JP2010126107A - 作業車両 - Google Patents

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JP2010126107A JP2008305756A JP2008305756A JP2010126107A JP 2010126107 A JP2010126107 A JP 2010126107A JP 2008305756 A JP2008305756 A JP 2008305756A JP 2008305756 A JP2008305756 A JP 2008305756A JP 2010126107 A JP2010126107 A JP 2010126107A
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Hitoshi Ueji
仁志 上路
Koji Koyama
浩二 小山
Toshinori Okazaki
俊憲 岡崎
Shiro Ito
志郎 伊藤
Tomoo Kiyokawa
智男 清川
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Abstract

【課題】左右に燃料タンクを配設したトラクタにおいて、左右に揺動しても最後まで燃料をエンジンに送れるようにする。
【解決手段】連通パイプ22の左右中央寄りに板状の逆止弁23を設けて、左右燃料タンク21L,21Rの一方から他方に向けてのみ燃料を送るように構成し、前記連通パイプ22における逆止弁23から燃料の送られる側から燃料取出パイプ24を分岐して燃料ポンプに燃料を送るように構成し、前記連通パイプ22における前記逆止弁23から燃料の流れない側から燃料戻りパイプ25を分岐し、燃料ポンプからの戻り燃料を該燃料戻りパイプ25を経由して前記連通パイプ22に戻すように構成したことを特徴とする作業車両
【選択図】図6

Description

本発明は、前後輪を備えた作業車両に関する。特に、作業車両の燃料タンクに関する。
トラクタの左右フェンダ部に左右燃料タンクを備え、相互の燃料タンクの底部を配管により接続したものは、公知である(特許文献1)。
特開2006−111056号公報(3頁、図1)
背景技術のものは、左右燃料タンクのいずれ一方から燃料を取り出し、燃料ポンプからエンジンに送る構成であるが、走行中にトラクタが左右に傾くと、燃料を最後までエンジンに送れないという不具合が発生していた。そこで、この発明はこのような不具合を解消しようとするものである。
請求項1の発明は、ミッションケース(2)の左右両側に左右燃料タンク(21L,21R)を配設し、該左右燃料タンク(21L,21R)の底部を連通パイプ(22)により連通している作業車両において、連通パイプ(22)の左右中央寄りに板状の逆止弁(23)を設けて、左右燃料タンク(21L,21R)の一方から他方に向けてのみ燃料を送るように構成し、前記連通パイプ(22)における逆止弁(23)から燃料の送られる側から燃料取出パイプ(24)を分岐して燃料ポンプに燃料を送るように構成し、前記連通パイプ(22)における前記逆止弁(23)から燃料の流れない側から燃料戻りパイプ(25)を分岐し、燃料ポンプからの戻り燃料を該燃料戻りパイプ(25)を経由して前記連通パイプ(22)に戻すように構成したことを特徴とする作業車両としたものである。
前記構成によると、連通パイプ(22)の左右中央寄りに板状の逆止弁(23)が配設されていて、左右燃料タンク(21L,21R)のいずれか一方から他方に向けてのみ燃料が流れ、逆止弁(23)から流れた燃料は、燃料取出パイプ(24)を経て燃料ポンプに送られエンジンに供給される。また、燃料ポンプでエンジンに送られた余分の燃料は、逆止弁(23)の燃料の流れない側の連通パイプ(22)から分岐されている燃料戻りパイプ(25)を経由して連通パイプ(22)に戻される。
