JP2010128409A - 画像形成装置 - Google Patents

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Shuichi Katogi
修一 加藤木
Fuminori Moro
文則 毛呂
Shoichi Yoshikawa
彰一 吉川
Noboru Omoto
昇 大本
Takayuki Ito
孝幸 伊藤
Masafumi Kawai
雅史 川井
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Abstract

【課題】用紙に転写されるトナー像の位置合わせを適切に行なうことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙先端位置を検知する検知センサ14Aの検知信号に基づいて、感光体ドラム4Aと転写ローラ5Aとのニップ部の位置を用紙搬送方向と同方向又は逆方向に移動させる補正手段を設ける。感光体ドラム4Aを回転駆動させるギヤ機構は、感光体ドラム4Aに取り付けられた感光体ギヤ41Aと、この感光体ギヤ41Aに噛合する入力ギヤ36Aとを有する。感光体ギヤ41Aは、用紙搬送方向と同方向又は逆方向に移動可能である。感光体ドラム4Aの中心軸と入力ギヤ36Aの中心軸とを結ぶ直線が、感光体ドラム4Aの移動方向に対して感光体ドラム4Aの回転方向上流側に感光体ギヤ41Aの圧力角相当分の角度をなすように、感光体ギヤ41Aと入力ギヤ36Aとを配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は画像形成装置に関し、より詳細には、像担持体上に形成されたトナー像を用紙に転写する位置を補正できる画像形成装置に関するものである。
電子写真式の画像形成装置(スキャナ機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンタとしての機能、データ通信機能、およびサーバ機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンタなど)では、用紙への印字位置を調整するためのレジスト制御が行なわれている。
これは、画像形成装置において、トナー像と用紙との位置関係を良好に保つためのものである。レジスト制御を行なうために、用紙の先端を検出するセンサと、トナー像が転写ポイントに到達するタイミングを検出する機構とを備える画像形成装置が知られている。
カラープリント方式の代表的なものとして、4サイクル方式、中間転写ベルトを用いる中間転写タンデム方式、および直接転写ベルトを用いる直接転写タンデム方式などがある。4サイクル方式や中間転写タンデム方式では中間転写ベルトを、直接転写タンデム方式では用紙搬送ベルトを装置が有することになる。これら各ベルトユニットは、マシンのコストの中で大きな部分を占めている。コストダウンを進める中で、これらのベルトが果たしている役割を他のユニットの機能で補う必要がある。
このような観点から、ベルトを用いないタンデム方式(ベルトレスタンデム方式)という構成が考えられる。しかしながら、ベルトレスタンデム方式では、用紙の搬送を安定させることに関して課題が多く、用紙への画像の書出し位置ずれや、色ずれが悪化することが懸念されている。
図10は、従来例の画像形成装置における画像形成部周辺の構成を説明する図である。画像形成装置の画像形成部は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のトナー像を形成する。画像形成部は、各色ごとに画像形成ユニット108A〜108Dが設けられる。用紙搬送方向上流(図面左側)からY→M→C→BKの順に画像形成ユニット108A〜108Dが配置されている。用紙Pは、図面左側から右側へ搬送される。この画像形成装置は、用紙搬送のためのベルトや中間転写ベルトを有しない、ベルトレスタンデム方式を採用している。
画像形成部の用紙搬送方向の最上流には、給紙部から送られてくる用紙Pの先端を検出するタイミングセンサ113が取り付けられている。
画像形成ユニット108A〜108Dのそれぞれは、感光体ドラム(像担持体)104A〜104Dと、感光体ドラム104A〜104Dに対向して配置される転写ローラ105A〜105Dと、感光体ドラム104A〜104Dと転写ローラ105A〜105Dとが圧接しているニップ部に用紙を送り込むガイド板109A〜109Dとを備えている。
各感光体ドラム104A〜104Dの上方に、書込位置LA〜LDが形成されている。用紙Pがタイミングセンサ113で検出された後、所定時間後に各感光体ドラム104A〜104Dに対応する各プリントヘッド(PH)の書出しタイミングで各感光体ドラム104A〜104Dの書込位置LA〜LDに画像の書込みが開始される。
ここで、感光体ドラム104Aの書込位置LAに書込みが開始されるタイミングは、用紙の先端が“A”の位置に来た時である。感光体ドラム104Bの書込位置LBに書込みが開始されるタイミングは、用紙の先端が“B”の位置に来た時である。感光体ドラム104Cの書込位置LCに書込みが開始されるタイミングは、用紙の先端が“C”の位置に来た時である。感光体ドラム104Dの書込位置LDに書込みが開始されるタイミングは、用紙の先端が“D”の位置に来た時である。
