JP2010127255A - 火花点火式内燃機関の多点点火装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハーフスワール流れと多点点火との組み合わせにより、火炎伝播時間の短縮化及び火炎伝播の均一化を図る。
【解決手段】シリンダ中心14Aを通って2つの吸気弁3と2つの排気弁4とが並ぶ方向へシリンダ14内を横断する基準線K1に対して両側に、それぞれシリンダ軸方向視でシリンダ14内を旋回する吸気のハーフスワール流れS1,S2が生成される。シリンダ軸方向視で、基準線K1上に一つの第1点火プラグ21を配置するとともに、シリンダ外周部14Bであって、かつ、基準線K1に対して互いに対称位置に、2つの第2点火プラグ22,22を配置する。基準線K1に沿うハーフスワールの流れ方向S1について、第1点火プラグ21からシリンダの壁面C1までの第1の距離L1と、シリンダ外周部に沿うハーフスワールの流れ方向S2について、第2点火プラグ22から基準線K1と交差する位置C2までの第2の距離L2と、を等しくする。
【選択図】図3
【解決手段】シリンダ中心14Aを通って2つの吸気弁3と2つの排気弁4とが並ぶ方向へシリンダ14内を横断する基準線K1に対して両側に、それぞれシリンダ軸方向視でシリンダ14内を旋回する吸気のハーフスワール流れS1,S2が生成される。シリンダ軸方向視で、基準線K1上に一つの第1点火プラグ21を配置するとともに、シリンダ外周部14Bであって、かつ、基準線K1に対して互いに対称位置に、2つの第2点火プラグ22,22を配置する。基準線K1に沿うハーフスワールの流れ方向S1について、第1点火プラグ21からシリンダの壁面C1までの第1の距離L1と、シリンダ外周部に沿うハーフスワールの流れ方向S2について、第2点火プラグ22から基準線K1と交差する位置C2までの第2の距離L2と、を等しくする。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数の点火プラグを備えた火花点火式内燃機関の多点点火装置の改良に関する。
特許文献1には、希薄燃焼を可能とする、いわゆるリーンバーンエンジンにおいて、燃焼室内に設けられた複数の点火プラグと、シリンダ外周部に沿って旋回する一つのスワール流と、を利用して、燃焼期間の短縮化や希薄燃焼の安定化を図る技術が記載されている。このものでは、第1点火プラグを燃焼室中央に配置するとともに、ストレート吸気ポートの吸気流れとスワール吸気ポートからのスワール流れとが衝突する部位近傍のシリンダ外周部に一つの第2点火プラグを配置している。
特許第3468055号公報
しかしながら、上述した従来技術では、シリンダ外周部には一つの第2点火プラグしか設けられていないために、シリンダ軸方向視で点火プラグの配置つまり点火位置が線対称とはならず、例えば吸気弁と排気弁とが並ぶ方向(吸気流入方向)つまりスラスト−反スラスト方向に沿ってシリンダ中心を通る基準線に対し、シリンダ軸方向視で点火位置が非対称なものとなる。このため、燃焼室内に均一に火炎を伝播させることが難しく、火炎伝播時間の短縮化やこれによる熱効率向上効果も限られたものとなる。また、シリンダ外周部に沿って旋回する一つのスワール流を利用したものでは、特に流速の早いシリンダ外周部(燃焼室の肩部)で流れの乱れが形成され難く、十分な着火性・燃焼安定性の改善効果が期待できない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ハーフスワール流れと多点点火との組み合わせにより、火炎伝播時間の短縮化や火炎伝播の均一化つまり燃焼の均一化を図るものである。すなわち、本発明は、一つのシリンダに2つの吸気弁と2つの排気弁とが設けられ、シリンダ軸方向視でシリンダ中心を通って吸気弁と排気弁とが並ぶ方向へシリンダ内を横断する基準線に対して両側に、それぞれシリンダ内を旋回する吸気のハーフスワール流れが生成される火花点火式内燃機関の多点点火装置において、上記シリンダ軸方向視で上記基準線上に配置される一つの第1点火プラグと、上記シリンダ外周部であって、かつ、上記基準線に対して互いに対称位置に配置される2つの第2点火プラグと、を有している。そして、上記基準線に沿うハーフスワールの流れ方向について、上記第1点火プラグからシリンダの壁面までの第1の距離と、上記シリンダ外周部に沿うハーフスワールの流れ方向について、上記第2点火プラグから基準線と交差する位置までの第2の距離と、が等しくなるように設定されていることを特徴としている。
