備えるフォトダイオード72及びフォトダイオード73における個体差を補正するための補正係数が記憶されており、光学センサ70の出力電圧を該補正係数に基づいて補正する。
転写ローラ30Y,30M,30C,30Kは、それぞれ、プロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Kの感光体ドラム8との間に搬送ベルト29と該搬送ベルト29上の記録紙7とを挟む。転写ユニット4は、転写ローラ30Y,30M,30C,30Kが、給紙ユニット3から送り出された記録紙7を各プロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Kの感光体ドラム8の外表面に押し付けて、感光体ドラム8上のトナー像を記録紙7に転写する。転写ユニット4は、トナー像を転写した記録紙7を定着ユニット5に向けて送り出す。
定着ユニット5は、転写ユニット4の記録紙7の搬送方向の下流に設けられ、互いの間に記録紙7を挟む一対のローラ5a,5bを備えている。定着ユニット5は、一対のローラ5a,5b間に転写ユニット4から送り出されてきた記録紙7を押圧加熱することで、感光体ドラム8から記録紙7上に転写されたトナー像を、該記録紙7に定着させる。
レーザ書き込みユニット22Y,22M,22C,22Kは、それぞれ、装置本体2の上部に取り付けられている。レーザ書き込みユニット22Y,22M,22C,22Kは、それぞれ、一つのプロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Kに対応している。レーザ書き込みユニット22Y,22M,22C,22Kは、プロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Kの後述の帯電ローラ9により一様に帯電された感光体ドラム8の外表面にレーザ光を照射して、静電潜像を形成する。
プロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Kは、それぞれ、転写ユニット4と、レーザ書き込みユニット22Y,22M,22C,22Kとの間に設けられている。プロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Kは、装置本体2に着脱自在である。プロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Kは、記録紙7の搬送方向に沿って、互いに並設されている。
プロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Kは、図8に示すように、カートリッジケース11と、帯電装置としての帯電ローラ9と、像担持体(感光体ともいう)としての感光体ドラム8と、クリーニング装置としてのクリーニングブレード12と、現像装置13と、現像剤供給装置35を備えている。このため、画像形成装置1は、帯電ローラ9と、感光体ドラム8と、クリーニングブレード12と、現像装置13と、現像剤供給装置35を少なくとも備えている。
カートリッジケース11は、装置本体2に着脱自在で、かつ帯電ローラ9と、感光体ドラム8と、クリーニングブレード12と、現像装置13と、現像剤供給装置35を収容している。帯電ローラ9は、感光体ドラム8の外表面を一様に帯電する。
感光体ドラム8は、現像装置13の後述する現像ローラ15と間隔をあけて配されている。感光体ドラム8は、軸芯を中心として回転自在な円柱状又は円筒状に形成されている。感光体ドラム8は、帯電ローラ9に印加されたAC電圧とDC電圧とを重畳させた帯電バイアスによって、その外表面が一様に帯電(例えば、−500V〜−700V)されたのち、対応するレーザ書き込みユニット22Y,22M,22C,22Kによってレーザ光が照射されて、その外表面上に静電潜像が形成される。感光体ドラム8は、外表面上に形成されかつ担持する静電潜像にトナー36が吸着して現像し、こうして得られたトナー像を搬送ベルト29との間に位置付けられた記録紙7に転写する。クリーニングブレード12は、記録紙7にトナー像を転写した後に、感光体ドラム8の外表面に残留したトナー36を除去する。
現像装置13は、図8に示すように、現像剤供給部14と、ケース25と、規制部材としての規制ブレード16と、現像剤担持体としての現像ローラ15と、を少なくとも備えている。
現像剤供給部14は、収容槽17と、攪拌部材としての一対の攪拌スクリュー18と、を備えている。収容槽17は、感光体ドラム8と長さが略等しい箱状に形成されている。また、収容槽17内には、該収容槽17の長手方向に沿って延びた仕切壁19が設けられている。仕切壁19は、収容槽17内を第1空間20と、第2空間21とに区画している。また、第1空間20と第2空間21とは、両端部が互いに連通している。