これらのタイミングは、全てタイミングセンサ113の検出結果に基づいて定められる。すなわち、用紙Pの搬送速度が一定であるものとみなし、タイミングセンサ113で用紙先端の検出が行なわれてから所定の時間が経過したタイミングで、書込みが開始される。
各感光体ドラムが矢印方向に所定速度で回転することにより、書込位置における画像がニップ部に到達するときに、用紙Pの画像形成位置がニップ部に到達するように調整するものである。
また、画像処理装置において、用紙位置を検出し、露光の書き込みタイミングを補正する手段が公知である(例えば、特許文献1参照)。かかる特許文献1に記載のタイミング補正手段は、感光体とフィードローラとの間に一対のレジストローラを配置している。そして、フィードローラにより搬送されてきた用紙の先端を、レジストローラでニップして一時的にその搬送を停止させ、所定のタイミングで用紙の搬送を再開させ、この用紙の先端が転写位置に到達するタイミングを調整している。
実開平3−119853号公報
上述の従来のレジスト制御手段には、次のような問題点があった。最上流のタイミングセンサの出力のみに基づいて画像形成のタイミングを決定するため、用紙搬送方向の画像の位置ずれが大きくなる場合がある。特にベルトレスタンデム方式では、中間転写ベルト方式や直接転写方式とは異なり、感光体と転写ローラとで用紙が搬送されるため、用紙の挙動が不安定になる可能性が高い。これにより、ニップ部への用紙の突入タイミングや角度が変化し、用紙搬送方向で画像の位置ずれや色ずれが発生する可能性がある。
前記特許文献1に記載の技術では、感光体と一対のレジストローラとの距離が一定である。その結果、用紙の位置を検出後に、レジストローラを回転させても補正が時間的に間に合わない場合がある。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、用紙に転写されるトナー像の位置合わせを適切に行なうことができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、前記目的を達成するための手段を以下のように構成している。すなわち、本発明は、回転自在の像担持体と、この像担持体に圧接された転写部材と、前記像担持体をギヤ機構により回転駆動させる駆動手段と、用紙搬送経路において、前記像担持体と前記転写部材のニップ部の、用紙搬送方向上流側における用紙の位置を検知する検知部材と、前記像担持体上に潜像を形成する露光部材と、前記検知部材の検知信号に基づいて、前記ニップ部の位置を用紙搬送方向と同方向又は逆方向に移動させる補正手段とを備え、前記ギヤ機構は、前記像担持体に取り付けられた像担持体ギヤと、この像担持体ギヤに噛合する入力ギヤとを有し、前記像担持体ギアは、前記像担持体と共に用紙搬送方向と同方向又は逆方向に移動可能で、前記像担持体の中心軸と前記入力ギヤの中心軸とを結ぶ直線が、前記像担持体の移動方向に対して前記像担持体の回転方向上流側に前記像担持体ギヤの圧力角相当分の角度をなすように、前記像担持体ギアと前記入力ギアとが配置されていることを特徴とする。
ここで、前記像担持体と前記転写部材とを備えた複数の画像形成ユニットを、用紙搬送路に沿って順に配設すると共に、前記各転写部材の用紙搬送方向上流側に前記検知部材をそれぞれ配設し、前記各検出部材の検出結果に基づいて、前記各像担持体の回転タイミングを制御するようにしてもよい。
前記像担持体は感光体ドラムで、かつ前記転写部材は転写ローラであってもよい。
本発明は、検出部材の検出結果に基づいて、駆動手段によりギヤ機構を介して回転する像担持体と転写部材とのニップ部を移動させることにより転写位置を補正できる。これにより、構造が簡単なギヤ機構を採用しつつ、用紙に転写されるトナー像の位置合わせを適切に行なうことができ、安価でかつ、安定した画像品質の画像形成が可能となる。
また、前記像担持体と前記転写部材とを備えた複数の画像形成ユニットを、用紙搬送路に沿って順に配設すると共に、前記各転写部材の用紙搬送方向上流側に前記検知部材をそれぞれ配設し、前記各検出部材の検出結果に基づいて、前記各像担持体の回転タイミングを制御する場合には、複数ある像担持体間の用紙搬送速度のばらつきによる書き出し位置ずれ、および色ずれといった画像ノイズを抑制し、安定した画像品質を実現できる。
以下、本発明に係る画像形成装置について図に基づいてより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1の画像形成装置1は、YMCK(イエロー・マゼンタ・シアン・ブラック)のすべての色を1サイクルで印刷する、タンデム方式のカラープリンタである。タンデム方式のカラープリンタでは、複数色の感光体ドラムが直列に配置される。用紙を搬送させながら、各色のトナー画像を感光体ドラムから用紙に順次転写することで、カラー画像が形成される。また図1の画像形成装置は、中間転写ベルトや直接転写ベルトを用いない、ベルトレスタンデム方式を採用している。
画像形成装置1は、給紙カセット2と、給紙部3と、Y色感光体ドラム4Aと、M色感光体ドラム4Bと、C色感光体ドラム4Cと、K色感光体ドラム4Dと、Y色転写ローラ(転写部材)5Aと、M色転写ローラ(転写部材)5Bと、C色転写ローラ(転写部材)5Cと、K色転写ローラ(転写部材)5Dと、定着部6と、排紙部7とを備える。
