JP2010126395A - 加熱装置及びプレス成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギー効率を高めつつ、プリフォーム等のガラス塊や金型の温度を高め易くし、プレス成形に要する時間を短縮することが可能な加熱装置を提供する。
【解決手段】加熱装置10は、プレス成形用の金型20が載置されて加熱が行われる加熱面15を有する加熱装置10であって、熱源部11と、前記熱源部11に隣接し且つ前記加熱面15を構成する、熱伝導率λを有する高熱伝導材からなる伝熱部12と、前記熱源部11及び/又は前記加熱面15を除いた前記伝熱部12を被覆する、熱伝導率λ(λ>λ)を有する低熱伝導材からなる遮熱部13と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱装置及びプレス成形装置に関する。
従来、光学素子の製造は、板ガラスから切り出したガラスを研磨加工し、光学素子に近似した形状に研磨することで行われてきた。しかし、非球面レンズを作製する場合、かかる方法ではガラス素材の研磨コストが嵩むため、モールドプレスを用いてガラスの加圧成形を行い、非球面レンズを成形する方法が行われている。
この方法によれば、溶融ガラスからプリフォームを経て光学レンズを成形するため、板状のガラスから切断、加工、プレス、研削、及び研磨等の多段階の工程を経て光学レンズを製造する方法に比べ、リードタイムを短縮できるとともに、加工不良による歩留まりの低下を抑えることができ、結果としてコストを大幅に削減できる、といった利点がある。
モールドプレスは、通常は金型内にプリフォームをセットし、(場合によっては金型ごとに)プリフォームを加熱軟化させて圧力をかけることにより行われる。図4は、プリフォームをプレス成形する際に用いられる従来の加熱装置910の概略構成図である。図4に示されるように、従来の加熱装置910は、金型920の下型922が載置される載置面912に隣接した保持部913の中に熱源部911が設けられている。ここで、加熱装置910の載置面912は、熱伝導率の低い超硬合金素材(例えばWC等)で構成されている。また、保持部913は、熱伝導率の高いセラミックス(例えばAlN、SiC等)で構成されている(特許文献1、2参照)。
特開2003−095673号公報 特開2003−025100号公報
図4に示された加熱装置910では、熱源部911から供給された熱エネルギーが熱源部911の周りを覆っている保持部913及び載置面912を介して金型920へと伝達することにより、金型920及びガラス塊(プリフォーム)Gが加熱される。
しかし、この加熱装置910では、保持部913を構成しているステンレス鋼素材の熱伝導率が約30W・m−1・K−1以下と低いため、熱源部911から発した熱エネルギーの保持部913への伝達効率が悪い。
また、加熱装置910では、載置面912は保持部913の露出面の一部としか接触しておらず、保持部913の露出面を介して保持部913から載置面912へと熱エネルギーの一部は伝達されるが、載置面912と保持部913が接触していない面からの放熱が大きいため、載置面912への熱エネルギーの伝達効率が悪い。
また、加熱装置910では、載置面912は前述のように超硬合金素材で構成されているが、超硬合金素材の熱伝導率は約50〜60W・m−1・K−1と低いため、保持部913から載置面912への熱エネルギーの伝達効率が悪い。
また、加熱装置910では、金型920の載置面912上における載置面積は載置面912の表面積の一部でしかなく、載置面912へ伝達された熱エネルギーのうち一部は金型920へと伝達されるが、載置面912と金型920が接触していない面からの放熱が大きいため、金型920への熱エネルギーの伝達効率が悪い。
以上のように、載置面912及び金型920への熱エネルギーの伝達効率が悪いため、熱源部911から供給される熱エネルギーのうち、保持部913及び載置面912を順次伝達し、金型920へと伝達される熱エネルギーは少ない。このため、金型920を所望の温度に加熱するには、より多くの熱エネルギーを熱源部911に供給する必要があった。また、多くの熱エネルギーを熱源部911に供給すると熱源部911の寿命が短くなり、熱源部911の交換頻度が多くなるため、熱源部911を交換する際の成形の中断によって生産効率が低下する。