JP2010126016A - ステアリングホイール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リム部の内部に設けられるシート状発熱体25は、平面状態においてリム部芯体22の軸線Pに沿った円弧形状の第1ヒータ部27と、平面状態においてリム部芯体22の軸線Pに沿った円弧形状の第2ヒータ部28とを備えている。そして、第1ヒータ部27と第2ヒータ部28とは、接続部29を介して接続されている。第1ヒータ部27には第1ヒータ線31が接続された一対の端子部38が設けられている。また、第2ヒータ部28の第2ヒータ線33は、第3シート状基材43及び第1シート状基材30に亘るように設けられた接続用ヒータ線44を介して、端子部38と接続されている。
【選択図】図3
Description
この発明では、シート状発熱体をリム部の芯体を包囲するように組み付ける際に、切り込みが形成された第3シート状基材の部分に折り目がつき易くなり、第3シート状基材の切り込み部分が折れた状態でシート状発熱体は組み付けられる。したがって、第3シート状基材の所望の箇所に切り込みを形成することで、第3シート状基材を所望の状態に折ってシート状発熱体が芯体を包囲するように組み付けることができるため、シート状発熱体をリム部内に配置し易くなる。
この発明では、シート状発熱体を組み付ける際に第3シート状基材が折り曲げられて接続用ヒータ線同士が近づいたとしても、接続用ヒータ線同士の間には絶縁部材が介在する。そのため、シート状発熱体を組み付けた状態において、接続用ヒータ線同士が接触してしまうことを抑制できる。
図1に示すように、車両の運転席に装備されるステアリングホイール11は、正面視円形状であるとともに、ステアリングホイール11の中心部には操舵輪に連結された操舵軸12が一体回転可能に連結されている。そして、ステアリングホイール11を構成するリム部(ハンドル部)13は、操舵軸12の軸線Oを中心とした円環状に形成されるとともに、通常、運転者がステアリングホイール11を操作するときに把持する部分として構成されている。なお、「環状に形成されたリム部13」とは、運転席に着座した運転者がステアリングホイール11に向かい合うような視点でリム部13を見た場合の形状のことを述べている。リム部13の内周面には、リム部13によって囲まれているパッド14が複数(本実施形態では、4本)のスポーク部15を介して連結されている。そして、パッド14の内側には、電子制御ユニット(以下、ECUという。)16が配設されている。リム部13及びスポーク部15には、その内部に、ステアリングホイール11全体の骨格部分をなす芯材としての芯体17が設けられている。そして、パッド14は、芯体17の中央部に装着されている。
まず、シート状発熱体25及び一対の加飾部材18を準備して、一対の加飾部材18の凹部を上方に向かせたうえで、一対の加飾部材18の端部を接近させた状態で対称な位置関係となるように配置する。そして、この状態で、第1ヒータ部27の第1シート状基材30を一方の加飾部材18の内側面18bに接着するとともに、第2ヒータ部28の第2シート状基材32を他方の加飾部材18の内側面18bに接着する。そのうえで、リム部芯体22を包囲するように一対の加飾部材18を相互に接合するとともに接続部29を所定の状態に折り込むことで、シート状発熱体25はリム部芯体22を包囲するように取り付けられる。
車両が冬季の厳冬下で駐車されると、車内の温度が低くなり、これに伴い、リム部13を含むステアリングホイール11の温度も低くなる。この状態で運転者が運転席に座って運転を開始する場合、運転者によってエンジン始動のための操作が行われる。すると、ECU16から電線47を介して端子部38に電気が供給される。すると、第1ヒータ線31及び第2ヒータ線33は通電され、第1ヒータ線31及び第2ヒータ線33には同じ電圧が印加される。そのため、第1ヒータ線31及び第2ヒータ線33には、印加された電圧に応じた電流が流れ、それに応じたジュール熱が発生する。そして、第1ヒータ線31及び第2ヒータ線33で発生したジュール熱により加飾部材18が暖められる。したがって、加飾部材18は暖められて昇温するため、運転者は、不快を感じずに加飾部材18が設けられているリム部13の部分を把持してステアリングホイール11を操作することができる。
(1)ステアリングホイール11のリム部13には、その内部にシート状発熱体25が設けられ、シート状発熱体25はリム部芯体22を包囲するように組み付けられている。そして、シート状発熱体25は、平面状態においてリム部13の軸線Pに沿った円弧形状の第1ヒータ部27と、平面状態においてリム部13の軸線Pに沿った円弧形状の第2ヒータ部28と、第1シート状基材30と第2シート状基材32とを接続する第3シート状基材43とを備えている。したがって、第1ヒータ部27及び第2ヒータ部28は、シート状発熱体25をリム部13内に設ける前から、リム部13の軸線Pに沿った円弧形状になっているため、シート状発熱体25をリム部13内に配置した状態において、シート状発熱体25に生じるしわを抑えることができる。
・ リム部芯体22に対して、切り込み部45と係合可能な位置決め用の凸部を設けてもよい。そして、シート状発熱体25がリム部芯体22に対して所望の位置となったときに、凸部が切り込み部45と係合するように構成すれば、シート状発熱体25を正確に所望の位置で位置決めして組み付けることができる。
・ リム部芯体22の構成を変更してもよい。例えば、充填材24を省略し、リム部芯金23のみでリム部芯体22を構成してもよい。
Claims (5)
- 通電されることで発熱するシート状発熱体が、環状に形成されたリム部の内部に設けられ、前記シート状発熱体が前記リム部の芯体を包囲するように組み付けられたステアリングホイールにおいて、
前記シート状発熱体は、
第1シート状基材に第1ヒータ線が配設されるとともに、平面状態において前記リム部の軸線に沿った円弧形状となる第1ヒータ部と、
第2シート状基材に第2ヒータ線が配設されるとともに、平面状態において前記リム部の軸線に沿った円弧形状となる第2ヒータ部と、
前記第1ヒータ部に設けられ、前記第1ヒータ線が接続される端子部と、
平面状態において円弧形状をなす前記第1シート状基材の外周部と円弧形状をなす前記第2シート状基材の外周部とを対向させた状態で接続する第3シート状基材と、
前記第3シート状基材及び前記第1シート状基材に亘って配設されるとともに、前記第2ヒータ線を、前記端子部又は前記第1ヒータ線に接続する接続用ヒータ線と、を備えたことを特徴とするステアリングホイール。 - 前記接続用ヒータ線は、前記第2ヒータ線を前記端子部に接続するように延びており、
前記端子部は、前記リム部の軸線方向における前記第1シート状基材の第1端部に設けられ、
前記第3シート状基材は、前記第1シート状基材における前記外周部の前記端子部側寄りの部分と、前記第2シート状基材における前記外周部の前記端子部側寄りの部分とを接続している請求項1に記載のステアリングホイール。 - 前記第3シート状基材は、前記第1シート状基材における前記外周部の中央と、前記第2シート状基材における前記外周部の中央とを接続している請求項1に記載のステアリングホイール。
- 前記第3シート状基材の側縁には、切り込みが形成されている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のステアリングホイール。
- 前記第3シート状基材には、前記接続用ヒータ線を覆う絶縁部材が設けられている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のステアリングホイール。
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