給紙カセット2には、画像を形成するための用紙が収容されている。用紙の有無は、センサにより検出される。用紙がセットされていない場合、または印字中に用紙が無くなった場合には、センサが状況を検出し、表示パネル等でユーザに知らせる。給紙カセット2の前方(図において右側)には、給紙カセット2内の用紙を画像形成部(画像書込部)へ送り出すための給紙部(搬送ローラ)3が備えられている。画像形成装置1には、装置の制御を行なうCPU等を含むコントローラ(画像データ処理部)51が備えられている。
画像形成装置1は、直接にまたはネットワークを介し、コンピュータに接続して使用される。コンピュータからは、用紙に印字する画像データが、画像形成装置内のコントローラ51に転送される。画像形成部は、転送された画像データに基づいて、Y色感光体ドラム4A上に潜像を形成する。現像部は、その潜像に従い、現像剤によりY色感光体ドラム4A上に像を形成する。Y色感光体ドラム4A上に形成された現像剤による像は、Y色転写ローラ5Aによって用紙へ転写される。
この用紙は、給紙カセット2内の用紙が、給紙部3から送り出されたものである。用紙は、給紙部3より、用紙に対する画像の位置が適切となるように制御され、Y色転写ローラ5Aに搬送される。同様に、M色感光体ドラム4BとM色転写ローラ5Bとによる転写処理、C色感光体ドラム4CとC色転写ローラ5Cとによる転写処理、およびK色感光体ドラム4DとK色転写ローラ5Dとによる転写処理が各色連続して行われる。
転写ローラ5A〜5Dで現像剤が転写された用紙は、定着部6に送られ、熱と圧力が加えられる。用紙上の現像剤は、定着部6を通過することにより用紙に溶融定着する。その後、用紙は排紙部7に排出される。これにより、画像形成が完了する。
感光体ドラム4A〜4D、および転写ローラ5A〜5Dが設置される位置は、画像形成部8を構成する。
図4は、画像形成部8の構成を示す概説図である。なお、この図では説明の便宜上、感光体ドラムと各転写ローラとを備える画像形成ユニット8A〜8Dを水平方向に並置している。
画像形成部8は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のトナー像を形成する。画像形成部8においては、各色に対応する画像形成ユニット8A〜8Dが設けられる。用紙搬送方向上流(図の左側)からY→M→C→BKの順に画像形成ユニット8A〜8Dが配置されている。
画像形成ユニット8Aは、感光体ドラム4Aと、感光体ドラム4Aを一様に帯電させるための帯電器と、帯電した感光体ドラム4Aに画像書込みを行う露光部と、感光体ドラム4A上に形成された静電潜像にY色のトナーで現像を行うための現像器と、感光体ドラム4Aに圧接配置される転写ローラ5Aと、感光体ドラム4Aに残留したトナーを除去するクリーナと、転写領域であるニップ部に用紙Pを送り込むガイド板9Aと、用紙先端を検知する先端検出センサ14Aとを備えている。
用紙Pの先端が位置“A”に到達したとき、感光体ドラム4Aの書込位置LAで画像の書込み(露光)が開始される。先端検出センサ14Aは、感光体ドラム4Aにおいて画像露光が開始されるときの用紙の先端位置“A”より用紙搬送方向下流側に配置される。
用紙の搬送速度と、感光体ドラム回転時の感光体ドラム表面の周速度とは通常は等しいため、位置“A”と、その下流にある感光体ドラム4Aのニップ部との間の距離は、書込位置LAでの画像がニップ部に移動するまでの距離と等しい。
また、先端検出センサ14Aから、その下流にある感光体ドラム4Aのニップ部までの距離は、感光体ドラム4Aの画像書込位置LAでの画像がニップ部に移動するまでの距離よりも短く設定されている。これは、装置をコンパクトに構成することを目的としたものである。
画像形成ユニット8B〜8Dの構成、および先端検出センサ14B〜14Dと感光体ドラム4B〜4Dの画像書込み開始における用紙の先端位置“B”〜“D”との位置関係も同様である。
すなわち、感光体ドラム・転写ローラ対の間の距離を短くするために、先端検出センサの設置位置は、プリントヘッドの書出しタイミング時の用紙の先端位置とニップ部との間の位置となっている。
タイミングセンサ13が用紙Pの先端を検出した後、所定の時間が経過したときである、用紙先端が“A”の位置に来たと想定されるときに、感光体ドラム4A上の画像書込位置LAへプリントヘッドが画像の書込みを始める。
その後、用紙Pの先端が先端検出センサ14Aに到達したときに、タイミングセンサ13の位置から先端検出センサ14Aの位置までの用紙を搬送するのに要する時間の理論値と測定値とが比較される。それらにずれがあると判断された場合は、感光体ドラム4Aと転写ローラ5Aとの位置を図4の左右方向に移動させることで、画像の用紙への転写位置を合わせる制御が行なわれる。
またそのような制御を行なうときに、最上流の感光体ドラム4Aと転写ローラ5Aの対以降では、タイミングセンサ13の位置から各先端検出センサ14B〜14Dの位置までの用紙の搬送時間を計測する方法と、上流にある先端検出センサの位置から次の先端検出センサの位置までの用紙の搬送時間を計測する方法とのどちらを用いてもよい。
用紙Pへの転写終了後は、次の用紙がタイミングセンサ13の位置に到達する前に、各感光体ドラムと転写ローラとは元の位置に戻る。その後次の用紙に対して、上記と同様のシーケンスが繰返される。