請求項2の発明は、前記逆止弁(23)を薄い板状の柔軟性材により構成し、屈折部を折り曲げながら燃料を送るように構成し、前記連通パイプ(22)における前記逆止弁(23)の燃料の流れる側に不純物の流れを阻止し燃料のみ流れる小孔の開けられている不純物阻止板(26)を配設したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両としたものである。
前記構成によると、逆止弁(23)が仮に破断しても不純物阻止板(26)により、燃料ポンプ側への流れが阻止され、燃料のみをエンジンに送ることができる。
請求項1の発明は、作業車両が左右に傾斜揺動しながら走行しても、連通パイプ(22)の逆止弁(23)の近傍から燃料を取り出すので、燃料を最後まで取り出すことができ、燃料切れによるトラブルを少なくすることができる。また、燃料ポンプからエンジンに送られた余分の燃料を燃料戻りパイプ(24)を経て連通パイプ(22)の燃料の送られない側に戻すようにしたので、戻り燃料のオーバーフローを防止しながら、確実に戻すことができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明の前記効果に加えて、逆止弁(23)が仮に破断しても不純物阻止板(26)により、燃料ポンプ側への流れが阻止され、エンジンへの燃料供給を円滑に持続させることができる。
以下、図面に基づいてこの発明を農業用トラクタに施した実施の形態について説明する。
トラクタTは、図1乃至図3に示すように、車体前側部のボンネット1内にエンジン(図示省略)を設け、エンジンの回転動力をミッションケース2内の伝動機構を経由して左右前輪3,3及び左右後輪4,4へ伝達している。
また、前記ミッションケース2の後側上部には、作業機昇降用の油圧シリンダ(図示省略)を内装しているシリンダケース6を設け、このシリンダケース6にリフトアーム7,7を上下回動自在に軸架し、昇降油圧シリンダ(図示省略)のピストンの伸縮作動により、リフトアーム7,7を上下回動するように構成している。また、前記ミッションケース2の後側部には、上部リンクと左右下部リンクとからなる三点リンク機構8を設けて、各種作業機を連結し、リフトアーム7,7により昇降するように構成している。
また、エンジンの後方には、ハンドルポスト11を立設し、ハンドルポスト11の上部にステアリングハンドル12を軸支している。ミッションケース2の上側にはフロア13を設け、フロア13上には前進ぺダル14、後進ぺダル15、左右ブレーキぺダル(図示省略)、クラッチぺダル(図示省略)、アクセルぺダル(図示省略)を設けている。
次に、図4に基づきミッションケース2の伝動構成について説明する。
エンジンから出力された回転動力は、前側伝動軸21から入力軸22aを経て無段変速装置22の油圧ポンプ22bに伝達され、油圧ポンプ22bのトラニオン軸22cの傾斜調整により油圧モータ22dが前後進切換及び無段変速されて、出力軸22eに伝達される。次いで、出力軸22eの動力は走行伝動装置23を経て副変速装置24に伝達され高低に変速され、更に、後輪伝動装置25を経て左右後輪4,4へ伝達される。また、副変速装置24から前輪動力が取り出され、前輪伝動装置26を経て左右前輪3,3に伝達される。
また、無段変速装置22の油圧ポンプ22bの出力軸22fからPTO動力が取り出され、PTO動力は、PTOクラッチ27a、PTO伝動装置27bを経てPTO変速装置27cに伝達される。PTO変速装置27cで変速されたPTO動力は後部PTO軸27d及びミッドPTO軸27eから取り出される。
次に、図5乃至図6に基づき左右燃料タンク21L,21Rについて説明する。
左右燃料タンク21L,21Rはミッションケース2を左右両側から挟む形で配設されていて、左右燃料タンク21L,21Rの後側底部を連通パイプ22により接続している。この連通パイプ22の一側、例えば、右寄りに板状の逆止弁23を配設し、右燃料タンク21Rから逆止弁23を経由して左燃料タンク21Lにのみ燃料が流れ、左燃料タンク21Lから右燃料タンク21Rへは逆止弁23により堰き止められ燃料が流れないように構成している。
