JP2010126260A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置本体に設けられている手差し給紙手段を前記画像形成装置本体と一体化される給紙ユニットに取り付けて使用可能とした画像形成システムを提供すること。
【解決手段】第1側面カバーの側にあって手差し給紙手段が設置された給紙部を有する画像形成装置本体と、用紙収納手段を内蔵した給紙ユニットと、を含む画像形成システムにおいて、手差し給紙手段を、画像形成装置本体に対して着脱可能となし、また、給紙ユニットにおける上流側の第1側面カバーと下流側の第2側面カバーとの間に、手差し用紙用の用紙搬送経路を設けるとともに、第1側面カバーの側に、手差し給紙手段を取り付けられる給紙部を設け、画像形成装置本体から取り外した手差し給紙手段を、給紙ユニットの給紙部に取り付けるとともに、画像形成装置本体の第1側面カバーと、給紙ユニットの第2側面カバーとを対向させて一体化したことを特徴とする画像形成システム。
【選択図】図4

Description

本願発明は、用紙収納手段を内蔵する複写機、プリンタ等の画像形成装置本体に、別体として作製された給紙ユニットを結合せしめ、大量の画像形成を可能とする画像形成システムに係わる。
例えば、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段等の画像形成手段を用いて、感光体ドラムの表面に形成したトナー像を用紙(転写材の意)上に転写した後、定着手段による加熱・加圧処理を施して、最終の画像物を得る画像形成装置は公知である。
斯様な複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、カセット等からなる複数の用紙収納手段が内蔵されているのが一般的である。
これら画像形成装置に対する市場の要望の1つとして高速化があり、そのニーズに応じられるように、従来も高速の画像形成装置の開発が図られてきた。
そして、最近、これら画像形成装置を軽印刷機の代わりとして使用したいという要望が急速に高まっており、大量の画像形成を高速に行うことができるフットワークの良さが望まれるように、メーカを取り巻く環境が変化している。
ところが、通常の画像形成装置は、利便性等の機能の点を考慮して、数種類のサイズの異なる用紙を選択使用することができるようになっており、数個の用紙収納手段が具備されているが、各用紙収納手段に収納される用紙枚数には限界がある。
例えば、各用紙収納手段に収納される用紙枚数は、400〜500枚が限度であった。
そこで、オプションとしての給紙ユニットを画像形成装置本体に連結するとともに、例えば、1つのジョブにおける画像形成数が大量に及ぶときには、大量の用紙を内蔵している前記給紙ユニット内の用紙収納手段から給紙する提案がされるようになった。
しかしながら、複写機やプリンタ等の画像形成装置には、手差し給紙手段が付設され、特殊サイズの用紙等が使用できるようになっている。
そして、前記手差し給紙手段は画像形成装置本体の一側面に近接して内蔵され、また、用紙束を積載するための給紙トレイは、前記一側面から外側に突出して設けられているのが普通なので、給紙ユニットの連結には工夫が必要であった。
1つの構成として、手差しトレイを折りたたみ式とし、手差しトレイが折りたたまれた閉姿勢の状態において、手差し給紙機構から給紙ユニットを用いた用紙の供給を可能としたシート供給装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−347759号公報
上記特許文献1に開示されたシート供給装置は、手差しトレイを閉状態としても手差し給紙口をそのまま利用できる便利さがある。
しかしながら、そのために、手差しトレイが給紙口を覆わないように、当該手差しトレイを持ち上げておくためのスライド規制部材を含む持ち上げ機構を設けたり、シート供給装置側に、シート束を押し出すスライドユニットを備える等、全体の構成が複雑である。
また、手差しトレイを使っての本来の手差し給紙ができず、更に、シート供給装置を連接して使用する技術的思想はない。
本願発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものである。