基準線の両側をそれぞれ旋回するハーフスワール流れと、基準線上に配置された第1点火プラグ及び基準線に対して対称に配置された第2点火プラグと、の組み合わせによって、基準線の両側に独立した火炎を短い時間で均一に伝播させることが可能となる。加えて、上記基準線に沿うハーフスワールの流れ方向について、上記第1点火プラグからシリンダの壁面までの第1の距離と、上記シリンダ外周部に沿うハーフスワールの流れ方向について、上記第2点火プラグから基準線と交差する位置までの第2の距離と、が等しくなるように設定されているために、各点火プラグにより発生した火炎が短い時間で燃焼室内に均一に伝播し、未燃領域が少なく抑えられ、熱効率を向上することができ、かつ、均一な火炎伝播により自着火発生時の未燃燃料量も少なく抑えられ、ノッキングの発生を有効に抑制することができる。
以下、本発明の好ましい実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明のに係る火花点火式内燃機関の多点点火装置の一例を示すシステム構成図である。内燃機関1の各シリンダ(気筒)14には、吸気通路7の吸気ポート7Aを開閉する一対の吸気弁3と、排気通路9の排気ポート9Aを開閉する一対の排気弁4と、が設けられている。吸気通路7には、モータ等のアクチュエータにより開度が制御される電制のスロットル弁2が設けられている。また、燃料噴射弁8が吸気通路7に配置されており、上記のように吸気弁3もしくはスロットル弁2により調整された吸入空気量に応じた量の燃料が、この燃料噴射弁8から吸気ポート7Aへ噴射される。シリンダ14内を往復移動するピストン15の上方にはペントルーフ形の燃焼室16が形成されており、この燃焼室16には、1つの第1点火プラグ21と、2つの第2点火プラグ22と、が設けられている。
コントロールユニット10は、運転者により操作されるアクセルペダルに設けられたアクセル角度センサ11からのアクセル開度信号APOと、エンジン回転数センサ12からのエンジン回転数信号Neと、吸入空気量センサ13からの吸入空気量信号と、を受け取り、これらの信号等に基づいて、スロットル開度,燃料噴射量及び点火時期をそれぞれ演算する。そして、要求のスロットル開度,燃料噴射量及び点火時期を実現するように、スロットル弁2,燃料噴射弁8,第1点火プラグ21及び第2点火プラグ22へ制御信号を出力し、その動作を制御する。
ここで、低中負荷域では、後述するように、火炎伝播時間(燃焼時間)の短縮化及び火炎伝播の均一化による熱効率の向上を図るために、ハーフスワール流れS1,S2と多点点火とを組み合わせた成層希薄燃焼が行われる。一方、均質燃焼を行う高負荷域では、シリンダ中心14Aに配置された第1点火プラグ21のみによる一般的な一点点火が行われる。
図2及び図3は、シリンダ軸方向視での点火プラグ21,22の配置及び火炎伝播の様子を示す説明図であり、図2が比較例、図3が第1実施例を示している。図中、破線S1,S2は吸気ポート7Aからシリンダ14内へ流入する吸気によって点火時期の近傍で燃焼室16内に形成される吸気の流れを示し、符号F1,F2は火炎の伝播を模式的に表している。また、直線K1は、シリンダ軸方向視でシリンダ中心14Aを通って吸気弁3と排気弁4とが並ぶ方向つまりスラスト−反スラスト方向に沿ってシリンダ14を横断・二等分する基準線を示している。更に、『INT』は吸気弁3(吸気ポート7A),『EXH』は排気弁4(排気ポート9A)を表している。
上記成層希薄燃焼における圧縮上死点付近の点火時期近傍では、吸気ポート7Aより燃焼室16内へ流入した吸気の流れとして、シリンダ軸方向視で基準線K1に対して両側に、それぞれシリンダ14内を旋回する、いわゆるハーフスワール流れS1,S2が生成される。特に、この第1実施例においては、基準線K1に沿う流れ方向S1が、燃料噴射方向や吸気流入方向と同様に、吸気弁側から排気弁側へ向かう方向(図の右方向)となる、いわゆる正ハーフスワール流れとなっている。