この実施例では、逆止弁23を板状の肉厚0.5mm程度のゴム材により構成し、上側部の屈折部を折れ曲がりやすくするために左右両側を切除(あるいは肉薄)して屈折が容易なように構成している。そして、連通パイプ22内には連通孔のある取付プレート22aを嵌合支持し、その右側に逆止弁23の上部をねじ止めしている。
また、連通パイプ22の逆止弁23の左寄りで且つ燃料取出パイプ24の右寄りに周辺部に小孔26a,…を開けたプレート26をパイプを塞ぐように配設している。
また、連通パイプ22におけるプレート26の左寄りから燃料取出パイプ24を延出し、燃料ポンプ(図示省略)に燃料を送るようにしている。また、連通パイプ22における逆止弁23の右寄りから燃料戻りパイプ25を延出し、燃料ポンプ(図示省略)からの戻り燃料を燃料戻りパイプ25を経由して連通パイプ22の右側に戻すように構成している。
前記構成によると、逆止弁23を薄くして可動が容易となり、逆止弁23での漏れを防止することができる。また、左右燃料タンク21L,21Rの底部を接続する連通パイプ22から燃料取出パイプ24を介して燃料を取り出しているので、機体が左右に揺動しても左右燃料タンク21L,21Rの燃料を全量取り出すことができる。
また、逆止弁23を板状のゴム材で構成すると、屈折容易である反面、破断する恐れがある。しかし、仮に逆止弁23が破断しても、後続の小孔26a,…付きのプレート26により燃料ポンプ側への流れを阻止するので、エンジンへの燃料供給を円滑に持続させることができる。
また、燃料ポンプからエンジンに送った余分の燃料を、燃料戻りパイプ24を経て右燃料タンク21R寄りの連通パイプ22に戻すようにしたので、戻り燃料のオーバーフローを防止しながら、確実に戻すことができる。
また、連通パイプ22における逆止弁23及びプレート26の左側近傍から燃料取付パイプ24を延出し、エンジンに燃料を送るように構成しているので、トラクタが左右に傾斜揺動しながら走行しても、逆止弁23の左側近傍から燃料を取り出すことができ、燃料を最後まで取り出し、燃料切れによるトラブルを少なくすることができる。
次に、図7に基づきミッションケース2の後部のギヤの取り付け構成について説明する。
ミッションケース2の後側部にはPTO変速装置31を設けている。ミッションケース2の後側上部には後部PTO軸32を、後側下部にはミッドPTO軸33をそれぞれ軸架し、PTO軸32には伝動ギヤG1をスプライン嵌合し、シフタフォーク34により前側に移動すると、伝動ギヤG1とミッドPTO軸33側のギヤG2に噛み合って動力を伝達し、また、後側に移動させると、伝動切りにするように構成している。
そして、シフトピン35に支持されているシフタフォーク34のボス部34aの端部がミッションケース2の側壁2aに突き当たる停止位置が、伝動ギヤG1とギヤG2とが噛み合う伝動位置となるように構成している。
従来構成では、後部PTO軸32に摺動自在に支持している伝動ギヤG1を、C型止め輪で停止するように位置決めしていた。このような構成であると、C型止め輪の組み付けに手間がかかるという不具合があった。
しかし、前記構成によると、組み付け作業を簡単にし、このような不具合を解消することができる。
次に、図8に基づきミッションケース2におけるミッドPTO軸33の軸支部構成について説明する。
ミッションケース2の後側下部からミッドPTOケース37を下方に突出するように設けている。このミッドPTOケース37の上部には前側壁37aと後側壁37bとが側面視で幅狭に構成されていて、その前後側壁37a,37bの間に伝動ギヤを配設し、その下方のミッドPTO軸33に動力を伝達している。
従来構成は、ミッドPTOケース37が一体構成であるので、前後側壁37a,37bの内側面の仕上げ加工が、上側の一方向からだけしかできず、加工に困難が伴っていた。
そこで、この実施例では、ミッドPTOケース37を上側ケース37cと下側ケース37dとに分割構成し、組み立てるようにしている。従って、前側壁37a、後側側壁37bの上下方向の内側面、及び、接合部の前後方向の上下面の仕上げ加工を楽にすることができる。