そして、その主たる目的は、画像形成装置本体に設けられている手差し給紙手段を前記画像形成装置本体と一体化される給紙ユニットに取り付けて使用可能とした画像形成システムを提供することにある。
また、他の目的は、給紙ユニットの一側面に用紙搬送手段を着脱可能に設け、当該用紙搬送手段と前記画像形成装置本体に設けられた手差し給紙手段を交換して取り付け可能とした画像形成システムを提供することにある。
本願発明の目的は、下記の構成要件によって達成することができる。
(1)
画像形成手段、用紙収納手段、および、装置本体の第1側面カバーの側にあって手差し給紙手段が設置された給紙部を有する画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体に対して外付けされる、用紙収納手段を内蔵した給紙ユニットと、を含む画像形成システムにおいて、
前記手差し給紙手段を、前記画像形成装置本体に対して着脱可能となし、また、
前記給紙ユニットにおける上流側の第1側面カバーと下流側の第2側面カバーとの間に、手差し用紙用の用紙搬送経路を設けるとともに、前記給紙ユニットの前記第1側面カバーの側に、前記手差し給紙手段を取り付けられる給紙部を設け、
前記画像形成装置本体から取り外した前記手差し給紙手段を、前記給紙ユニットの給紙部に取り付けるとともに、前記画像形成装置本体の前記第1側面カバーと、前記給紙ユニットの前記第2側面カバーとを対向させて一体化したことを特徴とする画像形成システム。
(2)
前記給紙ユニットは、当該給紙ユニットの前記第1側面カバーの側に設けた給紙部に用紙搬送手段を着脱可能に有し、当該用紙搬送手段は前記画像形成装置本体に設けられた手差し給紙用の給紙部に取り付けられることを特徴とする(1)に記載の画像形成システム。
本発明に係わる画像形成システムは、画像形成装置本体に設けられている手差し給紙手段を取り外し、給紙ユニットに取り付ける簡単な構成で、従来通りの手差し給紙による画像形成と、給紙ユニットを用いての大量の画像形成を行うことができる。
以下に、本願発明に係わる実施の形態について図面を基に説明する。
図1は、デジタルカラー複写機からなる画像形成装置本体の構成を示す概略図である。
画像形成装置本体1は、上部に自動原稿送り装置(参照符号無し)を有し、また、画像読み取り部2、画像形成部3、ベルトユニット4、給紙部5、定着装置T、反転排紙・再給紙部6、用紙の反転搬送手段であるADU7、および、手差し給紙手段が設置される給紙部8を有する。
前記画像形成装置本体1については、説明の便宜上、以下、画像形成装置、或いは、装置本体という。
自動原稿送り装置は、原稿を1枚ずつ送り出して画像読み取り位置へと搬送し、画像読み取りが終わった原稿を所定の場所に排出する装置である。
自動原稿送り装置は、原稿載置台101、原稿分離手段103、原稿搬送部105、原稿排紙手段107、原稿排紙台109、および、両面コピーモードにおいて、原稿の表裏面を反転させるためのローラ対からなる原稿反転手段111を有している。
処理プロセスがらみで述べるに、原稿載置台101上に載置された複数枚の原稿(不図示)は、原稿分離手段103によって1枚ずつ分離され、原稿搬送部105を介して画像読み取り位置に向けて搬送される。
原稿読み取り位置は、原稿搬送部105の下方部に設けられており、そこで、画像読み取り部2を構成するスリット201を介して、原稿の画像が読み取られ、読み取られた原稿は原稿排紙手段107によって原稿排紙台109上に排出される。
なお、両面コピーモードにおいては、片面が読み取られて搬送されてくる原稿は原稿反転手段111により二点鎖線の矢印で示す方向に搬送される。
そして、進行方向における原稿の後端を咬んでいる状態で駆動停止された後の原稿反転手段111の逆方向回転により、原稿搬送部105を介して、再び画像読み取り位置に導かれた後、原稿排紙手段107によって原稿排紙台109上に排出される。
上記の工程は、原稿載置台101上に載置された原稿の枚数分繰り返される。
画像読み取り部2は、スリット201、原稿照射用のランプ213と原稿の反射光を反射させる第1ミラー215とを一体化した第1ミラーユニット205、第2ミラー217と第3ミラー219とを一体化した第2ミラーユニット207を有する。
また、第3ミラー219からの反射光を撮像素子上に結像させる結像レンズ209、および、結像レンズ209によって結像された光像を光電変換して画像情報を得るライン状の撮像素子(以下、CCDという)211を有している。