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、熱の伝達効率を高めつつ、プリフォーム等のガラス塊や金型の温度を高め易くし、加熱に要するエネルギーを最小限にし、且つプレス成形に要する平均の時間を短縮することが可能な加熱装置を提供することにある。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、熱源部に隣接し且つ金型を加熱する加熱面を構成する高熱伝導材からなる伝熱部と、熱源部及び/又は加熱面を除いた伝熱部を被覆する低熱伝導材からなる遮熱部と、を設けることにより、熱源部で発生した熱が伝熱部を通じて効率よく金型に伝えられつつ、熱源部及び/又は加熱面を除いた伝熱部からの熱の放出が遮熱部によって低減されることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1) プレス成形用の金型が載置されて加熱が行われる加熱面を有する加熱装置であって、熱源部と、前記熱源部に隣接し且つ前記加熱面を構成する、熱伝導率λを有する高熱伝導材からなる伝熱部と、前記熱源部及び/又は前記加熱面を除いた前記伝熱部を被覆する、熱伝導率λ(λ>λ)を有する低熱伝導材からなる遮熱部と、を有する加熱装置。
(2) 前記高熱伝導材は、熱伝導率λが100W/mKより大きい材料である(1)記載の加熱装置。
(3) 前記低熱伝導材は、熱伝導率λが100W/mKより小さい材料である(1)又は(2)記載の加熱装置。
(4) 前記加熱面は酸化防止処理が施されている(1)から(3)のいずれか記載の加熱装置。
(5) (1)から(4)記載の加熱装置を有しており、ガラスプリフォームを前記金型でプレス成形するプレス成形装置。
(6) (5)記載のプレス成形装置を有する光学素子製造装置。
(7) (6)記載の光学素子製造装置で製造される光学素子を用いて光学機器を製造する光学機器製造装置。
本発明によれば、熱源部に隣接し且つ金型を加熱する加熱面を構成する高熱伝導材からなる伝熱部と、熱源部及び/又は加熱面を除いた伝熱部を被覆する低熱伝導材からなる遮熱部と、を設けることにより、熱源部で発生した熱が伝熱部を通じて効率よく金型に伝えられつつ、熱源部及び/又は加熱面を除いた伝熱部からの熱の放出が低減される。このため、熱の伝達効率を高めつつ、金型やガラス塊の温度を高め易くし、加熱に要するエネルギーを最小限にし、且つプレス成形に要する平均の時間を短縮することが可能な加熱装置を得ることができる。
本発明の加熱装置は、プレス成形用の金型が載置されて加熱が行われる加熱面を有する加熱装置であって、熱源部と、前記熱源部に隣接し且つ前記加熱面を構成する、熱伝導率λを有する高熱伝導材からなる伝熱部と、前記熱源部及び/又は前記加熱面を除いた前記伝熱部を被覆する、熱伝導率λ(λ>λ)を有する低熱伝導材からなる遮熱部と、を有する。
以下、加熱装置及びプレス成形装置の実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の趣旨を限定するものではない。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態は、熱源部11と、熱源部11に隣接し且つ加熱面15を構成する伝熱部12と、熱源部11及び加熱面15を除いた伝熱部12を被覆する遮熱部13と、を有する加熱装置10である。図1は加熱装置10の好ましい一例を示す断面図である。また、図2は加熱装置の変形例を示す断面図である。
[熱源部]
熱源部11は、伝熱部12及び金型20の下型22を介してガラス塊Gを加熱する。これにより、ガラス塊Gが軟化されるため、ガラス塊Gをプレスにより金型20の内面形状に成形することができる。ここで、熱源部11としては、伝熱部12をガラス塊Gの成形温度に加熱できる手段であれば特に限定されないが、例えば赤外線加熱、ガスバーナー、誘導コイル、電熱線等を用いることができる。また、本実施形態では、説明の容易のために加熱装置10を下型22と接する位置にしか設けていないが、上型21の側にも同様に加熱装置10を設けてもよい。
[伝熱部]
伝熱部12は高熱伝導材からなり、熱源部11に隣接し且つ加熱面15を構成する。これにより、熱源部11で発生した熱が伝熱部12を介して加熱面15に伝えられるため、加熱面15に設けられた金型20を効率よく加熱することができる。従って、高熱伝導材の熱伝導率λは、100W/mK以上が好ましく、200W/mK以上がより好ましく、300W/mK以上が最も好ましい。また、伝熱部12はプレス時に圧力が掛かり易く、又は金型20との接触により傷が付き易いことから、高熱伝導材としてビッカース硬度が所定範囲内にある材料を用いることがより好ましい。これにより、金型を加熱面に移送してプレス成形を行う際に、加熱面及び/又は金型に生じる傷が低減されるため、加熱面と金型との接触状態を良好にできる。従って、高熱伝導材のビッカース硬度は、1000Hv以上が好ましく、1200Hv以上がより好ましく、1500Hv以上が最も好ましい。このような高熱伝導材としては、例えばSiC等のセラミックが挙げられる。