図5は、画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。同図を参照して、タイミングセンサ13および先端検出センサ14A〜14Dの検出情報が画像形成装置の備えるCPU31に入力される。搬送ローラ3は、搬送ローラ駆動モータ34により駆動される。感光体ドラム4A〜4Dのそれぞれは、駆動手段としての感光体駆動モータ37により駆動される。
画像書込部16A〜16Dは、レーザダイオード(またはLED)やポリゴンミラーなどの走査系により構成され、CPU31によりその駆動タイミングが制御される。画像書込部16A〜16Dは、プリントヘッド20と折返しミラー19A〜19Dとを含む。
CPU31には、外部機器(外部PC(パーソナルコンピュータ))と通信を行なうための入出力I/F41と、画像書込部16A〜16Dのそれぞれで書込まれた潜像の現像を行なうトナー現像器43A〜43Dと、定着器6とが接続される。
CPU31は、タイミングセンサ13の検出信号に従って、搬送ローラ駆動モータ34を制御して搬送ローラ3により用紙を搬送させる。それと共にCPU31は、感光体駆動モータ37を制御して感光体ドラム4A〜4Dを回転させる。また、画像書込部16A〜16Dを制御して感光体ドラム4A〜4D上に潜像を形成する。
CPU31は、先端検出センサ14A〜14Dの検出信号を得ると、その出力タイミングが規定のタイミングであるかどうかチェックする。規定のタイミングであれば、その状態を継続する。
規定のタイミングでない場合、CPU31は、画像の位置を用紙に合わせるためにニップ部移動モータ35A〜35Dを駆動する。ニップ部移動モータ35A〜35Dは、それぞれ感光体ドラム4A〜4D、および転写ローラ5A〜5Dの各ペアを移動させることで、それらのニップ部を移動させるものである。これによりニップ部の位置が補正される。
なお、感光体ドラムが1つの場合においても本発明を実施することは可能であり、その場合、先端検出センサ、画像書込部、および現像器は、それぞれ1つでよい。
なお、搬送ローラ駆動モータ34は独立したモータである必要はなく、感光体駆動モータが兼用していても構わない。
なお、感光体駆動モータとしては、4つの感光体に対して1つのモータを用いてもよいし、それぞれの感光体に対応する4つのモータを用いてもよい。
図6は、画像ユニット8Aのニップ部の位置調整の方法を説明するための図である。画像書込部16Aは、露光部であるレーザダイオード(またはLED)を含むプリントヘッド(PH)20、および露光部からの光を感光体ドラム4Aに入射させるための折返しミラー19Aを備えている。
補正手段であるニップ部移動モータ35Aは、感光体ドラム4Aおよび転写ローラ5Aを移動させ、転写ポイントであるニップ部の位置を補正する。
すなわち、図6に示されるように用紙Pへの画像書出し位置の調整は、感光体ドラム4Aと転写ローラ5Aの対が、用紙搬送方向に移動することで行なわれる。このような移動により、ニップ部へ用紙を早く突入させたり遅く突入させたりすることが可能となる。結果として、用紙への画像書出し位置を調整することができる。
ニップ部の移動量は、タイミングセンサ13の検出出力と、先端検出センサ14Aの検出出力とに応じて演算される。
移動の制約条件として、以下の条件を採用することが好ましい。すなわち、感光体ドラム4A上の画像書込み位置LAから、感光体ドラム4Aと転写ローラ5Aのニップ部までの距離を一定に保った状態でニップ部を移動させるものである。このような制約を課することで、プリントヘッド20による画像書出しタイミングから感光体ドラム上の画像が転写ニップ部に到達するまでの時間を一定に保つことができる。
また折返しミラー19Aは、プリントヘッド20の光路上に配置され、感光体ドラム上の画像書込位置LAを決める。感光体ドラム4Aからプリントヘッド20への光の正反射を避けることが望ましい。このため、感光体ドラム4Aと転写ローラ5Aの対が移動する範囲内において、感光体ドラム4A中心の回転軸がプリントヘッド20からの光の進行方向に位置しないように制御が行なわれる。すなわち、折返しミラー19Aでの反射位置と書込位置LAとを結ぶ直線は、感光体ドラム4A中心の回転軸を通らないように(図6の感光体ドラム4Aを示す円の書込位置LAにおける接線が、折返しミラー19Aでの反射位置と書込位置LAとを結ぶ直線と直交しないように)、感光体ドラム4Aの移動が行なわれる。これにより、感光体ドラム4Aへの光の入射は常に斜入射となる(感光体ドラム4Aへの光の入射方向は、感光体ドラム4Aの書込位置LAにおける接面とは垂直にはならない)。
感光体ドラム4Aと転写ローラ5Aの通常の位置は、図6の実線で示される位置であるが、用紙の搬送が予定よりも早く、用紙を遅くニップ部に突入させたいときには、感光体ドラム4Aと転写ローラ5Bは、位置4A’,5A’で示される方向に移動する。逆に、用紙の搬送が予定よりも遅く、用紙を早くニップ部に突入させたいときには、感光体ドラム4Aと転写ローラ5Bは、位置4A’’,5A’’で示される方向に移動する。なお、画像書込ユニット8B〜8Dも同様の構成であるため、説明を繰り返さない。
図7は、図6の構成においてニップ部の移動方法をさらに詳しく説明するための図である。感光体ドラム4Aの画像の書込位置LAを回転中心として、感光体ドラム4Aと転写ローラ5Aとのニップ部までを半径とした円弧上を、ニップ部は移動する。これにより、折り返しミラー19Aと書込位置LAとの位置関係は変化せず、プリントヘッド20から感光体ドラムまでの露光長を一定に保ったままとすることができる。これにより、安定した出力画像を供給することができる。