画像情報は、適宜の画像処理を施された後、一旦、後記する制御手段S内のメモリに蓄積されるようになっている。
自動原稿送り装置1によって送られている原稿を、画像読み取り部2で読み取る態様においては、第1ミラーユニット205及び第2ミラーユニット207は、図示の如き位置に固定されている。
画像読み取り部2によって読み取られた各色毎の画像情報は、メモリより順次取り出され、静電荷潜像形成手段である各色毎の露光光学系にそれぞれ電気信号として入力される。
画像形成部3は色分解画像に応じたトナー像を形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)の4組の画像形成手段30(30Y、30M、30C、30BK)を有する。
各々の画像形成手段30は、感光層をドラム状の金属基体上に設けた像担持体としての感光体ドラム310、帯電器320、画像書き込み手段である露光光学系330、現像装置340、転写手段350、クリーニング手段360を主要構成要素とする。
なお、露光光学系330はレーザ光学系で構成される露光ユニットである。
図においては、イエローの画像形成手段を構成する部材にのみ参照符号を付し、他の画像形成手段は基本的に同じ構成を有するので、図面簡素化という観点から参照符号は省略してある。
現像装置340は、磁性キャリア(以下、単にキャリアという)と非磁性トナー(以下、単にトナーという)とを含む二成分現像剤を収納している。
また、現像装置340は、周方向に沿って複数の磁石(磁極)を位置固定で内蔵した、可回転、かつ、非磁性の円筒形状からなる現像剤担持体(以下、現像スリーブあるいは単にスリーブと呼称する)と、トナー濃度検知手段(不図示)を有している。
複数の磁石は、現像剤をスリーブ上に磁気的に吸着して担持せしめ、スリーブの回転によって現像領域に搬送させ、次いで、現像処理後の現像剤をスリーブ上から反発磁界を利用して自動的に除去しうるように配列されている。
また、現像装置340における現像スリーブには、画像形成動作に所定極性(ここではマイナス極性の直流電圧と交流電圧の重畳)のバイアス電圧が印加されるようになっているが、これらの構成自体はよく知られているので、詳細な説明は割愛する。
更に、各現像装置340に関連してトナー補給装置が準備されており、トナー補給装置は、色毎の補給トナーが充填されたトナーボトルを可回転に装着するトナーボトル装着部と、トナーボトルから排出されたトナーを貯留できるトナー貯留室とを有する。
また、転写手段350は、後述する中間転写転ベルト401を介して感光体ドラム310の周面一部に対向しているローラからなるが、放電ワイヤからなる電極を含む通常の転写電極と呼称される態様の構成とすることもできる。
クリーニング手段360は転写後の感光体ドラム310上に残留するトナーを除去し、除去されたトナーは適宜のパイプ(不図示)を介して下降され、用紙トレイの側部に設置されている廃トナーボックスDTに収納されるようになっている。
各々の画像形成手段30は、縦方向に長く配設された、ベルトユニット4を構成するループ状の中間転写ベルト401の一平面(張設面)Aの進行方向に沿って、上から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)の順に配列されている。
中間転写ベルト401と、中間転写ベルト401を回転可能に懸架する支持ローラ405、406、407、および、バックアップローラ410等がベルトユニット4を構成する。
また、バックアップローラ410は、中間転写ベルト401を挟んでバックアップローラ410と押圧しながら回転するように対向配置した転写ローラ510とで二次転写手段を構成している。
画像形成手段30とベルトユニット4の構成とによる画像形成は次のようになされる。
画像形成プロセスの開始に伴って、反時計方向に回転する感光体ドラム310の表面は帯電器320により所定の極性(ここではマイナス極性)に帯電される。
次いで、露光光学系330による第1の色信号、即ち、イエロー(Y)の画像信号に対応する露光が施され、イエロー(Y)の画像に対応する潜像が感光体ドラム310上に形成される。