収容槽17は、第1空間20と第2空間21との双方に現像剤26を収容する。現像剤26は、粉体としてのトナー36と、磁性キャリアとを含んでいる。第1空間20と、第2空間21とのうち現像ローラ15から離れた側の第1空間20の一端部には、供給孔37が開口している。トナー36は、供給孔37を通して、後述する現像剤供給装置35により適宜供給される。
トナー36は、乳化重合法又は懸濁重合法により製造された球状の微粒子である。なお、トナー36は、種々の染料又は顔料を混入・分散した合成樹脂で構成される塊を粉砕して得られても良い。トナー36の平均粒径は、3μm以上でかつ7μm以下である。また、トナー36は、粉砕加工などにより形成されても良い。
磁性キャリアは、第1空間20と第2空間21との双方に収容されている。磁性キャリアの平均粒径は、20μm以上でかつ35μm以下である。磁性キャリアは、磁性材料としてのフェライトで構成された球状の芯材と、アクリルなどの熱可塑性樹脂とメラミン樹脂とを架橋させた樹脂成分と帯電調整剤とを含有しかつ前記芯材の外表面を被覆した樹脂コート膜と、樹脂コート膜に分散された球状のアルミナ粒子と、を備えている。
攪拌スクリュー18は、第1空間20と第2空間21それぞれに収容されている。攪拌スクリュー18の長手方向は、収容槽17、現像ローラ15及び感光体ドラム8の長手方向と平行である。攪拌スクリュー18は、軸芯周りに回転自在に設けられており、軸芯周りに回転することで、トナー36と磁性キャリアとを攪拌するとともに、該軸芯に沿って現像剤26を搬送する。
図示例では、第1空間20内の攪拌スクリュー18は、現像剤26を前述した一端部から他端部に向けて搬送する。第2空間21内の攪拌スクリュー18は、現像剤26を他端部から一端部に向けて搬送する。
前述した構成によれば、現像剤供給部14は、第1空間20の一端部に供給されたトナー36を磁性キャリアと攪拌しながら、他端部に搬送し、この他端部から第2空間21の他端部に搬送する。そして、現像剤供給部14は、第2空間21内でトナー36と磁性キャリアとを攪拌し、軸芯方向に搬送しながら、現像ローラ15の外周面に供給する。
ケース25は、箱状に形成され、前述した現像剤供給部14の収容槽17に取り付けられて、該収容槽17とともに、現像ローラ15などを覆う。また、ケース25の感光体ドラム8と相対する部分には、開口部25aが設けられている。
規制ブレード16は、平板状に形成され、かつ収容槽17の感光体ドラム8寄りの端部即ち後述する現像スリーブ32の回転方向の収容槽17と感光体ドラム8との間に設けられている。規制ブレード16は、収容槽17から現像ローラ15に向かって突出した状態で収容槽17に取り付けられている。規制ブレード16は、現像スリーブ32の外表面と間隔をあけた状態で、前述したケース25に取り付けられている。規制ブレード16は、所望の厚さを越える現像スリーブ32の外表面上の現像剤26を収容槽17内にそぎ落として、現像領域31に搬送される現像スリーブ32の外表面上の現像剤26を所望の厚さにする。
現像ローラ15は、円柱状に形成され、第2空間21と、感光体ドラム8との間でかつ前述した開口部25aの近傍に設けられている。現像ローラ15は、感光体ドラム8と収容槽17との双方と平行である。現像ローラ15は、感光体ドラム8と間隔をあけて配されている。現像ローラ15と感光体ドラム8との間の隙間は、現像剤26のトナー36を感光体ドラム8に吸着させて、静電潜像を現像してトナー像を得る現像領域31をなしている。現像領域31では、現像ローラ15と感光体ドラム8とが相対する。
現像ローラ15は、図8に示すように、円柱状の芯金34と、円筒状のマグネットローラ(磁石体ともいう)33と、非磁性円筒体としての前述した現像スリーブ32とを備えている。芯金34は、長手方向が感光体ドラム8の長手方向と平行に配され、前述したケース25に回転することなく固定されている。
マグネットローラ33は、磁性材料で構成され、かつ円筒状に形成されているとともに、複数の固定磁極が設けられている。マグネットローラ33は、芯金34の外周に軸芯回りに回転することなく固定されている。
固定磁極は、長尺で棒状の磁石であり、マグネットローラ33のローラ本体33aに取り付けられている。固定磁極は、マグネットローラ33のローラ本体33a則ち現像ローラ15の長手方向に沿って延びており、該マグネットローラ33のローラ本体33aの全長に亘って設けられている。前述した構成のマグネットローラ33は、現像スリーブ32内に収容されている(内包されている)。