また、感光体ドラム4Aと転写ローラ5Aとの位置関係を同じにした状態で、書込位置LAを中心として、感光体ドラム4Aと転写ローラ5Aとを回転運動させることで、書込位置LAからニップ部までに形成された画像が移動する距離を常に一定とすることができる。これにより、用紙への画像の転写位置の制御を容易にすることができる。
感光体ドラム4Aと転写ローラ5Aの移動は、センサの出力結果よりCPU31が演算した任意の移動量に基づいて行われる。移動は、用紙先端がニップ部に到達するまでに完了し、用紙に画像を転写している間は感光体ドラム4Aと転写ローラ5Aは移動を停止する。
なお、感光体ドラム4Aと転写ローラ5Aとを一体として移動させる機構により移動を行なってもよいし、感光体ドラム4Aと転写ローラ5Aとを別々に移動させる機構により移動を行なってもよい。センサ出力結果に応じた位置で移動が完了するのであれば、どのような機構を採用してもよい。
感光体ドラムと転写ローラを別々に移動させる場合は、感光体ドラム4Aは画像書込位置LAから感光体ドラム中心を半径とした円弧A1上を移動し、転写ローラ5Aは画像書込位置LAから転写ローラ中心を半径とした円弧A2上を移動する。
また、用紙のずれ量を検出した場合に、ニップ部の移動量を演算することでニップ部の移動を行なってもよいし、感光体ドラム4Aおよび転写ローラ5Aの各々の移動量を演算することで両者を移動させる(結果としてニップ部が移動する)こととしてもよい。
図8は、ニップ部の移動条件を説明するための図である。画像書込位置LAから、感光体ドラム4Aおよび転写ローラ5Aのニップ部までの画像の移動距離は一定である。従って、用紙の副走査方向のずれ量=ニップ部の移動距離という関係が成り立つ。ここでは、用紙の搬送タイミングを調整するために、図8に示すようにニップ部を用紙搬送方向の下流側に距離Xだけ移動させる状況を想定する。用紙先端がニップ部に移動する前に、ニップ部の移動を完了させていなければならない。
これらから、ニップ部(転写領域)の移動角速度ωは、
ω≧(S×sin−1(X/R))/(L+X) ・・・(1)
ω;転写ニップ部移動角速度[rad/s]
S;用紙搬送速度(システム速度)[mm/s]
L;先端検出センサ14Aから転写ニップ部までの距離[mm]
X;用紙先端ずれ量(ニップ部の移動量)[mm]
R;感光体上の画像書込位置から転写ニップ部までの直線距離[mm]
の関係を維持することが必要となる。
用紙先端が先端検出センサ14Aの位置から移動後のニップ部まで移動するのに要する時間tは、t=(L+X)/S[s]である。この時間内にニップ部の移動を完了しなければならない。ニップ部の移動に要する時間は、θ/ω[s]である。
従って、(L+X)/S≧θ/ωの関係を満たさなければならない。
上式を変形すると、ω≧S×θ/(L+X)である。ここに、θ=sin−1(X/R)であることから、上記(1)式のω≧(S×sin−1(X/R))/(L+X)の関係を導くことができる。この条件でニップ部を移動させるのであれば、用紙の先端がニップ部に到ったときに、すでにニップ部の移動を完了させている(ニップ部の移動を停止させている)ことができる。
このように、画像形成ユニットの転写領域(ニップ部)に用紙が搬送されるときに、用紙がタイミングセンサ13から先端検出センサ14A〜14Dを通過するまでに実際かかった時間tと、予め想定されていた所要時間t1とが同じ(t=t1)場合(または誤差程度しかずれがない場合)、CPU31は、感光体ドラムおよび転写ローラを移動させない。
用紙がタイミングセンサ13から先端検出センサ14A〜14Dを通過するまでに実際かかった時間tが、予め想定されていた所要時間t1を超えている場合(t>t1)、CPU31は、感光体ドラムおよび転写ローラを用紙搬送方向上流側へ移動させる。
用紙がタイミングセンサ13から先端検出センサ14A〜14Dを通過するまでに実際かかった時間tが、予め想定されていた所要時間t1に満たない場合(t<t1)、CPU31は、感光体および転写ローラを用紙搬送方向下流側へ移動させる。
また、感光体ドラムおよび転写ローラが移動したとき、感光体ドラム上の画像書込位置からニップ部までに画像が移動する距離は一定になるように制御されている。このように構成することで、感光体ドラム上に書き込まれた画像が画像書込位置からニップ部に到達する時間を一定に保つことができる。
さらに、画像書込位置を回転中心としてニップ部を移動することで、折返しミラーと画像書込位置との距離関係は変化せず、露光長を一定に保ったままにでき、安定した画像を供給することができる。
なお、感光体ドラムと転写ローラ(ニップ位置)とは、書込位置(露光位置)を回転中心として、円弧に沿って移動することとしたが、搬送する用紙の速度に応じてニップ位置を移動させ、書き込み先端を合わせることができるのであれば、移動軌跡は円弧に限るものではない。
また、上記実施の形態ではタイミングセンサ13および先端検出センサ14A〜14Dの組み合わせで用紙速度を検出するものを説明したが、1つの先端検出センサおよび他の先端検出センサの組み合わせで用紙速度を検出することとしてもよい。