この伝熱部12によって形成される加熱面15は、直接的に金型20と接触する面である。加熱面15が直接的に金型20と接触することにより、加熱面15から金型20に直接的に熱が伝えられるため、加熱装置10のエネルギー効率を高めることができる。ここで、加熱面15は酸化防止処理が施されていることが好ましい。これにより、加熱面15の内部に向かって高熱伝導材が酸化され難くなるため、高熱伝導材の酸化による伝熱部12の伝熱性能の低下を抑えることができる。ここで、加熱面15への酸化防止処理としては、伝熱部12の表面に金属酸化物(例えばAl等)や金属窒化物(例えばAlN等)、金属炭化物(例えばCrC、TiC等)、セラミックス(例えばSiC等)からなる酸化防止膜14を形成する手段が挙げられる。
ここで、酸化防止膜14の材料は、プレス時に圧力がかかり易く、又は金型20との接触により傷が付き易いことから、ビッカース硬度が所定の範囲内にある材料を用いることが好ましい。これにより、金型20を加熱面15に移送してプレス成形を行う際に、加熱面15及び/又は金型20に生じる傷が低減されるため、加熱面15と金型20との接触状態を良好にできる。従って、酸化防止膜14のビッカース硬度は、1000Hv以上が好ましく、1200Hv以上がより好ましく、1500Hv以上が最も好ましい。酸化防止膜14に所定の範囲内のビッカース硬度を有する材料を用いた場合、加熱面15の表面に傷が発生し難くなるため、伝熱部12の高熱伝導材のビッカース硬度は限定されない。このとき、伝熱部12の高熱伝導材には、例えばCu、Al、Au、Ag、Pt等に代表される高熱伝導性材料、又はこれら1種以上を含む合金も用いることができる。
なお、本発明における加熱面15は、直接的に金型20と接触する面に限られるものではなく、例えば図2に示すように中間部材25を介して金型20と接触してもよい。このとき、例えば図示しない支持手段を中間部材25の下側に設けることにより、中間部材25が支持された状態で金型20を移送することが好ましい。これにより、移送を行う際に加熱装置10と金型20とが接触し難くなるため、加熱装置10が傷付くことを低減することができる。ここで、中間部材25の材質は、中間部材25を介した熱の伝導がスムーズになる点で、上述の高熱伝導材を用いることが好ましく、高熱伝導材の酸化による中間部材25の伝熱性能の低下を抑えられる点で、中間部材25の表面には上述と同様の酸化防止処理がなされていることが好ましい。
[遮熱部]
遮熱部13は、低熱伝導材からなり、熱源部11及び加熱面15を除いた伝熱部12を被覆する。これにより、伝熱部12から伝えられた熱が遮熱部13の外側に伝導され難くなるため、熱源部11で発生した熱を加熱面15以外の外部に逃げ難くすることができる。ここで、遮熱部13を構成する低熱伝導材は、伝熱部12を構成する高熱伝導材の熱伝導率λよりも低い熱伝導率λを有する材料であり、熱伝導率λを所定値より小さくすることにより、遮熱部13を通じた熱の流出が低減されるため、加熱装置10における熱の伝達効率を高めることができる。従って、低熱伝導材の熱伝導率λは、100W/mK以下が好ましく、50W/mK以下がより好ましく、10W/mK以下が最も好ましい。このような低熱伝導材としては、例えばC、Si、Mn、P、S、Ni、Cr、Mo、Cu、N、Se、Ni、Ti、Alのうち1種以上からなる合金や、ZrOやAl等のセラミック、ガラス等が挙げられる。なお、遮熱部13はこれら低熱伝導材の板材等に限定されるものではなく、例えば伝熱部12の表面に施される薄膜状の材料であってもよい。
また、低熱伝導材として、高熱伝導材の熱膨張係数と略等しい熱膨張係数を有する材料を用いることが好ましい。これにより、伝熱部12と遮熱部13との剥離が低減されるため、剥離箇所からの熱の漏れを低減して加熱装置10の熱効率を維持することができる。