次に、図9に基づきミッションケース2の後側部のドライブピニオン39の支持構成について説明する。
ミッションケース2を前側ケース2cと後側ケース2dとに分割構成し、前側後側ケース2c,2dの接合部に、後輪4,4への動力伝達用のドライブピニオン39を配設し、前側ベアリング40、後側ベアリング41で支持している。また、ドライブピニオン39にはC型止め輪42を装着し、前側ベアリング40の前側部の位置決めをしている。
また、前側ベアリング40をつば40a付きとし、前側ケース2cの軸支穴の後側面の嵌合溝に、このつば40aを嵌合し、つば40aの後側面と前側ケース2cの後側面とを面一に構成している。そして、前側ケース2cの後側面、つば40aの後側面に、後側ケース2dの前側面を当接支持し、前側ベアリング40の位置決めができるようにしている。
前記構成によると、ミッションケース2の前側ケース2cと後側ケース2dとを組立てることにより、ドライブピニオン39の位置決めと、ラスト荷重を受けることができ、また、前側ベアリング40の位置決めと、前側ベアリング40のつば40aの拡がりによる外れを防止することができ、構成を簡単にしながら、楽に組立て作業をすることができる。
また、図10について説明する。
例えば、後部PTO軸32にギヤG5,G6を左右に並設する場合には、従来は両側をC型止め輪及びカラーで押さえて支持していた。スプラインのがたや、ギヤ幅が狭いと、ギヤの倒れが発生し、歯当たりが悪くなり、騒音が大きくなるという不具合が発生していた。
そこで、後部PTO軸32にギヤG5,G6を並設するにあたり、ギヤG5のスプライン嵌合部にインロー46aを構成し、ギヤG6のスプライン嵌合部の一側に突出部46bを構成し、この突出部46bをインロー46aに嵌合する。また、ギヤG6のスプライン嵌合部の他側にインロー46cを構成し、カラー46dの外径をギヤG6のインロー46cに合わせ、カラー46dをインロー46cに嵌合するように構成する。前記のように構成することにより、ギヤG5、ギヤG6の倒れを防止しながら、狭い範囲にギヤを並設することができる。
次に、図11に基づきPTO伝動装置23の他の実施例について説明する。
PTO伝動装置27bの前側伝動軸51と後側伝動軸52との間に、クラッチ53を設けている。この前側伝動軸51と後側伝動軸52の接合部には軸心線に沿ったピン穴51a,52aを構成し、このピン穴51a,51aに平行状にピン54を挿入している。
前側伝動軸51の端部に前側クラッチ爪53aを固着し、後側伝動軸52の端部には後側クラッチ爪53bをスプライン嵌合し、スプリング55により前側に押圧し、後側クラッチ爪53bを前後に移動し、クラッチの入切をするように構成している。まお、ピン穴51a,52aの端部には油穴51b,52bを設け、油が流入し潤滑するようにしている。
前記構成によると、前側伝動軸51及び後側伝動軸52を軸心一致の平行なピン54により支持しているので、芯出しが容易となり、空転時の回転も軸心一致状態で振動を少なくしながら回転することができる。
次に、図12に基づき無段変速装置22ついて説明する。
ドライブピニオン39に副変速装置24のギヤG4,…を多数装着し、そのギヤG4,…の最前側のギヤG4の前側面をスラストカラー43で受け止め、ギヤG4,…の倒れや移動を防止している。また、このドライブピニオン39の前側部をベアリング44で軸承けし、ベアリング44の前側面をC型止め輪45により位置決めしている。また、ベアリング44の前側面をC型止め輪45aで位置決めし、前記スラストカラー43に円周状の凸部43aを設けて、ベアリング44の後側端面を押圧支持し、凸部43aの内側の凹部43bにより、前記C型止め輪45aの前側面を押圧支持している。
前記構成によると、簡単な構成でスラストカラー43によりC型止め輪45aの外れ防止、及び、ベアリング44の位置決め、並びに、ギヤG4,…の位置決めをすることができる。
次に、図13に基づき無段変速装置22の中立位置復帰構成について説明する。