一つの固定磁極は、前述した攪拌スクリュー18と相対して、現像スリーブ32即ち現像ローラ15の外周面上に磁気力を生じて、収容槽17の第2空間21内の現像剤26を現像スリーブ32の外周面に吸着する。
他の一つの固定磁極は、前述した感光体ドラム8と相対して、現像スリーブ32即ち現像ローラ15の外周面上に磁気力を生じて、現像スリーブ32と感光体ドラム8との間に磁界を形成する。この固定磁極は、該磁界によって磁気ブラシを形成することで、現像スリーブ32の外周面に吸着された現像剤26のトナー36を感光体ドラム8に受け渡すようになっている。
さらに、マグネットローラ33には、前述した二つの固定磁極の他に現像前の現像剤26を現像剤供給部14の収容槽17から現像領域31まで搬送したり、現像済みの現像剤26を現像領域31から収容槽17まで搬送したりするための固定磁極が設けられている。
前述した固定磁極即ちマグネットローラ33は、現像スリーブ32の外周面に現像剤26を吸着すると、現像剤26の磁性キャリアを固定磁極が生じる磁力線に沿って複数重ねさせて、該現像スリーブ32の外周面上に立設(穂立ち)させる。このように、磁性キャリアが磁力線に沿って複数重なって現像スリーブ32の外表面上に立設する状態を、磁性キャリアが現像スリーブ32の外表面上に穂立ちするという。すると、この穂立ちした磁性キャリアに前述したトナー36が吸着する。則ち、現像スリーブ32は、マグネットローラ33の磁力により外表面に現像剤26を吸着する。
現像スリーブ32は、図8に示すように、円筒状に形成されている。現像スリーブ32は、マグネットローラ33を内包し(収容し)て、軸芯回りに回転自在に設けられている。現像スリーブ32は、その内周面が固定磁極に順に相対するように回転される。現像スリーブ32は、アルミニウム合金、ステンレス鋼(SUS)などの非磁性材料で構成されている。また、現像スリーブ32には、図示しない電圧印加装置によって、AC電圧とDC電圧とを重畳させた現像バイアス(例えば、−300V〜−500V)が印加される。
本実施形態では、現像スリーブ32は、その外周面にランダムな楕円形状の凹みを多数有している。かかるランダムな楕円形状の凹みは、勿論、現像スリーブ32の外周面から凹に形成され、長手方向が現像スリーブ32の軸方向に沿うものと、長手方向が現像スリーブ32の周方向に沿うものとが設けられている。長手方向が現像スリーブ32の軸方向に沿う凹みが、長手方向が現像スリーブ32の周方向に沿う凹みより多い。さらに、凹みの長手方向の長さ(長径)は、0.05mm以上でかつ0.3mm以下となっており、幅方向の幅(端径)は、0.02mm以上でかつ0.1mm以下となっている。
凹みは、現像スリーブ32を構成する素管を、比較的大きいカットワイヤ(金属ワイヤを短尺に切断したもの)よりなるメディア(例えば、オーステナイト系のステンレス鋼又はマルチンサイト系のステンレス鋼などの磁性材料で構成され、外径が0.5mm以上でかつ1.2mm以下で、かつ全長をLとし外径をDとするとL/Dが4以上でかつ10以下の短線状の円柱状に形成されたもの)とともに回転磁場内に位置付け、当該回転磁場によりメディアを自転させながら素管の回りを公転させて、当該メディアを素管の外周面に衝突されて、形成される。
このように、凹みは、素管にメディアを従来のブラスト工法のように衝突させることによって形成される。このように、前記現像スリーブ32が、その外周面にランダムな楕円形状の凹みを多数有していると、その表面にピッチの粗い凹凸を有するものとなり、そのために、現像剤26の滑りにくい一つ一つの凹みを根とした太い穂立ちが形成されると共に、該凹みも磨耗しにくいものとなり、よって、長期にわたって画像ムラの生じることのない安定した良好な画像を得ることができる。
前述した構成の現像装置13は、現像剤供給部14でトナー36と磁性キャリアとを十分に攪拌し、この攪拌した現像剤26を現像スリーブ32の外表面に吸着する。そして、現像装置13は、現像スリーブ32が回転して、当該現像スリーブ32に吸着した現像剤26を現像領域31に向かって搬送する。
そして、現像装置13は、規制ブレード16で所望の厚さを超えた現像剤26をそぎ落として、当該所望の厚さになった現像剤26を感光体ドラム8に吸着させる。こうして、現像装置13は、現像剤26を現像ローラ15に担持し、現像領域31に搬送して、感光体ドラム8上の静電潜像を現像して、トナー像を形成する。