そして、この第1実施例においては、第1点火プラグ21で点火された火炎F1が基準線K1に沿って移動し、排気弁側で基準線K1とシリンダ14とが交差する位置C1の近傍でシリンダ壁面に到達・衝突するまでの火炎伝播時間と、2つの第2点火プラグ22,22で点火された火炎F2がそれぞれシリンダ外周部14Bに沿って移動し、吸気弁側の基準線K1近傍の位置C2で互いに交差・衝突するまでの火炎伝播時間と、が等しくなるように、点火プラグ21,22の位置が設定されている。
具体的には、第1点火プラグ21は、2つの吸気ポート7Aと2つの排気ポート9Aに囲われたシリンダ軸線上のシリンダ中心14Aに配置される。一方、2つの第2点火プラグ22は、シリンダ14の外周部14Bであって、かつ、基準線K1に対して互いに対称位置に配置されている。ここで、図2に示す比較例では、第2点火プラグ22が、シリンダ14の外周部14Bに沿うハーフスワールの流れ方向S2について、シリンダ中心14Aと同じ位置、つまりシリンダ中心14Aを通って上記基準線K1に直交するピストンピン方向(クランク軸方向)に沿うシリンダ外周部14Bに配置されている。これに対して第1実施例では、火炎伝播時間が均一なものとなるように、第2点火プラグ22が、シリンダ14の外周部14Bに沿うハーフスワールの流れ方向S2について、第1点火プラグ21が配置されたシリンダ中心14Aよりも下流側寄り(図の左側寄り)、つまりシリンダ外周部14Bの吸気ポート7A寄りの部分に配置されている。
上記の火炎伝播時間は、流動場による移動速度や点火位置からの距離により定まり、特に、点火位置からの距離に大きく依存する。そこで、上記実施例では、基準線K1に沿うハーフスワールの流れ方向S1について、第1点火プラグ21から排気弁側のシリンダ外周部14Bまでの第1の距離L1,すなわち第1点火プラグ21による火炎F1が排気弁側のシリンダ壁面の位置C1に突き当たるまでの第1の距離L1と、シリンダ外周部14Bに沿うハーフスワールの流れ方向S2について、第2点火プラグ22から基準線K1と交差する位置C2までの第2の距離L2、つまり2つの第2点火プラグ22による火炎F2が互いに衝突・交差するまでの第2の距離L2と、が実質的に等しくなるように設定されている。
このように本実施例では、基準線K1に沿って対称なハーフスワール流れS1,S2と、基準線K1に沿って対称に配置された点火プラグ21,22と、の組み合わせによって、基準線K1の両側に独立した火炎を短い時間で燃焼室16内に均一に伝播させることが可能となり、火炎伝播の大幅な短縮化や均一化により熱効率を向上することができる。
また、本実施例の更なる作用効果について、図2の比較例を参照しつつ説明する。図2(A2),図3(B2)に示すように、各点火プラグ21,22による点火は同時に行われ、図2(A3),図3(B3)に示すように、各火炎F1,F2は成長・拡大しつつ正ハーフスワール流れS1,S2に乗って移動する。ここで、正ハーフスワールの流れ場においては、基準線K1に沿う領域では流れ方向S1が吸気弁側から排気弁側に向かうものとなっているために、第1点火プラグ21で発生した火炎F1は、基準線K1に沿って排気弁側へ向かうこととなる。一方、シリンダ外周部14Bに沿う領域では、流れ方向S2が排気弁側から吸気弁側に向かうものとなっているために、第2点火プラグ22で発生した火炎F2はシリンダ外周部14Bに沿って吸気弁側へ向かうこととなる。
ここで、上記比較例のように、第2点火プラグ22を第1点火プラグ21と同様にシリンダ中心14Aと同じスラスト−反スラスト方向位置に配置した場合、第1点火プラグ21からシリンダ壁面までの距離L1’に比して、第2点火プラグ22から基準線K1までの距離L2’が長くなる。このため、図2(A3)に示すように、火炎伝播が不均一なものとなり、火炎伝播時間が長くなるとともに、第2点火プラグ22で発生した火炎F2の伝播が遅れ、吸気弁側に未燃領域Rが生じ易い。
これに対し本実施例では、上述したように第1点火プラグ21による火炎伝播時間と第2点火プラグ22による火炎伝播時間とが等しくなるように、各点火プラグ21,22が配置されている。これによって、図2(B3)に示すように、各点火プラグ21,22により同時に発生した火炎F1,F2が燃焼室16内に均一に伝播することとなり、より短い時間で燃焼室16内に均一に火炎が伝播し、未燃領域が少なく抑えられ、熱効率を向上することができ、かつ、均一な火炎伝播により自着火発生時の未燃燃料量も少なく抑えられ、ノッキングの発生を有効に抑制することができる。