次に、感光体ドラムを回転駆動させる機構手段について説明する。感光体ドラム4A〜4Dは、感光体駆動モータ37によりギヤ機構を介して駆動される。図2及び図3に示すように、感光体ドラム4A〜4Dのそれぞれには、感光体ギヤ41A〜41Dが設けられている。以下、感光体ギヤ41Aと入力ギア36Aを例に説明を続ける。図2(a)に示すように、感光体ギヤ41Aは、感光体駆動モータ37で矢印方向(時計回り方向)に回転駆動する入力ギヤ36Aと噛み合っている。この感光体駆動モータ37側の入力ギヤ36Aは、感光体駆動モータ37の回転軸に設けられたものであっても、あるいは、複数のギヤからなる減速機を介して設けられたものであってもよい。
入力ギヤ36Aおよび感光体ギヤ41Aは、例えばインボリュート歯形を有し、それぞれの圧力角αが20°に設定されている。ここで、圧力角αとは、歯面の1点(ピッチ点)において、その半径線と歯形への接線とのなす角度をいう。
前記のように、画像書込位置をニップ部(感光体ドラム4A)の移動により補正する場合、感光体ドラム4Aを回転させる駆動入力部への対応が必要となる。その際の課題として、入力駆動部側の感光体駆動モータ37および入力ギヤ36Aを移動させることなく固定し、感光体ドラム4Aとともに感光体ギヤ41Aを移動させた場合、感光体ギヤ41Aと入力ギヤ36Aとの駆動伝達部のずれにより、感光体ドラム4Aの回転速度が変化してしまう。
感光体ドラム4Aとともに入力駆動部側も移動させることも考えられるが、かかる場合には、装置が複雑となり、装置の大型化を招来するとともにコストアップとなるため現実的ではない。
そこで、本実施形態では以下に説明する感光体ドラム回転駆動の機構を採用している。具体的には、入力ギヤ36Aの回転中心Oと感光体ギヤ41Aの回転中心Oとを結ぶ線Lが、用紙搬送方向Yに対して、感光体ドラム4Aの回転方向(図中の矢印K1)の上流側に圧力角α相当分の角度を有するように配置されている。すなわち、入力ギヤ36Aの回転中心Oおよび感光体ギヤ41Aの回転中心Oを結ぶ線Lは、図2(a)に示す感光体ドラム移動方向Yに対して下方側に、角度α(本実施の形態では20°)傾斜している。なお、同図に示すSPが、感光体ドラム41Aの移動前のギヤ接点となる。かかる場合に、ピッチ点がギヤ接点SPに相当する。
以上のように、入力ギヤ36Aの回転中心Oおよび感光体ギヤの回転中心Oを結ぶ線Lを、圧力角α分傾斜させることにより、ギヤ接点SPにおける接線Lを感光体ドラム移動方向Yと平行に設定することができる。従って、感光体ドラム4Aが移動しても、その感光体ドラム移動方向Yと前記接線L方向とは一致しているため、入力ギヤ36Aおよび感光体ギヤ41Aのギヤ接点SPの移動距離を最短にすることができる。
すなわち、感光体ドラム4Aが図2(a)に示す右方向(入力ギヤ36Aに接近する方向)に移動すると、ピッチ点よりも互いのギヤ歯底側がギヤ接点SPとなる。反対に、感光体ドラム4Aが図2(a)に示す左方向に移動すると、互いのギヤ歯先側がギヤ接点SPとなる。
仮に、図2(b)に示す従来のギヤの噛み合いのように、入力ギヤ36Aの回転中心Oおよび感光体ギヤ41Aの回転中心Oを結ぶ直線Lを、感光体ドラム移動方向Yと一致させた場合には、圧力角αの接線Lは、20°傾斜していることになる。これは、ギヤ接点SPの移動距離が、傾斜している分だけ、前記図2(a)の場合に比し長くなることを意味する。
以上のように、ギヤ接点SPの位置が変化すると、入力ギヤ36Aと感光体ギヤ41Aとの噛み合うポイントとなるギヤ接点SPがずれるため、このずれが感光体ギヤ41Aの移動前後の回転速度差として現れる。この結果、感光体ギヤ41Aと入力ギヤ36Aとの間の回転速度が変化するため、感光体ギヤ41Aの回転ムラが生じ伝達効率に影響を及ぼす。
本実施の形態は、前記のように入力ギヤ36Aを、感光体ドラム移動方向Yに対して圧力角α相当分、感光体ギヤ41Aの回転方向K1の上流側へ配置したことにより、ギヤ接点SPの移動距離を最短にすることができる。このことから、入力ギヤ36Aと感光体ギヤ41Aとの間の伝達効率の低下を最小にできる。
また、図3に示すように、用紙Pが複数の感光体ドラム4A〜4Dおよび転写ローラ5A〜5Dのニップ位置を同時に通過する場合がある。かかる場合には、各入力ギヤ36A〜36Dおよび感光体ギヤ41A〜41Dの移動速度を変化させる制御して、用紙Pにはニップ位置間に適当なループ量を確保しておく。この結果、用紙Pを引っ張ったり、押したりすることなく、用紙Pにストレスをかけることなく、用紙Pをスムーズに送ることができる。
図9は、CPU31の検出結果に基づいて、CPU31が感光体ドラム4A〜4Dおよび転写ローラ5A〜5Dの位置調節を行なう処理を示すフローチャートである。
これは、画像形成部8のタイミングセンサ13および先端検出センサ14A〜14Dの検出結果に基づいて、画像形成装置1のCPU31が感光体ドラム4A〜4Dおよび転写ローラ5A〜5Dの動作制御を行なうものである。
なお、以下では感光体ドラム4Aおよび転写ローラ5Aにおける制御を説明するが、感光体ドラム4B〜4Dおよび転写ローラ5B〜5Dにおける制御も同様のフローチャートの処理により行われる。
まず、CPU31はタイミングセンサ13を用いて、用紙の先端がその位置に到達したかどうかをチェックする(S101)。タイミングセンサ13がONとなると(S101でYES)、CPU31は、画像書込部16Aにおいて画像書込みを開始するタイミングを演算する(S102)。