そして、現像装置13は、現像済みの現像剤26を収容槽17まで搬送し、収容槽17内に離脱させる。さらに、そして、収容槽17内に収容された現像済みの現像剤26は、再度、第2空間21内で他の現像剤26と十分に攪拌されて、感光体ドラム8の静電潜像の現像に用いられる。
現像剤供給装置35は、現像装置13の現像剤供給部14の上方に取り付けられている。現像剤供給装置35は、互いに連結されたトナー容器40と搬送槽41とを備えている。現像剤供給装置35は、現像剤供給部14内のトナー36の量(濃度)に応じて、トナー容器40内に格納されたトナー36を搬送槽41内でほぐしたのち、該トナー36を現像剤供給部14の第2空間21に供給する。
前述した構成の画像形成装置1は、以下に示すように、記録紙7に画像を形成する。
まず、画像形成装置1は、感光体ドラム8を回転して、この感光体ドラム8の外表面を、帯電バイアスが印加された帯電ローラ9により一様に帯電(−500V〜−700V)する。そして、感光体ドラム8の外表面に形成する画像に応じたレーザ光を照射すると、このレーザ光が照射された部分の電位が約−50Vとなって、トナーで現像される静電潜像が形成される。そして、静電潜像が現像領域31に位置付けられると、現像装置13の現像スリーブ32の外表面に吸着した現像剤26のトナー36が、現像スリーブ32に印加された現像バイアス(−300V〜−500V)によって感光体ドラム8の低電位箇所である静電潜像に吸着して静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム8の外表面に形成する。
そして、画像形成装置1は、給紙ユニット3の給紙ローラ24などにより搬送されてきた記録紙7が、プロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Kの各感光体ドラム8Y、8M、8C、8Kと転写ユニット4の搬送ベルト29との間に位置して、各感光体ドラム8Y、8M、8C、8Kの外表面上に形成されたトナー像を順次記録紙7に転写する。画像形成装置1は、定着ユニット5で、記録紙7にトナー像を定着する。こうして、画像形成装置1は、記録紙7にカラー画像を形成する。
また、上述した画像形成装置1では、上記のような画像形成動作とは別に、電源投入時、または所定枚数通紙後に各色の画像濃度を適正化するためのプロセスコントロール動作(以下、プロコン動作という)が実行される。このプロコン動作では、図2に示すような濃度検知用トナーパッチ90(以下、基準パターンという)が、色(Y、M、C、K)ごとに互いに重ならないように搬送ベルト29の表面29aに形成される。これら搬送ベルト29の表面29aに形成される基準パターンは、帯電バイアス及び現像バイアスを順次切り替えることにより、連続階調となるパターンとする。即ち、本実施形態では、トナー付着量が階調的に変化するライン状の基準パターンを、搬送ベルト29の表面移動方向に沿って作成する。
そして、画像形成装置1では、トナー濃度が階調的に変化する基準パターンのトナー付着量を、光学センサ70で検知する。光学センサ70のフォトダイオード72及びフォトダイオード73は、トナー付着量に応じた電圧を出力し、この出力電圧が画像形成装置1の図示しない制御部に送られる。この制御部では、フォトダイオード72及びフォトダイオード73の出力電圧を個体差に応じた補正係数で補正したのち、これらの補正された出力電圧から得られる正反射光量及び拡散反射光量に基づいて、基準パターンのトナー付着量を連続的に把握し、この把握したトナー付着量と予め決められた目標付着量とを比較する。そして、この比較結果に基づいて、制御部は、画像濃度制御手段として機能し、レーザ書き込みユニット22のレーザ光の強度、帯電ローラ9の帯電バイアス、現像スリーブ32に印加する現像バイアス、現像剤供給装置35からの現像剤供給量などを適宜変更し、画像濃度が所望の濃度になるように調節する。
以上より、本発明によれば、搬送ベルト29の表面29aに形成された濃度検知用トナーパッチ90(基準パターン)のトナー付着量を検知する光学センサとして、上述した光学センサ70を備えているので、光学センサの個体差によって生じるトナー付着量の検知誤差を小さくして、画像濃度を正確に検知できる。