前記潜像は、現像装置340の現像剤による接触または非接触現像処理により、反転現像されてイエロー(Y)のトナー像に変換された後、転写手段350の作用によって中間転写ベルト401上に転写される。
第1の色信号による画像形成開始から所定の時間後に順次開始される他の色信号による画像形成は、上記と同様のプロセスにより、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)の各画像形成手段30によってなされる。
それぞれの画像形成手段で形成された感光体ドラム上の各トナー像は、イエロー(Y)のトナー像のある画像領域と重畳するように順次転写され、中間転写ベルト401上に重ね合わせのカラートナー像が形成される。
一方、転写処理終了後の感光体ドラム310の表面はクリーニング手段360で清掃され、新たな画像形成のための準備が整えられる。
なお、感光体ドラム310、あるいは、中間転写ベルト401に対する個々の画像形成プロセスの開始タイミングは次のように行う。
即ち、中間転写ベルト401の外側であって、中間転写ベルト401の回転方向に見て、転写ローラ510のある位置から1組目(イエロー)の画像形成手段が設けてある位置までの区間にレジストセンサ413を付設しておく。
そして、中間転写ベルト401に設けた基準マークを前記レジストセンサ413が検知したときを起点として計時を行い、所定時間経過毎に、順次、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)に係わるプロセスを開始させる。
なお、Sはコンピュータを含む制御手段(以下、制御部ともいう)で、機械作動のプログラムを内蔵し、一連の画像形成プロセスに係わる制御、給紙制御、トナー濃度制御等、全ての制御を行う。
換言すれば、制御手段Sは、演算制御処理を行うCPUと、各種動作プログラムを記憶しているROM、演算結果データを記憶するRAM等を有する。
そして、インターフェースを介して各種センサの出力をCPUに取り込むとともに、その情報を基に、各種のモータ或いは表示手段等を駆動制御する構成を有する。
参照符号P1、P2、P3は、装置本体の下部に設置された3つの用紙トレイ(用紙収納手段)であり、その内側には転写材としての用紙Pを積載するための昇降板580、581、582が準備されている。
昇降板580、581、582は、昇降板をその一部に固定したワイヤW1、W2、W3、前記ワイヤを懸架するプーリ(参照符号なし)、前記プーリを有する主動軸に対して動力を付与するモータ(不図示)等を含む昇降板駆動手段(昇降機構)により昇降されるようになっている。
DTは前述した如くの廃トナーボックスであり、用紙トレイP1、P2、P3の側部にあり、用紙トレイの引き出し方向(図において手前側)と同一方向に取り出し可能である。
廃トナーボックスDT、および、用紙トレイP1、P2、P3を囲んでいる二点鎖線は、廃トナーボックスDTの収納部前面をカバーする外装扉と、用紙トレイの前面をカバーする正面扉を示す。
用紙トレイP1、P2、P3の送り出し部には給紙ローラ503、513、523と、分離ローラ506、516、526、及び、搬送ローラR1、R2、R3が備えられ、これらローラで繰り出された用紙PはR4〜R7が配設されている搬送路に沿って搬送される。
59はレジストローラで、搬送ローラR7よりも下流であって、二次転写部に近接した位置に設けられている。
搬送路上であって二次転写部(転写ローラ510のある位置)より下流に設置されているのは、加熱源を内蔵した第1定着ローラT1と、第1定着ローラと圧接しながら回転する第2定着ローラT2を主要素とする定着装置Tである。
600は排紙ローラを示し、650は排紙された用紙を積載収納する排紙トレイを示す。
反転排紙・再給紙部6とADU7に係わる用紙搬送路形態、および、搬送制御については公知であり、また、本願発明に直接関係しないので説明は割愛する。
手差し給紙手段が設けられる給紙部(以下、説明の便宜上、手差し給紙部という)8は、排紙トレイ650が配置された装置本体1の第2側面カバー801と所定の距離をもって対向する第1側面カバー800の側に設けられている。
そして、手差し給紙手段80と分離手段83とが装置本体内に設けられ、手差し用の用紙を積載できる給紙トレイ85は、その一部が第1側面カバー800から外側に突出して設けられている。
本実施の形態においては、手差し給紙手段80と分離手段83はローラで構成してあるが、他の形態でもよい。