CPU31は、搬送ローラ3を用いて、画像書込みタイミングに合わせて用紙Pが感光体ドラム4Aと転写ローラ5Aとのニップ部に到達できるようにタイミングを見計らって用紙Pを搬送する。CPU31は、画像書込みタイミングが到達したかどうかをチェックし(S103)、画像書込みのタイミングが到達すれば(S103でYES)、感光体ドラム4Aへの画像の書込みを開始する(S104)。
これにより、コンピュータより転送された画像データに基づく第1色目の潜像が感光体ドラム4A上に形成される。感光体ドラム4A上に形成された潜像は、ニップ部に到達するまでの間に現像器によりトナー像となる。
CPU31は、先端検出センサ14Aを用いて、用紙の先端がその位置に到達したかどうかをチェックする(S105)。先端検出センサ14AがONとなると(S105でYES)、CPU31は、そのONとなったタイミングが規定範囲内であるかどうかをチェックする(S106)。ステップS105およびS106では、タイミングセンサ13の検出結果を基に設定されている用紙の到達タイミングが、実際の用紙の到達タイミングとずれがあるのかをチェックするものである。
先端検出センサ14Aの検出タイミングが規定範囲内であった場合(S106でYES)には、CPU31によりそのまま用紙はニップ部へ搬送され、トナー像が用紙に転写される(S110)。その後用紙は、CPU31により感光体ドラム4Bと転写ローラ5Bとのニップ部に向かって搬送されていく。その間には、図9と同じフローチャートでの処理により、画像書込部16Bの書込みタイミングや先端検出センサ14Bの検出タイミング等をチェックしていく。これは、既に説明した内容と重複するため説明を繰り返さない。この場合には、1色目の画像と用紙との位置関係は所定の関係になっている。このため、2色目の画像の位置関係を考える際には、1色目の画像の位置を考慮しなくても良い。
先端検出センサ14Aの検出タイミングが規定範囲内でなかった場合(S106でNO)には、CPU31は用紙と画像とのずれ量を演算し(S107)、ニップ部の移動量の演算処理を行なう(S108)。
ずれ量の補正において、感光体ドラム4Aおよび転写ローラ5Aを一体として移動し、ニップ部を移動させる方法が実行される(S109)。転写前に、ニップ部は移動終了位置で停止する。CPU31により用紙はニップ部へ搬送され、トナー像が用紙に転写される(S110)。転写処理が行われた後、感光体ドラム4Aおよび転写ローラ5AのステップS109による移動があれば(S111でNO)、感光体ドラム4Aおよび転写ローラ5Aを所定の位置(初期位置)に戻す処理が行なわれる(S112)。
これにより、用紙と画像との位置関係を補正した第1色目のトナー像を得ることができる。その後、用紙は感光体ドラム4Bと転写ローラ5Bとのニップ部に向かって搬送されていく。その間には、画像書込部16Bの書込みタイミングや先端検出センサ14Bの検出タイミング等をチェックしていく。すなわち、既に説明した内容とほぼ同様の制御を繰り返すことになる。ただし、第2色目の画像と用紙との位置関係、または第2色目の画像と第1色目の画像との位置関係を考慮した補正が必要となる場合がある。
なお、画像書込部16Bの書込みタイミングは、タイミングセンサ13の検出結果を基に決定するものとしたが、演算時間や先端検出センサ14Aの配置の観点から可能であれば、先端検出センサ14Aの検出結果を基に決定してもよい。
画像書込部16Bに近い方のセンサの検出結果に基づいて決定した方が、ずれ量が小さくなるため好ましい。場合によっては、タイミングセンサ13の検出結果を基に画像書込部16Bの書込みタイミングを凡そ決定しておいて、先端検出センサ14Aの検出結果に基づいてそのタイミングを微調整してもよい。
画像書込部16C,16Dに対する処理も同様である。すなわち、上流のセンサの検出結果を使用して画像書込みタイミングを決定すればよい。
なお、1色目の画像と用紙との位置関係が所定の関係になっていると判断して補正を行なわなかった場合においても、理想の画像位置とは若干の差があることが考えられる。この場合には、第1色目のずれ量を補正制御した場合と同様に、第2色目の画像と用紙との位置関係、または第2色目の画像と第1色目の画像との位置関係を考慮した補正制御を行なうことで、より良好な画像を得ることが可能となる。
なお、単色プリントを行なう画像形成装置では、図9の処理で1色目のトナー像が得られれば画像形成は完了する。
前記実施の形態では、感光体と転写ローラとを一体として動かす場合について例示したが、感光体と転写ローラとを一体として動かすのではなく、別体として移動させることも可能である。かかる場合には、CPU31によって感光体ドラム4Aおよび転写ローラ5Aが、個々に制御される。
[実施の形態における効果]
上記実施の形態における構成によると、用紙先端の検出結果により用紙と画像との位置関係が検出される。用紙先端が感光体と転写ローラとの間のニップ部に到達する前に、ニップ部の位置を調整することができる。ニップ部を移動させることにより、感光体に既に画像書込みが行なわれている場合であっても、用紙への画像の転写のずれを補正する(あるいは小さくする)ことが可能となる。また、複数の色により画像を形成する場合には、色ずれを補正することができる。