ミッションケース2の前側ケース2bに無段変速装置22を内装し、無段変速装置22には、走行停止時に油圧ポンプ22bのトラニオン軸22cを中立位置に復帰させる中立復帰機構61を設けている。
この中立復帰機構61は、無段変速装置22の前側ケース2bに左右方向の調節軸61aにより軸支されている上下方向に沿った調節ケース61bと、この調節ケース61b内にバネ61cにより下方に押圧されている調節ロッド61dと、調節ロッド61dの下端に軸支されているローラ61eと、トラニオン軸22cに取り付けているトラニオンカム61fと、により構成している。
しかして、前記調節軸61aのねじ部に螺合しているナット61g,61gにより、調節ケース61bを調節軸61a回りに回動調節することにより、調節ロッド61dのローラ61eとトラニオンカム61fとの接触位置を中立位置に調整し、トラニオン軸22cの中立位置に合わせることができる。
前記構成によると、無段変速装置22単独で中立復帰調整をすることができ、無段変速装置22をトラクタに組み立てた状態での調整が不要となり、また、中立復帰機構61を前側ケース2b内に配置しているので、ゴミや摩耗等による影響が少なく、中立復帰機構61の精度及び耐久性を高めることができる。
次に、図14に基づきトラクタに備えている制御装置について説明する。
トラクタには、小回り旋回制御機能(作業中の旋回時には一定角度以上ステアリングハンドルを切ると、前輪が増速し、小回り旋回ができる)、及び、作業機自動上昇制御機能(作業中の旋回時には一定角度以上ステアリングハンドルを切ると、作業機が所定高さまで自動的に上昇する)が組み込まれている。また、エンジンの始動時には、安全モードに移行し、無段変速装置22が中立復帰していないと、エンジンを始動できないようにしている。
本制御は、このようなトラクタにおいて、エンジンの始動時に安全モードに移行すると、そのときのリフトアーム7,7の昇降位置をリフトアームセンサ(図示省略)により検出し、前記作業機自動上昇制御機能における作業機の上昇制御目標値として記憶し、エンジン始動時の前記安全モードが継続している間は、この値を記憶しておき、安全モードから他のモードに移行すると、この値を削除するように構成している。
前記安全モードのコントローラによる制御は、油圧バルブ作動用のソレノイドに制御出力を禁止する構成となっており、安全モード状態で放置すると、リフトアーム昇降用の制御バルブの油圧のリークにより、リフトアーム7,7が自然に上昇し、これにつれてロワーリンクが上昇することがある。すると、トラクタの後部にトレーラを装着したときには、上昇したロワーリンクがトレーラの牽引杆に干渉し、ロワーリンクが破損するという不具合が発生することがある。この実施例はこのような不具合を解消しようとするものである。
次に、図14に基づき制御内容を説明する。
コントローラに電源を投入すると(ステップS1)、初期立ち上げ制御がなされ(ステップS2)、安全モードに移行する(ステップS3)。次いで、エンジンが回転しているか否かの判定をし(ステップS4)、エンジンが回転していると、リフトアーム7,7の昇降位置制御に移行し(ステップS5)、リフトアームセンサの検出値を記憶する(ステップS6)。
次いで、所定時間毎にリフトアーム7,7の位置記憶値とリフトアーム7,7の検出値とを比較演算し(ステップS7)、検出値が記憶値より高い場合には、下降制御指令を出力し、また、検出値が記憶値より低い場合には、上昇制御指令を出力し、リフトアーム7,7の位置を記憶値に合致させる制御がなされる。
前記構成によると、安全モードに作業機自動上昇制御を入れることにより、油圧バルブのリークによるリフトアーム7,7及びロワーリンクが自然に上昇するのを防止し、ロワーリンクの破損を防止することができる。
次に、図15に基づきボンネット1の具体構成について説明する。
ボンネット1の後側部にはエンジンEを配設し、エンジンEの左右両側部を目抜き鉄板からなる左右サイドカバー66,66で被覆している。エンジンEの左側部には例えば始動装置67を配設し、左サイドカバー66の後側部には、内側に折り曲げた板状の遮熱板68を設け、始動装置67の前側部及び上側部を被覆している。