また、本実施の形態において、手差し給紙手段80、分離手段83、および、給紙トレイ85は一体的な構造物として着脱可能に装置本体の固定部材に取り付けられている。
なお、手差し給紙手段80と分離手段83とを一体的に構成するとともに、給紙トレイ85を単体として構成することもでき、設計上の自由度は広い。
手差し給紙手段80、分離手段83、および、給紙トレイ85は、図2の概念図で示すように、枠体810の側壁(図において表裏方向で対向している壁:参照符号無し)に支持されている。
なお、以後の説明において、手差し給紙手段80、分離手段83、および、給紙トレイ85、および、枠体810からなる構造物を指すときは、便宜上、手差し給紙装置850と呼称する。
手差し給紙装置850は、装置本体側に固定して設けられた、断面が略コの字状の上下のガイドレール(二点鎖線で示される)811上を摺動できる。
そして、ネジ等の適宜の取付手段(不図示)を介して装置の外側から装置本体1に固定される。
手差し給紙装置850の装置本体からの取り外しは、取付手段による固定を解除した後、図1において右側に引き出すことによりなされる。
なお、ガイドレール811のうち下側のガイドレールは、手差し給紙装置が取り除かれた後であって、給紙ユニット9側から送られてくる用紙Pのガイド板として機能するように、図示の如くに、搬送ローラR6のニップ部近傍まで延設しておくことができる。
次に、中間転写ベルト401上に形成されたカラートナー画像が用紙P上に転写され、装置外に排紙されるまでの工程を簡単に説明する。
中間転写ベルト401上における画像形成に対応した適宜のタイミングで、例えば、用紙トレイP1内の用紙Pが給紙ローラ503によって給紙されるものとする。
用紙トレイP1から送り出された用紙Pは、分離ローラ506、および搬送経路上に設けた複数の搬送ローラR1〜R7により挟持搬送されて転写部(転写領域)の手前位置に設けられているレジストローラ59に向けて搬送される。
給紙される用紙Pは、記録枚数、記録開始釦、または、記録倍率や画像濃度等を設定することができる操作表示板150上で指定・選択されたサイズのシート材である。
用紙Pは、レジストローラ59にその先端が当接された後、レジストローラ59の回転再開により、中間転写ベルト401上のカラートナー像領域と重畳するタイミングで再給紙される。
次いで、用紙Pは二次転写部においてバックアップローラ410と転写ローラ510とにより中間転写ベルト401とともに押圧挟持され、この間に、中間転写ベルト401上のカラートナー画像が用紙P上に転写される。
転写の際、転写ローラ510に適宜の転写バイアス電圧を印加するように構成することが望ましい。
トナー像が転写された用紙Pは中間転写ベルト401から分離され、搬送ベルト(不図示)により定着装置Tに向けて搬送され、加熱・加圧処理を受けることによりトナーが溶融され、用紙P上に定着される。
定着装置Tによる定着処理終了後の用紙Pは、その下流に設けてある排紙ローラ600により搬送され、装置本体外に設けてある排紙トレイ650上に排出される。
一方、二次転写終了後の中間転写ベルト401の表面は、クリーニング手段40によってクリーニングされ、新たなトナー像を担持する準備がなされる。
また、図において、通路切替部材601の図示上の位置は、定着処理後に用紙Pを反転することなく排出する場合の位置である。
用紙の反転排出時には、通路切替部材601が所定量回動され、定着後の用紙Pは通路切替部材601の右辺に沿って下方に案内される。
次いで、ローラ602によって後端が挟持された状態とされた後のローラ602の逆回転により、用紙Pは通路切替部材601の左側の辺に沿って上昇せしめられ、排紙ローラ600を介して排出される。
更に、ADU7を用いる両面コピーモードの場合、片面に画像が形成された定着処理後の用紙Pは前記通路切替部材601の右側の辺に沿って下方に案内され、用紙Pの後端がローラ対605により挟持された状態で搬送停止される。
次いで、ローラ対605を逆回転せしめ、ガイド板(不図示)に沿って上昇させ、複数のローラ対701、702、703を有するADU7に導いて用紙Pの反転を達成する。
用紙Pの第2面に対する画像形成プロセスは前述と基本的に同じであり、また、定着装置Tから送り出された後の排出路については前述した何れかが選択される。