またニップ部を移動させることができるため、先端検出センサでの用紙検出前に感光体への書込みを開始しても、用紙への書込み位置を調整することができる(感光体へ画像が書込まれた後であっても補正が可能となる)。これにより、感光体間の距離を短くして装置の小型化を達成することができる。また、プリント中にセンサで検出が行なわれた時点で補正が可能となるため、当該プリントを含むすべてのプリントに対して補正を行なうことができる。
なお感光体と転写ローラとは、一体として1つの駆動機構(モータ、アクチュエータなど)で移動するようにしてもよいし、それぞれ別の駆動機構で移動するようにしてもよい。
また、画像の位置合わせは用紙の位置を基準に行なってもよいし、上流で用紙に形成された画像の位置を基準に行なってもよい。
また、用紙速度を検出するために、本実施の形態では用紙先端の到達を検出するタイミングセンサ13および先端検出センサ14A〜14Dセンサのいずれか2つを用いるものを説明したが、用紙の搬送速度を検出するセンサを用いてもよい。すなわち、用紙の搬送速度に基づいてニップ部への用紙の到達タイミングを判定し、それにより感光体および転写ローラの位置を補正するものである。
また、感光体および転写ローラの位置の補正が行われた場合において、転写処理終了後に、感光体および転写ローラを元の位置(所定の位置)に戻す装置について説明したが、感光体および転写ローラの移動後、元の位置(所定の位置)にそれらを戻さずに、次の転写処理に対する位置補正を行なってもよい。
また、画像形成装置としては、モノクロ/カラーの複写機、プリンタ、ファクシミリ装置やこれらの複合機(MFP)などいずれであってもよい。
なお、上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の一実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成を示す図である。 (a)は同画像形成装置の感光体移動機構を示す概略図、(b)は(a)の感光体移動機構に対する参考例を示す概略図である。 画像形成部における用紙送り状態を示す側面図である。 画像形成部の構成を示す側面図である。 画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 画像ユニットのニップ部の位置調整の方法を説明するための図である。 図6の構成においてニップ部の移動方法をさらに詳しく説明するための図である。 ニップ部の移動条件を説明するための図である。 CPUの検出結果に基づいて、CPUが感光体および転写ローラの位置調節を行なう処理を示すフローチャートである。 従来例の画像形成装置における画像形成部周辺の構成を説明する図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 給紙カセット
3 給紙部
4A Y色感光体ドラム(像担持体)
4B M色感光体ドラム(像担持体)
4C C色感光体ドラム(像担持体)
4D K色感光体ドラム(像担持体)
5A Y色転写ローラ(転写部材)
5B M色転写ローラ(転写部材)
5C C色転写ローラ(転写部材)
5D K色転写ローラ(転写部材)
6 定着部
7 排紙部
8 画像形成部
13 タイミングセンサ
14A〜14D 先端検出センサ
16A〜16D 画像書込部(書込部)
19A〜19D 折返しミラー
20 プリントヘッド
35A〜35D ニップ部移動モータ(補正部)
36A〜36D 入力ギヤ
37 感光体ドラム駆動モータ(駆動手段)
41A〜41D 感光体ギヤ
Y 感光体ドラム移動方向
LA〜LD 書込位置
P 用紙(転写材)
SP ギヤ接点SP

Claims (3)

  1. 回転自在の像担持体と、この像担持体に圧接された転写部材と、前記像担持体をギヤ機構により回転駆動させる駆動手段と、用紙搬送経路において、前記像担持体と前記転写部材のニップ部の、用紙搬送方向上流側における用紙の位置を検知する検知部材と、前記像担持体上に潜像を形成する露光部材と、前記検知部材の検知信号に基づいて、前記ニップ部の位置を用紙搬送方向と同方向又は逆方向に移動させる補正手段とを備え、
    前記ギヤ機構は、前記像担持体に取り付けられた像担持体ギヤと、この像担持体ギヤに噛合する入力ギヤとを有し、
    前記像担持体ギアは、前記像担持体と共に用紙搬送方向と同方向又は逆方向に移動可能で、
    前記像担持体の中心軸と前記入力ギヤの中心軸とを結ぶ直線が、前記像担持体の移動方向に対して前記像担持体の回転方向上流側に前記像担持体ギヤの圧力角相当分の角度をなすように、前記像担持体ギアと前記入力ギアとが配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体と前記転写部材とを備えた複数の画像形成ユニットを、用紙搬送路に沿って順に配設すると共に、前記各転写部材の用紙搬送方向上流側に前記検知部材をそれぞれ配設し、前記各検出部材の検出結果に基づいて、前記各像担持体の回転タイミングを制御する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体は感光体ドラムであり、かつ前記転写部材は転写ローラである請求項1又は2記載の画像形成装置。
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