本実施形態の加熱装置10は、伝熱部12と遮熱部13とを備えるものである。これにより、熱源部11で発生した熱が伝熱部12の加熱面15を通じて効率よく金型20に伝えられつつ、熱源部11及び/又は加熱面15を除いた伝熱部12からの熱の放出が遮熱部によって低減される。このため、エネルギー効率を高めつつ、金型20やガラス塊Gの温度を高め易くし、プレス成形に要する時間を短縮することが可能な加熱装置10を得ることができる。ここで、伝熱部12と遮熱部13とが設けられた加熱装置10の加熱面15の高さは、遮熱部13の表面の高さ以上であってもよく、表面の高さ以下であってもよい。特に、加熱面15の高さと遮熱部13の表面の高さとが異なることにより、加熱面15と遮熱部13とによって形成された凹凸に金型20を嵌め込んで金型20を設置することが可能になるため、金型20の位置決めをより容易に行うことができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態は、上述の加熱装置10を有するプレス成形装置1aである。このプレス成形装置1aは、上述の加熱装置10と、上型21及び下型22を有する金型20と、下型22にガラス塊Gを供給する供給手段40と、ガラス塊Gを押圧する押圧手段31と、下型22から光学素子Mを取り出す取出手段60と、を有する。図3はプレス成形装置1aの好ましい一例を示す斜視図である。
〔金型〕
金型20は、上型21及び下型22を有しており、これら上型21及び下型22はそれぞれ成形面26、27を有する。成形面26、27の形状は、作製される光学素子の形状によって適宜設定される。ここで、加熱面15に隣接し且つ上型21及び下型22を取り囲むように胴型23を設けることが好ましい。これにより、加熱面15から胴型23を介して上型21及び下型22に熱が伝わり易くなるため、上型21及び下型22の温度差を低減し、ガラス塊Gのうち特に上型21に近い側を成形し易くすることができる。金型20の材質は、ガラスの硬さやガラス転移点(Tg)等に応じて適宜設定されるが、WC(タングステンカーバイド)、SiC等の公知の型材料を用いることができる。なお、上型21及び下型22の成形面26、27には、公知の保護膜が形成されていてもよい。
〔供給手段〕
下型22にガラス塊Gを供給する供給手段40は、ガラス塊Gの大きさや金型20の形状等に応じて適宜選択できるが、例えば図3に示すような、連接されたポンプ42の吸引力によってガラス塊Gを吸着して保持する吸着手段41を用いることができる。
このプレス成形装置1aでは、供給手段40を用いてガラス塊Gを金型20の下型22に供給した後、上型21及び下型22を金型20に組み立てる。ここで、上型21及び下型22を金型20に組み立てる手段は、特に限定されるものではないが、例えば図3に示すように、下型22を載置台71に載置して保持具51の下側に移送し、胴型23を保持具51で持ち上げて下型22を取り囲むように設け、胴型23及び下型22を保持具52の下側に移送し、上型21を保持具52で持ち上げて下型22の設けられた胴型23に挿入して金型20に組み立てる。
〔押圧手段〕
押圧手段31は、加熱装置10によって加熱されて軟化されたガラス塊Gを押圧してプレス成形し、ガラス塊Gを所望の形状に成形する。押圧手段31のうち上型21に隣接する押圧面32は、上型21を水平方向について均等な力で押圧できる形状になっており、より具体的には上型21の上面を覆う形状の水平面が用いられる。ここで、押圧手段31のうち押圧面32を含む部分の材質は、上述の遮熱部13と同様の低熱伝導材を用いることが好ましい。これにより、プレス成形を行う際に押圧面32を介して熱が逃げ難くなるため、上型21の温度の低下を抑制し、プレス成形を行い易くすることができる。
加熱装置10と押圧手段31を用いたプレス成形を行った後、金型20を上型21及び下型22に分解する。ここで、金型20を分解する手段は特に限定されるものではないが、例えば図3に示すように、金型20を保持具53の下側に移送し、上型21を保持具53で持ち上げて取り外した後、胴型23及び下型22を保持具54の下側に移送し、胴型23を保持具54で持ち上げて取り外す。
〔取出手段〕
載置台71に残された下型22から光学素子Mを取り出す取出手段60は、上述の供給手段40と同様に、供給するガラス塊Gの大きさや金型20の形状等に応じて適宜選択できるが、例えば図3に示すような、連接されたポンプ62の吸引力によってガラス塊Gを吸着して保持する吸着手段61を用いることができる。
[光学機器の作製]
上述のプレス成形装置によって、レンズやプリズム等の光学素子Mが作製される。また、プレス成形装置1aを有する光学素子製造装置によって製造される光学素子Mを用いて、カメラやプロジェクタ等の光学機器を製造することも好ましい。これにより、高い熱効率且つ短い時間でガラス塊Gがプレス成形されるため、光学素子M及び光学機器の製造コストを低減することができる。