手差し給紙を利用しての画像形成は、給紙トレイ85上に適宜のサイズの用紙を積載するとともに、操作表示板150上で装置本体を手差し給紙モードに設定することで行われる。
即ち、画像形成指令に基づく前述の如きプロセスを介して中間転写ベルト401にカラートナー像が形成され、画像形成プロセスに対応したタイミングで、手差し給紙手段80により用紙Pが給紙される。
用紙Pは分離手段83の作用によって1枚に分離され、搬送ローラR6、R7を経て、回転停止中のレジストローラ59に達する。
次いで、レジストローラ59の回転再開により、中間転写ベルト401上のカラートナー像領域と重畳するタイミングで再給紙される。
以後の二次転写あるいは定着装置による定着処理を経ての機外への排出、あるいは、両面画像形成された後の排出までの態様は、前述の用紙トレイP1からの用紙に準えて説明済みであるので、説明は省略する。
なお、上記の画像形成プロセスにおいて、現像剤中のトナー濃度はトナー濃度検知センサにより検知され、その出力情報は制御手段Sに取り込まれて演算され、設定されている閾値と比較される。
そして、トナー補給が必要であると制御手段Sが判断すると、制御手段Sの指令に基づいてトナー搬送手段が駆動され、必要なトナー量が現像装置340内に補給されることになる。
一方、感光体ドラム上からクリーニング手段360により除去されたトナーは廃トナーボックスDTに送られて収納される。
なお、9は、本願発明に係わる給紙装置を内蔵したオプションの給紙ユニットを示し、給紙ユニット9は、画像形成装置本体と一体的に結合されて画像形成システムを構成する(給紙ユニットの構成の詳細は後記する)。
図3は、本願発明に係わる給紙ユニット9の構成を説明するための概略図である。
図3において、給紙ユニット9内には箱状の用紙収納手段P20、P21、P22が上下方向に備えられている。
用紙収納手段P20、P21、P22の各々は大容量の収納手段であり、装置本体1内に備えられたそれぞれの用紙収納手段P1等が収納できる用紙枚数に対して、例えば、1000枚の如くの大量の用紙を収納することができる。
また、各々の用紙収納手段の上方であって、用紙先端部を含む前方寄りの位置には、給紙手段であるエンドレス状の吸着ベルトSB20、SB21、SB22を含む用紙吸引搬送手段VT20、VT21、VT22が設けられている。
用紙収納手段P20、P21、P22は、大量の用紙Pを積載収納できる容量を有するとともに、上下方向に移動可能な昇降板960、961、962を備えており、また、昇降板960、961、962を含んで図面の手前側に引き出し可能に設けられている。
また、昇降板960、961、962は、積載された用紙が画像形成に使用されて減少すると適宜に上昇され、積載用紙の上面位置を略一定位置とするように制御される。
昇降板960、961、962は、例えば、図1における昇降板と同様に、ワイヤ、当該ワイヤを懸架するプーリ、モータからなる駆動源等を含む昇降板駆動手段(昇降機構)を介して上昇、上昇停止、および下降駆動されるようになっている。
高さ方向における用紙の位置規制は、例えば、上部の用紙を検知するセンサ(不図示)の出力変化を制御手段Sで判断し、必要に応じて昇降板960、961、962を上昇させることにより達成できる。
前記吸着ベルトの最下面(平行平面の内の下側の面の位置の意で、用紙搬送面であり、かつ、収納されている用紙の最上位紙と対向する面)と積載された用紙Pの最上位紙との間には間隙が形成されている。
ここで、用紙Pの搬送経路を説明すると次のようになる。
吸着ベルトSB20、SB21、SB22による用紙Pの給紙方向は、用紙収納手段P20の引き出し方向と直交する方向(図における左側方向)である。
吸着ベルトSB20により給紙される用紙Pは、図の左側において、吸着ベルトSB20の最下面と略同じ高さ位置にニップ部を有する搬送ローラR20に挟持される。
その後、搬送ローラR20により搬送されるとともに、ガイド板(参照符号無し)の作用を受けて下方向に向きを変えられる。
次に、垂直方向に設けた搬送ローラR23〜R27により下方に搬送され、ガイド板(参照符号無し)で図の左側にガイドされた後、回転停止状態にある搬送ローラR28に先端を当接して停止される。
搬送ローラR28は、画像形成プロセスとのタイミングをとるためのレジストローラとしての機能を果たしている。