前記構成によると、エンジンEの左右両側を左サイドカバー66に沿って流れる冷却風は、遮熱板68に遮断されて始動装置67の前側部及び上側部を当たらず迂回して後方へ流れ、始動装置67の加熱を防止することができる。
次に、図16に基づきエンジンEのラジエータ71部の構成について説明する。
図16(A)に示すように、エンジンEの前側にラジエータ71を配設し、ラジエータ71の後方を箱型のシュラウド72で覆い、シュラウド72の左右両側部を前方折り曲げ部72a,72aとしてラジエータ71の側方に延出し、次いで、前方折り曲げ部72a,72aの先端を更に左右折り曲げ部72b,72bとして左右両側に延長している。そして、前方折り曲げ部72a,72aの先端部とラジエータ71の左右両側部との間を、弾性体73,73によりすき間をつぶすようにしている。
通常はラジエータ71の左右両側部に細い弾性体を接着し、その上側にシュラウドの左右両側部を固定する構成である。冷却ファンがラジエータの後側に近い場合には、接着している弾性体が冷却ファンの風に引っ張られて剥離するという不具合があった。しかし、前記構成によると、ラジエータ71とシュラウド72との間隙を確実に恒久的につぶすことができる。
また、図16(B)に示すように構成してもよい。シュラウド72の左右両側をラジエータ71の幅よりも左右幅広に広げ、その左右両側部を前側折り曲げ部72d,72dにより前方へ延出し、前側折り曲げ部72d,72dに弾性体73,73を貼り付け、ボンネット1との間隙部をつぶすようにする。このように構成しても、前記と同様の効果が期待できる。
次に、図17に基づきトラクタの左右後輪4,4をクローラ走行装置76,76に組み替えたセミクローラ型トラクタについて説明する。
左右クローラ走行装置76,76は、左右後車軸4a支持用の左右後車軸ケース4b回りに回動可能に取り付けられているクローラフレーム77と、後車軸4a,4aにより駆動される駆動スプロケット78と、クローラフレーム77の下部前側部に前後方向に移動自在に支持されている前側誘導輪79と、クローラフレーム77の下部後側部に支持されている後側誘導輪80と、クローラフレーム77の下部前後方向中間部に前後方向に沿うように支架している複数の中間転輪81,…と、駆動スプロケット78、前側誘導輪79、後側誘導輪80及び中間転輪81,…に巻き掛けた走行クローラ82により構成されている。
そして、前側誘導輪79、中間転輪81,…及び後側誘導輪80の下端面を、側面視で前後両側が高く、中間部ほど緩い傾斜状に下方にふくらむように、逆三角形状に構成し、路上での接地抵抗を減らすようにしている。
セミクローラ型走行装置において、前側誘導輪79、中間転輪81,…及び後側誘導輪80の下端面を、側面視で直線状にすると、直進走行時には輪体に均等に力がかかり良いが、旋回時には走行クローラ82の接地抵抗が大となり、旋回内側のブレーキを併用しないと、思うように旋回できない不具合がある。
しかし、前記構成のように、前側誘導輪79、中間転輪81,…及び後側誘導輪80の下端面を、前後両側が高く、中間部ほど下方にふくらむように構成すると、前進、後進状態によって、前後に揺動するシーソ現象は起きるが、接地抵抗を低くし、高速走行をすることができる。また、旋回性能が向上し、ブレーキを使わずに円滑に旋回することができ、燃費を改善することができる。
また、前記構成のように、前側誘導輪79、中間転輪81,…及び後側誘導輪80の下端面を前後両側が高く、中間部ほど下方にふくらむように構成し、後車軸4aの直下位置における左右中間転輪81a,81bの下端面を同一平面に沿うように構成し、路上走行状態ではこの中間転輪81a,81bが接地しながら走行するようにすると、前記効果を維持しながら、中間転輪81a,81bの耐久性を高めることができる。
次に、図19及び図20について説明する。
前記構成のように、前側誘導輪79、中間転輪81,…及び後側誘導輪80の下端面を前後両側が高く、中間部ほど下方にふくらむように構成し、後車軸4aの直下に位置している左右中間転輪81c,81cを、クローラフレーム77ではなく、ミッションケース2から左右両側に下がり傾斜状に延出した左右ブラケット83,83により、支架するように構成している。