また、上述した実施形態では、光学センサ70が、搬送ベルト29の表面29aに相対して配置されており、搬送ベルト29の表面29aに形成された濃度検知用トナーパッチ90のトナー付着量を光学センサ70で検知するものであったが、このような光学センサ70の配置に代えて、例えば、図9に示すように、光学センサ70は、各色のプロセスカートリッジ6内に、感光体ドラム8と相対して配置されていても良い。そして、光学センサ70は、感光体ドラム8の表面移動方向に沿って形成された濃度検知用トナーパッチ90のトナー付着量を検知する。また、中間転写体としての中間転写ベルトを備えた画像形成装置においては、光学センサ70を該中間転写ベルトに相対して配置し、該1次転写ベルトの表面に形成された濃度検知用トナーパッチ90のトナー付着量を検知しても良い。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態に係る光学センサを示す断面図である。 濃度検知用トナーパッチの正面図である。 図1の光学センサの側面図である。 図1の光学センサの第1の変形例の構成を示す側面図である。 図1の光学センサの第2の変形例の構成を示す断面図である。 図1の光学センサの第3の変形例の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す断面図である。 図7の画像形成装置が備えるプロセスカートリッジの断面図である。 図8のプロセスカートリッジの変形例の構成を示す断面図である。 従来の光学センサの断面図である。 受光素子のトナー付着量に対する出力特性を示すグラフである。 図11に示されるグラフを補正したグラフである。 拡散反射光の進み方を説明する説明図である。 図10の光学センサにおける拡散反射光の進み方を示す断面図である。 図10の光学センサにおける拡散反射光の進み方を示す側面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
29 搬送ベルト
29a 表面(反射面)
70、70A、70B、70C 光学センサ
71 発光ダイオード(発光手段)
72 フォトダイオード(受光手段)
73 フォトダイオード(受光手段)
74、74A ケース
741、741A 下面(ケースの反射面と相対する面)
78 防塵部材
781 下面(防塵部材の反射面と相対する面)
79、80、81 凸レンズ(集光部材)
90 濃度検知用トナーパッチ
F 光路面
L 照射光
R 正反射光
D、D1 拡散反射光

Claims (8)

  1. 反射面に向けて光を照射する発光手段と、前記反射面で反射された光を受光する受光手段と、前記発光手段と前記受光手段とが前記反射面と相対するように収容されるケースと、を備えた光学センサにおいて、
    前記発光手段によって照射された光の光路と前記受光手段によって受光される光の光路とが含まれる光路面に交差する方向に、前記反射面で拡散反射された拡散反射光を反射させるように、前記ケースの前記反射面と相対する面が形成されている
    ことを特徴とする光学センサ。
  2. 前記ケースの前記反射面と相対する面が、前記光路面と直交しないように前記反射面に対して傾斜されていることを特徴とする請求項1に記載の光学センサ。
  3. 前記ケースの前記反射面と相対する面が、拡散反射処理されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学センサ。
  4. 前記ケースの前記反射面と相対する面には、透明な合成樹脂又は透明なガラスからなる防塵部材が、設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学センサ。
  5. 前記防塵部材の前記反射面と相対する面が、反射防止処理されていることを特徴とする請求項4に記載の光学センサ。
  6. 前記防塵部材の前記発光手段によって照射された光に通過される箇所には、集光部材又は光放散部材が一体に形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の光学センサ。
  7. 前記防塵部材の前記受光手段によって受光される光に通過される箇所には、前記集光部材又は前記光放散部材が一体に形成されていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の光学センサ。
  8. 反射面としての表面に粉体が付着される像担持体と、前記像担持体の前記表面に付着された前記粉体の付着量を検知する光学センサと、を少なくとも有する画像形成装置において、前記光学センサとして、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学センサを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015007733A (ja) * 2013-06-26 2015-01-15 キヤノン株式会社 画像形成装置及び濃度検知装置及び濃度検知方法

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