その後、搬送ローラ28等の回転開始に伴って、用紙Pは画像形成装置内に送り込まれる。これらの給紙制御は、前述した制御手段Sにより行うことができる。
同様に、吸着ベルトSB21により用紙収納手段P21から給紙される用紙Pは、図の左側において、吸着ベルトSB21の最下面と略同じ高さ位置にニップ部を有する搬送ローR21に挟持され、搬送される。
しかる後、ガイド板の作用を受けるとともに、搬送ローラR26、R27により下方に搬送され、搬送ローラR28に先端を当接した状態で停止され、搬送ローラR28の回転開始に伴って画像形成装置内に送り込まれる。
更に、吸着ベルトSB22により用紙収納手段P22から給紙される用紙Pは、図の左側において、吸着ベルトSB22の最下面と略同じ高さ位置にニップ部を有する搬送ローラR22、R29により挟持・搬送される。
そして、ガイド板で上方向に向けられた後、送ローラR28に先端を当接した状態で停止され、搬送ローラR28の回転開始に伴って画像形成装置内に送り込まれる。
なお、91で示されるのは給紙部で、給紙ユニット9において上流側(用紙Pが給紙されて装置本体側に搬送されるその大雑把な移動方向においての表現である)にある第1側面カバー900の側に設けられている。
901は下流側にある第2側面カバーで、前述の用紙収納手段等を挟んで第1側面カバー900と対向している。
給紙部91には、給紙ユニット9と装置本体1との一体化に先だって、画像形成装置本体の手差し給紙部から取り外される手差し給紙手段80(実質的には、手差し給紙装置850)を取り付けることができ、システム上、手差し給紙を可能とするものである。
給紙部91の構成は、図2に示されると同様のガイドレールを備えることにより手差し給紙装置850を設置することができ、また、例えば、ネジにより給紙ユニットの外側から当該給紙ユニットの固定部に取り付けることができる。
93は略水平の用紙搬送経路で、第1側面カバー900と第2側面カバー901との間に設けられており、その一端は手差し給紙装置850に、また、他端は搬送ローラR28のニップ部に整合している。
換言すれば、用紙搬送経路93は、給紙部91に設置される手差し給紙装置850により給紙される用紙Pの移動通路となる。
R30、R31、R32は用紙搬送経路93上に設けられた搬送ローラである。
装置本体1と給紙ユニット9とが一体化された画像形成システムを図4に示す。
図4において、給紙ユニット9は要部のみ示す。
画像形成システムは、装置本体1の第1側面カバー800と給紙ユニット9の第2側面カバー901とを対面(対向)させ、一体化させることによってなされる。
なお、給紙ユニット9に取り付けられた手差し給紙装置850、および、用紙搬送経路93を用いての用紙搬送については、上述の説明で事足りると思われるので説明は省略する。
なお、上記の給紙ユニットの構成に代えて、給紙部91に用紙搬送手段を着脱可能に有する給紙ユニットとすることができる。
図5は、斯様な用紙搬送手段を有する給紙ユニットと装置本体とを模式的に示す図であり、図6は給紙ユニットと装置本体とを一体化した画像形成システムを模式的に示す図である。
図5において、給紙ユニット9の給紙部91には、一対のローラからなる用紙搬送手段95が着脱可能に設けられている。
また、前記用紙搬送手段95と装置本体1側の手差し給紙装置850とは、互いに交換して取り付けることが可能な関係を有する。
例えば、取り付けの主体部を同じ外形にすることにより交換設置が可能となる。
そして、前記装置本体1と給紙ユニット9とを一体化するに先立って、手差し給紙装置850と用紙搬送手段95とを交換した後、両者を結合させることにより、図6に示す画像形成システムが構成される。
上記の構成による画像形成システムは、例えば、給紙ユニット9の第2側面カバー901近傍に設けられた搬送ローラR28から装置本体1内の搬送ローラR6(図1参照)迄の寸法が使用される用紙に対して長い場合でも、用紙の搬送に支障を来す危惧を除去し、安定した用紙搬送を実現できる。
上記の2つの実施の形態に示される画像形成システムは、1台の給紙ユニット9を使用するものであるが、給紙ユニット9を、例えば、複数台連結して使用することも考えられる。
図7は、2台の給紙ユニットを連結して使用する形態の画像形成システムを模式的に示す図である。