図4〜図6はそれぞれ本発明の第2〜4実施例を示している。なお、上記第1実施例と同様の構成には同じ参照符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
図4の第2実施例では、第1点火プラグ21が、基準線K1に沿う正ハーフスワールの流れ方向S1について、シリンダ中心14Aよりも上流側寄りつまり吸気弁側寄り(図4の左寄り)、より具体的には排気ポート9A側の2つの吸気ポート7Aに挟まれた付け根部分に配置されている。一方、第2点火プラグ22は、シリンダ外周部14Bに沿うスワール流れ方向S2についてシリンダ中心14Aと同じ位置、つまりシリンダ中心14Aを通ってスラスト−反スラスト方向と直交するピストンピン方向に沿う線上に配置されている。
図5の第3実施例では、第1点火プラグ21が、基準線K1に沿う正ハーフスワールの流れ方向S1について、上記第2実施例よりも更に上流側寄りつまり吸気弁側寄り(図5の左寄り)、より具体的にはシリンダ外周側の2つの吸気ポート7Aに挟まれた付け根部分に配置されている。このため、第2点火プラグ22は、シリンダ外周部14Bに沿うスワール流れ方向S2について、シリンダ中心14Aよりも上流側寄りつまり排気弁側寄りに配置されている。
これら第2,3実施例に示すように、点火プラグ21,22のレイアウトは、第1実施例のものに限られず、吸気ポート7Aや排気ポート9Aを含む燃焼室形状や燃焼時間等を考慮して適宜設定することができ、第2,3実施例では第1実施例よりも距離L1,L2が長くなる分、火炎伝播時間が長くなる。そして、これらの第2,第3実施例においても、上記第1実施例と同様、第1点火プラグ21による火炎F1が排気弁側のシリンダ壁面C1に到達するまでの火炎伝播時間と第2点火プラグ22による火炎F2が吸気弁側の基準線K1付近で互いに衝突するまでの火炎伝播時間とが等しくなるように、スワール流れ方向S1,S2について、第1点火プラグ21からシリンダ壁面までの距離L1と、第2点火プラグ22から吸気弁側の基準線K1と交差する位置C2までの距離L2と、が等しくなるように設定されており、第1実施例と同様、火炎伝播時間の短縮化と燃焼の均一化とを図ることができる。
図6の第4実施例では、点火時期近傍で燃焼室16内に生成されるハーフスワール流れが、基準線K1に沿う流れ方向S1が排気弁側から吸気弁側へ向かうもの、つまり吸気流入方向と逆方向となり、シリンダ外周部14Bに沿う流れ方向S2が吸気弁側から排気弁側に向かう、いわゆる負ハーフスワール流れとなっている。この場合でも、各点火位置からの火炎伝播時間が均一となるように、第1点火プラグ21はシリンダ中心14Aに配置され、第2点火プラグ22は、シリンダ外周部14Bに沿う流れ方向S2について、シリンダ中心14Aよりも下流側寄りつまり排気弁側寄りに配置されている。また、基準線K1に沿う負ハーフスワールの流れ方向S1について、第1点火プラグ21から吸気弁側のシリンダ外周部14Bに突き当たる位置C1までの第1の距離L1と、シリンダ外周部14Bに沿う負ハーフスワールの流れ方向S2について、第2点火プラグ22から基準線K1と交差する位置C2までの距離L2、つまり2つの第2点火プラグ22による火炎F2が互いに衝突・交差するまでの距離L2と、が実質的に等しくなるように設定されている。このように負ハーフスワール流れを利用した第4実施例においても、上記第1実施例と同様の効果を得ることができる。
図7は、上記第1〜3実施例のような正ハーフスワール流れを生じるピストン冠面等の形状の一例を示している。なお、図7及び図8では明りょう化のために第2点火プラグを省略している。図7に示すように、ピストン15の冠面中央に燃焼室16から窪んだ凹部(キャビティ)31が凹設されていると、一対の吸気ポート7Aからの吸気が凹部31内に流れ込み、基準線K1に沿って流れた後、排気弁側で両側に分岐し、シリンダ外周部14Bに沿って吸気弁側へと旋回する正ハーフスワール流れが生成される。