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
加熱装置として、赤外線加熱機構を有する縦80mm×横80mm×高さ10mmの熱源部を用いた。この熱源部の上側に隣接するように、高熱伝導材であるSiC(熱伝導率λ=270W/mK、ビッカース硬度2300Hv、熱膨張係数4.5×10−6/K)からなり、φ20mmの加熱面を有する伝熱部を設けた。ここで、伝熱部の加熱面には、AlNからなる酸化防止膜を形成した。一方、熱源部及び加熱面を除いた伝熱部の周囲に、厚さ5mmのZrO(熱伝導率λ=4W/mK、熱膨張係数10×10−6/K)からなる遮熱部を設けた。
一方、プレス成形用の金型として、WCからなる円柱状の上型及び下型(それぞれ外径10mm、高さ10mm)並びに筒状の胴型(内径10mm、外径18mm、高さ21mm)を有し、上型及び下型の成形面にCを主成分とする保護膜が形成された金型を用いた。
ここで、金型の上型をプレス成形装置の所定の保持具に取り付け、下型を載置台に載置し、下型を取り囲むように胴型を設けた。そして、ポンプに連接された吸着手段を供給手段として用いて、ガラス塊を金型の下型に供給した後、上型を下型の設けられた胴型に挿入して金型に組み立てた。
次いで、下型と胴型の底面を加熱面に隣接させた後、上述の加熱手段で加熱してガラス塊を軟化しつつ、押圧手段を用いて上型を降ろしてガラス塊を押圧し、ガラス塊をプレス成形した。
プレス成形を行った後、金型の上型を保持具で持ち上げて取り外した後、胴型を保持具で持ち上げて取り外し、金型を上型及び下型に分解し、ポンプに連接された吸着手段を取出手段として用いて光学素子を下型から取り出した。
比較例として、遮熱部を備えていない加熱装置を用いた場合についても、実施例と同様の試験を行った。
その結果、伝熱部と遮熱部とを備えた加熱装置を用いた場合は、遮熱部を備えていない場合に比べて、熱源部へ供給するエネルギー(電気出力)が30%減少し、ガラス塊が軟化するまでに要する平均の時間も10%短縮した。実施例と比較例の金型の成形面について比較すると、熱源部で発生した熱が伝熱部を通じて効率よく金型に伝えられつつ、熱源部及び/又は加熱面を除いた伝熱部からの熱の放出が低減されるため、加熱装置における熱の伝達効率を高めつつ、金型やガラス塊の温度を高め易くし、加熱に要するエネルギーを低減し、且つプレス成形に要する平均の時間を短縮できることがわかる。
第1実施形態の加熱装置の好ましい一例を示す断面図である。 第1実施形態の加熱装置の変形例を示す断面図である。 第2実施形態のプレス成形装置の好ましい一例を示す斜視図である。 従来の加熱装置の好ましい一例を示す断面図である。
符号の説明
1 プレス成形装置
10 加熱装置
11 熱源部
12 伝熱部
13 遮熱部
14 酸化防止膜
15 加熱面
20 金型
21 上型
22 下型
23 胴型
25 中間部材
26、27 成形面
31 押圧手段
32 押圧面
40 供給手段
60 取出手段
41、61 吸着手段
42、62 ポンプ
51〜54 保持具
71 載置台

Claims (7)

  1. プレス成形用の金型が載置されて加熱が行われる加熱面を有する加熱装置であって、
    熱源部と、
    前記熱源部に隣接し且つ前記加熱面を構成する、熱伝導率λを有する高熱伝導材からなる伝熱部と、
    前記熱源部及び/又は前記加熱面を除いた前記伝熱部を被覆する、熱伝導率λ(λ>λ)を有する低熱伝導材からなる遮熱部と、を有する加熱装置。
  2. 前記高熱伝導材は、熱伝導率λが100W/mKより大きい材料である請求項1記載の加熱装置。
  3. 前記低熱伝導材は、熱伝導率λが100W/mKより小さい材料である請求項1又は2記載の加熱装置。
  4. 前記加熱面は酸化防止処理が施されている請求項1から3のいずれか記載の加熱装置。
  5. 請求項1から4記載の加熱装置を有しており、
    ガラスプリフォームを前記金型でプレス成形するプレス成形装置。
  6. 請求項5記載のプレス成形装置を有する光学素子製造装置。
  7. 請求項6記載の光学素子製造装置で製造される光学素子を用いて光学機器を製造する光学機器製造装置。
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