この場合、上流側の給紙ユニット9Aが有する用紙搬送手段97と装置本体1が有する手差し給紙装置850とを交換し、下流側の給紙ユニット9Bはそのままの状態で一体化することにより、更に大量の画像形成を可能とする。
即ち、画像形成装置の機能を高め、軽印刷機の代用としての役割を十分に果たすことができる。
なお、この実施の形態における給紙ユニット9Bの用紙搬送経路93Bは、給紙ユニット9Aにおける手差し給紙装置850により給紙される用紙Pの専用の搬送経路ではなく、用紙収納手段P20A、P21A、P22Aから給紙される用紙の搬送経路でもある。
なお、全ての形態において手差し給紙装置を給紙ユニットの給紙部に設けるものとし、当該手差し給紙装置は分離手段を含むとしたが、分離手段がなくとも、用紙を確実に1枚ずつ給紙できるのであれば、分離手段を除去することができる。
その場合、手差し給紙装置は、手差し給紙手段と給紙トレイとを主要素とした構成となる。
また、手差し給紙手段、あるいは、手差し給紙手段と分離手段を駆動する動力伝達手段については、動力源となるモータやギヤトレインを前記枠体810上に一緒に設けることができる。
あるいは、装置本体側の駆動系から動力を貰えるようにしたり、給紙ユニット側に取り付けたときは、当該給紙ユニットに備えられる駆動系に機械的に接続できるようにしてもよい。
前記駆動系路の確立および、手差し給紙手段等の駆動タイミング制御等に関しては、公知技術を適宜に使用することにより達成することができ、また、その機械的構成や制御方法は直接本願発明を構成しないことから、説明は割愛する。
いずれにせよ、本願発明は上記の実施の形態に拘束されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想を逸脱することのない応用・変形を包含するものである。
デジタルカラー複写機からなる画像形成装置本体の構成を示す概略図である。 手差し給紙手段、分離手段、および、給紙トレイが一体的構造物となっていることを示す概念図である。 本願発明に係わる給紙ユニットの構成を説明するための概略図である。 装置本体と給紙ユニットとからなる画像形成システムを示す概略図である。 用紙搬送手段を有する給紙ユニットと装置本体とを模式的に示す図である。 給紙ユニットと装置本体とからなる画像形成システムを示す模式図である。 2台の給紙ユニットを連結して使用する形態の画像形成システムを模式的に示す図である。
符号の説明
1 自動原稿送り装置
2 画像読み取り部
3 画像形成部
4 ベルトユニット
5 給紙部
6 反転排紙・再給紙部
7 ADU
8 給紙部(手差し給紙部)
80 手差し給紙手段
83 分離手段
85 給紙トレイ
850手差し給紙装置
9 給紙ユニット
91 給紙部
93 用紙搬送経路
95 用紙搬送手段
900 第1側面カバー
901 第2側面カバー

Claims (2)

  1. 画像形成手段、用紙収納手段、および、装置本体の第1側面カバーの側にあって手差し給紙手段が設置された給紙部を有する画像形成装置本体と、
    前記画像形成装置本体に対して外付けされる、用紙収納手段を内蔵した給紙ユニットと、を含む画像形成システムにおいて、
    前記手差し給紙手段を、前記画像形成装置本体に対して着脱可能となし、また、
    前記給紙ユニットにおける上流側の第1側面カバーと下流側の第2側面カバーとの間に、手差し用紙用の用紙搬送経路を設けるとともに、前記給紙ユニットの前記第1側面カバーの側に、前記手差し給紙手段を取り付けられる給紙部を設け、
    前記画像形成装置本体から取り外した前記手差し給紙手段を、前記給紙ユニットの給紙部に取り付けるとともに、前記画像形成装置本体の前記第1側面カバーと、前記給紙ユニットの前記第2側面カバーとを対向させて一体化したことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記給紙ユニットは、当該給紙ユニットの前記第1側面カバーの側に設けた給紙部に用紙搬送手段を着脱可能に有し、当該用紙搬送手段は前記画像形成装置本体に設けられた手差し給紙用の給紙部に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
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