前記構成によると、左右中間転輪81c,81cの1個だけはミッションケース2と固定関係にあるので、加速走行、定速走行に変化しても、高さが変わらないため、上下の振動が減り、乗り心地を良くすることができる。
次に、図21に基づきトラクタにキャビンを装着した場合のステアリングハンドルの支持構成について説明する。
キャビン86内にはコラム88を設けてステアリング軸87を軸架し、ステアリング軸87の上部にステアリングハンドル12を取り付けている。キャビン86のダッシュボード86aの下部には、後側に凹んだボックス86bを構成し、このボックス86bにオービットロール(登録商標)89を前側から取り付け、ステアリング軸87の下端に連結し、左右前輪3,3を操舵するように構成している。
前記構成によると、キャビン86のダッシュボード86aに、前側を開口するように構成しているボックス86bにオービットロール89を取り付けているので、エンジンの振動がオービットロール89に伝わらず、ステアリングハンドル12の振動を軽減することができる。また、キャビン86の内側からはボックス86bを閉鎖状に構成しているので、オービットロール89のオイルの流れも聞こえず、キャビン86内を静かにすることができる。
また、図22に示すように、キャビン86のダッシュボード86aの前側下部に、ボックス90を前側に突出するように着脱自在に取り付け、このボックス90にオービットロール89を内装し、ステアリング軸87に連結するように構成しても、前記と同様な効果が期待できる。
トラクタの全体側面図。 トラクタの全体平面図。 トラクタの背面図。 ミッションケースの切断側面図。 燃料タンクの背面図。 燃料タンクの連通パイプ部の背面図、平面図、側面図。 ミッションケースの後側部の切断側面図。 ミッションケースの後側部の側面図、分解状態の側面図。 ミッションケースの後側部の切断側面図。 ミッションケースの切断側面図。 ミッションケースの切断側面図。 ミッションケースの切断側面図。 無段変速装置の側面図、切断背面図。 制御フローチャート。 トラクタのエンジン部の側面図。 ラジエータ部の平面図。 クローラ走行装置の側面図。 クローラ走行装置の側面図。 クローラ走行装置の背面図。 クローラ走行装置の側面図。 ステアリングハンドル部の側面図。 ステアリングハンドル部の側面図。
符号の説明
2 ミッションケース
21L 左燃料タンク
21R 右燃料タンク
22 連通パイプ
23 逆止弁
24 燃料取出パイプ
25 燃料戻りパイプ
26 不純物阻止板

Claims (2)

  1. ミッションケース(2)の左右両側に左右燃料タンク(21L,21R)を配設し、該左右燃料タンク(21L,21R)の底部を連通パイプ(22)により連通している作業車両において、連通パイプ(22)の左右中央寄りに板状の逆止弁(23)を設けて、左右燃料タンク(21L,21R)の一方から他方に向けてのみ燃料を送るように構成し、前記連通パイプ(22)における逆止弁(23)から燃料の送られる側から燃料取出パイプ(24)を分岐して燃料ポンプに燃料を送るように構成し、前記連通パイプ(22)における前記逆止弁(23)から燃料の流れない側から燃料戻りパイプ(25)を分岐し、燃料ポンプからの戻り燃料を該燃料戻りパイプ(25)を経由して前記連通パイプ(22)に戻すように構成したことを特徴とする作業車両。
  2. 前記逆止弁(23)を薄い板状の柔軟性材により構成し、屈折部を折り曲げながら燃料を送るように構成し、前記連通パイプ(22)における前記逆止弁(23)の燃料の流れる側に不純物の流れを阻止し燃料のみ流れる小孔の開けられている不純物阻止板(26)を配設したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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