図8は、負ハーフスワール流れを生じるピストン冠面等の形状の一例を示している。同図に示すように、ピストン15の冠面中央に燃焼室16へ向けて隆起する凸部32が形成されていると、吸気ポート7Aから流入する吸気が凸部32を迂回するように凸部32の両側をそれぞれシリンダ外周部14Bに沿って吸気弁側から排気弁側へと旋回し、排気弁側の端部で互いに衝突・折り返されて、基準線K1に沿って排気弁側より吸気弁側へ向かって流れる負ハーフスワール流れが生成される。
以上のように本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形・変更を含むものである。例えば、上記実施例では吸気ポート7Aへ燃料を噴射するポート噴射形式の内燃機関に本発明を適用しているが、燃焼室内に直接燃料を噴射する筒内直接噴射形式の火花点火式内燃機関に本発明を適用しても良い。
3…吸気弁
4…排気弁
8…燃料噴射弁
14…シリンダ
15…ピストン
16…燃焼室
21…第1点火プラグ
22…第2点火プラグ
4…排気弁
8…燃料噴射弁
14…シリンダ
15…ピストン
16…燃焼室
21…第1点火プラグ
22…第2点火プラグ
Claims (6)
- 一つのシリンダに2つの吸気弁と2つの排気弁とが設けられ、シリンダ軸方向視でシリンダ中心を通って吸気弁と排気弁とが並ぶ方向へシリンダ内を横断する基準線に対して両側に、それぞれシリンダ内を旋回する吸気のハーフスワール流れが生成される火花点火式内燃機関の多点点火装置において、
シリンダ軸方向視で上記基準線上に配置される一つの第1点火プラグと、
シリンダ外周部であって、かつ、上記基準線に対して互いに対称位置に配置される2つの第2点火プラグと、を有し、
上記基準線に沿うハーフスワールの流れ方向について、上記第1点火プラグからシリンダの壁面までの第1の距離と、
上記シリンダ外周部に沿うハーフスワールの流れ方向について、上記第2点火プラグから基準線と交差する位置までの第2の距離と、
が等しくなるように設定されていることを特徴とする火花点火式内燃機関の多点点火装置。 - 上記第1点火プラグがシリンダ中心に配置され、上記第2点火プラグが、上記シリンダ外周部に沿うハーフスワールの流れ方向について、上記シリンダ中心よりも下流側寄りに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の火花点火式内燃機関の多点点火装置。
- 上記第1点火プラグが、上記基準線に沿うハーフスワールの流れ方向について、上記シリンダ中心よりも上流側寄りに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の火花点火式内燃機関の多点点火装置。
- 上記第2点火プラグが、上記基準線に沿うハーフスワールの流れ方向について、上記シリンダ中心よりも上流側寄りに配置されていることを特徴とする請求項3に記載の火花点火式内燃機関の多点点火装置。
- 上記ハーフスワール流れが、上記基準線に沿う流れが吸気弁側から排気弁側へ向かう正ハーフスワール流れとなるように、ピストン冠面に凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の火花点火式内燃機関の多点点火装置。
- 上記ハーフスワール流れが、上記基準線に沿う流れが排気弁側から吸気弁側へ向かう負ハーフスワール流れとなるように、ピストン冠面に凸部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の火花点火式内燃機関の多点点火装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6343383B1 (ja) * | 2017-11-29 | 2018-06-13 | 山崎 貴弘 | 簡易型非常用電力供給装置 |
JP6343382B1 (ja) * | 2017-11-29 | 2018-06-13 | Ygk通商株式会社 | 簡易型非常用電力供給装置 |
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2008
- 2008-12-01 JP JP2008305830A patent/JP2010127255A/ja active Pending
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